【2月5日 AFP】ギリシャの極右ネオナチ政党「黄金の夜明け(Golden Dawn)」の党首を含む関係者72人が、殺人や犯罪組織への参加などの罪で裁判にかけられることになった。司法筋が4日、明らかにした。
反移民を掲げる同党は、先月に行われた総選挙で国会の300議席のうち17議席を獲得し、第3党となっていた。
同司法筋によると、2013年9月に起きた「黄金の夜明け」支持者によるギリシャ人ラップ歌手刺殺事件後に開始された15か月にわたる捜査の結果を受け、裁判官らが審理の開始を決定した。同党は、その後さらにパキスタン人移民の殺害と政敵への暴行に関与した疑いが持たれている。
72人の大半の罪状は、ギリシャで重罪とされる犯罪組織への参加だが、一部は殺人や武器所有、人種差別に基づいた暴力行為などの罪に問われている。被告の中には複数の警察官が含まれ、有罪となれば最大で禁錮20年の判決を受ける可能性がある。
公判の期日は未定だが、現在拘束下にあるニコラオス・ミハロリアコス(Nikolaos Michaloliakos)党首ら6人の同党議員が釈放される予定の5月末より前になると見られている。(c)AFP/Hélène COLLIOPOULOU
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