【12月3日 AFP】人工知能の開発は人類の終わりを意味するかもしれない、と英理論物理学者のスティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)博士が警告した。
ホーキング博士は、2日に放送された英国放送協会(BBC)のインタビューで、人工知能技術は急速に発展して人類を追い越す可能性があると語った。まるでSF映画「ターミネーター(Terminator)」で描かれたようなシナリオだ。
「われわれがすでに手にしている原始的な人工知能は、極めて有用であることが明らかになっている。だが、完全な人工知能の開発は人類の終わりをもたらす可能性がある」と、ホーキング博士は語った。
「ひとたび人類が人工知能を開発してしまえば、それは自ら発展し、加速度的に自らを再設計していくだろう」、「ゆっくりとした生物学的な進化により制限されている人類は、(人工知能と)競争することはできず、(人工知能に)取って代わられるだろう」
筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis、ALS)を患い、音声合成装置を使って発話するホーキング博士は、現存する科学者の中で最も才能ある一人と認知されている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3033312
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ホーキング博士の考えは彼だけのものではない。少なからぬ専門家が近い将来に「自我を備えた機械」が出現し、それは人類に敵対するようになるだろうと考えている。
2010年9月号の日経サイエンスの特集で、2050年までに起きる科学的大変化として「自我を備えた機械」の出現が起こりそうだと予想されている。問題はそうした高度に発達した機械が人類と親和的な関係を保ちづづけていられるかどうかである。
高度に発達した機械はいったん自己を理解し始めると、互いをプログラムすることによって人間によって組み込まれたプログラムを除去し、独自のプログラムを組み込むようになる。人間の1世代は数十年かかるが機械の1世代は数時間かもしれない。そうして「超頭脳」を備えた機械は人類を「邪魔者」とみなすときがくるかもしれない。
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/657.html