指定廃棄物最終処分場をめぐり協議する井上環境副大臣(左端)と候補地の自治体首長ら=26日午後、宮城県庁
候補3市町が反発=指定廃棄物処分場で−宮城
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014052600828
2014/05/26-21:31 時事通信
環境省は26日、東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む「指定廃棄物」の宮城県内の最終処分場をめぐり、建設候補地となった栗原市と加美町、大和町との話し合いを宮城県庁で行った。3市町の首長は、風評被害などを挙げ、強く反発した。
候補地に選ばれた後、3市町が一堂に会する会議は初めて。同省は、建設地を1カ所に絞り込むため、地質・地盤調査などの受け入れを要請した。これに加美町の猪股洋文町長は「首都圏のコメ業者から農協に『処分場ができれば取引を中止する』と連絡があった。既に風評被害がある」などと述べ、反対した。
栗原市の佐藤勇市長は、候補地となった深山嶽は自然災害の恐れがあるとして、「選定の科学的根拠を示してほしい。なぜ選ばれたのか大変疑問」と指摘。大和町の浅野元町長は「付近に陸上自衛隊の演習場がある。誤射なども考えられる」と、安全性に疑問を呈した。