アメリカの力(原油生産高世界一)と日本
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2015年06月14日 NEVADAブログ
2014年の世界原油生産高はBP発表では、8867万バレルとなりましたが、アメリカが世界一の生産国となったと発表されています。
1位 1164万バレル アメリカ
2位 1150万バレル サウジアラビア
3位 1083万バレル ロシア
この上位3ヶ国の生産量の差は大した事はなく、拮抗しているのが分かります。
アメリカが世界一の産油国になったのは1975年以来ですが、今後も原油生産量を増やし続けることになりますが、それでも世界の原油生産高の1割強を占める位しかシェアはなく、価格決定権はありません。
またアメリカは世界で最もカルテルに厳しい国であり、OPEC加盟国のような価格調整や生産調整が出来ない国であり、シェール油田の更なる開発やかねてから噂されていますニューヨーク沖合いの巨大油田開発(発表)があれば原油価格は暴落し、サウジアラビアの財政破綻は避けられません。
サウジアラビア国王とロシアプーチン大統領との会談が近いうちにあるかも知れませんが、それが中東のパワーバランスが崩れる切っ掛けになります。
また原油価格暴落で太陽光発電や原発やその他の代替エネルギーの価格競争力が失われることにも繋がり、世界は再度石油中心の世界に戻ります。
では原油生産高世界3位のロシアはどうなるでしょうか?
ロシアも打撃を受けますが、ロシアは中国と構築する経済圏(中東を含む)を作り上げますので、原油価格変動の影響を最小限にするはずですし、サウジと組んでOPECを取り組み、新しい石油輸出国機構を作るかも
知れません。
(インドネシア・ペルー等も原油価格暴落で財政破たんは避けられず、新しい経済圏を必要とするからです)
温暖化として騙されてきた世界ですが、今や世界のマスコミは《温暖化》から《地球環境変動》と言い方が変わって来ており、いずれ《地球は寒冷化に向かっておりもっと地球を温めよう》となるかも知れません。
エコをいう(する)のは地球に悪影響を与えるとなるかも知れませんし、原油価格が暴落すれば、ガソリン価格も暴落しますのでアメリカであれば昔のガズラー(ガソリン大量消費車)が復活するかも知れません。
また世界一の先進国でかつ農業生産国であり(100%を超える自給率)なから世界一の原油生産国であるアメリカドルが安くなるはずがなく、いずれ世界中の国がドルを更に保有したいとなりますので、ドルは高くなるのは当然となります。
では日本はどうでしょうか?
食糧自給率は?原油は?人口は?
原油はほぼ100%輸入に頼っています。
そして世界に誇る技術、製品は今や殆どありません。
日本円が1ドル200円を超える暴落を見せましても何ら不思議ではありませんし、ドルベースで見れば先進国で日本国民が最も貧乏な国民になるかも知れません。
一ドル200円では月収30万円のサラリーマンは以下のようになります。
一ドル80円時 ドルベース $3,750
一ドル125円時 ドルベース $2,400 *現在
一ドル200円時 ドルベース $1,500
今でもピークに比べ$1,350少なくなっている中、一ドル200円ではピークの時に比べ$2,250も少なく、
月額$1,500では先進国どころか中国のサラリーマンより低くなります。
そして今日本にいる中国人やアジア人、そして先進国から来ている欧米人は大挙して去っていくでしょう。
円ベースではとてもではないが、やってられないとして。
一ドル200円という≪ドル高・円安≫でインフレは確かに高まるでしょうが、日本は戻ることが出来ない領域に入ることになり、一歩間違えば輸入物価高騰で狂乱物価になることになります。
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