週刊「ビッグコミックスピリッツ」に掲載された「美味しんぼ」の一場面
<美味しんぼ>「がれき受け入れで鼻血」で抗議文 大阪
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140512-00000021-mai-soci
毎日新聞 5月12日(月)11時7分配信
◇12日発売の漫画発言内容に大阪府と大阪市が小学館に
12日発売された小学館(本社・東京)の週刊誌「ビッグコミックスピリッツ」の連載漫画「美味(おい)しんぼ」に、東日本大震災のがれきを受け入れた大阪市の住民が健康被害を訴えたとする調査内容が紹介され、大阪府と大阪市は同日、「事実と異なる」とする抗議文を小学館に送った。小学館は「19日発売の特集号で編集部の考えを表明する」とコメントした。
漫画では、がれきを処分した大阪市の焼却場周辺の住民約1000人を「お母さんたちが調査した」とし、登場人物が「放射線だけの影響と断定できません」とした上で、「眼や呼吸器系の症状が出ています」「鼻血、眼、のどや皮膚などに不快な症状を訴える人が約800人もあった」と発言した。
これに対し府・市は、2013年1〜9月に岩手県のがれきを本格処理した際の放射線量などについて「測定結果は大幅に基準値を下回るもので安全に処理している」と説明、「事実と異なる表現は風評被害を招き、極めて不適切な表現だ」と抗議した。法的措置も検討するという。松井一郎府知事は報道陣に「表現されている事実が大阪にはない。いらぬ混乱を起こすようなことはやめていただきたい」と批判した。
「美味しんぼ」には4月にも、東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが鼻血を出す場面が描かれ、地元の福島県双葉町が抗議文を送っている。【茶谷亮、林由紀子】