7月実質賃金は前年比‐1.4%、所定内は2カ月連続増=毎月勤労統計
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GX03I20140902
2014年 09月 2日 10:40 JST
[東京 2日 ロイター] - 厚生労働省が2日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、7月の現金給与総額(事業所規模5人以上)は前年比2.6%増の36万9846円となり、5カ月連続で増加した。
物価の変動を考慮した実質賃金は前年比1.4%減と13カ月連続のマイナスとなったが、マイナス幅は4月の消費増税以降に続いていた3%台から1%台に縮小した。所定内給与の増加に加え、7月はボーナスの伸びも大きく、実質賃金の低下を抑制した。
所定内給与は前年比0.7%増と2カ月連続で増加した。このうち、正社員などフ
ルタイムで働く一般労働者は前年比0.7%増で、4カ月連続増となった。パートタイム労働者は同0.5%増だった。
所定内給与は前月、27カ月ぶりにプラスに転じたが、比較的給与水準の高い正社員の採用が増えていることなどから、7月は前月(0.2%増)を上回る伸びとなった。所定内給与が2カ月連続で増加するのは2008年3月から4月にかけて以来のこと。
一方、所定外給与は前年比3.3%増と16カ月連続で増加。特別に支払われた給与
(ボーナス)は前年比7.1%増の10万7517円だった。
現金給与総額の前年比を就業形態別にみると、一般労働者は2.7%増。パートタイム労働者は0.7%増だった。
総実労働時間は前年比0.6%増と2カ月連続で増加した。所定外労働時間は同1.9%増と、14カ月連続の増加となった。
詳細は以下のとおり。(前年比、%、▲はマイナス)
6月 7月速報
現金給与総額 +1.0 +2.6
所定内給与 +0.2 +0.7
所定外給与 +3.1 +3.3
特別に支払われた給与 +2.0 +7.1
実質賃金 ▲3.2 ▲1.4
所定外労働時間 +3.9 +1.9
常用雇用 +1.5 +1.6
一般 +1.0 +1.6
パート +2.8 +1.3
(石田仁志)