JXの赤字と税収減
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4821143.html
2015年02月04日 NEVADAブログ
日本最大のエネルギー会社であるJXは2100億円の純損失(一株利益では−84円)になると発表していますが、その内容を見れば、更なる赤字拡大が予想されているのが分かります。
以下の発表がされているからです。
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本見通しは、通期平均で原油価格(ドバイ原油);バーレル当たり83 ドル(1-3月 50 ドル)、銅の国際価格(LME価格);ポンド当たり294 セント(1-3月 250 セント)、円の対米ドル相場;110円(1-3月 120 円)を前提としております。
(前回予想:原油価格;バーレル当たり99 ドル、銅の国際価格;ポンド当たり316 セント、円の対米ドル相場;104 円)
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今の原油価格を見れば、上記の前提が如何に甘いかわかります。
これ以上の赤字を計上することは問題があると判断されたのか、それとも相場が回復すると見込んでいるのか、ですが、今後仮に更に原油価格が下落すれば、最大手だけに想像を絶する赤字を計上することになるかも知れません。
勿論、JXは経営基盤もしっかりしており、3,000億円、4,000億円の赤字を計上しましてもびくともしませんが、資源関連企業が続々と赤字計上、下方修正を発表しており、これら赤字を集計していきますと、数兆円にも達する事態になり、これは日本の税収にも甚大な影響を与えます。
円安でトヨタのように増額するところもありますが、シャープ・ソニーのように赤字になるところもあり、
プラス・マイナスすれば、日本としては、かなりのマイナスになるかも知れません。
2015年度予算は、大幅な税収増として予算を組んでいますが、実際には大幅な税収減となる可能性が出てきており、これは国債相場にも大きな影響を与えます。