http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NBN0T86VDKI301.html
9月9日(ブルームバーグ):
米国人の大人の中で、独身者の比率が既婚者を上回った。政府が統計をまとめ始めた1976年以来で初めての現象だ。
米労働統計局が毎月まとめる雇用統計に使われるデータによると、8月は16歳以上の米国人約1億2460万人のうち、50.2%が結婚していないことが分かった。この比率は集計が始まった1976年に37.4%だったが、その後上昇トレンドをたどり今年7月に初めて50%を突破した。
ヤルデニ・リサーチの社長兼チーフ投資ストラテジスト、エドワード・ヤルデニ氏は「セルフィー(自分撮り)」と題した顧客リポートで、シングル比率の50%超えは「注目に値する」と指摘。「経済や社会、政治への影響が予想される」と続けた。
独身者は住宅購入より賃貸を選ぶ可能性が高く、その傾向は若い人の間で顕著だ。未婚の若者には子供がいない可能性が高く、離婚経験者で現在独身の年齢の高い層でも子供はすでに成人しており、小さい子どもを抱えるケースは少ないとヤルデニ氏は指摘。これがお金を使う際の額や対象に影響するという。
同氏はまた、単身世帯の増加が米国における所得格差を増幅させている一因だと指摘。「既婚者世帯に比べて所得が低くても、出費が少なくて済む。特に子供がいなければなおさらだ」と記述している。
同氏によれば、一度も結婚したことのない大人の比率は30.4%に上昇。1976年は22.1%だった。一方、離婚もしくは別居、あるいは配偶者と死別した人の比率は15.3%から19.8%に上昇した。
ヤルデニ氏は1980年代に、巨額の米財政赤字を恐れて米国債を売りに出す投資家を表現する「債券自警団」という造語を作り出したことで金融市場では知られている。
原題:Single Americans Now Comprise More Than Half the U.S.Population(抜粋)
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更新日時: 2014/09/10 00:39 JST
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