【9月20日 AFP】ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は19日、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は退陣しなければならないが、辞任の時期が同国の内戦終結が合意に至ってからである必要はないと述べた。
英ロンドン(London)でフィリップ・ハモンド(Philip Hammond)英外相と会談した後、ケリー国務長官は会見で、シリア内戦を解決するために交渉する準備はできていると述べた。さらに、アサド大統領側はその準備ができているのかどうかとの質問に対して、「過去1年半の間、われわれはアサド大統領が辞任すべきだと主張してきたが、いつ、どのような形で辞任するかに関しては、この日、この月でなければならないという要求はない」、「関係者全てが集まり、(内戦終結が)どうすれば実現可能かについての理解に達する必要がある」と記者団に語った。
ケリー長官はまた、シリアにおけるロシアの軍事力増強が、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」掃討に焦点を当てていることを歓迎し、「最も迅速かつ効果的にISIL(『イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the Levant)』の略称でISの別称)を掃討する方法を話し合う準備ができている」と述べた。
ロシアのセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相と米国のアシュトン・カーター国防長官は18日、シリア内戦をめぐり電話会談を行い、ロシアの関与が北大西洋条約機構(NATO)の怒りを買ったウクライナ危機により、過去18か月間に及んだ両国の軍事協力の凍結を解除した。(c)AFP
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