添加物・保存料で安全性チェック(C)日刊ゲンダイ
添加物・保存料で安全性チエック 「コンビニ食」どっち選ぶ?
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2015年10月23日 日刊ゲンダイ
主要コンビニ5社の今年8月期中間決算は、セブンとファミマが最高益を更新、ミニストップが増益など好調だ。現代人の生活にコンビニは欠かせない。新商品の開発競争も激しく、店頭には商品があふれ、目移りしそう。一方で、コンビニ食というと、添加物や保存料が気になる。迷ったら、どれを選べばいいか――。新刊「コンビニの『買ってはいけない』『買ってもいい』食品」(大和書房)の著者で、科学ジャーナリストの渡辺雄二氏に聞いた。
■おにぎり
店によっては、シンプルな塩むすびでさえ、添加物が使われている中、セブンの「銀しゃりむすび塩むすび」は添加物フリーだ。安全性で選ぶならこれがベストだが、具がほしいときは?
「ダメなのは明太子やたらこです。これらには、発がん性が疑われる亜硝酸ナトリウムが添加されるケースが少なくないのです。選ぶなら、サケか梅がいい。ウマ味を増して保存性を高めるグリシンなどが添加されていますが、動物では問題があっても、人間ではほとんど害がなく、セーフです」
■パスタ
同じ理由で、明太子やたらこのパスタはダメ。
「亜硝酸ナトリウムは、ソーセージやベーコンなどにも含まれています。これらを使うナポリタンやカルボナーラは避けるのが無難。セーフは、ミートソースです。4種類あるカラメル色素が使われているケースがありますが、TとUならそれほど問題ありません」
■弁当
添加物のオンパレードで、揚げ物や炒め物が多いため、油が酸化した過酸化脂質がたっぷり。コレを取り過ぎると、動物実験で死亡するケースもあるというから、吟味が大切。
「ローソンの『新潟コシヒカリ紅鮭弁当』は、添加物が9種類と少なく、揚げ物も少ないので、過酸化脂質を摂取するリスクが少なくセーフです」
のり弁にも、フライが多く含まれるので避けるのが無難。作り置きの弁当はチョイスが難しいので、目先を変えてレトルトのPB総菜と米を選ぶといいという。
「セブンの『北海道男爵いものポテトサラダ』は無添加マヨネーズで、ローソンの『国産じゃがいもの肉じゃが』は毒性の強いものが避けてあります。ファミマの『親子丼』に含まれるリン酸塩は腎臓結石のリスクがあるものの、取り過ぎなければ問題はなく、セーフ。これらにライスを組み合わせるといいでしょう」
ファミマの「ごはん」は添加物フリーだ。
■甘味
甘いものは添加物が多く、取捨選択が大事。そんな中、ローソンの「プレミアムロールケーキ」やセブンの「北海道産小豆使用のどら焼」などは膨張剤が気になるが、ほかの添加物は比較的安全でセーフだという。オススメは「甘栗むいちゃいました」(クラシエフーズ)、「こだわり極プリン」(栄屋乳業)、「あずきバー」(井村屋)の3つ。すべて添加物フリーなのだ。
「甘栗は中国産ですが、日本の有機JAS認証制度にもとづいた栽培と加工なので、農薬や添加物は使っていないはず。プリンはふんわりと滑らかで、本格的な仕上がりです」
コンビニだって、賢く使えば安全だ。