アメリカ(雇用統計の異変)と金融緩和
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/
2015年10月03日 NEVADAブログ
アメリカの雇用統計が発表され、7月から連続して下方修正されるという異常事態となっています。
8月 +136000人
(−59000人)
9月 +142000人
(事前予想 +203000人)
9月は予想外の少なさとなっていますが、8月も59000人下方修正されており、このぶれは2ヶ月で10万人を超えます。
更に問題は内容です。
労働人口 −35万人
就業者数 −23.6万人労働参加率 62.4%
中でも労働参加率は1977年以来の最低となっており、これがため失業率は低いままとなっているのです。
もし通常の労働参加率であれば失業率は軽く8%を超えるとも言われておりとても利上げできる経済状況ではないと言えるのです。
では今までの金融緩和で一体どのような効果があったのでしょうか?
金融緩和が株式と不動産を上げるだけの効果しかなく、国民には全く効果がなかった(恩恵がない)となればFRBは大批判を浴びることになります。
今後FRBの金融緩和政策に疑問がつけられるのは避けられず、すなわち、FRBへの不信任となれば金融市場は更に大荒れになります。
既に株式、為替が金曜日には大変動していますが、新興市場を中心に来週から更に資金流出が加速するかも知れません。