米国防長官 「根本的に間違い」とロシアを批判
10月8日 7時25分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151008/k10010262851000.html
シリアでロシアが軍事攻勢を強めていることに対し、アメリカのカーター国防長官は市民を弾圧するアサド政権を支援するもので「根本的に間違っている」と述べて、厳しく批判しました。
カーター国防長官は7日、訪問先のイタリアで会見し、ロシアが過激派組織IS=イスラミックステートを壊滅するとして、シリア国内で軍事攻勢を強めていることに関し、「ロシアは過った戦略のもとIS以外の組織を攻撃し続けており、根本的な過ちを犯している」と述べて、厳しく批判しました。
また、国防総省の当局者によりますと、ロシア軍は空爆を集中させている地域の一帯で、火砲やミサイルシステムを前進させるなど地上での動きも活発化させているということで、国防総省は、内戦を激化させるアサド政権の軍事行動を支援するねらいがあると分析しています。
一方、ロシアの空爆を受けて対ISの掃討作戦に当たるアメリカ軍機が、衝突を避けて飛行ルートを変更するなど、両国軍の活動地域が錯そうし始めているということで、国防総省は引き続き、ロシア側と安全対策を協議するとしています。
ただ、IS対策に関してはロシア側と協力はしないとしており、今後この問題を巡り、アメリカ・ロシア両国の対立が一層先鋭化するものとみられます。
http://www.asyura2.com/15/warb16/msg/149.html