http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/12771731.html
アジア投資銀行と駐韓アメリカ大使襲撃事件、そして米・キューバ首脳会談
中国が中心となって設立されるアジア投資銀行にドイツが参加すると言う事で、参加見送りをアメリカと共に決めた日本政府が慌てているということです。アメリカが参加を見送っているのに西欧諸国がどんどんと参加を決めているので、日本政府としてもアメリカに追随だけでいいのかということなのでしょう。外務省・財務省の官僚の方は、G7の足並みが乱れたと戸惑っているという報道があります。
しかし、これ、結構奥の深い事件というか状況だと思います。
まず、西側先進国が中国と同調すると言う事はアメリカの孤立化を印象付けます。より正確に言えばオバマ政権の影響力低下を印象付けるはずです。つまり、背景にはイギリス・フランス・ドイツと言った西側諸国とオバマ政権との間に何らかの利害の対立があるということです。今の時期、アメリカ大統領選挙が実質的に始まります。民主党のイメージ低下を狙っている可能性があります。
背後にいる勢力はいわゆる軍産複合体であり、TPPを実質的に進めようとしている人たちでしょう。当面の目標としてTPPの成立を目指しての動きのはずです。
3月5日の早朝、駐韓アメリカ大使のマーク・リッパート氏が切りつけられるという事件が起こります。しかし、これ、多分、かなり不自然です。切りつけたのはキム・ギジョンという方で、以前から幾つかの事件を起こしていたということです。当然、警備当局からはマークされていたはずで、そういった人物が駐韓アメリカ大使との朝食会会場へ侵入できたということ自体が不自然です。
更に、マーク・リッパート氏は右ほおを切りつけられています。しかし、成人のまだ42歳の男が顔を切られると言う事があり得るでしょうか。キム・ギジョンは1959年生まれということですから55歳程度です。特にスポーツをやってきたと言う事はない様子で、刃傷沙汰を起こしたことは無かったようです。
ウィキの「リッパート駐韓大使襲撃事件」のページ( http://ja.wikipedia.org/…/%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%91%E3%83… )には、リッパート氏が負ったという傷について次のように述べています。
「右あごの上に約11cm、深さ約3cmの傷と、左腕を貫通する重症を負った。」
「右の頬骨の下からあごと首にかけての傷は、頸動脈の1cmから2cm手前まで届いており、命を失う危険があった、手当てには80針が縫われたという。また、指につながる靱帯と筋2カ所を損傷したほか、腕から小指に向かう尺骨神経の感覚神経も切断した重症であったとされ、後遺症が心配されている。」
なお、このページは日本語だけのもので韓国語版も英語版も作られていません。またマーク・リッパート氏自身についてのウィキのページは韓国語版も英語版もありますが、この襲撃事件についてはほとんど触れられていません。
この襲撃事件時のリッパート氏の写真を見ると多少不自然な点が見つかります。
https://heavyeditorial.files.wordpress.com/…/03/465246840.j…
は多分斬りつけがあった直後数分しない時の写真のはずですが、右ほおに長さ10cmを超える傷口が開いた状態で写っていて、しかし、血液はほとんど流れているように見えません。
http://i.dailymail.co.uk/…/2653CD6400000578-2980097-Korean_…
には、リッパート氏が朝食会の会場から出る時の写真があり、左手の先から血が流れているまま、右手で右ほおをおさえている様子が写っています。上の写真でも同じことが分かりますが、右手の指はどれもきれいなままで血が付いていません。また、背広の右腕部分に特にナイフで切られた痕は見つかりません。また、この会場を出るときの写真でも右ほおの傷口から血が流れているようには見えません。
普通なら、傷口に指先を当て、傷の様子を自ら調べますから、指先に血が付くはずです。また、会場を後にするときは、ある程度時間が経過していますから、もし右ほおの傷が落ち着いているのであれば、右手で血が滴っている左手をおさえるはずですが、依然として右手で右ほおをおさえています。右指に血が付いていないということは、右手で左手をおさえると言う事を一回もやっていないと言う事を示しています。
そもそも、公的な朝食会であったのですからメディアが居たはずで、襲撃の瞬間の動画が残っているはずですが、自分が探した限りでは襲撃の瞬間をとらえた静止画もないようです。
あまり調べてはいないのですが、いくつかの報道を見た限りでは、襲撃そのものの描写はないように思います。襲撃時のリッパート氏と犯人の位置関係もはっきりしません。
この襲撃事件が3月5日であり、中国が中心となって設立されるアジア投資銀行での創設メンバー募集期限が3月31日です。3月26日に韓国がアジア投資銀行への参加を表明しています。
リッパート氏は北京滞在の経験もあり、中国語がかなりでき、自ら中国語の名前も作っています。オバマ政権がアジア投資銀行への参加見送りをするにあたって、リッパート氏の意向がある程度反映したはずです。
オバマ大統領はキューバとアメリカの関係について常に心を痛めていたはずであり、キューバとの国交回復は長年の願いであったはずです。アジア投資銀行創設メンバー募集期限が迫ってきている時期にキューバとの国交回復が話題になったのは、オバマ大統領の関心をキューバとの交渉に向かわせて、アジア投資銀行を巡る様々な状況について気を配ることを妨げる効果があったはずです。
リッパート氏がここまでの工作に加担したと言う事は、相当程度に西側軍産複合体がせっぱつまっていると言う事を表しているはずで、今後、アジア投資銀行をめぐってかなりいろいろなことが起こるはずです。ただ、あくまで実態はTPPに関連したことであるはずで、アジア投資銀行自体への参加・不参加が大きな問題であるとは思えません。
2015年4月12日12時40分 武田信弘
http://www.asyura2.com/15/asia17/msg/353.html