中国は「死の物狂い」との見方−持ち株売却禁止でモビアス氏
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NR73AF6JTSEB01.html
2015/07/09 09:55 JST
(ブルームバーグ):中国株の急落を受けて、企業の主要株主などの持ち株売却を中国当局が禁止したことについて、資産運用会社テンプルトン・エマージング・マーケッツ・グループは「死の物狂い」の行動と表現し、UBSウェルス・マネジメントは「行き過ぎ」だと指摘。ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントは「不可避な事態の先送り」にすぎないとの見方を示した。
テンプルトンのマーク・モビアス会長は電話インタビューで、中国当局が持ち株売却の禁止に動いたことについて、「死の物狂いであることを物語っている。彼らがコントロールを失ったことを示すだけに、実際には恐怖感が増している」と語った。
UBSウェルス・マネジメントで新興市場の最高投資責任者(CIO)を務めるジョージ・マリスカル氏は電話取材に対し、「市場参加者に取引を行えなくするという意味で短期的な効果を期待できる」としながらも、「将来の規制の枠組みの健全性について信認を損なうことが予想される。やや行き過ぎであり逆効果を招く」と分析した。
ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ・ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェーコブセン氏は「外国人の持ち株にどこまで適用されるか現時点で不明だ。売り圧力を防ぐ手段を見つけようとわらにもすがる思いのようだ」と指摘している。
原題:China’s Stock Sale Ban Draws Scorns From Templeton, Wells Fargo(抜粋)