コメント欄に埋もれさせておくのは勿体ないのでここに再録(時間順)/仁王像。
・http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/711.html#c4
04. 母系社会 2014年8月14日 03:00:33 : Xfgr7Fh//h.LU : FCogBLKM0Q
●イスラム原理主義の神髄は彼らの宗教教義=思想にあるので、物理的に抹殺することは不可能である。思想は思想でしか消滅させることはできない。
つまり、宗教教義が根本的に異なる他教徒がイスラム原理主義を消滅させることは不可能であり、彼らを消滅させられるとしたら、同じスンニ派のイスラム教徒だけしか、消滅させられない。
●15世紀中ばからの大航海時代、西洋人は、アジアやアフリカの現地人を野蛮人と決めつけ、キリスト教で啓蒙することが現地人のためにとして植民地を造ったことを正当化したのだが、その根拠は、こうしたその時点でのヨーロッパ人の価値観と異なる風習や習俗だった。
しかし、フランスでは1939年になっても、広場で白昼堂々とギロチンで公開処刑がされていた。フランスでは1981年、ベルギーでは1977年、西ドイツは1949年の死刑廃止までギロチン処刑は合法だった。
また、米国では、今年も薬剤による死刑が失敗し、死ぬまで数十分間、苦しみ続けるという事態が起きたが、死刑に使う薬剤の精製度が悪いため、こうした失敗は度々起きているというし、日本にも死刑制度があるので、失敗したこともあったのではないだろうか。
そもそも、各種の大量破壊兵器を製造したのは西洋人であり、米国議会が政府の暗殺計画に怒っているが、理由は議会に計画を隠していたことで、暗殺そのものは政府だけでなく議会も認めている拷問・暗殺の「テロ国家」である。
●西欧の指導者は、性同一性障害者(トランスジェンダー)差別を理由に、民主化後のロシアが、国家の威信をかけて挙行したソチオリンピックの開会式に参加しなかった。
確かに、ロシアの性同一性障害者差別は改められるべきではあるが、それを理由に、西欧の指導者がソチオリンピックの開会式に参加せず、プーチンとロシアに冷水を浴びせたのは、余りにも異常な対応である。
なぜなら、つい最近まで、西欧も性同一性障害者を差別をしてきたからであり、現在の西欧の差別対策も、不十分だからであるし、そもそも、オリンピックのような場は、世界が友好を深める場として利用すべきだからである。
●ロシアは独裁制を止めて「民主化」しても、西欧の支配層から、事ある毎に、野蛮だと批判され続けてきた。だから、中国も将来、独裁制を止めても、西欧支配層やその手先である日本のウヨクやネットウヨから、野蛮だと批判され
続けるだろう。
冷戦時代も含めて、ロシアや中国が批判され続けてきたのは、両国が独裁制だからではなく、正に、非西欧的な文明世界だからである。(安倍の民主主義という共通の価値観で外交をするという構想は空論である)
このイスラム過激派=野蛮というキャンペーンは、15世紀以来、続いている西洋人支配層による東洋人差別キャンペーンの一環として機能しているのであり、攻撃されているのはイスラム過激派やイスラム教徒だけでなく、ロシア
も含めた全東洋人である。
★冷戦終結後も、海外で民間人を殺し続けているのは西欧の軍隊であり、ロシアや中国の軍隊は、海外で民間人を殺すようなことはしてはいない。
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/334.html#c7
07. 母系社会 2014年9月27日 21:50:27 : Xfgr7Fh//h.LU : mPo4BcqbjE
>>06さん
>「シリアにおけるイスラム過激派戦闘員との戦いは、反政府穏健派の部隊が>担う事になるだろう。」
おそらく、「イスラム国」側はアフガンのように、自派のメンバーを「反政府穏健派」として送り込み、米軍の訓練が終わったら「イスラム国」側に寝返えさせたり、内部で自爆テロをするのではないでしょうか。
>何でイスラム国は世界から嫌われることをするのか。
「イスラム国」の思想には<階級概念>が無いから、「イスラム国」は、欧米の支配階級と被支配階級=一般国民を区別せず、欧米の国民も全て敵と考えるからです。
左翼の場合は<階級概念>により、敵側の国民や下級兵士=「被支配階級」の一員、敵側の資本家や政治家、高級軍人は「支配階級」の一員として区別しますから、800万人以上ものベトナム人犠牲者が出たベトナム戦争の時も、
北ベトナムは、米国の国民を殺すようなことはしませんでした。
もちろん、米国の国民を殺すと、米国の国民も怒らせてしてしまい、戦争が長引くという点も考慮したのでしょうが、左翼を名乗る以上、敵側であれ、国民は攻撃できないのです。
だからゲバラは、ゲバラたちゲリラ軍の目的などを捕虜に説明した後で、釈放しました。
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/334.html#c11
11. 母系社会 2014年9月29日 01:23:24 : Xfgr7Fh//h.LU : hhXh4uhXFE
>>08さん
世界最強のアメリカ軍でも、小火器とRPG、手製地雷ぐらいの武装で戦う人口が1500万人程度のパシュトン人「タリバン」は降伏しないので、勝てません。
自爆攻撃も厭わないパシュトン人は、イギリス軍やソ連軍とも戦って勝った戦闘的な民族で、100年でも200年でも戦うという強い戦意と、民衆の支持があるゲリラ軍こそが最強の軍です。
ですから、「イスラム国」の場合も、民衆の支持が得られるかどうか次第でしょう。民衆の支持があれば占領されても、ゲリラ戦で勝てるのです。
仮に、民衆の支持が得られず孤立して米国が「イスラム国」を全滅できても、一時的な勝利でしかなく、思想を核とした「イスラム国」の場合、その思想そのものが否定され尽くされなければ、必ず復活しますね。
ですから、同じイスラム教スンニ派の立場で、その教義が誤りだと説得することができない米国には、真の意味で勝つことはできません。
●更にいえば、「イスラム国」のように世界中から、命懸けの若者が集まるような運動は、何らかの強烈な魅力がある運動、倫理的に引き付けられる運動のハズです。
その魅力とは、彼らのインタビューなどでの断片的情報では、彼らなりの<平等国家>=「ウンマ・イスラーミーヤ」=「イスラーム共同体」を創ろうとする理想主義的運動のようです。
欧米への憎悪もあるでしょうが、それだけなら、欧米で戦えば良いわけです。彼らには、不平等な自国に絶望し、欧米に憧れて留学した人が多いのですが、欧米も不平等な社会であることを知って、イラクやアフガン、シリアへ行く人
が多いようです。
イスラム教が誕生した時代は、宗教運動と政治運動が未分化で、一体化していた時代、宗教運動が政治運動でもあった時代です。ですから、イスラム教には、政治運動としての面もあり、政治運動としてのイスラム教は、平等主義的な、社会主義的な運動でもあるので、公式名称が「アラブ社会主義復興党」である「バース党」のように、イスラム世界には、名称に「社会主義」が入っている政党が多い。
ですから、イスラム教徒ではないオバマには、イスラム教義で論破することはできませんから、オバマの立場で、彼らを絶滅させたいのであれば、爆弾投下ではなく、米国自体を、彼らも魅力を感じるような真に平等な社会にするしか
ないわけです。
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/452.html#c4
04. 母系社会 2014年10月16日 18:05:47 : Xfgr7Fh//h.LU : oc9LnD1wGc
●貧しくて結婚ができないイスラム教徒の男性は世界に大勢いる。そのような貧しいイスラム教徒には、「結婚」ができる「イスラム国」は大変な魅力であり、これで益々、世界中から大勢の貧しいイスラム教徒や、イスラム教徒
ではない人も、イスラム教に改宗して「イスラム国」に集まるだろう。
貧しいイスラム教徒には、貧富の格差を放置している既存のイスラム諸国は、平等な社会の建設を目指した本来の「イスラム教」を裏切って腐敗しているとしか思えないのだろう。
事情は、ヨーロッパの貧しいイスラム教徒にとっても同じなので、彼らの「奴隷制度」=「貧しいイスラム教徒の男性のための結婚制度」を根絶させたいなら、既存のイスラム諸国もヨーロッパ諸国も、自国の貧富の格差を無くすべきなのである。
★結婚もできない社会に、帰属意識も忠誠心も、持つことはできないだろう。
●「希望は戦争」という議論があったが、日本の結婚もできない非正規社員も彼らと同じなので、やがて彼らも「反乱」を起こすかもしれない。
(既に、「誰でも良かった・・・」と言って「反乱」を起こしているのだが)
★人間は「衣食足りて礼節を知る」のである。
★立場により、「正義」も異なるのである。
●リビアやアルジェリア、ニジェール、マリ、チャド、モーリタニアなどのサハラ砂漠で遊牧生活をしているベルベル人系のトゥアレグ族(人口100〜350万人)はイスラム教徒で、サハラ砂漠の乾燥化が進み、遊牧が困難となったために、トゥアレグ族は危機に陥った。
それで1990年代から、危機に陥ったトゥアレグ族を救済しようとしない各国政府に対して反乱を起こすようになった。
カダフィは、戦闘的民族でもあるトゥアレグ族をリビア軍の軍人として雇い、トゥアレグ族を救済し、反乱も防いだ。そのために、彼らはカダフィ軍側で戦ったが、敗れて重武装化したままサハラ砂漠に逃れ、マリ北部で独立宣言して「マリ北部紛争」を起した。
マリ軍は、重武装化したトゥアレグ軍に敗北し続けたので、旧宗主国であるフランスが軍を派遣し、トゥアレグ族をイスラム原理主義の過激派と非難しているが・・・
彼らがサハラ砂漠の乾燥化で家畜が死に、民族絶滅の危機に陥ったこと、また、各国の政府は危機に陥ったトゥアレグ族を救済しないことは、欧米のマスゴミは報道しないのである。
★トゥアレグ族はイスラム教徒だが母系社会なので、普通のイスラム教社会とは逆に、男性が顔や体を青い布で隠している。
男性神信仰のキリスト教が、神と言えば女性神で、女神信仰が強かったローマ帝国への布教のために、新たに「マリア信仰」を取り入れて「カトリック」に変身したように、あるいは日本の仏教も、日本の風土を取り入れて、事実上、
地獄を無くした親鸞の「浄土真宗」という世界に例が無い画期的な宗教=誰でも天国に行けた縄文時代の古神道系仏教=を産み出したように、イスラム教も各地で、現地の風土と融合して変身する。
女性教育を軽視するタリバンのイスラム教も、この奴隷を認める「イスラム国」も、現地適応の例なのだろう。
★★「イスラム国」の奴隷制度は許されないのは確かであるが、現在の日本のように結婚もできない社会も、事実上の<奴隷社会>であるのも確かである。
・http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/597.html#c2
02. 母系社会 2014年11月15日 15:06:11 : Xfgr7Fh//h.LU : H5raGdYKOs
シリアの内戦を日本の例で譬えれば、明治維新の時の官軍の進撃が、幕府軍の抵抗で停止し、日本中が官軍の支配地域と幕府軍の支配地域に分かれて、戦争を続けた結果、官軍と幕府軍の双方に、それぞれ地域支配力が弱い権力の空白
地域が生まれてしまい、その地域を第三の勢力に奪われて、日本が三分割されたようなケースではないだろうか。
確かに、欧米の工作があったにせよ、シリアには失業・貧困・汚職・政治弾圧など様々な問題があったので革命派の国民が統一戦線を造って決起した。
しかし、その結果、国民の半数が難民化するというような大惨事となり、蜂起前よりも、国民を不幸にしてしまった。この決起は準備不足で時期尚早だった。
しかし、それでも革命派が内戦を続けた結果、イスラム国のような第三勢力が台頭して、シリアは三分割してしまった。
要するに、国民を幸福にするための蜂起だったが、失敗したのである。革命派はシリア政府軍側を分裂させて味方に引き入れるとか、せめて、中立にする政治工作を念入りに行い、短時間でシリア政府軍側を撃破できる態勢を創ってから、蜂起するべきだった。
もし、そのような目途が立たないのであれば、せめてメキシコのサパティスタ民族解放軍や、ウクライナの親ロシア派のように中央政府を倒すのではなく、内戦が泥沼化しないように、事前に停戦交渉が可能な環境を創るなどして、
防衛可能な地域限定の反乱に止めるべきであった。
過酷ではあれ、シリア政府やイスラム国支配下のシリア国民も、今のような内戦下での生活より、それなりの平和な環境で暮らした方が良いはずである。
難民と化した国民を救うために、また、シリア政府軍兵士やイスラム国兵士も無駄死にしないようするためにも、革命派は直ちに攻撃を停止して、全ての勢力に、無条件で停戦交渉を呼びかけるべきである。
・http://www.asyura2.com/15/warb16/msg/305.html#c12
12. 母系社会 2015年11月06日 21:59:47 : Xfgr7Fh//h.LU : fR41aV7AIU
自爆攻撃も辞さない集団を制圧できる軍や治安機関など、この世には無い。イスラム世界の問題はイスラム世界にまかせるべきである。
ロシア軍が直接支援に乗り出したので、シリアやイラクでアルカイダやISを、一時的に壊滅させることは出来るかもしれないが、武力で可能なのは一時的壊滅だけである。
「ヤクザ」は日本社会の産物である。だから、「ヤクザ」を根絶するには、社会的差別や貧困を根絶できない日本社会自体を根本から変えるしかないのだが、同様に、アルカイダやISを根絶するには、アルカイダやISを産み出した今の世界の現状を変えるしかない。
アルカイダやISのようなモンスターが出現したのは、イスラム世界に非イスラム世界が、武力を行使して介入してきたからである。だから、約14億人もいるスンニ派イスラム教徒の中には、今回のロシア軍の直接支援も、これまでと同じイスラム世界への非イスラム世界の不当な介入と解釈して、より大規模に新たに決起する者たちが出現する蓋然性が高い。
イスラム教は最も洗練された一神教であり、その核心は仏教と同じ徹底した<関係主義>の平等思想で、全てのイスラム教徒が参加する唯一の国家的共同体である「イスラム共同体」(ウンマ、ISの「カリフ制国家」)の結成を目指している。
ところが、既存のイスラム教の指導者(イマーム・ウラマー)らは、それぞれが帰属するイスラム系諸国家の国家権力に妥協して、「イスラム共同体」の結成を先送りにしてきた。「イスラム共同体」が結成されるということは、既存のイスラム系諸国家は消滅して、それらの既存イスラム国家を牛耳る支配層(王や軍閥、支配政党)は権力を失うということだからである。
だから、既存のイスラム教指導者らが本気で「イスラム共同体」結成を目指そうとしない限り、ISのような「イスラム共同体」の結成を目指す集団は何度でも現れる。イスラム教自体が「イスラム共同体」の結成を目指す宗教だからであるが、具体的にどのような「イスラム共同体」を結成するかは、。
仏教はイスラム教と同じ非本質主義=非実体主義的な<関係主義>を原理とする宗教であり、その他の東洋の伝統思想である儒教や道教、日本の古神道なども、イスラム教と同じ非本質主義=非実体主義的宗教である。したがって、イスラム教徒が「イスラム共同体」を結成するのは、関係主義的な世界観を共有するわれわれアジアの民にとっても良いことである。
なぜなら、西洋の本質主義=実体主義は、レーガン大統領の「悪の帝国」や、ブッシュ大統領(子)の「悪の枢軸」とか「ならず者国家」という言葉が象徴するように、善悪二元論的な世界観であり、自国を絶対的な「善の国」とし、敵対国を絶対的な「悪の国」として戦争を誘発する危険思想だからである。国家は関係的存在であり、善とか悪という本質(性質)を具えている「国家」など実在しない。
13. 母系社会 2015年11月07日 08:46:53 : Xfgr7Fh//h.LU : yIx1xzLBrl
<訂正>
>だから、既存のイスラム教指導者らが本気で「イスラム共同体」結成を>目指そうとしない限り、ISのような「イスラム共同体」の結成を目指す>集団は何度でも現れる。イスラム教自体が「イスラム共同体」の結成を>目指す宗教だからであるが、具体的にどのような「イスラム共同体」>を結成するかは、。
↓
だから、既存のイスラム教指導者らが本気で「イスラム共同体」結成を目指そうとしない限り、ISのような「イスラム共同体」の結成を目指す集団は何度でも現れる。イスラム教自体が「イスラム共同体」の結成を目指す宗教だからであるが、具体的にどのような「イスラム共同体」を結成するかは、ISのような初期段階の理想社会の構想を単純に再現するのではなく、イスラム教の神髄である<関係主義>に基づき、現時点での最高の理想社会を構想し、その社会の実現を目指すべきである。
というのは、全てが変化することを前提にしている<関係主義>の立場では、当然だが、理想社会の構想も歴史的に変化するものであることを教えているからである。つまり、初期の理想社会を単純に再現しようとすること、つまり、ISのような保守主義は、イスラム教の教義自体に反するはずである。
(引用ここまで)
もっとあるはず。下の記事に触発された投稿/仁王像
(イスラムに対する強い偏見)
・http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/821.html#c2