加速する円安ドル高。どこまで進む?
1ドル103円台突入!NY外為「120円台まで動く可能性も」
http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/news/20130518/inv1305181423000-n1.htm
2013.05.18 夕刊フジ
日本の輸出産業に猛烈な追い風が吹いている。円安ドル高傾向が一段と進み、17日のニューヨーク外国為替市場で1ドル=103円台まで進んだ。市場では「いずれは120円台まで動く可能性がある」(外資系証券)との見方もあり、輸出関連産業のさらなる業績改善につながりそうだ。
まさにイケイケドンドンだ。17日のニューヨーク外国為替市場で円相場が、2008年10月以来、約4年7カ月ぶりの円安ドル高水準となる1ドル=103円台に下落した。同午後5時現在103円19〜29銭と、前日同時刻比1円01銭の円安ドル高で推移している。
米連邦準備制度理事会(FRB)が現在の金融緩和策を今後縮小させるとの見方が一部で強まったことや、17日午前中に発表された米個人消費関連の経済指標が市場予想を上回ったことから、米経済の先行き期待が高まり、ドルが買われた。
円相場は今月9日にニューヨーク市場で1ドル=100円の大台をつけた後、円安が加速。約1週間でドルに対して約3円も落ちたことになる。
17日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、米経済の先行き期待から反発し一時、取引時間中の史上最高値となる1万5303・18ドルをつけた。円安と米株高を材料に週明けの東京株式市場にも影響を与えそうだ。
市場では「日銀の金融緩和策が長期化するとの見方が一般的になりつつあり、1ドル=110円程度までは円安が進む可能性もある」との声が聞かれたほか、「2年以内に120円の水準まで動く可能性は高い」(外資系証券)との観測も流れる。
円安傾向が長く続くと、原材料や原油など輸入品の値上がりなどマイナス面も出てくるが、「トータルではプラスの効果が大きい」(市場関係者)。専門家の見立て通りに動いていくか。