「青天井の被害を出しておきながら、制限するような議論をしようというのは、全く逆向きの議論:大島堅一氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/16507.html
2015/1/30 晴耕雨読
https://twitter.com/kenichioshima
こういうことがあるんですね。
→大雪で米原発が緊急停止 外部電源の一部失う - 47NEWS(よんななニュース) http://t.co/E7NYUIpA8F
添田孝史氏が書いた『原発と大津波 警告を葬った人々』を、ようやく読んだ。
読み始めたら一気に終わりまで行ってしまったが、これは非常に優れた労作だ。
とても勉強になった。
添田氏が198-200ページで提言しているように、情報公開を徹底し、事故の検証を継続し、原子力業界のカネの流れを明らかにし、審議会委員の選定プロセスを透明化すること等は、原発の今後を議論する上で必須のことだ。
徹底した検証無しに、再稼働や原発の将来を決めることはできない。
翻って、今の原子力行政はひどいありさまだ。
添田氏の本では、原発と津波の関係に焦点を当てて問題を解明しているが、原子力回帰が進む今の状況は、この本で指摘された問題がそのまま生きているからであろう。
実際、原子力小委員会なんかでは、利益を受ける当事者が専門委員になって発言してるし。
報道関係者には、添田氏の『原発と大津波 警告を葬った人々』を熟読してもらい、ぜひこういう徹底した調査に基づく報道をしてほしい。
私は、いろんな関連委員会の議事録をいろいろ読んでいるが、添田氏が指摘したようなことは何回も思い、がっくりきたことがある。
官僚や学者、関連業界の委員の発言にはあきれることが多い。
精神的に疲れてしまうが、これは表にでてきている部分の話。
おそらく裏はもっと酷い。
徹底した調査が必要なのは当然だが、いくら何十人に話を聞いたところで、その人の言うことをただ表面的に真に受けていたのでは意味が無いのは当然。
問題の核心に鋭く突っ込まなければ政策当局者の思う壺。
そういう本もあるので注意が必要。
添田氏の本は、問題設定と突っ込みが非常に鋭い。
> (1/27)原発依存の福井「夕張市の道歩む」 九州大大学院教授が警鐘:福井新聞 http://t.co/CtthWvvkJk http://fb.me/42yJiH5JN
原子力委員会で原子力損害賠償制度の検討をし始めてる。
おそらく賠償限度額をもうけようとかいう議論だろう。
青天井の被害を出しておきながら、制限するような議論をしようというのは、全く逆向きの議論。http://t.co/Udq8UiYnKN
原子力学会の事故調について昨年4月に原子力委員会で議論してるが、添田氏が言ってるようなことは全然触れられていないようだ。
事故防止の提言も、肝心なところを触れていない。http://t.co/cEg6mFu8zC