火力発電や水力発電で電力会社と同等、または同等以上の設備を持つ電源開発(Jパワー)が初めて所有する予定の大間原発。2011年の大地震で工事が中断されたが、その後再開している。世界で初めての全量MOX燃料原子炉になる予定。
電源開発(Jパワー)はもともとは国の組織であったが、2004年に民営化し株を上場した。その後、2006年に-英投資ファンド 『ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド』(TCI)が大量保有報告書を初めて提出。株式保有割合5.07%。
しかし、中止したほうがいいのではないだろうか。MOX燃料は後始末が普通のウラン燃料に比べて格段に困難とされている。普通のウラン燃料が原子炉から取り出して5年程度使用済み核燃料保管プールで冷却すればあとは乾式キャスクで保管できるのに対し、MOX燃料は数百年は使用済み核燃料保管プールで冷やさなければならないという。それだけ大きな発熱が長期間続くからだ。
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2013/20130724135906.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f
原子炉設置変更許可申請「来春以降」/大間原発
2013年7月24日(水)
電源開発(Jパワー)は24日、原発の新規制基準施行を受けた、大間原発の原子炉設置変更許可申請の時期について「来年春以降になる」との見通しを示した。同日午前の大間町議会大間原発対策特別委員会(原特委)で明らかにした。
浦島彰人大間原子力建設所長は原特委で、新規制基準への対応状況について「(新基準は)影響が原発工事の広い範囲におよび、厳しい内容になった。現在は設計、工事計画の変更などを詳細に詰めており、もう少し時間がほしい」と述べた。
原発の運転開始時期については、菊池浩一郎大間現地本部長が「(原子炉設置変更許可の)申請時期は、来春以降がひとつの目安になるが、原子力規制委員会の安全審査もあり、(運転開始の時期を)現段階で予想するのは難しい」と説明した。
同社は昨年10月、東日本大震災で中断していた同原発の工事を再開したが、新規制基準施行による安全対策工事などの工程が見通せず、稼働時期も示せない―として、進捗(しんちょく)率を東日本大震災前のままの37.6%としている。