11月2日、米当局はVWの排ガス試験不正問題で、傘下の高級車ブランドでも違法ソフトが見つかったと明らかにした。写真はポルシェ車のロゴマーク。シュトゥットガルトで5月撮影(2015年 ロイター/Ralph Orlowski)
VW傘下のポルシェやアウディにも不正ソフト、米当局が指摘
http://jp.reuters.com/article/2015/11/03/volkswagen-usa-epa-idJPKCN0SR2DG20151103
2015年 11月 3日 10:59 JST
[ワシントン 2日 ロイター] - 米環境保護局(EPA)は、独フォルクスワーゲン(VW)(VOWG_p.DE)の排ガス試験不正問題をめぐり、傘下の高級車ブランド、ポルシェやアウディの2014━16年型ディーゼル車でも違法ソフトが見つかったと明らかにした。
EPAは、高級大型車に通常使用される排気量3.0リットルのV6ディーゼルエンジンを新たに調査。当初不正が発覚した、より小型のエンジンから調査対象を拡大した。
VWの排ガス不正スキャンダルは、中核のVWブランドから高級車ブランドのポルシェやアウディにも広がってきた。
違法ソフト搭載車にはポルシェのSUV(スポーツ多目的車)「カイエン」や、アウディのセダン「A6」、SUV「Q5」など5モデル、VWの「トゥアレグ」が含まれるとしている。
これらの車種は、路上走行で酸化窒素の排出量が基準値の9倍に達する可能性があると指摘した。違法ソフト搭載車は1万台程度で、実際にはこれを上回るだろうとしている。
VWはEPAの指摘に対し、排気量3.0リットルのV6ディーゼルエンジンに違法ソフトは搭載していないとの立場を示した。EPAの調査に全面的に協力しているとしている。