【韓国×北朝鮮 いざ戦えば】韓国空軍は「宝の持ち腐れ」 ハイテク戦闘機が頻繁に墜落
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140515/frn1405150830001-n1.htm
2014.05.15 夕刊フジ
★空の戦い(3)
北朝鮮も保有するミグ29戦闘機(AP)
韓国空軍と北朝鮮空軍を比較すると、「保有する戦闘機の性能やハイテク度など、韓国空軍の力が突出しており勝負にならない」というのが一般的な評価である。
北朝鮮空軍は、作戦機約600機を保有する。「ミグ29」という高性能戦闘機が少しはあるが、多くは「ミグ21」や「ミグ19」「ミグ17」など、朝鮮戦争やベトナム戦争で活躍した旧式機であり、とても現代戦を戦える代物ではない。深刻な燃料不足で訓練は十分に行われておらず、部品不足で可動率も低いという。
だが、手ごわい相手もいる。
「An(アントノフ)2輸送機」という布張りの複葉プロペラ機で、北朝鮮は300機ほど保有している。旧式機という表現を越えた古典機で、最高時速は約250キロ、航続距離は約1000キロ。地上スレスレの超低空を飛行するため対空レーダーに探知されにくく、乗員2人以外に、12人程度を乗せることができる。
つまり、妨害電波や対レーダーミサイルが通用しないローテクの“ステルス機”といえ、いざとなれば一気に3600人もの特殊部隊を韓国領内に送り込める。陸続きの韓国にとって、これは大変な脅威なのだ。
一方、ハイテクで固める韓国空軍はどうか。
主力戦闘機としてF15K(60機)や、F16/KF16戦闘機(164機)、F4E戦闘機(70機)、旧式のF5E戦闘機、早期警戒管制機E737など、作戦機約620機を保有する。
本来、韓国空軍にとって北朝鮮空軍は赤子の手をひねるようなものだが、深刻な問題も抱えている。戦闘機が頻繁に墜落しているのだ。
報道によると、2000年以降に墜落した戦闘機はKF16の7機、旧式のF4およびF5戦闘機の16機を含む、計35機。年平均2・5機も墜落するという。KF16の墜落事故の多くは、エンジンの整備ミスが原因と伝えられている。
さらに、ウソのような本当の話がある。
産経新聞(今年2月10日)によると、F15Kが搭載する空対地ミサイルを誘導する電波の周波数が、韓国の一部携帯電話の周波数と重なるというのだ。システムの改修費用が莫大となるため、有事の際は、一部携帯電話回線の電波を止めて爆撃するという。
2007年には、もっとマヌケな事故も起きている。やはり産経新聞によると、機体修理のために地上走行中のF15Kがあろうことか、マンホールに右主脚を突っ込んで機体が大破したのだ。開いた口が塞がらないのだが、これが韓国空軍の実態なのである。
「宝の持ち腐れ」という言葉が脳裏をよぎったのは、決して筆者だけではないだろう。
■井上和彦(いのうえ・かずひこ) 軍事ジャーナリスト。1963年、滋賀県生まれ。法政大学卒。軍事・安全保障・外交問題などをテーマに、テレビ番組のキャスターやコメンテーターを務める。航空自衛隊幹部学校講師、東北大学大学院・非常勤講師。著書に「国防の真実」(双葉社)、今回の連載のもとになった「日本が戦ってくれて感謝しています−アジアが賞賛する日本とあの戦争」(産経新聞出版)など。
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