株式日記と経済展望
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米国は再び韓半島を日本に任せて管理すると考える可能性があると
憂慮している。第2の桂- タフト密約も排除できないという話だ。韓国日報
2013年10月9日 火曜日
◆韓国、米韓同盟を破棄 「アメリカよ、韓国より日本が大事なら同盟は破棄だ」 10月6日 韓国日報
http://matomelog.ldblog.jp/archives/33761566.html
このままでは米韓同盟は見直さざるえない―韓国
韓米同盟は今年還暦だが、米日同盟はそれより2年長い。軍事的な側面で見ても駐韓米軍の数が約3万人なのに対して駐日米軍は約5万人だ。経済力も韓国の国内総生産(GDP)はいまだ日本の5分の1の水準だ。米国にはどうしても韓国より日本のほうが重要とならざるを得ない。
問題は、韓米同盟が米日同盟より一段格下だと見るために、韓国と日本で利害が衝突する際に米国が日本の肩を持つのが常だという点にある。最も大きいものこそ独島問題だ。米国国務省が作成した対日講和条約(サンフランシスコ平和条約)の最終案では独島が日本領だと米国が認めたと日本は主張している。
こういうあきれたことが起きたのは、ダグラス・マッカーサー将軍の政治顧問であり日系夫人を持つウィリアム・シーボルドの影響のためというのが学界と外交家の指摘だ(訳注:妻Edithの母親が日本人)。彼は国務省に対して、「独島を日本領に編入してレーダー基地を建設すれば対ロシア防衛に有利だ」という主張を展開した。結局最終案が修正された。日本が独島を自分の領土だと言い張る口実を米国が提供したのだ。
米国にとって韓国よりも日本のほうが重要だという「不快な真実」は、最近の米日「2+2会談」で改めて確認された。米国が、日本の集団的自衛権行使を歓迎するという立場を明らかにしたのだ。
これは侵略の過去を否定する日本に、何の支障もなく再武装できる道を開いたのと同じだ。
ともすれば連邦政府業務まで麻痺するほど苦境の米国にとって、アジア地域の安全保障に責任を負うという日本の分担提案は歓迎すべきものかもしれない。だが、日本が右傾化して強大化する時、我が国の歴史は常に悲劇につながった。警戒しなければならない。しかも朴クネ大統領が、「日本が歴史と領土問題で退行的発言を継続して(我が国を)侮辱している」と指摘したその僅か3日後に、米国はこの言葉を聞き流したかのように日本の再武装に一点の迷いも無く賛成した。我が国には無視を、日本にはプレゼントを与えたのだ。
一部では、米日軍事同盟がますます強化されてその中で日本の役割が大きくなる傾向が固まった場合、米国は再び韓半島を日本に任せて管理すると考える可能性がある憂慮している。第2の桂-タフト密約も排除できないという話だ。約60年前にそうだったように、今回も米国国務省では日本人の妻を持つダニエル・ラッセル東アジア太平洋次官補など韓国通よりも日本通が絶対優位だ。
中国は、米国が日本の再武装に賛成すると直ちに、「地域の平和と安定の脅威となる誤った道に入っている」として強力に批判した。我が国は後頭部を殴られても韓米同盟で縛られて一言も言えない。同盟は大切だがその前提は平等と相互尊重にある。日本により大きい役割を望む米国の価値と、反省しない日本を許すことはできない我が国の価値が同じであるはずがない。少なくとも日本の再武装に対しては、米国ではなく同じ被害者である中国の立場のほうが我が国に近い。
いくら努力しても米日同盟の贋物にならざるを得ない韓米同盟なら、再考すべき時だ。
韓国紙 韓国日報 (ソース韓国語) 2013.10.06
http://news.hankooki.com/lpage/opinion/201310/h2013100621020784900.htm
◆朴大統領の「日本責任論」 韓米の対立材料に 10月7日 朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/07/2013100701441.html
オバマ大統領が日本の軍事的役割の強化を支持したことにより、東アジア地域の政治的緊張について、「日本責任論」を主張してきた韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と衝突するのではないかとの懸念が高まっている。
朴大統領は就任前から日本の歴史認識と行動が北東アジアで重要だとし、歴史問題などでの対立が続いているため、政治や安全保障面での協力が進まない現状を「アジアのパラドックス」と呼んできた。朴大統領はアジアのパラドックスを解消する上で、日本に最大の責任があるとの立場を示してきた。先月30日、ヘーゲル米国防長官の表敬を受けた席上、朴大統領は「しばしば後戻りするような発言を行う(日本の)指導部のせいで信頼が形成できずにいる」と語ったのも、朴大統領の持論が背景にある。
しかし、ヘーゲル国防長官が朴大統領と会った直後の3日、東京で行われた米日安全保障協議委員会(2プラス2)では、米国が日本の軍事的役割の拡大を積極的に支援する点で一致した。これまで日本の憲法による制約があった日本の集団的自衛権行使にも公に支持を表明した。朴大統領の立場としては、右傾化した日本が米国の承認を受け、「戦争できる国」への第一歩を踏み出すさまを目にした格好だ。
韓国大統領府(青瓦台)と韓国政府の関係者は「安倍内閣の歴史認識問題が争点となっている微妙な状況で、米国が日本に事実上の免罪符を与えたのではないか」と話した。
一部からは韓米の立場の「衝突」は予想されたものだとの声も聞かれる。オバマ大統領は深刻な財政難と予想よりも早い中国の台頭という内憂外患に直面している。
こうした状況で、米国は東アジアで米国の核心的利益を守ってくれる国として日本を選んだといえる。オバマ大統領2期目の「新北東アジア構想」の最重要パートナーとして日本を選んだ格好だ。朴大統領が就任初期から一貫して親中反日傾向の政策を取っていることも考慮されたもようだ。
最近訪韓した米国の韓半島(朝鮮半島)専門家は「オバマ政権は安倍政権の問題点を一部認めながらも、韓国が歴史問題に執着し過ぎているとみている。オバマ政権は北朝鮮問題の解決と中国けん制に向け、韓国が大局的な観点から韓米日による三角協力により積極的に乗り出すことを望んでいる」と指摘した。
朴大統領の就任後、韓米の同盟関係は李明博(イ・ミョンバク)政権に続き、友好的なムードが維持されてきた。しかし、対日関係をめぐる見解差で、朴大統領とオバマ大統領の立場が激しく衝突した場合、韓米関係全体に悪影響を与える可能性もある。
これまで悪化の一途をたどってきた韓日関係に米国という不確定要素が加わり、新たな状況が生まれている。「アジアのパラドックス」を強調してきた朴大統領がどう対応するか注目される。
(私のコメント)
韓国日報と朝鮮日報の記事を紹介しますが、韓国政府の焦りが見られます。歴史カードをかざせばアメリカは韓国に味方してくれると思っていたのでしょうが、アメリカ政府はもっと現実的だ。韓国のパククネ大統領は、当初は韓米中の三国で対日包囲網が作れると動いていましたが、アメリカは韓国の思い通りには動かなかった。
韓国の米中両天秤外交はアメリカの不信を買うと何度も警告してきましたが、韓国人は誇大妄想狂となって韓国を過大評価しすぎる傾向があります。アメリカが韓国を見捨てるはずがないと見て軍の指揮権を韓国軍に戻すよう要求したら、アメリカはすんなり要求を呑んでしまった。今になって焦っているようですが、アメリカの韓国に対する不信感は強まっている。
アメリカと中国という超大国に挟まれた小国は、中立でいる事よりもどちらか強い方と同盟を組むことの方が生き残れる可能性が強い。これまマキャベリも言っている事であり、戦国時代を見ても中立でいると双方の不信を買い、最悪の場合は両大国に分断されてしまう。大国に挟まれた小国はどちらにつくか情勢を冷静に分析しなければなりませんが、韓国はアメリカの衰退と中国の台頭を見て中国についたと思われている。
これは朝鮮半島の2000年の歴史を見ればわかるように、朝鮮半島は漢の武帝以来の中国支配の歴史であり、韓国ではこのような事を教えていない。地政学的に見ても中国という大国の軍隊を撃退することは不可能に近いことであり、朝鮮半島は民族は違っていても中国の一部としてみたほうが分かりやすい。
歴代の朝鮮王朝は中国との朝貢外交によって独立国として扱われてきましたが、従属国に変わりがなく日本との緩衝地帯として置かれてきた。中国と日本は昔からのライバルであり、古代の百済をめぐる白村江の戦いや、秀吉の時代の朝鮮征伐や、明治の日清戦争など日中は対立と戦争を繰り返す関係だった。
韓国における歴史教育はファンタジーであり、韓国の金大中大統領がW杯で「韓国5000年の歴史」というのを見てびっくりしてしまった。韓国は中国よりも古い歴史を持っていると教えているのだろう。韓国の歴史ドラマもほとんどが創作であり、事実なのは王の名前だけだ。韓国人は漢字が読めなくなってしまったから戦前の古い文献を読むことができない。
韓国は、日帝支配の36年を除いて独立を保ってきたというのは嘘の歴史であり、ほとんどの歴史は中国の従属国としての歴史だ。韓国という国が成り立っているのもアメリカによるものであり、アメリカが衰退すれば韓国は消滅するのではないかと思う。地政学的に韓国の独立は難しい。中国から見れば韓国を日米から分断させれば自然と転がり込んで来ることは分かりきったことだ。
韓国や台湾は、単独では中国と対抗できない小国であり、アジアで中国と対抗できる国は日本しかなく英米中枢は、桂タフト密約を結んで朝鮮を日本の支配下に置くことを認めた。戦後になって朝鮮半島と台湾は日本から分離させられましたが、60年経って中国が台頭してくると朝鮮半島と台湾の独立が怪しくなってきた。
アメリカが超大国のうちは韓国や台湾の独立は維持できるが、アメリカが手を引けばその空白を中国が埋める事になる。そうなれば中国海軍が西太平洋を支配することになり、アメリカの海洋覇権が崩されることになる。これでは何のために朝鮮と台湾を独立させたのか分からなくなりますが、再び日本が朝鮮と台湾を守れというのだろうか?
集団的自衛権が問題になるのは、これらが問題になるからであり、中国が韓国や台湾を攻めてきた場合、アメリカと日本は共同して戦うという事が求められるようになる。実際に戦うかともかくとして軍事的バランスがそのようになるという事だ。しかし日本から見ても朝鮮半島は守るだけの価値は無く、中国の一部になった方が経済上は都合がいいのではないか。