福島第1原発5、6号機の取水口付近で、破損が見つかったシルトフェンス(矢印)。海中にカーテン状の布をつり下げる海面の浮きが切れている=26日(東京電力提供)
東電福島第一原発港湾外の外洋で 「セシウム濃度」3倍以上検出 1g当たり1.62ベクレル 「コントロールされていない」ことを証明(FGW)
http://financegreenwatch.org/jp/?p=36708
10月 1st, 2013 Finance GreenWatch
福島県は30日、東京電力福島第1原発港湾内の5、6号機の取水口近くに設置した水中カーテン「シルトフェンス」が破断した問題を受け、緊急実施した海水の放射性物質検査結果を発表した。それによると、外洋(港湾外)にある放水口付近で採取した海水から1リットル当たり1.62ベクレルの放射性セシウムが検出された。
福島県は発生翌日の27日に海水を採取して検査した。同じ場所で事故以前の19日に採取した海水の放射性セシウム濃度は同0.48ベクレルだった。このため事故後に3倍以上に濃度が上昇したことになる。
ただ、県は事故以前の6〜8月の検査において最大で同7.4ベクレルが検出されていることから、「本年度の測定値の範囲内であり、引き続き推移を確認したい」と説明している。夏場においても高濃度のセシウムが検出されていたことは公表されておらず、常時、セシウムが港湾外に流出していたことを裏付けている。
安倍首相は国際オリンピック委員会の総会で「状況はコントロール下にある」「汚染水の影響は完全にブロックされている」「私が保証します」と大見えをきったが、改めてウソであったことが裏付けられた。外洋に流出した汚染水の影響について、日本政府は国際的に「影響はない」ことを立証する責任を負っている。
日本の国会もメディアも、この「首相のウソ」を正す責任を国際的に負っている。