邦銀に資本増強要請(格下げとジャパンプレミアム)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4939637.html
2015年09月18日 NEVADAブログ
金融庁は今事務年度(2015年7月〜16年6月)の金融行政方針で、3メガバンクに対し、自己資本を増強するよう求めると報じられていますが、S&Pによる日本国債格下げに伴い、メガバンクの一部が格下げを受けており、
海外で拡大する融資等でリスクが高まっていることも理由の一つに挙げられています。
今や世界中の金融機関で邦銀・損保・生保程、海外事業を拡大しているところはありませんが、世界でじわりじわりと進む日本売りをしっかり認識しておきませんと大きな間違いをします。
ジャパンプレミアム
懐かしい言葉ですが、今、ロンドンでジャパンプレミアムが拡大しており、2011年12月以来の92.74bpにまで拡大してきているとロイターは報じているのです。
即ち、日本の金融機関が海外で調達するドル資金に92.74bpの上乗せを要求されているのです。
それだけ信用力が落ちてきている証拠なのです。
ここまで上乗せ金利が拡大してきているのであれば、日銀が保有するドルを邦銀等に貸し出すことも検討すべきだと言えます。
みすみす海外の金融機関を儲けさせることなど必要ないからです。
今、一般マスコミでは詳しくは報じられていませんが、世界の金融市場ではジワリジワリと危機が進んでおり、金融庁も警戒をしているはずです。
ジャパンプレミアムが100bp以上に拡大するようなことがあれば、更なる格下げ要因が隠されているとも言えます。