閣改造後、初の国会論戦スタート ! 集団的自衛権めぐり質疑推進 !
民主党、臨時国会の開会を求める !
BPO検証委:高市総務相によるNHKへの厳重注意を「放送法の侵害行為」と批判 !
自民党若手が開く「報道圧力」勉強会 !
(news.tbs.co.jp :2015年11月10日より抜粋・転載)
第3次安倍改造内閣が発足してから初めてとなる国会論戦が衆議院の予算委員会で行われ、集団的自衛権をめぐる安倍総理大臣の考え方などをめぐって質疑が進んでいます。
民主党の岡田代表は、憲法9条の改正を含む自民党の憲法改正草案を取り上げて、制限なく集団的自衛権を行使できるようにする考えがあるのかと、安倍総理に質しました。
☆憲法改正原案を提出をして、
憲法改正、限定なく集団的自衛権を
認める憲法に変えるのか ?
「チャンスがあれば、国会に、この9条も含めて憲法改正原案を提出をして、憲法改正、限定なく集団的自衛権を認める憲法に変えると、これが総理のお考えですね」(民主党 岡田克也 代表)
「国民の命とそして平和な暮らしを守っていくうえにおいては、9条の改正を行うことが必要であろうと、自民党の総意として、その草案をまとめたわけで、その考え方には変わりはないわけでございますが、まずは、国民的な議論を深めていくことが大切」(安倍首相)
☆民主党:次の国会に法律を白紙に
戻すための法案を提出する考えを明示 !
安倍総理は、このように述べ、国民的な議論を深め、制限なく集団的自衛権の行使を認める憲法改正を目指す考えを示しました。
また、岡田氏は、先の国会で成立した安全保障関連法について「時間が経てば憲法違反の法律が憲法違反でなくなる訳ではない」として、次の国会に法律を白紙に戻すための法案を提出する考えを示しました。(10日11:25)
(参考資料)
T 「衆院予算委」岡田代表、安倍政権の矛盾、あいまいさ指摘、臨時国会開会求める !
(www.dpj.or.jp:2015年11月10日より抜粋・転載)
岡田克也代表は、11月10日開かれた衆院予算委員会の閉会中審査で安倍総理の考えを質した。
この中で岡田代表は、憲法についての安倍総理の見解を取り上げ、「安倍総理は憲法改正をし、集団的自衛権が限定なく認められるよう憲法9条を変えるのか」と追及、「限定なき集団的安全保障の行使のため、国会両院で3分の2以上の議席を得れば憲法改正案を国会にかけるつもりか。来年の参院選挙はその意味で重要な選挙になる」と指摘した。また、前国会で成立した安保法制については、「憲法違反の部分を白紙に戻すことを提案する」と述べた。安倍総理は「(憲法改正の提案には)国民の理解、国民の支持のプロセスが必要」などと答えた。
外交について、「日中韓首脳会談はなぜ3年間開かれなかったのか。首脳間の信頼関係が必要だ。しかし安倍総理は、総理になる前に多くの信頼を失う不用意な発言をしている。反省が必要だ」と迫り、「法的決定がすべての解決ではない」と述べ、安倍総理に真剣な和解の努力を求めた。
経済については、(1)安倍政権下で正規雇用が大きく減っている(2)実質賃金が目減りしている(3)最低賃金をしっかり引き上げるべきだ(4)アベノミクス『新3本の矢』は分かりにくいうえに財源が示されていない(5)政府の『骨太の方針』の中で社会保障費を毎年5千億円増に抑制すると言っているが内容について基本的な説明がない(6)財政の立て直しは景気が良くなっている今こそチャンスだ――と指摘し、安倍政権の方針の矛盾、曖昧さを質した。
そして岡田代表は、「総理の言っている介護と子ども子育ての政策を実現するため、一般会計でどのくらいの予算を投入する覚悟があるのか」と追及したが、安倍総理は「来年度の予算編成に向け議論する」と言うにとどまった。
最後に岡田代表は、「われわれは、憲法53条に基づいて臨時国会の召集を求めている。臨時国会を召集しなければならないというのが憲法の考え方だ。12月までに臨時国会をきちんと開いてほしい」と迫った。
U NHK報道番組「クローズアップ現代」
のやらせ疑惑 !
(mainichi.jp: 毎日新聞 2015年11月10日より抜粋・転載)
NHK報道番組「クローズアップ現代」の、やらせ疑惑に関し、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が、「政権党による圧力」と指摘したことに対し、自民党の谷垣禎一幹事長は、11月9日、「『報道の自由があるから、やらせに対して一切、口をつぐんでいる』というのがよいとは思わない」と反論した。
☆自民党は、今年4月、「クローズアップ現代」
について、NHK幹部から事情聴取した !
自民党の情報通信戦略調査会は、今年4月、同番組について、NHK幹部から事情聴取した。これについてBPOの検証委は今月6日に公表した意見書で「放送の自由と自律に対する政権党による圧力そのものであり、厳しく非難されるべきだ」と批判した。
谷垣氏は、党の事情聴取がNHKの中間報告後だったことを指摘し、「事前にこうしろ、ああしろということを申し上げたわけではない」と強調した。
今後、同様の事例があった場合について「(番組関係者に)来てもらい、事情を聴くことはある」と述べた。
☆BPO検証委:高市総務相によるNHKへの厳重注意を「放送法の侵害行為」と批判 !
一方、菅義偉官房長官も、11月9日の記者会見で、BPO検証委が、高市早苗総務相によるNHKへの厳重注意を「放送法の侵害行為」と批判したことについて、「BPOは放送法を誤解している」と反論。「NHKの調査報告書に放送法に抵触する点があったので、必要な対応を行った」と強調したうえで、「BPOは、放送法が規定する番組を編集する際の順守事項を単なる倫理規範であると解釈している」と指摘した。
☆民主党:行政や与党は、報道に対し、最も抑制的でなければならない !
これに対し、民主党の枝野幸男幹事長は、11月9日、国会内で記者団に「問題があればBPOなどで是正されるのが報道、表現の自由の基本姿勢だ。行政や与党は、不適切と思われるような報道に対し、最も抑制的でなければならない」と批判した。【佐藤慶、高本耕太】
V 自民党若手が開く「報道圧力」勉強会の真相企業と法制局にも圧力〈AERA〉
(mizukith.blog91.fc2.com:2015.07.08より抜粋・転載)
◆安倍首相批判・改憲問題
以下、「今日の言葉」の2としてアエラ記事(エキサイトニュース 2015年7月6日)の転載です。
自民党若手が開く「報道圧力」勉強会の真相 企業と法制局にも圧力〈AERA〉(エキサイトニュース 2015年7月6日)
安倍総裁再選へ向けた旗揚げの「勉強会」が、ふたを開けると「大放談会」に。メディアも企業も内閣法制局も、安倍政権の統制圧力にさらされている。(編集部・野嶋剛、宮下直之)
沖縄の二つの新聞社は、絶対つぶさなあかん !
沖縄の新聞社に勤める中堅のA記者は、この言葉を再び耳にしようとは思いもよらなかった。6月25日午後に自民党本部で開かれた私的勉強会の「文化芸術懇話会」。講師に招かれた作家、百田尚樹氏が、こう言い放ったのだ。
「あの二つの新聞社に、本当にもう私、目の敵にされて。本当に沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかんのですけど、沖縄県人がどう目を覚ますか」
A記者は、10年ほど前の東京・高輪での夜を思い出した。
深夜11時ごろだった。防衛庁長官を議員宿舎で夜回り取材していた。普天間飛行場の辺野古移設をめぐり、計画で想定されている海域での海草などの「被度」の想定が、実態よりも小さく見積もられているのではないか、と質問した。すると、この長官はすごんだ。
★「そんなことを書けば、おたくをつぶすぞ」
大臣の言葉とは思えなかった。そして、A記者が言うように被度は実際より小さく見積もられていて、後日、修正された。
「政権に都合の悪いことを書くと、つぶしてやるという発想がショックでした」(A記者)
この長官は引退しており、安倍氏とは近い関係ではなかったが、自民党の体質がそこからかえって浮かび上がる。
今回、つぶす発言以上に失望したのは、会合後、百田氏がツイッターに書いた「ほとんど読んでいない」という言葉。A記者は言う。
「私たちは意見の異なる産経新聞も一生懸命読んでいます。でも、百田さんや政治家は沖縄の新聞を読まずに批判する。沖縄はこんなものだと、決めつけているからなんですね」
●私的勉強会でも記者に案内状
勉強会での沖縄メディア批判や言論統制を期待するような主張が、安保法制法案の衆院採決を今月中旬にも控えた自民党を揺さぶっている。
勉強会に出席した国会議員37人に取材を依頼した。取材拒否を命じる党の指示はなかったようだが、ほとんどから「日程が合わない」「途中で帰ったので分からない」などを理由に断られるか、返答がなかった。
唯一、40代のB衆院議員が、匿名を条件に取材に応じ、こう明かした。
「会の本来の目的は(秋の総裁選での)安倍再選の雰囲気づくりだった」
発起人は党青年局長の木原稔衆院議員だが、背後の「プランナー」は会合にも出席していた安倍首相の側近である萩生田光一・党総裁特別補佐と加藤勝信官房副長官だったという。
同じ日に予定されていた「反安倍」議員の勉強会を中止させ、同じ週に放送される討論番組「朝まで生テレビ!」への議員の出演も、党本部の要請で出席を見送らせたとも伝えられている。万全の準備で臨んだ安倍応援の会合のはずだった。
私的勉強会といいながら、自民党を担当する記者でつくる「平河クラブ」に開催の案内が届いた。
しかも、「終了後に、代表の木原稔より記者ブリーフィングをさせていただきます」とある。ひっそり勉強する会ではないことは、誰の目にも明らか。期待通り、大勢のメディアが集まり、会合の最中には「壁耳」と呼ばれる取材が行われた。
「盗み聞き」という批判もあるが、政党と記者の暗黙の合意のもと長年行われてきた取材方法で、今回だけを問題視するのは筋違いというものだ。
「若手を煽って再選の雰囲気を盛り上げたかった。メディア批判や沖縄批判は会の趣旨じゃなかったが、百田さんに引きずられた」(B議員)
では、実際に報道されている以上に激しい言葉が飛び交った。
「(沖縄)タイムス、(琉球)新報の牙城の中で、沖縄の世論、ゆがみをどう正しい方向に持っていくか。(中略)沖縄はもう左翼勢力に乗っ取られちゃってる」
「朝日、毎日、東京新聞を読むと、もう血圧が上がって、どうしようもない。あれに騙されているんですよ、国民は」。「青年会議所も経団連も商工会議所も、子どもたちに悪影響を与えている番組ワースト10とか発表して、これに広告を出している企業を列挙すべきだ」
法制局長官に絡めて、内閣法制局をこきおろす発言も飛び出した。
「法制局は法の番人とか言われているが、内閣法制局で法律家の資格を持っているのは6人だけ。言ったら、80人の医者のなかで免許を持っているのが6人だけの病院なんですよ。そういう人たちの解釈をずっと持ち続けないといけないのか」
よく分からない例えだ。最後に百田氏がこう締めくくった。
「政治家は言葉が大事。戦争と愛については何をしても許されるという部分はあるんです。その目的のためには、負の部分はネグったらええんです、はい。学術論文ではないのだから、いかに心に届くかです」
会場は割れんばかりの大拍手に包まれた。しかし、会合での発言が「報道への威圧だ」との批判にさらされたのは、ご存じの通り。
問題を沈静化させるため、自民党は、素早く発起人の木原氏を1年間の役職停止処分にし、問題発言を行った3人の議員も厳重注意にした。