アメリカアパレル大手(業績悪化)
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2014年05月30日 NEVADAブログ
アメリカのアパレル大手のエクスプレスとゲスは、売り上げが低調となっていると業績に警報を出しており、エクスプレスは今後50店舗を閉鎖すると発表しています。
【エクスプレス】は、2−4月期の売上高が9.6%減少(前年同月比)し、今年度は黒字予想から赤字になるとしています。
【ゲス】は、2−4月期は北米では売上高が4.2%減少(同)、ヨーロッパでは3.8%減少(同)となっており、赤字となったと発表しています。
個人の所得が減少している中、衣料品にお金を掛けないようになってきており、先般、ニューヨークのユニクロにいきましたが、閑散としており、スターバックスが入っていましたが、そこも十分席が使える状態になっていました。
ロンドン、パリでも大手店舗にはさほど客が入っておらず、消費不況が見て取れます。
業績を上げるにはリストラをする必要があり、今後アパレル等小売り部門で店舗閉鎖、リストラが急速に進むことになるはずです。
そして今、雇用されているのは時間給労働者であり、一時間$9以下で働き、しかも一日4時間、週3日程(月に12日程)しか働けないようになっており、月額5万円もありません。
2つ掛け持ちしましても10万円もないのです。
特に、黒人、ヒスパニック等は、教育水準も低くこのため低賃金が多く、しかも一旦仕事を失えば二度と仕事にありつけないとも言われていますが、まともな仕事が出来ないレベルが多いのです。
このような低賃金雇用者が多くなっているのがアメリカであり、そのような社会では消費が拡大するはずがありません。
また、失業率が下がったと言いましても、職探しをあきらめた者が多く、労働参加率から見れば、実際の失業率は11%を超えるとも言われており、黒人若者に至っては失業率は40%、50%を超えるとも言われているのです。
今回の売り上げ減少は【エクスプレス】は10%近くとなっており、かなりのダメージになっており、これがデパートや他の専門店に波及するかどうかが注目されます。
もし、サックス5r番街やニーマンマーカスが同様に3〜10%程の売上減少を記録するようなことがあれば、アメリカの消費には警報が出ることになります。