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鉄火場市場はラストチャンス まだ仕込める厳選25銘柄
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154655
2014年11月5日 日刊ゲンダイ
先月31日に日銀が追加緩和策を電撃発表したことで、平均株価は一気に1万6000円台を突き抜け、4日には約7年ぶりに1万7000円の大台に乗せた。一時的なバブルに過ぎないが、落ち目の日本経済、「儲ける最後のチャンス」でもある。「乗り遅れた」と嘆くことはない。兜町からは年内1万8000円台、年明けに2万円なんて強気の声も聞こえてくる。そこで、まだ間に合う銘柄を厳選――。
今度の相場、何といっても、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が国内株の運用を現在の12%から25%と大幅に増やすのがデカい。
日銀も、指数連動型上場投資信託(ETF)の買い入れを増やす。これまでの年間約1兆円から3兆円にする。キーワードは日経225に続いて新たに導入された日経400だ。
「ここまで公的資金が買いに入れば、一時的な調整はあるにせよ、もう一段高がある。GPIFは日経平均採用銘柄以外に日経400からも買ってくるとみられている。日銀もETFの買い入れ対象に、新たにJPX日経400連動型を加えます」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏)
■中長期にも期待
そこで、本紙株式欄でお馴染みの株式評論家・杉村富生氏に、まだ間に合う面白い銘柄を日経400の中から選んでもらった(別表上段)。JR西日本以外は日経平均には採用されていないが、世界的な技術やシェアを誇る銘柄や、内需の勝ち組などである。中長期的に持っていても期待できそうだ。株式ジャーナリストの倉多慎之助氏は「医療と農業の規制緩和もテーマになる」とこう言う。
「この2分野は世界トップクラスの技術を持った企業が多く、市場が大きい分、まだ伸びしろがあります。たとえば『アグロ カネショウ』は農薬専業メーカー。世界に誇る技術がある。農業でいえば、水の管理も重要になります。水処理最大手の『栗田工業』は外せません」
倉多氏がピックアップした銘柄は別表下段の通りだ。
「“クールジャパン”と“東京五輪”で、観光も外せないテーマ。外国人に人気の箱根、富士山観光に直結する『小田急電鉄』や『富士急行』が挙げられます」
以上、厳選25銘柄、まだそんなに上がっていない銘柄は特に研究の価値アリだ。