2.5%の減少を見せた輸出(数量)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4663042.html
2014年04月21日 NEVADAブログ
3月の貿易統計が発表になりましたが、輸出が数量ベースで2.5%減少しており、金額ベースではわずか1.8%しか増えておらず、円安分が8.7%ありますので、事実上大幅なマイナスとなります。
輸入は45.9%激増した半導体等電子部品もあり、数量ベースでも11.6%増加し、金額ベースでは円安効果(8.7%)もあり、18.1%増加し、結果、貿易赤字は1兆4,463億円、年率換算では、17兆3500憶円という空前の規模に膨れ上がっています。
日本の専門家は、『貿易赤字、経常赤字など大したことはない』と述べていますが、アメリカが貿易赤字、経常赤字を出し、ドル安となっていた時には、『双子の赤字を何とかしろ』、『ドル安を何としかしろ』と攻撃していましたが、今、その専門家は日本が同じ状況になっているにも拘わらず黙っています。
日本は、この先どうやって1億2000万人の国民を養っていくのでしょうか?
貿易では稼げないどころか赤字になっており、経常収支も赤字になることが多く、この先、投資収支が悪化すれば、経常赤字が常態化し、日本は海外からお金を借りてこないとやっていけない事態になります。
高齢化が進み、昔のように猛烈に働く国民が減り、国としての活力が失われつつある日本に、海外からお金を借りることはできるでしょうか?
今でも先進国では最悪に近い格付けとなっている日本ですが、この先、ジャンク債に格下げされることもあり得、そうなれば年利5%以上でないと借りれません。
まず今の国債残高が1,000兆円を超えている中、国債利率が5%になれば年間50兆円もの利払いになります。
国債元本の償還分だけで年間10兆円を超えますから、元本と利払いで60兆円となり一年間の税収を超えます。
海外とのビジネスで稼げなくなった日本は今、過去の財産を食いつぶしているという事を国民はわかっていませんが、統計を見れば、今の日本の衰退が明確にわかります。
昔の積立金を日々取り崩している日本ですが、いつまでその積立金が残っているでしょうか?