どこまで下げるか…(C)日刊ゲンダイ
新年度市場は波乱の幕開け 大荒れ相場で化ける「21銘柄」
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2016年4月5日 日刊ゲンダイ
波乱の幕開けとなった新年度の株式市場。1日、日経平均は一時600円以上も下落すると、週明け4日の終値も40円安と5日続落。市場からは「1万5000円の攻防も十分にあり得る」という見方が浮上してきた。
「1日公表の日銀短観を見て、日本経済は減速より悪い“失速”という印象を受けた。相場はしばらく低迷するでしょう」(株式評論家の倉多慎之助氏)
日経平均はダメでも、個別株を丹念に物色すれば、値上がり期待の持てる銘柄はある。
「2015年度は日経平均が2448円下落するなど、相場全体は悪かったが、株価が何倍にもなった銘柄は存在します。『グローバルワーク』などのブランドを持つ衣料のアダストリアや、不動産情報サイトを手掛けるネクストは2倍以上になったし、医薬品のペプチドリームは3倍です。今年度は大荒れスタートですが、キラリと光る銘柄は必ずあります」(証券アナリスト)
■鴻海傘下のシャープは“買い”
どこに狙いを定めればいいか。
「1年以上の長期保有を前提にすれば、シャープが最大の狙い目でしょう。台湾の鴻海が本気で取りに来た会社です。倒産はなくなったし、ここから先は株高になるニュースが続くはずです。現在の株価水準は125円ですが、2倍、3倍になっても不思議はありません。マイナス金利の恩恵を受ける不動産や商社にもウマミがあります。借入金の多い企業ということです」(ロータス投資研究所代表の中西文行氏)
不動産では3月31日、東京・銀座に東急プラザを開業させたばかりの東急不動産HD、商社では他社に比べ有利子負債の多い三菱商事がハネそうだ。
「百貨店もマイナス金利は追い風でしょう。毎月、一定額を積み立てると、1年後に1カ月分がプラスされる『友の会』は人気です。現状では黙っていても、利用者は増えます。高島屋あたりを狙いたい」(中西文行氏)
日経平均が暴落した先週1日に年初来高値を更新するなど逆行高を演じた外食の三光マーケティングフーズや、民泊関連の一角といわれるアパマンショップも爆上げ期待が持てる。
そのほか株のプロが目を付ける大荒れ相場に強い銘柄は別表の通り。押し目を逃すな!