02. 2013年10月12日 00:01:30 : niiL5nr8dQ
米国債の元利支払いが滞った場合のみ、デフォルトと判断=フィッチ
2013年 10月 11日 12:28 JST
[ニューヨーク 10日 ロイター] - フィッチ・レーティングスは10日、米国債の元利の両方、またはどちらかの支払いが滞った場合にのみ、デフォルトと判断すると説明した。
フィッチは以前、国庫資金が枯渇するとされる10月17日より前の「適切なタイミング」で、債務上限が引き上げられなければ、米格付けの「引き下げ方向での」見直しを正式に開始する、と表明していた。
フィッチは今回、格下げに至る流れについて、さらに詳しい説明を行った。それによると、債務上限が期限内に引き上げられなければ、「短期的なデフォルトリスクの高まり」を反映する「レーティング・ウォッチ・ネガティブ(RWN)」に指定することを検討するという。
ただし、連邦政府職員の給与など、政府へのモノやサービスの供給に対する支払いが広範囲、かつ長期的に遅れるケースは「デフォルトに当たらない」。米国債の元利の両方、またはそのどちらかの支払いが滞った場合にのみ、米国がデフォルトに陥ったと判断するとしている。
フィッチの現在の米国債格付けは「AAA」。見通しは大手3社で唯一「ネガティブ」で、これは2011年11月から変わっていない。
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米ミシガン大学消費者マインド指数:10月速報値75.2に低下
10月11日(ブルームバーグ):10月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は75.2と、前月の77.5から低下した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は75.3だった。
原題:Michigan Consumer Sentiment Index Falls to 75.2 From 77.5(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Ben Schenkel bschenkel@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chris Wellisz cwellisz@bloomberg.net
更新日時: 2013/10/11 23:00 JST
2013年 10月 11日 13:12 JST
米政府機関閉鎖で共和党への見方が過去最悪に=WSJ/NBC世論調査
By NEIL KING JR 米連邦政府機関の一部閉鎖に至った政治責任は民主党より共和党にあると考える米国人が多いことが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCニュースが共同で実施した世論調査で分かった。また、政治闘争は米経済に悪影響を及ぼしていると多くの人々が考えている。
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AFP/Getty Images
記者会見に臨むジョン・ベイナー下院議長(10日)
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オバマ大統領、予算問題で共和党に圧力―債務上限の短期上げなど提案
米国人800人を対象に実施された調査によると、オバマ大統領と議会共和党が泥沼から抜け出す道を見つけ出すことに確信を持っている人々はわずかで、10人のうち8人近くが米国は間違った方向へ向かっていると回答した。これは過去最悪の調査結果となった2008年のリセッション(景気後退)以降で最も高い数字だ。
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WSJ/NBCの最新世論調査結果
共和党全体に対する見方は、WSJが1989年に調査を開始して以来、最悪となった。共和党に対する否定的な見方は肯定的な見方の2倍を超えた。一方、民主党に対する見方は肯定・否定がそれぞれ約40%でほぼ拮抗した。
全体では、回答を寄せた人の53%が政府機関の一部閉鎖の責任は共和党にあると考えており、オバマ大統領に責任があるとの31%を上回った。前回、政府機関の閉鎖に至った17年前のクリントン政権時代よりも共和党にとって厳しい結果となった。
現在の財政問題をめぐる政治闘争については、回答者の70%が国益より党のアジェンダを優先したとして議会共和党を批判した。別の設問では、51%がオバマ大統領は国益より自身のアジェンダの方を気にしていたと回答した。共和党が政府機関の再開や債務上限の引き上げに同意しない限り共和党との協議を拒否するとした大統領の姿勢については、意見が二分された。40%が大統領の立場に賛成だと回答した一方、43%は反対だと回答した。
また、回答者の過半数に当たる63%が、議会が連邦債務の上限引き上げでまとまらない可能性があることは「現実的で深刻な問題」だと回答した。
共和党支持者は政府との戦いをどう進めるべきかについて意見が分かれている。共和党員の3分の1以上は共和党議員の手法を認めておらず、40%近くが共和党議員は国益よりも党のアジェンダを優先していると回答した。
同時に、保守派の草の根運動「茶会党(ティーパーティ−)」寄りの回答者は、茶会党の目的には与しない他の共和党支持者に比べ、共和党を好意的にとらえている。
世論調査は7日から9日にかけて実施され、誤差はプラスマイナス3.4%。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303836304579128423156286520.html?mod=WSJJP_hpp_MIDDLENexttoWhatsNewsThird
013年 10月 11日 09:01 JST
米共和党の新たな動きの5つの要因―政府機関閉鎖で
米政府機関の一部閉鎖のドラマは、数週間にわたる党派対立を経て、緩和の兆しが見えてきた。もちろん収束には程遠く、ホワイトハウスは下院共和党の最新の提案―政府機関閉鎖はそのままだが、政府債務上限について6週間に限定して引き上げるーを受け入れない可能性がある。とはいえ、今週に入って共和党側に変化が生まれた。ベイナー下院議長(共和、オハイオ州)の胸中は分からないが、共和党の新たな動きの底流にあるとみられる地殻変動の5つの要因を分析する。
▽世論
硬直的なのは、少しも良くない。世論調査では、共和党の評判が非常に悪い。9日公表されたAP通信の調査では、「政府機関閉鎖では共和党が悪い」との回答が62%に達した。これは、共和党が引き続き否定しがたく厳しい状況にあることを示している。
▽反発
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Associated Press
共和党のクルーズ下院議員
忘れてならないのは、民主党と共和党との対立が始まったきっかけは、2,3人の共和党保守系上院議員が期限内の今年度予算案の採決を、オバマ大統領が推進した医療保険改革法(オバマケア)に対する国民投票に仕立て上げたことだった。その中心となったのが、テッド・クルーズ(テキサス州)、マイク・リー(ユタ州)の両議員だった。共和党議員の多くは、政策よりも戦術を優先させたと受け止めていら立ち、非難し始めた。元共和党上院議員候補のダン・リリエンキスト氏は10日、「リー氏は、米国上院における彼の影響力を台無しにする自己犠牲的行動に出た」と皮肉った。経済団体も、かつては支持していた共和党への批判の声を強め、活動を活発化させている。
▽ポール・ライアン
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Getty Images
共和党のライアン下院予算委員長
共和党の財政政策の立案者であるライアン下院予算委員長は、オバマケアをめぐる攻防が激しくなる中で、公には沈黙を保ってきた。彼は、民主、共和両党は長期的な米国の財政問題について話し合うべきだと思っていたが、オバマケアが争点を奪ってしまったといら立ちを募らせた。そして突然今週になって新聞への投稿で、オバマケアには言及せずに、和解申し入れのような事態打開案を提示した。彼は、時機をうかがっていたのではないかと思わざるを得ない。
▽ジョン・ベイナー
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Associated Press
共和党のベイナー下院議長
彼は、共和党議員に対し打たれ強いことを見せつけてきた。今回彼は、共和党保守派を民主党の頑強な反対の前に力尽きるまで自由に行動させ、けしかけることまでした。これによって、ベイナー氏は彼に敵対的だった保守的な草の根運動「ティーパーティー(茶会)」と共闘する保守派から高い評価を得たようだ。そのため、保守派は債務上限の短期引き上げ案について、彼らの望んでいたものからは程遠いものであったとしてものむ可能性がある。
▽恐れ
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Agence France-Presse/Getty Images
もちろん共和党議員の中には、債務不履行に陥っても仕方がないと思う者もいれば、財務省が設定した10月17日の債務上限引き上げの期限は絶対的なものではないともっともらしく言う者もいる。しかし、ほとんどの金融関係者、大手企業の経営者、さらには多くの議員は、どんな形のものでも債務不履行に陥るかもしれないとの見通しにうろたえている。米国債が難攻不落であることが、米国のグローバルな優越性の大きな支えなのだ。10日、米国株式市場は上昇したものの、金融システムには緊張の兆候が強まっている。
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