4ケ月連続50を下回った街角景気とGDP上方修正
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2015年12月08日 NEVADAブログ
内閣府が発表しました11月の【景気ウォッチャー調査】によれば、景気に敏感な小売店主らに聞いた「街角景気」の判断指数(DI)は、前月と比べて2・1ポイント低い46・1となったと発表されています。
(景況感の境目は50)
この50を下回ったのは4か月連続となっており、先行き指数(2〜3ケ月)も50を下回る48.2となっています。
この4ケ月連続50を下回る結果を受けて内閣府は以下のようなコメントを発表をしています。
「指数の低下は一時的な季節要因が大きい」
「緩やかな回復基調が続いている」
4ケ月連続が一時的と言えるのかどうか微妙ですが、官僚としてはGDP上方修正となった以上、下方修正などできるはずもありません。
一般国民からすれば『GDPプラス成長?』となるでしょうが、官僚としてはアベノミクスを失敗させてはならないとされる今、どのような手段を使っても良い数字を出す必要があり、少々国民の認識と違っても気にしないとなっているのかも知れません。
統計とはこんなものであると認識しておく必要がありますが、昔なら鉛筆をなめながらこんな数字かな?として統計を発表していたとも言われていますが、今やパソコンのキーをたたけば数字は変わりますので、優秀な官僚なら如何様にも数字は出せます。
中国はその最たるものでしょうが、最近の中国の統計を見ますとかなり実態に近づけてきているようにも見えます。
輸出入が大幅に減少しているのをあからさまにしていることなど、その典型的事例かもしれません。
一昔前なら、平気でプラスの数字を出してきたはずだからです。
統計学を学んだものなら誰でも知っていますが、統計は推計値であり、実際に100%を調べた数字ではなく、
このため調べる対象が恣意的に選ばれた場合、出てくる数字も当然恣意的な数字となります。
どこまで正確な統計なのかは、自分が肌で感じた実感と比べることに尽きます。
実感値がすべてを表しているものだからです。