朴大統領率いる韓国政府は妄言を続けている
【新・悪韓論】韓国外交白書の妄言と考古学的知見に基づかないファンタジー史観
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20151119/frn1511191550003-n1.htm
2015.11.19 夕刊フジ
韓国政府が先ごろ発表した「15年版外交白書」には「(日本の)一部の政治指導者による歴史修正主義の動きにより、周辺国との摩擦を起こした」との記述がある。看過できない妄言だ。
韓国の官公庁が1年間の活動成果をまとめて「白書」を発刊すること自体が、日本からのパクリなのだが、それはいいとしよう。
許しがたいのは、「一部の政治指導者による歴史修正主義の動き」との妄言だ。依然として、「安倍晋三一派だけが悪い」「安倍一派による独裁政権」「日本には“鳩山由紀夫さん”のような良識派がたくさんいる」といった妄想が背後にあるのだろう。
しかし、問題は「歴史修正主義」だ。
これは、「ヒストリカル・リビジョナリズム」の訳語だ。「修正」という熟語は、普通の日本人にとってプラスイメージの言葉だ。「正しく修める」のだから。
ところが、英語でいう「ヒストリカル・リビジョナリズム」とは、実態としてネオナチズムを意味する。つまり韓国の政権は、公式文書で「日本の指導者はネオナチスだ」と述べたのだ。
振り返れば、韓国のここ3代の政権は「民間団体」と称するVANK(バンク)、あるいは在米韓国人団体と手を結び、「日帝=ナチス、今の日本=ネオナチス」とするイメージ浸透作戦を展開してきた。
旭日旗を「戦犯国旗」と言い換え、「カギ十字旗に等しい」と、世界に向けてサイバー攻勢を続けているのは、その1つに過ぎない。
「日帝は民族抹殺政策を進めた」−それは皇民化政策のことだ。当時の日本からすれば、ガチガチの身分制度と迷信に縛られていた朝鮮人民に、文明の光を知らせたのだ。ところが、在米韓国人団体は「民族抹殺政策→ホロコースト→ジェノサイド(民族大量虐殺)」と言葉を転がし、いつの間にか「われわれは、日本によるジェノサイドからの生き残りだ」などと述べている。日本統治時代に人口が倍増したのに、何を言うのか。
しかし、ウソも100回言えば…。
韓国人はいま、「わが半万年(5000年)の歴史」と、考古学的知見にも史料解析にも基づかない創史(=ファンタジー史)から始める。朴槿恵(パク・クネ)大統領は「わが民族の優れたDNA」を語る。まさに、ナチスと同じ「優生民族=韓民族論」だ。
そのうえに、近現代史も、史料批判に堪えられない−つまり“捏造・加嘘”した創史を振りかざして、「正しい歴史認識」と強弁している。その独善性にさえ気が付かないことの哀れさよ。
国民の頭を“捏造・加嘘”した創史で埋(うず)め、わが民族の優秀性を喧伝し、異議を唱える人間は社会的に抹殺する−君たちこそ、21世紀初頭の東アジアに出現した〈小韓ナチス共和国〉なのだよ。
■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。