第13回公判で江ノ島の猫に首輪を付けたと送ってきた犯人のメールのアカウントonigoroshijuzo2に片山氏がログインしていたことが明らかになった。onigoroshijuzo2のアクセス履歴には多数のパスワード間違いがあったが、ログインできたのは被告だけだったという。あれだけ無実を確信していた弁護団があっさり白旗を上げることになった決定的な理由はこれだと思われる。しかし、私はこれを決定的だとは思わない。「犯人ではないと思う理由(その2)」に片山氏はパスワードを知らないはずと書いたが、今でもそのように思っている。
onigoroshijuzo2の前に犯人が使っていたアカウントはonigoroshijuzoであった。このアカウントのパスワードは犯人しか知らない。しかし、実際には共同通信社の記者もこのアカウントにログインしている。つまり、ログインした者が犯人とは限らないのである。これと同じことがonigoroshijuzo2でも起こったと考えている。
犯人が、誤認逮捕された人を救うために送った「告白メール」の本文には、感染PCを遠隔操作し、メールのアカウントを一つ作成し、脅迫メールを送信したことが書かれていた。そして、そのアカウントのパスワードも書かれていた。それをヒントに同じパスワードを使って記者はログインしたのである。この記者だけでなく、他にも数人ログインしている。この後、勝手にログインされていることを知った犯人がパスワードを変更し、犯人以外はログイン出来なくなっている。そして雲取山にUSBを埋めたという「謹賀新年メール」の送信を最後に、このアカウントは削除された。犯人がもう必要ないと思ったからである。しかし、犯人の思惑に反して雲取山のUSBは発見されなかった。一端、ヤフーIDのアカウントを削除するとそのアカウントは二度と使えなくなる。そこで犯人は新しいアカウントonigoroshijuzo2を作り、江ノ島の猫に首輪をつけたと再度、「延長戦メール」を送ってきたのである。そして、この誰もパスワードを知らないはずのアカウントに片山氏がログインしていたというのである。
一見、犯人は片山氏以外にはないように思える。しかし片山氏は警察の詳細な捜査資料を見られる立場にいた。共同通信の記者と同じように、その中にonigoroshijuzo2のパスワードのヒントを見つけたのではないかと思う。犯人はパスワードを使い回している。恐らくonigoroshijuzo2のパスワードはonigoroshijuzoで変更したパスワードをそのまま使っていると思われる。このパスワードを変更した内容が捜査資料のどこかに書かれていたとしてもおかしくない。
片山氏は新しくonigoroshijuzo2014というアカウントを作り、それを使って「真犯人メール」を送信している。その理由をonigoroshijuzo2のメールが凍結されていたからだと証言した。しかし、理由(その2)で述べたようにアカウントが削除されない限り、メールはクリック一つで再開出来る。犯人なら当然、onigoroshijuzo2から送信するはずである。片山氏はonigoroshijuzo2を使おうと思えば使えた。しかし、それを使わなかったことになる。この理由はonigoroshijuzo2を使ってメールを出せば、自分が本当の犯人になってしまうので、それが怖くて出来なかったのではないだろうか。片山氏がonigoroshijuzo2にログインし、かつ、それを使わなかったことは片山氏が犯人ではないという理由の一つにもなると思う。
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