カサノバ社長/(C)日刊ゲンダイ
今度は異物混入…マック女性社長に「疫病神」とささやく社員
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2015年1月6日 日刊ゲンダイ
「女社長のクビも危ういんじゃないか」――そんな声も出始めている。日本マクドナルドは5日、青森・三沢店で販売したチキンマックナゲットにビニール片のような異物が入っていたことを明らかにした。
マックのチキンナゲットといえば、昨年7月、保存期限切れの鶏肉使用問題が起きたばかり。安全性を高めるとか言って製造拠点を中国からタイに集約したはずが、今度はそのタイの工場で作られたナゲットに異物が混入……。ホント、お粗末としか言いようがない。
それでなくてもマックはジリ貧だ。一昨年8月に、マックの事業会社のトップにサラ・カサノバ氏(49)が就任してから、既存店売上高が前年実績を超えたのは、昨年1月だけ。とりわけ鶏肉問題が発覚して以降、前年同月比で90%割れが続いている。
起死回生で、昨年11月から子どもに大人気のアニメ「妖怪ウォッチ」のプレゼントキャンペーンを始めたものの、11月の売上高も前年同月比マイナス12.4%と不発。
■退職強要でさらにイメージ悪化
「下げ止まる気配がないうえに、昨年末、週刊誌に『首切りの嵐が吹いている』とスッパ抜かれてしまった。『退職を強要しているケースもある』なんて書かれて世間のイメージが悪くなったところに、異物混入です。もう泣きっ面に蜂どころではない。これといった打開策も打ち出せず、コストカットを押し付けてくるカサノバ体制に対する不満は、社内に充満しまくっている。カサノバ社長を『疫病神』と呼ぶ社員もいるほどです」(同社中堅社員)
風当たりが強まっているのは、どうやら社内だけではなさそうだ。
マック事情に詳しいジャーナリストの田中幾太郎氏がこう言う。
「昨年の鶏肉問題から半年経っても、安全対策は進んでいなかったといわれても仕方がない。カサノバ氏の経営責任は問われてしかるべきです。今後は消費者はもちろん、風評被害のあおりを食うフランチャイズ店のオーナーの突き上げも激しくなる。売り上げ不振と相まって、米国本社が『もう限界だ』と判断しても不思議はありません」
まさに四面楚歌。いよいよ女社長の首筋が寒くなってきた。