【ワシントン時事】米軍は9日、イラク北部で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の攻勢により少数派ヤジディ教徒が孤立しているシンジャル山周辺の過激派拠点を空爆した。空爆は2日連続で、シンジャル山周辺を標的としたのは初めて。中東を管轄する米中央軍が発表した。
中央軍の声明によると、空爆は米東部時間9日昼前と午後(日本時間10日未明)に4回にわたって実施された。米軍機と無人機を投入し、ヤジディ教徒を攻撃していたシンジャル近くの装甲兵員輸送車2両のうち1両を破壊。さらに車両計4両に空爆を加えた。
イスラム国の攻勢に追われて山に逃げた約4万人のヤジディ教徒住民は食料や水の不足で危機的な状況にあり、米軍は人道援助物資投下も実施している。オバマ大統領は9日の記者会見で、住民救出へイスラム国の包囲網を破るため、米軍機が空爆に備えて待機していると述べていた。
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