米軍 最新鋭機F35「配備可能な段階に」[NHK]
8月1日 14時31分
アメリカ軍は、日本などが導入を決めている開発中の最新鋭戦闘機F35について、10機が初めて配備が可能な段階に達したと発表し、開発の遅れなどへの懸念が高まるなか、計画の信頼性をアピールしました。
F35はアメリカを中心に9か国が2001年から共同で開発を進めている最新鋭戦闘機で、レーダーに探知されにくいステルス性能があり、日本も航空自衛隊の次期主力戦闘機として42機を導入する計画です。
アメリカ軍は空軍、海軍、海兵隊、それぞれの任務に見合った3つのタイプの開発を進めていて、31日、このうち海兵隊仕様の10機が実際の運用に求められる初期の能力を獲得し、初めて配備が可能な段階に達したと発表しました。
この10機はアリゾナ州に駐屯する部隊に所属していて、2017年に、部隊の移転で山口県の岩国基地に実戦配備される可能性があるということです。
一方、日本の航空自衛隊は、これとは別の空軍仕様の機体を導入する計画で、この機体が同じような状態に達するのは来年の秋になると見込まれています。
F35を巡っては、イギリスやオーストラリアなども導入を決めていますが、各国の間では開発の遅れやそれに伴うコストの上昇への懸念が高まっていて、アメリカ軍としては今回の発表で計画の信頼性をアピールするねらいもあると見られます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150801/k10010174821000.html