結婚よりも趣味を楽しみたい(C)日刊ゲンダイ
結婚資金「10万円」が14%も ワープア男性なぜ貯まらない
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/175672
2016年2月20日 日刊ゲンダイ
「結婚したいけど、お金がないよ〜」――。こんな声が聞こえそうだ。
マイナビウーマンが25〜38歳の独身男性379人に「結婚までにいくら貯めておきたいですか?」と聞いたところ、1位は「1000万円以上」(21.6%)、2位は「300万円以上500万円未満」(18.2%)だった。あくまでも希望だから1000万円であろうと1億円であろうとおかしくない。
引っかかるのは3位の数字だ。「10万円未満」が14.2%もいた。理由は「あまり余裕がないから」(29歳)、「理由もなにもそれしか持っていないから」(34歳)と切実だ。
■結婚より趣味を優先した結果
連合の調査によると、全国の非正規労働者は2000万人以上で、その7割が年収200万円未満。
パートナーエージェントが未婚男性に実施した調査では年収300万円未満の43.1%が「そもそも結婚する気がない」、17%が「婚活サービスを利用する金銭的な余裕がない」と答えている。「未婚大国ニッポン」をウェブ連載中の恋愛作家・にらさわあきこ氏が言う。
「希望額が10万円の人の大半は非正規労働者と思われます。20〜30代の非正規男性は収入が少ないため結婚への諦めが強い。倹約すれば結婚資金を貯められるけど、限られた生活費で趣味などを楽しもうという考えに走るのです。高級自転車やボディービルで体を鍛えたり、自宅で料理するのをカッコいいと思って自炊する。収入とポジションが上がらないため結婚より趣味を優先した結果です」
ただし、彼らは40歳前後になると、結婚に積極的になるという。
「不惑を迎えて体力が弱ったとき、初めて“結婚しよう”と本気になるのです。前向きな人はIT技術や英会話を学んで正社員にステップアップしたりします。ただ、念のために言うと、女性の多くは寂しがり屋で、自分のことをかまってくれる男性を求めている。お給料が少なくても誠実な男性となら結婚したいと願っています」(にらさわあきこ氏)
10万円しかなくても結婚はできるのだ!