国債含み損、GDPの13.5% 金利1%上昇で試算 米の3倍、独の5倍
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161017-00000018-fsi-bus_all
SankeiBiz 10月18日(火)8時15分配信
財務省は17日、有識者による「国の債務管理の在り方に関する懇談会」を開き、日本の国債の金利が1%上昇すると、民間金融機関などの含み損は国内総生産(GDP)の13.5%に上るとする試算を示した。
米国に比べ3倍、ドイツとは5倍の高水準。価格変動が大きい超長期国債の発行割合が高く、発行残高も多いことが響いた格好だ。
財務省は、各国の国債の金利が1%上がると、銀行や生命保険会社など国債保有者が抱える含み損がGDP比でどの程度になるかを試算。日本の13.5%に対し米国は4.3%、ドイツは2.5%にとどまった。
日本の含み損が大きいのは、超長期債が多いためとみられる。試算によると、全ての国債が満期を迎えるまでの平均期間は、日本では8.4年。米国の5.8年やドイツの6.6年より長かった。
満期までの期間が長いと、価格変動は大きくなりやすく、含み損が膨らむリスクもより高くなる。