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2013年7月30日時分 〜
コメント [原発・フッ素32] 青森・山梨・長崎の子どもの甲状腺 57.5% に病変! 2013年3月現在 飯岡助五郎
08. 2013年7月30日 00:00:11 : 09zTorJDlw
>>01
> でもメルトダウンして燃料がバラバラになったら再臨界なんてしないのは、原子力を学んだ人間なら当たり前のこと。

http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/622.html#c69
(〈 おいおい本当に大変な事になってきたぞこりゃ!? 〉 3号機で高い放射線量、毎時562mSv 福島第一原発)

小嶋稔「天然原子炉と福島原発事故 −−地球化学者黒田和夫の遺したもの」(「図書」2013年7月号)
福島原発事故は放射性物質の流出で環境へ甚大な災害をもたらした。さらに私を含む同位体地球化学を専攻する者の多くは、福島第一原子力発電所一号炉のメルトダウンした核燃料が再臨界を起こし、大規模な核分裂連鎖反応を起こすのでは、との危惧を払拭し切れない。もしそのような事態ともなれば、東日本が壊滅するとの菅元首相の警告が現実のものになってしまう。加えて、こうした危惧を裏付けるように、去年七月に経済産業省で行われた 「福島第一原子力発電所事故に関する技術ワークショップ」 での報告は、たいへんショッキングなものであった。
このワークショップでは、2011年3月11日の原発事故の直後にウランの核分裂連鎖反応の再臨界が起きる可能性があったことが議論されている。綿密な計算結果から連鎖反応の可能性が高かったにもかかわらず、なぜか大規模なウランの核分裂連鎖反応が起きなかった。しかしこの幸運は、海水の注入により、予想もしなかった塩素(正確には塩素系同位体のひとつ塩素35)の中性子吸収効果という、まったくの偶然に助けられた結果だったと結論している。さらに、この驚くべき事実に関する一般への報道が十分にはなされていない、というのもまた驚きである。

福島第一原発一号炉のメルトダウン・デブリウランが置かれている環境は、豊富な水の存在、そしてウラン235の濃縮という、核分裂連鎖反応を起こす二つの重要な因子が高くなり 「オクロ天然原子炉」 の環境に、より近づくことになる。
黒田の提起した 「天然原子炉」 は、福島原発事故の今後の処理に科学的側面から大きな教訓を与えてくれる。福島第一原発一号炉のメルトダウンした燃料デブリが不幸にしてもう一つの 「オクロ天然原子炉」 にならないことを願い、黒田の遺訓を活かして、この深刻な問題に一刻も早い対応を訴えたい。

コメント [カルト11] 犬丸得票12683票、0票の開票所多数、不正選挙である。そして311を万人が米英仏イバビロンの仕業と判断したのである。 ポスト米英時代
28. 2013年7月30日 00:00:11 : yhft9pGPtc
小泉改革プロパガンダにまんまとひっかかり、
911陰謀説をおもしろ半分に色々読んでたら、
どう考えても陰謀だった・・。
うたぐりぶかい性格故にモロモロ自分の中で結論出すのに数年かけたが、
TV新聞がここまで嘘と誤魔化しの上に成り立ってるのかわかったしまった。

とんだ茶番劇が行われているのがわかってしまうと細かい部分では偽情報に
騙されても大局ではもう騙されようが無いわな。

嘘情報、誤魔化し情報ってのはつながりが無いんだわ。
真実ってのは不思議とつながりが見えてくる訳で、
支配層の利益というロジックで見ると見事に全て連動してることがわかるってもんで、
一度全体像が見えてくると、本物の地図を確認しながら、進む事が出来るようになってる人が多いと思うね。

あまりにモロモロの陰謀論を裏付ける様な情報がちょいとづつ明るみになってくるもんだから今や陰謀論陰謀論とイメージ操作してた連中すら減ってこざるを得なくなってるしね。

そもそもが飛行機が当たってもいないビルが当たった2棟と同じように崩れちゃってる時点で、どう逆立ちしたっておかしい訳で、それでも何もおかしくない、とかたくなに唱える様な洗脳状態の人はもう恥ずかしいから発言しない方がいいよ。

TVで生き残ってる連中と排除された連中が、見事に支配層にとって都合がいいか悪いかで線引きされているし、

この2回の選挙でもこの線引きで政治勢力が見事に明暗わかれてるしね。
こんなもん誰かが意図して画策している以外、統計学的に起こりえない訳で・・。


コメント [政治・選挙・NHK151] 7月29日 森ゆうこ前議員までもが「小沢検審議決は検察捏造報告書の誘導」と、架空議決を否定! (一市民が斬る!!)  赤かぶ
15. 2013年7月30日 00:01:11 : YxpFguEt7k
【参考】
森ゆうこ氏
「おなじ志を持ったもっている者どうしが、攻撃しあってはいけません」
http://www.youtube.com/watch?v=nQvOSe83FyA#t=55m20s

私もマジメな人は好きです。しかし利権を守る者のしたたかさ、それはそれは恐ろしいものです。ここはグッとこらえましょう。

コメント [政治・選挙・NHK151] 「ねじれなくなった政治」の先に――海兵隊と軍法会議   水島朝穂 ダイナモ
04. 2013年7月30日 00:01:14 : JAz5QYQOrM
>>01と同じ人間だが
>海兵隊は別によくない?
これ、"海兵隊は(あっても)よくない?"ちゅう意味
言葉足らず分かりにくくて申し訳ない
まぁあれだ、
海兵隊は上陸する力として確実に必要だし
日本の海兵隊が世界で殴り込み屋として活躍するのは無理だし
そもそもそんな機会すら無いかもしれないと言う話
コメント [政治・選挙・NHK151] 「マイナス1票」投票権の創設で日本の政治が劇的に変わるか(週刊ポスト)  かさっこ地蔵
18. 2013年7月30日 00:01:33 : 8edmQxe8lA
投票したい人がいなければ、例えマイナス票を投じたとしても、投票したくない候補が当選することに変わりない。
そもそも自らの選挙区に投票したい人が立候補していないことが問題なのだから、誰でも自由に立候補できる普通「被」選挙権や、他選挙区への「越境投票」ができるようにすることが必要なのだ。
コメント [昼休み52] 「フランダースの犬」が言いたかった事は? 中川隆
05. 2013年7月30日 00:01:48 : W18zBTaIM6

フランダースの犬 A DOG OF FLANDERS

マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee

菊池寛訳
http://www.aozora.gr.jp/cards/001044/files/4880_13769.html


ネルロとパトラッシュ――この二人はさびしい身の上同志でした。

 ふたりともこの世に頼るものなく取り残されたひとりぼっち同志ですから、その仲のいいことは言うまでもありません。いや、「仲がいい」くらいな言葉では言いあらわせません。兄弟でもこれほど愛し合っている者はまずないでしょう。ほんとにこれ以上の親しさはかんがえられないほどの間柄でした。しかも、ふたり、と言っても人間同志ではないのです。

ネルロは、フランスとベルギーの境を流れるムーズ河の畔の田舎町アンデルスに生れた少年。パトラッシュは、フランダース産の大きな犬なのです。このふたりは、年数としかずから言ったら、いわゆるおなじ年ですが、一方はまだあどけない子供ですのに、一方はすでに老犬の部類に入っています。ふたりが友達になったそもそものはじまりは、お互いに同情し合ったのがもとで、日を経ふるにしたがって、その気持はますます深まり、今ではもう切っても切れない親しさにむすびついてしまいました。

 村はずれの小さな小舎こや、それがふたりの家でした。

 この村というのは、ベルギーの首府アントワープから一里半ばかり離れたフランダースの一村落で、まわりには麦畑や牧場が広々とつらなっていて、その平野を貫ぬく大きな運河の岸には、ポプラや赤揚樹はんのきの長い並木が、そよそよ吹く微風そよかぜにさえ枝をゆすぶっていました。村には家屋敷がおよそ二十ばかり、その鎧戸は、みんな明るい緑色か、青空そのままの色に塗られ、屋根は、多くは紅あかい薔薇バラ色、または黒と白のまだらに塗られていました。壁は雪のように真白で、太陽[#「太陽」は底本では「大陽」]に輝いている時は目がいたくなるほどでした。

村の中央には、苔こけむした土手の上に風車がそびえ立っています。この風車はこの辺一帯の低地の目標ともなっているものでした。ずっとずっと昔、この風車は翼はねも何もかもすっかり真紅まっかに塗られたこともありました。が今はもうその燃えるような赤い色も風雨にさらされて汚なく色あせてしまい、まわり具合も、よぼよぼのおじいさんのように、止ったり、動いたり、という有様になってしまいました。とは言えまだこの辺の人達の麦搗むぎつきの役は充分足しています。この風車と向き合って古ぼけた小さな教会堂が建っています。その細長い塔の上の鐘は、朝に夕に、静かな、かなしげな音をひびかせるのでした。東北の方広々とした平野の彼方にはアントワープの旧教寺院の尖った塔が、そびえ立っているのが望まれました。平野にははてしもなくあおやかな穀物の畑がひろがって、まるで一面海のようでした。

 さて、その村はずれの小屋の主人というのは、大へん年とった、そして大へん貧乏で、ジェハン・ダアズというおじいさんでした。このおじいさんも、ずっと以前は軍人で、あのナポレオンの大軍がこのベルギーに攻め入って来た時には、戦いに出た経歴も持っています。しかもこのおじいさんが、その戦場から持ちかえった[#「持ちかえった」は底本では「持ちかえた」]ものとしては何一つなく、ただ、大きな傷を受けて、一生跛ちんばをひきずらねばならないことだけでした。

 ジェハンじいさんが八十才になった時、じいさんの娘が、アンデルスというところで死に、二才になったばかりの男の子をおじいさんの手に残しました。自分一人の暮しさえやっとであるこの貧乏なおじいさんは、それでも愚痴一つこぼさず、この厄介者を引き受けました。そしてこの厄介者はじき、おじいさんにとって、可愛い、尊い、なくてはならない大切なものになってしまったのでした。その忘れがたみのネルロ――実の名はニコラスというのだが、それを可愛らしく呼んでネルロとしたのです――は、この上ないおじいさんの慰め手となって、この小さな小屋はほんとうに平和でした。小屋は粗末な掘[#「掘」は底本では「堀」]っ立て小屋にすぎませんでしたが、おじいさんは、いつもきちんと片づけ、貝殻のように白く塗り立てて、まわりには、ささやかな豆や薬草や南瓜かぼちゃの畑をつくっていました。

 このおじいさんと孫とは、おそろしく貧乏で、全くなにも口にすることのできない日が幾日もあり、たとえどんなにうまく行った日でも、これで十分というほど[#「ほど」は底本では「ぼど」]食べられることなど決してありませんでした。ですから二人にとっては、これで腹一ぱいというだけ食べられれば、それがもう天国へ登ったほどありがたいことなのでした。しかしこんなに貧乏でも、おじいさんは親切でやさしく、孫のネルロも、嘘を言わない、無邪気な素直な心を持っていました。

 ふたりはもうほんのわずかなパンの皮とキャベツの葉っぱで満足して、その上はなんにも望みませんでした。ただ一つ、ねがいと言っては、犬のパトラッシュが、いつまでも側にいてくれればいい、と言うことだけでした。ほんとうにパトラッシュがいなかったら、今頃このおじいさんと孫はどうなっていたことでしょう。

 パトラッシュは彼等にとって全くなくてはならないものでした。この犬一ぴきが、彼等――老いぼれた不具者と頑是がんぜない幼児おさなご――にとっては、ただ一人の稼ぎ人、ただ一人の友達、ただ一人の相談相手、杖とも柱ともたのむ、ただ一つの頼りなのでした。フランダースの犬は、一体に頭も四本の脚も大きく、耳は狼のようにぴんと立っていて、何代も何代も親ゆずりの荒い労働で鍛え上げたがっしりしたその足は、何いずれも外側にひらいてふんばっていて、見るからに異常な筋肉の発達を示しています。

全くフランダースの犬は、親子代々、一生、はげしいむごたらしい労働にこきつかわれ、力つきて、ついには路上に血を吐いて行き倒れる、という運命を持っているのでした。そうした犬を両親にしてパトラッシュは生れました。彼は悪罵あくばと鞭とに育てられ一疋前いっぴきまえの犬となる前にすでに荷車を挽く擦傷すりきずのいたさと、頸環くびわの苦しみを味いました。彼は生れてやっと、一年たつやたたずで、もう、ある金物行商人の手に売られ、そこで、思い出すもおそろしい生活を強いられたのでした。

その主人と言うのは、飲んだくれの情知らずで、食物たべものなどろくろく与えず、山のような荷をひかせ、絶え間なく鞭をふり下すのでした。幸か不幸か、パトラッシュには力がうんとありました。根がこう言った残酷な労働をするように生れ落ち、慣らされて来た、鉄のような血統を受けているのですから、大抵の労働には、へたばることなく、したがって苦痛は増すばかりでした。重荷、鞭、飢※(「渇」の「さんずい」に代えて「しょくへん」、第4水準2-92-63)きかつこれらの苦しみが、この憐れな犬の、その主人からもらうただ一つのお給金のようなもので、その他には何一つむくいられるものはありませんでした。

 こんな、地獄のような苦しみを、二年ばかりも堪えて来た後のある日のことでした。その日パトラッシュは、いつもの通り、あの有名な画家ルーベンスが生れたアントワープの町に通ずる埃っぽい気持ちの悪い道を、あえぎあえぎ、車をひいて行きました。車には、鍋類、鉄皿、鉄瓶、バケツ、その他いろんな瀬戸物類、真鋳類、錫類などが山と積んでありました。丁度夏の真盛りでその暑さと言ったらありません。そうした中をパトラッシュは一日中何も食べずその上半日も水を口にしないのでした。

パトラッシュは苦しげにあえぎました。けれども主人は知らぬ顔で、のっそりのっそりついて行くばかり、時たま犬の方を見るかとおもえば、すでに鞭は打ち下されて、その長い革ひもの先は、擦傷も露わな犬の腰にぐるぐると巻きつくのでした。金物屋は、道ばたに酒屋でもみつければ、忽ち入りこんでビールをひっかけるのでしたが、犬には、運河の水を一飲みするだけの暇さえ与えず、ただもう追い立てに追い立てて鞭をならすのでした。

 くわッと照りつける太陽に、焼けるように熱くなった道。饑うえ切ってきりきりいたむ腹、かわき切ってひりひりいたむ喉、目は砂ぼこりでかすみ、腰に結びつけられた重荷の軛くびきの情け容赦のない重さ。さすがのパトラッシュも、ぼっと気が遠くなり、生れて初めてよたよたとよろめいて、口から泡をふいて倒れてしまいました。これを見ると金物屋は、彼独特の気つけ薬をとり出しました。ああ、それは蹴ることでした。どなることでした。かたい樫の棒でなぐりつけることでした。

しかし、どんなに蹴ってみても、どなってみても、なぐってみても、今度はもうパトラッシュには利目ききめがありませんでした。彼は、ただもうぐったりと身動きもせず、白っぽい埃の中に横たわったきりでした。しばらくして行商人は、もうこれはとてもだめだと分ると、さもいまいましげに舌打ちをして、手荒く梶棒からとき放し、犬の体を、どん、と草のしげみへ蹴とばして、このやくざ野郎め、蟻にさされるとも、烏につつかれるとも、勝手にしやがれ、と口汚く罵って、それから、ぷんぷん怒りながら今度は自分で車を坂の方へ曳いて行きました。

丁度その日は、向うのルーヴァンの町でお祭りがある前の日でした。で、金物屋は、早くその市場へ行きついて、金物の店を出すのに都合のいい場所をとろうといそいでいるのでした。ですからこんなことになった今、金物屋の癇癪は大へんなものでした。そのルーヴァンまでは、まだなかなかなんですもの。金物屋は、どこかに飼主にはぐれた犬でも居ないものか、いたら、なるたけ大きな奴をひっ捕えて、しばりつけてやろうと、悪ごすい目をきょろきょろさせながら、さもやり切れなそうに車をひいて行きました。パトラッシュは蹴こまれたままでいました。茫々と草のしげった溝のなかに――

 その日、その街道は大へんなにぎわいでした。てくてく歩く人、驢馬に乗る人、あるいは二輪馬車、四輪馬車を走らす人、いずれも、お祭り気分で浮かれながらぞろぞろ行くのでした。もちろんその人達の目にも、倒れた犬はうつったでしょうが、みんな、そのまま行きすぎてしまいました。要するにたかが死んだ犬一ぴき、――それが、この地方でなんのめずらしいものですか。世界中どこへ行ったって、やはりなんでもないことなんでしょう。

 しばらくすると、人波にもまれながら、腰の曲った、よぼよぼの跛ちんばのおじいさんが、やって来ました。別にお祭りに出かけるらしくもなく、みすぼらしいぼろを着て、埃の中をだまりこんでやって来ました。このおじいさんが、パトラッシュをみつけるとふしぎそうに立ち止り、草を分けてそばへ寄り、親切な目つきで、しげしげと犬のからだをしらべてみるのでした。

 おじいさんのそばには、三才ばかりの、バラのような頬っぺたの、髪の房々ふさふさした瞳の黒い子供がくっついていました。草は、その子の胸までもあるのでした。子供はおじいさんにつかまり、これは大へんだ、と言わんばかりに目をまるくして、可哀想な犬をじっとみつめていました。こうしてふたりははじめて会ったのでした。――子供のネルロと、大犬のパトラッシュとが。――

 さて、ジェハンじいさんは、いろいろに骨を折って、ようやく犬のからだを、じき近くの、自分の小屋へ運びこみ、息のたえたこの犬を、心をこめて介抱してやりました。しかし、パトラッシュの倒れたのは、暑さと饑渇とつかれで、一時目がくらんだためですから、日かげへしずかにねかしておくうちに、やがて、元気をとり戻して来ました。そうして、はや、よろめきながら、立ち上ろうとさえするのでした。それから何週間もの間、パトラッシュは、力もなく、役にもたたず、全くの病犬で、死にはすまいかと、案じられるようでした。

しかしその間、犬は決して、荒くどなられることもなく、いたい鞭も受けませんでした。ただ受けるのは、可愛らしい子供の、片言まじりなぐさめと、おじいさんの、親切ないたわりばかりでありました。まことに、このさびしい年寄と、幼児おさなご、この二人だけが、心をつくして病気の犬を見守るのでした。小屋の隅には、枯草を山のように積んで、犬の寝床ができました。そうしておじいさんと幼児とは、じっと耳をすまして、犬の寝息をうかがい、その息さえ聞こえれば、ほっと安心するのでした。

 犬はようやく元気になって、はじめて、一声吠えてみると、それをうれしがって、おじいさんと子供とは、どっと笑うのでした。そして、元気になってよかったと、うれしなみだをこぼすのでした。殊にネルロは、夢中になってよろこんで、すぐかけ出して行って、野菊を摘みあつめて頸環をこしらえて来て、それを荒毛のパトラッシュの頸にかけてやり、子供らしい赤いやわらかい唇で、何度も何度も、接吻キスするのでした。こうしてパトラッシュは、すっかり元気をとりもどして、もと通りの大きな、がっしりと力が満ちた犬になりました。

はじめ、パトラッシュは、以前と様子のちがっているのが、気がかりな風でしたが、間もなく、すべてのことが分って来たので、すっかり安心しました。こうしておじいさんと子供の親切な心が分ると共に、パトラッシュの心の内には、生れてはじめて愛というものが、非常な力で湧き上ったのでした。そしてその愛は、その後一生、パトラッシュが死ぬまで、一度も鈍ったことはありません[#「ありません」は底本では「ありありません」]でした。パトラッシュは、恵まれた、今度の新しい生活のすべてを知ろうとして、その澄んだ目で、じっと注意深く、おじいさんと子供のすることを見守っていました。

 さてこのジェハンじいさんの仕事と言うのは、毎朝、近所の、牧場主たちの牛乳を、小さな手車で、アントワープの町へ運ぶことでした。村の人達は、このおじいさんをあわれんでそうした仕事を与えていたのでした。何しろごくの正直者ですから、牛乳を運んでもらうばかりでなく、村にいて、仕事としては、畑の番、牛小舎、鶏小舎の番、小さな田の番、などいろいろたのまれるのでした。しかし、もうそろそろおじいさんには、仕事がむずかしくなって来ました。なにしろ八十三という年寄になったのですもの。アントワープへ行くにしても、三里からの道を歩かねばならないのでした。

 パトラッシュは、はじめて、しゃんと起き出た日、おじいさんが持って出たり持ってかえったりする牛乳缶を、じっと気をつけてながめていました。鳶いろの頸に野菊の花環を巻かれたままで、日向ぼっこをしながら。そして、そのあくる朝になると、パトラッシュは、おじいさんがまだ車に手をかけないさきに起きて行って、ぴったり、車の梶棒の間にからだをおきました。それは丁度、私は車をひくことを知っています。どうかせめてこんな仕事でなりと、御恩がえしをさせて下さい、と言うかのようでした。が、このおじいさんは、犬に車を曳かせるのは、神さまが犬をつくられた御心ではない、と信じている人でしたから、それを長いこと、許さずにいました。しかし、パトラッシュはどうしてもそれを止めません。おじいさんが、自分のからだを梶棒に結ゆわいつけてくれないと知って、今度は、歯でくわえて曳いて行こうとするのでした。これには、さすがのおじいさんも根まけがし、また、自分の助けた動物の、恩をかえそうとする心のけな気で熱心なのに打たれて、とうとうそれを承知してしまいました。そこで、犬が挽きよいように車をつくりなおし、おじいさんの命のあるかぎり、それを毎朝犬が、せっせと曳くことになったのでした。冬になると、おじいさんは、ルーヴァンの祭の日に、死にかかった犬を溝どぶから救いあげてやったことの仕合せを、つくづく感謝するのでした。何しろ、年老いて、おとろえる一方のおじいさんです。もしこの忠義な犬が、骨身惜しまず働いてくれなかったとしたら、雪道や、ぬかるみの深い轍の跡を、重い牛乳缶をつけてひっぱって行くのが、どんなに辛いことだったでしょう。

 ところで、パトラッシュにとっては、こうして働くことがまるで天国のように思われました。あの因業な昔の主人に、山なす重荷をつけられて、一足毎に鞭でぴしぴし打たれた身には、このおじいさんの緑色の小さな手車に、ぴかぴか光る真鍮の缶をのせて行くことなど、思いもかけなかったたのしさでした。まして親切なおじいさんが、たえず、やさしい声をかけてくれたり、抱きしめたりしてくれるのですもの。なおありがたいことには、一日の仕事が、三時か四時にはすんでしまって、あとはパトラッシュの自由な時間なのでした。日向ぼっこをしようが、子供と一しょにふざけようが、近所の犬と遊ぼうが、まったくしたい放題。パトラッシュはもうもう満足し切っていました。殊に運のいいことには、前の主人の金物屋は、あのルーヴァンのお祭りさわぎに、ひどく酔っぱらったあげく、喧嘩をして殺されてしまったのです。生きていて、もしもみつけ出されでもしたら、パトラッシュ[#「パトラッシュ」は底本では「パートラッシュ」]は否応なし、この新しい居心地のいい家から、ひきずられて行かねばならなかったでしょうに。

 それから二三年たちました。ジェハンじいさんは、それまでなやんで来た跛びっこの上に、今度はリュウマチをわずらって足がひどくしびれるようになり、もうこの上は、車について出かけられなくなってしまいました。この時六才になっていたネルロは、それまで何遍となくおじいさんにつれられて行って、アントワープの町の様子も知りつくしていましたので、おじいさんに代って車について行くことになりました。牛乳を売って代金を集め、それを、それぞれの牧場主にとどける。その様子がいかにもいじらしくて気の毒なので、見る人の心を感じさせずにはおきませんでした。

 ネルロはほんとうに美しい少年でした。黒目勝ちな凉すずしい瞳、薔薇のように生々いきいきした頬、そしてつややかな髪が、ふさふさときゃしゃなえり元までたれていました。で、この少年と犬と牛乳車をモデルにする画家が、たくさん出て来ました。――緑色の牛乳車にかがやく真鍮の缶、それを曳くのは大きな鳶色の猛犬。梶棒につけた小鈴が、一足毎に可愛い音ねをたてて、つきそうのは可憐な美少年。小さな白い素足に大きな木靴をはいて、ルーベンスの名画から抜け出して来たようなたのしげな邪気あどけないその顔は、どんなに人をひきつけたことでしょう、大勢の画家たちが我勝ちにと画えがいたのも尤もなことでした。

 ネルロとパトラッシュとはすっかりこの仕事に慣れ、また、こころからこの仕事を好いていたので、夏になってジェハンじいさんの病気がよくなっても、もうおじいさんは出かけて行かなくてもすむのでした。おじいさんは日あたりのいい小屋の入口に腰を下して、ネルロとパトラッシュがいそいそと畑の木戸をくぐり、やがて、その姿が遠くへ消えてしまうまで見送り、とろとろっと居ねむって、短い夢さえみる。やがて目をさまして、お祈りをしたり、畑のものなど見廻ったりする、そうこうするうちに時計が三時を打つと、おもてへ出て、ネルロたちを待ち受けるのでした。うちへ近づくと、パトラッシュはうれしそうに一声高く吠えます。そして梶棒をはずしてもらって、ゆっくりとくつろぐのです。ネルロはその日の賃銀を得意そうに計算し、やがて、みんなそろってライ麦のパンに、牛乳やちょっとしたスープをそえて食べるのでした。

 目をあげれば、野は、次第々々に暮れて行き、宵闇が、遥かな旧教寺院の尖った塔をぼかし初めるのです。それから、おじいさんにお祈りをしてもらって、みんな安らかなねむりにつくのでした。こう言うたのしい暮しが、幾日とつづき、幾年とつづきました。そして、ネルロとパトラッシュの生活は、相変らず幸福で平和でした。

 春と夏とは、ネルロたちにとって、一番たのしい時でした。一体フランダースというところは見渡す限りどこまでも牧場や田畑がつらなっているだけで、変化に乏しい、あまり面白おもしろいとは言えない土地ですが、そこにはまた、この地方独特の景色もあるというものです。

 運河の岸の、梢あざやかな長い並樹みち、水際には、高い藺いの間に花が咲き、古ぼけた荷足り舟が、青い樽を積み、さまざまな旗をひらめかして、しずかにすべって行く。変化に乏しく退屈であっても、ネルロとパトラッシュにとっては実にこの上もない楽園でした。ふたりは仕事がすむと、きっとつれだって出かけて来る。運河の土手の、したたるような青草のしげみに身をうずめて浮び来り、浮び去る重たげな舟をながめる。すると、かぐわしい夏花の匂いと、爽やかな潮うしおの香とが、混り合って、漂って来るのでした。ふたりは、やさしげな満ち足りた瞳をして、いつまでもいつまでも、そうして坐っているのでした。しかし冬はほんとうに辛いのでした。ふたりはまだ暗いうちから起き出るのに、それでも、ひるのうちに仕事がすっかり終るようなことはめったになく、それに小屋は、あたたかい時には思いもしなかったような隙間や節穴が一ぱいで、冬の夜更けには、寒い冷たい風が吹き込んで、まるで家畜小屋にでもいるような気がするのでした。

春から秋へかけて、実らないながらも、そのしげった緑の葉で小屋をつつんでくれたぶどうも、冬になるとみすぼらしく枯れはてて、黒い汚い蔓がからみついているばかりです。あやまって水を床にこぼしたりすれば、じきそれが凍りついてしまうのでした。広い荒野あれのは雪に埋れて、ネルロのきゃしゃな手足は痺れパトラッシュの頑丈な脚も氷柱で傷ができました。しかしふたりは健気にも泣き言一つ言わず、梶棒の鈴の音もほがらかに、毎朝三里の道を行くのでした。アントワープの町の人々はみないじらしがって、パン切れにスープをそえて、持ち出して来てくれるおかみさんや、かえりの空車あきぐるまの中へ薪たきぎの束を入れてくれる人などあらわれました。また同じ村の女などで、わざわざ牛乳などとっておいて、ふたりのかえりをねぎらってくれる人もあるのでした。

 そういうわけで、知るかぎりの人々に愛され、いたわられて、この小さな藁小屋の中はいつもたのしげな笑声わらいごえがみちていました。

 パトラッシュは、ほんとうに幸福しあわせでした。同じ炎天の下もとでも、同じ氷雪の路でも、昔と今では地獄と極楽の相違です。たとえひどく空腹をかんじ、足の傷いたみがひりひり痛むことがあっても、おじいさんの親切ないたわりと、少年のやさしい接吻キスとは、すべての苦痛をおぎなって余りあるのでした。パトラッシュはこの上何をのぞみましょう。けれどもそのパトラッシュにたった一つ、不安と言えば言えるものがありました。それはこうでした。アントワープの都には、古代石造建築の名残りが、たくさん残っています。今はもうアントワープは、俗っぽい商業地になってしまいましたけれど、それでも、尊いお寺やお社が、昔の名残りを止とどめていました。

 世に名高い大画家ルーベンスはこの町に生れたのです。アントワープが商業地以外に芸術の都としても世に知られるようになったのはひとえにこのルーベンスのおかげでした。彼の尊敬すべき偉大な魂は今もなおアントワープの町の上をさまよい、見守っていると言えましょう。ほんとにアントワープ到るところにルーベンスを感じ、ルーベンスを感じることによって、この町のすべてが清められ深められるとも言えましょう。

 そのルーベンスの白い墓標は、アントワープの中央、セントジャック寺院内の、いとものしずかなところに立っています。そのしずけさの上を、時折、おだやかなオルガンの音と、讃美歌の合唱がながれていくのでした。芸術家の墓のうちでも、こんないい場所にこれほど立派に立っているのは少いでしょう。

 さて、パトラッシュの心配というのはこれでした。この、厳かにそびえている古びた石造建築の中に、時折ネルロの姿が消えてしまう。その暗いアーチ型の玄関の奥にネルロが吸いこまれてしまって、パトラッシュだけがぼんやり、敷石の上にとり残されるのです。

 パトラッシュは、一体どんな面白いものがあって、自分と離れたことのない仲よしをいつもいつもあの門内へさそいこんでしまうのだろうと、ふしぎでたまらないのでした。一二度、彼はそれを見きわめようとして、牛乳車をくっつけたまま、入口の石段をガラガラのぼりかけたことがありましたが、その度、黒服に銀のくさりをつけた脊せの高い門番に一言の下に追いかえされてしまいました。パトラッシュは仕方なく、小さい御主人に変りがなければいいがと案じながら、じっとねそべって、ネルロが出て来るのを辛抱強く待っているのでした。

 パトラッシュはどこの村の人たちも教会へ行くことを知っています。大ぜい揃って、あの赤い風車のむかいの、古ぼけた教会堂へ出かけるのも見ていますから、ネルロが、お寺へ入るのが別に心配というのではありません。ただ、気になるのは、その町の寺院から出て来る時のネルロの顔いろなのでした。非常に興奮したようにあかくほてった頬をしているかとおもえば、またひどくあおざめている時もあって、そう言う日にかぎって、家へかえってからも、ぼんやり夢みるような眼をして、すわりこんだきり、一向遊ぼうともしないのです。そして運河の彼方に暮れていく空をながめては、いかにも、思い沈んだかなしげな様子をしているのでした。

 パトラッシュは、心配で心配でたまりません。これは一体どういうわけなのだろう、なんにせよ、こんな小さい子供が、こんな真面目くさった顔つきになるのは、普通でもないしよいことでもないと、パトラッシュは口にこそ出さね、気をくばって、ネルロの行くところは野と言わず、市場の人混みと言わず、片時もそばをはなれないことにきめたのでした。

 おかしいことには、ネルロは村の教会へは行こうともしません。ただ行きたがるのはあの町の大寺院だけです。パトラッシュはその寺院の大門のそとに取り残されて脊のびをしたりため息をついたり、はては大声に吠えたりしますがどうにもなりません。やがて門の扉が閉められる頃になってネルロはようやくつまみ出されるようにして追い出されて来ます。そして、すぐ犬の頸に抱きついて、そのひろい鳶いろの額に接吻キスしながら、いつもきまったように、

「パトラッシュ、僕は見たくって――一目でいい。見さえすれば――」

と、きれぎれにつぶやくのです。それは一体なんのことであろう。パトラッシュは、思いやりのこもった目で、じっと少年の顔をみつめるのでした。

 ある日、門衛がいないで、扉があいたままにしてあるのをさいわい、犬は少年のあとを追ってこっそり内へ入りこんでみました。少年はうっとりとして「キリスト昇天」の画の前にうずくまっていましたが、うしろに犬の来ているのに気がつくと、立ち上ってやさしく犬を胸のあたりまで抱き上げました。その顔は、涙にぬれていました。ネルロは、堂内の両側にかかげて[#「かかげて」は底本では「かがげて」]ある二つの画をぴったりと覆った厚い布を指して、言いました。

「パトラッシュ、貧乏でお金がはらえないからあの画が見られないなんて、なんて情ないことだろう。貧乏人には見せられないなんて、どうしてあの画の作者が言うものか、いつだって僕らに見せるつもりだったんだ、毎日見ててもいいと思ったにちがいない。それだのに、こんなに覆ってしまうなんて、金持が来て、金を払わなければ、いつまでも美しい画に光りもあてないなんて。ああ見たいな、見たいな見さえすれば僕、死んでもいいんだが――」

 パトラッシュははじめて知りました。あんなにもネルロをひきつけ、さそい入れたものが、この覆われた二つの大きな画だったということを。しかしパトラッシュにもどうすることもできませんでした。

「キリストの昇天」「十字架上のキリスト」この二つの名画の見物料を儲け出すことは、ネルロにとってもパトラッシュにとっても、丁度この寺院の高い尖塔によじのぼると同様全く思いもよらぬ難事だったのです。ふたりは、余分なお金など、それこそ一文もありはしません。炉に焚く薪の一束、うすいスープの一鍋さえ思うに任せぬあわれな身ですもの。

 しかしながら、ネルロの心は、このルーベンスの二つの名画を見たいと言うねがいを、どうしてもあきらめることができず、いや、ますます燃えさかるのみでした。身は水呑百姓の子供のあわれな牛乳配達にすぎなかったけれど、ネルロの心は常に高く、大画家ルーベンスを夢見ていました。

 ひもじさ寒さも気にとめず、いつも心に描いてたのしんでいるのは、かつて見て知っている『キリスト昇天』のその神々しい顔つき、金髪を肩に波打たして、その額に消えることなき栄光のてりかがやいている図でした。貧しい中に育ち、何の教育も受けていないが、少年ネルロは、まさしく天才の素質を持っていたのです。もとより、誰一人そんなことを気づく者はなく、ネルロ自身も、そんなことは思ったこともありません。ただそれを知っているのは、ネルロのそばを離れたことのない犬のパトラッシュだけでした。パトラッシュは、ネルロがよく白墨で石の上などへ、動物や植物などをいろいろと描くのを、また、一しょに枯草の床にねむる時など、そうしてそんな時のネルロの顔が、どんなにぱあっと輝いているかを見知っていました。ネルロが大画家ルーベンスの魂にむかって、いろいろな賛ほめことばや、思いつめた祈りを捧げているのを聞きました。また、度々、よろこびとかなしみとが混り合ったような、なんとも言うことのできない涙が、この小さな子供の瞼からあふれ落ちて、パトラッシュの皺のよった、鳶いろの額へかかるのも知っていました。

 その頃、ジェハンじいさんは病気になって床についていました。

「ネルロやお前が早く大きくなって、せめてこの小屋でも自分のものにして、田の一反でも持って、近所の衆に旦那と言われるようになってくれたら、おじいさんも安心して目がつぶれるがな。」と、おじいさんは床の中で、何遍もこんなことをくりかえし言っていました。このあたりの百姓の望みと言ったら、土地を少しでも持って、村の人達に旦那と呼ばれるようになる、それがもう何よりの最大の望みなのでした。このおじいさんも、若い時にはとび出してあらゆる地方を流れあるき、しかも何一つ儲けてかえったと言うでもなく、とうとうこんなに年寄ってようやく一つ所に落ちつき、やっぱり百姓は百姓の分相応な望みで暮すのが一番だと悟って、可愛い孫のために、ひたすらそれをねがったのでした。

 だが、ネルロはだまっていました。ルーベンスやヨーンデェンスや、ヴァン・グィリなどの大芸術家、その人達の天才と同じものが、少年ネルロの血にも流れていたのです。

 ネルロの考えている未来は、おじいさんの考えとは全くちがっています。わずかばかりの土地を耕して、小っぽけな家に住み、自分より貧乏な人や、せいぜい同じくらいの貧乏人同志から、旦那と呼ばれて満足するなどと言うことは、ネルロにとっては思いもよらぬことです。あかあかと燃える夕映ゆうばえの空、うっすらと狭霧の立ちこめる朝などに、遠くそびえるあの大寺院の尖塔は、ネルロの心と、おじいさんの言葉とは全くちがったものを告げているのでした。しかし少年がこれをはなすのは、犬のパトラッシュだけで、まるで赤ん坊にでも言いきかすように、ゆっくりゆっくりその耳にささやくのでした。車について野原を行く時にも、風そよぐ運河の岸の叢くさむらに並んでねころぶときにも、きまって、これをささやくのでした。

 パトラッシュのほかにもう一人だけ、ネルロは話相手がありました。それはアロアという小さな女の子で、あの丘の上の風車の家の娘で、お父さんの粉挽屋は、この村一番のお金持でした。アロアは、まだほんの幼い少女でした。ぽっちゃり肥えて、なにか紅い花のような子でした。そのぱっちりした黒い瞳の愛らしさと言ったらないのでした。アロアはよく、ネルロやパトラッシュと遊びました。野原で鬼ごっこをしたり、雪投げをしたり、野菊を摘んだり、くるみひろいに行ったり。ある時は手をつないで教会堂へ行ったり、水車小屋の中の大きな炉ばたにすわりこんだり。――アロアはその金持な粉挽やのたった一人娘でした。いつもさっぱりと可愛い着物をつけて、お祭の時など両手に持ち切れないほどお菓子だの、おもちゃだの買うことができるのでした。

アロアがはじめて洗礼式に出かけた時、その捲毛の金髪の上へかぶった帽子はおばあさんゆずりのクリン織のとても見事なぜいたくなもので、万事がそういう風ですから、アロアはまだやっと十二なのに、もう近所の人々の口の端にのぼって、あの娘をうちの息子のお嫁にもらったらさぞいいお嫁さんになるが、などと噂されました。しかし本人のアロアは一向無邪気な可愛い子供で、自分の家うちの財産のことなど知りもせず、とにかく一番好きなのはジェハンじいさんとこの孫と犬とでありました。

 アロアの父親は、コゼツの旦那と言われていい人だが、すこし頑固でした。

 ある日、彼が水車小屋のうしろの畑を通りかかると、丁度ネルロとアロアが遊んでいました。娘が真中の高くつんだ枯草の上にすわり、パトラッシュの大きな鳶いろの頭をひざにのせている。あたりにはひなげしや、矢車草などと色とりどりにちらばっていて、それをネルロが松のけずり板に、写生しているところでした。コゼツの旦那は、立ち止って、その写生をながめました。ぽちゃぽちゃした頬、黒い瞳、ふしぎによく似ています。彼はこの一人娘を、目に入れてもいたくないほど、可愛がっていたのでした。ふいに彼は、何を思ったか、お母さんが呼んでいるのに、なぜぐずぐずしているのかとアロアを叱りつけ、アロアがびっくりして泣き出すのもかまわず、家の方へ追いやってしまいました。そして振りかえって、ネルロの手からその板ぎれを取り上げました。

「なぜ、こんなばかげた真似ばかりしているんだ。」

 ネルロはあかくなってうなだれ、

「僕は見えるものを何でも写生するんです。」

と小さい声で言いました。コゼツはだまっていましたが、やがて五十銭銀貨を一つさし出しました。

「それは悪いひまつぶしというものだ。だがこれは大層よくアロアに似ているから、うちの母さんにみせたらよろこぶだろう。この金をやるから、この絵はわしにくれ。」

 するとネルロは顔をあげ、手をうしろへやって、

「いいえ、僕、お金なんかいりません。この絵がよかったら持っていらっしゃい。いつもあなたは親切にして下すったんですもの。」

こう無邪気に言って、そして少年は犬を呼び、畑を横切ってさっさとそこを立ち去りました。

「あの銀貨をもらっていたら、あれがみられたんだが、でも僕はあの絵を売ることはできない。たとえあれが見られるにしても。」

と、少年は犬に向ってつぶやくのでした。その夜コゼツは、

「あの子供をあまりアロアと遊ばせちゃいかんね。あとできっと心配事が起って来るよ、あの子供は今年十五だし、娘は十二だ。それにあの子は、ちょっとした顔つきでもあるし。」

とおかみさんにはなしかけました。おかみさんは、ストーヴの上におかれたさっきの絵につくづく見入りながら、

「それにまじめな子で、一本気のようでもございますしね。」と言いました。

「そこじゃて。それをわしはおもうのじゃ。」と、コゼツはたばこをつめながら言いました。

「ほんとにそうでございますね。あなたのお考えどおりになります。」とおかみさんは口ごもりながら、

「大そう結構のように思われますわ、娘だってこの財産をつぎますればふたりの一生は安楽ですし、それに越した二人の幸福しあわせはありませんわ。」

「だから女は困るというのじゃ、ばかな。」と、主人はパイプをテーブルに打ちつけて、

「あの子供が何じゃ、乞食じゃないか。おまけに画家になろうなどと自惚れているからなお始末が悪い。これ、よく注意して、もう決して遊ばせてはならんぞ。」

 おかみさんは、ネルロを可愛がっていましたが、気の弱い人だったので、そのままだまって、主人のいうとおりにすることにしてしまいました。けれども、母親として、娘が一番仲よくしている友達と裂こうということもできず、主人としても、貧乏ということ以外には何一つ欠点のない子供に対して、そうむごいことをしむけることもできませんでした。が、わざわざそんなことをしなくても、コゼツの目的は達せられました。

 ネルロは男らしく、しずかで感じ易い少年でしたから、もうそれ以後はあきらめて、たといひまがあっても、丘の上の赤い風車の方へは、足をはこばなくなったのでした。なにがあんなにコゼツの旦那の気にさわったのか、ネルロには分りませんでした。ただ大方、牧場ぼくじょうでアロアを写生したことがいけなかったんだろうと思っていました。で、時として、アロアが彼をみつけてとんで来て、手にすがりつくことでもあると、彼はかなしげにほほえんで、いろいろとなだめるのでした。

「ね、アロアちゃん。お父さんの御きげんを悪くしないで下さいね。お父さんは、僕があなたを怠け者にでもするようにおもっていらっしゃるんだからね。だから僕と一しょに遊ぶのがお気に入らないんでしょう。でもお父さんはいい方で、ほんとにあなたを可愛がっていらっしゃるんだから、僕たちは、御きげんを損ねるようなことをしてはいけない。ね、アロアちゃん。よく分ったでしょう。」とは言えそれは、かなしさ、さびしさをおさえぬいた言葉でした。

 ネルロにとっては、微風そよかぜにそよぐポプラ並木の朝の景色も、もはや以前のように、たのしげに晴々しくは見えませんでした。その古ぼけた赤い風車は、ネルロにとっては一つの目印で、そこまで来ると、一休みするのがきまりでした。そして、往きにもかえりにも、水車小屋の人達に元気よく挨拶すると、その低い水車小屋の木戸の上にアロアの金髪がちらとゆれて、やがて、アロアの小さなもみじのような手に、パトラッシュの御馳走のパンの皮や魚の骨などが持って来られるのが常でした。――が、いまは――パトラッシュはふしぎそうな目つきで、木戸がかたく閉じられてあるのをながめます。少年はさっさと通りすぎて行くが、その心の中では辛いのでした。

 アロアは窓の中で、編ものをしている手に、ほろっと涙を落す。主人のコゼツは、粉袋や粉挽機械の間をせっせと働きながら、いよいよ心をかたくなにして独言ひとりごとを言うのでした。

「こうして離しておく方がいいのじゃ。あの子供はどうせ乞食みたいで、その上画家になろうなどと、とんでもないばかげた夢を見ている。まかりまちがえば、こののちどんな不幸ふしあわせが起って来るかもしれん、用心用心。」

 こうした間にも、れいの松の板ぎれは、粉挽屋の食堂のストーヴの上の置時計と十字架像の間に、大事そうにかざられてありました。ネルロはときどき、絵だけがこうも歓迎されて、それを描いた自分はなぜ除けものにされるのかしらと、かなしい、さびしいおもいを抱くのでしたが、ネルロは決して恨みがましいことは口に出しませんでした。ひとりずっと、心の中のかなしみに堪こらえているのが、彼の性でした。ジェハンじいさんは、よく彼に言い聞かせました。

「わし等は貧乏人じゃ、何でも神さまが下されたものをそのままお受けせねばならぬ。それにはよいことも悪いこともあろう。だが、貧乏人は、えり好みをするのじゃない。」

 少年はだまって、おじいさんの言葉を聞いていました。彼はなんにもその言葉に逆いませんでした。しかし、

「いや、貧乏人だって、時にはえらばねばならぬこともある。えらくなる道をえらぶ、それを誰がいけないというものか。」

 ネルロはけがれない心に、一途にこう考えていました。

 ある日、運河のほとりの麦畑に、ネルロがたった一人で佇んでいると、ふとそれを可愛らしいアロアがみつけてかけ出して来ました。そしてネルロによりそいながら、しくしく泣き出すのでした。明日はアロアの誕生日なので、これまでなら、ネルロを招いて、おいしい御馳走をしたり、大きな納屋であそびまわったりして、たのしくすごせるはずなのに、今年に限ってお父さんもお母さんも、ネルロを呼んではいけないと言い渡されたのでした。ネルロはやさしく少女に接吻キスしてそして、深く胸の中うちに決心したことをささやくのでした。

「ね、アロアちゃん、僕もいつかはきっとえらくなってみせますよ。やがて時が来れば、お父さんが持っていらっしゃる僕の描いたあの松の板ぎれだって、あの大きさの銀を出しても変えない程な値が出ますよ。そうなったら、お父さんだって、戸を閉めて僕を入れないようなことはなさらないでしょう。ただ、アロアちゃん僕を忘れないでね。忘れないで下さいね。僕きっとえらくなるから――」

「まああたしがあんたを忘れるって言うの、そんなこと言うならいいわ。」

と愛らしく泣きぬれたアロアは、頬をふくらしてすねたように叫びました。その眼には、まごころがあらわれていました。少年はそれをみると胸がせまって、いそいで目をそらしました。遥か彼方には、宵闇にほの白く、あの旧教の大伽藍がそびえ立っていました。少年の顔には、一瞬間、何か崇高なかがやきがひらめきました。アロアはちょっとこわくなったほどでした。

「僕はえらくなる。」と、少年は深い息をして呟きました。

「アロアちゃん、えらくなれなかったら、僕は死ぬ。」

「死ぬんですって、じゃあたしを忘れてしまうのね。」

と、アロアは少し苛立ってネルロを押しのけました少年は頭をふって、ほほ笑み、脊丈ほどもある、黄色に熟れた麦のかげを、家の方へかえって行くのでした。少年の目には幻が浮んでいました。――いまにきっと幸福しあわせになれる時が来る。名を成して再び故郷にかえって来て、あらためてアロアのお父さんに挨拶したら、その時、お父さんはどんなに僕をよろこびむかえてくれるだろう。村の人達も僕を見ようとして集まって来て、あわれだった昔のことなど思い出し、よけいその成功をよろこんでくれるだろう。その時が来たら、ジェハンおじいさんには、あのセント・ジャック寺の中に描いてあるえらいお坊さんのように、毛皮や紫の着物を着せてあげて、その肖像を描いてあげよう。それから忠犬パトラッシュの頸には金の頸環をつけてやり、自分のすぐそばへおいて、集まって来る人々に、

「この犬が、前には私のたった一人の友達だったのです。」

と紹介しよう。住む家は、あの大寺院の塔のみえる丘の上へ大理石の宮殿のようなのがいい。そこへ多くの貧乏な淋しいそして大きな望みを抱いている少年たちをあつめ、明るくたのしい生活を与えてやって、彼らをはげまし、もし彼らが自分の名をほめたたえるようなことがあれば

「いや、私に感謝する程のことはない。ルーベンスに感謝しなさい。もしルーベンスがなかったら、私はなんにもなれなかったろう。」

と言おう――こんな空想が、全く清らかにあどけなく、ほほえましく少年の胸を掩おおいつつむのでした。

 このアロアの誕生日の夜、ネルロとパトラッシュはうすぐらい小屋で、まずい粗末な夕食をとっていました。丁度その頃水車小屋の中では、村の子供たちがすっかり招かれて、明るい灯の下で、おいしいめずらしいお菓子や御馳走を頬ばりながら、笛や胡弓こきゅうに合せて、おどり狂っているのですから、ネルロにとっては、よい気持のしない日であるにもかかわらず、彼はよく堪えて、小屋の入口に犬と並んで腰かけ、

「ね、パトラッシュ。くよくよするのは止そうよ。」

こう言いながらパトラッシュの頸をだいて接吻キスしてやるのでした。粉挽場の方からは、たのしげな笑声わらいごえがつたわって来ます。

「いいさ、いいさ。いまにだんだんかわって来るからね、辛抱おしよ。」

 少年は未来のことを確かたく信じていますが、パトラッシュはさすがに犬ですから、現在うまい肉の御馳走にありつけないことには、将来にどんなたくさんの御馳走を思い浮べてみても、それではつぐないがつかないのでした。で、その日以後パトラッシュはコゼツの旦那の姿を見れば、いまいましそうに唸り声をあげるのでした。

「今日はアロアさんの誕生祝いの日だろう。」

とおじいさんは、小屋の隅っこの床の中から聞きました。少年はだまってうなずきました。おじいさんが、それをおぼえていたのが少年はどんなに切なかったでしょう。

「じゃどうしてお前出かけないんだい。」

と、おじいさんはまた問いかけました。

「お前、いつの年だって行かないことはないじゃないか。」

「だって僕、おじいさんが病気だし――」

と少年は、うつむいて言葉を濁しました。

「なんの、なんの、わしのことなら気にせんで行っといで。出がけにビュレットのおばさんに頼んで行ってさえくれればすぐ来てみてくれるよ。――ネルロ、お前どうしたんだ。まさかあそこのお嬢さんの悪口でもしゃべったんじゃあるまいな。」

と、おじいさんはふしぎでならないのでした。

「いいえ、おじいさん。悪口なんか――」

と、少年は口早に答えましたが、そのうなだれた顔はあかくなりました。

「なんでもないのよおじいさん。ただ、コゼツの旦那が、今年は僕を招よばなかっただけ。あの人、ちょっと僕に思いちがいをしてるらしいの。」

「だってお前、なんにも悪いことはしなかったんだろう。」

「それが、いいかわるいか、僕には分らないんです。僕は、アロアちゃんの顔を、松の板ぎれへ写生しただけなの。」

「ああそうか。」

 おじいさんはだまってしまいました。ネルロの無邪気な言葉を聞いて、おじいさんにはすっかりわけが分ったのです。老いぼれて、長い間、掘立小屋ほったてごや[#「掘立小屋」は底本では「堀立小屋」]の中にねたきりではありましたが、おじいさんは、まだ、世間がどう言うものかと言うことを、忘れてはいませんでした。おじいさんはやさしく孫の美しい顔を自分の胸のへんに引きよせて、

「お前は貧乏な子だからのう。」

 その声はかすれてふるえました。

「ほんとに貧乏なんだからのう。お前も辛い目を見るのう。」

「いいえ、おじいさん。僕は金持と同じよ。」と、ネルロはささやきました。実際のところ、ネルロはそう信じていたのです。自分は強い力を持っている。王様の力でもどうすることもできないほどの力を持っているように思えました。少年は立ち上って、再び戸口に佇みました。秋の夜はしずかで、高いポプラの枝が微風そよかぜに揺らいでいます。空は夥おびただしい星でした。少年は目をあけてじっとそれをながめました。粉挽屋の家の、窓という窓はあかあかと灯ともしびがもれて、時折、笛の音ねがひびいて来ます。涙が少年の頬をつたわりました。まだ何と言ってもほんの子供ですから、かなしいのでした。けれども、にっこり笑顔をつくって、

「なあに将来だ。」

とひとり言を言いました。夜が更けるまで彼はそうして佇んでいましたが、やがてパトラッシュを抱いて床につき、さびしくもおだやかな眠りに落ちて行きました。

 さて少年には、パトラッシュのほか誰にも知らせない一つの秘密がありました。小屋には小さな次の間があって、そこはネルロだけが入るところになっていました。ひどく荒れた部屋ですが北側から光線が入ります。この部屋でネルロは、木片で無細工な画架をこしらえ、それに大きな紙を張り、そこへこれぞとおもうものをぜひ一つ描きあげようと一生懸命になっているのでした。ネルロは、誰にも画の描き方を教わったことはありません。

むろん、絵具を買う余裕などもありません。ただ、白と黒の使い分けで目にうつるものを描くだけでした。いま、彼が木炭筆で描いたばかりの大きな画は、一人の老人が、倒れた樹に腰を下しているところ、ただそれだけです。少年は以前、年取った樵夫きこりのネッセルが、夕方になると、そんな様子で休んでいるのを度々みたのでした。輪廓の具合や影の描き方など、誰におそわったでもないけれど、ネルロは自分の考え一つで、さも老いぼれた、つかれた老人を描きました。宵闇がせまって来る暮れどき、倒れた樹に腰を下して、あらゆる世の苦労をなめつくしたようなつかれたかおつきで、じっと思い沈んでいるこの老いた樵夫の様子は、全く詩の趣きがありました。もとよりその画は素人らしく、欠点もありますが、しかし、ほんとうに自然な素直そっちょくな画です。いかにも、かなしさに咽むせんでいるようで、ある美しささえ持っています。パトラッシュはいつも、何時間でも動かずにこの画ができ上っていくのをながめていました。そして、ネルロの心に希望が燃えているのをさとりました。その希望と言うのも、おそらく、向う見ずな、無駄なことかもしれませんが、ネルロはこの画を出品して、年額二百フランの賞金を得るために競争してみようとしているのです。

そのころ、アントワープの町では、十八才以下の天分ある少年は、身分にかかわらず、鉛筆画か木炭画の自作の作品を出して、その中うち一枚だけがえらばれてこの賞金をもらうことになっていました。ルーベンスに縁の深いこの町では、一流の画の大家が三人審査員になって、それらの作品の優劣をきめることになっていました。

 春と夏と秋を打ぶっ通して、ネルロはこの大作の完成に余念がありませんでした。もしこれがうまく栄冠を担えれば彼にとっては、年来の宿望に向って第一歩をふみ出すことになるのです。ネルロはこの企てを誰にも言いませんでした。おじいさんに言ったところで分ってはもらえないし、それはアロアは、もう彼にとって、ないも同じでした。打ち明けるのはただ犬のパトラッシュだけ。そうしていつも、

「ああルーベンス、ルーベンスの魂が知っていたら、きっと僕をえらび出してくれるのだが。」

とつぶやくのでした。パトラッシュもまた、こんなことを考えていました。ルーベンスと言う人は、きっと犬を愛していたにちがいない。もし犬を深く愛していたんでなければ、あんなに正しく、美しい、犬が描けるものではないと――。

 出品する画は、いずれも十二月の一日に運ばれて、その月の二十四日に結果が発表されることになっていました。で、もしうまく、入選すれば、クリスマスには二重のよろこびを持てるわけでした。身を切るような寒風の吹き荒すさぶその日、ネルロは波打つ胸をおさえて、いよいよでき上った苦心の画を、牛乳車にのせて、パトラッシュと一しょに、町へ運んで行きました。そして、きめられた通りに展覧会の入口のところにおきました。

「大抵だめだろう――僕には分らない――。」

 ネルロは、妙に臆病になって、なにか、胸がいたいほどでした。画はおいて来たものの、考えてみれば、ずいぶん向う見ずな話です。靴下もないようなこの貧乏な子供が、自分の名さえろくろく書けない無学の身で、はずかしくもなく、そんな一流の大家たちに、自分の画を見てもらうなんて――

 だが、ネルロは、大寺院に近づくにつれてだんだん元気をとりもどしました。威厳のある王様のようなルーベンスの姿が、暗い中からすっと浮んで来て、ネルロに微笑みかけ、ささやくようにおもわれたからです。

「気を落してはいけないよ。私だって、アントワープに名を残すようになったのは、決して、弱い心ではできなかったことだよ。」

 冷たい夜を、ネルロは、わが心をはげましつつ、かえって行きました。彼は全力をつくしたのです。あとはもう、神様の御心に任せる他ありませんでした。

 その夜、ネルロが家へかえってから雪が降り出し、幾日も幾日もふりつづきました。田も畑もあぜみちも、すっかり雪にうずもれてしまい、川という川はみんな、かたく凍りついてしまいました。もうこうなると、牛乳を持ちまわるのは、実に辛いのでした。吹きさらしの野、夜明けの暗い人気のない町は、よけい寒さがこたえるのでした。殊に犬のパトラッシュは、少年が年毎に次第に力を増して行くのに反し、ますます老いぼれて行くのみで、骨の節々が硬こわばって来てはげしく疼いて苦しいのでした。

「パトラッシュ、お前はもううちでねておいでよ。お前ももう隠居してもいい頃だ、大丈夫、僕ひとりで車はひけるから。」

と、ネルロが無理にも止めようとしたのは、一朝ひとあさや二朝ふたあさのことではありませんでした。が、パトラッシュはききません。毎朝、起きると、彼はちゃんと梶棒のところへ行っています。そして、今まで長ながの年月通い慣れたその野道を、雪を蹴って、進むのでした。ただ少年に、以前より手数をかけるのは、牛乳車の輪が、凍った轍の跡にはまって、動きのとれない時、後から棒をさしこんでもらうだけでした。これだけ、昔より力がおとろえたのです。

「死ぬまでは休息と言うことはない。」

パトラッシュはいつもこうかんがえていました。が、ときどき、ふっと、その最後の休息が、間近に迫って来たようにかんじられて、なんだか目が前ほどはっきり見えなくなったし、教会堂の鐘が五つ鳴って、パトラッシュに、起きて働かねばならぬ時が来たと知らせると、ぱっとはね起るのに変りありませんが、それが前とちがって、非常な苦痛にかんじられるのです。

「かわいそうなパトラッシュ。お前も、わしと一しょに、安楽往生をするのかい。」

 ジェハンじいさんは、やせこけた皺だらけの手で、犬の頭をなでました。このおじいさんと老犬とは、いつも、パンの皮を分けてたべました。そしていつも同じ心で、年を取るのを嘆きつつ行末ゆくすえのことを案じ合うのでした。お互いが死んでしまったら、あとに残るあの可愛いネルロはどうなるでしょう。

 ある日の午後のこと、少年と犬とが、アントワープからのかえりみちでした。雪は凍って、まるで大理石のようにひろい野原にしきつめていました。ふと足許を見ると、可愛らしい人形が落ちていました。五六寸の、たいへん美しい太鼓叩きの人形で、ちっとも傷のついていない立派なおもちゃでした。ネルロは拾い上げて、いろいろ探してみましたが、落し主が分らないので、それをアロアにやったら、さぞよろこぶだろう、とかんがえました。落し主が分らないのだから、それを長い間の仲よしにやっても、別にわるいことではあるまい、と彼は思ったのでした。

 ネルロが粉挽屋のところを通った時は、もうしずかな晩になっていました。アロアの部屋の小さい窓はよく分っています。その窓のすぐきわから斜下ななめしたにつき出た屋根、彼はその屋根によじのぼって、しずかに窓をたたくと、中で小さな灯ともしびがつきました。アロアは窓をあけてびっくりしました。ネルロは太鼓叩きの人形をアロアの手に握らして、小さな声で口早に言いました。

「アロアちゃん、お人形だよ。雪の上で拾ったの。とっておおきなさいよ、ね、神様が下すったんですもの。」

 ネルロはするすると屋根をすべりおりて、アロアが、ありがとう、と言う間もなく、闇の中に消えてしまいました。その夜、粉挽場が火事になって、水車場と母屋だけは助かりましたが、納屋と沢山の麦がやけました。村中は大へんなさわぎで、アントワープからは、雪を蹴立てて、蒸気ポンプがかけつけて来ました。さいわい、保険がつけてあったので、大した損害にはなりませんでしたが、主人のコゼツは、かんかんに怒って、この火事はあやまちからではなく、きっと誰かが、つけ火をしたにちがいないと、どなりました。この時ネルロも、円まろらかな夢を破られて、びっくりしてかけつけて来ましたが、コゼツの旦那は荒々しく彼をつきのけて、腹が立ってたまらないように、

「貴様は宵にここらをうろついていたな。俺はちゃんと知っているぞ、貴様こそ今夜の火事には一番覚えがあるはずだ。」

と怒鳴りました。ネルロはあまりのことにぼんやりしてしまって口が利けませんでした。場合が場合だから、聞いている人は、それを冗談だと聞きすごしてくれないだろうと、全く途方にくれてしまいました。

 粉挽屋の主人は、翌日になっても、近所の人の前で大っぴらにこの言葉を口にしました。すると中には、ネルロがその夜、別に用もないのに粉挽場の辺をうろうろしていたの、アロアと遊ぶことを断られたので、ネルロがコゼツの旦那を恨んでいたのと、蔭口をきく者も出て来、その上何とかしてこのお金持に取入って、その一人娘を息子の嫁にもらい、財産にありつこうと言う腹ぐろい人達も交って、ジェハンじいさんの孫は、全く可哀想な立場におかれてしまいました。

 村の人達は誰もまさか、コゼツの旦那の言葉を、信じるわけではないのですが、何しろ、狭い村のことではあり、村一番のお金持の気に逆っては何かと自分たちの損ですから、あんまり親切そうにしているところをコゼツの旦那に見られては面倒だと、みんな、申し合せたように、ネルロを避けるようになってしまったのでした。ですから、それからは、ネルロとパトラッシュが、毎朝アントワープへ運んで行く牛乳の御用を聞きにまわっても、牧場主たちは、以前のように、何かと親切に計らってくれず、素気ない態度で、あまり口も利いてくれないのでした。

 粉挽屋のおかみさんは、涙ぐんで、おそるおそる主人に言いました。

「あなた、それではあんまり可哀想ですわ。私、あの子が気の毒でたまりません。あの子はほんとに、無邪気な正直者ですもの。いくら、くやしくかんじたことがあったとしたって、ゆめにもあんな大それた悪いことをするような子ではありませんわ。」

 けれどもコゼツの旦那は一徹者ですから、一度、自分の口から言いふらしたことは、是が非でも、押し通さねばすまないのでした。たとえ、心の奥底で、悪かったが、と気がついて居りながらも、あわれなネルロ、いかに身が潔白なればかまわないとは言え、そこはまだ子供です。

「なあに。僕の画さえ入選したら、村の人達だって、すこしは僕に同情してくれるだろう。」

と気をとりなおしとりなおしても、パトラッシュとたったふたりでいる時など、止めようもない涙があふれ落ちるのでした。全く幼い時から会う人毎に可愛がられ、ほめられて大きくなった身が、突然あられもない汚名をきせられ、その頼りにしていた世間の、打って変った冷たい素気ない態度を堪えしのんで行くことは、死にも勝る苦しみでした。雪がふりつづき、村の人達はみんな炉ばたに集まるのに、ネルロとパトラッシュは除者のけもので、もう用はないのです。

隙間の多いあばら家に、ふたりはしょんぼりとおじいさんのお守りをする。炉は、いつしか火が消えて冷たく、食卓の上には、食べもののない時がつづくのでした。それもそのはず、近頃アントワープから驢馬を仕立てて、毎日牛乳を買い出しに来る商人があらわれたのです。そうして、少年をあわれんで、その商人の牛乳を買わず、緑いろの小さな牛乳車を待っていてくれる家は、ほんの三、四軒に減ってしまい、そのために、パトラッシュが曳かねばならぬ車の荷は軽くなったものの、ネルロの財布に入る端金はしたがねはいよいよわずかになってしまったのでした。

 犬は、いつも止る家の前には、ちゃんと車を止めますが、その門は、もはや彼等のためには開かれませんでした。あわれみを乞うようにじっと見上げる犬の眼は、見る人の胸を打ちましたがみんなむりに目をつぶって心を鬼にして閉め出すのでした。パトラッシュは、力なく空車あきぐるまをひいて行きます。誰だって、人情のないものはありませんが、コゼツの旦那の気にさわるのをおそれたからでした。

 いよいよクリスマスは近づいて来ました。寒さは一そうきびしくなり、雪は六尺も積もり、氷は、牛や人間が、どこをふんでも大丈夫な程厚くなりました。この季節が、このあたりでは一番たのしい時なのです。どんな貧乏な家にも、あたたかなおいしい御馳走やお菓子が用意され、ストーヴの上には、スープ鍋が、さもうまそうに湯気を立てていて、部屋は色美しくかざられて、たのしげな笑声わらいごえがもれるのでした。馬という馬はみんな鈴をつけられ、その音が、いたるところに、にぎやかにひびくのでした。またそとには、若い娘たちが美しい頭巾に厚い上着をつけ、キャッキャッとはしゃぎながら、雪みちをあちこちの集まりに行きつ戻りつしています。その中うちに、ただ、ネルロの小屋だけが、暗くつめたいのでした。

 ネルロとパトラッシュは、全くのふたりっきりになってしまいました。クリスマスの一週間前とうとうジェハンじいさんは息をひきとってしまったのです。おじいさんは、ねている間に死にました。明け方のうす明りに、はじめてそれを知ったふたりの嘆きは、どんなだったでしょう。おじいさんは、どんなに彼等を愛しぬいていたことでしょう。

おじいさんは、長い長い間、病の床についたきりで身動きもならず、ふたりのために何をしてやることもできませんでしたが、しかもこの親切な言葉とやさしい笑顔とは、つかれてかえって来るふたりにとって、どんなに大きな慰めだったことか―― そのなきがらを松板の棺におさめ、小さな教会堂のとなりの名もない墓に葬ったとき、ふたりは悲しみ極まわって、雪の上に泣きくずれたまま、立ち去ろうともしませんでした。ああ、犬と少年――彼等は全く、この世に頼るものなく取残されたのでした。

 今度こそはあわれにおもって心も解けるだろう、と信じたおかみさんの心だのみも空しく、粉挽屋の主人は、そのささやかな葬式が、門前をすぎるのを見ても、眉をよせたままくやみ一つつぶやこうとはしませんでした。気の弱いおかみさんは、とりつく術もなく涙をふきふき、そっと凋しぼまない花を花環に編んで、アロアにそれを墓場へ持って行かせ、今は少年も立ち去って、人影もないその墓の上にうやうやしくおかせたのでした。

 ネルロとパトラッシュは、はりさけるような悲しい胸を抱いて墓場を立ち去ったが、そのかえり行く小屋さえも、なおふたりに[#「ふたりに」は底本では「ふたりにめ」]慰めを与えることをしませんでした。それは、この小さな家の地代が一月おくれになってしまっていたところへ、このかなしい葬式のために、ネルロは、最後の一銭まで、払ってしまったのです。小屋の持主というのは靴やのおやじで、世の中に金ほど可愛いものはないと思っている人情知らずでした。

彼は、ネルロの詫言わびごとに耳をも貸さず、家賃や地代が払えないなら、その代り小屋にあるものは、鍋から釜から、木片きぎれ一つ、石塊いしくれ一つに至るまで、すっかりおいて明日限り立ち退けと、むごい宣告を下したのでした。小屋は、貧しく小さかったが、ネルロたちは、どんなになつかしい思い出を、そこに持っていることでしょう。夏になれば、一面にまといついて繁るぶどう。朝まだき、露をふくんで彼等にほほえみかける、畑の豆の花。彼等のどんなよろこびも、どんなかなしみも、みんな見守っていたこの小屋。どんなにつかれてかえって来ても、安らかにいこわせてくれたこの小屋。――その晩ネルロとパトラッシュは、一晩中火の気のない炉ばたで、灯ともしびもつけず抱き合っていました。めいめい、心の中に、この小屋の、すぎ去った日のことを思い起しながら――

 やがて一夜があけました。それはクリスマスの前の日でした。ネルロはふるえながら、冷え切った両腕でかたく犬を抱きしめた。大粒の涙が、はらはらと犬の額にかかりました。

「パトラッシュ、行こうよ。ね、行こう。僕らはじっとして蹴り出されるまでもない。ね、さ、行こう。」

 ふたりは、かなしげに並んで小屋を出ました。どんな大事なものも、どんななつかしいものもすっかり残して、全くの着のみ着のままで――。緑いろの牛乳車のまえをとおる時、パトラッシュは、さも切なげに頸をたれてしまいました。ああこれももうふたりのものではないのでした。

 彼等は、通いなれた道を、アントワープの方へ辿りました。まだ太陽は登らず、道に沿うた大抵の家は、まだ戸を閉めていました。町には、二三の人影もありましたが、誰も少年と犬をふりむく人はありません。

 ネルロはある家の前に来ると、立ち止って、訴えるような目つきで家の中をのぞきました。それは、おじいさんが元気だったころ、よくやって来たことのある人の家でした。

「もし。パンの堅皮がありましたら、犬にやって下さいませんか。これはもう老いぼれている上に、きのうのおひるから、なんにも食べてないのです。」

と、ネルロはおそるおそる言いました。すると家の女の人はすばやく戸をしめて、このごろは麦が高くって、というようなことをぶつぶつ呟くのでした。ネルロとパトラッシュはとりつくすべもなく、またとぼとぼとつかれた足をひきずって行きました。町についた時には、もう鐘は十時を鳴らしていました。

「僕がなんか売れそうなものを持ってたら、パトラッシュにパンを買ってやれるんだが。」

 だが、ネルロが身につけているものと言っては、ぼろぼろの着物と、汚れた木靴だけでした。パトラッシュはネルロの心持を悟って、鼻先をネルロの掌ての中うちに押しつけ、どうか、自分のためなら心配してくれるな、なにもいらぬからと、頼むような様子をみせました。

 その日の十二時には、例の画の審査の結果が発表されることになっていました。その会場の入口には、もう大ぜいの少年が集まっていました。みんなお父さんやお母さんにつれられていろいろささやき合っているのでした。その群に入りこんだ時、ネルロの胸は激しく波打って、いたいようでした。彼はパトラッシュをしっかりと抱きしめました。やがて町の大鐘が音たかく鳴りわたりました。十二時になったのです。と同時に玄関の扉ドアが開いて、大勢はときめく胸をおさえながら、なだれこみました。

当選の画は、上段においてある台の上にかざられることになっていたのです。はっと思った瞬間、ネルロは目がくらみ、頭がぼーっとして、からだがくずおれかかりました。ようやく気をしずめて、も一度そのかざられた画を見ましたが、ああ、それは彼の描いた画ではありませんでした。やがて、よくひびき渡る声で、当選した画は、アントワープ生れの埠頭場主はとばぬしの子、ステフアン・キイスリングの作であると告げられました。

 ネルロが気がついた時は、彼は玄関先の石の上に倒れていて、パトラッシュが一生懸命彼を正気づかせようと鼻をすりつけていました。すこしはなれたところでは、アントワープの少年団が入選した名誉ある友達を大さわぎをしてとりかこみながら、これからその埠頭場はとばの家まで威勢よく送って行こうとしているところでした。ネルロはよろよろと立ち上って、パトラッシュをしっかり抱きしめました。

「ああ、もうだめだ。パトラッシュ、もう何もかも。」

 ネルロは幾度も倒れそうになるのを、ようよう踏みこらえました。もう、お腹が空き切って、辛抱できないほどです。やっぱり、村へひきかえすほかはないのです。犬は頭をたれて、したがいました。パトラッシュの強い足も、もうつかれはてているのでした。雪はますます降りしきりきびしい北風が吹きつけました。野原は殊に凄まじく、慣れた道を横切るにも、並大抵ではないのでした。やっとの思いで村に近づいた時、鐘が四つ鳴りました。突然パトラッシュは立ち止りました。なにか、雪の中にかぎつけたものとみえ、妙な吠え方をして、咬くわえ出したのは小さな革袋で、それをネルロにわたしました。

丁度その近くに小さな十字架像があって、その下にささやかなお燈明とうみょうがあったので、ネルロは気のない様子で、そのうすあかりに袋を近づけてしらべると、コゼツという名が書いてあり、中には六千法フランという大金の切手が入っていました。これを見るとぼんやりしていた少年の気持が、しゃんとして来ました。彼は早速それをふところに押しこんで、犬をなでて歩き出しました。パトラッシュも小走りにつづきました。ネルロはまっすぐに粉挽小屋へかけつけて、入口の戸をたたきました。開けたのはおかみさんで、目を泣きはらしていました。アロアもそばにすがりついていました。

「ああお前さんだったの、可哀想に。」

とおかみさんは涙をこぼしこぼし優しい声で言いました。

「でもね、早くおかえりよ。旦那さんが見たらやかましいからね。今夜、うちでは大変な心配事ができたんだよ。旦那さんが、さっき馬でおかえりの途中、大金の入った財布を落してね、今探しにお出かけなすったところなの。生憎この雪ではねえ――。もしみつからなかったら、うちは丸つぶれになってしまうんだよ。ほんとにうちの人が、お前さんに辛くしたむくいが、今来たのですよ。」

 少年は革袋を取り出し、パトラッシュを家の中に呼び入れました。

「この犬が、このお金をいま見つけたんです。」

と、ネルロは口早に言いました。

「どうぞ旦那さまにそうおっしゃって下さい。もうこの犬も老いぼれて来ましたから、どうかこの犬だけ宿を貸して饑うえないようにしてやって下さい。おねがいです。僕の跡を追いますから、どうかやさしくなだめてやって――。」

 待って、と言う間もなく、少年は身をかがめて犬に接吻キスしたかと思うと、すばやく扉ドアを閉め、闇の中へ走り去ってしまいました。おかみさんもアロアも、あまりのよろこびとおどろきに言葉も出ませんでした。パトラッシュは閉めこまれた樫の扉ドアに腹立たしく吠えかかったがもうだめでした。おかみさんもアロアも、ネルロのことは気になりましたが、何事も父親がかえってから、今はせめてパトラッシュだけにもと、お菓子や肉を一ぱい出して来て、一生けんめいなだめ、炉ばたの温あたたかいところに誘おうとしましたが、それは何の甲斐もありませんでした。パトラッシュは石のように扉ドアの前に頑張ったままみむきもしないのでした。

 しばらくたって、別の入口から、主人のコゼツがしょんぼりかえって来ました。どっかと腰を下すと、うめくように言いました。

「ああ、もうだめだ。提灯をつけて残らず探して見たのだが、もうない。――娘にゆずる分も何もかもすっかりなくなってしまった。」

 おかみさんは革袋を差出して、事の次第をはなしました。聞いているうちに、コゼツはたまらなくなって、ぶるぶるふるえるからだを投げ出し、両手でしっかりと顔を掩おおってしまいました。

「ああ、わしはあの子に辛く当って来た。わしのような人間が、どうしてあの子の親切を受けることができようか。」

と、彼は身悶えしてうめきました。小さなアロアは、それに元気づいて父のそばへにじり寄り、その美しい捲毛の頭を父の膝におしつけながら、

「お父さん、ネルロはもう家へ来てもいいのね。明日招んでもいいのね、先せんのように。」

 コゼツは娘をしっかり抱きしめました。その顔は涙でぬれていました。

「ああ、そうとも、そうとも。明日のクリスマスには招ぶのだよ。いつでも遊びに来たい時は来てもらうがいい。わしの剛慾ごうよくがこんな罪をつくったので、いま神様がこらしめて下すったのだ。わしは神様におすがりして、あの子に償いをせねばならぬ。罪ほろぼしをせねばならぬ。」

 アロアはうれしさのあまり、父親に接吻キスして、大きな膝からすべり落ちるか早いか、扉ドアの方ばかり、見守っている犬の許にかけて行って、

「今夜、パトラッシュに御馳走してやってもいいの。」

とさもうれしそうに叫びました。

「いいとも、いいとも。うんと御馳走しておやり。」

とコゼツは言いました。この老いた頑固なおやじさんも、全く心の底から改心してしまったのでした。

 その夜はクリスマスの前夜ですから、大きな粉挽場の中は、目のさめるように美しくかざり立てられていました。吊された線の枝々えだえだ。うめもどきの赤い実がたくさんなっている枝の間から、十字架像と、時鳥ほととぎすの形をした置時計がのぞいています。アロアをよろこばせるための、紙でこしらえた提灯には灯ともしびがつき、いろいろなおもちゃや、目のさめるような絵紙につつんだおいしいお菓子が一ぱい並んでいます。このクリスマスのかざりをした明るいたのしい、そして食物たべもののたくさんある部屋で、パトラッシュを一番のお客さんにしようと、アロアは一生けんめいでした。が、パトラッシュは暖あたたかい炉ばたへ行こうとも御馳走をふりむこうともしませんでした。からだは凍え、おなかは空き切っているにもかかわらず、ネルロがいなければ犬はなんにも食べたくもなく、なぐさめられもしないのです。パトラッシュはただ石のように扉ドアのそばにすわりこんで逃げ道はないかと、そればかりねらっているのでした。これを見たコゼツは言いました。

「あの子がいないといかんのだな。よしよし夜があけたら、何はおいてもわしがむかいに行ってやるからな。」

 ああ、パトラッシュのほかに、誰がネルロの心を知っていよう。犬を残してただひとり、饑うえと悲しみとを覚悟して出て行ったその雄々しくもいたましい心――それはただ、パトラッシュだけがかんじていることなのです。

 粉挽屋の台所は大へん暖あたたかです。炉のなかでは、大きな榾ほだがぱちぱちと赤く燃え、隣近所の人々は、夕飯のために焙った鵞鳥の肉一片ひときれとお酒一ぱいとにありつくために、交る交るやって来ます。アロアは、明日こそ大好きなネルロと遊べるといううれしさにはしゃぎまわって、その金髪が頭のうしろでおどってばかりいました。

主人のコゼツは、胸が一ぱいになって、涙ぐんだ眼で娘に笑いかけながら、どうしたら娘のなつかしがる友達と仲なおりができるかとかんがえています。また、おかみさんはやさしい、満足そうなかおつきで、静かに糸車のそばにすわりました。置時計は時鳥の啼き声そっくりに時を告げました。その中でパトラッシュは、第一のお客さまとしていろいろ親切な言葉をかけられても、やはり頑張って動きません。ネルロがいなくては、どんなにたのしみも御馳走もパトラッシュをよろこばすことはできないのです。

 やがて、大きな食卓の上に、さまざまな御馳走が並べられ、お客さんたちは席につきました。部屋の中にはよろこびの声が満ちて、キリスト降誕の仮装をした大ぜいの子供が、それぞれ心をこめた贈物おくりものをアロアに贈った、その時でした。今まですきをねらっていたパトラッシュは新しく来たお客が思わず扉ドアの掛金をはずしたとたん、風のようにぬけ出しました。

パトラッシュはその疲れ切った足がつづく限り、暗い夜の雪みちを走りに走って行きました。ただひたむきにネルロの跡を追うばかりです。もしこれが人間であったら、あるいはそのおいしい御馳走と、暖い炉ばたと、安楽な眠りとに誘われて、止ったかもしれません。が、しかしパトラッシュは、この老いたフランダースの犬は、遠い昔を忘れてはいませんでした。あのおじいさんと幼児とが、道ばたの泥溝どろみぞに息絶った自分を救い上げ、見守ってくれたその遠い昔を。

 そとは吹雪でした。もう十時でしょう。ネルロの足跡は大方消えてしまっているので、匂いを嗅いで足跡を辿って行くパトラッシュの苦心は実にいたましいようでした。ようやく見つけ出す、すぐ消えている、また探し出す、また見失う、そんなことを百度以上もくりかえしつつ、パトラッシュははしりつづけました。この一寸先も見えない吹雪の夜を、饑えと寒さによろめきながらパトラッシュは、ただ主人を探し出すという一途な愛に支えられて走りつづけて行くのでした。ネルロの足跡は、吹雪にかき消されてはいるものの、とにかくまっすぐにアントワープに向っていることだけは分ります。パトラッシュがやっとの思いでアントワープの町はずれまで辿りつきそれから狭い曲りくねった道に入った時は、もう真夜中をすぎていました。町の中もまっくらでただ、ところどころ戸の隙間から細いあかりがもれているだけでした。酔っぱらいの歌声がどこかで起って、そして消えて行きました。

しんとしずまりかえった中に、風だけが街燈の高い鉄柱につきあたって、すさまじいひびきをたてるのでした。ネルロの足跡はこの町に入ってから、大ぜいの通行人の足跡にまじり合い、ふみにじられて、それを拾って行くのは、今までより、もっともっと困難でした。寒さが骨までしみ通り、足は凍った角で傷つきました。而もパトラッシュは、恐ろしいほどの忍耐を以て、ネルロの跡を嗅ぎ求めて行きました。

 こうして、堪えに堪えて、パトラッシュはついに愛する主人の足跡を追って、町の中央の旧教寺院の入口までのぼりついたのでした。ああ、ここは、一番慕っていたところだ、と、犬は思いました。ネルロが芸術というものに憧れている心持は、パトラッシュには分らないながら、なにか、哀れにかなしく、そして神々しくかんじられたのでした。

 大寺院の門は、真夜中の集まりがすんだあと、扉ドアが閉じていませんでした。門番が、早くかえって御馳走が食べたかったか、それとも眠くて鍵をかけ損ねて気づかなかったのか、なにかそんな手抜かりがあったからでしょう、扉ドアが半分開けたままんなっていて、パトラッシュの求める足跡は、そこからてんてんと白い雪を落して奥へつづいているのでした。そのかすかな白い一すじにみちびかれて、神々しい静かな堂内の、ひろびろした円天井まるてんじょうの下を通って、まっすぐに聖堂の入口まで来ると、そこに倒れているネルロを見出しました。パトラッシュは、よろめくようにかけよって、ぴったりと顔をすりよせました、「あなたを見すてるような、そんな不忠ものと思わないで――」と言うように。

 ネルロは低く叫んで身を起しました。そして、しっかりと犬を抱きしめながらささやきました。

「おおパトラッシュ、可哀想なパトラッシュ。ふたり一しょに死のう。世間の人は、もう僕たちには用がないのだ。ここで横になって死のう。僕たちはたったふたりっきりだ。」

 ものの言えないパトラッシュは、答えの代りに、なおもネルロの胸にひしとその頭をおしつけました。大粒の涙が、その茶色の悲しそうな瞼にたまりました。

 ふたりは刺されるような寒さの中で、しっかりと抱き合って横になりました。

 ふたりが横たわっている石造建築の広い内部は、野ざらしよりもっと寒さがひどいのでした。そのふれるもの一切を凍らせずにはおかないような狂風。――闇の中を、ときどき蝙蝠がとびまわるのでした。ルーベンスの画の下にふたりは横たわっていました。あまりの寒さに、からだはしびれ、ふしぎな眠気がおそって来て、ふたりは次第に気がとおく、うっとりとなって行きました。ふたりの心にはすぎ去った楽しい日のことが浮び出ました。夏の牧場の花の咲きみだれた中を互に追いつ追われつかけまわったことや、運河の岸のしげった草の中にすわり、静かにすべり行く船をながめくらしたことや――。

ふたりは争いというものを知りませんでした。ネルロはパトラッシュをいとしみ、パトラッシュはネルロを慕い、お互に深く深く愛し合っていました。ふたりがこの世に生きていたのは短い間でしたが、ふたりがつくさねばならない義務はつくしました。どんな人にも獣にも恨みを持ったことがなく、きわめて素直でしたから、決して心に何のとがめることもなく、はればれしていました。そして今、饑えにおとろえはて、血は寒さに凍りクリスマス前夜の夜あかしのたのしさを思い浮べながら、昏々こんこんと死んで行こうとするのです。

 突然、大きな白い光が、がらんとした堂の中に流れ入りました。月でした。いつしか雪はふり止んで、いま、雲間を逃れ出た月の光は、二つの名画を照し出しました。画をつつんであった覆いは、少年がここへ入った時すでに引き裂いてしまったから、この一瞬、「キリストの昇天」と「十字架上のキリスト」の二名画は実にはっきり認め得たのでした。思わずネルロは立ち上り、両手を画の方へさし出しました。感きわまった涙が、そのあおざめた頬にあふれ落ちました。

「見た、ああ僕はとうとう見た。」

と、少年は叫びました。

「ああ神さま、もうこの上はなんにもいりません。」

 足の力がつきて、膝がしらでようよう身を支えながら、なおもネルロは喰い入るように、その崇拝している荘厳な画に見入りました。清らかな月の光は、そのあこがれの画を隅々まではっきりと示しました。が、これも一瞬にしてかくれ、堂内は再びまっくらな闇がひろがりました。画の方にさし出されていたネルロの両手は、再び犬のからだを抱きました。

「ああ、神さまのお顔が拝めるだろう。――あそこに。」

彼の唇がかすかに動きました。

「神様は私たちをお見すてにはならない。神様は御慈悲深い――。」

 夜があけました。アントワープの町の人々は、この大伽藍[#「伽藍」は底本では「迦藍」]の内に、少年と犬とを見い出しました。もうふたりとも、冷たく息絶えていました。さびしい夜の寒さは、若い命と、年老いた命とを一しょに凍らして、しずかな、永いねむりにつかせたのでした。クリスマスの朝がほのぼのと明けて、坊さんたちがやって来た時には、石のようにかたく抱き合った少年と犬のなきがらの上に、ルーベンスの名画は覆いをむしりとられて、その偉大なる天才の筆の跡をあらわし、清々しい朝の光が、神の子の頭においたいばらの冠をてらしていました。やがて、一人の頑固そうな顔をした老人が、おいおい泣きながらやって来て、

「わしはまあこの子供に、何というむごい扱いをしたことだろう。ああすまないすまない。罪滅しをせねばらなぬ。わしの、聟むこになるべきはずの子だったのに――。」

 またしばらくすると、そこ頃有名な画家がやって来て集まっている人々に言うのでした。

「本当の値打から言ったら、たしかにこの子がえらばるべきだったのに。あの夕暮の、倒れた樹に腰を下した老樵夫の画。あの画には天才のひらめきがあった。未来にはきっとすぐれた画家になれる児こだった。わしは何とかして探し出してみっしり仕込んで、その天才をみがかそうとかんがえていたものを――。」

 また、捲毛の美うるわしい少女は泣きくずれながら、父の腕にすがって、声を惜しまずかきくどくのでした。

「ネルロいらっしゃいよ。支度はみんなできてよ。あなたのために、仮装した子供たちが、めいめい贈り物を手にしているし、笛吹きのじいさんが、いま吹きはじめるところなの。あなたと私は、このクリスマスの一週間は、ちっとも離れず炉ばたで栗をやいてていいんですって。クリスマスの一週間どころかいつまでいたってかまわないって。ね、パトラッシュもうれしいでしょう。早く起きていらっしゃいよ、ネルロ。」

 けれども、偉大なルーベンスの画の方にむけたままのその死顔しにがおは、口許にかすかな笑を浮べたまま、あたりの人々に、「もうおそい」と答えているかのようです。

 ほがらかな鐘の音ねが鳴りわたり、太陽はうららかに雪の野を照らし、華やかに着飾った人々は往来にむらがって、よろこんでいますが、もはやネルロとパトラッシュとは、人の慈悲にすがる必要はありませんでした。ふたりが生きている間に一生けんめいに求めていたものを、死んで何もいらなくなった今になって、はじめてアントワープの人達が与えたのです。

 生命いのちのある間はなれられなかったこのふたりは、死んでからもはなれませんでした。少年の腕はどうしてもはなすことのできないほどしっかりと犬を抱きしめていました。

 恥じ入って後悔した村の人達は、ふたりのために、神さまが特別のお恵みをお与え下さるように祈りながら、墓を一つにして、主従抱き合ったままで葬りました。――永遠とこしえに――(おわり)

コメント [政治・選挙・NHK150] 鈴木寛・東京参議候補がツイッターで非難の山/「ミスター20ミリシーベルト」基準値引上げ男・スピーディ隠しはホントウか? 石井広国
31. きっかけはネイビー通信? 2013年7月30日 00:05:43 : f6RM.Et9Z3WrA : speIJ1gtz2
このスズカン、今回の政見放送では「地域の」って言葉を濁していたけど、wikiの過去版にも書いてあるように、2007年の参議院選挙の[[政見放送]]で実名を挙げ紹介していたのが、[[杉並区立和田中学校]]と、この3月に閉校になったらしい「足立区立五反野小学校」。そして、前者の民間人校長は[[リクルート]]出身の[[藤原和博]]、後者は元ベネッセコーポレーションの三原徹。
しかし、反対派のレポートでは実態は地域というよりも、企業によるもので、ココで話題の発起人の会社も、その一つ。
http://suzukan.net/teamsuzukan/member.html
http://wadachu.jp/about/schoolmanage.html
http://wayback.archive.org/web/20120718152903/http://kyouikusaikou.jp/about/

エリート人脈と放射能という点では、過去にはこんな事も
http://www.asyura2.com/12/genpatu23/msg/644.html
しかも、この中学校の取り組みが洗脳だとの指摘を受けるのは、蓮舫の時に続き、これで3度目。

しかも、「ニュースウォッチ9」の大越健介は、この学校と深イイ関係。
http://megalodon.jp/2013-0103-0416-21/wadachu.jp/school/principal/637.html

鎌倉では>>29の猥褻事件を理由にこれを撥ねつけたんだけど、それを質すべき副大臣やマスゴミがこの体たらく
http://politics-kamakura.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-1ccf.html
http://politics-kamakura.cocolog-nifty.com/blog/files/13032904.PDF

今回鈴木は落ちたけどワタミの渡邉美樹は辛うじて当選
http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/437.html
そして、コイツも皆様のNHKとは深イイ関係

コメント [政治・選挙・NHK151] 生活の森氏の次に向けた新たな決意表明 (かっちの言い分)  笑坊
19. 2013年7月30日 00:06:09 : n6cwn2jqtA
森ゆう子氏の私設秘書関能氏を守る為にも、07/29の午前中に50,000円YMF経済研究会あて振込みました、老い先短い兵庫のしがない年金生活者であります、生あるかぎり、森ゆう子を支援応援していく決意を強くしました、森ゆう子は小沢一郎を裏切ることは断じてありません、
コメント [政治・選挙・NHK151] 孫崎享の正体を暴く。まだよく分かっていない人が少なくないようだが… (山崎行太郎)  笑坊
22. 2013年7月30日 00:06:33 : WRWvZr5gi6
中国の手先になっている根拠をしめせ!アメリカシンクタンクに上海マネーが流れているが、米国シンクタンクは中国の手先か?リベラリズムは大国に迎合しない。東アジア共同体は中国に隷属する体制ではない。眞の日本の独立が果たせなければ、外交もできるわけがない。ASEAN諸国連合+インドに合流し得るアジア経済共同体の進展に棹さし、分断する米国、とは一定の距離が必要だ。アジアにeu共同体の様な経済文化共同体構想を進展させることは極めて重要だ。世界はすでに、世界戦略の構築しえない日本を横においてg2時代に入っている。対米自立、対中自立、が独立国としてのあたりまえのスタンスだと思われる。
コメント [政治・選挙・NHK151] 自民党 ロコツなバラマキを加速 来年度予算はシーリング上限なし (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
03. 増税反対 2013年7月30日 00:06:56 : ehcoR2LmdzYII : D9cvjI5T92
バラまかれた巨額の金は子供たちへのツケとして回される。

日本人は自分の子供や孫達に天文学的な借金を押し付けて

ニヤニヤ笑ってる、鬼畜のような民族なんだよな。滅んだほうがいいんじゃない

の?

コメント [お知らせ・管理21] アラシ認定者のコメント報告スレ 管理人さん
238. グッキー 2013年7月30日 00:07:40 : Cbr3d6O9vj7Mc : OIxNYWfJog
UGJZj0u4bU=pXSOXk0h9A
削除をお願いします

http://www.asyura2.com/13/music11/msg/640.html#c325
http://www.asyura2.com/13/music11/msg/631.html#c86

記事 [経世済民81] 来年1月スタート NISA(非課税制度)導入 アベクロの魂胆 (日刊ゲンダイ) 
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-9440.html
2013/7/29 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ


来年1月にスタートする「NISA」(ニーサ=少額投資非課税制度)の顧客獲得合戦が熱を帯びてきたが、ここへきてニーサ導入の裏にアベノミクスの信じがたい出口戦略が絡んでいるという見方が浮上してきた。

◆個人投資家に金融緩和の尻拭い

「ニーサの専用口座を利用すると、株の配当金や売却益は非課税になります。1年間の購入上限が100万円とか、最大500万円までといった制約はあるものの、個人投資家には魅力でしょう」(市場関係者)

現行の優遇措置(売却益の課税20%→10%)は年内で終了。その代わりニーサを導入するというのが安倍政権の表向きの理由だが……。

「1人1口座のため、証券各社は必死に顧客を集めています。早期申し込みで現金プレゼントというキャンペーンもある」(証券アナリスト)

過剰気味の争奪戦は、安倍政権も大歓迎だ。政府は、何としてもニーサを成功させ、株式市場に資金を集めなければならない事情がある。

日銀の黒田総裁は「異次元緩和」の一環で、ETF(上場投資信託)の購入枠を巨大化させ、株価を下支えする手段に出た。日経平均が400円以上も下がった先週末(26日)は186億円、その前日も同額買っている。5月23日の大暴落以降、総額2696億円を投じた。14年末までの購入枠は3兆5000億円規模だ。

「買ったからには、いずれ売却しなくてはなりません。その受け皿が、ニーサを通じた個人投資家のマネーなのです」(株式ストラテジストの中西文行氏)

日銀のPKO(株価維持策)で、自民党は参院選に勝ち、成長戦略を実現させようとしている。一方、投じた資金の回収は、ニーサというエサでかき集めた個人マネーに頼ろうとする。なんともムシのいい話だ。

ニーサ残高の目標は25兆円(32年まで)。個人投資家が“アベクロPKO”の尻拭いをさせられるのだ。税制優遇に喜んでばかりはいられない。



http://www.asyura2.com/13/hasan81/msg/419.html

コメント [カルト11] リチャードコシミズ独立党より選挙妨害で3人逮捕 チベットよわー
10. 2013年7月30日 00:08:54 : 7YF3medTUo
カルトはてめえだろうがチベットよわー。

相変わらずダサいハンドルネームでホラ吹きまくってんじゃねえよ
ゴミ屑工作員チベットよわー。

おまえみたいなノータリンは出鱈目だらけの御託並べてねえで福一
の地下に潜って燃料でも取り出してこい。

おまえが死んでも誰も悲しまないし早く逝けやゴミクズ

コメント [政治・選挙・NHK151] 〈解剖・維新の会〉 (上)急速に冷めていく橋下氏、「熱」失えば“線香花火”維新は消える(ZAKZAK)  かさっこ地蔵
01. 2013年7月30日 00:09:32 : 1g6XmB7uPg
維新や橋下などしょせん一時の話題を提供しただけのもの。
コメント [政治・選挙・NHK151] 大阪住吉区の府営住宅7階からの転落殺人事件は安倍カルトの不正選挙の証拠隠滅工作だった!(宇宙への旅立ち) 天下万民
08. 2013年7月30日 00:10:00 : txT8l6Vs96
さちこ先生と、仕事上の付き合いがあった薬剤師の話だと、
あいりんの患者に対するボランティア上の方向性の違いから
トラブルにあったんじゃないか?と言ってるね。

サヨク?同士のいざこざに巻き込まれたんかな?

コメント [政治・選挙・NHK151] 自民党 ロコツなバラマキを加速 来年度予算はシーリング上限なし (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
04. 増税反対 2013年7月30日 00:10:07 : ehcoR2LmdzYII : D9cvjI5T92
日銀総裁は消費税10%になっても日本の経済は順調に発展すると

のたまいました。12兆円近くの金を国民から奪いさってもなお、経済発展

するんだから、日本って素晴らしい国なんですね〜

 そんな凄い国ならアベノミクスなんか必要ないんじゃないのかな?

コメント [音楽11] ショパン/ワルツ第19番 イ短調(遺作)CT224/演奏:ブルーノ・リグット グッキー
22. 雪乃 2013年7月30日 00:10:29 : dbjaZzfDc50UU : TUPxsc98ho
私の思いすごしと言われればそうかもしれませんが、最近よく新興宗教の人に声をかけられるので敏感になっていたのかもしれません。
引きこもりであのようになっているとしたらとても可愛そう。頭の良さをとても感じていましたが、
子供の頃題名は忘れましたがリヒャルトシュトラウスのとても暗いドイツの文化的なものが連合軍の空襲で破壊されたあとにこしらえた曲を聴いたとき引きこもりとゆうのか今騒がれているうつに近いようになりすぐ母が気づきレコードを隠されてしまった経験があります。
もしかしたら何か悪い曲を聴いてしまったのかもしれませんね。
私にお手伝いできることはありますか?
コメント [政治・選挙・NHK151] 孫崎享陰謀論とコシミズ陰謀論。・・・ここ2、3日で気付いたこと。(山崎行太郎)  笑坊
87. 2013年7月30日 00:11:18 : R1r3TbMcy2
CIA陰謀論者がたいてい中国に甘いのは何でなのか
コメント [政治・選挙・NHK151] 99%の国民の声を代表する政党は何処だ。(日々雑感)  笑坊
07. OVNI43free 2013年7月30日 00:11:24 : IhyfVrYJsi8bA : BuNJOyiZuM
民主の連中は卑劣だよ。
彼らをつなげているのは金だけだからね。さんざんため込んだ金が底をつくまでしがみつこうって魂胆。
コメント [カルト11] 史上最高の期日前投票と史上最低の当日投票、期日前投票の方がいじり易いからである、しかしそんな投票行動は有り得ないのである ポスト米英時代
02. mkt 2013年7月30日 00:11:28 : rRohfDavMuu.g : KkfwJlEtKM
★検索ワード(グーグル使用) ⇒ 参議院選挙 期日前投票1000万人

(動画)
http://news.tbs.co.jp/20130720/newseye/tbs_newseye5388529.html
                                                 
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20130720-00000041-jnn-pol
                                       
http://video.jp.msn.com/watch/video/%E5%8F%82%E9%99%A2%E9%81%B8-%E6%9C%9F%E6%97%A5%E5%89
%8D%E6%8A%95%E7%A5%A8%EF%BC%91%EF%BC%90%EF%BC%90%EF%BC%90%E4%B8%87%E4%BA%BA%E8%B6
%85%E3%81%88%E3%82%8B/1hwsd7we
                                         
(動画)
http://www.dailymotion.com/video/x12drgj_20130720-%E5%8F%82%E9%99%A2%E9%81%B8-%E6%9C%9F%E
6%97%A5%E5%89%8D%E6%8A%95%E7%A5%A8%EF%BC%91%EF%BC%90%EF%BC%90%EF%BC%90%E4%B8%87%
E4%BA%BA%E8%B6%85%E3%81%88%E3%82%8B_music

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00249932.html
                                                       
★同一筆跡の可能性を認めた総務省 これこそ不正発覚のブーメラン
http://www.asyura2.com/13/senkyo151/msg/629.html

コメント [経世済民81] 異次元緩和は空回り、日銀は政策変更を 銀行貸出はさほど増えず金利は上昇、円安で物価高に(週刊東洋経済)  赤かぶ
08. 2013年7月30日 00:13:56 : 5js7pLq7y6
強まる消費増税反対 首相の最終判断にも影響か
2013.7.29 19:29
 産経新聞社とFNNの合同世論調査で、来年4月の消費税率8%への引き上げについて反対(55・8%)が賛成(39・5%)を上回り、1年前と比べて反対と賛成の差が広がった。安倍晋三首相は10月ごろに増税の是非を決断するが、政府内にも増税への慎重論が台頭する中、世論に広がる増税反対の声は首相の最終決断に少なからず影響を与えそうだ。

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は29日の記者会見で、増税時期の最終判断について「さまざまな意見を聞きながら首相が責任をもって判断していく」と述べた。

 民主党政権だった昨年8月、社会保障・税一体改革関連法が成立した。消費税については、来年4月に8%、平成27年10月に10%に引き上げるとする内容だが、経済の状況次第で執行を停止するなどの「景気条項」も盛り込まれている。

 昨年9月の合同世論調査では、関連法成立を「評価する」との回答が48・1%に上り、「評価しない」の47・8%をわずかに上回っていた。

 今回の世論調査では、安倍政権の経済政策「アベノミクス」への期待は61・2%と、国民の期待は相変わらず高い。一方で、景気回復を「実感していない」という人が83・2%に達しており、アベノミクス効果を実感できない中での増税への抵抗が強まっているとみられる。

政権内も揺れる。自民党の石破茂幹事長は29日、産経新聞の取材に対し「予定通り引き上げるべきだ」と強調した。同時に、平成9年4月に消費税率を3%から5%に引き上げたときの状況に触れ、「あのときと比べて財政事情ははるかに悪いが、経済指標ははるかに良い」と述べ、世論への理解が必要だと指摘した。

 麻生太郎副総理兼財務相も来年4月の増税を主張する。23日には「国際公約だ。変えると大変な影響が出る」と訴えた。

 しかし、首相のブレーンである浜田宏一内閣官房参与は、今月になって「増税すれば景気は一気に悪化するだろう。極めて慎重に判断すべきだ」と主張する。政権内での対立が世論調査にも影響しているようだ。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130729/stt13072919320005-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130729/stt13072919320005-n2.htm

コメント [カルト11] 史上最高の期日前投票と史上最低の当日投票、期日前投票の方がいじり易いからである、しかしそんな投票行動は有り得ないのである ポスト米英時代
03. 2013年7月30日 00:14:40 : 7YF3medTUo
>>01

何言ってんだテメエは(笑)

地方選挙で自民の候補が次々落選していることを
未だに知らんのかボケナスが。

おまえみたいな情弱低能の嘘吐き野郎は福一の傍の
海でダイビングでもやってカラッポの頭冷やしてこい。

おまえの様な情弱嘘吐きが1匹死のうが世間で悲しむ
人間など誰もいないから、心おきなく飛び込んでこい。

記事 [雑談専用40] 瞑想のススメ
今日は『瞑想』について。


 もう、時間は少ない。


やり方は簡単。

単純明快。

 
 ペラ紙一枚で書けるから

 本の出版も出来ない(笑)


1 静かで独りになれる場所

2 リラックスできる服
  身体を締め付けるものは宜しくない。

3 お香も音楽も必要ない

4 要は、外的干渉物から離れる

5 準備が出来たらリラックス

6 体制は楽な姿勢

7 呼吸法は必要ない

8 お経も呪文も必要ない

9 だだ、リラックス

10 肉体の脱力

11 全て、無視。

12 痒い、怖い、不安、仕事の事、無視。

13 浮かぶビジョン、無視。

14 無視、無視、無視。

15 で、『観察』する。

16 映画の主人公ではなく鑑賞者

17 観ているワタシは?なに?

18 観ているワタシは?だれ?

19 疲れたら終了です。

20 初めはアレコレ、に、
  自己同一化をしてしまう。

21 昨晩より今晩は先に進もう!


 以上。

 やってみて下さい。

 思った以上に大変です(笑)

瞑想の真髄は
 『内的探求』『不可視の探求』です。
 探すだけではなく、
 頑張って見つけて下さいね。

  過去投稿にヒントはあります。


 騙し屋が来ても騙されないように。

 騙されたら自己責任です。


 『全ての無視』が、いかに困難か、体験する。


他、もっと良い方法があるなら、

 独自に投稿して下さいね。

 
  その人にあったやり方はある。

  要は、ワタシはなんなのか?

  アナタが理解することが目的です。


 理解した者は、更に、ゴミを観察し、理解し、

   一つ一つ、滅却すること。

 
  滅却には、真我の光、

   彼岸の真の光にて、やる。


 焦らず、無理せず、善は急げ(笑)


  過去の聖者を学ぶ重要さは

  
   この時、に、発揮される。


 それまでは、いくら勉強しても、

  実にならないのです。

  言葉や知識を記憶して満足するからね。


 知識は『活用』してナンボです。


   



http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/538.html

コメント [原発・フッ素32] 体内にセシウム 心臓疾患まねく チェルノブイリ事故で警鐘 (東京新聞 こちら特報部)  赤かぶ
03. 2013年7月30日 00:15:46 : FfzzRIbxkp
心電図は学校の健康診断で実施しているから、
取手の子どもたちに異常が見つかったように、他の地域の子供たちも早期に異常が発見できるといいのだけど。

自分たちも気をつけているつもりでいますが、再度、肝に銘じました。

記事 [昼休み52] 母を尋ねて三千里

母を尋ねて三千里 アミーチス

日本童話研究会訳
http://www.aozora.gr.jp/cards/001048/files/45381_18751.html


      一

 もう何年か前、ジェノアの少年で十三になる男の子が、ジェノアからアメリカまでただ一人で母をたずねて行きました。

 母親は二年前にアルゼンチンの首府ブエーノスアイレスへ行ったのですが、それは一家がいろいろな不幸にあって、すっかり貧乏になり、たくさんなお金を払わねばならなかったので母は今一度お金持の家に奉公してお金をもうけ一家が暮せるようにしたいがためでありました。

 このあわれな母親は十八歳になる子と十一歳になる子とをおいて出かけたのでした。

 船は無事で海の上を走りました。

 母親はブエーノスアイレスにつくとすぐに夫の兄弟にあたる人の世話でその土地の立派な人の家に働くことになりました。

 母親は月に八十リラずつ[#「ずつ」は底本では「ブフ」]もうけましたが自分は少しも使わないで、三月ごとにたまったお金を故郷へ送りました。

 父親も心の正しい人でしたから一生懸命に働いてよい評判をうけるようになりました。父親のただ一つのなぐさめは母親が早くかえってくるのをまつことでした。母親がいない家うちはまるでからっぽのようにさびしいものでした。ことに小さい方の子は母を慕って毎日泣いていました。

 月日は早くもたって一年はすぎました。母親の方からは、身体の工合が少しよくないというみじかい手紙がきたきり、何のたよりもなくなってしまいました。

 父親は大変心配して兄弟の所へ二度も手紙を出しましたが何の返事もありませんでした。

 そこでイタリイの領事館からたずねてもらいましたが、三月ほどたってから「新聞にも広告してずいぶんたずねましたが見あたりません。」といってきました。

 それから幾月かたちました。何のたよりもありません。父親と二人の子供は心配でなりませんでした。わけても小さい方の子は父親にだきついて「お母さんは、お母さんは、」といっていました。

 父親は自分がアメリカへいって妻をさがしてこようかと考えました。けれども父親は働かねばなりませんでした。一番年上の子も今ではだんだん働いて手助てだすけをしてくれるので、一家にとっては、はなすわけにはゆきませんでした。

 親子は毎日悲しい言葉をくりかえしていると、ある晩、小さい子のマルコが、

「お父さん僕をアメリカへやって下さい。おかあさんをたずねてきますから。」

 と元気のよい声でいいました。

 父親は悲しそうに、頭をふって何の返事もしませんでした、父親は心の中で、

「どうして小さい子供を一人で一月もかかるアメリカへやることが出来よう。大人でさえなかなか行けないのに。」

と思ったからでした。

 けれどもマルコはどうしてもききませんでした。その日も、その次の日も、毎日毎日、父親にすがりついてたのみました。

「どうしてもやって下さい。外の人だって行ったじゃありませんか。一ぺんそこへゆきさえすれば[#「すれば」は底本では「すれぼ」]おじさんの家をさがします。もしも見つからなかったら領事館をたずねてゆきます。」

 こういって父親にせがみました。父親はマルコの勇気にすっかり動かされてしまいました。

 父親はこのことを自分の知っているある汽船の船長に話しすると船長はすっかり感心してアルゼンチンの国へ行く三等切符を一枚ただくれました。

 そこでいよいよマルコは父親も承知してくれたので旅立つことになりました。父と兄とはふくろにマルコの着物を入れ、マルコのポケットにいくらかのお金を入れ、おじさんの所書ところがきをもわたしました。マルコは四月の晴れた晩、船にのりました。

 父親は涙を流してマルコにいいました。

「マルコ、孝行の旅だから神様はきっと守って下さるでしょう。勇気を出して行きな、どんな辛いことがあっても。」

 マルコは船の甲板に立って帽子をふりながら叫びました。

「お父さん、行ってきますよ。きっと、きっと、……」

 青い美しい月の光りが海の上にひろがっていました。

 船は美しい故郷の町をはなれました、大きな船の上にはたくさんな人たちが乗りあっていましたがだれ一人として知る人もなく、自分一人小さなふくろの前にうずくまっていました。

 マルコの心の中にはいろいろな悲しい考えが浮んできました。そして一番悲しく浮んできたのは――おかあさんが死んでしまったという考えでした。マルコは夜もねむることが出来ませんでした。

 でも、ジブラルタルの海峡がすぎた後で、はじめて大西洋を見た時には元気も出てきました。望のぞみも出てきました。けれどもそれはしばらくの間でした、自分が一人ぼっちで見知らぬ国へゆくと思うと急に心が苦しくなってきました。

 船は白い波がしらをけって進んでゆきました。時々甲板の上へ美しい飛魚がはね上ることもありました。日が波のあちらへおちてゆくと海の面は火のように真赤になりました。

 マルコはもはや力も抜けてしまって板の間に身体をのばして死んでいるもののように見えました。大ぜいの人たちも、たいくつそうにぼんやりとしていました。

 海と空、空と海、昨日も今日も船は進んでゆきました。

 こうして二十七日間つづきました。しかししまいには凉すずしいいい日がつづきました。マルコは一人のおじいさんと仲よしになりました。それはロムバルディの人で、ロサーリオの町の近くに農夫をしている息子をたずねてアメリカへゆく人でした。

 マルコはこのおじいさんにすっかり自分の身の上を話しますと、おじいさんは大変同情して、

「大丈夫だよ。もうじきにおかあさんにあわれますよ。」

 といいました。

 マルコはこれをきいてたいそう心を丈夫にしました。
 そしてマルコは首にかけていた十字のメダルにキスしながら

「どうかおかあさんにあわせて下さい。」

と祈りました。

 出発してから二十七日目、それは美しい五月の朝、汽船はアルゼンチンの首府ブエーノスアイレスの都の岸にひろがっている大きなプラータ河に錨を下ろしました。マルコは気ちがいのようによろこびました。

「かあさんはもうわずかな所にいる。もうしばらくのうちにあえるのだ。ああ自分はアメリカへ来たのだ。」

 マルコは小さいふくろを手に持ってボートから波止場に上陸して勇ましく都の方に向って歩きだしました。

 一番はじめの街の入口にはいると、マルコは一人の男に、ロスアルテス街へ行くにはどう行けばよいか教えて下さいとたずねました、ちょうどその人はイタリイ人でありましたから、今自分が出てきた街を指ゆびさしながらていねいに教えてくれました。

 マルコはお礼をいって教えてもらった道を急ぎました。

 それはせまい真すぐな街でした。道の両側にはひくい白い家がたちならんでいて、街にはたくさんな人や、馬車や、荷車がひっきりなしに通っていました。そしてそこにもここにも色々な色をした大きな旗がひるがえっていて、それには大きな字で汽船の出る広告が書いてありました。

 マルコは新しい街にくるたび[#「たび」は底本では「旅」]に、それが自分のさがしている街ではないのかと思いました、また女の人にあうたびにもしや自分の母親でないかしらと思いました。

 マルコは一生懸命に歩きました。と、ある十文字になっている街へ出ました。マルコはそのかどをまがってみると、それが自分のたずねているロスアルテス街でありました。おじさんの店は一七五番でした。マルコは夢中になってかけ出しました。そして小さな組糸店にはいりました。これが一七五でした。見ると店には髪の毛の白い眼鏡をかけた女の人がいました。

「何か用でもあるの?」

 女はスペイン語でたずねました。

「あの、これはフランセスコメレリの店ではありませんか。」

「メレリさんはずっと前に死にましたよ。」

 と女の人は答えました。

 マルコは胸をうたれたような気がしました、そして彼は早口にこういいました。

「メレリが僕のおかあさんを知っていたんです。おかあさんはメキネズさんの所へ奉公していたんです。わたしはおかあさんをたずねてアメリカへ来たのです。わたしはおかあさんを見つけねばなりません。」

「可愛そうにねえ!」

 と女の人はいいました。そして

「わたしは知らないが裏の子供にきいて上げよう。あの子がメレリさんの使つかいをしたことがあるかもしれないから――、」

 女の人は店を出ていってその少年を呼びました。少年はすぐにきました。そして

「メレリさんはメキネズさんの所へゆかれた。時々わたしも行きましたよ。ロスアルテス街のはしの方です。」

 と答えてくれました。

「ああ、ありがとう、奥さん」

 マルコは叫びました。

「番地を教えて下さいませんか。君、僕と一しょに来てくれない?」

 マルコは熱心にいいましたので少年は、

「では行こう」

 といってすぐに出かけました。

 二人はだまったまま長い街を走るように歩きました。

 街のはしまでゆくと小さい白い家の入口につきました。そこには美しい門がたっていました。門の中には草花の鉢がたくさん見えました。

 マルコはいそいでベルをおしました。すると若い女の人が出てきました。

「メキネズさんはここにいますねえ?」

 少年は心配そうにききました。

「メキネズさんはコルドバへ行きましたよ。」

 マルコは胸がドキドキしました。

「コルドバ? コルドバってどこです、そして奉公していた女はどうなりましたか。わたしのおかあさんです。おかあさんをつれて行きましたか。」

 マルコはふるえるような声でききました。
 若い女の人はマルコを見ながらいいました。

「わたしは知りませんわ、もしかするとわたしの父が知っているかもしれません、しばらく待っていらっしゃい。」

 しばらくするとその父はかえってきました。背の高いひげの白い紳士でした。
 紳士はマルコに

「お前のおかあさんはジェノア人[#「ジェノア人」は底本では「ジェノマ人」]でしょう。」

 と問いました。
 マルコはそうですと答えました。

「それならそのメキネズさんのところにいた女の人はコルドバという都へゆきましたよ。」

 マルコは深いため息をつきました。そして

「それでは私はコルドバへゆきます。」

「かわいそうに。コルドバはここから何百哩まいるもある。」

 紳士はこういいました。
 マルコは死んだように、門によりかかりました。

 紳士はマルコの様子を見て、かわいそうに思いしきりに何か考えていました。が、やがて机に向って、一通の手紙を書いてマルコにわたしながらいいました。

「それではこの手紙をポカへ持っておいで、ここからポカへは二時間ぐらいでゆかれる。そこへいってこの手紙の宛名になっている紳士をたずねなさい。たれでも知っている紳士ですから、その人が明日お前をロサーリオの町へ送ってくれるでしょう、そこからまたたれかにたのんでコルドバへゆけるようしてくれるだろうから。コルドバへゆけばメキネズの家もお前のおかあさんも見つかるだろうから、それからこれをおもち。」

 こういって紳士はいくらかのお金をマルコにあたえました。
 マルコはただ

「ありがとう、ありがとう」

といって小さいふくろを持って外へ出ました。そして案内してくれた少年とも別れてポカの方へ向って出かけました。

      二


 マルコはすっかりつかれてしまいました。息が苦しくなってきました。そしてその次の日の暮れ方、果物をつんだ大きな船にのり込みました。

 船は三日四晩走りつづけました。ある時は長い島をぬうてゆくこともありました。その島にはオレンヂの木がしげっていました。

 マルコは船の中で一日に二度ずつ少しのパンと塩かけの肉を食べました。船頭たちはマルコのかなしそうな様子を見て言葉もかけませんでした。

 夜になるとマルコは甲板で眠りました。青白い月の光りが広々とした水の上や遠い岸を銀色に照しました、マルコの心はしんとおちついてきました。そして「コルドバ」の名を呼んでいるとまるで昔ばなしにきいた不思議な都のような気がしてなりませんでした。

 船頭は甲板に立ってうたをうたいました、そのうたはちょうどマルコが小さい時おかあさんからきいた子守唄のようでした。

 マルコは急になつかしくなってとうとう泣き出してしまいました。
 船頭は歌をやめるとマルコの方へかけよってきて、

「おいどうしたので、しっかりしなよ。ジェノアの子が国から遠く来たからって泣くことがあるものか。ジェノアの児は世界にほこる子だぞ。」

 といいました。マルコはジェノアたましいの声をきくと急に元気づきました。

「ああそうだ、わたしはジェノアの児だ。」

 マルコは心の中で叫びました。

 船は夜のあけ方に、パラアナ河にのぞんでいるロサーリオの都の前にきました。

 マルコは船をすててふくろを手にもってポカの紳士が書いてくれた手紙をもってアルゼンチンの紳士をたずねに町の方をゆきました。

 町にはたくさんな人や、馬や、車がたくさん通っていました。
 マルコは一時間あまりもたずね歩くと、やっとその家を見つけました。
 マルコはベルをならすと家から髪の毛の赤い意地の悪そうな男が出てきて

「何の用か、」

 とぶっきらぼうにいいました。

 マルコは書いてもらった手紙を出しました。その男はその手紙を読んで

「主人は昨日の午後ブエーノスアイレスへ御家の人たちをつれて出かけられた。」

 といいました。
 マルコはどういってよいかわかりませんでした。ただそこに棒のように立っていました。そして

「わたしはここでだれも知りません。」

 とあわれそうな声でいいました。するとその男は、

「物もらいをするならイタリイでやれ、」

 といってぴしゃりと戸をしめてしまいました。

 マルコはふくろをとりあげてしょんぼりと出かけました。マルコは胸をかきむしられたような気がしました。そして

「わたしはどこへ行ったらよいのだろう。もうお金もなくなった。」

 マルコはもう歩く元気もなくなって、ふくろを道におろしてそこにうつむいていました、道を通りがかりの子供たちは立ち止ってマルコを見ていました。マルコはじっとしておりました。するとやがて

「おいどうしたんだい。」

とロムバルディの言葉でいった人がありました。マルコはひょっと顔を上げてみると、それは船の中で一しょになった年よったロムバルディのお百姓でありました。

 マルコはおどろいて、

「まあ、おじいさん!」

 と叫びました。

 お百姓もおどろいてマルコのそばへかけて来ました。マルコは自分の今までの有様を残らず話しました。

 お百姓は大変可愛そうに思って、何かしきりに考えていましたが、やがて、

「マルコ、わたしと一緒にお出でどうにかなるでしょう。」

 といって歩き出しました。マルコは後について歩きました。二人は長い道を歩きました、やがてお百姓は一軒の宿屋の戸口に立ち止りました。看板には「イタリイの星」と書いてありました。

 二人は大きな部屋へはいりました。そこには大勢の人がお酒をのみながら高い声で笑いながら話しあっていました。

 お百姓はマルコを自分の前に立たせ皆にむかいながらこう叫びました。

「皆さん、しばらくわたしの話を聞いて下さい、ここにかわいそうな子供がいます。この子はイタリイの子供です。ジェノアからブエーノスアイレスまで母親をたずねて一人で来た子です。ところがこんどはコルドバへ行くのですがお金を一銭も持っていないのです。何とかいい考えが皆さんにありませんか。」

 これをきいた五六人のものは立ち上って、

「とんでもないことだ。そんなことが出来るものか」

 といいました。するとその中の一人は、テエブルをたたいて、

「おい、我々の兄弟だ。われわれの兄弟のために助けてやらねばならぬぞ。全く孝行者だ。一人できたのか。ほんとに偉いぞ。愛国者だ、さあこちらへ来な、葡萄酒ぶどうしゅでものんだがよい。わしたちが母親のところへとどけてあげるから心配しないがよい。」

 こういってその男はマルコの肩をたたきふくろを下してやりました。

 マルコのうわさが宿屋中にひろがると大勢の人たちが急いで出てきました、ロムバルディのおじいさんはマルコのために帽子を持ってまわるとたちまち四十二リラのお金があつまりました[#「あつまりました」は底本では「あつりまりました」]。

 みんなの者はコップに葡萄酒をついで、

「お前のおかあさんの無事を祈る。」

といってのみました。
 マルコはうれしくてどうしてよいかわからずただ

「ありがとう。」

といって、おじいさんのくびに飛びつきました。

 つぎの朝マルコはよろこび勇んでコルドバへ向って出かけました。マルコの顔はよろこびにかがやきました。

 マルコは汽車にのりました。汽車は広々とした野原を走ってゆきました。つめたい風が汽車の窓からひゅっとはいってきました。マルコがジェノアを出た時は四月の末でしたがもう冬になっているのでした。けれどもマルコは夏の服を着ていました。マルコは寒くてなりませんでした。そればかりでなく身体も心もつかれてしまって夜もなかなか眠ることも出来ませんでした。マルコはもしかすると病気にでもなって倒れるのではないかと思いました。おかあさんにあうことも出来ないで死んだとしたら……マルコは急にかなしい心になりました。

 コルドバへゆけばきっとお母さんにあえるかしら、ほんとうにおかあさんにあうことがたしかに出来るかしら。もしもロスアルテス街の紳士が間違ったことをいったのだとしたらどうしよう。マルコはこう思っているうちに眠ってゆきました。そしてコルドバへ行っている夢を見ました、それは一人のあやしい男が出てきて、

「お前のおかあさんはここにいない。」

といっている夢でした。マルコははっとしてとびおきると自分の向うのはしに三人の男が恐しい眼つきで何か話していました。マルコは思わずそこへかけよって、

「わたしは何も持っていません。イタリイから来たのです。おかあさんをたずねに一人できたのです。貧乏な子供です。どうぞ、何もしないで下さい。」

といいました。

 三人の男は彼をかわいそうに思ってマルコの頭をなでながらいろいろ言葉をかけ一枚のシオルをマルコの体にまいて、眠られるようにしてくれました。その時はもう広い野には夕日がおちていました。

 汽車がコルドバにつくと三人の男はマルコをおこしました。

 マルコは飛びたつように汽車から飛び出しました。彼は停車場の人にメキネズの家はどこにあるかききました。その人はある教会の名をいいました。家はそのそばにあるのでした。マルコは急いで出かけました。

 町はもう夜でした。

 マルコはやっと教会を見つけ出して、ふるえる手でベルをならしました。すると年取った女の人が手にあかりを持って出てきました。

「何か用がありますか」

「メキネズさんはいますか。」

 マルコは早口にいいました。
 女の人は両手をくんで頭をふりながら答えました。

「メキネズさんはツークーマンへゆかれた。」

 マルコはがっかりしてしまいました、そしてふるえるような声で、

「そこはどこです。どのくらいはなれているのです。おかあさんにあわないで、死んでしまいそうだ。」

「まあ可愛そうに、ここから四五百哩まいるはなれていますよ。」

 女の人は気の毒そうにいいました。
 マルコは顔に手をおしあてて、

「わたしはどうしたらいいのだろう、」

 といって泣き出しました。

 女の人はしばらくだまって考えていましたが、やがて思い出したように、

「ああ、そうそう、よいことがある、この町を右の方へゆくと、たくさんの荷車を牛にひかせて明日ツークーマンへ出かけてゆく商人がいますよ。その人に頼んでつれていってもらいなさい。何か手つだいでもすることにして、それが一番よい今すぐに行ってごらんなさい。」

 といいました。

 マルコはお礼をいいながら[#「いいながら」は底本では「いいならが」]ふくろをかつぎ急いで出かけました。しばらくゆくとそこには大ぜいの男が荷車に穀物のふくろをつんでいました。丈せいの高い口ひげのある男が長靴をはいて仕事の指図をしていました。その人がこの親方でした。

 マルコはおそるおそるその人のそばへ行って

「自分もどうかつれていって下さい。おかあさんをさがしにゆくのだから。」

 とたのみました。

 親方はマルコの様子をじろじろと見ながら

「お前をのせてゆく場所がない。」

 とつめたく答えました。
 マルコは一生懸命になって、たのみました。

「ここに十五リラあります。これをさしあげます。そして途中で働きます。牛や馬の飲水もはこびます。どんな御用でもいたします。どうぞつれて行って下さい。」

 親方はまたじろじろとマルコを見てから、今度はいくらかやさしい声でいいました。

「おれたちはツークーマンへゆくのではない、サンチヤゴという別の町へゆくのだよ。だからお前をのせていっても途中で下りねばならないし、それに下りてからお前はずいぶん歩かなければならぬぞ。」[#「」」は底本では欠落]

「ええ、どんな長い旅でもいたします。どんなことをしましてもツークーマンへまいりますからどうかのせていって下さい。」

 マルコはこういってたのみました。
 親方はまた、

「おい二十日もかかるぞ。つらい旅だぞ。それに一人で歩かねばならないのだぞ。」

 といいました。
 マルコは元気そうな声でいいました。

「はいどんな事でもこらえます、おかあさんにさえあえるなら。どうぞのせていって下さい」

 親方はとうとうマルコの熱心に動かされてしまいました。そして「よし」といってマルコの手を握りしめました。

「お前は今夜荷車の中でねるのだよ。そして明日の朝、四時におこすぞ。」

 親方はこういって家の中へはいってゆきました。

 朝の四時になりました。星はつめたそうに光っていました。荷車の長い列はがたがたと動き出しました。荷車はみな六頭の牛にひかれてゆきました。そのあとからはたくさんな馬もついてゆきました。

 マルコは車に積んだ袋の上にのりました。がすぐに眠ってしまいました。マルコが目をさますと、荷車の列はとまってしまって、人足にんそくたちは火をたきながらパンをやいて食べているのでした。みんなは食事がすむとしばらくひるねをしてそれからまた出かけました。みんなは毎朝五時に出て九時にとまり、夕方の五時に出て十時にとまりました。ちょうど兵隊が行軍するのと同じように規則正しくやりました。

 マルコはパンをやく火をこしらえたり牛や馬にのませる水をくんできたり角灯の掃除をしたりしました。

 みんなの進む所は、どちらを見ても広い平野がつづいていて人家もなければ人影も見えませんでした。たまたま二三人の旅人が馬にのってくるのにあうこともありましたが、風のように一散にかけてゆきました。くる日もくる日もただ広い野原しか見えないのでみんなは、たいくつでたいくつでたまりませんでした。人足たちはだんだん意地悪くなって、マルコをおどかしたり無理使むりづかいしたりしました。大きな秣まぐさをはこばせたり、遠い所へ水をくみにやらせたりしました。そして少しでもおそいと大きな声で叱りつけました。

 マルコはへとへとにつかれて、夜になっても眠ることが出来ませんでした、荷車はぎいぎいとゆれ、体はころがるようになり、おまけに風が吹いてくると赤い土ほこりがたってきて息をすることさえ出来ませんでした。

 マルコは全くつかれはててしまいました。それに朝から晩まで叱られたりいじめられたりするので日に日に元気もなくなってゆきました。ただマルコをかわいがってくれるものは親方だけでした。マルコは車のすみに小さくうずくまってふくろに顔をあてて泣いていました。

 ある朝、マルコが水を汲んでくるのがおそいといって人足の一人が、彼をぶちました。それからというものは人足たちは代る代る彼を足でけりながら、「この宿なし犬め」といいました。

 マルコは悲しくなってただすすりあげて泣いていました。マルコはとうとう病気になりました。三日のあいだ荷車の中で何もたべずに苦しんでいました。ただ水をくれたりして親切にしてくれるものは親方だけでした。親方はいつも彼のところへきては、

「しっかりせよ。母親にあえるのだから」

 といってなぐさめてくれました。

 マルコは、もう自分は死ぬのだと思いました。そしてしきりに「おかあさん。もうあえないのですか。おかあさん。」といって胸の上に手をくんで祈っていました。

 親方は親切に看護をしたので、マルコはだんだんよくなってゆきました。すると今度は一番安心することの出来ない日がきました。それはもう九日も旅をつづけたのでツークーマン[#「ツークーマン」は底本では「シークーマン」]へゆく道とサンチヤゴへ行く道との分れる所へ来たからです。親方はマルコに別れなければならないことをいいました。

 親方は何かと心配して道のことを教えてくれたり歩く時にじゃまにならないようにふくろをかつがせたりしました。マルコは親方の体にだきついて別れのあいさつをしました。


      三
 マルコは青い草の道に立って手をあげながら荷車の一隊を見送っていました。荷車の親方も人足たちも手をあげてマルコを見ていました。やがて一隊は平野の赤い土ほこりの中にかくれてしまいました。

 マルコは草の道を歩いてゆきました。夜になると草のしげみへはいってふくろを枕にして眠りました。やがていく日かたつと彼の目の前に青々とした山脈を見ることが出来ました。マルコは飛びたつようによろこびました。山のてっぺんには白い雪が光っていました。マルコは自分の国のアルプス山を思い出しました。そして自分の国へ来たような気持になりました。

 その山はアンデズ山でありました。アメリカの大陸の脊骨をつくっている山でした。空気もだんだんあたたかになってきました。そして所々に小さい人家が見えてきました。小さい店もありました。マルコはその店でパンを買ってたべました。また黒い顔をした女や子供たちにもであいました。その人たちはマルコをじっと見ていました。

 マルコは歩けるだけ歩くと木の下に眠りました。その次の日もそうしました。そうするうちに彼の元気はすっかりなくなってしまいました。靴は破れ足から血がにじんでいました、彼はしくしく泣きながら歩き出しました。けれども「おかあさんにあえるのだ。」と思うと足のいたさも忘れてしまいました。

 彼は元気を出して歩きました。ひろいきび畑を通ったり、はてしない野の間をぬけたり、あの高い青い山を見ながら四日、五日、一週間もたちました。彼の足からはたえず血がにじみ出ました、また急に元気がなくなって来ました、でもとうとうある日の夕方一人の女の人にあいましたから、

「ツークーマンへはここからいくらありますか。」

とたずねました。

 女の人は、

「ツークーマンはここから二哩まいるほどだよ。」

 と答えました。

 マルコはよろこびました。そしてなくした元気をとりもどしたように歩き出しました。しかしそれはほんのしばらくでした。彼の力はすぐに抜けました。けれども心の中はうれしくてなりませんでした。

 星はきらきらとかがやいていました、マルコは草の上に体をのばして美しい星空を眺めました。この時はマルコの心は幸福でありました。マルコは光っている星に話でもするようにいいました。

「ああおかあさん、あなたの子のマルコは今ここにいます。こんなに近くにいます。どうぞ無事でいて下さい、おかあさん、あなたは今何を思っていられますか。マルコのことを思って下さるのですか。」

 マルコの母親は病気にかかってメキネズの立派なやしきにねていました。ところがメキネズは思いがけずブエーノスアイレスから遠くへ出かけねばならなくなりコルドバへきたのでした、その時母親は腫物が体の内に出来たので外科のお医者さんにかかるためツークーマンに見てもらっていたのでした。けれども大変な重い病気だったのでどれだけたってもなおりませんでした。それで手術をしてもらうということになりました。けれども母親は

「わたしはもうこらえる力がありません。手術のうちに死んでしまいます。どうかこのまま死なせて下さい。わたしはもう苦しまずに死にとうございます。」

 といいました。

 主人と奥さんは

「手術をうけると早くなおるから、もっと元気を出しなさい、子供たちのためにも早くなおらなければなりません。」

としずかにいってきかせました。
 母親はたださめざめと泣きだしました。

「おお子供たち、みんなはもう生きていないだろう。わたしも死んでゆきたい。旦那様、奥さま、ありがとうございます。何かとお世話になりましてありがとうございます。わたしはもうお医者さまにかかりたくありません。わたしはここで死にとうございます。」

 主人は

「そんなことをいうものではない」

といって女の手をとって慰めました。

 けれども彼女はまるで死んだように眼をとじていました。主人と奥さんとはろうそくのかすかな光でこのあわれな女を見守っていました。

「家を助けるために三千里もはなれた国へきて、あんなに働いたあとで死んでゆく。ほん当に可哀そうだ。」

主人はこういってそこにぼんやりと立っていました。

 マルコはいたい足をひきずりながら、ふくろをせおって次ぎの日の朝早くアルゼンチンの国でもっともにぎやかな町であるツークーマンの町へはいりました。ここもまた同じような街で、まっすぐな長い道と、ひくい白い家とがありました。ただマルコの目をよろこばしたものは大きな美しい植物と、イタリイでかつて見たこともないようにすみ切った青空でありました。彼は街をずんずん歩いてゆきました。そしてもしか母親にあいはしないかと女の人にあうたびにじっと見ました。女の人みんなに自分の母親でないかたずねてみたい心持になりました。街の子供たちは四五人あつまってきて、みすぼらしいほこりだらけの少年をじっと見ていました。

 しばらく行くと道の左かわにイタリイの名の書いてある宿屋の看板が目につきました。中には眼鏡をかけた男の人がいました。

 マルコはかけていってたずねました。

「ちょっとおたずねしますがメキネズさんの家はどちらでしょうか。」

 男の人はちょっと考えていましたが、

「メキネズさんはここにはいないよ。ここから六哩まいるほどはなれているサラヂーロというところだ。」

 と答えました。

 マルコは剣で胸をつかれたようにそこに打ち倒れてしまいました。すると宿屋の主人や女たちが出てきて、

「どうしたのだ、どうしたというのだ、」

といいながらマルコを部屋の中へ入れました。

 主人は彼をなだめるようにいいました。

「さあ、何も心配することはない。ここからしばらくの時間でゆける。川のそばの大きな砂糖工場がたっているところにメキネズさんの家がある。誰でも知っているよ、安心なさい、」

 しばらくするとマルコは生きかえったようにおき上りながら、

「どちらへ行くんです、どうぞ早く道を教えて下さい。私はすぐにゆきます。」

といいました。

 主人は、

「お前はつかれている、休まないと行かれない。今日はここで休んで明日ゆきなさい、一日かかるのだから。」

 とすすめました。

「いけません。いけません。私は早くおかあさんにあわなければなりません。すぐにゆきます。」

 マルコの強い心に動かされて、宿屋の主人は一人の男をわざわざ町はずれの森まで送ってよこしました。マルコは大変よろこんで教えてもらった道を急ぎました。道の両がわにはこんもりとした並木が立ちならんでいました。マルコは足のいたいことも忘れて歩きました。

 その夜母親は大そう苦しんでもう息も切れ切れに、

「お医者さまを呼んで下さい。助けて下さい。わたしはもう死にます。」

 といいました。

 主人や奥さんや女中たちは女の手をとってなぐさめました。

 もう夜中でありました。マルコはもう歩む力もなくなっていく度となくころびました、けれどもマルコは

「おかあさんにあえるのだ。」

という心が胸にわいてきて足のいたいことも忘れてしまいました。

 やがて東の空がしらじらとあけてきて、銀のような星も次第に消えてゆきました。

 朝の八時になりました。ツークーマンのお医者さんは若い一人の助手をつれて病人の家へ来ました。そしてしきりに手術をうけるようにすすめました。メキネズ夫婦もそれをすすめました。けれどもそれは無駄でした。女はどうしても手術をうける気はありませんでした。手術をうけないうちに死んでゆくのだとあきらめているからでした。医者はそれでもあきらめずにもう一度いってみました。

 けれども女は、

「わたしはこのまま安らかに死んでゆきとうございます。」

 といいました、そしてまた消えてゆくような声で、

「奥さま、わたし[#「わたし」は底本では「わたく」]の荷物と、この少しばかりのお金を家の者に送ってやってください、私はこれで死んでゆきます。どうぞ私の家へ手紙も出して下さい。わたしは子供を忘れることが出来ません。小さい子のマルコはどうしているでしょう、ああマルコが……」

 といいました。

 その時、主人もいませんでした。奥さんはあわただしくかけてゆきました。しばらくすると医者はよろこばしい顔をしてはいってきました。主人も奥さんもはいってきました。[#「。」は底本では欠落]そして病人に、いいました。

「ジョセハ、うれしいことをきかせてあげるよ。」

「おどろいてはいけません。」

 女はじっとその声をきいていました。

 奥さんは

「お前がよろこぶことですよ、お前の大そう可愛がっている子にあうのですよ。」

 女はきらきらする目で奥さんを見ました。[#「。」は底本では欠落]そしてありったけの力を出して頭をあげました。

 その時でした、ぼろぼろの服をきてほこりだらけになったマルコが入口に立ったのでした。

 女はびっくりして「あっ」と叫び声をあげました。

 マルコはかけよりました。母親はやせた細い手をのばしてマルコをだきしめました。そして気ちがいのように

「どうしてここへ来たのほんとうにお前なのか。本当にマルコだねえ、ああほんとうに」

と叫びました。

 女はすぐに医者の方をむいていい出しました。

「お医者様、どうぞなおして下さい。早く手術をして下さい。わたしは早くよくなりたいです。どうぞお医者さま、マルコに見せないで。」

 マルコは主人につれられて部屋を出ました。[#「。」は底本では欠落]奥さんも女たちもいそいで出てゆきました。

 マルコは不思議でなりませんでしたから、

「おかあさんをどうするのですか。」

 と主人にたずねました。

 主人はおかあさんが病気だから手術を受けるのだといいました。
 と不意に女の叫び声が家中にひびきました。
 マルコはびっくりして

「おかあさんが死んだ。」

と叫びました。

 医者は入口に出て来て

「おかあさんは助かった、」

といいました。

 マルコはしばらくぼんやりと立っていましたが、やがて医者の足許へかけていって泣きながら、

「お医者さま、ありがとうございます[#「ございます」は底本では「ざざいます」]。」

 といいました。
 しかし医者はマルコの手をとってこういいました。

「マルコさん。おかあさんを助けたのは私ではありません。それはお前です。英雄のように立派なお前だ!」

http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/865.html

コメント [政治・選挙・NHK151] またもやマスコミの勇み足! 折り目のない投票用紙関連報道(先住民族末裔の反乱)  かさっこ地蔵
12. 2013年7月30日 00:17:39 : 8edmQxe8lA
「投票用紙を折らずに投票箱に入れるよう有権者に指示していた投票事務を担当した」職員は、懲戒免職が相当だ。
投票の秘密を犯すようなことを有権者に指示するとは勘違いも甚だしい。
懲戒免職にならないのであれば、本人が公務員を退職するまで抗議し続ける必要がある。

公務員でありながら憲法に違反する行為を行うことがいかに重大なことであるか、身をもって分からせなければ、何度でも同じ間違いをする。
その結局苦しむのはいつも一般庶民だ。

コメント [経世済民81] アングル:海外勢円売りポジション解消、消費増税の不透明感も後押しか(ロイター)  かさっこ地蔵
01. 2013年7月30日 00:17:49 : niiL5nr8dQ
広木 隆 
2013年7月29日  
フォローアップ

先週末のレポートで、「ドル円の一目均衡表で雲の上限は98円76銭。まさにマーケットはその水準を試しに行っている。おそらくここはサポートされるだろう」と書いたが、あっけなく破られた。海外市場でドル円は一時98円を割り込むところまであった。ストップロスのオーダーを巻き込むから抵抗線を抜けたら速い、という典型例だろう。すっぽりと一目均衡表の雲の中に突入した(グラフ1)。


今度は雲の下限、97円60銭がドルの下値目途となる。但し、注意すべきは、今回の例でも分かったように、
@  チャートのようなテクニカル分析はあまり役に立たない。
A  下値目途ではストップロスが置かれていることが多いので、その水準がブレークされると一気に売りが加速する。
ということである。

じゃあ、なんでそんな役に立たないものをレポートで書いたりするのか!というお怒りの向きにはこうお答えする。
@  「あまり役に立たない」と言ったのであって、「まったく役立たない」とは言っていない。
A  なんにも目途がないより、なんかしらあったほうがましである。
B  多くの市場参加者が見ているものを、一応頭に入れてゲームに参加することが必要。


もうひとつ97円60銭がドルの下値目途になるテクニカル的な根拠を言うと、ドル円の5月高値と6月安値の値幅に対してフィボナッチ・リトレースメントの38.2%に当たる水準だからだ(グラフ2)。6月の安値からの戻り相場で7月上旬につけた101円半ばは76.4%の水準である。もしも97円60銭=38.2%がブレークされたら次は23.7%=96円14銭を意識する展開となるだろう。

前回のレポートで相場が崩れた理由として、円高と企業業績懸念のふたつを挙げた。為替のほうは今週、米国で重要イベントが目白押しでまだまだ波乱含みだが、もうひとつの企業業績については見方は変わらない。自動車など好業績の確信度が高い企業群の決算発表を目にすれば、相場の下値は固まってくると考えている。


前にも述べたように、4-6月の日経平均は今期予想EPS900円をもとにPER14倍から17倍のレンジで動いた。7-9月は990円に上方修正されるEPSをもとにした新たなバリュエーション・レンジでの推移となるだろう(グラフ3)。990円のEPSでPER14倍は13,860円。バリュエーション面からはその水準が下値の目途だ。その水準は一目均衡表で言うと -いや、もうやめておこう。
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G903/strategy/index.htm

コメント [経世済民81] 来年1月スタート NISA(非課税制度)導入 アベクロの魂胆 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
01. 2013年7月30日 00:18:38 : FfzzRIbxkp
最近、アベノミクス騒いでますか?

為替も株も下がってるけど。

外国人投資家が日本株売ってるのに、なんでNISAで日本人が株買わなくちゃいけないのかがわかんない。

コメント [原発・フッ素32] 2013/7/27雨に濡れた人は健康障害が出てくる恐れ (ずくなしの冷や水)  赤かぶ
01. 2013年7月30日 00:18:45 : FOgl58n5fA
今回、新潟で事故隠しが行われていることになるが、こういうことは、数年に一回ぐらい、これまでもあったのではないか。
コメント [原発・フッ素32] 放射能ダダ漏れ!東電が井戸水位と潮位の連動性を認める!この井戸からは40〜50万Bq/Lのトリチウムや90万Bq/L…  赤かぶ
07. 2013年7月30日 00:19:09 : H0MotHM7GI
gifアニメが図星!
これ見るとトレンチは獅子脅しとして機能
放っておくわけです
コメント [原発・フッ素32] 体内にセシウム 心臓疾患まねく チェルノブイリ事故で警鐘 (東京新聞 こちら特報部)  赤かぶ
04. 2013年7月30日 00:19:11 : XUd48KYCio
ウクライナ・ベラルーシの人口推移でいけば、20年後の日本の人口は1割減。
ざっと1千万人が消されたことになる。
国・御用学者・東電発表が信頼性を欠き、現状垂れ流し継続、時々異常な垂れ流しが数十年継続し、人口密度・農業・漁業の食糧基地が汚染したことすら、チェルノブイリの被害の数倍から十倍だとすると、20年後の人口減は2割減以上が想定できる。
日本の総人口が20年後、2千万人が消え、1億人割れだろう。
中国人移民大量受け入れでもしないと
景気が良くなるはずがない。
コメント [カルト11] 太郎は国会質問などできなくても良く、国政調査と結果発表と部会参加報告とシンポジウム参加だけで十分なのである。 ポスト米英時代
10. 無段活用 2013年7月30日 00:20:01 : 2iUYbJALJ4TtU : ddGVSlWexS
>6年間は選挙がないのだから調べる・発表する・院外で議論をするという新しい
>議員活動をすればいいのである。

質問主意書を徹底的に書きまくる、と言う手もある。

なるほどね。

コメント [雑談専用40] 瞑想のススメ 気まぐれな風
01. 2013年7月30日 00:20:11 : rSTKXOnxQE

湧き上がる感情

 動き回る思考


無視、からの、観察です。


 

記事 [経世済民81] 日銀総裁の講演 (在野のアナリスト) 
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52482638.html
2013年07月29日 在野のアナリスト


山口県周南市の連続殺人、放火事件について、憶測で語るのは危険ですが、一つ云えるのは地域の結束が固く、特に容疑者の両親が地域に深く根ざしている場合、その地域コミュニティに息子が入るのは、至極大変だったのでしょう。それは誰々の息子、という目でみられ、見下されるとは言えずとも軽く見られがちです。その境遇に反発すれば、地域で孤立していく。さりとて、50歳を越えると自分を変えようもなかったのでしょう。事件を起こしたことは悪いことですが、軽軽に善悪を論じるのも難しい、それは地域コミュニティの難しさ、として全国でもみられることです。

株式市場が大荒れです。先週25日から3日で1000円をこえる下落、フリーホール状態です。しかも、今回は明確な理由がない。FRBが緩和を継続するとの思惑で、円高になるから、という理由は後付に近いと感じます。米国ではサマーズ元財務長官が、次期FRB議長の最有力候補として挙がっていますが、やや引き締め方向ではないか? と囁かれます。今週のFOMCで動きがないとしても、その僅かな差で、これほど急落する理由にはなりません。参院選後の急騰を期待してポジションを組んでいた層が落としている、との見方の方が正しいと見ています。それは為替も同様なのでしょう。

そんな中、経済面でもう一つ語られるのが、消費税増税の影響です。浜田内閣官房参与の観測気球で、分割引き上げがあるのか? と囁かれますが、これはどちらの材料にもとれます。景気としてみれば、引き上げない方が確実ですし、ここまで閣僚が世界にむけて消費税引き上げを公言しているので、すでに国際公約となっている。上げなければ信認を失う、という見方です。どちらも正しいですし、これは株価や為替の材料とはなり難い。見方が割れるものほど、一方向に傾け難いのです。

そんな中、日銀総裁が講演の中で、従来の二段階引き上げに対して賛意を示す発言を行いました。同時に、円安・株高による金融の好転、企業・消費者の心理の改善による期待の好転、CPIの上昇などの経済、物価の好転が、今のところうまくいっている、と発言しました。しかし、まさにこの3つの好転が安倍ノミクス、日銀のリスクであり、問題を含んでいるといえます。

今すすみ始めた円高、株安、これによる金融関係の悪化。内閣支持率の低下にともない消費者マインドも低下し、企業も対策がないことによる失望。CPIが上昇しても賃金が上がらないことによる、更なる景気悪化。そんな事態になると、日本のマインドは一気に壊れます。個人的に怖れているのは、安倍ノミクスバブル崩壊による、このマインド低下が日本を長期停滞に導くのではないか、ということです。

つまり早期に萎むなら、土地も株もそれほど上昇しておらず、資産価値としての目減りはある程度防げます。しかし長期になれば、このバブルの収束、日銀が緩和を引き締めるだけで大きな景気悪化を伴うことになり、資産価値の目減りもかなり大きくなります。しかし早期なら、マインドの低下だけで済む。ただし、日本は異次元で失敗しただけに、打つ手をなくす、閉塞感が強まります。

残念ながら、ここまでマインドを上げてしまうと、ある程度の調整があっても、気持ちが萎えるだけで市場には悪影響を与えます。ヘッジファンドが処分売りをだしただけで、大幅下落につながるのは、長期保有が少ない。マインドで持ち上げられている部分が、相当に大きいため、なのでしょう。大きな材料もなく、ここまで下げる相場は、やはり本来の実力からかけ離れた部分が大きい、とも言い換えられます。伊国のことわざを借りれば、希望で袋いっぱいにはならない、希望により生きる者は飢えて死ぬ。というものがあります。期待でいつまでも株高を続けるわけにはいきません。今ここでファンダメンタルズが崩れると、一気に期待も萎むでしょう。そのとき、安倍ノミクス、日銀の真価が問われるのであり、その時期は近づいているのかもしれませんね。



http://www.asyura2.com/13/hasan81/msg/420.html

コメント [原発・フッ素32] 2013/7/27雨に濡れた人は健康障害が出てくる恐れ (ずくなしの冷や水)  赤かぶ
02. 2013年7月30日 00:21:08 : rzg9OX1svs
あの〜 何か 治療中のガン患者とかと 勘違いしてませんか
自分は 東電や安部首相にもふくいちの原発建屋内に入って
調査するの いつでも OK牧場って 伝えてあります
それでも 途中で意識を失い 助けも来ないで その場で
屍になる程度だと思いますけど
コメント [経世済民81] 来年1月スタート NISA(非課税制度)導入 アベクロの魂胆 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
02. 2013年7月30日 00:21:10 : nJF6kGWndY

>買ったからには、いずれ売却しなくてはなりません。その受け皿が、ニーサ

相変わらずのゴミw


コメント [政治・選挙・NHK151] 大阪住吉区の府営住宅7階からの転落殺人事件は安倍カルトの不正選挙の証拠隠滅工作だった!(宇宙への旅立ち) 天下万民
09. 2013年7月30日 00:23:05 : bFBShBtcdY
 
◆貧困ビジネスと生活保護問題
私はこの事件は貧困ビジネスに関わっている者が矢島祥子先生を邪魔に思い計画的に殺害したのではないかと思っている。
献身的に西成の労働者を治療していた医者である矢島さんがなぜ邪魔だったのか?
医者である矢島さんは、弱者を対象とした組織的な臓器売買の存在に気がついたのかもしれない。
またそうした労働者の生活保護、覚せい剤とのつながりを示す話もでてきている。

◆『貧困ビジネス被害の実態と法的対応策』
「大阪市が、生活保護の患者が入院している200の病院を調査すると、2009年11月からの3ヶ月間、患者全員が生活保護受給者だった病院が34あったという。
そして、これは生活保護受給者が入院している病院だけの問題ではない。
通院する生活保護受給者は激増しているが、高齢者専用のアパートに囲い込んだ受給者に診療を繰り返す、あるいは過剰な検査や投薬をして医療費を稼ぐといった病院の問題が現われ始めている。「病院全体が生活保護で生計を立てている」状況が進行しているのだ。」

生活保護の闇 1「受給者に住宅の賃貸契約、窓口で政治団体の名刺」
http://www.youtube.com/watch?v=P-HW4o_dOic&feature=related

生活保護の闇 2「囲い屋、1日1食の宅配弁当サービスで4万円」
http://www.youtube.com/watch?v=d6vitqjeg2c&feature=related

コメント [雑談専用40] 瞑想のススメ 気まぐれな風
02. 2013年7月30日 00:23:26 : rSTKXOnxQE
肉体、感情、思考


 が、

 どの様に作用しているか?

 どの様な関係性があるのか?


  観察し、研究して下さい。


研究レポートは、必要ない(笑)


コメント [政治・選挙・NHK151] 安倍首相 異例のロングバケーションは靖国参拝のためなのか (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
01. 無段活用 2013年7月30日 00:24:52 : 2iUYbJALJ4TtU : ddGVSlWexS
だって、15日は九段の日本武道館で戦没者追悼式がある。

さすがにこれには出ないとまずいでしょう。

コメント [政治・選挙・NHK151] 自民党 ロコツなバラマキを加速 来年度予算はシーリング上限なし (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
05. 2013年7月30日 00:25:21 : 8edmQxe8lA
ばらまきの後に増税。
「朝三暮四」はいまでも有効だということが証明されるのだろうか。
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E6%9C%9D%E4%B8%89%E6%9A%AE%E5%9B%9B/
コメント [音楽11] ショパン/ワルツ第19番 イ短調(遺作)CT224/演奏:ブルーノ・リグット グッキー
23. 雪乃 2013年7月30日 00:25:53 : dbjaZzfDc50UU : TUPxsc98ho
グッキー様
バッハの曲気に入っていただけて本当によかった。
古代の人に思いを馳せるの大好きです。

話は変わりますがSF小説ほとんど読んでいなくて違う投稿のコメントで話されていてとても読みたいと思ったのですがどの本から最初に読むのがいいのか教えてください

コメント [経世済民81] 異次元緩和は空回り、日銀は政策変更を 銀行貸出はさほど増えず金利は上昇、円安で物価高に(週刊東洋経済)  赤かぶ
09. 2013年7月30日 00:25:57 : 5js7pLq7y6
「景気回復実感なし」 知事、消費増税へ慎重判断要望 2013/7/29 14:11

 2014年4月に予定されている消費税率引き上げについて、徳島県の飯泉嘉門知事は29日の定例会見で「(徳島県などの)地方は、はっきり言ってまだ景気回復の実感はない」と述べ、政府に慎重な判断を求めた。

 消費税率引き上げの判断材料となる各種経済指標は好転しているが、知事は「地方が実感を持てるときこそ景気回復してきたということになる。大都市や大企業ではなく、地方や中小零細企業の実感を聞き、最終的に決断してほしい」と述べた。

 また「全国知事会では(安倍晋三首相の経済政策の)アベノミクス効果の実感がないとの声が地方の知事から寄せられている。参院選を通じて(地方の)声を聞き、安倍首相、菅義偉官房長官も慎重になっているのではないか」と指摘した。

 菅氏は28日のフジテレビ番組で、首相が10月めどの臨時国会召集前に最終判断するとの見通しを示した上で、税率の引き上げ幅や時期に関して複数の案を想定し、経済への影響を検証する方針を示唆した。

http://www.topics.or.jp/localNews/news/2013/07/2013_13750747255192.html

本社世論調査:消費増税に抵抗強く 「予定通りに」26%

毎日新聞 2013年07月29日 00時17分(最終更新 07月29日 11時11分)

 毎日新聞が27、28日行った全国世論調査で、来年4月に予定される消費税率の8%への引き上げについて尋ねたところ、「予定通りに引き上げるべきだ」は26%で、「引き上げるべきだが、時期は先送りすべきだ」(36%)、「現在の5%を維持すべきだ」(35%)をともに下回った。安倍晋三首相は秋に最終決断する方針だが、抵抗感は依然として強い。

 安倍政権の支持層でも「予定通り」は30%にとどまる。「先送り」は42%、「5%維持」は25%で、延期・凍結派を合計すれば賛成派の2倍を上回った。不支持層では「予定通り」24%▽「先送り」27%▽「5%維持」46%で、延期・凍結派が賛成派の約3倍に達した。

 これに関連し、菅義偉官房長官は28日のフジテレビの番組で「9月に4〜6月期の国内総生産(GDP)速報値の改定値が発表される。秋の臨時国会の前までに首相が判断する」と語り、臨時国会前に最終判断する考えを示した。「安易に決めるのではなく、ありとあらゆる指標や可能性を示した方がいい」とも指摘。景気失速を招いたと指摘される橋本政権下(1997年)の税率5%への引き上げを検証し、必要な対策を検討する考えを示した。

 一方、参院選で大きく議席を減らした民主党について「再建を期待するか」どうかを聞いたところ、「期待する」は26%で、「期待しない」の66%を大きく下回った。党運営の混乱が続く同党への有権者の視線は依然厳しい。【竹島一登】

 ◇調査の方法

 7月27、28日の2日間、コンピューターで無作為に数字を組み合わせて作った電話番号に、調査員が電話をかけるRDS法で調査した。福島第1原発事故で帰還困難区域などに指定されている市町村の電話番号は除いた。有権者のいる1521世帯から929人の回答を得た。回答率は61%。

http://mainichi.jp/select/news/20130729k0000m010075000c.html

コメント [原発・フッ素32] 2号機、5号機からヨウ素が出ている!! (とある原発の溶融貫通(メルトスルー))  赤かぶ
81. 米犬のご主人 2013年7月30日 00:26:05 : apQE5EMbUKAqc : YD9iv8a1Bo
相変わらずiyao.は変態だ!気持ち悪い。人格が崩れて行ってる。地獄の釜に
足を突っ込んでいる。「おじゃま一郎」や「米犬」の言うことも阿呆の極みだが、
iyao.の場合は狂気に取り憑かれている!
コメント [政治・選挙・NHK151] 次期衆院選までの「黄金の3年間」謳う新聞は甘すぎとの批判も(週刊ポスト)  かさっこ地蔵
02. 2013年7月30日 00:26:45 : 1g6XmB7uPg
来年、消費税が増税され新聞だけが「軽減税率」が適用される。

そうなってしまってやっと新聞屋の正体がばれる。それでも物価上昇、社会保険料負担の上昇に加えて消費税が増税されれば一挙に生活が苦しくなる人は増える。
新聞の発行部数はさらに落ち込むだろう。

汚い業界との評価も定まっていくだろう。チャンスは訪れる。日本は落ちるところまで落ちないと変わらない。それでも日本人が変わらないのなら自業自得だ。

コメント [カルト11] 史上最高の期日前投票と史上最低の当日投票、期日前投票の方がいじり易いからである、しかしそんな投票行動は有り得ないのである ポスト米英時代
04. 2013年7月30日 00:27:01 : sUpHQ8Q75g
>>01
> 特に不正選挙なんぞどこにもなかった。

と気楽に断言するつうことはチーム世耕のエージェントだ罠w
アタマ悪杉

コメント [カルト11] リチャードコシミズ独立党より選挙妨害で3人逮捕 チベットよわー
11. 2013年7月30日 00:27:58 : fnHX6SWwuM
こんなやからのすれをよく
ほうちしておくものだとかんしんする
管理人さんのともだちですか?
コメント [経世済民81] 日銀総裁の講演 (在野のアナリスト)  赤かぶ
01. 2013年7月30日 00:28:04 : niiL5nr8dQ
【第11回】 2013年7月30日 野地 慎 [SMBC日興証券為替ストラテジスト]
金融緩和策継続見通し示した
欧州の5年債に投資妙味あり

拡大画像表示
 5月22日のバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言以降、FRBの資産買い入れ政策(QE)の縮小・終了観測が強まり、米国を中心に世界各国の長期金利が上昇し、債券価格は下落した。

 FRBが意図したのは、FRBの流動性供給をよりどころとした株価や住宅価格の過度な上昇を抑制することであり、利上げまで意識されて長期金利が大幅に上昇することは望むところではなかった。しかし、ボラティリティ(変動幅)の急上昇や持ち高の損切りなどを背景に各国の中長期債利回りは上昇し、中でも中期債の利回りが上昇したことで、利上げ期待も高まる格好となった。

 その利上げ期待を沈静化すれば、中期債の利回りが低下し、長期金利低下を促すことも期待できる。FRBメンバーが利上げは遠いとの認識を市場に浸透させるのに苦慮する中、長期金利上昇を抑制すべく、まずはECB(欧州中央銀行)とBOE(イングランド銀行)が動いた。

 ECBは中期的なインフレ期待、経済動向、マネー動向などを踏まえ、現在の金融緩和策を「必要なだけ」持続するとの先行きガイダンスを提示し、BOEも同様のガイダンスを8月に導入する方向性を示した。

 低金利政策の持続を約束した格好のECBやBOEに対し市場は好意的に反応し、利上げ期待はユーロ圏と英国ではほぼ収まった。世界的な金利上昇の震源地である米国では、利上げ期待を抑え切れない状況が続いているが、今後は、利上げの条件となる失業率の閾値(いき ち)をより下げることなどで、利上げ期待を鎮めにかかると予想される。

 現時点において、英国5年債利回りが低下し切れていない点が少々気になる。すでに明確な先行きガイダンスを提示したECBに対して、BOEのガイダンスの内容がまだ判明していない点や、経常赤字国である英国の国債利回りには金利上昇局面でより多くのリスクプレミアム(上乗せ)が乗りやすい点などが、ドイツ5年債ほど英国5年債の利回りが低下しない要因である。

 また、インフレターゲット政策を掲げるBOEが、どこまで柔軟に先行きガイダンスを示すことができるのかについて、市場が懐疑的であるとも考えられる。足元で原油価格の上昇傾向が続いており、BOEのガイダンスがインフレ率により多くの配慮を行うものであれば、市場参加者にとって、低金利政策の持続そのものも疑わしくなる。

 8月以降、BOEが強く低金利政策の持続を公約することを期待すれば、現時点では英国5年債利回りに最も大きな低下(価格は上昇)余地があると考えられるが、他方、中央銀行の政策の透明性がもたらすボラティリティ安定による金利低下を期待するのであれば、ユーロ圏(ドイツ)の5年債に投資の魅力があるとみる。

 (SMBC日興証券為替ストラテジスト 野地 慎)

コメント [経世済民81] 中国「影の銀行」 GDPの55%、約462兆円に及ぶとの試算も (週刊ポスト)  赤かぶ
06. 2013年7月30日 00:29:07 : niiL5nr8dQ
【第288回】 2013年7月30日 真壁昭夫 [信州大学教授]
“李コノミクス”は世界的なリスクオフを招くか?
大胆なシャドーバンキング封じ込め作戦の妙薬と毒薬
成長率が7%台まで鈍化する中国
思い切った変革を進める“李コノミクス”

 現在、中国経済が曲がり角を迎えている。かつて2ケタの成長率を誇っていた中国経済は、足もとで7%台の成長に鈍化しており、非効率な経済構造、過剰な生産能力、シャドーバンキングなどの未成熟な金融システム、政治の腐敗など、深刻な問題に直面している。

 共産党の最高指導者である習近平・李克強のコンビは、こうした問題に正面から対応する姿勢を示している。特に李克強首相は、主に経済・金融の分野でかなり思い切った変革を実施しており、同氏の政策は“李コノミクス”と呼ばれている。

 同氏の改革の基本は、「規模の大きな経済は、自由な価格形成メカニズムによって効率的に運営されるべきだ」との考えに基づいている。

 7月20日にも、規制管理下にあった貸出金利の下限金利を撤廃することで、金融の自由化に向けた一歩を踏み出した。その措置の狙いは、無秩序に拡大しつつあるシャドーバンキングを縮小することにある。

 思い切った変革は、短期的には様々な分野で軋轢をもたらすことが予想される。しかし、そうした痛みを伴う改革は、中長期的には経済の効率化に寄与するはずだ。

 問題は、中国の政治・経済情勢が、“李コノミクス”の当面の痛みに耐えることができるか否かだ。“李コノミクス”を推進してそれなりの成果が上がれば、行き詰まりつつある中国経済を蘇生することができるだろう。

 逆に、“李コノミクス”が道半ばで放棄されると、中国経済は一段と厳しい状況に追い込まれる。それは、世界経済にとっても重大なリスク要因だ。

社会の“分配”がうまくいかない中国
李克強は経済大国の救世主になれるか?

 現在の中国経済の特徴を言葉で表すとすれば、“規制”“管理”という表現になろうか。そして、規制・管理を行う主体が共産党幹部というのが、中国経済の基本構造だ。

 もともと共産党は、共産主義を教義とする政治集団だ。そのため、共産党幹部の中には、経済合理性や効率を重視する人ばかりではない。そうした人々が、世界第2位の経済大国を運営しているのである。

 中国経済の規模が小さいときは、それでも何とか回っていたのだが、中国が世界有数の経済大国となった現在、そうした仕組みで経済全体をうまく運営することは難しい。最も重要なポイントは、社会の中の“分配”がうまく行かないことだ。

 たとえば、人、モノ、金の経済資源が、社会の中で効率的に分配されているのだろうか。実際、潤沢な経営資源が、国有企業などの一部に配分される一方、中小企業などには十分な資金や人材が回っているとは言いがたい。

 また、経済活動によってつくり出した果実(富)も、社会全体に公平に分配されてはいない。一部の共産党や国営企業の幹部には有り余る富が配分されるのに対し、農村部の人々への配分は極めて限られている。

 その規制の経済体制が、今限界を迎えようとしている。配分のメカニズムが上手く働かないため、中国経済は莫大な過剰供給力を抱え、金融市場では、銀行を通さないシャドーバンキングがほとんど管理不能になるまで拡大してしまった。さらに、国民の間の貧富の差は修復が不可能なほど広がってしまった。

 多くの人々は、そうした中国社会の歪みに疑問を持ち、それが社会問題になる可能性も高まっている。共産党幹部としても、そうした状況を放置すると、共産党による政権を長期間維持することが難しいとの認識になっている。中国は、そこまで追い込まれているということだ。

 そこに出現したのが、習近平・李克強の新コンビだ。昨年、前政権からバトンタッチを受けた両氏は、それまでに貯まってきた経済の歪み(膿)を正すべく改革に着手している。その1つが金融市場の改革だ。

 中国の政策当局は、7月20日から貸出金利に関する規制を解除し、金利を自由化することで、資金が中小企業などに回り易くする政策を発表した。具体的には、基準金利6%の0.7掛けである4.2%という貸出金利の下限を撤廃する措置だ。これは、今までの規制金利体制に風穴を開けて、今後徐々に金融自由化を進める第一歩である。

シャドーバンキングを封じ込めろ!
“李コノミクス”の大胆な金融自由化策

 従来の中国では、多くのケースで預金・貸出金とも基準金利が適用されている。銀行が資金を貸し出す場合、どの企業に貸しても金利が同じだとすると、どうしても規模が大きく信用力の高い国営企業などに貸し出すことになる。その結果、国営企業などには潤沢な資金が回ることになる。

 一方、銀行は中小企業への貸し出しを行い難く、結果的に資金需要の旺盛な中小企業などは、非正規のシャドーバンクなどに頼らざるを得ない。あるいは、大規模な不動産投資を行う地方政府なども、同様にノンバンクなどに依存することになる。それが、シャドーバンクを拡大させる重要な原因の1つになっていた。

 シャドーバンクを通って貸出金(信用創造)が無秩序に拡大すると、いずれそれが管理不能な状況になることは、目に見えている。それを阻止するために李克強首相は、高利貸しなどの経営者に厳罰を与えると同時に金融の自由化を進めて、徐々に金融の正常化を図ろうとしているのだ。

 最近、経済専門家の間で、中国の李克強首相の経済政策に対する注目度が高まっている。同氏の思い切った政策転換が、これからの中国経済をどのように改革できるかが重要になっているからだ。

 李克強首相の基本は、それまでの成長重視を180度転換して、中国経済が抱えている歪みや問題を解消することに軸足を置く。その結果、成長率が低下することは避けられないと考える。

景気刺激策をせず信用を圧縮
金融改革の副作用と世界経済

“李コノミクス”の具体的な内容は、@大規模な景気刺激策を実施しない、A信用を圧縮する、B経済の構造改革を推進する、の3つだ。

 今回、李克強首相が金融自由化の第一歩を踏み出したことで、今までの中国の金融システムが変革されることになる。それは長期的に見れば、避けて通れないプロセスであることは間違いない。

 しかし短期的には、様々な軋轢が起きるだろう。たとえば、高金利の理財商品などの返済不能(デフォルト)などの事態が発生することが考えられる。それは、シャドーバンキング潰し、つまり金融の正常化の副作用と言える。

 問題は、その副作用がどの程度のマイナス効果を中国経済に与えるかだ。仮にそのマイナス効果が過大で、中国経済の成長を大きく阻害すると、中国のみならず、わが国をはじめ世界経済に重大な痛手を与えることになりかねない。

 それが現実のものになると、世界経済に下押し圧力がかかることになる。その場合、主要国の株式市場は不安定な展開を余儀なくされる。多くの投資家はリスクを軽減(リスクオフ)するだろう。株式市場がさらに不安定になり、為替市場も大きく振れることになると懸念される。

 いずれにしても、中国経済の先行きは、李克強首相の経済政策(李コノミクス)の成否にかかっている。それと同時に、世界経済にも重要な影響を与えることは間違いない。

コメント [政治・選挙・NHK151] 孫崎享の正体を暴く。まだよく分かっていない人が少なくないようだが… (山崎行太郎)  笑坊
23. 2013年7月30日 00:29:11 : 1a10PLo3zL
>>22
中国の手先になっている根拠をしめせ!>>孫崎さんの本を読んだら分るよ。

アジアにeu共同体の様な経済文化共同体構想を進展させることは極めて重要だ。>>言いたいことは分かるが、こんなこと可能なのかね?どうやって進展させるのか、そのプロセスを示してほしい。EU加盟国はキリスト教、ローマ帝国の版図であったという共通の歴史的、文化的背景があるが、アジアには共通の背景はないのだよ。「アジアはひとつ」という美しいことばがあるが、現実の国際政治ロマン主義で乗り越えられるほど甘くない。だいたい、EUにしても存続が危ぶまれているではないか。共通の文化、歴史があってもうまくいかない。アジア共同体なるものはもっと現実性に乏しいのではないか。鳩山の夢想が中国に利用されるだけだ。

コメント [経世済民81] 異次元緩和は空回り、日銀は政策変更を 銀行貸出はさほど増えず金利は上昇、円安で物価高に(週刊東洋経済)  赤かぶ
10. 2013年7月30日 00:30:54 : 5js7pLq7y6
消費増税反対58%

中川秀直

2013年07月25日 10:33

朝日の参院選の結果を受けた調査で、内閣支持率は、1ポイント増の53%、不支持率は1ポイント増の26%。政党支持率は自民が4ポイント増の39%、民主が3ポイント増の7%、維新が1ポイント増の3%、公明が2ポイント減の4%、みんなが2ポイント増の4%、共産が1ポイント増の4%、支持政党なしが7ポイント減の31%。

ねじれ解消は良かったが53%、良くなかった24%で、29ポインと差もあり、民意は与党圧勝を評価しているが、勝因は、野党に魅力がなかったからが66%と敵失をあげている。自民党が評価されたからは17%しかない。事実、今後自民党の進める政策への期待41%、不安39%と拮抗している。

問題は、消費増税に民意の58%が反対していることである。消費増税について、昨年12月の衆院選、今回の参院選でも、直接国民に信を問うていないが、民意は間接的に、消費増税NOを明示している。消費増税を主導した民主党の衆院選、参院選の相次ぐ惨敗がそれである。野党に魅力がなかったから66%の要諦は、消費増税反対58%にある。

共同通信調査でも、自民党支持層の40・1%が時期の先送りを求めた。「5%を維持」も32・8%で、「予定通り引き上げる」は25・4%にとどまった。

民主党の43・6%、日本維新の会の43・7%、公明党の45・2%、みんなの党の55・3%、共産党の61・9%が増税反対。

「支持政党なし」の無党派層では、5%維持がトップの43・0%を占め、先送りは35・4%、予定通りは19・0%。

首相は、消費増税反対58%の民意に応じて、来年4月から8%引き上げについて、時期、幅共に、慎重に調整すべきである。千載一隅の好機である「黄金の3年間」を決める歴史的決断が必要だ。

http://blogos.com/article/66955/

コメント [原発・フッ素32] 東日本各地で放射能が上昇傾向!特に秋田の線量が凄い!27日から福島を中心に東京や新潟、東北各地で線量上昇!  赤かぶ
29. 2013年7月30日 00:31:08 : 19QDH5LY4w
TPPも原発も気象兵器もNWOのツール=「666」=「悪魔が支配する世界」
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コメント [経世済民81] 「アベノミクス加速で生じるのは超格差社会」と森永卓郎氏指摘 (NEWS ポストセブン)  赤かぶ
07. 2013年7月30日 00:32:15 : niiL5nr8dQ
【第4回】 2013年7月30日 吉田典史 [ジャーナリスト]
“狙い撃ち社員”は親やお金を使ってでも放り出す!
元労働相談員が目撃した「退職強要現場」の伏魔殿
 連載第1〜3回では、ブラック企業の職場で悶える会社員の赤裸々な声を紹介した。今回は、以前公的機関で労働問題の相談員を務めていた人物に、リストラを行う企業側の本音を聞き、さらなる真相を解き明かしたい。彼らの仕事は、社員の依頼を受けて経営側と交渉することだ。記事では、この元相談員を仮にA氏とし、筆者とA氏のやりとりを会話形式でお伝えする。

 なお、ここで言う「公的な機関」を詳述すると、取材対象が特定されてしまう可能性があるため、匿名とさせていただきたい。また、記事には双方のやり取りの9割ほどを盛り込んだが、1割は会社や会社員などが特定し得る可能性があるため、省略した。

 A氏は30年近くに渡り、会社員や人事部員、労働組合役員らの労働相談に対応してきた。解雇、退職勧奨、退職強要、賃金不払い、配置転換、いじめやパワハラ、セクハラなどについてである。

 今回は、会社員を特に苦しめるブラック企業の「退職強要」について尋ねた。「退職強要」には、日本の企業や社会が抱え込む問題が凝縮されている。

「社員が大人しく辞めてくれない」
親に圧力をかける“退職勧奨”まで横行

筆者 退職勧奨や退職強要の相談で印象に残っているものは?

A氏 会社が親を使い、息子や娘である社員が退職するように仕向けることもあった。たとえば、人事部が親に連絡を入れる。そして「『会社に残っても居場所がないから早く辞めるべき』と、お子さんに説得してほしい」と言ったようだ。

 それを親から聞いて、その社員が私のところへ相談に来た。社員を辞めさせたいと思えば、人事権を持つ人たちは実に様々なことをする。

筆者 人事部が興信所を使って(@)、会社と争う社員を調べる場合があることは、十数年前より弁護士や労働組合ユニオンの役員から耳にする。実際、取材の際に「(役員からの指示があり)内容証明郵便を送り付けた社員のことを調べた」と明言する、大企業の人事部の課長もいた。

A氏 会社としても、困っているのだと思う。リストラ候補の社員がおとなしく辞めてくれないから、どうしたらいいのか、と……。解雇にすると、裁判になる可能性がある。費用もかさむ。判例に載ることもあり得る。他の社員や取引先にも示しがつかない。

 それならば、退職強要に近い「退職勧奨」(A)を続けて辞表を書くように仕向けるのではないだろうか。

筆者 やはり、「退職強要に近い退職勧奨」が多いのか。

A氏 相談に来るケースの中では、それが目立つ。法律に照らし合わせ、「不当」と言えるのかどうかは微妙だ。私はその会社員が残ろうとするならば、「辞めません」と意思を伝えることを助言する。それを文書に書いて渡してもいい。

 それでも退職勧奨を受けるならば、弁護士に依頼し、内容証明を送ることも考えていいのではないか、とも話す。

相談に来た社員の「その後」
多くが会社に屈して辞めていく

筆者 相談に来た人は、その後どうなるのか。

A氏 相談者とのやりとりから感じ取る限りで言えば、その多くは退職勧奨を受け入れ、辞めていくのだと思う。内容証明を送った気配もない。

 完全に「不当」と言えるならば、法の場で争うのかもしれない(B)。しかし、実際は「退職勧奨」と言えるものが多く、「退職強要」と言い切る根拠に乏しい。だから、争おうと思わないのではないだろうか。

筆者 会社は、社員の争う意思を削ぐことも視野に入れているのではないか。

A氏 退職勧奨や強要では、その社員のキャリアや人格などを否定し、プライドを傷つける。当然、争う意欲を削ぐようには考えていると思う。退職勧奨の場で聞くわかりやすい言葉が、「ここに残っても、あなたの仕事はないよ」。これを繰り返し言うことで、自尊心を傷つける。

筆者 相談員として、その光景をどう捉えるか。

A氏 会社に残ること以上に、人が生きていく上で自尊心は大切。相談員を離れた立場で言えば、そこまでして残る意味はないように思う。

社員の更生ばかりが管理業務ではない
辞めさせることも上司の「管理」である

筆者 そもそも人事部にしろ上司にしろ、管理する側の人々がその社員を更生させることはできなかったのか。

A氏 確かに彼らは、管理する側ですね(苦笑)。ただ、いったん辞めさせると決めたら、それを遂行するのも「管理」かもしれない。特に中堅・大企業ならば、退職勧奨は組織として行う。役員も人事部も、いわば公認。退職勧奨する上司には、罪の意識はないでしょう。

筆者 この連載の取材では、職場で殴られた社員がいたり、うつ病になるまで追い詰められる社員もいた。

A氏 私が相談を受けたケースでも、殴られた30代の男性社員がいた。上司がワンマンであったり、徒弟制的な仕事のやり方をする職場で見かける光景だ。モノをぶつける上司もいれば、蹴る上司もいた。

 そこまでされた社員が、会社に残る理由がわからない。いずれも刑事事件になりかねない。だけど、多くの人が泣き寝入りをする。

筆者 相談者から依頼を受けて、会社に連絡をすると、その後どうなるのか。

A氏 「御社の○○さんという社員から斡旋の依頼を受けたから、話し合いをしたい」と電話を入れる。すると、中堅・大企業ならば、「1週間後ぐらいに会社に来てほしい」と言う。その間に弁護士などに相談し、対応の仕方を詰めるのだと思う。9割以上の会社が、私と会う前に何らかの準備をしていたように見えた。

筆者 中小企業はどうか。

A氏 会うことを拒む場合もある。我々にはそれ以上、強制力がない。何度も電話などをして連絡をするが、一貫して断ることもある。こうなると、どうすることもできない。

退職強要はしていない
辞めてほしいとは思っているが……

筆者 中堅・大企業の人事部員は、話し合いの際に何を言ってくるのか。

A氏 話し合いの場には2〜3人が現れる。その場合、人事部長、課長、担当者といった顔ぶれになる。主導権をとるのが、人事課長。

 こちらが「退職強要になっていないか」と尋ねると、「退職強要はしていない。辞めてほしいとは思っているが……(C)」とはっきりと答える。彼らは言質を取られないように、説明に終始する。うろたえるものはなく、淡々としている。

筆者 中堅・大企業の人は、リストラの場合、辞めていく道筋をつくったという自負があるように思う。取材で人事部員と接すると、感じることだ。

A氏 中堅・大企業は中小企業のように、いきなり「辞めろ」と言うことをあまりしていない。会社の意思とは関係なく、いじめのように狙い打ちで、1人の社員を辞めるように仕向ける場合もあるが、相談事例の中では少ない。

筆者 大企業の場合は、配置転換で意にそぐわない社員を追い出すことができる。これで一定の「浄化作用」が働く。

A氏 中堅・大企業では、人事部などが社員に経緯を説明し、退職金に一定の金額を上乗せして、希望退職を募る。それがうまく行かない場合などに、指名解雇のように「この人を辞めさせよう」と狙い打ちになることがある。

筆者 リストラの人選は本当にフェアなものか。

A氏 解雇に必要な客観性・合理性があるものではないのかもしれない。だが、実績や成果などをある程度踏まえた上で、選んでいる。その社員の日々の言動や今後の可能性も含め、様々な観点から検討し、セレクトしているとは思う。中小企業には、そのような手順があまりない。だから、トラブルは起きやすい。

筆者 相談員に斡旋を依頼した会社員が、「会社の話を外に持ち出した」として、人事部から報復を受けることはないのか。

A氏 そのことで「解雇になった」という話は聞いたことがない。第三者機関に話を持ち出したとして解雇にすれば、「不当解雇」となるからだ。

配転を退職強要と訴えても勝てない
一方、不都合なことを話さない社員も

筆者 会社が引き下がるとは思えない。何らかの報復をする可能性が高い(D)。その1つが、配置転換。配転ならば、一転して会社が強くなる。今の労働法や裁判の判決では、解雇をすると会社が不利。配転で争うと労働者が不利。裁判所の言わんとしていることは、「雇用を守っているのだから、少々のことは我慢しなさい」ということだろう。

A氏 私が人事部と話し合った後、その社員が報復措置のような配置転換を受けたケースは少なからずある。たとえば、営業部から倉庫へ行くことを命じられる。そこで単純作業をする。その配転には、必要性があるようには思えなかった。

 だが、配転が不服として裁判で争っても、労働者には厳しい判決が出る可能性が高い。残って争うならば、配転を受け入れつつ、「不当である」という証拠を固めないといけない。それは、労働者からすると難しい。そこまでして争う人は少ない。

筆者 会社側と話し合うと、実際は退職強要でありながら「退職勧奨をしている」と嘘をつくことはないか。

A氏 それはあると思う。会社員が退職勧奨のやりとりを録音して、「もはや退職強要だ」と指摘をすることもあるが、「勧奨でしかない」として突っぱねることもあった。

 一方で、労働者の側が嘘をつくこともある(E)。たとえば、本人は会社の非を指摘する。しかし、人事部からは「協調性がなく、トラブルが多い」などと聞かされる。労働者が、不都合なことを話さないこともある。

筆者 やはり、会社としてはこういうトラブルを「不毛」とみなし、戦力外としてレッテルを貼った正社員を、非正規社員のように早く辞めさせたいのだろう。解雇規制を緩和することなどは、その一例だと思う。

A氏 経済界が解雇規制の緩和を求めるのも、そのあたりに1つの理由がある。狙われた社員が職場に残り、最後は裁判などで争うと、会社にとってコストになる。弁護士に払う費用だけでなく、証拠などを集めて裁判の準備に費やすエネルギーも必要になる。他の社員などへの影響も、考えているのだろう。

筆者 なるほど。

中堅・大企業は解雇規制を
緩和しても、次々と解雇はしない

A氏 相談の中には、大手メーカーに勤務する社員のものもあった。メーカーはグローバル化により、社内に余剰人員を抱え込む(F)ことがある。こういう環境の変化に素早く対応するためにも、解雇をしやすくしたいのだと思う。

筆者 私は、中堅・大企業は解雇規制を緩和したところで、次々と解雇はしないと見ている。社員に対して、「解雇が簡単にできるんだぞ」という脅しをする意味が強いのでは。

A氏 脅しが解雇規制の緩和の大きな狙いだろう。

筆者 土壇場では、解雇にすることなく辞表を書くように仕向けると思う。自主退職に追い詰めたほうがお金もかからず、メリットが大きい。どうしても辞めない人には解雇通知を出すこともあるだろうが、その可能性は低い。むしろ、今の退職強要に近い勧奨を繰り返していくと思う。そのスピードを上げるための補強材料として、解雇規制の緩和を求めているのではないか。

A氏 その観点から捉えるならば、会社員が争うことができないような心理にすることも狙いにあると思う。今後は、労働組合に入って争うよりも、個人として国や経済界が決める「金銭解決」の相場やルールに基づき(G)、会社と交渉する時代になると思う。すでにその兆しがある。

「金銭解決」がルール化されれば
社員にはメリットがあるのか

筆者 解雇規制の緩和は、総額人件費の厳密な管理が背景にある。経済界は、「20、30代を解雇にすることなく、40、50代を解雇にすることで世代間の“格差”を解消しよう」とは、考えていない。20〜30代の正社員もいくつかの観点からグループ化され、評価の低い者は狙われる。

A氏 それでは人が育たない。特定の人を育てるが、そうでない人は辞めさせればいい、と考えているのかもしれない。

筆者 すでに一部の大企業では、そのセレクトが行われている。事業部制が浸透すれば、若くても他の事業部への配置転換が難しくなる。そうなれば、不採算部門は20代の社員であろうとも、解雇の対象にするはず。「20、30代vs40、50代」は実態に即していない。ただ、20代〜30代の社員を狙う場合も「解雇にするぞ」は脅し文句であり、実際は辞表を書かせるだろう。

A氏 解雇規制が緩和されれば、労働者が得るお金は、公的な機関や労働組合ユニオンに依頼して「不当解雇」として争い、会社に非を認めさせて得るお金(和解金・解決金)よりも、相対的に低くなる。

 たとえば、今争えば在籍期間などにより異なるが、給与の3ヵ月から1年分までくらいの幅がある。これが3ヵ月分くらいに落ち着くのではないか。

筆者 全般的に金額は下がると思う。「退職金すら支払わない中小企業がある。金銭解決がきちんとルール化されれば、むしろ、中小企業で働く社員にはメリットがある」と指摘する声がある。これは、労使紛争の金銭解決の実態を理解していない。退職金制度とは別に、争えば中小企業も通常、3ヵ月〜半年、さらには1年近くのお金を払うこともある。交渉次第では有給休暇をフル消化し、過去の残業代の支払いをさせることもできる。

A氏 (苦笑)

筆者 ところが、解雇規制が緩和されて金銭解決のルールが明確化されると、これら一連の交渉材料、つまり会社の弱みが消えてしまう。中小企業などは、労働保険や社会保険を支払っていないところも多い。これも、交渉次第では労働者が得るお金になる。これらが全部消えて、得るのは給与のわずか3ヵ月分。これで「何のメリットがあるの?」と聞いてみたい。

A氏 経済界のこのような狙いを、会社員がどこまで理解しているかだろう。

踏みにじられた人々の
崩壊と再生

 2人のやりとりの中で、下線を施した部分について、筆者なりの分析を補足したい。この元労働相談員の証言には、経営側の本音が透けて見えるいくつかのキーワードがある。今、理不尽な退職強要を受けている社員は、会社側の出方をシミュレートする上での参考にしてほしい。度重なる圧力で心を崩壊させることなく、自らの再生に役立ててもらえたらと思う。

@興信所を使い、調べる

 中堅・大企業などは、社員との争いが本格化したときに、興信所を使うことがある。社員は、興信所の職員に尾行されることもある。経歴詐称や前の会社でのことが重点的に調べられる可能性がある。

 しかし、会社がそれを材料にして解雇することはあまりない。むしろ、「こういう問題がある」と指摘し、やる気をなくさせることが狙い。

 また、会社と争っている人が満員電車などに乗るときに、女性が不自然な感じで近寄ってきたら警戒すべきだ。筆者が過去に見聞きしたケースでは、「痴漢」などと騒がれ、刑事事件にされることもあった。興信所の職員であるのかはわからない。

A退職強要に近い、退職勧奨

 会社は争いの場では「退職勧奨であり、強要ではない」と主張することが多い。たとえやりとりを録音したところで、安易に「強要」を認めることはしない。認めることなく、時間を稼ぎ、訴える社員がそれを退けることも企む。

B完全に「不当」と言えるならば、法の場で争うのかもしれない

 争うためには、大義名分をなくすことが鉄則。そのためにも、会社員が「不当」と言い切ることができないところに持ち込み、争えないようにする。弁護士や労働基準監督署、労働局、労政事務所などが「不当」として前に出てくることができないようにして、その社員が孤立するように仕向ける。経営側は、働き手を常に分断したり、組織化できないように仕掛けてくる。

C辞めてほしいとは思っているが……

「解雇にはしないから、金銭解決で終えたい」という会社側のメッセージ。会社の本音は、金銭解決にある。始めから「給与3ヵ月分で……」とは言えない。そこで、それらしい言葉を口にする。相談員がこの言葉の意味を察知し、条件退職に持ち込むことがある。

D何らかの報復をする可能性が高い

 多いのは、配置転換。次に目立つのは、人事評価で低い評価をつけ、賞与を減らしたり、残業をさせないようにする。その後は、職場の社員らがいじめをしたり、口をきくことなく、相手にしないようにさせる。前回の記事で紹介したような「DV」が組織的に行われていく。

E労働者の側が嘘をつくことがある

 会社の人事部もまた、相談員が「社員が嘘をついていた」と思うように、話を創り込むことがある。

Fメーカーはグローバル化により、社内に余剰人員を抱え込む

 識者やマスメディアは、このことを持ち出し、解雇規制の緩和の必要性を説く。しかし、連載第1回の冒頭で振れた通り、事業戦略と人事戦略が一致していない状況は、十数年前から変わらない日本企業の課題だ。

 解雇をしやすくしたところで、事業戦略と人事戦略が一致していない以上、常に余剰人員を抱え込むことになる。そこまで含めて検討しないと、解雇規制の緩和は「木を見て森を見ず」となる。

G個人として国や経済界が決める
「金銭解決」の相場やルールに基づき

 これが解雇規制の緩和の最大の理由。連載第1回で指摘したように、日本企業には社員の仕事の量や担当する仕事などの職務範囲、そして配置転換、人事異動、ノルマ(目標)、人事評価などを経営サイドが自由に扱える構造がある。社員の仕事の量や担当する仕事に、チェック機能が働かない。

 一部の識者は、この構造の中に解雇規制緩和に伴う「金銭解決」を持ち込もうとしている。つまり、会社が何ら規制や反対を受けることなく、やりたい放題に社員を動かし、スムーズに労働契約を解除していくことを意味する。その本音をカモフラージュするために、「個人の時代」「プロフェッショナル」といった言葉が囁かれる。

 しかし会社は、社員に職業意識を植え付けることもなく、職種別の労働組合をつくるように誘うこともしない。会社にとって都合のいい企業内組合を温存し、曖昧な人事評価を意図的に守る。ここに、会社の大きな矛盾と偽善がある。
http://diamond.jp/articles/print/39446

コメント [音楽11] ショパン/ワルツ第19番 イ短調(遺作)CT224/演奏:ブルーノ・リグット グッキー
24. グッキー 2013年7月30日 00:33:14 : Cbr3d6O9vj7Mc : OIxNYWfJog
>もしかしたら何か悪い曲を聴いてしまったのかもしれませんね。

感受性が強すぎるのです。私も感受性が強いのでテレビのニュースで
残虐なシーンが有ると見ないようにしています。
気分が重たくなりますから。
でもまさか、怖い曲は聴けないなんてことは思っても見ませんでした。
感受性が強すぎる場合、心を強くしておかないと色々なものに振り回されます

>私にお手伝いできることはありますか?

TUPさん自身がお手伝いです。
貴女の純真さと優しさがみんなを癒します。

コメント [戦争b11] 宮崎駿「風立ちぬ」のモデルが残した手記「八月十五日」〈週刊朝日〉  赤かぶ
02. 2013年7月30日 00:36:03 : qXSod70BBQ
>>01

ネット空間に隠れ、
低レベル放射性廃棄物のような
使い物にならない
おつむの程度を最大限に駆使して、
稚拙な“日本語”で
愚弄のコトバしか吐けず、
何も産み出せないチンピラの
鬱積した感情を
このような公の場で見せびらかす必要は無いですよ。

歴史を理解できない者は
歴史に埋没する…、
それは半島の歴史が
いやというほど
見せつけているのですから、
今さら講釈はいりませんよ。

コメント [経世済民81] 韓国経済、底割れ危機 デフレ転落も GDP回復「一過性のもの」(ZAKZAK)  かさっこ地蔵
07. 2013年7月30日 00:35:36 : niiL5nr8dQ
JBpress>海外>アジア [アジア]
韓国で熾烈になる地下経済摘発攻防
追いかける政府、逃げる現金
2013年07月29日(Mon) 玉置 直司
 「社会の公平性確保と税収増大のために地下経済にメスを入れる」――。韓国で朴槿恵(パク・クネ)政権発足とともに急浮上した「地下経済対策」。国税庁などが積極的に動き出すや、韓国で「現金決済」が急増し始めた。地下経済追及の手を逃れるためと見られ、政府と「隠れた資金」の攻防は序盤戦から熱くなっている(2013年2月28日付「韓国新政権、公約実現のカギ握る『地下経済』」参照)。

GDPの25〜30%に達する地下経済、金持ちの税逃れに庶民の不満も

 「地下経済の摘発」は、朴槿恵政権の重点政策の1つだ。各種統計によると、韓国の地下経済の規模は、国内総生産(GDP)の25〜30%に達するという。日本など先進国の多くが10%以下であることと比較すると格段に高い数字だ。

 経済の両極化が急速に進み、金持ちはさらに資産を増やし、庶民はさらに生活にあえぐ。にもかかわらず、巨額の資産が税金を逃れているとなれば、国民の政府に対する信頼問題に関わる。

 朴槿恵政権は、高齢者年金の拡充や医療保険の充実など「高齢化社会」に合わせた福祉の拡充も掲げている。その財源として5年間の任期中に135兆ウォン(1円=11ウォン)が必要になる。経済成長率の低下で大幅な税収増加は期待できず、これまで取り損ねていた「地下経済」に挑もうという計算もある。

 韓国政府は、地下経済をGDPの10〜15%前後にまで引き下げることを当面の目標に置いた。これにより、5年間で28兆5000億ウォンの税収増加を図ろうという意欲的な計画も発表している。

 こうした政府の方針に、国民の反応は好意的ではある。大企業や資産家による違法な「裏金作り」の摘発や、違法とは言えなくても「タックスヘイブン」を使った財テクなどが連日のようにメディアで報じられ、「不正な蓄財や悪質な脱税には厳しく対処すべきだ」とのもやもやした気分が庶民の間で広がっていることも確かだ。

 ところが、こういう国民意識の一方で、「地下経済摘発」を逃れようという動きもはっきりと出始めてきた。

急拡大する「キャッシュエコノミー」の実態

 韓国の有力シンクタンク、LG経済研究院は2013年7月24日付で「キャッシュエコノミーの増加 地価経済拡大の警告灯」というタイトルの研究報告書を発表した。

 内容は実に興味深く示唆に富んでいる。

 報告書によると、最近になって韓国では紙幣(貨幣)の発行量が急増し、クレジットカードや口座振り込みに代わって現金決済の比率が上昇している。同研究院はこれを「キャッシュエコノミー」と名付けている。

 一方で、紙幣が発行増加のペースほど市場で回転せずに消え去っているという。いずれも地下経済の拡大の兆候といえ、早急な各種対策が必要だと指摘している。

 報告書をもう少し詳しく紹介しよう。

 LG経済研究院によると、韓国での貨幣発行残高増加率は2005年から2008年までは5〜6%台だった。2009年6月に5万ウォン紙幣の登場(それまでは1万ウォン紙幣まで)で一時的に同年末に21%超に跳ね上がったが、その後はどんどん下がっていた。2012年末には11.7%にまで下がったが、2013年5月には再び14.9%に跳ね上がった。それだけ現金需要が増大しているということだ。

家庭や企業の金庫に眠る紙幣、カードの利用拡大ペースも急減速

アジアの富裕層は月収の約25%を貯金、クレジット会社調査
貨幣発行ペースは高まっているが、「回収率」は下落の一途(写真はソウルの韓国銀行本店の地下室で新札を運ぶ職員ら)〔AFPBB News〕

 貨幣発行ペースは高まっているが、その「回収率」は逆に下落の一途だという。1995年には95.8%だった「貨幣回収率」は2013年は76.4%に過ぎない。特に高額の5万ウォン紙幣にいたっては2013年1〜5月の「回収率」が52.3%に過ぎないという。

 半分近くの5万ウォン紙幣が家庭や企業の金庫などで眠ったままになっているのだ。

 LG経済研究院はその結果「貨幣の流通速度も落ち続けている」と指摘する。

 さらに興味深いのは、「眠る貨幣」が増加する一方で、「クレジットカードの利用額の増加ペースが大幅に下落している」ことだ。2011年1〜4月には前年同期比12.6%増だったクレジットカード利用額は2013年1〜4月には同2.7%増に急落している。

 LG経済研究院は最近の動きをこうまとめてみせる。

 「最近の各種経済指標から、韓国でキャッシュエコノミーが拡大しているという様々な兆候が読み取れる。貨幣拡大規模は増えているが、そのおカネはどこかに消えて隠れ、回っていない。増加した貨幣だが実物経済への寄与度が下落しているなかで、人々はカードなど情報が把握されやすい取引ではなく、現金取引を増やしている」

 これより前に大手紙「朝鮮日報」(2013年6月24日付)も「地下に隠れるカネ カード使わず現金発行2倍に」という大きな記事を掲載している。

一部の金融機関では5万ウォン紙幣が不足

 この記事によると、2013年1〜5月の貨幣純発行額(発行した金額から回収した金額を差し引いた金額)は3兆7393億ウォンで、前年同期(1兆8705億ウォン)の2倍に達している。

 クレジットカードの決済が伸び悩んで現金決済が増えている一方で、どこかにため込まれている5万ウォン紙幣も急増していると報じている。5万ウォン紙幣は半分しか回収されず、一部金融機関などでは5万ウォン紙幣の不足が起きているという。

 確かに、5万ウォンは足りないようだ。筆者もATMでよく「5万ウォン不可」と張り紙を見る。ATMが旧式で5万ウォン紙幣に対応していないかと思っていたら、そうではなかった。5万ウォン紙幣が使えないATMを置いているのだという。

 「朝鮮日報」は、「キャッシュエコノミー」の実態を生々しく伝えている。

「痕跡」を残さないための現金払いが増加

 学習塾や歯医者、整形外科などでは現金で支払う例が多いという。学習塾や病院が現金支払いの場合、「値引き」することは以前からよくあったが、最近は、支払う方が「痕跡」を残さないように現金で支払う例も増えているという。

 同紙によると飲食などでできるだけ現金決済をするようになった医師は「収入に比べて支出が多いと税務調査などの対象になりやすいと聞いた」と語っている。

 クレジットカードや口座振り込みなど「足」がつく取引をできるだけ避けようという心理が働いているのだろう。

 韓国ではIMF危機(1998年)直後からクレジットカードの利用が急増した。政府がカード利用額の一定程度に税額控除の特典を付けるなどしてカード利用を促した。

 当時、政府高官だった人物によると、「カードを使ってもらうことで内需を活性化させて経済再建を急ぐことと、税金を捕捉することの2つの狙いがあった」という。

 カードはすっかり生活に定着した。控除があるためか、韓国ではコンビニやコーヒーショップの小額の買い物でもクレジットカードを利用することが一般的だ。

 「朝鮮日報」によると、2013年には消費全体の65%をクレジットカード利用が占めたという。

 こうしたカード利用の拡大ペースが、急速に鈍り始めたのだ。

大きな金庫を置くために不動産を借りるケースまで

 多くの現金は、会社や自宅などに仕舞い込まれたと見られる。韓国メディアは、2013年になってからデパートなどで、金庫の売れ行きが絶好調だと報じている。

 金庫どころではない。筆者は、知り合いの不動産業者からびっくりする話を聞いた。

 「不動産売買を通してよく知っている常連さんから、『セキュリティーが厳重な小さな賃貸物件を捜してほしい』と頼まれた。よく聞いたら、大きな金庫を置いておくためらしい」

 もちろん、現金取引そのものに問題があるわけではない。ただ、「キャッシュエコノミーが地下経済と密接な関係がある」(LG経済研究院)一面があることも確かだろう。

 現金決済が、税務当局などから見れば厄介であることも間違いがない。韓国政府内には、クレジットカード取引に対する税額控除の範囲を縮小するこれまでの方針を見直すべきだとの意見もある。

 韓国政府は、「現金決済」など「把握しにくい取引や隠れた脱税行為」の摘発に向けた動きも積極化させる考えだ。

国内外で不正なおカネの追跡に本腰

 韓国政府は、2014年にも金取引所を開設する準備に入った。金の取引が脱税の温床になっていることから、「取引の透明化」を進める狙いだ。

 さらに、タックスヘイブン地域の金融情報も積極的に調査することを始めた。

 韓国内でも、企画財政部第2次官を委員長とした「地下経済対策タスクフォース」を作り、不正なおカネの追跡に本腰を入れ始めた。


国税庁は一定以上の現金を引き出した取引記録などをFIUを通して把握できるようになった
 金融委員会傘下の金融情報分析院(FIU)が持っている個人金融取引情報を国税庁が利用できるように法改正をした。一定以上の現金を引き出した取引記録などはFIUを通して把握できるようになっており、「現金決済対策」の有力な武器になると見られてる。

 2013年7月25日、国税庁の幹部が韓国メディアに対して今後の国税調査の基本方針について説明した。

 政府の重点政策が「経済民主化」から「経済活性化」にシフトしたことを受けて、企業を対象とした税務調査の規模を一部縮小することを説明した。

 しかし、この幹部は、こうも付け加えることを忘れなかった。

 「税務調査は昨年より縮小するが、域外脱税や庶民生活に害を与えるような事案、高所得自営業者による脱税、大手法人や資産家による悪質な脱税など地下経済摘発に関わる4大分野については厳正に調査する」

 「地下経済」を巡る攻防はこれからが本番だ。

コメント [政治・選挙・NHK151] 秘密交渉の舞台裏披露 何サマのつもりか飯島内閣参与 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
05. 2013年7月30日 00:37:53 : N86X5TwUe2
飯島内閣官房参与、松本歯科大特任教授
松本歯科大なんて歯医者の出来の悪〜い御子息、小讓〜チャンが通っている学校
そんな程度の学校がたこ入道お似合いなのでしょう
東大・・・、とてもおよびがかからない
私はこの人間性が嫌いです
コメント [政治・選挙・NHK151] 「ねじれなくなった政治」の先に――海兵隊と軍法会議   水島朝穂 ダイナモ
05. 2013年7月30日 00:38:06 : 1g6XmB7uPg
これだけ核兵器を持つ国が増えて、武器も発達しているなかで海兵隊など何をするのか。どこかの離島へ上陸するのか。ハリウッド映画か何かと勘違いしているのか。

核兵器でなくても、原発へミサイルを打込まれただけで日本は終わる。その被害を相手のせいには出来ない。

コメント [政治・選挙・NHK151] 大阪住吉区の府営住宅7階からの転落殺人事件は安倍カルトの不正選挙の証拠隠滅工作だった!(宇宙への旅立ち) 天下万民
10. 2013年7月30日 00:38:22 : 8edmQxe8lA
歴史的には、権力者の交代期に死者が出るのは普通だ。
不正選挙で権力を握ったものには「死刑」しかない。
なぜならば、「選挙」という「平和裏に政権交代する」システムを拒否したのだから、生かしておく理由がない。
コメント [原発・フッ素32] 東日本各地で放射能が上昇傾向!特に秋田の線量が凄い!27日から福島を中心に東京や新潟、東北各地で線量上昇!  赤かぶ
30. 2013年7月30日 00:38:25 : sRL5HStgx2
実際、これら人類・万類に対する罪を犯した犯罪人の

国際指名手配、摘発、逮捕、処罰の
国際ネットワークの構築が必要だろう。
裏では既に構築されているのかもしれないね。

日本の官僚その他も、

責任逃れの亡命に備えて、
海外のタックスヘイブン(租税回避地)に
大量の資産を隠しているとする
資料や記事を
ネット上でもかなり見かけたが

醜悪なものだね。



コメント [経世済民81] 2日で900円下落 (NEVADAブログ) 日本株、過熱感一気に解消 短期調整のサイン点灯 (日経)  赤かぶ
03. 2013年7月30日 00:39:03 : fnHX6SWwuM
年金資金をつぎ込んどるんだろ

年金支給が、70になる可能性ありだな

これを買い支えようとすれば、致命傷になりかねん

偽総理、同するつもりか? 漢字が読めないだけに心配だ・

コメント [経世済民81] 選挙勝利を受け、安倍晋三氏に再び期待されるのは…経済 (France24) 無段活用
05. 2013年7月30日 00:40:19 : niiL5nr8dQ
日本の参院選:雪辱果たし、改革へ
2013年07月30日(Tue) The Economist
(英エコノミスト誌 2013年7月27日号)

安倍晋三首相の勝利は、日本の改革に良い影響をもたらすはずだ。

参院選、自民圧勝 衆参ねじれ解消
参院選で大勝した安倍首相は何よりまず経済問題に取り組むと語っている〔AFPBB News〕

 日本の本州北東部、岩手県に住む有権者である主婦のハットリさんは、2009年の総選挙で、自民党がライバル民主党に手ひどい敗北を喫するのに一役買ったと話す。

 数十年間、政権を握り続けて傲慢になった自民党は、謙虚になる必要があると考えたからだ。

 しかし、2013年7月21日、ハットリさんは、極めて重要な意味を持つ参議院選挙で、自民党に投票したという。安倍晋三首相が構想する人気の高い日本経済再生計画「アベノミクス」に魅力を感じたのだ。

有権者の声に耳を傾け、何より経済問題を優先

 自民党が圧勝を収めた直後、安倍首相が語った誓いの言葉には、確かに幾分かの謙虚さが含まれていた。安倍首相は、有権者の声に耳を傾けたうえで、政府が大切に考えるほかの問題よりもまず経済問題に取り組むと述べた。

 参議院では、3年ごとに242議席の半数が改選される。安倍政権の連立与党である自民党と公明党(仏教系の組織が支持母体)は、参議院の支配権を取り戻すために63議席を必要としていた。自民党が参議院の支配権を失ったのは2007年の選挙で、この時、民主党などの野党に過半数議席を奪われた。

 この敗北が、安倍首相の悲惨な第1次政権の終焉を早めた。その後、国会は行き詰まり、2年後に自民党は完全に政権の座から転落した。

 7月21日、選挙対策本部に「万歳!」という叫び声が響き渡るなか、連立与党は2010年に獲得した59議席に加えて76議席を獲得した。これで連立与党は安定多数を確保したことになるが、115議席の自民党単独では過半数に達していない。

 一方、民主党はわずか17議席で、非改選議席と合わせても59議席にとどまり、東京と大阪という都市部の拠点でも議席を失った。民主党でも支持者の多い幹部の細野豪志衆議院議員は、幹事長を辞職することを表明した。海江田万里代表の去就は定かではない。

 今後、徹底した内省が行われるだろう。民主党は、根本的な立て直しを行わなければ、やがて政治的にだけでなく、財務的にも窮地に追い込まれるかもしれない。

 今回の勝利で政権基盤を固めた安倍首相は、強化したアベノミクスとその3本の矢(日銀による徹底した金融緩和、10兆3000億円の追加財政出動、供給サイドの改革と規制緩和)の政策を自由に推し進められるはずだ。

 参議院選挙前には、自民党の議員が、あまりに根本的な改革を口にすると有権者を遠ざけてしまう恐れがあると警告していた。6月に安倍首相は、手ぬるい構造改革案を発表して、金融市場を落胆させた。しかし、今度は言い訳は利かない。自分の務めをひるむことなく進めなければならない。3本目の矢の「第2期」は秋に実施されると予想されている。

 改革の推進派は、解雇の規制の緩和など、数多くの要求を掲げている。日本の農業は、コメの減反政策を撤廃したり、企業が、高齢化して効率の悪いことも多い小規模農家から農地を、単に賃借するのではなく、買い取れるようにしたりすることで、競争力を高められるだろう。

 もう1つの重要分野である医療については、政府は6月に、医療行為に対する厳しい規制を多少緩和して、保険診療と自由診療の併用を認めることを提案した。しかし、これではまだまだ不十分だろう。

 問題は、21日に決まった議席の多くが、比例代表制を通じて連立与党内の改革反対派に割り当てられた点だ。その中には、日本医師会の副会長もいるし、先日日本が地域自由貿易圏を目指す環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉に参加したことを公然と批判している人々が含まれる。

 衆議院では、自民党と公明党の反改革派が議席数に自信を深め、大胆にもアベノミクスへの抵抗を強めるかもしれない。政策アドバイザリー企業GRジャパンのヤコブ・エドベリ氏の考えでは、3本目の矢がきちんと放たれた時には、その中身は、より市場志向の経済へと向かう全般的なイデオロギー変革を推進するものでなく、様々な規制に対する小手先の限られた改革になるかもしれないという。

憲法改正の可能性

 しかし、別の種類の変化が近づいているかもしれない。自民党と公明党、そして日本維新の会とみんなの党という2つの小さな右寄りの政党を合わせると、参議院の3分の2以上に当たる162議席を占める。衆議院では既に、連立与党が3分の2以上を握っている。このように両院で3分の2以上の議席を占めていると、その力を行使し、かつ国民投票で過半数を獲得すれば、憲法改正を実現できるのだ。

 米国が日本を占領中の1946年に作成した日本の自由主義憲法の改正は、安倍首相にとって最大の念願だ。公明党は憲法改正に従来反対してきたため、安倍首相はもちろん、公明党を説得する必要がある。

 しかし、これまでも自由貿易などの改革に反対してきた公明党の意見は、必ずしも大きな意味を持つとは見られてこなかった。つまり、公明党さえ認めれば、戦後初めて憲法改正が現実味を帯びてくるかもしれないのだ。

 改憲を求める傾向は勢いを増し続けていると、左派の朝日新聞は伝える。同紙の世論調査では、改選後の参議院議員の4分の3が憲法改正に賛成だった。

 安倍首相は、陸・海・空の常備軍を保持しないという誓約(日本は既に強力な「自衛隊」を保有している)など、憲法の厄介な条項の書き換えを望んでいる。さらに、天皇や伝統的な家族制度を敬う心など、戦前の時代錯誤的な発想を再び取り入れたいと考えている。

 安倍首相は、当分の間憲法改正の議論は後回しにすることを約束した。代わりに、国家安全保障会議を創設して、日本の国家安全保障体制を強化することに注力すると述べている。

 さらに、改憲ほどの大問題にはならない憲法解釈の変更により、同盟国が攻撃された場合に日本が共同で防衛にあたれるようにする方向を推進するだろう。憲法をどう改正すべきかという決断には、深い国民的議論が必要だと安倍首相は先日述べている。

中韓両国との関係、8月の靖国参拝は・・・

 憲法改正を棚上げにしたとしても、安倍首相の振る舞いは、東アジア地域における日本の最も重要な外交関係に重大な影響を及ぼす可能性がある。安倍首相は、選挙活動中、東シナ海の尖閣諸島に対する日本の支配権を巡る中国の継続的な挑発に、タカ派的な態度を見せていた(中国はこの小さな島々を釣魚島と呼び、その領有権を主張している)。

 たとえ諍いがあるとしても、両国は水面下で懸命に働きかけて、緊張を和らげようとしていると、日本側は主張する。安倍首相と中国の習近平国家主席の会談の手はずを整えようとする努力が続けられている。外交筋も、韓国の朴槿恵(パク・クネ)新大統領との会談の下準備に取りかかっている。

 しかし、もし安倍首相が論争の的になっている東京の靖国神社に参拝すれば、そういった進展への期待も消え失せてしまうだろう。靖国神社には、戦死者とともにA級戦犯が祀られている。

 安倍首相は、日本の過去の戦歴に関して妙に好意的な見解を抱いている。日本の第2次世界大戦の敗戦日で、靖国神社への参拝が急増する8月15日前後は、特に各方面が神経を尖らせる。また、この時期は、過去数年の間に両国の国粋主義者がアピールを試みた尖閣諸島周辺で事態が緊迫化する恐れもある。

 安倍首相は、確実に靖国神社に参拝する数十人の国会議員の列に加わるかどうか明言しない。経済問題だけに意識を向けている日本の有権者が首相に望んでいるのが靖国参拝ではないことを、安倍首相は間違いなく知っている。

コメント [原発・フッ素32] 福島県の桃からヨウ素131 0.8 Bq/kg 検出 (まっちゃんのブログ)  赤かぶ
26. 2013年7月30日 00:42:03 : Z9I4PYypgU
>>24
誤りとされた旨がHPにもPDFにも見当たらないんですが

魚拓 福島産の桃から放射性ヨウ素(検査日=平成25年7月23日)
http://bran7.net/archives/41021%0A

コメント [アジア14] 安倍総理大臣のフィリピン訪問 (IRIB) 無段活用
02. 2013年7月30日 00:42:32 : UFO3RwNf4Y
安倍総理にはフィリピンと中国にも憲法9条を制定するように強く説得すべきです。
日本が憲法9条を世界中に広め、同時に国内で拷問や臓器強奪、虐殺をしている国を
非難することが過去の歴史を清算することであり、決して自称戦争被害者にカネを
ばら蒔くことではありません。
世界には紛争が絶えず真っ先に犠牲者になるのが女性や子供たちです。平和に暮らし
ていた一般市民が突然不幸に見舞われているのです。
日本の平和外交を貫徹するためにも、邪悪な意思を持ち日本を侵略しようとする国から
日本を防衛するためにも防衛予算は3倍に増やして核兵器を保持する必要がありますが
専守防衛に徹すばもんだいありません。
平和憲法を世界中に広めるために、日本は自国だけ安全であれば良いと言う自己保身の
考えを捨てるべきです。それが日本の責任です。
コメント [原発・フッ素32] 原発汚染水海へ なぜ発表は遅れたか (東京新聞) 長間敏
04. 2013年7月30日 00:43:19 : 1g6XmB7uPg
東電の株価は選挙前日が天井。選挙に影響を与えないために誤魔化したことに間違いない。

今は急激に降下中。さらに落ちる。本来紙屑になるべきものだ。

コメント [経世済民81] 異次元緩和は空回り、日銀は政策変更を 銀行貸出はさほど増えず金利は上昇、円安で物価高に(週刊東洋経済)  赤かぶ
11. 2013年7月30日 00:44:29 : 5js7pLq7y6
消費増税、先送りを=デフレ脱却に逆行−米格付け大手エコノミスト

http://www.jiji.com/jc/zc?g=eco&k=201307/2013072400718&p=0130724at59&rel=pv
インタビューに答える米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)主任グローバル・エコノミストのポール・シェアード氏=23日、ニューヨーク

 【ニューヨーク時事】米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の主任グローバル・エコノミストで、知日派のポール・シェアード氏は23日、時事通信とのインタビューに応じ、安倍晋三首相が来年4月の実施を検討している消費税引き上げについて、首相が優先課題とするデフレ脱却に逆行し「時期尚早」として、先送りすべきだとの見解を示した。
 安倍首相は、秋に発表される経済指標を踏まえ、消費税率を8%に引き上げるかどうか判断する方針。
 シェアード氏は、日本などの格付けそのものには関与していない。同氏は安倍政権の経済政策「アベノミクス」が掲げる積極的な金融緩和と、景気を支えるための機動的な財政政策を通じて「デフレから確実に脱却できる」と指摘。消費増税は消費減退につながることから、来年4月の実施はデフレ脱却に好ましくないとの考えを示した。
 その上で、デフレ脱却に失敗すれば、日本の株高を主導した外国人投資家が「日本市場から引き揚げるだろう」と警告。そうなれば、株価急落などで日本経済は「非常に深刻な逆風」に見舞われると語った。(2013/07/24-17:16)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013072400718

コメント [経世済民81] 長期低迷続く欧州経済 通貨が暴落しないワケ 金融政策の効果は限られるが、通貨は安定 (週刊東洋経済)  赤かぶ
07. 2013年7月30日 00:44:31 : niiL5nr8dQ
JBpress>海外>Financial Times [Financial Times]
出生率低下が政府の税収を脅かす
欧州諸国の出生率に生じた微妙な差
2013年07月30日(Tue) Financial Times
(2013年7月26日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

英大衆紙「Sun」、男児誕生祝い題字を「Son」に
英国は将来の英国王の誕生に沸き、大衆紙「The Sun」は、王子誕生を報じる日の題字を「The Son」にした〔AFPBB News〕

 英国は7月第4週、赤ん坊の話題で持ち切りだった。だが、新たな王子の誕生に夢中になるなか、投資家がじっくり思案した方がいいもっと大きな問題がある。西側の世界で今、赤ん坊が生まれていないところはどこか、という問題だ。

 欧州の統計機関ユーロスタットが公表したばかりの注目すべき報告書は、過去数十年間で様々な欧州諸国の出生率の軌道に微妙な差が出てきたことを示している。

 スペインやイタリアといった地域では、1970年代以降、出生率が急激に低下した(もっとも、戦後の比較的高い水準からの低下だが)。一方、ドイツやフランスといったユーロ圏の中核国では、出生率が横ばいか上昇している。

危機に見舞われたスペイン、ギリシャなどで出生率が大幅に低下

 さらに興味深いのは最近の状況だ。2008年から2011年にかけて、オーストリアでは出生率が若干上昇する一方、フランスでは横ばい、ドイツとオランダでは若干低下した。だが、スペイン、ギリシャ、アイルランドでは、出生率が著しく低下した。

 そして、いくつかの人口グループの間では際立った対照を見せている。例えば、ドイツでは、仕事のない女性の間で2008年以降出生率が上昇している。証券会社ジェフリーズの調査リポートが示唆するように、その要因は、危機が「出産の絶好の機会」を提供したことなのかもしれない。「だが、スペインでは逆のことが起きており、女性のこのグループでは出生率が急落した」という。

 ドイツのエコノミストたちのグループが出した別のリポート*1も、これに同調している。「最近の経済危機は欧州の周期的な出生率のパターンに大きな傷跡を残している。一部の国では、表れ始めていた出生率の上昇傾向に経済危機がブレーキをかけた。別の国では出生率が大幅に低下しており、特に南欧では失業によって出生率が低下している」

 ある面では、このような動きは驚くには当たらない。何しろ、経済的に苦しい時期には出生率は低下することが多い。例えば、米国では1930年代の大恐慌の時代、ロシアでは1990年代初めにソビエト連邦が崩壊した時に出生率が低下した。

 だが、欧州の出生率の状況を二重に注目すべきものにしているのは、より大きな――そして、より重大と言える――生産年齢人口の振れを経験している時に起きていることだ。経済危機に見舞われる直前、アイルランド、スペイン、イタリアの生産年齢人口はそれぞれ年約3%、2%、1%のペースで増加していた。

*1=Fertility reactions to the “Great Recession” in Europe: Recent evidence from order-specific data. Demographic Research July 10 2013

 だが、昨年はこれら3カ国のすべてで、生産年齢人口が1%から2%という顕著な減少を示した。見る限りは、国外移住と高齢化が原因だ。対照的に、ドイツ、オランダ、オーストリアといった中核国では、生産年齢人口が増加した。

 これを単に経済的な調整過程の一部と解釈することは可能だ。結局、労働者が危機に陥ったユーロ圏周縁国からより豊かな中核国に移動しているとすれば、それは有益である可能性もある。

 一方で、こうした人口動態上の変化が一時的なもので終わる可能性もある。ユーロ圏危機が後退すれば(あるいは後退した時には)、労働者は自国に戻るかもしれないし、女性は、それまで景気後退に応じて先延ばししていた子供を産むかもしれない。

 だが、危機の後退が起きなければ、ユーロ圏にとってもっと大きな影響が出る可能性がある。理論的には、筆者の同僚マイケル・ストサードが指摘したように、人口の高齢化は、確定利付き商品に対する需要を拡大することで債券市場を後押しする助けになることも考えられる。

 しかし、実際には、生産年齢人口の減少は大きな財政問題も提起する。政府債務の返済に必要な成長を生み出すだけの労働者がいるのか、という問題だ。

 もちろん、これはユーロ圏だけの頭痛の種ではない。米国はユーロ圏よりはるかに有利な人口動態に恵まれているが、この国にも人口の変化に打撃を受けている地域がある。例えば、デトロイトは2010年以降、人口移動によって生産年齢人口を約25%失ったと推計されており、それが税収基盤を破壊し、現在の財政危機の一因になっている。

ユーロ圏よりひどい日本の人口動態、見るべきは1人当たりGDP

 そして日本では、人口動態がユーロ圏よりもはるかに悪い状態にある。ポール・ボルカー氏はニューヨークの会議で最近こう述べている。「日本の人口が減少している時に、どうして日本経済全体が成長すると予想する人がいるのか私には分からない。我々は、日本の国内総生産(GDP)ではなく、1人当たりGDPに目を向けるべきだ」

 もちろん、この点について批判的な見方をするエコノミストもいる。理論的には、人口減少によってもたらされる被害は、生産性の向上や労働参加率の水準上昇によって常に相殺される可能性があるからだ。言い換えるなら、人口動態が必ずしも運命を決するわけではないのである。

 だが、どちらにしても、重要な点はこうだ。人口統計は、単に現在の経済的痛みを表すサインであるだけはない。何年も続く遺産を残すこともあり得るということだ。そして、それは実に厳しい現実を突き付ける。経済的、社会的な重圧だらけのユーロ圏では特にそうだ。

By Gillian Tett


 


 

欧州よ、米国に学べ:見込みがなければ破産させよ
2013年07月30日(Tue) Financial Times
(2013年7月29日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

米GM、連邦破産法11条申請へ
GM破産の数年後にデトロイト市が破産した(写真の正面はデトロイトのGM本社ビル)〔AFPBB News〕

 かつての偉大な都市デトロイトの破産は、この「モータウン」の伝説的な自動車メーカーであるゼネラル・モーターズ(GM)が破産したほんの数年後にやって来た。どちらの破綻劇も、現実を早く直視しなかったことなど、様々な失敗が数十年間蓄積された結果だ。

 これらはまた、米国には欧州に対し大きな優位性があることの象徴でもある。成功している事業や活動に成長の余地を与えるために見込みのない者を退場させることについては、米国の方が前向きなのだ。命運の尽きた事業に引導を渡せることは、弱さではなく強さの表れである。

 もし欧州――特にユーロ圏――が危機を脱したいのであれば、この厳しいながらも愛のある米国のやり方を導入すべきだ。

 巨大な組織が崩れれば騒ぎになるのは当然だ。GMで再編された債務の額は1720億ドルに上った。その本社があるデトロイト市が直面する債務も、同市の緊急財務管理者ケビン・オーア氏によれば200億ドルに達する可能性があるという。

 この債務の大半は、自分たちの支払い請求は履行されると確信していた人々の損失だ。これは明らかに不公正であり、損失を被る債権者たちが――デトロイトの労働組合が連邦政府に支援を要請しているように――誰かにこれの穴埋めをさせようと手を尽くすのを責めることはできない。

 しかしながら、総じて言えば米国は、結果がどうなろうと構わないという覚悟ができている。欧州に比べればそうだ。

 以前は、常にそうだというわけではなかった。1975年には、財政危機に陥ったニューヨーク市に当時のジェラルド・フォード大統領が「くたばれ」と言い放ったと報じられた(実際にはそのような発言はなかった)が、最終的には支援の融資が実行された。

破産が終わりを意味しない米国、再起を果たすことに名誉

 しかしここ数年は銀行(リーマン・ブラザーズや多数の中小銀行)、経済全体に影響を及ぼし得るそのほかの企業(自動車産業)、さらには多数の自治体が最寄りの破産裁判所に駆け込む事態となっている。

 米国のこの厳しい対応には、それに見合う愛がある。この国では、リスクを取って失敗することは終わりを意味しない。再び立ち上がることが名誉とされる。破産すれば新たなチャンスが与えられるし、そうした場面で戦い続けることがこの国の文化では好まれる。米国経済のダイナミズムは、リスクを取ることに寛大な態度による部分が大きいのだ。

 これに対しヨーロッパ人は、支払い不能の状態に陥ることをもっと悪く、道徳的な汚点だと捉える。昔から、破産することは信頼できない人物だという烙印を押されることだった。ビジネスの世界から完全に身を引いてしまったり、昔であれば自分の人生を終わらせたりしてでも隠そうとするような恥ずかしいことだった。

 こうした見方は今でも、破産期間を12年間と定めたアイルランドのルールなど古めかしい法律に残っている(もっとも、アイルランドのこのルールはようやく改正されることになったが)。

失敗に対する欧州の文化的アレルギーがもたらす歪んだ政策

 逆説的だが、失敗に対する欧州の文化的アレルギーは、リスクがあまり取られない状況を招くだけでなく、大きなリスクを取って損失を出した人々を救済する政策にもつながっている。今日の危機で欧州は、デフォルト(債務不履行)などとても容認できないと考えているために、破産者の債務を穴埋めする政策を選択している。そしてその結果、自らが苦しむことになっている。

 ギリシャの事例ではこの構図がはっきりしていた。債権国側は救済など受け入れられないと主張したが、欧州の主権国家が債務の元利返済をしないかもしれないという見方の方がそれ以上に受け入れられないことだった。そして、最後の審判が下る日を先送りするために、ユーロ圏諸国が融資を行うことになり、国際通貨基金(IMF)もそこに無理やり参加させられたのである。

 銀行が破綻した時にも同じ現象が生じていた。アイルランド政府は2010年、同国の複数の銀行のバランスシートにあいた穴を国民の税金で埋めようと、あらゆる手を尽くした。これらの銀行を支払い不能と認定し、小口の預金者を保護したうえで債権者に後始末をさせるというやり方を採らなかったのだ。

 アイルランド政府はその後、国民の税金ではこの穴は埋めきれないことを理解し、それを見たほかのユーロ圏諸国は、アイルランドに力づくで資金を貸し付けて銀行救済を継続させた。破産を毛嫌いするこの姿勢は、スペインやそのほかの国々の銀行政策をも損なうこととなった。

 通常のパターンではあるが、現実に直面したヨーロッパ人は考え方を変えざるを得なくなっている。例えば、ギリシャのソブリン債務は最終的には再編された(確かに、債務再編の利益の大部分が消えてしまう前にこれを実行するというわけにはいかなかったし、ギリシャ国債の保有者が自主的に行ったという偽りの看板を掲げることにもなったが)。

 またキプロスの危機でも、金額こそ小さかったが、ロシア人預金者を救済するという提案は欧州北部の国々には容認できないものだった。

 こうした教訓でさえ、理解されるにはそれなりの時間がかかる。米国では2010年に、大銀行の規模を段階的に縮小させて損失をその債権者たちに負わせる権限を政府が手にした。一方、欧州連合(EU)加盟国政府の大半は、この重要な法律を成立させる手続きにも取りかかっていない。

 債権者に損失を求める「ベイルイン」の必要性については原則的には合意されているが、EU本部から成立を義務づけられるのは何年も先のことになるだろう。

 もし、今回の危機が始まった時からユーロ圏が債務再編を実際的な政策として取り入れていたら、果たしてどれほどの資金が節約できただろうか。もちろん、その答えは誰にも分からない。しかし、数年間にわたって経済成長が失われた――目覚ましいとは言えないがまずまずの速度で危機を脱している米国と比べるならそうなる――ことの一因は、欧州がいまだに抱える過剰な債務に求められる。

 米国では債務残高の急減を背景に、人々が再びお金を使い始めている。片や欧州では、自己資本があまりにも少ない(ほかの資金調達源が干上がっている時に債務の株式化を拒んだ結果である)ためにぐらついている銀行が経済の足かせになっている。

リーマン破産から欧米が引き出した異なる教訓

 こうした指摘に欧州諸国は、米国のように破綻を容認すればどんなダメージがもたらされるかはその最悪の破産劇――リーマン・ブラザーズの破産――で明らかになったと反論できるだろう。もっともな指摘である。しかし、あの一件から米国人と欧州人が異なる教訓を引き出したことも、また事実だ。

 米国は「大きすぎて潰せない」という考えに終止符を打つことに取り組んできた(まだ道半ばではあるが)。片や欧州は、キプロス危機まで正反対のことをやってきた。最も小さな規模な銀行の破綻に対しても、リーマン・ブラザーズのそれと同じくらい破滅的であるかのような対応を続けていたのだ。

 F・スコット・フィッツジェラルドはこんな一文を残している。「私は以前、米国の生活には第2幕なんてものはないと思っていたが、ニューヨークの好景気の時代には間違いなく第2幕になるものがあった」。フィッツジェラルドが念頭に置いているのは、どんちゃん騒ぎの1920年代を静かにさせた1929年の株価大暴落だ。

 米国が何度も見せてくれた教訓を欧州は今こそ学び取り、まず第2幕が始まるようにしなくてはならない。そうすれば、やがて第3幕が開く可能性も出てくるのだ。GMの時はそうだった。デトロイトでもきっとそうなっていくだろう。

By Martin Sandbu

コメント [政治・選挙・NHK151] 「マイナス1票」投票権の創設で日本の政治が劇的に変わるか(週刊ポスト)  かさっこ地蔵
19. むぎわら 2013年7月30日 00:44:55 : xkclL6t.BzZmI : EZkid0rM4k
「マイナス1票」によって、投票率が上がるとは思えない。
せめて、低投票率でも、バランスの取れるシステムの採用が先だ。
例えば、ranked choice voting。

コメント [近代史02] 昭和天皇が戦争狂になった訳 中川隆
08. 2013年7月30日 00:47:43 : IvUFfrQ0CE
何が真実、何が塗り固められた虚言なのか・・・
ネットだけでは見抜けない真実に近付いて、今後の時流を見抜ける人物になれると良いですね!
楽しんで読ませて頂きました。
コメント [国際7] 従軍慰安婦が高給取りの戦時売春婦である証拠の「尋問調書」は本物だった事が発覚!2ch 木卯正一
06. 2013年7月30日 00:47:45 : niiL5nr8dQ
慰安婦問題、日本版アルジャジーラで独自の発信を
谷山雄二朗氏に聞く「情報戦」に勝つ戦略
2013年07月30日(Tue) 井本 省吾
 日本維新の会共同代表の橋下徹・大阪市長が再燃させた「従軍慰安婦」問題。1990年代初めに大きく表面化して以降、この問題は韓国から世界に広がり、日本は「性奴隷を強制した国」という暗いイメージが定着しつつある。

 橋下氏は「それは事実とは違う」と発言した。だが、米軍に風俗産業の活用を勧める発言が伴っていたこともあって強い非難が起こり、米国政府の怒りを買った。結果として日本は人権を軽視する国という負のイメージが強化された面がある。

 だが、秦郁彦氏の労作『慰安婦と戦場の性』(新潮選書)などにあるように、韓国人慰安婦について日本軍による強制連行の証拠がないのも事実。また、第2次大戦当時や朝鮮戦争、ベトナム戦争時など、慰安婦制度が日本以外にも幅広く存在したことを示す史料が多数見つかっている。

ユーチューブ上の英語スピーチで賛否両論の反響

 日本の「汚名」を晴らし国際社会で「名誉ある地位」を得るため、日本はどうしたらいいのか。

 ブロードキャスター、映像ディレクター、海外テレビ番組の司会者など内外で活動する谷山雄二朗氏は昨年9月、「慰安婦問題の真実」について英語のスピーチ(Geisha,Tony Blair & Comfort Women)をユーチューブで発表、賛否両論を巻き起こし今日に至っている。

 「対外広報機関を作り、中東のアルジャジーラのような放送局やインターネットテレビを作り、正確な歴史史料とともに日本の主張を英語で世界に発信することが肝心です」と言う谷山氏に、日本の国益に沿った情報発信のあり方を語ってもらった。

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谷山雄二朗 (たにやま・ゆうじろう)氏
ブロードキャスター。Japan Broadcasting.net Founder CEO. 小学校時代は南オーストラリアのアデレード、中学時代はタイで生活。慶應微塾大学経済学部卒。英国BBCやITV, オランダRTL, 中国 Hunan-TV など海外テレビ番組に司会者・俳優として出演。映像クリエーター、通訳、作家としても活動。2011年、国際化を訴え東京都知事選に出馬。10,300票獲得するも落選。2012年から尖閣諸島、竹島、慰安婦などをテーマに英語スピーチを開始、YouTubeで発表。内外から賛否両論の反響を受けている。http://JapanBroadcasting.net
井本 2007年の第1次安倍内閣で「日本は軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述は見当たらなかった」という閣議決定がなされました。「強制連行はなかった」というのが公式見解なのに、なぜ世界的な非難が収まらないのでしょうか。

谷山 この問題で日本はスタートラインからずっと負け戦なんです。政府、外務省は有効な反論をほとんどせずに謝罪ばかりしてきました。

 慰安婦問題がマスコミで大きく騒がれて以降、1992年に宮沢喜一首相(当時)は韓国で謝罪を繰り返し、93年には有名な河野談話が出た。河野洋平官房長官(同)による軍の関与があったかのような謝罪談話です。これが致命的でした。

井本 河野談話は2007年の閣議決定と矛盾するのに、今も政府は見直しをしていない。

 だから各国の政府やマスコミ、国連は「強制連行の証拠はないと言っても官房長官は軍の関与があった」と言っているじゃないかと反論する。そこで保守派の間から「河野談話を見直すべきだ」という意見が強まっています。

谷山 政府が反論せず謝罪ばかりしてきたツケを今、日本人全員が払わされています。

 福島の原発事故に例えると、慰安婦問題がゆがんだ形で「水素爆発」を起こした後、その「放射性物質」が世界に飛び散ってしまった。「除染」はきわめて困難です。

勝敗の分岐点だったスマラン慰安所のオランダ女性強制売春事件

 最大のポイントは河野談話ですが、実はもう1つ重要なことがあります。1994年1月のオランダ人慰安婦による東京地裁への提訴です。インドネシアのスマラン慰安所の強制売春事件ですね。その前の92年に被害者の1人が体験を公表しています。今から思うと、あれが勝敗の分岐点でした。

 日本は竹島問題で国際司法裁判所(ICJ)に提訴すると言っていますね。そのICJがあるのはオランダです。“国際法の権威が集結する 国”の女性が「戦時中強制連行され慰安婦にさせられた」と訴えた。これが世界に与えたインパクトは大きかった。このケースは売春宿で働いている女性が戦場の慰安婦となった韓国人とは決定的に違います。

 だまされて慰安婦にされた韓国人女性も少なからずいたでしょうが、シカゴ大学のブルース・カミング氏が自著 『Korea's Place in the Sun』でも述べているように、慰安婦集めをしたのは朝鮮人などの民間業者が多く、日本軍が直接、徴用していたわけではありません。

 一方、オランダの場合は強制連行の証拠があります。日本では被害者の人数は35人とされていますが、英語版ウィキペディアの「Comfort women」にはオランダ政府報告書に基づき300人のオランダ女性が監禁、レイプされたと書かれている。それも1ページ目に真っ先に出てくる。「白人女性が日本軍人にレイプされた!」。この衝撃的な事実は瞬く間に欧米に広がりました。

 日本側がこの事件を軽視したことが、日本が悪質な人権蹂躙国家と見られるようになった決定的要因だったと思います。

「ダースベーダー日本軍」という負のイメージに追い討ち

井本 「慰安婦問題は誤解だ」と反発する日本の保守派は、この件について次のように反論しています。「日本軍によるオランダ人女性の強制連行は出先部隊の一部の軍人による行き過ぎた行動で、日本軍の幹部は気付いてすぐに慰安所を閉鎖させた。また軍幹部たちは戦後BC級裁判の法廷で裁かれ、戦犯として処刑されている。死刑になった人もいる」

谷山 戦犯で裁かれたから、責任はすでに果たしたと言いたいのでしょう。その気持ちは分かりますが、慰安婦問題が世界に広がった大きな要因がこの事件にあったことは確かです。日本の有識者の多くは「責任者は戦後、処刑され罪を償った」と決着済みであるかのように述べていますが、それは違う。

 21世紀は人権の時代であり、法的には決着済みであろうと日本軍人がオランダ人女性をレイプした事実は消え去りません。少なくとも国際社会はまったくそのようには捉えていない。

 だからこそ、国連の「戦場の性暴力」ディスカッションがあると、今でも真っ先に出てくるのが慰安婦問題なのです。ただでさえ戦時中の日本は捕虜の人権尊重を定めた1929年のジュネーヴ条約を批准していなかった。泰緬鉄道建設の際にも捕虜を酷使した。これには反論もあるでしょうが、そうした「ダースベーダー日本軍」という負のイメージに、オランダ人慰安婦がレイプされたスマラン事件がボディブローのように追い打ちをかけている。残念ながらそういう構図なのです。

 ここで恐るべきことは、オランダ人女性の事件は韓国人などアジア人の場合とは性質が違うのに、すべてがいっしょくたになって「日本は外国人女性を性的奴隷にした」という話になって広がってしまっていることです。

 慰安婦問題を追及する韓国人や韓国系米国人は、オランダ人女性事件の「効果」を知って意図的に自分たちの慰安婦問題と結びつけ、日本を非難する声明を世界に発信している面も強いですね。今や韓国内だけでなく、米国にも慰安婦像ができてしまいました。民主主義、言論の自由を標榜するアメリカで既成事実ができてしまった以上、撤去はきわめて困難ですね。

アウシュビッツより1ケタ多い「Comfort women」のヒット数

 今、ネットで Comfort women と打つと、何件ヒットすると思いますか。1億7000万件出てきます。片やAuschwitzは1900万件です。ナチス・ドイツが世紀の大量虐殺をした強制収容所であるアウシュビッツのヒット数より1ケタ多いんです。

 Comfort women には慰安婦問題とは無関係な意味、ジョン・レノンの「ウーマン」の歌詞など歌の中に出てくるようなものも含まれているかもしれませんが、それを差し引いたとしても相当な数です。日本の負のイメージがどれほど世界に飛び散っているか、それを示した数字ですね。

井本 では、どうすればよいですか?

谷山 残念ながら勝利の方程式はありません。この問題が持ち上がったころに早めに着手すべきだったのに、河野談話をはじめ政府が謝罪を繰り返した今、負け戦をひっくり返すのは容易ではありません。しかし、このままでは日本の汚辱の歴史は世界に飛散し、それを子孫に背負わせることになる。すでに国民の誇りを傷つけ、活力を奪っています。損失は計り知れません。

世界のいじめられっ子ニッポン、明確な主張で反撃を

 韓国や中国、欧米もそこを狙っている面がある。日本を道徳的劣位に追い込むことで自分たちの優位を保つ。国家間の情報戦は食うか食われるかの戦いなのです。歴史認識で叩かれる今の日本は、まさに世界のいじめられっ子です。各国は自分がいじめられる側にならないように、いじめっ子集団に加わる傾向がある。子供の世界と同じです。

 だから、いじめられっ子は反撃しなければなりません。日本政府はオランダ人慰安婦の強制連行、レイプについては慰安婦だった女性たちとオランダ政府に対し誠意ある態度を示し、従来の姿勢を堅持する。

 その一方、「風俗産業の形で商売をしていた韓国などアジア人の慰安婦はこれとは異なる。もちろん貧しくて慰安婦にならざるを得なかった女性やだまされて慰安婦になった人々は気の毒だったが、軍による強制連行はなかった」ということを明確に主張する。詳細な史料を、特に「欧米に伝わるカタチで」公開する。

 つまり、オランダ人と韓国などのアジア人の問題を切り離すのです。河野談話もそうした形で見直すことが、この情報戦に勝つための要だと思います。

井本 慰安婦問題は日本が黙っていれば収まる。こちらから「寝た子」を起こす必要はない、ヤブヘビになるという意見もあります。外務省などはその方針のようです。

谷山 「No risk、No victory. 虎穴に入らずんば虎子を得ず」です。第一、日本国内にいる自虐的な反日勢力や韓国の反日勢力は沈静化させようと思っていません。だから何かあれば火がつく。橋下発言は典型的で、反日勢力にとっては飛んで火にいる夏の虫だった。いったん沈静化しても、彼らは同様の発言を手ぐすね引いて待っています。

 それでなくても終戦記念日などのタイミングで、反日勢力は靖国問題などとセットにして慰安婦問題を持ち出してくる。「日本は悪い国なんだ」というイメージを再生産するために。これに対抗するにはオランダの慰安婦問題と線引きする、日本側の情報戦略を打ち出さねばなりません。リスクを怖れて対抗策を打ち出して来なかった外務省こそが批判されるべきです。

井本 韓国憲法裁判所が2011年に「慰安婦問題の解決に韓国政府が努力しないのは違憲」と判断したことも火種になっていますしね。しんどいが、粘り強い努力が必要なのですね。

情報戦略に不可欠な英語での説明、批判を恐れては何も変わらない

谷山 50年、100年かけて取り組む。慰安婦問題はそれくらいの長期的な構えが必要です。韓国や中国は長期間かけて日本を弱体化させる情報戦略を取っているのですから。米国も「戦前、戦中の日本は悪い国だった」という負のイメージを日本に押し付ける点では同じです。情報戦略は今や、物理的な軍備の増強と並んで、国家戦略の要となっています。

井本 具体策としては?

谷山 第一に、英語を駆使することです。聖書やコーランを読んできた人と味噌汁を飲んできた日本人が会って、暗黙の了解なんてことはあり得ません。世界共通の言語=英語で説明、説得するしかない。日本の保守派は雑誌やテレビなど国内メディアでは「慰安婦問題で韓国や米国の言っていることは間違っている」と声高に主張します。ところが、海外に行くとチワワのように静かで、ほとんど何も言いません。英会話が弱いこともあるでしょうが、通訳を雇うなどやり方はいろいろあるのですから、内弁慶だと言われても仕方がない。

 最近は英語で慰安婦問題や尖閣問題について海外に情報を発信する人々も出て来ましたが、まだ質、量的とも大幅に不足しています。個人レベルで英語力を磨き、文字だけでなく音声、映像を活用し、ユーモアや興味深いエピソードも交え、欧米など海外に通用する雄弁で明快な主張をふんだんに展開する必要があります。

 私はそう考えて昨年来、ユーチューブで慰安婦や竹島、尖閣、靖国などの問題について論じてきました。8月には、韓国の3大ネットワークの1つであるテレビ局MBCの番組に出演します。テーマは竹島ですが、英語で発信しているからこそ韓国人ディレクターにも伝わるのですね。

 「ヒール(悪役)にされるから出演は控えたほうがいい」と知人の多くは止めましたが、それこそ典型的な日本人的内向き思考でしょう。他人の目ばかり気にして叩かれるのを恐れている。それじゃ何も変わらない。自己主張あるのみです。

内閣府に諜報部門と対外広報部門を結合した部局を作れ

井本 政府のやるべきことは?

谷山 内閣府の傘下にDCI(Department of Cyber Intelligence=対外広報局)を作り、米ホワイトハウスのような報道官を置くことです。“サイバー”と聞くと諜報部隊をイメージするかもしれませんが、これからの対外広報はデジタル=サイバー空間で勝つことが必須条件であり、この2つは切り離せません。よって諜報部門と対外広報部門を結合したチームを作る。

 諜報で得た情報を、広報の中に時折織り交ぜつつ発信する広報で流す。宣伝戦で勝つ。そして外国メディアに毎日、英語で情報を流し、質疑応答する。日本だけでなく欧米や韓国の歴史資料、外交・軍事の報告書、写真、映像なども含め正確で具体的な証拠を豊富に用意し、分かりやすく、時にユーモアを含んだ英語で説明することが肝心です。

 後々は、アラビア語やスペイン語の報道にも着手する。海外の有力な歴史家が書いた歴史書も適切に活用し、韓国などの反日勢力が反論できないぐらい、丁寧にスピーチするのです。欧米やアジアの優秀な外国人を高給で報道官に雇ってもいい。中国では自国の国益にかなったことを欧米人に発言させています。

 ユーチューブなどサイバー空間で正確な情報を流す一方、「中東のCNN」と言われるアルジャジーラのように衛星放送も行うべきです。興味深いドキュメンタリー番組も作成し、頻繁に放送することが大切です。

 ぼくは中学時代にタイで過ごしましたが、例えばあそこのパタヤビーチを取材し、同ビーチがベトナム戦争以来、米軍の慰安所として発展したことを正確に、詳細にリポートする。客観性を高めるため、リポーターは日本人でなくてタイ人や欧米人にしてもいい。

 米軍内には今でも性的暴行が横行しており、この5月に国防省が「性的暴行年次報告書」を出しました。そこには、2012年度に性的暴行を受けた兵士が2万6000人もいたことが報告されている。そうした内容も米国人リポーターを活用して詳細に報道すればいい。

 韓国軍もベトナム戦争当時、ベトナム人女性を強姦して多数の混血児「ライタイハン」が生まれたという史実があります。この問題を現地にルポした番組を作ってもいい。戦中の日本の慰安婦制度よりも、もっとひどいことが戦中だけでなく、戦後にも各国で起こっている。そうした情報を発信し続けることが「日本だけがひどいことをした」という誤ったイメージを払拭するのに役立つはずです。

中国のCCTV英語版に見る情報発信力の差

井本 米国をあまり刺激すべきではないという意見もあります。アルジャジーラは国際テロ組織アルカイダから送られた同組織の指導者ウサマ・ビンラディンのメッセージ映像を流すなど一時、米国政府に敵視されました。

谷山 米国に脅威を与えるくらい、独自の情報発信をしているということですよ。いたずらにアメリカを刺激するのは得策ではありませんが、欧米とは違う日本独自の視点で放送すべきです。アルジャジーラや英国のBBCに比べるとNHKワールドを見ている外国人はケタ違いに少ない。主張がないからです。

 キャスターはハワイの日系人などで英語はネイティヴですが、基本的に渡された原稿を読んでいるだけ。日本政府の顔色をうかがい、各国からクレームが来そうな番組作りも避けている。

 それに比べると、中国のCCTV英語版は欧米の優れたジャーナリストやキャスターを高い報酬で雇い、質の高い面白い番組を作りながら、中国の国益に沿った「中国から見た世界」を提供しています。中国に対するアフリカ諸国の好感度がなぜ高いのか、我々はそこを考えねばなりません。

井本 海外との軋轢を嫌う外務省は反対しそうですね。

谷山 ですから、内閣直轄にして外務省の横ヤリを入れないようにするんです。内閣人事局を新設し、内閣が人事権を握り、内閣の考える情報戦略を行う。安倍首相は第1次内閣当時の2007年にその構想を持っていました。参院選の自民党圧勝で、この構想を実現させると思います。その中でDCI――対外広報局を作る。

“Cool Japan”は予算のムダ遣い、お金が足りなければBBC方式も

井本 衛星放送もやり独自取材の番組も作るとなると、相当の予算が必要ですね。

谷山 中国は年間、対外広報予算に9000億円も使っているんですよ。イランやロシアもかなりの予算をかけて国際放送やネット番組を作り、英語などによる自前の番組を作っています。これに対して日本はゼロに等しい。で、何にカネを使っているのか。「クール・ジャパン」構想に500億円もかけている。まったく不毛です。外国人に“Cool Japan” と言っても誰も知りません。アニメや漫画などは活力ある民間企業に任せておけばいい。政府が乗り出すのは予算のムダ遣い、役人の天下りを増やすだけです。

 予算が足りないなら英国のBBC方式を取ってもいい。BBCにはスウェーデンのボルボやスイスのロレックスの時計とか、CMが流れる。オリジナリティがあって面白いから企業がCMをつける。NHKワールドはCMを流さない方針ですが、つまらない番組だから企業がCMを流さないとも言えます。

 アルジャジーラはカタールのTV局で、当初は100億円ほどカタール首長が出したファンドで始めましたが、今では海外に映像を提供し、その使用料収入が多いと聞きます。日本でも当初予算として100億円あれば、衛星放送は可能ですね。それで日本のイメージが高まるなら、安い買い物です。

井本 谷山さん自身の今後の情報戦略は?

谷山 私は先月6月に数名の仲間と共にオンラインTV局&プラットフォーム――Japan Broadcasting.net(JB)を立ち上げました。まだテイクオフしたばかりで手探り状態ですが、今後は日本再生に有益な独自番組を作り、英語を主体に、日本語も織り交ぜながら世界に発信していこうと考えています。尖閣諸島一つとっても、完全に情報戦争に突入しており待ったなしの状況です。このグローバルな時代だからこそ、日本人のオピニオンを“オモシロク”世界に発信していく広報ミッションは急務です。

 政府出資や民間出資などの形で資金が確保できれば、我々自身が日本版アルジャジーラを作って衛星放送も展開してみたいと思っています。ともあれ、今はやれるところからやって行きます。

コメント [原発・フッ素32] 2号機、5号機からヨウ素が出ている!! (とある原発の溶融貫通(メルトスルー))  赤かぶ
82. 2013年7月30日 00:52:27 : RtHpc6Pa3U
>不検出のI131の欄に、間違ってセシウム137の数値を入力してしまい、
>ずれただけだよ。後でミスに気付いて、訂正しただけなのだよ。

表を作成するとき、放射性ヨウ素131の検出はこれまで稀だったのだから、
ふつう、もし間違うとすれば、まず、不検出としてから、
見直して、数値があれば数値を記入するんじゃないかな。
ところが今回、まず数値を記入してからその後、不検出と訂正しているでしょう、
まず間違ったとき、その数字はセシウム137の0.8を放射性ヨウ素欄に記入した。
次にセシウム134の数字[1.5]をセシウム137欄に記入、
セシウム合計の数字[2.3]をセシウム134欄に記入、

ここでふつう、おかしいことに気がつく。
なぜなら、もし次に記入するはずであるセシウム合計欄にたいして、
通常、手元の資料のセシウム合計値を記入する段取りならば、
それはすでになされているものの、セシウム134欄に記入してしまったからで
同じ数字を今度はセシウム合計欄にも記入しなければならず、
そこで誤記入に気付き、すぐに直せるはずだ。
もしセシウム合計値を記入するときには自身の頭で合計して入力する段取りなら
手元の資料にはそもそもセシウム合計値の記載がなく、
セシウム合計の数字[2.3]をセシウム134欄に記入することはできなかったことになる。

もし手元の資料に、
不検出----0.8----1.5 としかない時、そして不検出を見逃したとき、
放射性ヨウ素が 0.8 と記入、
セシウム137が 1.5 と記入後、次の134に記入しようとしても
元の資料に残る数字がないことに気付き、放射性ヨウ素の不検出を見逃していた
ことに気がついて、すぐ訂正できる。
もし手元の資料に、
不検出----0.8----1.5----2.3 としかない時、そして不検出を見逃した時、
放射性ヨウ素が 0.8 と記入、
セシウム137が 1.5 と記入後、
セシウム134が 2.3 と記入後、セシウム合計欄に記入しようとしても
元の資料に残る数字がないし、合計値をすでに誤ってセシウム134としている、
やはり放射性ヨウ素の不検出を見逃していたことに気がつき、すぐ訂正できる。
自分の頭で合計する段取りから 3.8と記入したとすると、
ではそもそも 2.3 は何を意味したのか、確認するだろう。
そこで2.3がセシウム合計値であることに気づいて、3.8を2.3に訂正しなければ
ならなくなる。でも3.8のままにした。それでよかったからだ。

コメント [経世済民81] 異次元緩和は空回り、日銀は政策変更を 銀行貸出はさほど増えず金利は上昇、円安で物価高に(週刊東洋経済)  赤かぶ
12. 2013年7月30日 00:53:21 : 5js7pLq7y6
消費増税に63%が反対=家計の負担懸念―時事世論調査

2013.07.13 23:45

 時事通信が7月上旬に行った世論調査で、政府が2014年4月に予定している消費税率5%から8%への引き上げについて「反対」と答えた人は63.1%に上った。理由は「家計の負担増」が最も多く、賃上げの動きが広がらず家計に恩恵が行き渡らない段階での消費増税に、国民が警戒感を抱いている実態が浮き彫りとなった。

 調査では、消費増税に対して「反対」と答えた割合が6割を超えた一方、「賛成」は35.4%だった。地域別には、景気回復が遅れている地域で反対の比率が高く、四国は72.7%、東北は69.2%だった。

 反対の理由を複数回答で尋ねたところ、「家計への負担増」が71.7%で最も多かった。以下、「低所得者の負担が大きく、不公平」が50.5%、「行政の無駄遣い減らしの努力不足」が50.2%で続いた。

 一方、賛成の理由については「社会保障のために必要」が74.1%でトップ。2位は57.8%の「財政健全化が必要」だった。

 調査は全国の成人男女2000人を対象に個別面接方式で今月5〜8日に実施。有効回収率は64.9%だった。 

[時事通信社]

http://getnews.jp/archives/379074

コメント [経世済民81] 住信SBIネット銀、住宅ローン金利引き下げ=10年固定型、8月から1.35%に 金剛夜叉
01. 2013年7月30日 00:54:24 : niiL5nr8dQ
ポスト団塊ジュニアを魅了する「築20年住宅」

内山博文・リノベーション住宅推進協議会会長に聞く

2013年7月30日(火)  蛯谷 敏

 まずは、下の写真をご覧いただきたい。

新宿区西早稲田。築28年、66.6平方メートルのLDKの部屋を大胆にリノベーション。ニューヨークのロフトのような雰囲気を演出した内装と、コンクリートの躯体をむき出しになった開放感ある天井が特徴。リビングの一角には小上がりの和室。公園の森を見渡すくつろぎの場所となっている。

築23年、練馬区石神井台の一戸建てをまるごとリノベーション。構造の安全性と環境性能を確保した上で、内装は極力シンプル、クリーンに。暮らし方に合わせて内装に手を入れていく楽しみを残す、可変性の高い住まいを提案する。

目黒区有数の邸宅地、碑文谷。閑静な住宅街に佇む築21年の低層マンション。売りは100平方メートル超の住空間。アトリエ、巨大本棚、サンルームなど、オーダーメードにも対応。価格は9200万円から。
 いずれも、築年数20年以上の中古住宅を改修し、暮らし方の提案まで加味したリノベーション住宅である。手がけたのは、数多くのリノベ物件を手がけてきたリビタ。
 中古を感じさせない内装や先進的なデザイン。住みやすさを配慮した設計。手頃な値段。こうした魅力に惹かれ、リノベ住宅を購入する世帯が増えているという。「型にはまった間取りはつまらない」「趣味と仕事を両立できる自由な住み方を追求したい」…。背景には、住宅取得の主役が、ポスト団塊ジュニア世代に入り、住まいにこだわりを持つ層が増えている事情がある。マイホームといえば新築、という常識は崩れつつある。
 好景気に沸く不動産市場。その追い風もあって、リノベーション住宅市場も活況を呈している。その実情を、リビタ常務であり、リノベーション住宅推進協議会会長も務める内山博文氏に聞いた。
(聞き手は蛯谷 敏)
リノベ物件とは暮らし方も含めた提案


内山 博文(うちやま・ひろふみ)氏
愛知県出身。筑波大学卒業。1991年、リクルートコスモス(現コスモスイニシア)入社を経て、96年に株式会社都市デザインシステムに入社。コーポラティブ事業の立ち上げや不動産活用コンサルティングの業務でコーディネーター、取締役、執行役員として活躍。2005年、リビタ代表取締役に就任。2009年一般社団法人リノベーション住宅推進協議会副会長に就任。2013年7月から会長。現在は、リビタの事業執行とともに、住宅市場拡大のための仕組みづくり、枠組みづくりを推進している。(写真:村田和聡、以下同)
不動産・住宅業界を5年ほど前から取材してきた印象からすると、「リノベーション」という言葉はだいぶ世の中に浸透してきた気がします。数年前は、「リフォーム」と混同されることも多かったですよね。

内山:そのあたりは、だいぶ認知されてきたかな、という印象はありますね。私の印象では、最近のメディアさんの捉え方は、リフォームが「家を取得している人が改修すること」、いわば機能改善であり、リノベーションは「住宅取得者が購入する物件そのもの」といった感じです。

 我々はちょっと違う定義をしていて、リノベーションとはハードである物件にとどまらず、それを購入した方の暮らし方、すなわちソフトの部分も含めたパッケージだと考えているのですが、世間にリノベーションという言葉が認識されつつあるのは間違いないと思います。

 私が7月から会長を務めさせていただくことになったリノベーション住宅推進協議会にも、その変化は確実に表れていまして、3年前の発足当時は100社程だった加盟企業の数が、現在は380社にまで増えています。当初は、東京や大阪といった大都市の会社が加盟するケースが多かったのですが、今は、地方都市にも広がっていて、地域ごとに30社くらいが集まってリノベーション住宅を広めている感じですね。

供給する業者側の裾野は広がっているわけですね。

内山:考えてみれば、当たり前の話なのですが、リノベーションというのは、どこか1つの業界だけでは絶対に完結しないんですよ。中古住宅を再生するとなると、建築事務所、建材メーカー、ハウスメーカー、不動産会社など、関係する領域が多岐に渡ります。だから、裾野が広がりやすく、興味を持つプレーヤーの数はどんどん増えていくと思います。

 最近の傾向としては、マンションデベロッパーさんが、一部リノベーション事業にシフトしようとする動きも見られます。これも、新築志向が根強い住宅業界の中では、特徴的な変化ではないでしょうか。

琴線に触れるものは惜しみなく消費

そういった変化を引き起こしている要因は何なんでしょう?

内山:いくつか要因はあると思いますが、まず大きいのは消費者の嗜好の変化ですよね。いわゆるポスト団塊ジュニア世代の人たちが、住宅を購入する年代に突入したということです。これは一般論として言われていますが、経済成長期に幼少時代を過ごした彼ら、彼女らは、物資的欲求がある程度満たされています。だから、「いつかはマイホーム」といった従来の住宅神話が成り立ちにくいという事情があります。

 その代わり、自分の琴線に触れるモノには、惜しみなく消費します。感動したり、共感したりする商品やサービスには、大金でもパッと使ってしまう。それは、住宅であっても同じです。それが、新築か中古かというのは、あまり関係ないという人も少なくありません。

 リビタでも、リノベーション住宅を購入する人たちは、何らかのこだわりを持っている方々が多いですよ。自律的というか、主体的というか。自分の意志で住み方を決めたいという印象を受けますね。

 インターネットで情報がどんどん手に入れられる時代ですから、自分なりにこだわった暮らしをする人は、暮らす場所や暮らし方を広い選択肢の中から選べるリノベーション物件に流れている、という傾向はあると思います。中古は必ずしも、古くてダサいものばかりではないということを理解されているんですね。

3つに分かれる住宅取得層

 もう1つ、感じるのは収入面での変化です。現状、リノベーションの購入層は価格帯によって3つほどのヤマがあります。間取りが3LDKのいわゆるファミリー物件だと、2000万円前後に1つのヤマがあって、4000万円前後にもう1つのヤマがあります。最近ではこれらに加えて、1億円超のところにヤマができつつあります。

 2000万円の層は、もともとは住宅取得をあきらめていた世帯が多いんです。収入的に、ローンを組むのも厳しかったのが、中古のリノベーション物件が登場したことで、ちょっとがんばれば住宅が購入できるようになったわけです。

 4000万円前後の層は、先に触れたポスト団塊ジュニア世代の消費傾向が一番表れているのですが、本来新築物件を購入できるところを、あえてリノベーション物件を選ぶ人たちです。中古を購入して、ある程度の費用をかけて、思い切り自分たちの理想とする暮らし方を追求するんですね。こだわりや知的好奇心の高い層だともいえるかも知れません。

 個人的に興味深いのが、最近できつつある1億円超の層です。これには昨今の住宅販売事情が関係しています。人気のある住宅地の新築で、100平方メートル以上の広い面積の物件って、めっきり出なくなってしまったんですね。そもそも土地がなかったり、手頃な価格に抑えて利益を確保しやすくするために、面積を犠牲にしたりと、理由は様々なのですが、その一方で「広い家に住みたい」という人がいるのは確かなんです。そこで、広い面積を持つ中古物件をリノベーションして販売するというケースは、増えています。リビタでも数件扱いましたが、今のところ高額価格帯にもかかわらず、人気が高いんですよ。

盛り上がりはまだ足りない

話しをうかがっていると、リノベーション住宅市場は活況になってきたという印象も受けます。

内山:そう言いたいところですが、個人的にはまだまだ盛り上がりは足りないと思っています。中古住宅の流通において、いくつか構造的な問題が解決されていないからです。

 例えば、中古住宅取得時の税金です。新築の場合に比べて、かかる税金に差があるんです。分かりやすいのは、不動産取得税です。土地を買って、一般的なファミリー向けの新築マンションを作って販売する場合は、業者にはこの税金はかかりませんが、私たちが中古物件を取得すると、それを数カ月後に再販する場合でも、支払わなければなりません。

 最近は少しずつ改善しつつありますが、実績の少ない会社が扱う場合、住宅ローンでも、新築とリノベーション物件では、金利や借り入れ年数が違うことがあります。中古物件であっても、リノベーションすることで耐震性能が確保されている住宅も増えているのですが、単純に築年数で金利や借り入れ年数、税制の優遇が決まったりと、私たちから見たらまだまだ理解されていないな、と感じる点は多々あります。

 先ほどの消費者の話しに戻りますが、結局、住まいに対するこだわりが高い人ほど、こうした情報を入手しているので、支払う税金やローンでの優遇を比べると、「やっぱり新築の方がいいか」となってしまうわけです。制度の影響で中古住宅取得に二の足を踏んでいる人はかなりいると思いますね。


 もう1つ、冒頭の話と少し矛盾しますが、リノベーションという言葉の認知度はまだまだだと思っています。いわゆる、一般的な住宅取得層の方々にまでは浸透したとは考えていません。

 例えば、住まい探しをする時に、普通はネットから入りますよね。ところが、大手の住宅検索サービスは、まだ「リノベーション住宅」といった検索条件を指定できるところはないんです。新築のモデルルームや住宅展示場に行けば、絶対に新築を勧めるわけですから、メディアへの露出も含めて、リノベーション物件を知る接点はもっと増やさなければと思っています。

 最近は、景気浮揚感が高まって、不動産市況が再び動き出しています。景気回復自体はいいことですが、個人的に懸念しているのは、新築物件の供給が過剰になることです。どんどん在庫が積み上がって、急に景気が減速すれば、過剰在庫の住宅は結局、安値で叩き売られることになります。すると、そのしわ寄せは、中古住宅市場を直撃します。まるで、リーマンショック直後の不動産市況と同じです。いつか見た風景ですよ。

住宅ストック活用に直結する問題

日本の住宅ストック活用問題などを考えると、リノベーション住宅の推進は不可欠ですよね。

内山:国内人口が減っていく中で、既にある住宅をどうしていくかという問題は、日本全体にとっても課題です。最近では、リノベーション住宅推進協議会も、国土交通省などからこの点についてヒアリングを受けるようになりました。

 日本の空き家問題は、本当に深刻な状態です。今は、集合住宅にスポットが当たりがちですが、実は、戸建てこそリノベーションが求められています。例えば総務省の発表では、東京都の共同住宅は103万、戸建て住宅は約150万あるんですが、そのうち中古住宅成約数は、マンションが1万3210件に対して戸建て住宅は2768件と圧倒的に少ないんです。

 そこで、リビタでも戸建てのリノベーション住宅にも取り組み始めました。やってみて分かったのは、戸建ての再生も、手法を確立さえできれば、現在価値の低いものであっても、合理的に再価値化できるということです。

 冒頭に紹介した練馬区石神井台の一戸建てがいい例ですが、実はユーザーにとっては手頃な価格で理想の暮らし方ができる一戸建てを購入できるチャンスでもあります。ですから、住宅業界も消費者の方も、既成概念にとらわれずに積極的に戸建ての再生分野にも興味を持っていただきたいですね。もしかしたら、より豊かな暮らしにつながるかもしれないですから。

結局は消費者が気に入ってくれるかどうか

 役所の危機意識はひしひしと感じます。住宅政策も、従来は局や課が縦割りで住宅ストック活用を議論している印象がありましたが、今は連携して取り組むという意志を感じます。最近では金融庁といった他の省庁も参加してこの問題に取り組むようになってきています。

 国交省は2012年3月に、「中古住宅・リフォームトータルプラン」を発表しました。その中に、「2020年までに中古住宅流通とリノベーション市場を20兆円に倍増する」という、具体的な数値目標が盛り込まれています。この数値目標を達成するための具体的な施策が、これから動き出していく予定です。

 ただ、最後はやっぱりエンドユーザーがリノベーション住宅を気に入ってくれるかどうかですから、民間企業としては、政策の変化を期待しつつ、切磋琢磨してよい住宅を作っていくしかないと思っています。

 リノベーションというのは社会的課題を解決するための手段でもあると思って、取り組んでいきたいと思いますね。

このコラムについて
キーパーソンに聞く

日経ビジネスのデスクが、話題の人、旬の人にインタビューします。このコラムを開けば毎日1人、新しいキーパーソンに出会えます。

コメント [カルト11] 史上最高の期日前投票と史上最低の当日投票、期日前投票の方がいじり易いからである、しかしそんな投票行動は有り得ないのである ポスト米英時代
05. 米犬のご主人 2013年7月30日 00:54:41 : apQE5EMbUKAqc : YD9iv8a1Bo
>>01オマエのような便通工作員が一番乗りするなんて、阿修羅を何と考えている
のだぁ(野田)!統一教会信者はヤクでもやって、穴蔵に帰って寝ていろ!
コメント [カルト11] 史上最高の期日前投票と史上最低の当日投票、期日前投票の方がいじり易いからである、しかしそんな投票行動は有り得ないのである ポスト米英時代
06. 2013年7月30日 00:55:27 : fnHX6SWwuM
期日前が
1290万票だろ(もりすぎだろうが)
それほど関心が高くて
低投票率な訳がない。
80%はいってるだろう…

こんな、あほなこと平気で垂れ流すマスゴミ

それに疑問を持たない国民

コメント [原発・フッ素32] 原発汚染水海へ なぜ発表は遅れたか (東京新聞) 長間敏
05. 2013年7月30日 00:55:29 : uyHxE7gYBI
汚染水は冷却水を注水しているときも海水を注水しているときも、ずっと排出され続けていた。
質量保存の法則もある。
「あの日」から増え続けた汚染水をろ過圧縮して密閉して保管し続けていられたはずがない。
ましてや「コストが〜!」を連呼する経済の亡者たちがそんなことをするはずもない。

入れた水の分だけ同量、排水されていなければ人工的に管理されている汚染水湖が
できていなければおかしい。
汚染水が排水され続けていることなど、既に分かりきっていること。
何故今更こんな騒ぎが起こるのか。
状況の認識が遅すぎる。

コメント [カルト11] 史上最高の期日前投票と史上最低の当日投票、期日前投票の方がいじり易いからである、しかしそんな投票行動は有り得ないのである ポスト米英時代
07. 2013年7月30日 00:55:48 : 0UXNPR6wyo
ここでは不正選挙があったことが常識化しています。
内部告発者や証人はどこで身を守ってくれるか教えてあげましょう。
コメント [経世済民81] 失業率のカラクリ:社内失業:追い出し部屋 (動画) 金剛夜叉
01. 2013年7月30日 00:56:46 : niiL5nr8dQ
「ペットが病気で休む」“アホ部下”は今も健在? 現代の職場崩壊の深層

仕事に意味を見いだせない時代に管理職が直面する四重苦

2013年7月30日(火)  河合 薫

 「どうせアイツらはやらない。だったら、バカらしいからオレもやらない。悪貨が良貨を駆逐する。理解不能を通り越して、怒りしか湧いてきません。ちょっと爆発させてもらってもいいですか?」

 というわけで、今回はまずは、中小企業の部長職の男性49歳の“大爆発”からスタートです。テーマは……、「理解不能部下」、「育たぬ部下」……、「育たぬ部下に苦悩する上司」……、う〜む、問題の根本はもっとほかにあるような気がしなくもないので、とりあえずは、彼の“大爆発”からお聞きください。

 「ホントに頭を抱えています。打つ手がないというか、何というか。次から次へと問題ばかり起こすし、あぜんとすることの連続です。とにかく、全く当事者意識がない。問題を起こしたとしても、まるで人ごと。平気で遅刻してくる。何かといえば、『上から目線』と上司を批判するし、ちょっと強く言ったり、注意したりするだけで、突然会社に来なくなる」

 「大体、会社って、彼らが自分のスキルを磨くためだけにあるわけじゃないでしょう。なのに、『やりたいことができない』と文句ばかり言う。社会貢献をしたいという高い意識を持つのは結構なことです。でも、会社はボランティア団体じゃないので、利潤を追求するのは当たり前。それなのに、キミの給料はどこから出ているんだって怒鳴りたくなるような、訳の分からないことを偉そうに言うわけです」

言われたこと以外は一切しない部下たち

 「しかも、自分のこと以外は一切やろうとしません。で、二言目には、『言ってくれればやります』って。1から10までずっと付きっきりで教えなきゃいけないのか、と言いたくなる。どうにか成功体験を味わわせてやりたいと思うのですが、言われたことしかやらないから、成功も失敗もへったくれもない。ああ、何かいろいろとつまらないことまで思い出してきてしまいました。ついでなんで、言ってもいいですか? っというか言わせてください。電話が鳴っても出ない、面談で『専業主婦になりたい』と平気で言う。あ〜〜、思い出すだけでムカムカしてきました。すみません」

 「もちろん昔から、困った部下はいました。逆に言うと、今だってやる気があって、頼もしい部下だっています。でもね、今って明らかに上司を悩ませる部下の割合が高くなっている。しかも30を過ぎて40近くになっても、当事者意識を持てないヤツが多すぎる。うちのような中小企業だと、3人のうち1人がやる気を出しても、あとの2人がダメだと、やる気のある社員が、一生懸命やるのがバカバカしくなって毒されていく。悪貨が良貨を駆逐するんです。こんなふうに言いたくはないですけど、会社って彼らのためにあるわけじゃない。会社のためになるような働き方をしてくれよと。ちょっと大げさかもしれませんが、学級崩壊ならぬ、職場崩壊ですよ」

 以上で、彼の大爆発は終わりです。

 いやはや、あまりの勢いに、こちらもついつい笑いそうになってしまうほどでして。部下の話になった途端、ダムが決壊したかのように、出るわ、出るわ。まぁ、よほどストレスがたまっていたのでしょう。言い終わったあとは、「すみません」とひたすら頭を下げるので、何だかこちらまで申し訳なくなってしまったのでありました。

 とはいえ、「今どきの若者は〜」とか、「今どきの部下は〜」と嘆くのは、年を取った証拠でもある。

 以前、週刊誌の記事を手掛かりにして、当時の働き方や、上司・部下関係を調べたことがあったのだが、当時の上司たちも彼と同じように、使えぬ部下を嘆いていた。特に1989年以降、“新人類”部下の登場により、部下たちの言動にあきれる上司たちのトホホ体験は激増していた。

 「ペットが病気だと言って休む部下」、「マクドナルドのバイトぐせが抜けず接客が変な部下」、「取引先から電話で、『お宅のファクス、さっきから同じものをどんどん送ってくるけど壊れているんじゃないの』と言われ、慌ててファクスを見に行ったら、新人OLが1枚の書類を繰り返し送っている。『何やってんだ、1枚でいいんだよ』と言うと、『だって何回やっても戻ってきちゃうんです』だと。壊れていたのはOLだった」などなど。

 私も新人CA(客室乗務員)のときにお客さんから、「成田に滑走路は、何本あるの?」と聞かれ、「……3本くらいはあります、よね?」などと答え、先輩CAに大目玉をくらい(当時は1本しかなかった)、「世界を股にかけて働きたい! 自己実現したい!」なんて、流行の言葉をしょっちゅう口走り……。

 私の友人なんぞは、バアチャンに、「あんたら自己実現、自己実現って。会社はアンタのためにあるんじゃない」と怒られた。

それでもかつては笑い飛ばす余裕もあったが…

 たが、当時の上司たちからは、ストレスとか、悲壮感とか、閉塞感というものは、さほど感じられない。部下の問題行動に頭を抱え、あきれながらも、笑い飛ばしている。そんな空気感が、週刊誌の紙面から放たれていた。少なくとも私にはそう感じられた。「んたく、しょうがねえなぁ〜」って感じだったのである。

 「好景気の時代で、上司にも会社にも、困った部下を受け入れる余裕があった?」
 「パワハラなんて言葉もなかったから、部下をその場で怒鳴り倒して、ストレスを発散していていた?」
 「人数の絶対数が多かったから、問題社員もいたけど、できる部下もそこそこいた?」
 「上司も部下も、時代は違えど、どちらも景気のいい時代にいるし、社会環境も今ほど年代ギャップがなかったから、そこそこコミュニケーションが取れていた?」

 ちょっと思い巡らせただけでも、笑い飛ばせた理由がいくつも思い浮かぶ。

 ところが、今は人間関係受難の時代。上司と部下、同僚、はたまた会社との関係も、何だかんだと小難しい。中間管理職のストレスはたまるばかりだ。

 そう言えば、つい先日も、「ストレスが多い中間管理職の立場を離れて、ただの『プレーヤー』に戻りたい課長が増えている」――。といった見出しの記事が新聞に載っていた(出所はこちら)。

 産業能率大が昨年12月、従業員100人以上の企業で部下を持つ課長600人をインターネットで行った調査の結果を紹介したもので、悩みを尋ねた結果は、「部下が育たない」という回答が41.8%でダントツのトップ。それも、2年前の前回調査時に比べて、12.1ポイントも増えていたのである。

 さらには、今後のキャリアで「最終的になりたい立場」を尋ねると、「プレーヤーに戻る」が13.5%で、2年前の前回調査の9.6%から3.9ポイント増加。仕事の半分超がマネジメントではなくプレーヤーだと感じる人も48.2%と、前回より8.2ポイント増えていた。

 「プレーイングマネジャー化が進んで自身が多忙なうえに、部下が育たず、さらには部下のメンタルへの配慮も必要で、『三重苦』のようになっている」との同大担当者の分析が報じられていたのだが、私は三重苦の上を行く四重苦だと感じている。

現代の中間管理職を襲う最大の不幸

 何しろ、部下の批判を口にしたところで、部下からも、上司からも、そして、同僚からも、倍返しで反論され、正論をたたきつけられるのがオチ。

 ホントは「ふざけるな!」と怒りと不満をぶちまけたいほど、ストレスがたまっているのに、それができない。言うだけ損。悲鳴を上げれば上げるほど、 “無能な上司”と見られてしまうのが、現代の中間管理職だ。

 冒頭の男性は、「上司を悩ませる部下の割合は高くなっている」と指摘していたが、確かに当事者意識を持てない部下、自分のことしか考えられない人たちが増えている印象は、私もフィールドインタビュー、あるいは仕事や日常生活で若い人たちに直接接する中で感じることが少なくない。

 なぜ、そうなってしまったのか?

 教育? 価値観の変化? 理由は1つではないかもしれない。だが、私自身は、仕事に有意味性を持つのが難しい時代の産物が、“今どきの部下”なんじゃないかと考えている。

 高度成長期、バブル時代は、誰もが「偉くなりたい」「金持ちになりたい」「いい車に乗りたい」「いい家に住みたい」と、実にシンプルな目的が働く目的になった。

 年収1000万円超を目指し、ドリンク剤を片手に仕事に励む。街には、“ヤンエグ”や“青年実業家”と呼ばれた“自己実現”を手に入れている人たちがあふれ、「自分にもできそう」と夢を見た。

 そんなモノに豊かさを求めた時代がいいとは決して思わないし、むしろ滑稽だと今は思う。当時の自分の写真を見ると、恥ずかしい。ブランドものを買い漁っていた自分が、ホントに恥ずかしい。ただ、いい悪いは別にして、「偉くなりたい」「金持ちになりたい」「いい車に乗りたい」という自分のための欲望が、労働意欲を向上させたのは紛れもない事実だったんじゃないだろうか(もちろん私のような浮かれたアホバカばかりではなく、堅実に生きていた人たちもちゃんといたわけだが……)。

 私がまだ学生のころ、知人である年配の男性にこう言われたことがあった。

 「最初はね、お金のためにみんな働く。でもね、働いているとお金よりももっと大切で価値のあるものに気づくよ」

 言われたときはちっとも訳が分からなかった。だがある時「お金よりも大切な価値あるもの」らしきものに巡り合った。

 それが“いつ”、どの瞬間だったのかは覚えていない。お客さんが飛行機を降りていく時に、「いいフライトでしたよ。ありがとう」と言ってくださった時のような気もするし、ちょっとしたサービスをした時にお客さんから感謝されたときだったような気もする。

 いずれにしても、その瞬間はとてつもなく心地良かった。社会に自分が認められたような、ちょっとだけ成長できたような、何とも言えないあの快感。どんなにプライベートを充実させても、なかなか得ることができない満足感だったと記憶している。

 その瞬間に出合えたことで、仕事そのものに「やりがい」を感じるようになったし、仕事を精一杯、やりきるのが楽しくなった。結局は今だって、その瞬間を求めて、いや、逆か。その瞬間があるからこそ、働く意味を感じることができているんじゃないだろうか。

彼らが言われたことしかできない理由

 有意味感(meaningfulness)は、人間の行動の動機づけ要因であるとともに、「自分の存在意義=生きている意味」を求める人間にとって欠かせない感覚だ。

 人はそこに「意味がある」と思えるからこそ、自ら進んで動く。仕事に意味を見いだせれば、前に進むためのスキルを身に着ける努力もするし、自分だけでどうにもできないことであれば、周りの力を借りながらでも何とかする。自らの限界に向き合い、格闘する。

 今は有意味感を持つのが、難しい時代だ。

 何しろ、右肩上がりのイケイケの時代を知らない今の若い世代は、「偉くなりたい」とも、「金持ちになりたい」とも、「いい車に乗りたい」とも思っていない。そこそこの暮らし、大切な家族や仲間がいればそれでいいと感じている。

 しかも、現代の職場は高度にシステム化されていて、仕事の向こうにいる人の顔も、仕事の結果も、どちらもとても見えづらい。学校では「やりたいことを見つけろ」とキャリア教育を受けているにもかかわらず、会社に入って自分のやりたいことなど一向にできず、会社は会社で、カネカネカネ、利益利益利益、成長成長成長成長とばかりのたまう始末。景気が悪くなれば、会社を守るためにリストラをし、人よりも数字が偉い世の中だ。

 こんな“仕事”に、どうやって有意味性を持てばいいのだろう。仕事におカネ以上の価値があるなんてこと自体、幻想なんじゃないかとさえ思えてしまう。それでも、人は働く意味を求めたがる。だって、自分の存在意義を持ちたいから。存在する意味が感じられないことほど、ストレスフルなことはないわけで。それが昨今の「社会貢献熱」なのかもしれないと、思ったりもする。

 意味があると思えなければ当事者意識など持てないし、言われたことしかやりはしない。意味を見いだせない仕事は苦痛でしかない。「言ってくれればやります」のではなく、言われたことしかやりたくないのだ。

 できる限り、最少の労力で賃金を得たい。この賃金と自分の労働力の最適化が“今どきの部下”の働き方なのだ。

 でもね、理屈ではそうなんだけど、やっぱり私も上司だったら、ブチ切れるでしょうね。

 だって、同じ時代に生きても、ちゃんとやっている若い人もいるし、それこそ有意味性を求めて独立したり、起業したり、社会貢献を目的にNPO(非営利組織)やらを立ち上げて格闘している人たちもいるわけで。確かに、時代やオトナたちのせいなのかもしれなけれども、キミたちももうちょっと踏ん張れよ、と。

 「せめて頑張っている人のやる気を失せさせるような態度だけはやめてくれ!」と。勝手な“上司”かもしれないけれども、きっと思うに違いない。

 でも、そんなこと言っていては、何1つ変わらない。部下が育つ芽を摘んでしまうことにもなりかねない。ここは1つ、会社に身を置く立場として、上司としての役割を果たさなければ、当事者であることを放棄するのと同じになる。

やはり“快感”を体験させることが大事

 つまり、しんどいけれども、当事者意識のない困った部下に対処するには、彼らが「仕事に意味がある」と思える快楽を、仕事を通して経験させるしかないのだ。

 そのためには、自分自身がどんなときに、うれしかったか? 何が心地良かったか? どうしてパッションが高まったか? 自分が、働いている意味、を自問し、その経験を部下にもさせる。

 ただただ単純に、仕事そのものが「楽しい」とか、仕事をしている自分が「心地良い」とか、快感経験をさせるだけでいい。自分の能力を発揮できた瞬間、誰かとつながった瞬間、社会から認められた瞬間―─。そんな一瞬の心地良さを味わうことができれば、有意味性を見いだすきっかけになる。そして、ただ味わわせるのではなく、その瞬間を自覚させるために、「快感日記」を書かせるとか、「快感経験」を報告させるとか。経験=インプット→自覚=アウトプットを繰り返す。

 自分のやっていることに意味があるという感覚を持てれば、それに取り組んでいる自分自身に対しても意味を見いだすことができるし、逆もまた真なりで、自分の存在に意味があるという感覚を持てれば、自分のやっていることにも意味を見いだすことができる。

 とにもかくにも、まずは快感を体験させることが肝心なのだ。

 それは時間も手間もかかることだし、一朝一夕にできるものでもなければ、魔法の杖が存在するわけじゃない。

 でも、人は論理や理屈では動かない。心で動く。心がポっと温まる経験が、次につながっていく。その瞬間を何度でも作るのが、上司の役目なんじゃないだろうか。

 そして、是非とも、困った部下に関わるしんどさを爆発できる場所や人を見つけて、ストレスをため込まないでください。大爆発してください。上司だって爆発したっていい。そんな上司の方が、よほど人間くさくていい。個人のために会社はなくとも、会社のために壊れてしまっては元も子もないのですから。

このコラムについて
河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学

上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは、上司の立場、部下の立場をふまえて、真のリーダーとは何かについて考えてみたい。

コメント [経世済民81] 中国「影の銀行」 GDPの55%、約462兆円に及ぶとの試算も (週刊ポスト)  赤かぶ
07. 2013年7月30日 00:58:16 : niiL5nr8dQ
日本と比べ際立って短い中国の人口ボーナス期

「ルイスの転換点」から見える中国経済の構造変化(前編)

2013年7月30日(火)  須賀 昭一

 今年の1月、中国の国家統計局は、2012年の中国の労働年齢人口(15〜59歳)が初めて減少したと発表、このニュースは国内外で大きく報道された。それにともない中国国内では、安価な余剰労働力が枯渇して、賃金上昇が引き起こされるいわゆる「ルイスの転換点」を中国が通過したかについての議論も再燃している。

 日本の高度経済成長も、当初は余剰労働力を活用した労働集約型産業によるものだったが、60年代に「ルイスの転換点」を通過してからは、賃金上昇、産業構造高度化、地域間格差縮小などによって、持続的な経済成長がもたらされた。中国が「ルイスの転換点」に差し掛かっているとすれば、今後の中国経済の発展は、産業構造も含めた経済構造の転換が実現できるかどうかにかかっている。

 すなわち、構造転換が実現できればさらに持続的な経済成長が可能となるが、実現できずに従来型の成長パターンを続けるならば経済成長のスピードは失速する可能性が高くなる。

 ここでは、「ルイスの転換点」をめぐって供給側(余剰労働力)と需要側(産業)にそれぞれ起きている経済構造の変化を代表的な統計データから紹介するとともに、それらが中国経済、ひいては中国に進出する日本企業にどのような影響を及ぼすのか考えてみたい。

「ルイスの転換点」とは?

 そもそも、「ルイスの転換点」はどのようにして引き起こされるのだろうか。近代的工業部門と伝統的農業部門から構成される発展途上国の経済においては、農業部門における余剰労働力を工業部門に供給し続けることによって、雇用は拡大し、労働者の賃金を低水準(生存水準)に維持したまま経済成長を続けることができる。しかし、余剰労働力の供給が減少し、完全雇用が達成されると、賃金水準が上昇しはじめる。

 この転換点がいわゆる「ルイスの転換点」で、ノーベル賞受賞経済学者のアーサー・ルイスが最初に提唱したことからこのように呼ばれている。

 縦軸に賃金、横軸に労働力人口をとった概念図でみると、農村の余剰労働力が工業部門に移るにつれて工業部門の限界生産性(労働者を一人投入した場合の生産量)MIは右に移動する。生存水準賃金aと工業部門の限界生産性MIが交わる点bと、同じく生存水準賃金aが農業部門の限界生産性MAが交わる点cとの間が余剰労働力である。MIが右に移動するにつれて、bはcに接近するが、両者が交わるまでは余剰労働力が存在し、賃金は生存水準に抑えられた状態が続く。そして、両者が交わる時点が「ルイスの転換点」である。そこにおいて、余剰労働力部分はなくなって、完全雇用が達成される。さらに、MI’が右に移動していくにつれて、cはc’へ向かって移動する。そして生存水準賃金aはa’へ移動し、賃金は上昇する(図1)。

図1「ルイスの転換点」概念図

 このように、「ルイスの転換点」を通過すると、安価な労働力に依存した経済発展は持続不可能となる一方で、労働生産性は向上するとともに、賃金が上昇することによって都市・農村間の格差は縮小する。

 中国が抱える最大の問題のひとつが地域間・都市農村間の格差問題であるが、「ルイスの転換点」はそれを解消させる転機ともなるとともに、中間層の拡大や消費の拡大なども期待される。ただし、同時に経済成長を続けるためには産業構造を現在の労働集約型から脱却し、高度化させることがその条件となる。

中国における「ルイスの転換点」の議論

 中国では、2004年頃に沿海部地域の一部で安価な農村の余剰労働力である農民工が不足し、賃金が上昇しているとメディアを中心に波紋が広がった際、「中国はルイスの転換点に達したのではないか」という議論に火が付いたといわれている。

 農民工とは、いわゆる農村出身の出稼ぎ労働者のことを指し、12年末で約2.6億人(総人口の2割程度)いるとされる。中国では、厳格な戸籍制度が存在するため、農村戸籍を都市戸籍に転換するのは容易ではない。都市に出稼ぎに出てきた農村戸籍保有者は、都市戸籍保有者が享受できる教育、医療、社会保障等の行政サービスを受けることができないまま、農民工として建設業や製造業に従事している。

 中国国内外では、2000年代半ばから労働者の実質賃金の上昇や沿海部での労働者不足が発生していることなどから、中国は「ルイスの転換点」をすでに通過しているという主張もある一方で、それらは一部地域のみに見られる現象であるうえに十分な実証もされていないことや、農村に余剰労働力はまだ存在していることなどから、「ルイスの転換点」はまだ通過していないという主張まで広く議論されている。

 私の見方は後者であり、正確に言えば、中国は今まさに「転換期」にあるものと考える。局所的に労働力が枯渇して賃金コストが上昇している地域は存在すると考えられるが、中国においては、いまだ地域経済や労働市場が分断化されている面があり、現時点で一律に「転換点を通過した」と断言することは困難である。ただし、いまだ転換点を通過していないとする論者も、趨勢としては中国経済が「ルイスの転換点」に向かいつつあり、2020年代には転換点を過ぎるであろうことはおおむね認めているようである。

 以下では、「転換期」の到来を示唆する経済指標をいくつかみてみたい。

 100前後の都市をサンプルとした求人倍率の推移をみると、全体では緩やかに倍率が上昇している。また、業種別でみると、事務職や管理職よりも特に単純労働業種の需給がひっ迫していることが分かる(図2)。

図2 求人倍率の推移

(備考)中国国家統計局より作成。
 また、都市部労働者の平均賃金も前年比10%以上の伸び率で推移しているが、とりわけ、農民工が主に従事している建設業や製造業の賃金はここ数年では都市部労働者の平均を上回るスピードで伸びていることが分かる(図3)。

図3 農民工と都市労働者の平均賃金の比較

(備考)1.中国国家統計局より作成。
2.前年比は名目額の前年比−消費者物価上昇率の前年比で実質化したもの。
 内陸部と沿海部、さらに大都市と中小都市とでは異なる状況が存在するであろうことには留意が必要であるが、このように全国的なマクロ経済データをみれば、「転換期」の到来を示唆する低賃金(非熟練)労働者の需給ひっ迫と賃金上昇が中国において確実に発生しつつあることが分かる。これは、先述のように日本をはじめ、いかなる国においても経済発展が進む過程で通過する普遍的な現象であるが、中国の場合、他と大きく異なる点がある。それが、人口構造の問題である。

 一般には生産年齢人口が増加から減少に転じる時期と、不完全雇用から完全雇用が達成される時期は異なる。日本の場合、前者は1995年頃であり、後者は60年代であったといわれる。しかし、中国の場合は「一人っ子政策」という特殊な事情によって、生産年齢人口の減少期が人為的に早められ、完全雇用達成時期とほぼ同時に到来すると考えられることから社会的・経済的インパクトはより大きいものとなる。

「ルイスの転換点」の到来を早めた人口構造の変化

 中国経済は、改革開放後から30年以上にわたって飛躍的な経済発展を遂げてきたが、それを支えてきた要因のひとつが豊富な労働力である。中国は、70年代から従属人口指数((幼年人口+老年人口)/生産年齢人口)が低下するいわゆる人口ボーナス期に入った。人口ボーナス期は、総人口に生産年齢人口が占める割合が大きくなることから、経済成長に追い風となる。

 しかし、「一人っ子政策」などの影響から、人口構造が大きく変化し、この人口ボーナス期も2010年代半ば頃に終了し、その後は人口負担期を迎えることが見込まれている。以下で見られるように、中国の人口ボーナス期は、日本と比べると際立って短いことが分かる(図4)。

図4 従属人口指数の推移と人口ボーナス期間

(備考)国連人口推計(中位推計)及び国立社会保障・人口問題研究所(1950年以前のデータ)より作成。
 いわゆる「一人っ子政策」は、一組の夫婦に子供一人を提唱する人口抑制策で、1979年から実施されている。達成した夫婦には奨励金や学費医療費の補助が支給され、違反した夫婦には罰金が科されるが、80年代以降、農村で第一子が女児の場合は、間隔を置いて第二子出産可など、地域や民族等に応じて個別に例外が設定されている。

 全国レベルでは、依然として一人っ子政策は国策として実施されているが、見直す動きもある。生産年齢人口の回復という観点からは、さらなる緩和が必要であるが、仮に実施されたとしてもどこまで回復するかは疑問である。その効果が顕在化するには数十年かかると見込まれることに加え、大都市では実質的に第二子出産が許可されても産まないことを選択する夫婦も増えるなど、生活意識が先進国化する現象も見られつつあるからである。

農民工を生み出した背景とその質の変化

 上述のような人口ボーナス期初期に改革開放政策が始まり、農村の余剰労働力が大挙して都市に出稼ぎに出て行った。しかし、これには需要側の要因もさることながら、供給側にも余剰労働力を都市部に送り出さざるを得なかった背景がある。

 労働生産性を産業別にみると、第一次産業の生産性は極めて低く、改革開放後、第二次産業や第三次産業との生産性の差は大きく開いた状態となっている(図5)。

図5 労働生産性の比較(産業別)

備考)1.中国国家統計局より作成。
2.各産業ごとに名目GDP/就業人口で試算。
 また、80年代前半には都市住民の可処分所得は農村住民の純収入の2倍程度であったが、その差は拡大し、近年では3倍以上となっている。農村住民の所得も着実に増加しているが、都市住民の所得の増加ペースが速すぎる状況が続いている。言い換えれば、国全体の経済成長の恩恵が都市に偏って配分されており、その傾向は改革開放後加速されていることを表している(図6)。

図6 都市部と農村部の所得水準の推移

(備考)中国国家統計局より作成。
 さらに、農村住民の純収入の内訳をみても、純粋な農業収入のシェアは縮小しており、出稼ぎなどから得られる賃金収入のシェアが拡大しているのが分かる。しかし、上記の都市住民所得との比較も踏まえれば、出稼ぎなどで賃金収入を得たとしても、この程度しか純収入を得られないという現状を表している(図7)。

図7 農民の純収入内訳の推移

(備考)中国国家統計局より作成。
 こうした農村状況が、改革開放後、農村が余剰労働力である農民工を都市に送り続けてきた背景にある。政府も農業の生産性向上や、農民の待遇改善などを進めているが、顕著な進展は見られていない。

 このような農村側の事情もあって誕生した農民工であるが、近年になってその質的な変化がみられるようになっている。農民工の年齢構成をみてみると、現在、30歳未満が全体の5割以上を占めている。一方で、農村で農業に従事する30歳未満の若年人口は2割強にすぎない。これは、一般的にいわれている「農村に存在する余剰労働力は中高年が多い」ということの裏付けにもなる。

 こうした30歳未満の農民工を、「新生代農民工」という。家族を農村に残して都市で肉体労働に従事して仕送りをしつつ、いつか農村に戻るというのが従来の農民工のスタイルであった。しかし、農村での生活や農業経験も少ない「一人っ子政策」世代の「新生代農民工」は、従来の農民工と比べて学歴が高く、意識の上では都市戸籍の若者と変わらないという。

 彼らは総じて、辛い肉体労働や農民工としての地位を嫌い、向上心が強く、賃金等の待遇に敏感で短期間で仕事を変え、都市での定住を希望し、権利意識も強いとされている。一部では、都市農村間の格差問題に彼らが一定の役割を果たすことを期待する声もある。いずれにしろ、このような「新生代農民工」を従来のような安価な余剰労働力として扱うことは難しくなり、雇用のミスマッチが拡大し、余剰労働力不足に拍車をかける可能性もある。

 日本においても「ルイスの転換点」を通過したとされる60年代に、労働者の権利意識は高まり、賃金交渉が活発化した。その結果、実質賃金は上昇し、家計所得の伸びは高まり、消費に貢献した。こうした観点からすれば、1億人以上存在する「新生代農民工」は労働者として、あるいは消費者として中国経済の新たな主役となる潜在性も兼ね備えているともいえる。

図8 農民工の年齢構成と学歴構成(2009年)

(備考)中国国家統計局より作成。
 このように、中国の高度経済成長を支えてきた余剰労働力をめぐる量・質・コストに変化が起きつつある。こうした経済構造の変化は、中国経済にどのようなインパクトを与えるのだろうか。また、こうした変化に対応して、日本は中国との経済関係をどのように変化させればよいのか。次回は、こうした問題について、関連する経済データを紹介しながら見ていきたい。

(後編に続きます)

(本コラムの内容は筆者個人の見解に基づいており、内閣府の見解を示すものではありません)

このコラムについて
若手官庁エコノミストが読む経済指標

内閣府の若手エコノミストがさまざまな経済指標を読み解き、日本経済や日本経済を取り巻く状況について分かりやすく分析する。多くの指標を精緻に読み解くことで、通り一遍の指標やデータだけでは見えてこない、経済の姿が見えてくる。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130719/251295/?ST=print

コメント [原発・フッ素32] 我々が知らされていない本当の事10の真実 (とある原発の溶融貫通(メルトスルー))  赤かぶ
32. 2013年7月30日 00:58:26 : pyLcd53bXA
熱帯夜にしたのは自業自得でしょう。
コンクリートを張り巡らして、絨毯敷いて、カーテン掛けて、エアコン付けて。
畳と障子と簾、打ち水、緑陰、木の家に暮らせば凌げるのです。
コメント [政治・選挙・NHK151] 池上彰氏 参院選当選の公明議員に創価学会員否か質問の理由(週刊ポスト)  かさっこ地蔵
13. 2013年7月30日 00:59:45 : CXit8maYyw
都議会議員選挙になると、500キロも離れた地方から、初学時代の友がくる。

教組も教義もない政治団体と理解しています。宗教活動、政治活動を一つに

する以外に、この答えは出ませんし、佐々木某の認識はお子ちゃまレベル。

コメント [経世済民81] 「TPPは過疎地医療を崩壊させる」 現場の医師たちが警鐘 (東京新聞「こちら特報部」)  赤かぶ
01. 2013年7月30日 01:00:46 : QBrYpzDGwo
 それにしても、現在の薬漬け、検査漬け医療はもう少しどうにかならないものか。病院から戻ると何種類もの薬を飲むことに辟易する人も多いだろう。服作用もかなりあるに違いない。鬱というメンタルな病でも多種類の抗鬱剤が投与され、患者は中毒気味になって行く。
 また何かといえばレントゲン。日本は先進国で最も医療被曝が多いとも聞く。
 検査で益々病状が悪化するような気がする。
 TPPに異議を唱えることは大切だが、大事な国民健康保険資源を湯水の如く使えばTPPに関係なく日本の医療は早晩潰れるのではないか。
 保険資源を食いつぶしてもTPPという外圧のせいにすれば良い、と医学界は考えているのではないか、と勘繰りたくなるくらい、医療が既に利潤優先の産業になってしまっているのではないだろうか。
コメント [経世済民81] アングル:海外勢円売りポジション解消、消費増税の不透明感も後押しか(ロイター)  かさっこ地蔵
02. 2013年7月30日 01:00:46 : niiL5nr8dQ
万能薬ではないビッグデータの“副作用”に注意せよ

経営学者が見る「ビッグデータ」の本質(第6回)

2013年7月30日(火)  林 高樹

 企業のビジネスを巡って日々流れるニュースの中には、今後の企業経営を一変させる大きな潮流が潜んでいる。その可能性を秘めた時事的な話題を毎月1つテーマとして取り上げ、国内有数のビジネススクールの看板教授たちに読み解いていただき、新たなビジネス潮流を導き出してもらう。
 今月のテーマは、メディアなどで盛んに報じられるようになった「ビッグデータ」──。一般的な言葉として定着しつつあるビッグデータとはどのようなものなのか。企業のビジネスを大きく変える可能性があるとされるが、実際にはどのような効用があるのか。その本質について、国内ビジネススクールの教壇に立つ4人の論客がリレー形式で登場し、持論を披露する。
 最後の4人目として登壇するのは、慶応義塾大学大学院経営管理研究科の林高樹教授。統計学の専門家の立場から、ビッグデータの効用と限界、そして活用する側に求められるリテラシーについて語ってもらった。
(構成は秋山基=ライター)
 私は以前、銀行で新商品・技術の研究開発に携わっていました。そこで確率統計の面白さに目覚め、研究者の道に進みました。

 今、研究で触っているのは、金融証券取引の「高頻度データ」です。ミリ秒単位の時間刻みのデータを使って、市場の値動きやリスク量の変化、銘柄間の相関関係といったものを調べて評価しています。

 最近の市場では、コンピューターによって自動的に売買注文を行う「HFT(高頻度売買)」という手法が盛んになり、ヘッジファンドや専門の会社がこれを用いるようになっています。そのアプローチの1つに、インターネット上のツイッターでつぶやかれている言葉や、グーグルでよく検索されるキーワードを抽出したり、ヘッドライン・ニュースの内容をテキスト解析したりすることで、株価の動きを予測して自動的に売買注文を出すという手法があり、既に一部が実用化されていると聞きます。

 これはビッグデータを分析することによって利益を出そうとする取引であり、ビッグデータとは、単なるデータ自体ではなく、そのようなことを可能にするインフラ、つまりICT(情報通信技術)を含めて考察すべきテーマであろうと思います。

 20年ほど前、私は、5分間隔の日経平均株価半年分をデータ分析したことがあります。すると、米ハーバード大学の大学院生から「そのデータはどこで手に入れたのですか。もらえませんか」という問い合わせを受けました。当時は高頻度データの入手は難しかったのです。

 ところが、今ではすっかり様変わりしています。「3つのV」と言われるように、大量(Volume)で、多様(Variety)で、高頻度(Velocity)という、私たちの想像を超えるような形でデータが出回っています。

 しかも、そういったデータが、リアルタイムか、ほぼそれに近い形で処理できるようになり、以前では考えられなかったような使い方もされるようになりました。「ビッグデータ」なる言葉が生まれる前から「大規模な」データの統計分析を行ってきた私や周りの研究者も素直に驚いています。

「統計学の終わり」なのか

 では、統計学者たちは現在の状況をどのように見ているのでしょうか。実は、ビッグデータブームによって、統計学が脚光を浴びるチャンスが到来したというふうに前向きなとらえ方をする人がいる一方で、ビッグデータは統計学にとって脅威になると悲観的な見方をする人もいます。

 統計学は、学問の世界ではどちらかと言えば黒子の役割を担ってきました。米国の大学には統計学部がありますが、日本の大学に統計学部はなく、いろいろな学部の中に統計学の講座や教員が分散して存在しています。

 つまり統計学は、社会学や経営学や医学や心理学といったほかの科学分野に統計の手法を提供し、各分野の研究の発展をサポートする役割を果たしてきたのです。もちろん、統計学にもベースとなる理論はあるのですが、ほかの学問とのコラボレーションを通じて新たな統計的方法論を生み出すという発展の仕方をしてきました。


(写真:都築 雅人)
 そのため、統計学者は、自分たちの役割を「審判(レフェリー)」だと見なす傾向があります。バイアス(偏り)のないデータの取り方を教えるとか、「客観的な」データ分析をするとか、推定方法や予測方法の選択肢をそれの前提条件や限界を含めて的確に伝え、選択はその分野の専門家(あるいは実務担当者)の最終判断に委ねなさい。大学院ではそう教えられます。

 統計的方法論によるデータ分析において、他分野のアプローチと比較して特徴的なことは、データの「ばらつき」を重視することにあります。「不確実性」を考え、それを数学的に「確率」で表現しようとします。一方で、そのようなアプローチゆえに、統計的方法論が出す結論は、どちらかと言えば保守的なものになりがちです。ゆえに、例えばビジネス上の意思決定に統計的方法論を教科書的に「正しく」使おうとするとき、予測の幅がビジネスでは使えないほど広かったりするなど、得られた結果がビジネスの人たちにアピールしないこともあるようです。

 そんな中、ビッグデータが注目されるようになり、このままでは統計学は、ITに強く、高速計算やデータのビジュアライゼーション(可視化)に長けたコンピューターサイエンスの専門家などに後れを取ってしまうのではないかと危機感を抱く統計学者もいます。一般的に、統計学者は大規模データの処理には精通していません。今の状況を指して「統計学の終わり」なのかと、自虐的な問いかけをする統計学者もいるほどです。

 しかし、ビッグデータを分析しようとするなら、どんな形であれ統計的手法を使うことになります。「ビッグデータの時代」においては、データの使い方、統計的手法の選択の良しあしやその使い方の巧拙によって、ビジネス上の損得が大きく変わる可能性があります。そもそもすべてのデータを蓄積することはできませんから、ビッグデータの蓄積に当たって、どういう頻度でどの内容を取るかの意思決定に迫られます。

 統計学のビジネス上のインパクトはこれまでにないほど大きくなっているように思います。これを機に、大学における統計の研究や教育システムをアップデートし、ビジネスの世界の意思決定にもより深くコミットできるようにすべきだと考えている統計学者もいます。

 今までのような審判の立場にとどまるのか、そこから一歩を踏み出してより「現場」にコミットするのか。ビッグデータの出現によって、統計学の専門家も選択を迫られる時代が到来したと言えるのかもしれません。

過去を説明できても、将来は予測できないことも

 サンプリングのコストが高いことを暗黙の前提とする従来の統計学では、いかに少ないサンプルから全体(母集団)に関する特徴を推定したり、いまだ観察していないデータに関して予測するかを考えてきました。しかし、今日では、母集団全体とも言えるようなデータが簡単に低コストで集められるようになり、これについて直接分析ができるようになりました。このことも統計学にパラダイムシフトを迫っています。

 ビッグデータ利用によって期待される応用の1つが、政府統計などこれまでサンプリングにコストがかかり、公表まで時間を要していた指標を精度良く模倣できる代替変数の提供です。その好例が、東京大学大学院経済学研究科の渡辺努教授らが今年5月から公開している「東大日次物価指数」でしょう。

 政府の物価統計は作成するのにかなりの時間やコストがかかりますが、この指数は、日本全国のスーパー約300店から、20万点以上の商品の価格や販売数量などをPOS(販売時点情報管理)から日々送信してもらったデータを基に作成し、原則として3日後に公表しています。このように低コストでタイムリーな指数が提供できるというのは、ビッグデータの効用の1つでしょう。

 ビッグデータは、マーケティングの分野でもうまく実用化され始めています。例えば、eコマース(電子商取引)の企業などが、異なる2つのパターンのウェブサイトを作り、ユーザーのアクセスログを追跡することによって、ウェブデザインの効果を比較していますが、このような統計学の「実験計画法」をマーケティングに応用した、いわゆる「スプリットラン・テスト」が、実際のビジネスをしながら低コストで簡単かつ迅速にできるのも、ビッグデータの効用です。

 また、ビッグデータによって、「ファットテール(ロングテール)現象」と呼ばれる、発生確率が極めて低い事象についてのデータも取れる可能性が出てきました。100万件に1件程度の出現頻度でしか現れず従来のデータセットの中には入ってこなかったような事象でも、ビッグデータ10億件のデータを集めれば、1000件ほど取れることが期待され、それらについての分析が可能になります。

 とはいえ、ビッグデータは決して万能ではありません。サンプルではなく、母集団に近いデータ、あるいは母集団そのもののデータを取ったからといって、すべてのことが見えるようになるわけではありません。ビッグデータ分析が適した分野とそうでない分野があるだろうと思います。一言で言えば、ビッグデータを生成しているメカニズムが時間を通じて変化しているか否かという見極めが大事です。

 例えば金融証券市場において、ビッグデータ分析の結果、確実に儲かる売買ルールが得られたとします。しかし、その情報が多数の投資家の間に広まり、皆がそのルールに従って取引をすれば、同じタイミングで売買どちらかの注文が片寄り、その結果期待通りに売買が行えず(取引価格が動いてしまい)、儲けられなくなるでしょう。人々の行動が市場の構造を変えたのです。

 すなわち、時間とともに構造が変化する分野、とりわけ人の行動自体が構造を変えるような分野において集められたビッグデータは、過去を説明することはできても、将来は予測できない可能性が高いのです。例えば、金融証券市場にはビッグデータをもってしても説明できない市場を駆動する複雑な要因が様々あり、よって、ファンドマネジャーのような市場のエキスパートの存在意義は今後ともなくならないでしょう。

 費用対効果の問題も改めて考慮すべきでしょう。現状のビッグデータブームは、ややITベンダー主導の感があり、「今、このインフラを買わないと、時代に乗り遅れますよ」という企業への売り込みが先行しているように見受けられます。しかし、単純な分析であれば、従来のデータ分析でも十分有効な可能性があります。

 当たり前ですがビッグデータの分析は何らかのビジネス上の目的を達する手段であって、それ自体は目的ではありません。別にビッグデータを新たに集めなくても、手元にあるデータの有効活用をまず考えてみることが大事です。

 しかも、失敗事例は世の中に出にくいものです。ここにもある種のサンプリング・バイアスがあると考えた方が無難です。ブームに惑わされないことも重要です。

 ビッグデータの使用が効果的なのは、やはり消費者1人ひとりの購買行動を予測するマーケティングのような分野だと思います。個人の嗜好や行動パターンは時間とともにあまり変化しないでしょうから、消費者個人の購買履歴やアクセスログのデータを大量に集めて、消費者を類型化し、得られたルールやモデルに従って販促やリコメンデーションを行うアプローチは、理にかなっていると思います

日本人の統計リテラシーは高くない

 ただし、今後、ビッグデータを活用していくうえでは課題もあります。その1つは、人材が不足していることです。

 ビッグデータを扱うためには、データ・サイエンティストの育成が不可欠であるとよく言われます。それはその通りだと私も思いますが、そういった高度人材だけでなく、中堅人材、つまり、ある程度の統計リテラシーがあるホワイトカラーの存在も重要です。

 一般的に日本人の統計や数学に関するリテラシーはそれほど高くありません。むしろ、近年低下傾向にあるように感じます。そんな中、ビッグデータを分析して活用しようというのは、ある意味で危険なことでもあります。ビッグデータが誤用されたり、乱用されたり、悪用されたりするリスクも見ておかなくてはなりません。

 例えば、消費者の動向や企業が売り出した商品の良しあしを調べるために、インターネット上のつぶやきや書き込みを大量に集めて分析するといった方法が考えられますが、当然、そういったつぶやきや書き込みは、モノを売る側の人たちやアフィリエイターによって作られている可能性があります。ネットからのデータにはサンプリング・バイアスがあり、それをいかに取り除くかという問題が常につきまといます。

 相関についての理解も大切です。商品Aを買った人は商品Bも買っているとか、Cという嗜好を持っている人はDという嗜好も持っているといった連動性が見られる場合、統計学では相関があると言いますが、相関関係は必ずしも因果関係を意味しません。

 「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざの例のように、「AならばBである」を言うには論理が必要です。人が関与し、専門知識や経験や勘を総動員して、2つの事柄の間をロジックで埋める必要があるのです。物事を深く考えず、統計的な相関関係を因果関係と勘違いしてしまう。これは統計的リテラシー欠如の典型例です。

 また、統計的リテラシーの点ではやや高度な話になりますが、ビッグデータを使って、複数の仮説を同時に検証(検定)する場合、1つの仮説検定では起こらなかったような問題、いわゆる「多重仮説問題」(当初想定よりも「帰無仮説」を棄却しやすくなる)という現象の発生することが統計学で知られています。

 ゲノム解析など多数の遺伝子を同時に比較するような場面において重要な課題で、医学・生物学統計分野を中心にこれを補正するための方法論が研究されています。目的にもよりますが、ビッグデータ分析を適切に行うには、このような高度な統計的方法論に精通した統計専門家の協力が必要な場面が出てくるでしょう。

都合の良いデータばかりが目に入るバイアスも

 さらに、ある仮説を立て、それをデータで実証しようとするとき、人はついつい仮説を満たすのに都合の良いデータばかりが目に入ってしまい、それによって仮説に対する誤った確信を強めてしまうことがあります。このことを行動科学分野では「確証バイアス」と言いますが、これは統計の専門家でさえも陥るかもしれないすべての人間に共通した意思決定・判断のワナです。

 確証バイアスによる誤りのリスクは、ビッグデータの活用によってさらに増える可能性があります。なぜなら、仮説を実証しようとするとき、データがたくさんあればあるほど、仮説を満たすかのような証拠が見つかりやすいからです。

 ビッグデータを可視化することでパターンを発見する、これは機械にはまだまだ困難なことです。他方、人間の認知のクセとして、元来ランダムな系列にパターンを見いだしたり、過去データを伸ばしてトレンドを見つけたりしてしまうようなバイアスのあることがよく知られています。

 見いだされたパターンが真のパターンなのか、目が勝手に見つけてしまった偽のパターンなのか見極めは難しいでしょうが、少なくとも、データの中から見つけたパターンを鵜呑みにしないような批判的態度は必要でしょう。

リーダーの意思決定支援に生かす

 最後に意思決定の支援という観点からお話しします。

 人間は、経済学が言うところの「合理的経済人」ではありません。人間は、入手可能な情報の量に限りがあったり、記憶量や情報処理スピードに制約があったりするなど、「合理的に」意思決定することはできません。これは、ハーバート・サイモンの「限定合理性」の考え方ですが、実際の人間行動を観察する行動科学分野において、人間行動に関する様々な「非合理的」行動、バイアスが報告されています。

 例えば、米コロンビア大学ビジネススクールのシーナ・アイエンガー教授は、有名な「ジャムの実験」を行いました。店の入り口に試食ブースを設け24種類のジャムを並べたときと、6種類のジャムを並べたときを比較すると、ブースに立ち寄った客が実際にジャムを購買した割合を見ると前者は後者の10分の1だった。

 この実験結果から、選択肢が多いときほど、人は意思決定がしづらくなるということを同教授は示しました。人間が「合理的」であれば、選択肢が多い状況ほど、自分の効用を高める選択肢を見つけやすくなるので、結果は逆になるはずです。

 ビッグデータ時代において、情報量が増えノイズも増え、一方で、新商品や新技術、事業戦略の短命化が進む中、多くのことを矢継ぎ早に決めなければならない「限定合理的」、あるいは「非合理的」な私たちは、ますます判断を間違えやすくなるだろうと思います。データ量にひるむことなく、24時間365日間不平を言わずに首尾一貫したデータ処理や意思決定支援をしてくれる機械があれば、それは頼もしい存在になるはずです。

 米フロリダ州立大学のロイ・バウマイスター教授(心理学)は、人間の「意志力(ウィルパワー)」は筋肉のようなものであり、使えば使うほど疲れる(ただし、鍛えることもできる)と述べています。意思決定は、やれば疲れる(意志力は消耗する)ものであり、人は疲れると的確な意思決定ができなくなります。

 意思決定分析の観点から、これらを踏まえて私が言いたいのは、ビッグデータの活用を通じて、企業のリーダーには重要な意思決定に集中してもらうべきだということです。

 ビッグデータが広く活用されるようになれば、データに基づくルーティン化された意思決定はかなりの部分機械に任せられるようになることが期待されます。もちろん、そうした仕組みを作って機能させていくためには、人が関与してPDCAサイクルを回さなくてはなりません。そのうえで機械に任せられるような日常的意思決定は極力機械に任せることで、企業のトップや幹部は、非日常的な、会社や部門の命運を決するような重要で難しい(戦略的な)意思決定に全精力を振り向けられるようにできればよいと思います。

 現代の企業では、組織の上層部にいる人ほど、多くの意思決定事項を抱えており、重要な意思決定に集中できない状況に置かれています。ビッグデータの活用によって、そのような状況が改善されれば、リーダーが良質な意思決定を行うことの支援となります。それもビッグデータの1つの効用になるのだろうと思います。

(次回からは、日本企業が海外の企業や事業を合併・買収する「国境を越えたM&A」の巧拙をテーマとしたシリーズをお届けします)

このコラムについて
MBA看板教授が読むビジネス潮流

 企業のビジネスを巡って日々流れるニュースの中には、今後の企業経営を一変させる大きな潮流が潜んでいる。その可能性を秘めた時事的な話題を国内有数のビジネススクールの看板教授たちが読み解き、新たなビジネス潮流を導き出していく。

コメント [原発・フッ素32] 放射能ダダ漏れ!東電が井戸水位と潮位の連動性を認める!この井戸からは40〜50万Bq/Lのトリチウムや90万Bq/L…  赤かぶ
08. 2013年7月30日 01:01:55 : 73oSBoFhbM
これだけ海が汚染されると、国際社会の国としての責任はどうなるのだ?

お咎めなしなのかな?

コメント [経世済民81] 本格的に縮小し始めた日本経済 (NEVADAブログ)  赤かぶ
43. 2013年7月30日 01:02:38 : 6uFgfWwteg
まず、おれはリフレ信者じゃないことを最初に断っておく。

これは黒田のインフレターゲット政策には思い通りの方向だよ。
なぜかって、

昨日も黒田の奴がしらーっといいのけてるよ。
---------------------------------------
物価については、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、これまでマイ
ナスで推移してきましたが、景気の改善や [為替の円高修正などを背景に]、5
月にはゼロ%となり、6月は 0.4%とプラスに転じています
---------------------------------------------------

いま黒田がやっているのは遮二無二、強引にでも国内の物価を上昇させることによってインフレターゲット政策と整合性をとること。

輸入サイドは、前年同月よりも数量が−5.3%減っているのに金額ベースでは11.8%と増えている。これは円安効果で輸入コストが上がって、国内での販売価格にはかなりの輸入コストの転嫁が必要になり、(これは実際にガソリン、パンなどはこの7月から便乗値上げしている)需給ギャップも引き締まってきていることを実証している。

黒田は、この貿易収支の統計結果をみてほくそ笑んでいるだろうよ。
そして今回、政府に消費税の段階的引き上げのGOサインもだしたよ。
麻生も安倍も大喜びだろう。

TPP実施まで、貿易収支の統計発表の読み方は輸出サイドを無視することだ。
言うまでもなく輸出企業はTPPに過大な期待感をもっている。www
TPPに関しては、安倍は
コメなどの重要5品目の例外交渉など、はなから頭にないだろう。
農協もコロッと手のひら返したからなwww
とにかく重要5品目を犠牲にしても交渉国に対してもぎりぎりまでの聖域なき関税撤廃を求める交渉をさせているはずだ。


コメント [雑談専用40] 瞑想のススメ 気まぐれな風
03. 2013年7月30日 01:03:56 : rSTKXOnxQE
チャクラ、カバラ、

 数学、物理、医学、

 音楽、料理、色学、神経学、芳香学

 宗教学、武道、歴史学、語学

 心理学、精神学、

  
  などなど、

  幅広い多彩な学びが必要です。

  専門家になる必要はない。

 理解すれば良いのです。

  
  演繹法的学問が

   帰納法の実行時に

   役に立つのです。

 普通は、

  この文章を書けないのです。

   知らないから。

 
  知ってる者は、既に、独自に、

   書いている。


  何度も同じ事言わせないように。

   無視、しますよ。
   
   

    

コメント [政治・選挙・NHK151] 自民党の選挙公約は本当に実現されるのか (プレジデント)  笑坊
05. 2013年7月30日 01:04:47 : BIgfJMRMNE
>02

公約破りの第一人者は、まぎれも無く自民だよな?
民主が政権とる前から何十年と政権の座に居たんだからな。
まさかお前はこの事実さえも認めないつもりか?アホが

コメント [政治・選挙・NHK151] 民主党に将来はない。終わった政党だ。  孫崎 享  赤かぶ
29. 暖かい闇 2013年7月30日 01:08:03 : EnF8e2VGW7OHg : wpw14RYVWg
孫崎先生の発言は核心をズバリ言い得ている。
小澤・鳩山の抜けた民主党は、自民と変わりない。残っているのは金目当ての賊議員ばかりだ。野党とは認めない。もういらない政党だ。
菅は市民派と期待していたが、すぐに従米に転んだ。野田は選挙公約と真逆の政策を突き進めた。従米だ。財界の利益を諮るばかりだ。
国民の信を失うのは当たり前だ。今回の選挙で惨敗した責任を問うならまずは野田であろう。この一派を除名するなら、まだしも救いがあるかもしれない。

コメント [政治・選挙・NHK151] 同一筆跡の可能性を認めた総務省 これこそ不正発覚のブーメラン(先住民族末裔の反乱)  かさっこ地蔵
49. 2013年7月30日 01:09:29 : 8awolJjUJ6
本文>「犯罪者はわざと真実から捜査の目を背けさせるために、実体と乖離したネタを持ち出し霍乱を狙うと聞くが、総務省やマスコミ情報はまさしく、この「霍乱」を目的とした隠ぺい工作だろうと私は考える


      「政調査権を発動し、ムサシの会長・社長を招致の段階にきた」   


  2016年の衆参同一選に、「ついにオレの出番か!」といって、KKムサシ会長の都本は東京1区から自民党候補として出馬を決意した。形勢は圧倒的に、生活の党の東祥二に傾、いていた。消費税を再度5%へ戻し、全ての原発を直ちに廃炉、という公約を柱にする生活の党のマニフエストが、爆発的な人気だったからである。票割は、東6に都本4くらいの差があった。経済情勢は、圧倒的に都本に不利であった。2013年10月17日の暗黒の木曜のNYダウ大暴落をキッカケとする金融恐慌は、リーマンをしのぐ深刻さで世界を揺るがしつつあった。1%の高所得層に更に富が集まり、中間層は没落し多数が失業・貧困に追いやられるアメリカは、恐慌に対し紙幣を刷りまくるしか手はなかった。大衆の可処分所得を増やすしか、実需による経済浮揚は期待できないのに、それは高所得・支配層の容れるところでなく、ただ紙幣をばら撒くだけであった。ドルは基軸通貨の信認うしない大暴落で、円は50円の急騰であった。これは輸入品低下等の恩恵を国民にもたらす筈だったが、資本の海外逃避等を助長し、それによる金利高騰で、国内金融逼迫はインフレ政策も思わしくなくなりアベノミクスなどとうの昔に雲散霧消していた。東の圧勝の形勢であった。
  ところが、フタ開けたら15%の大差で、都本の圧勝であった。納得できない東は「票を再度手作業で数え直してほしい」と都選管に申し出たら、公選法は「票の再集計は、初回と同じ機械を使って行わねばならない」と規定があるからと、ニベない返事だった。同じ機械使うとは、ムサシの開票読み取り機を使うことであった。「選挙とは、投票者の意思や判断がどうこうでなく、開票作業者の意思とその計算方式の事だ」とは、スターリンの迷言だが、実際もこの通りになりつつあった。
  以上は、長田美穂シアトル通信が報じる、実際にアメリカであったことのパロデイーであるが、我国でも同様なことがいつ起きてもおかしくない状況だ。アメリカの選挙機器メーカーは、ES&S社とドミニオンの2社だが、再大手の前者の会長ヘーゲルは、96年上院選でネブラスカから立候補し、圧倒的不利の予想をひっくりかえし、大勝する。そのES&S社は、ネラスカで創設された機器メーカーであり、開票など機械でどうとでも操作できたのだ。
  選挙不正は、3段階ある。先ず、コンピューター投票システム開発企業レベルである。特定の政党やグループの息が掛ってないか。我が国は、主にムサシとグローリーであるが、ムサシは自民に献金している。次は、投票方法だが、紙によるか、コンピューター画面をタッチするの、2通りである。紙の場合でも、手書きで記入か、印刷された候補者名をマークか穴開けするかで、開票方式は違ってくる。三番目は、集計開票作業だが、目視で手で数えるか、コンピューター集計作業かの、違いがある。
  いずれにしても、選挙開票集計作業にこれだけコンピューターが使われるようになり、各自治体・地方・中央の選管がプログラムの前に無力になりつつある今、放置できない段階に来ている。各界から疑惑が指摘されている。灰色、グレーから、黒に限りなく近づいている。最早国政調査の段階だ。議員は、国政調査権を発動し、ムサシの会長・社長、プログラム直接担当の常務・エンジニイヤを参考人招致し、疑惑あれば証人喚問に切り替え、選挙不正根絶すべきだ。選挙が信用できない、民主国家が成り立たないとなったとき、国民に無力感与えたとき、その隙を突く勢力が必ずでる。最高裁判所や事務総局が、犯罪の総本山になったいま、国民が頼れるのは、議員の国政調査しかない。



コメント [政治・選挙・NHK151] 米保険会社の代理店と成り下った日本郵政の衝撃 (天木 直人)  笑坊
52. 2013年7月30日 01:13:40 : BIgfJMRMNE
>51 おじゃま虫一郎

へえ、johnmungさんをはじめ小沢支持者がゴキブリなら、貴様はさしずめ蛆虫と言ったところかww

コメント [原発・フッ素32] バンダジェフスキー博士 「チェルノブイリよりペースが非常に早く、深刻な事態だ」 (時事ドットコム) 魑魅魍魎男
12. 2013年7月30日 01:14:19 : Atyw20tnCE
>子供達は大丈夫なのか?

ぷ。ほんとはどうでもいいくせに。
他人の子供なんてどうでもいい。
そんなヤツらが日本人の大半だろ。そうでもなけりゃ医療、年金、原発と
こんな後世にツケまわすような仕組みになっとるかいな。

コメント [戦争b11] 中国軍に「制御不能」の懸念 8月15日控え突発的衝突の可能性も (ZAKZAK)  赤かぶ
10. 2013年7月30日 01:15:51 : Atyw20tnCE
よその国の心配する前に自前の制御不能の原発を何とかしろよサルw
コメント [音楽11] ショパン/ワルツ第19番 イ短調(遺作)CT224/演奏:ブルーノ・リグット グッキー
25. グッキー 2013年7月30日 01:19:53 : Cbr3d6O9vj7Mc : OIxNYWfJog
>話は変わりますがSF小説ほとんど読んでいなくて違う投稿のコメントで話されていてとても読みたいと思ったのですがどの本から最初に読むのがいいのか教えてください

SFは想像力が命です。
でもだいたいアイデアは出尽くされちゃっていますから
最近は読んでいません。
好みも有りますから何が良いとも言えません。

FSFは異世界の物語です。最近はこちらの方が好きです
十二国記
http://www.youtube.com/watch?v=NMdUngQHP5g
http://www.youtube.com/watch?v=8VzMdQ94l6w
http://www.youtube.com/watch?v=Npjk1AGA2go

前に紹介したものですが、これを見て気に入れば
続きが十数巻有ります。

コメント [音楽8] 坂本龍一&村治佳織「戦場のメリー・クリスマス」 BRIAN ENO
02. 2013年7月30日 01:19:58 : 5js7pLq7y6
☮カクトウギのテーマ Ryuichi Sakamoto
http://www.youtube.com/watch?v=HQgDJbUn5QQ
記事 [経世済民81] アメリカが日本への投機マネーを引き揚げ始めた。株急落で脅しがきいてる。(ひょう吉の疑問) 
http://blog.goo.ne.jp/akiko_019/e/9efa6750333813773aaf4c452eb66ebf
2013-07-29 ひょう吉の疑問


今日は月曜。午後10時半。
今日の日経平均株価、先週末に比べ、500円近く急落。終値は13661円。
為替も98円台を割り込み、97円台後半で推移した。円高・ドル安である。
アジア市場も株価を軒並み下げている。

この株価急落の原因は、アメリカのヘッジファンドの投機マネーが日本から逃げ出したためだ。
アメリカは明日からFOMCが始まる。アメリカ中央銀行のお偉方の会議だ。
金融緩和縮小がどうなるか。
日本では先延ばしされるだろうという見方が多いが、今日のようにアメリカヘッジファンドの逃げ足の速さを見ると、この9月にも金融緩和縮小が実施されるかもしれない。
アメリカはそれに備えて海外に投資されたマネーを急いで引きあげているのだ。
それが日本やアジアの株の急落となって現れた。

アメリカが金融緩和を縮小すれば、アメリカは通貨量が減り、ドルは高くなるはずだ。しかし今日はドルは逆に安くなった。
そして円が高くなったところで、アメリカのヘッジファンドは日本株を売り抜け、その受取金の円を円高を利用して高く売り、多額のドルに換えた。

先月もアジア市場からアメリカの投機マネーが逃げ出したが、その結果アジア諸国は、通貨安・株安・債券安のトリプル安に襲われた。
しかし日本に対してだけは、ドルが安くなり、逆に円は高くなった。
円をドルに換金するために、わざと円高にしたとも考えられる。
アメリカのヘッジファンドは、買うときは安く、売るときは高く、円を売買しているのだ。

アメリカはリーマンショック後、ドルを増刷し続け、その増刷したドルで安くなった円を買い、その円で日本株を買い、日本を円安・株高にもっていった。
そして日本株を売るときは、逆に株高で株を売り、さらに円高で円を売るのだ。
アメリカにとっては二重の儲けである。

これでアベノミクスの円安・株高路線は息切れしてしまったが、すでに参院選で過半数を確保しているから怖いものはない。

アメリカは金融緩和を縮小するかもしれない。
そうなると日本から引き上げられた投機マネーは日本に戻ってこない。
株高もこれでおしまいである。

今までの円安で輸入品は値上がりしている。
ガソリンも急騰している。
物価だけが上がり給料は上がらない。
それで打ち切るどころか、今度は消費税を増税しようとしている。
さらに今までアベノミクスに協力してくれたお返しに、アメリカの要求するTPPに参加しようとしている。

日本がアメリカに頭を下げて金融緩和縮小をしないでくれと頼めば、更なる条件が付きつけられる。
逆に言えばアメリカはその条件を突きつけるために、日本から投機マネーを引き揚げにかかったのだ。
アメリカはドルを増刷して株を釣り上げ好景気を装っているが、もし金融緩和縮小を実施しても、今度は今までばらまいた投機マネーを引き揚げることによってアメリカのドル高を維持するつもりだ。
つまりアメリカはどちらに転んでも株高を維持する体制を作り上げている。
それに対して、外人投資家たちの日本株買いによって株高を作り上げてきた日本は、その資金が引き揚げられることを一番恐れている。
主導権は完全にアメリカにある。
アベノミクスは砂上の楼閣である。



http://www.asyura2.com/13/hasan81/msg/421.html

コメント [マスコミ・電通批評14] 山本太郎に意地悪した日本テレビ『ミヤネ屋』に、スポンサーの再春館製薬が「公平な番組作り」を申し入れ。アッパレ!  赤かぶ
92. 2013年7月30日 01:27:11 : kO5gqdRx6M
原発事故後数ヶ月間のミヤネ屋は一番大本営的でしたよねw
動画漁って並べてみると面白いかも。
ハラワタ煮えくり返るようなのいっぱいあったような気がする。
コメント [政治・選挙・NHK151] "On lâche rien" あきらめないぞ!(植草一秀の『知られざる真実』) SOBA
01. 2013年7月30日 01:29:20 : JWtvbrQQS2
日本にもこんな歌がほしいと思い続けている。個人的な歌が氾濫する日本で、社会の変革を鼓舞する歌を。一部の人が声を潜めて歌う歌ではなく、老若男女が街頭で声高らかに歌える歌を。"On lâche rien" 諦めないぞ! 国民は国家に対し決して従順な羊にはならない。いたるところのガイ・フォークスが「異議申立て」をする。三権合集の国家主義に対して。
コメント [自然災害19] 鹿児島原発付近に大地震兆候 「数カ月以内にM6級」 GPSデータで予測 (ZAKZAK)  赤かぶ
13. 2013年7月30日 01:36:00 : QCgopYH47k
はやく鹿児島のげんぱつとめろよ!!
コメント [原発・フッ素32] 原発汚染水海へ なぜ発表は遅れたか (東京新聞) 長間敏
06. 2013年7月30日 01:36:36 : vtWsj2W5nc
[それにしても東電は、いったいどちらを向いて事故収拾に当たっているのだろう。]

もちろん、国際金融資本傘下の軍産複合体が経営するアメリカ軍でしょう。
アメリカ軍の兵器に関する件は、日本側は関知してならぬと協定で決まってんだから。米軍兵器関連であれば、一切が治外法権というのが戦後日本の掟です。

4号機に関して、一切口を塞ぐ東電と政府。核燃料は米軍の兵器の扱いであればこそ、徹底的に黙して語らぬ。タブーとはまさにこのこと。

コメント [政治・選挙・NHK151] "On lâche rien" あきらめないぞ!(植草一秀の『知られざる真実』) SOBA
02. 2013年7月30日 01:37:02 : 7oSKGju5kA
> 闘いあるかぎり希望がある 命あるかぎり蜂起する
> 闘っているかぎり倒れることはない 起き上がるかぎり引くことはない
> 勝利への執念がボクたちの血に流れている
> いま、なぜ闘うのかわかるだろう? 理想はただの夢じゃない


元気貰ったぞ!

コメント [原発・フッ素32] (ニュースのおさらい)原発の新しい規制基準ができたね (朝日新聞 小中高教育) 子供だましは子供もだませぬ ナルト大橋
08. 2013年7月30日 01:37:46 : 7wJCqOq2nZ
>>05が持ち出してる坪倉という医者とその先輩医者の正体は、以下のURL記事で克明に書かれてる。記事によればまさに福島エートスやメンゲレ山下顔負けの棄民医師グループである。

記事を書いたのは(有)T&Jメディカル・ソリューションズ代表取締役。元消化器外科医。現在は「年中無休クリニック」で総合臨床医で、坪倉の先輩医者として出てくる上昌弘教授とは交流のあった木村医師である。
記事の一部を以下に抜粋する
________________________________

http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/594.html

・・・・前略

特に、東大医科学研究所が主体となって浜通りで展開されている「活動」については不審な点が多く、今後十分監視していかねばならないと考えている。

・・・・中略

そもそも浜通り地域で「実働部隊」としてこの活動を行っている坪倉正治医師は、先輩の上昌広東大医科研特任教授に南相馬行きを命じられた、医師になって未だ十年にも満たない「大学院生」であり、放射線医学の専門家でもなければ、ましてや被曝医療の専門家でもない。

・・・・中略

今回、こんな名も無い「単なる大学院生」が新聞を始めとした数多くのメディアに登場し、ややもすると「内部被曝の専門家」のように扱われてきたのは、この上教授の得意技である「メディア戦略」に他ならない。坪倉医師は言わば、上教授によってメディアを通じ「作られた専門家」、単なる彼の「パペット」に過ぎないと言える。

また上教授は政治家とも親交が多く、民主党の仙谷由人前衆議院議員、鈴木寛元文部科学副大臣らとは親密であることは、多くのひとが知るところである。

今回、彼が南相馬を中心とした浜通りに入り込んだのは、その仙谷由人氏から「相馬市の立谷市長を助けてやってくれ」との依頼を直接発災4日目に受けたことが発端である。(仙谷由人氏は原発推進派として有名)

・・・・中略

話は前後するが、2011年4月、ある勉強会の後に上教授と飲んだ際、彼が私に酔っ払って言っていた言葉には驚いた。
「福島市も郡山市も、とてもじゃないが避難させられん。将来奴ら(福島県民のこと)は、集団訴訟とかするんやろなあ」
福島県民のことを「奴ら」と言った彼の口元を、思わず見返した記憶が今も鮮明に残っている。
また、昨年4月ころ、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏から直接聞いた話だが、上教授は伊藤氏に「南相馬はアブナイですよ」とハッキリ仰っている。

・・・かつてはむしろ懇意にしていた人物がこのような言動を、住民の知らないところで平然と言い放っているという事実に接して、さすがの私も愕然とした。

以下略

コメント [政治・選挙・NHK151] 消費増税前提の海江田は民主を解党に導く道を一直線! (ハイヒール女の痛快日記)  赤かぶ
01. 2013年7月30日 01:38:24 : EyOK7KtbRQ
「屈辱の中で息をしている」海江田氏、民主党再建に意欲

 「毎日、屈辱の中で息をしている」。民主党の海江田万里代表は29日の記者会見で参院選大敗の心境についてこう語った。「続投に大変厳しい声があることは承知した上で、私が立て直しにあたる」とも宣言。党再建に強い意欲を示した。

 海江田氏は2月の党大会で「刀折れ、矢尽きたときは潔く代表を辞める」と語ったが、この日の会見では「まだ、刀折れ、矢尽きていない」と強調。「自民党に代わる軸をつくる原点に戻る。これまで党をまとめるため、言いたいことも言わなかったが、これからは言う」と変身を誓った。

http://www.asahi.com/politics/update/0729/TKY201307290468.html

コメント [自然災害19] 殺人猛暑の次は“絶望寒波”が待っている! (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
32. 2013年7月30日 01:38:35 : QCgopYH47k
ダイポールモードって実証されたんだっけ?
なにいってるの?
コメント [政治・選挙・NHK151] 民主党に将来はない。終わった政党だ。  孫崎 享  赤かぶ
30. 2013年7月30日 01:39:51 : JWtvbrQQS2
>02. 2013年7月29日 11:52:12 : FMLG74UzoA

せめて阿修羅にコメントするなら、高校生以上の知識レベルが欲しいね。もちろん中学生でもFMLG74UzoA以上の見識を持つ「子供」はいるけれども。

コメント [政治・選挙・NHK151] "On lâche rien" あきらめないぞ!(植草一秀の『知られざる真実』) SOBA
03. 2013年7月30日 01:40:17 : YxpFguEt7k
飯田泰之氏
「…消費増税はもう動かしがたいという考え方が強い.
とすると,安倍政権の高支持率も来年春までということになるだろう.消費増税で冷え込んだ景気は「アベノミクスの失敗」として喧伝され,支持率は急落する(現時点で経済政策の成功だけが高支持率を支えていると言ってよい状態なのだから).消費増税によって冷え込んだ景気はなぜか「金融政策の失敗」として記録されることだろう.

現時点でさえ安倍首相の党内基盤は強いとは言えない.このような状態で,安倍政権が実効性ある長期政権でありつづけることはない.そして,安倍首相に代わる首相・自民党総裁が現在の安倍首相以上の支持を集めるとは思われない……

……と考えると,意外と野党の将来は明るいかも?」
http://d.hatena.ne.jp/Yasuyuki-Iida/20130728#p2

3年後と言わず、1年後には受け皿が求められるかもしれませんね。そう考えると意外と時間はありません。
まずは、地方での戦いから。

植草氏、がんばってください。応援しております。

コメント [カルト11] 史上最高の期日前投票と史上最低の当日投票、期日前投票の方がいじり易いからである、しかしそんな投票行動は有り得ないのである ポスト米英時代
08. 2013年7月30日 01:41:56 : Awh9U1bWyM
おしえてくれないの?

しりきれとんぼ?

コメント [政治・選挙・NHK151] 呉善花と飯島勲 SukiyakiSong
08. 2013年7月30日 01:43:42 : VTfYRy6NqY
>>01
>男女共同参画やジェンダーフリーは狂気の思想であり、日本崩壊を狙う左翼の陰謀。

実際には、いつのまにか年寄りと左翼の多くなったここ阿修羅では、
男女差別(裁判や社会での女子優遇)批判は現在のトレンドであるにも関わらず、
右翼だとして狂ったように指弾されているのをよく見る。
(これは、19世紀前半の暴動時代に暴動主義者のマルクスが暴動の主体として
 労働者を発見・指名したのと同様、
 すでに労働者への幻想を失った新しい被差別者を探し求めている現代の
 暴動奨励者が女を被差別者に仕立て上げたがっているためなのか)

コメント [政治・選挙・NHK151] 秘密交渉の舞台裏披露 何サマのつもりか飯島内閣参与 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
06. 2013年7月30日 01:48:54 : VTfYRy6NqY
「何サマのつもりか飯島内閣参与」という人より「何サマのつもりか日刊現代」と
言う人のほうが多い気がする。

>>05は馬鹿らしいから教えておくけど、
大学の教師なんて松本歯科大でも東大でも同じ。
資格もない連中が友人関係で呼ばれて勤めているだけのインチキ存在。
共通点は、働くのが嫌で大学院にいたり、威張りたくて新聞記者になった連中が多いこと。(飯島の議員秘書なんても柄の悪い商売だがこれがぴったり)

コメント [政治・選挙・NHK151] 〈解剖・維新の会〉 (上)急速に冷めていく橋下氏、「熱」失えば“線香花火”維新は消える(ZAKZAK)  かさっこ地蔵
02. 2013年7月30日 01:49:06 : EyOK7KtbRQ
僕の役割一区切り…橋下氏、国政と距離置く考え

 日本維新の会の橋下共同代表(大阪市長)は29日、大阪府庁で記者団の質問に答え、「僕の役割は一区切りついた。これからは(政界再編に向けて)主に新しい野党を作ることに軸足が移る。僕らが関与することはほとんどなくなる」と述べた。

 先の党執行役員会で代表続投が決まったものの、国政から距離を置く考えを示したものだ。

 大阪では今年9月に堺市長選、来年秋に「大阪都」構想の是非を問う住民投票を控えている。橋下氏としては、野党再編は国会議員団に委ね、活動の比重を大阪に移したい考えだ。

 ただ、党内では大阪系と旧太陽の党系の意見対立がくすぶっており、橋下氏が党運営から手を引けば、混乱を招く可能性がある。橋下氏は「憲法やエネルギーの問題、統治機構改革を巡って党内の意見が割れるだろう。そういう時にはしっかり関わっていく」とも強調した。

(2013年7月29日20時37分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130729-OYT1T01091.htm

コメント [自然災害19] 猛暑やゲリラ豪雨は氷河期の前兆 異常気象「日常化時代」到来 (ZAKZAK)  赤かぶ
03. 2013年7月30日 01:49:38 : QCgopYH47k
http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/elnino/kanshi_joho/kanshi_joho1.html

エルニーニョ監視速報(No.250)
2013年6月の実況と2013年7月〜2014年1月の見通し
気象庁 地球環境・海洋部
平成25年7月10日
エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続いている。
現在、東部太平洋赤道域の海面水温は平年より低い状態となっているが、夏の間にこの傾向は弱まって、ラニーニャ現象の発生には至らない可能性が高い。
今後秋にかけても平常の状態が続く可能性が高い。

どういうことだろう。政府はラニーニャでは無いといっている。
温度でどうこう識別できないのか

コメント [カルト11] リチャードコシミズ独立党より選挙妨害で3人逮捕 チベットよわー
12. 2013年7月30日 01:51:21 : BNd5AAehoA
不正目立って来たな。
古事記みたいな記者が火を消そうとしているがかなり出てきている。
コメント [政治・選挙・NHK151] この政権があと3年続くとどうなるか どこまでも ついて行きます 下駄の雪 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
01. 2013年7月30日 01:52:25 : UFO3RwNf4Y
参議院選挙で改憲勢力は2/3を占めることが出来ませんでした。これで日本の平和が
半ば保たれました。アメリカもホッとしたでしょう。しかしアメリカの要求は経済
だけではありません。中韓との平和な関係も求めています。

過去の精算とは自称被害者に口先だけで謝罪してカネをばら蒔くことではありません。
日本が本気で世界の平和に貢献することが真の過去の精算です。その為には中韓だけで
なく世界中に憲法9条を広め平和憲法を制定するように広めることです。それと国家
権力による人間の拷問や虐殺、臓器強奪を強く非難し止めさせることです。

日本の平和外交を貫徹するためにも防衛予算は3倍に増やして核兵器を保持する必要が
あります。専守防衛に徹すれば、平和外交を妨害する邪悪な国家による魔の手から守る
ためには仕方ありません。

憲法9条を世界中に広め、紛争に明け暮れている地帯の人々から拷問や虐殺、臓器強奪
の恐怖から解放することが日本の責任であり、自国だけが平和であれば良いと言う
利己主義は許されません。

コメント [音楽11] Dans le meme wagon(そよ風にのって)/Marjorie Noel(マージョリー・ノエル) グッキー
326. ☆◎※〜▽△rr〜 2013年7月30日 01:53:53 : 9.540ab/f2gXo : SGsNQ0lAyA
)〜☆v〜♪♪〜(グッキー・プージャ)/ 〜下弦〜
グッキーさんへ
この月の下弦も、まもなくとか。
で、少し。
>>313
>二つ目、・・、実は昨晩のことからなんだけど、・・、グッキーさんにも、何か、・・、今一つの??!!〜新しい名前〜を、お贈りできれば、・・、ってな、お話??!!
(・・、で、ここは簡単にしてみて置こう。)
つまり、「)〜☆v〜♪♪〜(グッキー・プージャ)/」も、まもなく終わるけど、今回のこれを〜夏の大△や、☆Vegaに繋いで、メモれるらしい??!!、・・、って??!!
〜と、してた話に続いて、簡単に〜
で、・・、〜エル〜
あの、ラクシュミー(लक्ष्मी,Lakshmi,Laxmi) 〜↓〜の頭文字からだけど、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9F%E3%83%BC
まぁ、・・、何かとのあれこれは、別の機会あれば♪〜☆:*・゚◯◯:*・゚

コメント [政治・選挙・NHK151] 7月29日 森ゆうこ前議員までもが「小沢検審議決は検察捏造報告書の誘導」と、架空議決を否定! (一市民が斬る!!)  赤かぶ
16. 2013年7月30日 01:57:44 : VTfYRy6NqY
この森ゆう子という人は3位落選だったと思うけど、
もし小沢離婚がなくて地元大ゼネコンの福田組が助けていれば2位当選はあったのかもしれないですね
と考えるとこの人が小沢離婚の最大の被害者か
コメント [経世済民81] フジ、日テレを直撃したカネボウ「白まだら」ショック (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
09. 2013年7月30日 02:01:00 : DDdA6GK70E
もうマダラは一生消えないんですか?
コメント [経世済民81] 浜矩子氏:アベノミクスは浦島太郎の経済学だ (動画) 金剛夜叉
24. 2013年7月30日 02:01:31 : KqLL4vg632
ガソリンは155円じゃ
その位知っとけ'

生産拠点を、海外にうつし終えた今、円安になったか
らといって戻ってくると思っているのか?

病院はあちらです



コメント [原発・フッ素32] 2013/7/27雨に濡れた人は健康障害が出てくる恐れ (ずくなしの冷や水)  赤かぶ
03. 2013年7月30日 02:02:59 : ix1MUPmMVY
02、、ふざけるな! 糞ガキが! 
あんま ふざけるなら 他所へ行け!
コメント [原発・フッ素32] 2号機、5号機からヨウ素が出ている!! (とある原発の溶融貫通(メルトスルー))  赤かぶ
83. 2013年7月30日 02:08:31 : BNNiX9cDkU
放出されている放射能の数値を改ざんしているならば雪印食品の偽装や牛肉の偽装と同じレベルのことをやっとるんやね。 阿呆や。

みとれよ、これら東電や官僚なもうあかんわ。会社もまあ倒産、潰れるわ。
というか、もうな、潰さんかいってなるわ。


コメント [政治・選挙・NHK123] パックイン・ジャーナルを存続させろ フクイタカノリ
7570. 2013年7月30日 02:10:45 : bDBUl7kQxQ
8月1日の田岡さんの番組、ゲストがあるそうです。

懐かしい葉千栄さん。

最近、以前の朝日ニュースターの時のメンバーが多数見られていいなぁ。

こないだの松原先生や山口先生の出演された本会議もよかった。

こうしてみるとあの局はすごかったんですよね・・・惜しいよなぁ〜。ヽ(^。^)

コメント [政治・選挙・NHK151] 民主党大物OB 党再生に菅、野田氏ら「悪霊」の「除霊式」提案(週刊ポスト)  かさっこ地蔵
24. 2013年7月30日 02:13:30 : bDBUl7kQxQ
そうそう、反省会もあのザマだったし・・・野田なんか出席もしてなかったじゃん

自民党よりタチが悪い。

コメント [戦争b11] ミサイル防衛 北の核弾頭迎撃可能確率は50%以下との予測も (SAPIO)  赤かぶ
12. 2013年7月30日 02:13:46 : 5js7pLq7y6
米・日の根深い共謀結託の所産―「桂・タフト協定」

【平壌7月29日発朝鮮中央通信】29日は、米国と日本間に犯罪的な「桂・タフト協定」がつくり上げられた時から108年になる日である。
こんにちも、米国と日本は「桂・タフト協定」に「国際的合意」という外皮をかぶせていわゆる「合法性」と「正当性」をうんぬんしている。
しかし、「桂・タフト協定」は明白に朝鮮占領のための米・日の共謀結託の所産として朝鮮民族の運命を勝手に蹂躙(じゅうりん)、翻弄した不法文書であった。
19世紀にアジア太平洋地域に侵略の魔手を伸ばした米帝は、「朝鮮開放案」を持ち出して侵略船「シャーマン」号を先発隊として朝鮮に侵入させたが失敗に終わると、またもや朝鮮遠征艦隊を送り込んだ。それさえ大惨敗を喫すると単独侵略計画を諦めて「同盟者」として日本を選択した。
「明治維新」以降、朝鮮侵略教理である「征韓論」を唱えて朝鮮を併呑しようと狂奔していた日本は、米国と利害関係の共通性を見い出すことになった。
米国は日本軍国主義者を積極的に支持し、あおり立てながら朝鮮侵略の忠実な道案内に手なずけた。
1905年7月、日本を訪問した米陸軍長官のタフトは29日、日本首相の桂と秘密会談を行って秘密覚書交換の形式で「協定」をつくり上げた。
協定で、日本は「フィリピンが米国のような強力かつ友好的な国の支配」を受けなければならず、「日本はフィリピンに対していかなる侵略計画も持っていないことを確言」し、米国は「朝鮮が日本の同意なしに外国といかなる協定も締結できないほどの朝鮮に対する日本の宗主権」を認めることにした。
このように、「協定」は徹頭徹尾、日本が米国のフィリピン占領を合法的に認めてひ護し、米国が朝鮮に対する日本の宗主権を認める代価でつくり上げられたものであった。
犯罪的なこの文書によって、朝鮮民族は米・日の両帝国主義勢力のいけにえとなって自主的発展を甚しく抑止された。
朝鮮人民は、米・日侵略者の罪悪の代価を必ず払わせるであろう。―――

http://www.kcna.kp/kcna.user.home.retrieveHomeInfoList.kcmsf

コメント [スポーツ1] なでしこ:澤、INACに合流 チーム練習に想定外”ファン500人! (毎日) しゅっぽ
119. 2013年7月30日 02:18:37 : 5js7pLq7y6
ドイツが6度連続の女子欧州王者に

掲載: 2013年7月28日(日), 17.55CET

ドイツ 1-0 ノルウェー
GKナディーネ・アンゲラーが前後半にそれぞれPKをセーブするなど大活躍を見せた一方、途中交代のアーニャ・ミッタークが決勝点を奪い、ドイツが6度連続のUEFA女子欧州選手権制覇を果たした。


文: クリス・バーク(フレンズ・アレナ)

http://jp.uefa.com/MultimediaFiles/Photo/competitions/Comp_Matches/01/97/73/74/1977374_w2.jpg
劇的な勝利で女子欧州選手権のタイトルを防衛したドイツ ©Sportsfile

GKナディーネ・アンゲラーが前後半にそれぞれPKをセーブする活躍を見せた一方、途中出場のアーニャ・ミッタークが決勝点を奪い、ドイツがノルウェーをソルナで退け、UEFA女子欧州選手権で6度連続の優勝を決めた。


ジルビア・ナイト監督率いるドイツは、グループステージでノルウェーに敗れていたこともあり、ついに王座を引き渡すときが来たのではないかと見られていた。しかしエベン・ペレルド監督率いる勇敢な挑戦者は、ドイツに連勝を収めることができず、トリーネ・レニングとソルベイグ・グルブランドセンのPKをいずれもGKアンゲラーに阻止され、49分に奪われたミッタークの1点に屈した。それでもノルウェーは終始、見ごたえのあるパフォーマンスを披露。通算8回の優勝を飾ったドイツだが、これほどまで決勝で苦戦したのは初めてだろう。

会場には大会記録となる4万1301人が詰めかけ、試合は大歓声の中でキックオフを迎えた。そして2分もたたないうちに早くも得点機が訪れる。試合開始から貪欲な姿勢を見せたドイツが、ジェニファー・マロジャンのFKからゴールに迫る。これにナディーネ・ケスラーが頭で合わせた弓なりのシュートはゴールに向かっていったものの、ノルウェーのGKイングリッド・イェルムセスが弾いてクロスバーに当てた。続いてハムストリングのケガから復帰し、スタメンに戻ってきたセリア・オコイノ・ダ・ムバビも枠を外れるシュートでノルウェーのゴールを襲った。

ノルウェーも徐々にペースをつかんでいったが、黒のユニフォームを着たドイツの攻撃が続き、レナ・ロツェンとマロジャンがイェルムセスにセーブを強いる。ノルウェーは唯一、アンゲラーに阻止されたマレン・ミエルデのロングシュートがあったのみで、マロジャンのCKから再びオコイノ・ダ・ムバビに枠をかすめるヘディングシュートを狙われた。

それでもなんとか流れを引き寄せようとしたノルウェーは、ペナルティーエリア内でカトリーネ・デッカーフスがオコイノ・ダ・ムバビに倒され、PKを得る。しかしレニングが中央に低く蹴ったボールはアンゲラーの足に阻まれ、先制点の絶好機を逃してしまう。

レニングが空を見上げて立ち尽くす一方、ドイツはすぐに立て直し、ジモーネ・ラウデールが遠めからの一撃でイェルムセスを試す。ノルウェーの守護神は、マロジャンの低い一撃も素早い反応で右にセーブしたが、後半4分のミッタークのシュートはどうすることもできなかった。後半からロツェンに代わって入っていた28歳のミッタークは、左サイドを駆け上がったオコイノ・ダ・ムバビがゴール前を横切るように入れたボールをファーポストでネットへ蹴り込んだ。

これで落ち着きを取り戻したドイツは、オコイノ・ダ・ムバビが2度にわたってCKから追加点に迫る。しかし、それぞれイングビルト・ステンスランドとトリル・アカーハウゲンのヘディングに阻まれた。一方のノルウェーも粘り、カロリーネ・グレアム・ハンセンがザスキア・バルトゥジアクのファウルを誘って、この日2つ目のPKを獲得する。今度はグルブランドセンがキッカーとなったが、結果は変わらず、またしてもアンゲラーが見事に阻止してみせた。

さらにノルウェーは不運が続き、アダ・ヘガーベルグがネットを揺らしたものの、オフサイドの判定でゴールは認められず、途中出場エリーゼ・トースネスもボールを浮かせてアンゲラーを破ったものの、シュートはわずかに枠を外れていった。これで34歳の守護神アンゲラーにとって通算5度目の欧州制覇が見えてきたドイツは、レオニー・マイアーのクロスから狙ったケスラーのシュートがポストを直撃したものの、そのまま勝利。女子欧州王者のタイトルを守った。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチ:ナディーネ・アンゲラー(ドイツ)
©UEFA.com 1998-2013. All rights reserved最終更新日: 13年7月29日 4.29CET
http://jp.uefa.com/news/newsid=1977568.html

記事 [ペンネーム登録待ち板7] ひとりひとりにとっての、しかもそれがみんなにとっても幸せってなんだろう?
幸せって、なんだろう?

お金かなー、

長生きかなー、

何だろう、しかも、両方って、

それとも、病気のない世界??

これが、私のメインテーマです。

みなさんも、ぜひ、一緒に、考えてください。

そして、私に、それを、みせてくだい。

でも、禁止事項があります、私は初心者で、とっても傷つきやすいです。

だから、ネガティブなご意見はお控えください。


個人にとっても、社会にとっても、共通の、幸せって、なんだろう?


http://www.asyura2.com/13/nametoroku7/msg/105.html

コメント [原発・フッ素32] 放射能ダダ漏れ!東電が井戸水位と潮位の連動性を認める!この井戸からは40〜50万Bq/Lのトリチウムや90万Bq/L…  赤かぶ
09. 2013年7月30日 02:20:32 : 7wJCqOq2nZ
>>02

>メルトアウトと再臨界は、何時、認めるのでしょうか?

いつにしましょうかね?ご希望があれば弊社隠蔽課までお申し付けください。by東電

コメント [経世済民81] アベノミクスはすでに破綻している あと3年で潰れる経済と国民生活 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
38. 2013年7月30日 02:21:07 : 6uFgfWwteg
黒田くんは、現状でも段階的に消費税増税して無問題って言ってるよ。
物価は順調にあがってるから、
いずれ末端の給料も上がるはずだからだってwww

いずれだよ。…www
やはり、どう考えても君ら庶民の給料があがる前に
消費税増税のほうが速やかにきそうだな。www

だいたい下流にまで金が流れてくるのにタイムラグがありすぎるんだよ。
そうでなければ、こんなにイライラしてる人いないだろう。
それだけでも、リフレ政策はペケwww

挙句に、金が流れてくるか、こないかイライラして待ってるうちに
2年がすぎて時間切れで出口戦略www
金融の逆回転でおいしいところなし。
どころか、最初の状態よりひどくなってる。www

ああ、俺が総理大臣なら、ここらで地域振興券50万円位を1時金としてガス抜きに君ら庶民世帯にばらまくんだがなあwww
総理大臣でないのが残念だ。
諸君許せ。

コメント [医療崩壊3] 市議会議員「子宮頸がんワクチンは戦後最大の薬害事件」〈週刊朝日〉  赤かぶ
11. 2013年7月30日 02:26:00 : KxxBl3LzOk
副作用の全貌は不明である。
もう5年もしたら、「不妊」という最悪の副作用が現れるかもしれない。
それでも、100%不妊になればはっきるするが、30%位なら、「少子化」の流れとして片づけられるかも知れない。
コメント [ペンネーム登録待ち板7] ひとりひとりにとっての、しかもそれがみんなにとっても幸せってなんだろう? 初心に帰るお天道様に恥じない生き方
01. 初心に帰るお天道様に恥じない生き方 2013年7月30日 02:29:34 : 4hA5hGpynEyZM : wgkF71md2A

投稿規程の3回音読、終わりました。

コメント [経世済民81] アメリカが日本への投機マネーを引き揚げ始めた。株急落で脅しがきいてる。(ひょう吉の疑問)  赤かぶ
01. 2013年7月30日 02:31:04 : 4GxHq9ub7o
アベノミクスは株高が目的ではない。
そうは思うがあえていえば半年前、甘利ラインは13000円で、
十分目標はクリアしている。
高くなると皆、欲深になる。

コメント [国際7] 世界から顰蹙の目で見られ始めた韓国・・飽きられている軽佻浮薄な「日本叩き」! 墨染
100. 2013年7月30日 02:38:30 : levwSInk3E

韓国の反日政策は従来から変わっていないのに何を今更と
言うような言説はおかしいでしょ。

ネット社会になって、ようやく韓国内の異常な反日主義を
知る人達が増えてきただけじゃないの?

北朝鮮が反日なのは理解できる。しかし韓国と日本は少なくとも
自由主義陣営に属した同盟関係だとみんな信じてきた。
ところが韓国のメディアや知識人、さらに政治家までもが、まるで
日本を敵国かのような扱いで罵詈雑言を浴びせかける。
そして、その内容に論理性が皆無で一言で言えば「日本は韓国
の言い分を100%聞け。おまえらは加害者なのに。」という感情論
でしかない。

いくら歴史認識を力説しても、戦後から今に至るまでの日本の韓国
への援助や協力など彼の国にとって不必要なものだったのか。
昔から日本の政治家が韓国に行って毎度謝罪を繰り返すことに違和感
しか感じなかった。謝罪そのものが日韓双方にとって儀礼的なもの
のように。
おそらく韓国人の気分が良くなる以外は何の効用も無い。

反日一色の韓国や中国の世論は歪で異様でさえある。
しかし日本は韓国に対してまだまだ攻撃的な言説を取るような政党は
一つもない。遺憾の意を表明したり、外務省を通じて抗議するだけだ。
親米派が多数だとしても、反米派も親中派も存在する。
決して反韓・反中一色に染まらぬところが日本のバランス感覚こそが
民度の高さと民主主義と自由の存在の証明している。

正直、歴史認識などどうでも良い。過去の出来事だ。
対等の立場で共存関係を築けるか築けないかだ。
だから少し距離を置いてみようという方向になるのは正解だと思う。
何故、国民は安倍内閣を支持したのか?
あまりに左に切り過ぎていた舵を大きく右に切るためだ。
それで、ようやく真ん中になる程度なんだが…。
行き過ぎた個人主義がエゴイズムのぶつかり合いを生み出したから、
やや集団主義に軌道修正をしたに過ぎない。


コメント [経世済民81] アベノミクスはすでに破綻している あと3年で潰れる経済と国民生活 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
39. 2013年7月30日 02:44:04 : y0EQLTyFiM
>37
そんなこと心配することじゃねーよということだよ。
それよりデフレや円高のことを心配しろよ。

減らず口だけは達者だが、理解力、読解力が皆無だね。
おまえもアホか!?

コメント [昼休み45] 被差別部落出身の有名人は?・yomi.mobi(部落出身者は、大和民族の誇りを思い出し、在日・米国と手を切るべきです) 小沢内閣待望論
254. 2013年7月30日 02:46:44 : BNNiX9cDkU
>>248. 2013年6月04日 15:21:58 : Q82AFi3rQM

>>ここまでコメントを見てきてうんざりしました。
 
>>なにこれ。
 氏素性に非常に大きな興味をもっているひとが一杯いるわけだ。

  
>>皇室だろうがどこの家だろうがどっかからいろんな血筋が流れ込むのは
 あって当たり前だろうと、私は思います。
 日本の天皇家の歴史だろうが武家だろうが宮家だろうがそうでしょ。

>>息子ふたりがどういう嫁をもらおうが、それを言うなら補佐する人間
 がなんにもしなかったって話だ。この女はやめたほうがいいって、皇太
 子を止める力のある人間がいなかったってことでしょ。

同感。君たち「天皇」と呼びつけするのは失礼だ。「天皇陛下」というべき。
天皇ならば神様になってしまう。陛下がつくことで神様の下に使える大神官の意味
なのできちんと天皇陛下と呼んでください。

私日本人としてはこのスレは気分悪くなった。
ここで悪態ついている人々は外国人の方々なのではないのか?


コメント [政治・選挙・NHK151] 大阪住吉区の府営住宅7階からの転落殺人事件は安倍カルトの不正選挙の証拠隠滅工作だった!(宇宙への旅立ち) 天下万民
11. 2013年7月30日 02:48:26 : VXir6pU57U
こう何もかも知り得る立場にある
投稿者は、被害者あるいは加害者と
どういう関係にあるかということだ。

加害者の一味をいうこともありうるので
警察さんは、この投稿者のみもとをわりだし
調査すべきではないかな!?

重要な情報を引き出せるのではないでしょうか?

コメント [経世済民81] 住信SBIネット銀、住宅ローン金利引き下げ=10年固定型、8月から1.35%に 金剛夜叉
02. 2013年7月30日 02:53:09 : 1g6XmB7uPg
リノベーション 単にカタカナにしただけ。

中古住宅をリフォームならぬ改装をしただけ。

コメント [カルト11] 史上最高の期日前投票と史上最低の当日投票、期日前投票の方がいじり易いからである、しかしそんな投票行動は有り得ないのである ポスト米英時代
09. 2013年7月30日 02:54:45 : GnMpWkxvv6
そうこうしてるうちに、秘密保全法か・・・
こうして皆さんの書きたい放題を楽しく拝見できるのも今のうちか。
名残惜しいな。あとは北のように口にチャックして過ごすのか・・
コメント [政治・選挙・NHK151] 民主党に将来はない。終わった政党だ。  孫崎 享  赤かぶ
31. 2013年7月30日 03:01:55 : BNNiX9cDkU
>>孫崎氏の言う事は、本当に目から鱗で素晴らしい。
>>知れば知るほど、アメリカと言う国は、本当に恐ろしい国だと思う。
>>世界中に戦争の種を振りまき、自国民を911テロで殺し、
まだ新たな火種を撒き散らそうと画策している。
>>尖閣問題でも裏で糸を引いているのは、アメリカでは無いかと思う。

同感。
いつの日かイスラエルアメリカイギリスを潰すべきです。

コメント [原発・フッ素32] 福島県いわき市の元教員「昨年いわき市の小学校で身長が1センチも伸びていない子が多い。異常である」(まっちゃんのブログ)  赤かぶ
71. 2013年7月30日 03:08:06 : RYohd8oSIg
 多摩散人です。

その後、「吉田均・講演会」でネットを検索したところ、その映像のノーカット・明瞭映像版のようなものを見つけました。

http://video.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=%E5%90%89%E7%94%B0%E5%9D%87+%E8%AC%9B%E6%BC%94%E4%BC%9A

これでその講演会の該当部分が出るか、自信がないが、たぶん出るだろう。「小児科医からのメッセージ 医療と教育現場/希望の大輪プロジェクト」という題が付いています。7月15日の吉田均医師の、福島県いわき市で行われた講演会の一部です。

内容は、不完全ながらまとめると、

 元教員は、自分の経験を話した後、統計を調べて欲しいと吉田医師に要請しています。

 吉田医師は、「放射能の可能性も充分ある」(5:20頃)と言って、聞き取りにくいが、鼻血が出ることを(普通の)ドクターは否定します(6:10頃)…そういう(鼻血や身長の伸びの異常などの)データが取れればいいんですけれども、…福島のドクターが(やるべきだが、)しかし彼らは何故か動かない、…福島県立医大が研究してはいけないと…あってはならないことですね、自由な研究を妨げる、…しようと思っても出来ないんですよ、させないんです、…(7:22で終わり)

 こういうことです。耳のいい人が、ちゃんと文字おこしをしてくれると有難い。

今の時点で私が考えること。

1.この話は、「やがて、近いうちに、身長の伸びが止まるはずだ」とかいうものではなく、昨年度に起きたと主張されていることだから、昨年度のその学校の記録を見れば分かる事ではないのか。

2.仮にその学校で身長の伸びの異常が顕著にあったことが確認されたとしても、それが放射能のせいなのか。その現象が福島の他の多くの学校にも見られることなのか。もしそうだとしたら、これは大変なことだろう。

3.そんな、誰でも簡単に調べられることを、研究させないなどということがあるのか。

4.福島県に小学校が何校あるか知らないが、校医、保険教員、担任などが健康診断というか、身体測定にかかわっているのだから、大勢の人がその記録を見たり扱ったりしているはずだ。特に担任は、個々の生徒の記録を見て、異常がある場合は家庭の暴力などを疑うものだと証言者の元教員も言っている。つまり注意して見ているはずだ。それから、親も子供から話を聞いて、「何、おまえはこの一年で一ミリも背が伸びていないのか!」と問題にするだろう。そして、子供の友達の情報なども聞き出そうとするだろう。つまり、陰に陽に、話題になるだろう。そういうものを全部隠蔽するなどと言うことは、反原発派はよく言うが、実際には不可能だろう。

5.医者の世界で、お互いにどういう対立があり、どう批判し合うものなのか、オレにはまったく分からん。

6.吉田均という医師は、反原発派らしいが、だからと言って、いい加減なことを言っていると決めつけることは出来ない。仮にもお医者さんだ。この辺のコメンターとは同じではないだろう。ただ、「その情報は、仲間と協力し合って、なんとかして調べる努力をします。」とは言わず、「福島の医者の仕事だが、福島医大が調べさせないんだ」というようなことを言っているのは、ちょっと頂けない。吉田医師の反原発の仲間は、福島県にこそ一番大勢いるのではないか。なぜなら、福島県が事故の現場だからだ。

7.この話は、もう少し内情をよく知っている人が加わって話さなければ、これ以上は分からんね。

コメント [政治・選挙・NHK151] 秘密交渉の舞台裏披露 何サマのつもりか飯島内閣参与 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
07. 2013年7月30日 03:11:57 : 1Da5v9rMIy
松本歯科大といえば、関係者には悪いが北朝鮮とどちらが先に消えて無くなるかってくらいの・・・げほんげほん

むしろ、地味に猪木国政復帰の方が堪えてるかモナ

コメント [政治・選挙・NHK151] 自民党の憲法改正は、憲法と一体を成す天皇の子孫を被曝で根絶やしにして日本国憲法を崩壊させ、日本国を終了する目論み? 飯岡助五郎
14. 2013年7月30日 03:15:21 : zM1OB5wEk2
小渕は一服盛られたんだな。

征倭の妖怪が自民党を支配してから、

日本は外国勢のやりたい放題で、

売国政党の黒歴史が延々と綴られていくわけやね。

コメント [政治・選挙・NHK151] 山本太郎さんが提案した統一名簿を巡る各党の議論は今後を考える上で貴重な資料(反戦な家づくり)  赤かぶ
07. 2013年7月30日 03:16:45 : P93MnB0ubU
>>04
それ以上に、ポスター破りとかの古典的な選挙妨害がの被害が連日続いてたらしいね

誰がやったんだろうねぇ

それと、比例選で大量得票して落選した渋谷でライブやった候補、あの人も結構ネット関係で選挙違反の指摘があったみたいだねぇ

違反を言うなら全部いおうや

コメント [政治・選挙・NHK150] 石破さんが戦争に行かないひとは死刑にするいうてます。自民党支持は大変危険です。 gataro
393. 2013年7月30日 03:27:50 : rWn9PLlcps
改憲とか徴兵とか言ってるがこの国は真珠湾からずっとアメリカにとって戦時敵国のままであり1945から戦時敵国占領軍政統治が続いている。
つまり選挙は国民にとって自分に兵器を向けているアメリカとの兵器を使わぬ戦争だ。
日本人の唯一の得物は平和憲法である。つまり国会議員は日本国憲法だけを全文暗誦できるようになるまで寝ても覚めても携行すれば国民から負託された戦争の狂犬米軍との戦争に無手勝流で勝てるのである。
国会議員は24時間文字通り常在戦場である。テレビ出演や座談会などに出て遊んでいるとすぐに敵鬼畜米軍の捕虜になってしまう。それこそ士道不覚悟である。国士とは国を守る武士のこと。国士と呼ばれたければ士道すなわち武士道とは死ぬことと見つけたりの武士道に刻苦精励せよ。
すなわち国会議員たる者は死んでも日本国憲法を暗誦しろ。

テレビは苫米地が言うとおり洗脳装置である。サブリミナル放送を使えば簡単に大衆洗脳ができる。ナチスドイツが考案した洗脳術を世界中へテレビをばらまいたアメリカとそのスパイ日本政府が使っている。国士になりたければ先ずテレビを捨てよ。さすれば真の革命が無手勝流で達成できる。
231:飯

コメント [政治・選挙・NHK150] 石破さんが戦争に行かないひとは死刑にするいうてます。自民党支持は大変危険です。 gataro
394. 2013年7月30日 03:37:57 : rWn9PLlcps
患者よわかったか。おまえのような担病私人と違って公人国会議員は憲法を守らなければ即内乱罪だ。公人でないおまえ私人は何を言ってもよいがその代わり言った通り傭兵になって武器で外国人を外国で殺害することを実行すれば両国の刑法で裁かれるだけだね。
早く引きこもって>>47を暗誦するまで読んで不治の病を養生治療しろ。そのほうが身のためだw
コメント [政治・選挙・NHK151] 質問 小沢マンセー者と統一協会ネトウヨ者、ぜひ教えてほしいことあるんだけど、回答求む gnkx1
32. JohnMung 2013年7月30日 04:04:21 : SfgJT2I6DyMEc : 0HIMm872f2

 >>25. 2013年7月29日 20:25:41 : Un6heX4IUI
 >>27. 2013年7月29日 20:48:31 : Un6heX4IUI
 >>28. 2013年7月29日 20:50:20 : Un6heX4IUI
     ↑
 おやまあ! 木卯正一=柳正一:リュ(ユ)・ジョンイル閣下のお出まし!

 2ch情報を貼り付け専門だけかとみていたら、今度は言葉尻をとらえて、妄想カキコでっか!?

 阿修羅のみなさんはすでに、お見通しでしょうが、

 リュ(ユ)・ジョンイル閣下は、これまでの投稿記事やコメントからみて、安倍晋三と安倍自公売国政権マンセーのようだから、朝鮮カルト「統一協会」や朝鮮カルト化した「創価学会」などとも共同歩調をとっておられるようですな!

コメント [政治・選挙・NHK151] 「安倍晋三は、フィリピンに巡視船10隻を供与すると表明。原発輸出といい安倍は世界に災いしか拡散しない」 兵頭正俊氏  赤かぶ
06. 2013年7月30日 04:05:43 : zSiZpw5Z6g
そもそも海上保安庁は百数十隻の巡視船を有しているが、フィリピンはたった四隻
しかないため密輸や密漁、海賊行為などに殆ど対処出来ていない現状がある。
そういう国に巡視船を援助して海上治安の維持強化を図るのは、十分に日本の
国益に利することだろう。
コメント [経世済民81] アメリカが日本への投機マネーを引き揚げ始めた。株急落で脅しがきいてる。(ひょう吉の疑問)  赤かぶ
02. 2013年7月30日 04:06:27 : ZE5ukFsdfQ
しかし1,2回の引き上げだけでアメリカ全体が儲けたとは言えない
少なくとも何十回、何百回と繰り返さないとダメだと思うが


コメント [政治・選挙・NHK151] 「マイナス1票」投票権の創設で日本の政治が劇的に変わるか(週刊ポスト)  かさっこ地蔵
20. 2013年7月30日 04:25:14 : VTfYRy6NqY
国民にネガティブな呪いの心に喚起された行動を行わせるような法律は、
悪魔の法律という以外ないでしょう。
コメント [原発・フッ素32] 放射能ダダ漏れ!東電が井戸水位と潮位の連動性を認める!この井戸からは40〜50万Bq/Lのトリチウムや90万Bq/L…  赤かぶ
10. 2013年7月30日 04:27:06 : Ezl2LJ9Lwg
もうみんな気付けよ人口削減が目的なんだから。
コメント [政治・選挙・NHK151] (参院の注目新人)切り捨て、何なんだ 山本太郎氏 「今は1議席しかないけれども政権を取りにいかないとダメ」  赤かぶ
01. 2013年7月30日 04:29:54 : plsk27d8TE
政治に無関心でいることが
政治家や役人 マスコミらの泥棒の
国財を横領していることとを許している
お互い牽制すべくある存在が
お互いの悪さを見逃しているのだ
そして、彼らにとって
耳の痛い正論を
彼らは力づくで引きずり下ろそうとする
彼らに属さないその他大勢や
彼らの末端に属するものは
日本国の株主として権利を行使しないことは
彼らを信任したことになるのだ
選択しがないことを諦めるのは言い訳だ
皆が無関心でいるうちに
北朝鮮のように抑圧された国なる
なぜなら彼らの目的は
国の繁栄ではなく自分たちの安泰だ
だからパイを小さくしても
自分らの取り分を譲らない
そしてその他は立ちいかなくなる
皆もっと政治を監視するべきだ
乞食の誤見メディアを鵜呑みせずに
彼らの暴走を許しているは我々なのだ
コメント [戦争b11] 日本人が知らなければならない太平洋戦争の真実 (日本人よ目覚めよ) 田母神講演会 金剛夜叉
189. 2013年7月30日 04:31:06 : xYUHqhvOhg
みんな仮説なんだけどね。
質量が整数倍は当然だよ。
一番ちいさな素粒子。クオークといったかな。最先端物理はサイクロトロンでその素粒子の確認を行ってる。色々種類があってその組み合わせで電子、原子、光子ができる。この最小単位の構成の倍数しか取れない。不思議なことにこれらは本来質量がないんだね。これにもれなくヒックス素粒子が付加したんだね。

ついでに化学でいう量子力学とは電子の確立を式で表すのに使ってるね。
電子軌道をシュレデンガー波動方程式でSPD等々軌道の特定しさらにその式からスピン量子数が出たね。解に+−の2つがでてきたからね。今までのところ発光現象
、蛍光現象もうまく説明できてるね。アインシュタインは光の波動と粒子でなやんだみたいだが波動方程式のように確率論でいけば解決するね。ちなみに式は解いたことはないけどね。
太平洋の真実はそうだろうね。昨今憲法改正で議論が盛んだが、官僚支配の旧体制では国民の命は軽いだろうね。官僚の机上の出来事だからね。アメリカは国民主権なので兵が無駄死は許さないだろうね。日本では官僚でのさじ加減ではまた繰り返すだろうね。天皇元首とかほざきだすと明治からの官僚主権丸出しになる。
憲法改正は良いだろうがまずは統治機構を変えないと日本人は進歩がない。そうしないとまた戦死者より餓死者が10倍で人肉を食う羽目に合うよ。アメリカならこの差配した官僚は命がないが日本ではそれが通る。この点だけでも変えないとまた二の舞になる。つまりは官僚の責任を追及できる国民組織が必要なんだね。そうだろうよね田子神さん

コメント [原発・フッ素32] 2013/7/27雨に濡れた人は健康障害が出てくる恐れ (ずくなしの冷や水)  赤かぶ
04. 2013年7月30日 04:32:35 : Ezl2LJ9Lwg
花火大会なんか狙い打ちですよね、気象操作も行われたんでしょ。

コメント [政治・選挙・NHK151] <尖閣攻防>中国の士気凋落、海洋監視船の志望者ゼロ…日本の自衛官『国のために死ねる』、中国軍人『自分が犠牲になる気ない』 会員番号4153番
15. 2013年7月30日 04:34:00 : VTfYRy6NqY
日本人の言う「国のために」は
ふるさとや家族や友人のことを指すので(敗戦は荒廃や奴隷化を意味する)
国家組織や天皇大臣のことではないのだが、
上の朝鮮人どもはそこのところが全然わからないんだな。それが朝鮮人の特徴といえば特徴なんだが。
コメント [原発・フッ素32] 我々が知らされていない本当の事10の真実 (とある原発の溶融貫通(メルトスルー))  赤かぶ
33. 2013年7月30日 04:36:35 : Q1AShcAlNU
大山弘一氏の情報は目からうろこ。福島原発についての情報は山本太郎氏以上ではないか。大山様には全国の反原発団体と連絡をとって、全国で演説会を開いて欲しいです。大山氏は、山本一郎氏と同じかそれ以上の本気度が伝わってきます。

小沢一郎氏はiwjとのインタビューに答えて「電気は足りているのに原発再稼動を刷るめるのは核兵器をつくりたいからじゃないの。既に数十トンのプルトニュームが蓄えられているようだ」と答えています。



   

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