今年の大卒予定者の平均初任給は2443元 4割が貯蓄できず、3割が「すねかじり族に」―中国メディア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140805-00000011-xinhua-cn
XINHUA.JP 8月5日(火)9時36分配信
中国メディア・北京青年報は4日、北京大学の研究機関が実施した調査で、今年の大学新卒者予定者の平均初任給が2443人民元(約4万600円)だったこと、新卒予定者の3割が依然として親から生活支援を受けていること、約4割が貯金できていないことが明らかになったと報じた。
調査は今年の大学新卒予定者35万人あまりを対象に実施したもの。今年の新卒予定者平均初任給は前年より324元(約5400円)増の2443元で、北京市では3019元(約5万200円)だった。専門別ではホテル管理が最も高い2900元(約4万8200円)で、以下物流の2875元(約4万7800円)、電気・オートメーションが2842元(約4万7200円)と続いた。下位だったのは自動車修理、観光管理、環境科学関係で、平均2000元(約3万3200円)前後となった。
性別では依然として男性の初任給が女性より高く、今年は389元(約6500円)の差となった。就職先では49%が国有企業を主とする国家体制内を希望したが、現実に体制内への就職を実現させた新卒予定者はわずか16.7%にとどまり、理想と現実との格差が浮き彫りとなった。初任給の期待値は2606元(約4万3300円)となり、実際の平均値との差は昨年の391元(約6500円)より163元(約2700円)にまで縮まった。
新卒予定者の毎月の支出は1138元(約1万8900円)で、毎月の平均貯蓄は325元(約5400円)だった。一方で、4割近くは貯蓄ができない「月光族」であり、約35%が卒業後も両親の支援を受ける「すねかじり族」となるつもりであることが明らかになった。1000元(約1万6600円)以上の支援を受けている学生の84%は就職先を見つけていないにもかかわらず、毎月1553元(約2万5800円)という平均値より高い出費をしているとの結果も出た。
(編集翻訳 城山俊樹)