小泉とブッシュを真似る危険な小物政治家・野田佳彦
http://yamame30.blog103.fc2.com/blog-entry-321.html
2012/07/19 【稗史(はいし)倭人伝】
これほど恥ずかしい写真があっただろうか?
敗戦後60年かけて日本が到達した地点がこの一枚の写真なのだ。
飼い主の前で芸を演じる日本人である。
なんとか飼い主を喜ばせようと懸命のパフォーマンスである。
小泉の戦略は、内部に敵を作り、その戦いを大衆の前で見せることであった。
”抵抗勢力”、”刺客”、”自民党をぶっ壊す”と叫んで大衆を取り込むことであった。
私たちはそれをおもしろがって眺めていた。
結局自民党は”ぶっこわれず”に却って強くなってしまった。
今、野田は小泉を真似ようとしている。
テーマは消費税。
抵抗勢力は小沢一郎グループである。
しかし、小泉と野田では役者が違う。
郵政改革は一般大衆には、善悪さだかでないところがあった。
しかし、消費税増税は違う。
ほとんどの人は、直感的にそのマヤカシに気がついている。
そして何より、相手が悪かった。
自民党を出て行った連中は大抵はしおしおと帰っていった。
もともと大した奴らではなかったのだ。
ところが今度の相手は小沢一郎である。
小泉が喧嘩を売った相手とは違っている。
手法は似ていても、テーマが悪い。
相手が悪い。
ここに来て野田はブッシュの手法も取り入れることにしたようだ。
”外に敵を作る”
アルカイダ、フセイン、タリバン……。
次から次へと敵を作り出しては政権浮揚を図るのがブッシュのやり方だった。
しかし、負ける相手や手強い相手は賢明にもきっちり避けている。
中国・ロシアには手を出さない。
バカは相手かまわずである。
相手も選ばず、時も選ばない。
野田はいきなり尖閣を選んだ。
尖閣国有化!
わたしは領土問題にはなるべく触れないようにしている。
歴史的な経緯を自分で調べたり確認することができないからだ。
たいていは、双方にそれなりの根拠があるのだろう。
わたしにはどちらが正しいか判断できない。
ただし野田の場合は違う。
騒ぎを大きくすることが目的である。
尖閣国有化方針に中国側が反発、外相会談平行線 (YOMIURI ONLINE 2012年7月12日)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120711-OYT1T01217.htm?from=popin
玄葉氏は尖閣諸島について「歴史的にも国際法的にも日本固有の領土であり、領有権問題は存在しない」と述べ、国有化のための地権者との売買は国内の商取引だとも強調した。
一方、中国側の説明によると、楊氏は会談で「同諸島は中国固有の領土で、争う余地のない主権を持っている」と反論し、日本側に「(尖閣)関連の問題を高度に重視して適切に処理し、障害を減らす」よう求めた。
「尖閣国有化、正しく伝達を」外相が丹羽大使に (YOMIURI ONLINE 2012年7月15日)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120715-OYT1T00598.htm
玄葉外相は15日、一時帰国させた丹羽宇一郎中国大使と外務省で協議し、野田首相が表明した尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化方針について、日本政府の考えを中国政府に詳しく説明するよう指示した。
協議では、中国の漁業監視船が先週2日連続で尖閣周辺の日本の領海に侵入するなど、尖閣諸島の領有権を主張して強硬姿勢を崩さない中国政府の真意なども分析した。
中国軍少将 尖閣諸島で軍事演習提案 空母「釣魚島」で領有権アピールを (スポニチ 2012年7月9日)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/07/09/kiji/K20120709003643510.html
野田にしてみれば、中国側が強く出てくれば大歓迎である。
国内で中国に対する反発が高まれば高まるほどいいと思っている。
国威発揚で支持率が回復すると思っているからだ。
集団的自衛権も急に持ち出してきた。
原発に安全保障問題を絡めてきた。
自分の政権維持のために中国相手に危険なゲームを始めたのだ。
まさか野田は本気で戦争をやる気はないだろう、とだれもが思っている。
福島で国民を見殺しにしている野田政権である。
国民の命を賭けることぐらい何でもない。
本気で戦争してもいいと考えているのではないか?
これだけアメリカに尽くしているのだ。
まさか、いざとなればアメリカが何とかしてくれると考えているのではあるまいな?
小泉とブッシュのまねをする超小物政治家!
危険性だけは小泉よりもブッシュよりも大きい。
いつか小泉のようにアメリカ大統領からお座敷がかかるかもしれない。
その日のためになにか隠し芸でも磨いているか?