カナダ首相 公約どおりISへの空爆停止表明[NHK]
11月17日 20時27分
フランスのパリで起きた同時テロ事件を受けて、アメリカなど有志連合のメンバーは、過激派組織IS=イスラミックステートの壊滅に向けた対策を強化する方針ですが、カナダのトルドー首相は16日、選挙での公約どおり、カナダはISへの空爆作戦を停止する考えを改めて示しました。
カナダは、これまでアメリカが主導する有志連合の一員として、戦闘機6機を派遣して、シリアやイラクで過激派組織ISに対する空爆作戦を続けてきました。
しかし、カナダのトルドー首相は16日、トルコでのG20に出席したあと記者会見し、「私たちは選挙でカナダの戦闘機による空爆作戦を停止すると明確に約束した」と述べ、公約どおり、空爆作戦を停止する考えを改めて示しました。
カナダが空爆作戦から離脱するのは、これまでの作戦で思うような成果があがっていないことからの判断とみられています。
一方でトルドー首相は、ISに対抗する勢力への訓練は今後も続けるとしていて、国際社会のIS対策に協力できる分野では貢献していく考えを示しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151117/k10010309921000.html