原発: おかしなことが起こるのは理由がある
http://takedanet.com/2013/05/post_8be3.html
平成25年5月16日 武田邦彦(中部大学)
先日、朝のニュースで奇妙な原発報道の解説をした。
1)震災瓦礫の国の補助金が9割が別の用途に自治体が使った. ある市は40億円も!
2)高速増殖炉もんじゅで約1万件の「点検漏れ」があり、運転停止命令。点検漏れの中には非常用発電機など大切なものも。
3)浜岡原発再開ピンチ。防潮堤1500億円. 危険、超コスト高。
どれ一つをとっても尋常なことではない。この世にあり得ないことだ。解説する方も辛い。
4)福島原発の汚染水が増加している. 原因不明?
5)そして今日、敦賀原発で電力会社(原発会社)が激しく抵抗していたのがテレビで報道されていた。
このような「この世にもないこと」が原発で起こるのには理由がある。第一に原発推進の方は「反対派は何を言ってもダメだから、意味のないことも反対派の言うように決めておこう。やる必要はない」と考えているからだ。
第二に、原発開始以来、ほぼ一度も「冷静で科学的な議論」がないからだ.最終的な着地点は別にして、一度ぐらい、胸襟を開いて同じ日本人として議論をするべきである.
この際、事実は事実としてハッキリと合意することから始めるには原子力学会の奮起がもっとも良い。