「党勢拡大のために脱原発に方針を変えた共産党」?
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20150102
2015年01月02日 vanacoralの日記
年末に拾った以下の論争であります。
■これから2年間の活動 (2014年12月30日付菅直人ブログ)
これから2年程度の間の活動について考えている。
原発ゼロと自然エネルギー推進の運動はもちろん続ける。原発ゼロでは多種多様な立場で多くの人々が全国で活動している。国会でも超党派の議員による原発ゼロの会が活動を続けるはずだ。私自身も国会という機能をフルに使って、原発と自然エネルギーに関する情報を全国で活動している人にに伝えるセンター的機能を強化したいと考えている。
もう一つ政党の地域組織の在り方について考えている。イギリスなどのヨーロッパ諸国やアメリカなど二大政党が比較的機能している国では、政党の地域組織が日本に比べてしっかりしている。
日本の政党は財界に支援された自民党と労働運動に支援された民主党という点では欧米に似ているが、政党自体の人材供給源となるべき学生組織や地域的運動組織が極めて弱体だ。そのため原発ゼロの運動も、党勢拡大のために脱原発に方針を変えた共産党を除いて、政党の地域的運動となりえていない。
私が活動の基盤としてきた東京の三多摩地域は、古くから革新自治体が多く誕生し、市民参加など市民の政治参加が比較的活発な地域だ。私自身、そうした活動の中で政治的に育ってきた。
しかし、民主党が大きくなるにつれて、私自身そうした市民参加型の地域活動との接点が薄くなってしまったという反省がある。もう一度、二大政党の地域活動のモデルとなるような活動の在り方を模索してみたいと考えている。
これに対する反論は以下の通り。
https://twitter.com/yukison2040/status/549905561785880577
https://twitter.com/lautrea/status/549941332865994752
mold
@lautrea @yukison2040 共産党は1961年の党綱領で反原発を決めています。
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2011/05/post-170.html …4:53 - 2014年12月30日
■「科学の目」で原発災害を考える(日本共産党HP)
2011年5月10日、日本共産党中央委員会主催の第4回「古典教室」で、不破哲三・社会科学研究所所長がおこなった講演のうちの原発災害に関する部分を紹介します。
(中略)
日本共産党は最初の段階から安全性抜きの原発建設に反対してきた
日本で、原子力発電が問題になってきたのは1950年代の中ごろからで、1957年には東海村で研究用の原子炉が初稼働し、1960年代に商業用の発電が始まるのですが、日本共産党は、安全性の保障のない「未完成の技術」のままで原子力発電の道に踏み出すことには、最初からきっぱり反対してきました。
私たちが、党の綱領を決めたのは1961年7月の第8回党大会でしたが、その大会直前の中央委員会総会で、この問題を討議し、「原子力問題にかんする決議」を採択したのです。その決議は、
―「わが国のエネルギー経済、技術発展の現状においては、危険をともなう原子力発電所をいまただちに設置しなければならない条件は存在しない」
―原発の建設は、「原子力研究の基礎、応用全体の一層の発展、安全性と危険補償にたいする民主的な法的技術的措置の完了をまってから考慮されるべきである」
として、日本最初の商業用発電所とされた東海村の原子力発電所の建設工事の中止を要求したものでした。
それ以来、この問題でのわが党の立場は一貫しているのです。そして、ただ「反対」というだけでなく、国会では、大事な局面ごとに、この問題を取り上げて、原発のもつ危険性とそれを管理・監督する政府の態度の無責任さを、具体的に取り上げてきました。
これまでの国会質問から
今度の『前衛』6月号には、私が1976年に初めてこの問題を取り上げた時から、最近の吉井英勝衆院議員の質問まで、原子力問題での共産党の国会討論の記録をまとめて掲載しました。興味のある方は、それを読んでほしいのですが、論戦をした私自身の実感をいいますと、質問に答える政府側が、原子力の問題をほとんど知らないですませていることにあきれ続けた、ということでしょうか。
(以下略)
京都府八幡市会議員からの声も。
https://twitter.com/KunibonYamamoto/status/550110324863426560
山本くにお
@KunibonYamamoto @yukison2040 妻の実家は三重県南伊勢町(旧南島町)。旧役場前には「芦浜原発を止めたまち」の碑。共産党が呼びかけた反対闘争は40年におよび、中部電力の原発計画を断念させました。
明日、元旦宣伝のあと家族で南島町へ帰ります。
16:04 - 2014年12月30日
他にも以下の通り
https://twitter.com/ayukero52/status/550188735329890305
沖縄とスウェーデンに続こう。
@ayukero52 @minnnanotousan 菅さんすっごい読み間違いですよ。あのブログでは二大政党制に寛容にも読み取れますし。TPP推進派であることも浜岡や玄海を動かさなかったことであえて触れない暗黙の了解みたいなものがあったのに。山本太郎といい、どうして自爆するのか不思議でたまりません。
21:16 - 2014年12月30日
https://twitter.com/ruhiginoue/status/550665466536931328
井上靜
@ruhiginoue 共産党は、原子力をエネルギー政策の選択肢の1つとして残し、自民党政権下アメリカ影響下の原子力政策には反対してきた。これでも許せんと言う原発断固絶対反対はもちろん構わんが、自民党政権下アメリカ影響下の原発を総理大臣時に外国輸出までしようとした菅直人にだけは批判される筋合いじゃない。
4:50 - 2015年1月1日
で菅氏の反応はと言えば
https://twitter.com/Dethtooldo/status/550456332453552128
DesBaleRRRna
@Dethtooldo 菅直人にブロックされた!めっさムカつく(怒)
「共産党は党勢拡大のために脱原発になった」とか言ってるから、それを「根拠はなんですか?」「デマなら訂正すべき」と進言しただけなのに。 pic.twitter.com/bw5h9QhpYF
14:59 - 2014年12月31日
https://twitter.com/Dethtooldo/status/550456912370601986
DesBaleRRRna
@Dethtooldo オレは菅さんのことはそれなりに評価しているし、衆院選投票日も当選確定まで寝ずに見守ってたのにな。
進言したのも、民主党と共産党で協力して頑張って欲しいってだけなんだが。 pic.twitter.com/bw5h9QhpYF
15:02 - 2014年12月31日
https://twitter.com/yukison2040/status/550458057033932800
yuki2040
@yukison2040 菅に関しては私も全く同じです(@で送っていないのでブロックはされてませんが)。非常に残念ですね。共産との、部分的であっても反安倍・反極右での共闘を期待していますが、共産ではなくむしろ民主の方がああゆう態度なんだろ、というのが露呈した感じです。@Dethtooldo
15:06 - 2014年12月31日
https://twitter.com/Dethtooldo/status/550461416394604545
DesBaleRRRna
@Dethtooldo @yukison2040 罵倒語を用いたわけでもないし、ごく普通の文面でリプしたんですけどね。菅さんが反共だっていうのはよく聞きますが、「よほど嫌いなのかな」と勘ぐってしまいました。仰る通り、選挙中から言われてた「共闘するにも民主の側に問題がある」という指摘が当たった形ですね。
15:20 - 2014年12月31日
https://twitter.com/yukison2040/status/550463651413381120
yuki2040
@yukison2040 @Dethtooldo 実は共産はあなた達のような若い無党派のおかげでどんどん軟化・聞く耳を持ってきています。むしろ態度が硬く、冷戦時のようなスタンスのこういった野党の面もアナウンスし、民主や社民にも変革を促す事が大事だと思います。(レイシスト並に説得不可の反共も多いですが)
15:28 - 2014年12月31日
https://twitter.com/Dethtooldo/status/550465027249950720
DesBaleRRRna
@Dethtooldo @yukison2040 そういや共産党って昔はもうちょっと固いイメージがありましたが、政策も含め最近はかなり柔軟な印象を受けますね。ある世代より下になると共産アレルギーってそれほどでもない気がするので、社民も民主も若い人たちが主導して、どんどん変革していってもらいたいですね
15:34 - 2014年12月31日
https://twitter.com/yukison2040/status/550467811823218688
yuki2040
@yukison2040 @Dethtooldo 今も硬いし組織自体が巨大だから足回りも悪いと思います笑。でも変わってきてると思います。カウンター支持や反レイシズム・セクマイにまでいくとは思っていませんでしたからね。社民や民主が内情どうなっているかは正直わかりませんが、私自身期待は捨てられずにいます。
15:45 - 2014年12月31日
という訳で民主党及び「反共左派」の皆様方には固定概念からの脱却を願う次第であります。m(_ _)m
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投稿者からのコメント
この記事で紹介されている「論争」のテーマである日本共産党の原発政策の「転換」については、阿修羅掲示板でも2011年に取り上げられたことがある。
[CML 009340] 日本共産党の原発政策の転換について 京都 岩佐英夫
http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/400.html
投稿者 gataro 日時 2011年5月03日
菅直人氏の「党勢拡大のために脱原発に方針を変えた共産党」という言葉に対する反論は、「党勢拡大のために」という部分ではなく、「脱原発に方針を変えた」という部分に向けられているのだが、その問題とされている部分に関して、菅氏の認識は必ずしもまちがってはいないのではないか。少なくとも、上記岩佐氏やその内容を否定的に取り上げというわけではなかったgataro氏のような、共産党寄りの立場と思われる人たちも、共産党が原発政策を転換したと受け止めたのだ。それに対して共産党はいついつからこの通り原発に反対してきたではないかと証拠をつきつけても、十分な反論にはならない。その事情については次の記事も興味深い。
日本共産党は原発政策をどのように「転換」したのか
樋口芳広 (かけはし2011.11.7号)
http://www.jrcl.net/frame111107d.html
http://www.asyura2.com/14/test31/msg/128.html