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無免許で教えていた臨時教員を逮捕
教員免許が失効していることを隠して埼玉県秩父市の中学校で勤務したとして、埼玉県警は1日、教育職員免許法違反(無免許)の疑いで群馬県片品村、小学校臨時教員古畑正仁容疑者(53)を逮捕した。
古畑容疑者は4月に失効が発覚し失職していたが、逮捕されるまでの間にも、無免許の状態で群馬県の村立片品北小で臨時教員として勤務していた。
警察関係者らによると、同法違反容疑による摘発は過去にほとんど例がないという。県警は悪質性が高いとみて逮捕に踏み切った。
逮捕容疑は4月5日〜12日までの間、無免許で、秩父市の市立影森中学校で臨時教員として数学の授業をした疑い。
秩父署によると「失効しているのを知っていて教員をやっていた」と容疑を認めている。
インターネットで古畑容疑者の名前を調べた生徒の保護者が「過去に有罪判決を受け失効しているのでは」と学校側に連絡し、無免許が発覚。4月中旬、埼玉県教委が採用を取り消し、刑事告発していた。
県警や各地の教育委員会によると、古畑容疑者は1985年、佐賀県教委から教員免許を授与された。2005年、福岡市の中学校に勤務時に児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕、有罪判決を受け教員免許を失効したが、07〜10年、無免許のまま山口市の私立高校で勤務。
10年6月には山口県教委から免許再交付を受け、大阪府貝塚市や埼玉県日高市などの中学校で勤務していた。この間、山口市での無免許勤務が発覚し教育職員免許法違反罪で罰金の略式命令を受けたほか、12年には道交法違反罪で有罪判決が確定し、再交付分も失効していた。
古畑容疑者は、免許状を返納せず所持し続け、埼玉県教委には、有罪判決などを受けたことを隠し、免許状と偽造した学校の在籍証明などを提出していたといい、各地で経歴隠しや無免許勤務を繰り返していたとみられる。
埼玉県教育委員会は「今後は免許状や経歴について、各都道府県教委と密接に連絡を取りながら十分に確認し、採用に当たる」とコメントした。(共同)
[2013年8月2日1時10分]
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