10.幻想の核抑止力
F:それが、我々の弱さであるし、連中の意図とするところだね。自民党の議員の中に、原発を国内に備えているということは、核を持てる可能性をもっているということで、他国に対し、ある意味、核抑止力になる・・云々という、ばかげたことを言う議員がいるようだが、これは、自民党の議員の思惑と真逆の状態になるんだよ。
それを、説明しよう。
まず、我が国の原発は、何もない田舎の海岸線に突如、白くて目立つ巨大な原子炉建屋として、建造されている。原子炉建屋は、フクイチの例を見ると、簡単にふっとぶ脆弱な建屋である。原発の周囲に他国の戦闘機を排除する対空砲や対空ミサイル砲等は一切備わっていない。言わば、他国(敵国)から見れば、ロック・オンしやすい海岸線に白く目立った巨大なターゲットが54基も存在するのである。対空砲もなし、対ミサイル砲もなし、建屋も簡単にミサイルが貫通するひ弱なもの。ひとつの原子炉にミサイルを打ちこんだら、フクイチ以上の甚大な核爆発により、放射性物質の汚染が広範囲にわたり、広がるであろう。まあ、原子炉に直接、ミサイルを打ちこまなくても、電気系統や中央制御室にミサイルを打ちこんでも、フクイチ同様のような事態が発生する。
D:日本の原発は、敵国にしてみれば、丸腰で、海岸線に目立つように建てられており、「ここにウイークポイントのターゲットである原発がありますので、敵国の皆さま、よーく、狙ってください!」と言わんばかりの原発なんだね!軍事的に甚大な被害を与えることのできるこれ以上ない最高の攻撃目標が海岸線に堂々と54基もそびえ立っているんだね。自民党の議員って、誰かわからないけど、わかってないね・・