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12/11/01 新党日本 田中康夫 にっぽん改国 :日刊ゲンダイ
「衆議院議長 横路孝弘殿 申し入れ 衆議院のみで首相の所信表明を聴取する本会議開催は、憲政史上異常・異例と言わねばならない。議長として打開の手立てを図られたい。
平成24年10月29日
自由民主党 国民の生活が第一 公明党 日本共産党 新党きづな 社会民主党 みんなの党 新党大地・真民主 新党日本」。
第百八十一回国会の開会式に先立ち、野党9党は連名で申し入れを行いました。「政局」には関わらないとの理由で日本維新の会は加わりませんでしたが、これぞ政局とは対極の政治です。「民主主義の手続、民主主義の議論、民主主義の成果を齎(もたら)す上でも、天皇機関説ならぬ議長機関説として職権・職責を全う頂きたい」と僕も発言しました。が、御多分に漏れず、横路氏は煮え切らぬ対応でした。
けじめを付けよ、との要求は、無理難題ではないのです。所信表明や代表質問に先駆けて首相出席の本会議を開催し、全党が「緊急質問」を行うべし、と新党改革が提案してきたのも、問責決議に対する何らかの意思表示の場を野田佳彦首相に提供しようとの親心ならぬ“子心”です。
が、全て悪いのは問責決議を通した側、国会審議に応じない側と決め付けるが如き対応を首相も議長も取るのですから、憲政の常道もへったくれも有りません。お子ちゃまなのは先方です。
その首相の所信表明演説に対する僕のコメントを、翌日付「朝日新聞」が掲載しています。「『〜したい』と願望の羅列で、青年の主張か評論家の意見だ」と。
「十年先も百年先も、夕日の美しさに素直に感動出来る勤勉な日本人でありたい」と情緒的に締め括った彼は、演説の冒頭で「全ての日本人に信じて貰える社会を作りたいのです」を筆頭に計5回も「〜したいのです」と繰り返しました。”お訴え”なる媚びた惹句(じゃっく)を好んで用いる、これぞ民主党の御家芸!
傍観者的に抽象的な願望を述べるのが国家指導者の役目ではありません。国家指導者の理念や哲学、気概や覚悟が「熱伝導」で国民に伝わる演説であってこそ、「民、信あれば立つ」のです。
他方、新銀行東京、尖閣諸島の顛末(てんまつ)が象徴する、鉄砲玉の如く威勢の良い発言をぶち上げはするものの、単なる“お騒がせ”オジさんを繰り返すばかりな石原慎太郎氏は今回も、突如のほっぽり出し会見で晩節を更に汚しています。何時、何処に墜落するか判らないオスプレイならぬオジプレイと揶揄(やゆ)される所以でしょう。