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2014年5月23日23時51分 〜
記事 [原発・フッ素38] 「読売新聞の社説である。強烈な欺瞞論法のサンプルとして解析する。:安冨歩氏」(晴耕雨読)
「読売新聞の社説である。強烈な欺瞞論法のサンプルとして解析する。:安冨歩氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/14258.html
2014/5/24 晴耕雨読


大島堅一氏のツイートより。https://twitter.com/kenichioshima

ぜひ分析してください。RT @anmintei @Yomiuri_Online

> 【こりゃすごい。あまりにも不合理な社説に、呆気にとられる。あとで、分析する。】 大飯再稼働訴訟 不合理な推論が導く否定判決 : 社説 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) http://t.co/MLiC0gK6yo @Yomiuri_Onlineさんから

東京電力のHPに【「福島の復興」が私たちの原点です。」】と書いてあるけれど違うと思う。

東電の賠償打ち切りや不誠実な態度で、まだ復興にほど遠い状況にあるから、これは原点にならない。

原点は、【福島原発事故を引き起こしたこと】ではないか。

正しく書いてほしい。

>安冨歩 ブログを、こうしん、したよ? 「大飯原発3,4号機運転差止請求事件判決」に対する読売新聞の社説の分析 http://t.co/qcWEZyH1DQ

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http://t.co/qcWEZyH1DQ

「大飯原発3,4号機運転差止請求事件判決」に対する読売新聞の社説の分析

読売新聞の社説である。
強烈な欺瞞論法のサンプルとして解析する。
引用文は【】に入れる。

【大飯再稼働訴訟 不合理な推論が導く否定判決】2014年05月22日 01時25分

大島堅一教授が指摘していたが、「大飯原発運転差止請求」なのであって、「再稼働訴訟」ではない。社説のタイトルからいきなり、名を歪めている。原告は、「再稼働するな」と言っているのではなく、「そもそも運転すんな」と言っているのである。


【「ゼロリスク」に囚とらわれた、あまりに不合理な判決である。】

いきなり、無茶苦茶である。判決文は、「リスクをゼロにしろ」などと、一言も言っていない。万が一の場合の被害があまりも巨大であり、その事態を完全に封じることができないばかりか、それを実行する責任を負うはずの原子力の専門家が信頼に値せず、そのリスクを見積もる地震の専門家もたよりにならないので、原発はやめろ、と言っている。


【定期検査のため停止している関西電力大飯原子力発電所3、4号機について、福井地裁が運転再開の差し止めを命じる判決を言い渡した。原発の周辺住民らの訴えを認めたものだ。】

「周辺住民」というが、判決は、半径250キロを「周辺」と認めたのだ。京阪神や愛知はもとより、岡山・和歌山・長野・静岡あたりまでが含まれている。とてつもなく画期的なことを、スルーしている。


【判決は、関電側が主張している大飯原発の安全対策について、「確たる根拠のない楽観的な見通しのもとに成り立ち得る脆弱ぜいじゃくなもの」との見方を示し、具体的な危険があると判断した。】

一応、正しいが、それだけのことではない。


【「福島第一原発の事故原因が確定できていない」ため、関電は、トラブル時に事態把握や適切な対応策がとれないことは「明らか」とも一方的に断じた。】

これも話がすり替えられている。この判決は「原発に求められる安全性」を詳しく論じ、人格権の中核部分に対して、電気の生産という経済活動の自由が憲法上劣位に置かれるべきである、という明確な設定を行い、その上で、原発の危険性の本質とその被害の大きさが福島第一原発事故で「明らか」になった、と言っているのである。


【昨年7月に施行された原発の新たな規制基準を無視し、科学的知見にも乏しい。】

この判決文は、上記のような事態を招く具体的危険性が万が一にもあるかを裁判所が判断すべきであって、これを回避することは、重要な責務を放棄することになる、としている。ここで判断しているのは、原発の本質であって、小手先の規制基準の問題ではないがゆえに、無視しているのである。こういうところで「科学的知見にも乏しい」と悪口を言って済ませる態度は、実に、非科学的である。


【判決が、どれほどの規模の地震が起きるかは「仮説」であり、いくら大きな地震を想定しても、それを「超える地震が来ないという確たる根拠はない」と強調した点も、理解しがたい。】

なによりも、この文が、理解しがたい。日本語になっていないのである。

「いくら大きな地震を想定しても、それを『超える地震が来ないという確たる根拠はない』と強調」

などという日本語を書いて平気な人間が、この判決文を理解できないのは、やむを得ないところであろう。ここで言わんとしていることはおそらく、

これ以上の規模の地震は来ない、と根拠を以て示すことはできない、と強調

くらいのことかと思う。これは、実に科学的に正しい発言であって、これを正確に見積もることは不可能である。というのも地震の規模はベキ分布という性質を持つので、どんな規模の地震も「あり得ない」とはいえないのである。社説の筆者はそういう科学的知見に乏しい人物である。また、

「どれほどの規模の地震が起きるかは「仮説」であり」

という日本語もおかしい。多分、

地震の規模の見積もりを厳密に与えることはできず、あくまで「仮説」としてしかできない、

ということであろうが、これは当たり前のことである。地殻の運動などというものを、予測したりなど、できるはずがそもそもないことは、自明である。判決文は、わざわざ、

「しかし、この理論上の数値計算の正当性、正確性について論じるより、現に、全国で20箇所にも満たない原発のうち4つの原発に、5回にわたり想定した地震動を超える地震が、平成17年以後、10年足らずの問到来しているという事実を、重視すべきは当然である。地震の想定に関し、このような誤りが重ねられてしまった理由については、今後、学術的に解決すべきものであって、当裁判所が立ち入って判断する必要のない事柄である。」

と厳しく批判している。


【非現実的な考え方に基づけば、安全対策も講じようがない。】

これが最強の噴飯ものの文である。そもそも「安全対策を講じる」責任を負っているのは電気会社の方であって、この言葉を電力会社に投げつけるなら、意味は通じる。しかし、その責任を負っていない裁判所にこんなことを言って、何の意味があろうか。

しかも興味深いことに、非現実な考えに基づいて、まともな安全対策を講じていないのが、電気会社であって、この判決はまさにこの点を批判しているのである。そもそも原子力発電が非現実的な考え方に基づいているため、原理的に安全対策の講じようがない、としてこの判決は原子力発電そのものを否定しているのである。


【大飯原発は、福島第一原発事故を受けて国内の全原発が停止した後、当時の野田首相の政治判断で2012年7月に再稼働した。順調に運転し、昨年9月からは定期検査に入っている。】

それがどうしたというのだ。「万が一」の問題を判決文は問題にしているのであって、「万が一」でない事態を言ってみせたところで、何の意味もない。


【関電は規制委に対し、大飯原発3、4号機が新規制基準に適合しているかどうかの審査を申請している。規制委は、敷地内の活断層の存在も否定しており、審査は大詰めに差し掛かっている。】

で?

【別の住民グループが同様に再稼働の差し止めを求めた仮処分の即時抗告審では、大阪高裁が9日、申し立てを却下した。規制委の安全審査が続いていることを考慮し、「その結論の前に裁判所が差し止めの必要性を認めるのは相当ではない」という理由からだ。常識的な判断である。】

この判決文は、このような態度が裁判所の重要な責務を放棄することになっている、として鋭く批判しているのである。そういう決意を帯びた判断に対して、「そんなん、非常識じゃ?」と言って、何の意味があろうか。


【最高裁は1992年の伊方原発の安全審査を巡る訴訟の判決で、「極めて高度で最新の科学的、技術的、総合的な判断が必要で、行政側の合理的な判断に委ねられている」との見解を示している。原発の審査に関し、司法の役割は抑制的であるべきだ、とした妥当な判決だった。各地で起こされた原発関連訴訟の判決には、最高裁の考え方が反映されてきた。】

福井地裁は、そんなことは知った上で、福島第一原発後に、こういう責任回避を続けていては、司法そのものに対する国民の信頼が失われる、と考えて、この判決に踏み切ったのである。


【福井地裁判決が最高裁の判例の趣旨に反するのは明らかである。関電は控訴する方針だ。上級審には合理的な判断を求めたい。】

まさにここが問題になっている。司法が、この国家的危機を経ても、行政に阿る態度をとりつづけるのか。それとも、司法に対する国民の信頼を得べく、「裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。」という日本国憲法の規定の実現に向けて踏み出すのか。日本の司法の運命が掛かっていると言っても良いであろう。

上級審には合理的な判断を求めたい。
大島堅一立命館大学教授のツイートを引用しておく。私と違って温厚な大島氏の発言である。

大島堅一@kenichioshima
読売の社説は、阿呆が書いたと思われても仕方がない。判決文、全文読んだんだろうか。しかも「再稼働訴訟」とか書いてるし。判決では「大飯原発3,4号機運転差し止め請求事件」と書いてある。略すとしたら、「大飯原発差し止め訴訟」だろ。名称まで歪めるとは。

https://twitter.com/kenichioshima/status/469364747314278400



http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/356.html

コメント [政治・選挙・NHK165] “ 潮目変わった ” 安倍の独走 判事の勇気、両陛下のこころくばり(世相を斬る あいば達也) 笑坊
31. 2014年5月23日 23:53:16 : DuAzu5T0Pw
>>02さん
座視じゃなくて視座ね。
http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/726.html#c31
コメント [環境・エネルギー・天文板5] STAPに新たな疑義「調査を」(NHK) 赤かぶ
04. 2014年5月23日 23:54:12 : I0NPumnOuA
理研は中間報告で6件の疑義のうち2つについては、不適切な点はあったが、研究不正には当たらないと判定している。
全体像が見えない中での拙速な結論に見えるが、この結論にとらわれて、さらなる調査に及び腰になっているようにみえる。もう一度、はじめから調査すれば、これらや、6件以外の疑義も問題化してくるのを恐れているのではないか。
しかし、ここまできたら、もう一度初めから徹底的に調査しなければ、小保方氏にも改革委員会にも納得してもらえないように思う。
また、論文調査だけではなく、小保方氏の研究に目をつけ理研に採用し、共同研究し論文を仕上げていった経緯も、徹底的に調べるべきだ。
さらには、博士論文や、利益相反のセルシード株式などについてもきっちり調べるべきだろうが、ここまでくると理研には荷が重いかも。
しかし、税金の入っての研究だから、文科省などが委員会を作って調べるべきだろう。
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/468.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK165] 安倍官邸が激怒! 福島原発「吉田調書」流出で“犯人捜し”(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
31. 2014年5月23日 23:55:26 : q0Lz7Emlg2
電力会社もパニックね、なるほど。そこで自衛隊を軍化できれば、逃げ出そうとする電力社員は射殺して対応に当たらようということか。
http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/748.html#c31
コメント [原発・フッ素38] 大飯原発についての幼稚な判決-人道的見地から見て至極当然の現実的示唆を“幼稚”と形容して、自分の稚拙さを並べる阿呆 初心に帰るお天道様に恥じない生き方
03. 2014年5月23日 23:55:56 : 61BqBBFXiU
池田信夫によれば、
炉規制法第43条の3の23が
憲法で保障された人格権よりも優先順位が高いんだってさぁ
へええ。すごいねえ。

http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/351.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK165] 日本の政治を主権者の積極的行動で刷新する(植草一秀の『知られざる真実』) 笑坊
32. 2014年5月23日 23:56:02 : Jm8pEVwNPM

31様、都知事選での植草さんの投稿驚きました。殆んど自民の政策合意の細川氏・小泉氏への絶賛・応援!   

しかし、5月7・8日の投稿で、小泉氏批判。  ようやく以前の植草さんに戻られたのかと期待しましたが、この4日間毎日、豊島公会堂のアピール。再び期待外れの驚きでした。
   
http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/751.html#c32

記事 [地域13] 道州制に反対する町村会

[時流地流]道州制に反対する町村会

◆都道府県を再編・統合する道州制の行方に暗雲が漂っている。自民党は公約に道州制の導入を掲げているが、党内では関連法案の提出に消極的な意見が多い。たとえ法案が成立しても道州制を目指すのではなく、検討する組織を設置するだけになりそうだ。全国町村会が強硬に反対していることが響いているのだろう。

◆道州制になると「再び市町村合併を強いられる」というのが町村会が反対する理由だ。消えるのは都道府県だから分かりづらい理由だが、話の道筋はこうだ。道州ができると国から道州に仕事が移る。道州は住民からみれば遠い存在になるので、今の都道府県の仕事は市町村に移る。すると職員数が少ない町村では担いきれないので、政府は合併を求めてくる、となる。

◆町村会の反対論は「合併が強制されれば農山漁村の住民自治は衰退の一途をたどり、ひいては国の崩壊につながる」とさらに熱くなる。道州制は地方分権の最終ゴールなはずだが、町村会からみれば「分権の名を借りた新たな集権体制」なのだそうだ。これでは話はまったくかみ合わない。

◆道州制の行方にかかわらず、全国の町村は厳しい状況にある。有識者らでつくる日本創成会議が8日に公表した人口動向の試算は衝撃的だった。全国の市町村の半分が2040年までに20〜39歳の「若年女性」が半減し、人口減少がとまらなくなるという内容だ。

◆現在、全国に930近くある町村の7割は「人口半減組」だ。同会議の座長を務める増田寛也氏は対策として「地方拠点都市に施策と投資を集中し、東京への人口流出を防ぐダム機能をもたせる」ことを提案している。町村会からみれば、これも「農山漁村の切り捨て」と映るに違いない。

◆小さな町や村を守りたいのは当然だが、このままではいずれ行き詰まりかねない。生活機能や行政サービスを維持するには、拡散した集落をある程度再編するしかないだろう。道州制の反対に血道を上げるよりも、町村長には「持続可能な農山漁村の姿」をまず描いてもらいたい。(谷隆徳)

[日経新聞5月19日朝刊P.29]


http://www.asyura2.com/09/ishihara13/msg/696.html

コメント [政治・選挙・NHK165] 小沢一郎議員「集団的自衛権というのは国連とは無関係に同盟国の戦争に参加することだ。アメリカが言ったら行くことになるよ」 赤かぶ
469. 2014年5月23日 23:58:26 : Qk0z0gVGLY
あと、

この2軸の考え方についても異論がある方は突っ込んでほしいです。

>米国経済屋⇒民主党(オバマ)⇒親中国(製造業を依存、マネー投下)
>米国戦争屋⇒共和党⇒嫌中国、安倍政権、ウクライナ暫定政権

ちょっと関係なくなってきますが、米国石油派と原発推進派がこれに
どう絡んでくるのか。

今の日本政府を見ている限り、米国戦争屋がかなり焦っていると
推測できますが、タイムリミットはどこなのか。そこで進展がない
場合に次にどんな手を打ってくるのか。

ちょっと語弊がありますが、今後が楽しみです。
http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/510.html#c469

記事 [国際8] ウクライナ大統領選「尊重」 プーチン氏が承認示唆 「新たに選ばれた権力機関とも付き合う」(日経)
ロシア北西部サンクトペテルブルクで講演するプーチン大統領(23日)=AP


ウクライナ大統領選「尊重」 プーチン氏が承認示唆 「新たに選ばれた権力機関とも付き合う」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM23046_T20C14A5FF2000/
2014/5/23 22:35 日経新聞


 【モスクワ=石川陽平】ロシアのプーチン大統領は23日、北西部の古都サンクトペテルブルクで開いた経済フォーラムで、25日投票のウクライナ大統領選について「人々の選択を尊重する」と表明した。選挙の結果を承認する考えを初めて示唆した可能性があり、「新たに選ばれた権力機関とも付き合う」と明言した。フォーラムでは中国との経済協力を評価し、欧米を批判する強気な姿勢も目立った。

 ウクライナ大統領選について、プーチン大統領は世界の経営者を集めた「サンクトペテルブルク国際経済フォーラム」の場で「平穏が訪れることをわれわれも期待している」と強調した。選挙が「国際基準には合致していない」と批判しながらも、結果について初めて「尊重する」との言葉を使った。

 親ロシア派の武装勢力と治安部隊の戦闘が続くウクライナ東部の情勢については「全面的な内戦」が起きているとの認識を示し、「選挙が終わった後に、すべての軍事行動が直ちに停止されることを望む」と述べた。選挙結果を認めるには、政権による親ロ勢力への「対テロ作戦」の停止が条件だと示唆した発言とも受け取れる。

 一方、米欧については厳しい批判を展開した。プーチン氏はフォーラムでの基調演説で、米国を念頭に「(世界の)1極体制は成立しなかった」と指摘。「独占を保ち、政治や貿易、金融で自分のルールを押しつけようとしている」と述べた。2月のウクライナの政変についても「欧米が違法なクーデターを支持した」と主張した。

 21日に総額40兆円の天然ガス供給契約を結んだ中国との関係については「戦略的な中ロエネルギー同盟に向かっている」と高く評価した。今回の供給契約は期間が30年だったが、東シベリアのガス田は埋蔵量が豊富で「50年は供給できる」と述べた。他に中国側と数百億ドル分の合意文書に署名したと成果を誇った。

 ロシアは今回の天然ガス供給契約で中国との経済関係が強まり、自らの国際的な立場を強化することもできたと見ている。さらにウクライナ問題を巡って大統領選の承認と厳しい欧米批判の硬軟両方の姿勢をちらつかせることで、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)への非加盟など欧米から「譲歩」を引き出す考えとみられる。



http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/666.html

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