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2012年6月20日20時18分 〜
コメント [音楽7] 北京一(きた きょういち)パントマイミスト:ゼンジー北京の弟子で最初は2代目ゼンジー一億の名で北京の後見を勤める 五月晴郎
11. Bryan Ferry 2012年6月20日 20:18:55 : sapBCaDVqRWh2 : RWiXa1s2OA
よく見て読めば、森園勝敏だったんだね。
歌って欲しかったなあ。
贅沢か。
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/840.html#c11
コメント [原発・フッ素24] 細野豪志環境大臣 失言か「たくさん被曝して頂いた」 NHKクローズアップ現代 文字起こし (portirland )  赤かぶ
40. 2012年6月20日 20:22:33 : 5uvl0AM6Ng
細野は、総理の椅子などの、密約があるのでは?
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/815.html#c40
記事 [原発・フッ素24] 政治板リンク:「次の選挙応援しない」労組が圧力〈原発列島ニッポン〉(朝日新聞)
「次の選挙応援しない」労組が圧力〈原発列島ニッポン〉(朝日新聞)
http://www.asyura2.com/12/senkyo131/msg/681.html
投稿者 gataro 日時 2012 年 6 月 20 日 20:24:06: KbIx4LOvH6Ccw


http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/859.html

コメント [原発・フッ素24] 福島県は異常な数で自殺者が増加していると 石井広国
83. 2012年6月20日 20:26:11 : 9kSyYVELmw
必死犬が湧いてるね! 人体実験だとピンと感じられないアナタ、感覚が狂ってるね。

住民・子供と原発労働者とを同列に並べて、未知の領域を実地で、他人の命で、確かめデータ盗ろうってんだからナチのメンゲレも真っ青だろ!

占領軍と取引して匿ってもらった731の末裔はとうとう同じ民族をマルタにしちまうほどまでに売国奴になってたとさ。ワンワン。


http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/763.html#c83

コメント [カルト8] 集団ストーカーは統合失調症の被害妄想の症状ににぴったりと一致します。 NCIS
05. 2012年6月20日 20:27:18 : 3q6uXIqiAk
>何故なら集団ストーカーを口にするやつは統合失調症ということに持っていけばいいわけでしょ

事実、ほとんどの人が統合失調症ですから。
(稀に他の病気による症状の可能性もあります)

各自治体の財政は逼迫し、措置入院の費用もばかになりません。

だからといって、自称被害者の人を放置しておくと
一般市民に害を及ぼすおそれがありますし、本当に悩ましい問題です。
http://www.asyura2.com/11/cult8/msg/859.html#c5

コメント [音楽7] Basia 7曲 お子茶魔
06. 2012年6月20日 20:28:47 : hNV3zbeWvM

すべてパーフェクトよ。
「それでも、どれか選べ」と仰るなら

More Fire Than Flame

ありがとー!!!

http://www.asyura2.com/12/music7/msg/889.html#c6

コメント [エネルギー2] 再生可能エネルギーの比率 40%に  蓄電
15. 2012年6月20日 20:29:16 : BISrbz0I1s
ガスタービン本格運転
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000001206160005
2012年06月16日

本格運転が間近に迫ったガスタービン発電機=秋田市飯島

◇来月上旬 秋田火力発電所
 東北電力秋田火力発電所(秋田市、小野一志所長)に完成したガスタービン発電機が、7月上旬に本格運転を始める。
東日本大震災で管内の火力発電所が被災した東北電力が、電力需要期に必要な供給電力の一部を確保する狙いで、1年前から建設に着手していた。
出力は33・3万キロワットで、一般家庭87万世帯分の供給力がある。
 東北電力秋田支店によると、ガスタービン発電機は軽油と圧縮空気を燃やして生じる1350度の高温ガスでタービンを回し、電気を起こす。
重油を使う蒸気タービン発電に比べて構造が簡素で、工期も短い。本格稼働に向けて、今月上旬からすでに試運転を始めている。総事業費は非公表。
 起動の速さが特徴で、約4時間を要する蒸気タービン発電機の4分の1以下の約50分で済むという。
猛暑で冷房需要が急増するなど、電力の需給が逼迫(ひっ・ぱく)したときでも比較的スムーズに対応できるという。
 硫黄酸化物や窒素酸化物の排出量を大幅に抑えることができ、環境負荷が低いことも売りだ。
 秋田火力発電所では、2003年に廃炉になった1号機が1970年に発電を開始。
現在は蒸気タービン式の2号機(出力35万キロワット)、3号機(同35万キロワット)、4号機(同60万キロワット)からなる。
今回ガスタービン発電機が新たに加わることで、発電施設は実質4機態勢(合計出力約163万キロワット)になる。 (大隈悠)

◇既存施設故障への備え重要−小野所長に聞く−
 全国各地で原発の稼働停止が続き、電力の融通も難しいなか、新しい発電機を導入することで独自に電源を確保する必要があった
。管内(東北6県と新潟県)は一昨年並みの猛暑になっても、電力供給力は余力を見込んでいるが、既存の発電施設に故障が起きれば、綱渡りの対応になりかねない。
何より備えが重要だ。
 設置工事を1年で終えることができたのは、東北地方で電力の安定供給を図るため、環境影響評価で環境、経済産業両省に提出する作業を特例で免除されたことが大きい。
通常で3年程度かかる評価作業がなかった。
 とはいえ、ご家庭ではこの夏、節電にぜひご理解をいただきたい。
(秋田火力)発電所では、点検作業の強化で運転トラブルをなくしていきたい。ピーク時に4発電機をフル稼働させるなど、電力の安定供給に努めたい。
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/678.html#c15

コメント [マスコミ・電通批評13] ゴミウリ新聞が社説で「消費税増税反対派はマニフェストの呪縛を解け」と高らかに選挙時の公約無意味宣言…  赤かぶ
07. 2012年6月20日 20:29:30 : yl4y9JO1jI
読売がプロ野球糾弾巨人に入団させるのに裏金を使った、こんなことは常識以前。

おりしも原監督のスキャンダルも発覚。裏金の本家本元元締めがもう見苦しい政治と金だののキャンペーンや理屈の通らぬ社説などやめたらどうだ。

ゴミウリスキャンダル新聞と名を変えて実態をはっきりさせればよい。
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/166.html#c7

コメント [原発・フッ素24] 《放射能》 青森県の魚「マダラ」から基準値超セシウム (本当の食品 放射能 汚染)  赤かぶ
01. 2012年6月20日 20:30:57 : NjeysyxPZk
海水のストロンは、セシウム並みと思う。
ストロン検査してください。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/857.html#c1
コメント [原発・フッ素24] 大飯原発、冷却水低下と警報作動 再稼働決定後、初トラブル (共同通信) ナルト大橋
05. 2012年6月20日 20:32:35 : yl4y9JO1jI
初トラブルこれからもということはこれからも次々とトラブルが続くということ。

運転に関わっている人は胃潰瘍になる前に原発を廃止した方が身のためだよ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/852.html#c5

コメント [原発・フッ素24] ドイツ緑の党「恥を知れ!」首相に抗議声明文(薔薇、または陽だまりの猫) 有間姫
45. 2012年6月20日 20:34:20 : p9B89YgNYw
緑の党はいい加減にしてほしい
京都議定書の恨みを忘れたわけじゃない、
愚民もいい加減にしろ
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/811.html#c45
コメント [原発・フッ素24] 細野豪志環境大臣 失言か「たくさん被曝して頂いた」 NHKクローズアップ現代 文字起こし (portirland )  赤かぶ
41. 2012年6月20日 20:36:51 : txKoq6KBVw
 既に東電が消去した2011.05.06の動画は、原発罹災者の、告訴告発・損害賠償の為の、重要な視覚証拠が充満しているのでHP化開始しました! http://yoshi-tex.com/Fuku1/Video4.htm

http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/815.html#c41
記事 [国際6] ユダヤ人入植者という土地泥棒は放火・殺人とやりたい放題〜ドキュメンタリー「5台のカメラが壊された 〜パレスチナ〜」
ユダヤ人入植者という土地泥棒は放火・殺人とやりたい放題。丸腰の抵抗者はあっけなくイスラエル兵に射殺される。このドキュメンタリーを見れば、ゴロツキ国家イスラエルがアパルトヘイトの南アなど足下にも及ばない極悪非道ぶりや、そのイスラエルを擁護する欧米というゴロツキ国家ぶりも再確認されるだろう。

▼映画『壊された5台のカメラ』の衝撃
http://www.doi-toshikuni.net/j/column/20120605.html

▼BS世界のドキュメンタリー「5台のカメラが壊された 〜パレスチナ〜」
テレビ番組 | 19:22 |

2012年6月18日(月)深夜24:15-25:05
 (6月19日(火)午前0:15-1:05)

NHK BS1
http://www.asyura2.com/11/kokusai6/msg/657.html

コメント [原発・フッ素24] 福島沖の魚介類、販売再開へ=1年3カ月ぶり 加工後、販売 (日々雑感)  赤かぶ
33. 2012年6月20日 20:39:40 : 9kSyYVELmw
たこやきパクつく大阪人、放射能なんか気にてしまへん。

加工済みのタコ入れられたらわかりまへん。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/819.html#c33

コメント [音楽7] 北京一(きた きょういち)パントマイミスト:ゼンジー北京の弟子で最初は2代目ゼンジー一億の名で北京の後見を勤める 五月晴郎
12. 2012年6月20日 20:40:58 : hNV3zbeWvM
これでええんかしら・・

森園 勝敏 - Private Summer higa0303
http://www.youtube.com/watch?v=UOdjO2jFlws

K子


http://www.asyura2.com/12/music7/msg/840.html#c12

コメント [原発・フッ素24] 2012年6月19日 金持ちがきれいな食べ物を買い、貧乏人が汚染された物を食わされる…小出裕章  赤かぶ
20. 2012年6月20日 20:45:55 : huHLbhaTOk
小出先生に質問。この記事どう思いますか?
http://www.telegraph.co.uk/finance/comment/ambroseevans_pritchard/8393984/Safe-nuclear-does-exist-and-China-is-leading-the-way-with-thorium.html

この、記事によると、“thorium-based molten salt reactor system”というのは、いいことばかりなんだけど、ただ一つ難点は、プルトニウムの生産ができない。

なので、日本はこの方式を研究採用しないだろう、というのが、私の見解なんですが。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/832.html#c20

コメント [原発・フッ素24] 「福井の本気すごいです」の声 大飯原発再稼働反対 福井で集会&デモ gataro
48. 2012年6月20日 20:51:21 : Mnxczxr6Dw
>10万で、国会を占拠しない限り、国は甘く見続ける。

国会のまわりでのデモだって、60年安保闘争のときに全学連のデモ集団が
国会敷地内に突入し、殺意を帯びていたから、それまで衛視や警官隊の
暴力的防衛のおかげで安心しきっていた塀の中の連中(議員バッジをつけた
売国ヤクザども)がビックリして、はじめて「国会デモのシリアスな威力」が
発生したわけです。(それまでは単なる「集団陳情」儀式イベントだった。)
さらに、岸信介が退陣したのは、新安保条約の自動成立という「勝利」を手にした
ことに加え、6月15日に国会デモが「東大の女学生」が1人死んだ、という
スキャンダルが起きたからでした。 デモは頭数だけでなく、要求を突きつける
相手に対する殺意と呼べるほどの情念がないと敵を動かすことは出来ません。
敵は、大衆デモが殺人的な暴動に発展するのを恐れているからです。
だからこそ、60年安保闘争の国会デモでは、それまでに自民党が動員していた
全国のヤクザ集団・似非右翼暴力団が、劇団員によるデモ隊や主婦によるデモ隊
などの弱い市民を狙って公然テロを繰り返し、重傷者がたくさん出ていたのに、
政府は満足そうにそれを眺めていただけだったが、「東大の女学生」が1人
死んだだけで、政権居座りを望んでいた岸信介を切ってアタマを池田勇人に
すげ替えるという(経団連「総資本」の要請にもとづく)自民党内部の大慌ての
対応が起きたのでした。 ……つまり、「血の日曜日」事件として知られる
帝政ロシア末期のデモ隊惨殺事件が典型的ですが、大衆デモが権力側によって
公然と惨殺される、という流血状態こそが、残念ながら「デモによる社会変革」
の現実的なきっかけになりうるもので、単なる平和集会や平和行進が、社会を
実質的に変えた例は歴史上なかった、とさえ言えるでしょう。

>10万で、国会を占拠しない限り、国は甘く見続ける。

「10万で国会を占拠」というのは、文字どおりの解釈では国会敷地内に
10万人のデモ群集が突入して、そのうちのかなりの部分が議事堂内も
占拠する、という状況を指しているのでしょうが、国会開催中にもっと
少数の武装した抗議者たちが国会を制圧して、国会議員を人質にとる、という
やりかたでも、十分に政治的主張を伝えることは可能でしょう。いずれに
しても、大衆デモなどの威力で政治権力中枢に圧力をかけて国政を変えようと
本気で考えるなら、経団連やマスコミ機関も制圧する必要があります。
「デモによる世直し」の実行例はよその国にすでに少なからずあるわけです。
それらから学ばずに、空想的な夢ばかり語っているのは、単なる自涜行為、
オナニーにすぎません。 大人数でデモを行なうなら、かならず大衆行動の
統制が必要になりますし(これをやらなきゃ、まず転んだりしてかならず
けが人や最悪の場合は死者がでるし、自発的暴動や扇動された暴動を抑止できなくなる)、
そのデモで、そのデモに結集した大衆の力で、何を求めて何を実現するのか、
しっかりしたアジェンダの設定が絶対に必要です。 それを疎かにして
頭数を誇示するだけのデモは、しょせんそれだけで終わってしまいます。
だから、デモをするなら、実効性のある、本当に社会変革の起爆剤となる
デモを、ちゃんとイメージすべきです。 そしてデモの潜在力と限界について
他の国々の民衆による実践例からちゃんと学ぶべきです。

http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/793.html#c48

記事 [経世済民76] コラム:相次ぐ海洋資源開発の動き、低成長・日本に救世主到来か
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE85I05V20120619?sp=true
コラム:相次ぐ海洋資源開発の動き、低成長・日本に救世主到来か

コラム:スペインの「ギリシャ化」懸念=山下えつ子氏
コラム:欧州は今こそルール変更を、金融緩和必要=サマーズ氏
コラム:中国経済の減速に備える5つの投資手段
コラム:ギリシャ緊縮派勝利でユーロ上昇は本当か=佐々木融氏
田巻 一彦

[東京 19日 ロイター] 「資源のないニッポン」という固定観念を捨て去るときが、そう遠くない将来にくるのではないか──。そう思わせる新しい動きが日本国内で出始めている。新潟県佐渡沖の大規模石油・天然ガス田の試掘が始まるほか、政府は海洋基本計画を見直してメタンハイドレートなど国内海洋資源の積極活用を打ち出そうとしている。メタンハイドレートは米国で脚光を集めているシェールガスに匹敵する経済的効果を期待でき、潜在成長率の低下が懸念されている日本経済にとって、救世主的な存在になる可能性がある。政府が取りまとめを急いでいる「日本再生戦略」には、資源開発による成長力の刺激効果を盛り込んでほしい。

<佐渡沖の油田開発、中東の中規模級に匹敵>

経済産業省資源エネルギー庁は18日、新潟県佐渡西南沖の海底30キロを試掘し、石油・天然ガスの埋蔵量を調査すると発表した。埋蔵が見込まれる海底は最大で135平方キロメートルと推定される。事業実施者に選定されたJX日鉱日石開発によると、期待通りに石油・天然ガスが出れば、中東では中規模ながら、国内では最大級の油田になる。

2013年4─6月に試掘を実施し、期待通りの石油・天然ガスの埋蔵が見込めれば、JX日鉱日石開発は事業化が可能かどうかを判断するための評価井を掘削。順調に進めば、8─10年後に商用化が見込めるという。

<メタンハイドレートの商業生産前倒し、政府が着手>

また、兵庫県の井戸敏三知事は今月11日、シンクタンクの独立総合研究所と共同で、兵庫県沖の日本海においてメタンハイドレートの鉱床探査に乗り出す方針を打ち出した。日本海側には、大規模なメタンハイドレートの埋蔵が期待できるとの見方が専門家の一部にあり、政府に先駆けて兵庫県が探査に乗り出したかたち。

さらに政府は5年ごとに実施する海洋基本計画の見直しの中で、メタンハイドレートの商業生産の目標年次を2018年から前倒しすることも検討。20日に開催される海洋政策本部の参与会議で、有識者からの意見を幅広く聞き、その中でメタンハイドレートも含めた海洋資源開発を積極的に進めていく方針を固めていくという。

<技術革新で実現可能になってきたメタンハイドレートの商用化>

メタンハイドレートは、天然ガスの主成分であるメタンの周囲を水分子が囲んでいる構造で、輸送が便利である液化天然ガスにすることが容易であるという特徴を持つ。日本近海の海底には、日本の消費量の96年分にあたる7兆3500億立方メートルが埋蔵されているとの試算もある。

佐渡沖の石油・天然ガス田が有望であると判明すれば、資源小国の日本にとっては画期的な出来事になるだろう。また、近年は技術的な進歩が大きく、数年前まで低コストでの掘削が困難だったシェールガスが商用生産に成功し、天然ガス価格を大幅下落させているという現象も起きている。政府が資金を大量に投入し、商用化を前倒しで実現させようとすれば、日本を取り巻くエネルギー環境は一変するインパクトを持つ。

<海洋資源の積極活用に冷淡な日本のマーケット>

ところが、長年のエネルギー輸入国という概念に影響され、東京市場は油田開発の情報に反応が鈍くなっている。佐渡沖で試掘するJX日鉱日石開発を傘下に持つJXホールディングス(5020.T: 株価, ニュース, レポート)の19日の株価は、前日終値の385円から一時、407円まで買い進まれたものの390円で取引を終えた。これまでに国内油田で大きな成果がなかったため、「どうせ、大したことはない」とたかをくくった受け止めが多かったためではないかと感じる。

しかし、そうした市場心理は、日本企業や日本経済に内包されてきた「イノベーティブな精神」が弱体化していることを示しているのではないか。生産年齢人口の減少と潜在成長率の低下に直面した日本経済にとって、活路を開く方向はどこなのか──。そのことを真剣に考えた場合、もし新エネルギー源が日本の近代資本主義の歴史の中で初めて手にすることができれば、経済的な波及効果は計り知れない。

<23兆円の海外流出がなくなる夢>

マクロ経済とエネルギー問題にも詳しい東海東京証券・チーフエコノミスト、斎藤満氏は、政府はもっと新エネルギー開発分野に積極的に投資するべきだと主張する。「原油や天然ガスなどの鉱物資源輸入に対し、わが国は23兆円も支払っている。もし、メタンハイドレートの開発が将来軌道に乗り、エネルギー輸入代金の支払いが不要になれば、日本経済の成長にとって、計り知れないインパクトを与える」と指摘。これは米国のシェールガス革命にも劣らない「第2次産業革命」とも呼べる大変革を引き起こすとみている。

仮にメタンハイドレートの商用化が前倒しになれば、原発依存度の低下で火力発電の稼働率が増え、天然ガス需要が増大しても、かなりの部分をメタンハイドレートから精製した国産の天然ガスで賄うことができ、多くの専門家が懸念する日本の経常赤字転落や長期金利の急上昇というリスクを大幅に低下させることもできる。

<日本再生戦略に不可欠な資源活用策>

日本経済が直面している厳しい現実を、ガラリと変化させる絶大な効果を持つ「救世主」としての効果を海洋資源は発揮できる。その重要性を政府は、国民に強く訴えて、日本経済の将来が決して「お先真っ暗」でないことを示すべきだ。取りまとめ中である「日本再生戦略」の中で、資源開発のウエートを高め、成長に向けた力強い未来図を描いてほしい。

国民に負担増の必要性を訴えることと同時に、明るい展望も示すことが一国のリーダーには求められている。野田佳彦首相は、日本再生戦略を自ら発表し、資源活用戦略を堂々と訴えて、国民の士気を高めることにも目配りしてほしい。

*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

*このドキュメントにおけるニュース、取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツはあくまでも利用者の個人使用のみのためにロイターのコラムニストによって提供されているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。このドキュメントの当コンテンツは、投資活動を勧誘又は誘引するものではなく、また当コンテンツを取引又は売買を行う際の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。

© Thomson Reuters 2012 All rights reserved.

 

 
cc_neo 11 時間 ago
確かにとても有望な分野だと思います。
実際の商業化が10年以上先だとしても、民間の投資を呼び込めればそれだけで経済成長に寄与します。
商業ベースでの採掘が始まれば、貿易収支のほかに財政収支の改善にも寄与するでしょう。まさに埋蔵金です。

nishinos 20 時間 ago
から Twitter
◆相次ぐ海洋資源開発の動き、低成長・日本に救世主到来か http://t.co/4R6dKgbJ
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「改革推進はギリシャの責任」
バイトマン独連銀総裁は、ギリシャ改革が軌道から外れた場合、まず同国が是正方法を示す必要があると述べた。
記事の全文 | 特集ページ
民主党、国会の会期延長幅を提示
MSタブレット、鍵は「キーボード」に
経済危機スペイン、「日曜営業」解禁
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/597.html

コメント [マスコミ・電通批評13] 朝日新聞よ、さようなら (朝日新聞を読んで)  赤かぶ
09. 2012年6月20日 20:54:07 : 7eyGImAXYY
黙っていても潰れるから死に水を取るのも一興かと

http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/169.html#c9
コメント [経世済民76] 今世界で何が起こっているのか? classic2012
04. 2012年6月20日 20:54:36 : T9hNSVLSto
ギリシャ問題について
EU加盟国で一つの国家を作るしかないように思えます。
EU債発行が決定しましたが、EUを一つの国家として捉えて、PIIGSの財政破綻のリスクをEU全体で担保するしかないように思えます。そもそも複数国間で単一通貨なんて無理だったのです。
その点日本は通貨発行権をもっているのでハイパーインフレになるリスクは有るが、財政破綻することは無いでしょう。

もちろんハイパーインフレを避けるために今のうちからデフレ脱却の取り組みは必要です。
2さんが仰るように大胆な財政出動は必要不可欠です。
国家が吸い上げた税金は最終消費支出として市場にもどされなければいけません。
そういった観点から今の日本は「緊縮財政・小さな政府」路線に乗るべきではありません。
今こそ政策の大転換が必要な時期に来ているのです。
格差を是正すればGDPは必ず伸びます。
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/592.html#c4

コメント [カルト9] 偽ユダヤが文春に続き女性自身に小沢夫人ガセ手紙事件を書かせたが離婚してない事を認めるヘマをしでかしたようだ。 ポスト米英時代
09. 2012年6月20日 20:55:54 : ADXuA8tSSE
言わずもがなで08はポスト米英時代ことNWO露払いか。

ソエジの右肩下がり道場の一員ですね。

もっと面白いコメントキボンヌ
http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/647.html#c9

コメント [原発・フッ素24] 細野豪志環境大臣 失言か「たくさん被曝して頂いた」 NHKクローズアップ現代 文字起こし (portirland )  赤かぶ
42. 2012年6月20日 20:56:06 : SQjXnZ3BoY
 言葉狩りの極地だな?

確かに、表現は明らかな間違いである。

しかし、前後の文脈を見れば、単なる言い誤りに過ぎず、浪江町の人々に多大な迷惑をおかけして申し訳なかったという主旨は明白である。

今回の失言について、本人は公式に謝罪をしていることだろう。

 このような些細な失言に対して、鬼の首をとったような勢いで騒いでいる阿修羅の馬鹿らしさよ。原子スレアクセストップである。

 このスレにて投稿している阿修羅常連のtwitterアカウントは、togetterで大騒ぎしている放射脳達と同一だろう。

 ↓蒼々たる馬鹿面ばかりである。

 2012/06/18 NHKクローズアップ現代、細野原発相の大暴言「被曝していただいた」
http://togetter.com/li/322876

 以上、細野大臣の発言は、「失言」に過ぎないのは明か。


 では、阿修羅掲示板はどうなのだ?

 「失言」ではなく、「妄言」や「デマ」の記事がごまんと投稿され、馬鹿な放射脳がウソのコメントを堂々と書き込んでいる。

 風評拡散の元凶であることは明かである。

 ところが、どんなデマを載せても、管理人や転載者「赤かぶ」他は、一度も謝罪をしたことがない。

 デマの流しっぱなしである。

 例えば原子スレの全期間アクセストップ10はこちら↓
1
福島原発の作業員800人死去の情報を東北大学医学部附属病院が緘口令を敷いて、外部に洩れなく(板垣英憲) 乃依
2
なにがなんでも原発再稼働する理由を初めて理解しました。 thai_suki
3
福島第1原発の吉田昌郎前所長の「自殺」情報、第4号機「燃料プール」の崩壊危機説が流れている  板垣 英憲  赤かぶ
4
福島県中通りで、栃木県北部で、東京で! 中性子線検出!! queen mary 2
5
3.11朝まで生テレビ、元原発作業員の男性から細野大臣へ怒りの発言[内容起こし] watcanwe
6
吉田所長が亡くなった? 千早@オーストラリア
7
南房総の漁師さんが語る東京湾の現実「魚の放射能汚染状況と奇形魚」6/2米原幹太のもう朝ですよ!(内容書き出し)  赤かぶ
8
日本列島は地獄列島になりかけている あおによし
9
ロシアが驚愕した日本政府の4千万人避難計画 魑魅魍魎男
10
4号機、プール冷却停止、警報。温度49・9度に(福島第一原発) (とある原発の溶融貫通)  赤かぶ

 全てデマ情報である↓

http://togetter.com/li/317692

 くだらんデマばかりだが、極めつけは、8の地獄列島ネタ。なんと、武田馬鹿彦の、2015年4月には、日本中が年間5mSvになってますという奇奇怪怪な説。なんでも、三重県の一放射能が送った線量データが、ちょこっとあがったとの報告を受け、「そのままあがり続けると5mSvになる」と発表したのである(笑)こんな暴論を発表した馬鹿もすごいが、それを褒め讃える阿修羅読者の馬鹿さもすごい。馬鹿の王国である。

 大笑いだよ。空間線量はそれぞれの核種の半減期に従って、右下がりになるのが、大宇宙のコンセンサスなのだが、アナザーワールドである阿修羅空間では、こんな愚論がランキング8だそうだ!阿修羅の馬鹿さ加減を如実に表しておる。

 その他、原爆作業員さんが800人死んだだの、吉田所長が自殺したことになっているだの、阿修羅のアナザーワールドぶりには、あきれるしかない。私がどんなに除染しても、ボットン便所のボットン内まで、きれいにすることは不可能である。

 悲喜劇だが、こんなくだらんデマを鵜呑みにして、不必要な移住をしたり、原発離婚をしたりしている愚かな放射脳達も多いのである。
 彼らはまだ愚かで脱脳していないから、騙されたことに気づいていないが、3年も経てば騙されていたことに気づくだろう。

 そのときに、阿修羅管理人や赤かぶや他の放射脳達は、彼らに正式に謝罪をするのだろうか?

 細野大臣の、たった一言の失言に対して、これほどの誹謗中傷を浴びせる放射脳達である。自分達のデマ情報拡散についても、しっかり責任を自覚して、その罪に応じた謝罪が行われるはずである。当然阿修羅原子スレは懺悔の投稿で満ちあふれるはずである。その日を楽しみに待つとしよう。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/815.html#c42

コメント [マスコミ・電通批評13] ゴミウリ新聞が社説で「消費税増税反対派はマニフェストの呪縛を解け」と高らかに選挙時の公約無意味宣言…  赤かぶ
08. 2012年6月20日 20:57:29 : Mnxczxr6Dw
>>06のように、伏せ字にする必要すらないコトバをわざわざ伏せ字にしている人は
何を考えているのだろうか? 自分から言論規制しているような人は
それにふさわしい国で、裏声でつぶやいていればいい。

自分で言論に壁をつくるな!
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/166.html#c8

コメント [音楽7] Gal Costa ブラジルの大御所 ガル・コスタ Bryan Ferry
09. 2012年6月20日 21:01:39 : hNV3zbeWvM

博士さま

二番まで聴いて、なにか書きたくなって書いたんです。
正直言って、三番目は途中でやめました。
でも、今、ちゃんと聞きました。
やっぱり、あんまり・・・でした。
なので、@とAとCはとても良かったです。
とくにAがすきです。

K子
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/876.html#c9

コメント [原発・フッ素24] 細野豪志環境大臣 失言か「たくさん被曝して頂いた」 NHKクローズアップ現代 文字起こし (portirland )  赤かぶ
43. 2012年6月20日 21:02:53 : Mnxczxr6Dw
>>42
>今回の失言について、本人は公式に謝罪をしていることだろう。


どこで細野は「公式に謝罪」したのかな?
それともおまえの持病の妄想がまた出たのかな?(笑)

この「失言」について細野が謝罪「していることだろう」とか臆断するのなら、
その証拠を示してくれ。 
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/815.html#c43

コメント [原発・フッ素24] 東京新聞の消された記事、「大飯原発で警報器誤作動か 冷却タンク水位低下示す」、削除理由は「単なる書き換え」か? 千早@オーストラリア
08. 2012年6月20日 21:03:08 : txKoq6KBVw
大拡散願います! 既に東電が消去した2011.05.06の動画は、原発罹災者の、告訴告発・損害賠償の為の、重要な視覚証拠が充満しているのでHP化開始しました! http://yoshi-tex.com/Fuku1/Video4.htm

ツイッターより
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/855.html#c8

コメント [Ψ空耳の丘Ψ60] 世界の謎と不思議 火星の植物の写真 (でかい写真あり) kokopon
03. 2012年6月20日 21:03:12 : 3OAwSPNvgF
修正写真っぽいね、木と言われてる部分の後ろの背景とが不釣合いなんだよね、
余談でアポロの頃月の写真を修整する為にエアブラシでやばそうな所を
塗り潰すのが私の仕事でしたって言ってる元職員の話も有るし、後出し精細写真は
どうも信じがたし。

http://www.asyura2.com/11/bd60/msg/536.html#c3
コメント [音楽7] Gal Costa ブラジルの大御所 ガル・コスタ Bryan Ferry
10. 2012年6月20日 21:04:42 : hNV3zbeWvM
ポルトガル語はわかりませんが
英語ならdisagree??

K子
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/876.html#c10

記事 [カルト9] 阪神大震災当日の大阪日米防災会議は空母待機のトモダチ作戦やメキシコ地震そっくりで偽ユダヤの仕業ではないか。
オウムは麻原が予言したり早川の筑紫番組発言が有名だがおおまにによると麻原は事後に米軍の仕業だと踏み込んで発言
していたようでそれが故にやはり連中が起こしたと思われる地下鉄サリン事件の責任を擦り付けて口封じしたのだろうか。
サリンも富士演習場の近所の第七サティアンで精製するなど難しいし米軍が知らんぷりしているのも不自然だしそもそも
ブタンだソマンだと米軍しか持ち得ない薬品が使われた事も明らかになってきているし911の炭そ菌事件も米軍から
流出したものだと判明しているし米国議員はイスラエルの仕業だと発言しヒラリーもアルカイダはわしが育てたと発言し
チェイニーも撹乱目的の嘘だが旅客機を撃ち落とさせたと著書に書いておりという事は別件でもスクランブル発進できた
のにしなかったという事になり嘘の上塗りはバレバレスパイラルを生んでいる。
311の時も重要参考船のちきゅう号とシーシェパードが震源地にいたのも不自然だしタイヤや翼がついている訳でない
空母がピザの配達のようなスピードで被災地に到着したのも不自然だ。
メキシコ地震の時も日米で大地震のほのめかしが有り東海アマが横田がガラガラなのを確認した時にBプランのように地震
が起きたが偽ユダヤ系知事が防災訓練を開始と同時に大地震が起き当初は神のように扱われたようだが事前に知らされて
準備をしていたと考えるのが自然だ。
そう考えるとゼネコンで流布されているベクテルある所地震ありがにわかに現実味を帯びあれもこれもそれも連中の仕業と
考えたくなるのが人情だ。
314の福島爆発も偽ユダヤがスタクスネットというウィルスで誤作動させて仕込んでおいた小型核を爆発させたと言われて
いるがイスラエルと米国は新型ウィルスフレームでイランのスパコンに侵入した事も認めており日本でウィルスを使う事など
朝飯前だ。
原爆を投下したり東京大空襲を躊躇なくできる連中の子孫であり日本人のような倫理観はなく疑われても仕方がない。
メガクエークは123と回を重ねる度に人工地震が可能である事に迫り第三回ではハープの原理も説明し海底で大爆発が起こ
った事にも触れ遠回しに核の可能性を匂わせていた。
板垣は311前日に空き缶7奉行と小泉一派が米国大使館に召集されていた事にも触れており偽日本人と偽ユダヤが共謀して
起こしたとしか思えない状況証拠ばかりが積み上がっているのが現状だ。
小沢事件にしても偽ユダヤが指示しているかのような動きをカーティスはしているし有罪にするのが難しいとなると小沢夫人
ガセ手紙事件を文春に書かせ立花に田中金脈研究を書かせた時のデジャブそのものだ。
今の日本は前原の党内議論打ちきりに象徴されるように三権も報道も偽ユダヤに引っ掻き回されており連中とのチキンレース
状態にある。
連中も世界中で嘘がばれて逃げ場がなく発狂状態にあり他国と連携して隔離しないとやけくそ戦争を日本で起こされる危険が
ありのらりくらり戦術以上の対応が必要だ。
その中で野田ブーとプーチンの対談は大きな可能性を秘めており脇にいる日本人官僚による日露提携の促進に期待したい。

http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/652.html
コメント [昼休み52] 高等検察庁から検事とのやり取りを生中継/水谷建設事件告発受理への取組み 〜 CNM市民ネットメディアグループ藤島利久 街カフェTV
10. 2012年6月20日 21:06:07 : RjoXclsLwk
案外と通行人への演説が目的じゃなく
サポートしてる少数に深く食い込んでナニするのが目的じゃないのかなぁ
http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/287.html#c10
コメント [原発・フッ素24] 細野豪志環境大臣 失言か「たくさん被曝して頂いた」 NHKクローズアップ現代 文字起こし (portirland )  赤かぶ
44. 2012年6月20日 21:07:42 : fEghUk7aUQ

政治家に最低限必要な資質に欠ける、胆力も無い売国二股野郎ですね、細野は。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/815.html#c44
コメント [原発・フッ素24] 原発再稼働反対デモ:記者クラブメディアが一斉に自主規制した首相官邸前に集まった1万1千人の声 中田英寿
268. 2012年6月20日 21:08:28 : SQjXnZ3BoY
>>241 それはごく一部だが、事実だ。
福島の外部被曝量など、ラジウム鉱石よりはるかに低いのだが?
 それが何か?

 ホルミシス派のラッキー博士はラジウムのベットで寝ていて、長寿だぞ。
 http://p.tl/xZwr

 副島氏は、現在検証すると100%正しい予言を、事故発生直後にしている。それを原発事故を悲願である脱原発の好機と考えていた管理人他、馬鹿な放射脳にとっては、都合が悪かっただけである。明確なバージだ。

 阿修羅原子スレを除染するには、副島隆彦氏のカルト認定解除が効果的である
 http://p.tl/5rBm
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/746.html#c268

コメント [マスコミ・電通批評13] 朝日新聞よ、さようなら (朝日新聞を読んで)  赤かぶ
10. 2012年6月20日 21:11:01 : Mnxczxr6Dw
>>05
>次は産経新聞をとりなさい。
>日本人としての公正中立な見方ができます。

       ↑
     馬鹿発見w

 
フジサンケイグループが「韓流大衆文化」の日本での売り込み前線基地
として自ら商売し、自社のメディアを総動員して、下品な朝鮮大衆文化の
押し付けや、さらには経営トップ自らが吉本芸人の生活保護不正受給を
擁護するなどの反社会的言動を行なって日本の道徳文化を腐らせる
推進役を自任していることから、今やこのメディアコングロマリットが
「蛆チョン系」と呼ばれている事実さえ知らないのか?

おまえのような昭和時代の化石は
さっさとあの世か韓国にでも逝ってしまえ!
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/169.html#c10

コメント [原発・フッ素24] 東電、他社電力会社から受電ゼロなのに、購入費として1000億円電気料金値上げ分に計上 (日々雑感)  赤かぶ
03. 2012年6月20日 21:13:22 : YX7hzjkNOY
どうせ誰にも分かるまいとタカを括ってこっそり挿入したんだろう。メディアもなめられたものだ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/853.html#c3
コメント [原発・フッ素24] 原発の再稼働について、私が1つ、分らないことがあった palクン
04. 2012年6月20日 21:13:39 : LuSl95POTY
お金の流れはとりたてて嘘をつかないという着眼は正しいでしょう。

再稼働は税法上の観点からは電力会社にとっては必至のもののはずです。

一切再稼働できないとなった時点で、税法上原発54基(計画中建設中の4基を除いて50基)は即座に不良資産になります。1基6千億で50基30兆円を減価償却しながら発電していました。毎期の減価償却分は総括原価方式で電気料金に加算されています。
どのような減価償却率かは知りませんが、財務省(東大罰)、経産省(東大罰)、電力トップ(東大罰)であれば、甘い長期の査定でしょう。
減価償却すべき税法上の価値が残っていれば、再稼働不可の時点ですべて損金になります。
全部で十数兆円でしょうか。
東海地震確実視から停止勧告を受けて停止している浜岡原発も堤防をよいこら作っています。 堤防を作っている限りは損金にならないのでしょう、未来永劫堤防よっちら作り続けるのだと思っています。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/844.html#c4

コメント [お知らせ・管理20] 2012年6月 削除依頼・削除報告スレ 管理人さん
213. 2012年6月20日 21:15:17 : Mnxczxr6Dw
原発板を荒らしている「SQjXnZ3BoY」は、副島の宣伝マンだと自白しました。
「SQjXnZ3BoY」について然るべき処置を考えた方がいいでしょう。
  ↓
------------------------------------------------------------
GP 投稿者: SQjXnZ3BoY 2012/6/20 21:08
原発再稼働反対デモ:記者クラブメディアが一斉に自主規制した首相官邸前に集まった1万1千人の声 中田英寿
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/746.html#c268

>>241 それはごく一部だが、事実だ。
福島の外部被曝量など、ラジウム鉱石よりはるかに低いのだが?
 それが何か?

 ホルミシス派のラッキー博士はラジウムのベットで寝ていて、長寿だぞ。
 http://p.tl/xZwr

 副島氏は、現在検証すると100%正しい予言を、事故発生直後にしている。それを原発事故を悲願である脱原発の好機と考えていた管理人他、馬鹿な放射脳にとっては、都合が悪かっただけである。明確なバージだ。

 阿修羅原子スレを除染するには、副島隆彦氏のカルト認定解除が効果的である
 http://p.tl/5rBm
------------------------------------------------------------
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/667.html#c213

コメント [原発・フッ素24] 《放射能》 生椎茸から続々とセシウム(生活クラブ生協) (イヤです。放射能><)  赤かぶ
05. 2012年6月20日 21:16:22 : YX7hzjkNOY
関東圏に住むというのはそれだけリスクがあるということだ。現実問題として西日本の食材だけで生きるのは無理だ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/851.html#c5
コメント [音楽7] モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調 K219 「トルコ風」 第三楽章 五月晴郎
04. 2012年6月20日 21:16:43 : hNV3zbeWvM
ありがとうございます。

うーん・・やっぱり風変わりです。

サティの楽曲一覧-wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%86%E3%82%A3%E3%81%AE%E6%A5%BD%E6%9B%B2%E4%B8%80%E8%A6%A7

ke-ko
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/856.html#c4

コメント [社会問題8] 結婚後に豹変する妻が続出!なぜ男性は女性の「正体」を見抜けないのか・・ああ「美元」恐怖症 墨染
02. 2012年6月20日 21:17:10 : w18f1GkoJs
相手のことで自分に都合のいい解釈ばっかりしてるからや。そもそも相手の「女」しか(女の場合は「男」しか)見ていないからそんなことになんねん。どんなこと考えとる「人間」なのか、付きおうとるうちに確かめられへんなら、一生独りでいたらええねん!
http://www.asyura2.com/10/social8/msg/725.html#c2
コメント [カルト9] 神が、慈悲深いと、勝手に決め付ける人類!(アホや) 宇宙一いい加減な博士
15. 2012年6月20日 21:17:54 : 5cltclYH1Y
宇宙一いい加減な博士先生、ありがとうございます。m_ _m
自己責任です。よくわかりました。覚悟を決めておきます。

一つだけ伺わせてください。
博士はよく生きるか死ぬかですよって仰るのですが、
私には少しだけ疑問があります。

生きるか死ぬかになるのは自我のことですか。
それとも身体のことですか。
自我ならば、喜んで死んで欲しいものです。
自ら殺せなさそうなので、瞑想して、神に殺されやすくしたいです。

もうこの自分を今回の人生で終わりにしたいんです。

レベルの低い質問で申し訳ないですが、どうか教えてください。

シナモン



http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/640.html#c15

コメント [原発・フッ素24] 細野豪志環境大臣 失言か「たくさん被曝して頂いた」 NHKクローズアップ現代 文字起こし (portirland )  赤かぶ
45. 2012年6月20日 21:20:40 : zvedAOyFKs

 強制避難した人たち、自主避難した人たち、加えて本当は影響がないのに、放射能の影響に怯えている人たち。彼らは自分のことを被害者だと思っていますが、その怒りの矛先が全て、東電に向くように仕向けられています。

 政治は非常に巧みですね。左翼の学者や評論家を使って宣伝をやるわけだよね。本当に悪いのは政府ですよ。

 そもそもICRPの基準は、年間20ミリシーベルトから100ミリシーベルトを被ばくする可能性のある人は避難させた方がいいですよというものです。100ミリシーベルトを超えると分かってから避難させても大丈夫なんですよ。

 ところが50ミリシーベルトで帰還困難というのは一体どういう理屈なのか。ICRPは50ミリシーベルトで逃げなければならないとは言っていない。100ミリシーベルトまではいいよ、と言っている。なぜ、このICRPの一番甘い基準を取らないのかは、大いなる疑問です。しかも、ICRPは人体への外部被曝線量を言っているのであって、空中線量ではありませんよ。その50ミリシーベルトは、4分の1から10分の1に補正する必要があります。

 空中線量年間50ミリシーベルト(外部被曝線量は4分の1以下のおよそ10ミリシーベルト)は科学的には全く根拠がない。

 これが放射線医学における根拠を欠くのは明白でしょう。科学が万能の時代に、放射能についてだけ全く非科学的です。もうキチガイが政治をやっているんじゃないかと、放射線医学の専門家が言っています。

 しかもこれは、空間線量であって、被曝する線量ではありません。ここにもズルがあります。如何にも危ないとね。では、広島はどうしたんだ。長崎はどうしたんだ。1年も帰れなかったのか。そんなことはない。原子爆弾が破裂したその翌日からいるわけだから。福島では核爆発してないんですから、それよりは絶対線量が低いはずなんですよ。

 空中線量の外部被曝線量への換算式はあるのですか。

 ベラ棒な新・強制避難のセシウム基準値(2011年12月18日)
@区域名A年間累積空中放射線量B外部被曝に補正(4分の1)C非難の是非の順
(A):@避難指示解除準備区域A20ミリシーベルト未満B5ミリシーベルト未満C全く不必要
(B):@居住制限区域A20〜50ミリシーベルトB5〜12.5ミリシーベルトC全く不必要
(C):@帰還困難区域A50ミリシーベルト以上B12.5ミリシーベルト以上C避難の必要を説明できるか?できない!
*外部被曝線量は空中放射線量の4分の1から10分の1です。
http://blog-imgs-26-origin.fc2.com/i/c/c/icchou20/2012040209580356f.png


http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/815.html#c45

記事 [経世済民76] 消費増税の大ウソ 3月時点で日本国債を買いまくっていた中国とハゲタカ (日刊ゲンダイ) 
消費増税の大ウソ 3月時点で日本国債を買いまくっていた中国とハゲタカ
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-6120.html
2012/6/20 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ


米英の“ハゲタカ”や中国の“赤いマネー”が日本国債を買い漁っている。日銀の19日の発表によると、海外勢が3月末時点で保有する日本国債は、前年同期比23%増の76兆円。国債残高(919兆円)に占める比率は8・31%に高まった。
とくに、すさまじいのが中国の買いっぷりだ。昨年末時点で約18兆円と、前年比71%も急上昇。米国や英国を抜き、いまや世界最大の日本国債保有国になっている。

欧州危機が深刻化する中、日本国債は「世界一の安全資産」とバカ売れしているのだが、ちょっと待ってほしい。政府や財務省、日銀はこれまで、「国債は暴落する。日本もギリシャになる」と財政危機を煽ってきた。「だから消費増税が必要だ」と朝日新聞はじめ大マスコミをたきつけ、消費増税を国民に押しつけようとしてきた。

◆財政危機説なんて全てデタラメ

しかし、その裏では、増税がどうなるかも分からない3月末の時点で、目ざとい外資は日本国債を買いまくっていた。つまり、国債の暴落なんてないことをプロたちは知っていたのだ。経済評論家の上念司氏がこう言う。
「海外勢にとって、日本国債は『安全』どころか『おいしい』資産です。国債の実質金利は、名目金利から物価上昇率を引いた値ですが、デフレレ政策を続ける日本では物価上昇率がマイナスなので、実質金利はプラスになる。デフレが続く限り、円高だから為替リスクもない。こんな国は世界では日本だけです。海外勢は、日本政府は絶対にデフレ政策をやめないし、円高も続くと足元を見ている。要するに、日本はカモにされているわけです。その一方で、日本の国民はデフレ不況のせいでモノが売れず、価格競争でみんな疲弊し、円高で輸出企業も火の車。サラリーマンの給料も減っている。そこに消費増税です。国民生活は破綻の危機なのに、ハゲタカや赤いマネーばかりが潤う構図になっているのだからムチャクチャです」
国の借金が膨らみすぎている、ヤバイ、と言いながら大増税に突っ走り、そのくせデフレを放置して、海外勢に国債を大量に買わせてボロロ儲けさせているペテン首相とデタラメ財務省。この国は外資の手先かと言いたくなる。



http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/598.html

コメント [自然災害18] ケムトレイルが作る「逆さの虹」、福島で「ぬまゆ」こと沼内さんのお父様が撮影。いつもそこら中撒かれまくりだから驚かないが、 千早@オーストラリア
23. 2012年6月20日 21:21:41 : B0rsFvkfbU
>いや、空を見上げりゃ、結構ケムトレイル見れますよ。
>それも網の目状だったりして、一度見たら、ただの飛行機雲だなんてとても思えません。
飛行機が大量に行き交いしないと網目状にはならないと思いますので
是非撒いているところを動画で撮影してくださいね。
航空ショーとかのなら不要ですので

>見た事ない人って見る気がないのでは?
>今度、写しておきます。
動画で10時間位撮影してください。
写真なら飛行機雲じゃねーの、で終わりですから(笑)

http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/391.html#c23

記事 [戦争b9] 革命はルビコン川を渡った、後戻りは不可能  シリア 革命から見た情景  かけはし
大国間の影響と利害をめぐる
闘いの地域にさせてはならない

モニフ・ムレヘム

 本稿は二〇一二年二月二一日に書き上げられ、シリア革命的左翼潮流のアラビア語機関誌に掲載されたものである。(「ビューポイント」編集部)


「介入」を左右する諸条件

 シリアにおいて、自由と尊厳のために立ち上がった民衆と、四〇年間にわたりこの国に重圧を強いてきた抑圧的独裁体制との衝突が始まった。シリアをめぐる対立は一九四六年の独立以来やむことがなかった。
 シリアの現在、あるいはシリア・アラブ共和国(訳注1)という国家が、二〇世紀の初めにサイクス・ピコ協定(訳注2)でイギリスとフランスが分割した「大シリア」の残り物でしかないことを思い起こすだけで十分である。シリアと近隣諸国(レバノン、イラク、パレスチナ、ヨルダン)との関係のもつれ、そしてシリアへの影響力をめぐるエジプトとサウジのライバル関係は、それ以来ずっと続いている。帝国主義の構想と同盟関係はそうした関係を封じ込めたものであり、その最も有名なものはアイゼンハワー計画とバグダッド条約(訳注3)であった。こうした目論見はこの一〇年間、とりわけ米国のイラク侵攻後のテヘラン―ダマスカス枢軸の登場と、核開発計画を口実とした米国のイラン包囲の願望で強まった。
 現実には、外国の介入あるいは不介入は、西側諸国の利害、そしてその国内的・地域的・国際的諸条件にのみ依存したものである。現在こうしたタイプの策謀にとって、諸条件は有利なものではない。シリア人たちの意見は、かれら西側諸国の関心を最もひかない問題である。かれらにとって介入する上でだれかの同意など必要ないのであり、かれらがそうしたい時には、もっともくだらない事柄であっても十分な正統性と口実を見つけることになるだろう。結局のところシリア政府の立場、その態度、そして革命のその時点での発展局面におけるシリアの状況が、軍事介入の条件と口実をつくる多くの諸要素――実際には唯一の要素――となるのだ。


国民評議会と全国調整委員会

 シリア民衆が決起し、政権が革命に対して開始した残虐きわまる弾圧――それは全方向で拡大し幾千人もの死者と幾万人もの逮捕者をもたらした――に直面してから数カ月後に、シリア国民評議会が設立された。国民評議会は多くの政治的・宗教的潮流とリベラルな潮流から形成され、政治的潮流が明らかに優位を占めていた。民衆運動はこのイニシアティブを歓迎し、評議会への支持を表明した。それは評議会の憲章に書かれた言葉やその内部的構造に同意したからではなく、早いうちに、すべての潮流を代表する構造の内部で、運動により勢いと力をつけ、支持を広げるために団結し、闘争を集中化することが必要だったからである。
 しかし国民評議会は、民衆運動を支え、活性化し、統一するための努力を方向づけるのではなく、そこから目をそむけてしまった。影響力のある国際的パワーの方に身を転じ、リビアの経験から示唆を引き出すことを求めて――リビアとの相違と対照性を考慮することなく――幻想の取引に身をゆだねてしまったのである。
 繰り返し要求された「緩衝地帯の設置にいたるまでの飛行禁止」からはじまり、さらに自由シリア軍に関するためらいがちの立場や、市民の保護と安全なルート確保の要求を通じて、国民評議会は革命への具体的な方針を提起できないことを立証してしまった。
 国民評議会の形成に伴って、もう一つの反政府グループである全国調整委員会が設立された。この組織は、三〇年以上にわたり弾圧と迫害を受けてきた、政権に反対する諸政党や個人を結集したものだった。しかしこの組織は、革命の各段階において大衆が達成したレベルにまで到達しなかった。全国調整委員会はその創設の段階から、政権の打倒に集中するのではなく、外国からの軍事的介入に焦点を合わせてきた――軍事的介入という問題はこれまでどこからも提起されてこなかったし、今も提起されていないにもかかわらず。
 この組織は、政権と闘うよりも国民評議会との衝突に多くの関心を抱いてきたように思える。実際のところ、全国調整委員会の言説は、街頭での反乱ではなく、恐れおののき、ためらい、沈黙するというタイプに属するシリア人たちの表現だった。


伝統的共産党と共産主義行動党

 シリアの政治的舞台は、伝統的(スターリニスト)共産党以外の他の共産党が存在しなかったという点で、他のアラブ諸国と異なっていた。伝統的共産党は一九二〇年代に創設され、一九七〇年代初頭までその統一を維持していた。その後、この党は分解・亀裂を開始し、二〇〇〇年代初頭までに四つの党が誕生した。
 そのうち三つはモスクワへの忠誠を続け、支配政党である「バース党戦線」に参加したり、外部から政権の経済政策へのきわめておずおずとした批判を定式化したりするなど、独裁体制の付属物となってしまった。革命の勃発後、かれらの活動家や支持者の一部は指導部との合意のないままに民衆運動に参加したものの、ラディカルな変革の要求を理解しなかった。
 この分裂から生まれた四番目の党は、一九七〇年代半ば以後は政権との距離をとり、反対派に参加して、それ以後の数十年間、弾圧と迫害に身をさらすことになった。二〇〇〇年代になって、この党は民主人民党と呼ばれるリベラル派の政党になり、現在はシリア国民評議会の一部である。
 一九七〇年代末に、共産主義行動党(CAP)と呼ばれる新しい共産主義政党が設立された。この党はその隊列の中に革命的スターリニスト潮流や、さらにはトロツキスト潮流さえ含んでいた(訳注4)。体制打倒という問題が一九七九年以後提起され、この党は打ち続く弾圧と迫害の波と連続的な逮捕にさらされた。そのため一九九〇年代初頭までに、同党は政治的・組織的なマヒ状態に陥った。
 二〇〇〇年代初頭、指導部の一部が獄中から釈放され(その中には一七年以上投獄されていた者もいた)、CAPの名前が再び聞かれるようになった。同党は、分裂と、リベラリズムからスターリニズムを経由した革命的関与にまで広がるイデオロギー的転換を経験している。党員の一部は党の再建と、共産主義的伝統に源流を持つ別の組織との連合を形成する――マルクス主義左翼の再編――ことができた。それは現在、全国調整委員会の構成要素の一つとなっている。革命と民衆運動の登場の中で、幾つかの左翼組織も出現したが、それらは行動力と影響力の点で限定されたものにとどまっている。


抵抗の軍事化に導いた諸要素

 政権の側の弾圧のひどさと殺人犯罪にもかかわらず、民衆運動はその最初の数カ月間、平和的に展開された。デモ参加者が時に武器に訴えることがあったとしても、それは治安機構の残酷な殺人行為によって挑発された個人的行動であり、運動の指導者による統制が可能だった。
 治安部隊は、平和的な革命家の殺害を正当化し、自分たちは「武装集団」に対処しているのだと世論に信じ込ませるために、民衆の運動を武装させる策謀を行った。そのためにかれらは二つのプロセスに依拠した。第一は、武器商人と治安部隊の間のコネクションを通じて、市民が安価な軽火器を手に入れるのを促したことである。第二は、民衆運動にとってははるかに危険なことだが、指導部を一掃することによる市民の平和な運動の首の切断、デモ中の殺害、牢獄での処刑、指導者の拘留などである。
 こうしたことにより、新しい指導者たちは、殺害や終わりのない不当な強要行為を犯した治安部隊との武装衝突にいっそう傾くようになっていった。海外からの諸要素が武装闘争的方法を尻押ししたりすることがなければ、あるいは軍の隊伍内でますます目立つようになった脱走行為――それは自由シリア軍の創設をもたらした――がなければ、運動が平和的で市民的なものであり続けることも可能だったかもしれない。
 自由シリア軍の部隊と司令官は、いかなる反抗や集団的不服従も不可能にされていたアサドの父の時代に形作られた。かれらに割り当てられた役割――政権を守るための民衆的抗議行動への弾圧、あらゆる残虐な弾圧形態の行使、民衆への差別――に直面したシリア軍の一部の要素は、可能な場合には武器を取って反乱する以外の選択肢はなかった。そしてそれはしばしば起こったのである。
 もしそうした軍隊内の反乱が脱走(その数は、最も楽観的な見積もりによっても数千人を超えるものではなかった)という形のままで止まっていたならば、自由シリア軍は政権にとって危険なものにはなり得なかっただろう。しかし自由シリア軍部隊の根幹は新たに形成された文民部隊であり、かれらは革命への興奮の外側から部隊に参加した者であるか、デモに参加したことで治安部隊の追跡を受けた者である。自由シリア軍への市民志願兵のほとんどは、周辺化された社会階層の出身である。
 自由シリア軍の規模は、現在数万人と見積もられている。今や政権側は自らの軍への信頼を日々失っており、その部隊をより信頼に値する要素、すなわちその一部は治安機構に全面的に従属した部隊によって軍部隊を強化しなければならなくなっていることを強調すべきである。われわれは、革命への同調という推測によって投獄されている軍人の数が数千人に上り、その多くは士官であることも明らかにすべきである。この事実は、政府軍の動員の規模やモラルについての状況がどうなっているかを教えてくれる。
 経済的利益によって政権に結びついている社会階層は、次第にそこから離れつつある。一部の者は国際的経済封鎖の強化とともに船を乗り移り、別の一部は片足を政権の側に乗せ、もう一方の足を革命の側に乗せている。早晩、政権は最も親密な支持者と弾圧装置のみに頼ることになるだろう。これらは、正規軍部隊というより、その構造からして私兵に類似した機構である。政権側が「サムソン・オプション」(訳注5)を行うことになれば、こうした機構は革命にとっての一つの問題となりうる。
 自由軍による危険性も残ったままである。しかし自由軍が外部のパワーによって支持され、武装化されることになれば、それは体制の打倒にあたって効果的な役割を果たすだろう。


政権の自己防衛かけた攻撃

 この間、都市や村落で行われている軍事作戦は、革命を抑え込むための攻勢のように見える。しかし現実には、政権は毎日のように革命の火が新しい都市や地域(ダマスカス、アレッポ)に広がっているのを見ており、革命が最初に起こった地域(ホムス、デラア、ハマ)でその闘いを窒息させ、新たに革命に結集した地域に脅しをかけ、体制維持への可能性についての確信が揺らいできた政権支持者たちの士気を高めようと願っているのである。それはまた、同盟国(とりわけロシア)との交渉期間中に手持ちのカードを保持するためのものである。二〇一二年二月一九日に行われた中国外務次官との会談での、シリアを脅かす内戦と分離に関するアサド大統領の言葉は、その最初のサインにすぎない。
 今や、シリア革命がルビコン川を渡ったこと、後戻りはできないことを、われわれは見ることができる。四〇年以上にわたってシリアを支配してきた政権は、終わりを迎えつつある。いつ、そしていかにして終わるのか。この問いに正確に答えるのは難しい。アサド政権と同じ性格を持ったあれこれの政権が、その崩壊という点では観察者たちを驚かせてきたからである(シャーのイラン、東欧)。
 革命とその将来にとってのもう一つの危険は、シリアが大国間の影響力と利害をめぐる闘いの地域に変わってしまうことだ。私の意見では、周囲の環境はそのようなものではない。米国が、とりわけイスラエルの利害にそって、政権を破壊するためではなくシリアを破壊するために、紛争を永続化することを熱心に願う政策を取っているにもかかわらず、少なくともロシアはそうではない。シリアの反対派が理解し、阻止すべきなのはこの点である。なぜなら政権の打倒はシリア民衆の諸勢力によってなされるべきだからである。これこそ最短の道――いかに長かろうとも――であり、シリアの情勢の代価が国際的諸勢力のバザールにおいて高騰していたとしても、これこそ最もコストのかからない道だからである。

▼モニフ・ムレヘムは一九八一年に逮捕されてから一五年以上をアサド一家独裁政権の監獄で過ごしたシリアの革命的マルクス主義者。彼は共産主義行動党の党員だった。

訳注1;シリアの正式名称
訳注2:オスマン・トルコ帝国の分割をめぐってイギリスのサイクスとフランスのピコの二人の特使により一九一六年に結ばれた秘密協定。この協定によって現在のシリアはフランスの勢力圏に、現在のイラクはイギリスの勢力圏とされた。
訳注3:一九五五年、ソ連の影響力に対抗するためにイギリス、トルコ、イラク、イラン、パキスタンが結んだ安全保障条約。米国はオブザーバー参加。中東条約機構(CENTO)の別名。
訳注4:一九九一年に開催された第四インターナショナル第一三回世界大会では、シリア共産主義行動党の活動家からのアピールが紹介された。
訳注5:多くのものを道連れにして自分も滅びること。旧約聖書士師記で、捕えられた豪力の英雄サムソンが縛りつけられた神殿の柱を引き倒し、自分も周りの者も瓦礫の中で命を失ったという故事に由来する。
(「インターナショナルビューポイント」二〇一二年六月号)


http://www.jrcl.net/p01b.html

http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/471.html

コメント [音楽7] 北京一(きた きょういち)パントマイミスト:ゼンジー北京の弟子で最初は2代目ゼンジー一億の名で北京の後見を勤める 五月晴郎
13. 五月晴郎 2012年6月20日 21:24:29 : ulZUCBWYQe7Lk : qKgAQKfApk
>>10

それはハリー・コニャックJRじゃないの。
コニャック、コニャックって言ったら普通は酒だと思うよ。

これでの会話でしょ。

『ダイアナ・ロスの「Why Do Fools Fall in Love 」から、いい曲をピックアップしました・・』
http://www.asyura2.com/11/music4/msg/477.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 8 月 18 日 13:12:15: tZW9Ar4r/Y2EU
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/840.html#c13

コメント [カルト9] 原発被災者皆殺し&反米プロパガンダ集団(ジャパンハンドがウリ)のネット統制 ♪ペリマリ♪
09. 2012年6月20日 21:24:40 : Mnxczxr6Dw
あなたの守備範囲の副島カルトについてですが、
原発板で荒らしを続けている「SQjXnZ3BoY」は、副島信者であると言挙げして豚教祖を讃美し、
しかも細野豪志をむやみに擁護しています。

副島は民主党のマフィアを擁護して、ちっぽけな利権にでもありつける
つもりでいるのでしょうね、たぶん。(笑)


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GP 投稿者: SQjXnZ3BoY 2012/6/20 21:08
原発再稼働反対デモ:記者クラブメディアが一斉に自主規制した首相官邸前に集まった1万1千人の声 中田英寿
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/746.html#c268

>>241 それはごく一部だが、事実だ。
福島の外部被曝量など、ラジウム鉱石よりはるかに低いのだが?
 それが何か?

 ホルミシス派のラッキー博士はラジウムのベットで寝ていて、長寿だぞ。
 http://p.tl/xZwr

 副島氏は、現在検証すると100%正しい予言を、事故発生直後にしている。それを原発事故を悲願である脱原発の好機と考えていた管理人他、馬鹿な放射脳にとっては、都合が悪かっただけである。明確なバージだ。

 阿修羅原子スレを除染するには、副島隆彦氏のカルト認定解除が効果的である
 http://p.tl/5rBm

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GP 投稿者: fEghUk7aUQ 2012/6/20 21:07
細野豪志環境大臣 失言か「たくさん被曝して頂いた」 NHKクローズアップ現代 文字起こし (portirland )  赤かぶ
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/815.html#c42

42. 2012年6月20日 20:56:06 : SQjXnZ3BoY
 言葉狩りの極地だな?
確かに、表現は明らかな間違いである。

しかし、前後の文脈を見れば、単なる言い誤りに過ぎず、浪江町の人々に多大な迷惑をおかけして申し訳なかったという主旨は明白である。

今回の失言について、本人は公式に謝罪をしていることだろう。

------------------------------------------------------------
http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/619.html#c9

コメント [原発・フッ素24] BBCが 野田総理が民意に反して 大飯原発を再稼動 させたことを報道   (カナダde日本語) 純一
13. 2012年6月20日 21:24:45 : wJc5yhflvs

>>09さん >>12さんに、同意。諸悪の根源は「司法」にあり。

デタラメ最高裁を即刻解体し、インターネット国民投票裁判所を設立しよう。

政・官・財・学・マスコミ、すごい数の死刑判決が出そうだな(苦笑)。
 

http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/835.html#c13

コメント [原発・フッ素24] 「福井の本気すごいです」の声 大飯原発再稼働反対 福井で集会&デモ gataro
49. 2012年6月20日 21:24:59 : lCOoKUsgKQ
せんごくちゃん、出番ですぜ!
そろそろ、表舞台に出て庶民と対決してみ!きらこうずのすけ、おでませう
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/793.html#c49
コメント [経世済民76] 消費増税の大ウソ 3月時点で日本国債を買いまくっていた中国とハゲタカ (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
01. 2012年6月20日 21:25:39 : B0rsFvkfbU
まずは、お前(日刊ゲンダイ)んトコの虚言癖どうにかしろよ。

6月6.7.14.17.19日… こんなにある!日本経済ご臨終のXデー
http://gendai.net/articles/view/syakai/136876
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/598.html#c1

コメント [経世済民76] 露と消えた日本メーカーの希望 マイクロソフトの自社製タブレット発表で MR
03. 2012年6月20日 21:26:10 : YX7hzjkNOY
日本のPCメーカーはOSをMSとAppleに頼ってパーツを組み立てているだけだからなあ。OSを含めて未来社会の変化をもたらすような、社会をリードするような視点がないと埋没するだけだ。組み立てだけなら海外でやった方がいい。
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/588.html#c3
コメント [戦争b9] 米国 韓国の核武装は禁止するが,日本は核武装せよ (とある原発の溶融貫通(メルトスルー))  赤かぶ
101. 2012年6月20日 21:26:49 : zCoAzk1zBw
自虐史観と言うのは誰が言い出したもの?貴方はではないでしょう?誰かの真似でしょう。 戦争には侵略戦争というものがある。古くはローマ大帝国はこうしてできあがったのだ。否定できないでしょう。ローマ人はそれで贅沢な暮らしができた。日本とドイツは最近だ。その結果はよくご存知でしょう。自虐と言うが私のは正しい認識なの。歴史家の書物を正しく読んでよ。大馬鹿者は偏った認識を好んでする。そして馬鹿をさらけだす。アメリカの子分でいるうちは弱腰外交なんて言えた義理か!
米国は日本を真の友好国とか同盟国とか言っているよ。ちゃんと否定できますか?
なんで日本はいつまでも変わらないの? 安保を破棄できないの? できない理由をちゃんと言って。日本はいつ破棄するの?いつまでもしないの?あなたはどうなの?あなたは破棄できますか?

マシなほうとはどういうこと?もっとはっきり言って。

地球と似た星があったら同じかもね。しかしそれを卒業しているかもね
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/341.html#c101

コメント [音楽7] 北京一(きた きょういち)パントマイミスト:ゼンジー北京の弟子で最初は2代目ゼンジー一億の名で北京の後見を勤める 五月晴郎
14. 五月晴郎 2012年6月20日 21:29:46 : ulZUCBWYQe7Lk : qKgAQKfApk
でも俺もコニックをコニャックって言ってた(笑)
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/840.html#c14
コメント [原発・フッ素24] 「福井の本気すごいです」の声 大飯原発再稼働反対 福井で集会&デモ gataro
50. ももん爺 2012年6月20日 21:32:24 : QnfuyB5RKZq9U : YFEqn9BeU7
>41. 2012年6月20日 14:54:05 : tyxvUo5RjMさん。

誤解されそうな表現でごめんなさい。

あなたの言われるとおりです。真の民主主義を目指し、官僚による政治を改めることから目を逸らせてはいけない、と言う意味でした。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/793.html#c50

コメント [原発・フッ素24] 南房総の漁師さんが語る東京湾の現実「魚の放射能汚染状況と奇形魚」6/2米原幹太のもう朝ですよ!(内容書き出し)  赤かぶ
88. 2012年6月20日 21:36:20 : bKx3vIwaVg
まだ拡散され続けているので、再度投稿。

私は東京湾で自分で釣ったスズキを「こどもみらい測定所」で測定してもらい、
セシウム合計で7.22Bqと3.3Bqの結果。
報告書も提示しています。http://twitpic.com/96s893
測定の準備や様子。http://twitpic.com/96ta10 http://twitpic.com/96te14
釣った場所は多摩川河口から5〜6キロの距離の川崎沖です。釣ったのは3月末。

スズキ以外では横須賀沖で釣ったイシモチも測定しました。
http://twitpic.com/8xwyst 結果は3.43Bq。釣ったのは2月末。

追加:市川市のHPからhttp://www.city.ichikawa.lg.jp/gyo06/1111000052.html
6月13日発表、江戸川放水路のハゼ20Bq未満。(ネット放送の中では利根川のハゼ300Bqと言っていたが、どこにその情報元が有るのかな?)

房州産スズキ切身| 大地を守る会のウェブストアの魚拓→ http://kwout.com/t/fmfmcrpg ←「放射能不検出」として売られています。生産者情報:スズ市水産(千葉県南房総市)
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/389.html#c88

コメント [カルト9] 小沢新政党は50人規模で船出するが国民の絶大な支持を受けて民自公政権を発足と同時に即死状態にさせるだろう。 ポスト米英時代
05. 2012年6月20日 21:38:19 : XxdaXiILIc
鳩山派だかの平議員が離党したようでこれから五月雨的な離党が続くだろう。
http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/649.html#c5
コメント [原発・フッ素24] 世界中で抗議行動が始まりました (とある原発の溶融貫通(メルトスルー))  赤かぶ
14. 2012年6月20日 21:41:25 : 1u7UBJtLEA
>大飯原発で警報が作動!
発表が半日遅れですとさ。

副大臣とか政務官とか常駐してるんじゃなかったのか?
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/826.html#c14

コメント [原発・フッ素24] ドイツ緑の党「恥を知れ!」首相に抗議声明文(薔薇、または陽だまりの猫) 有間姫
46. 2012年6月20日 21:43:09 : tGP2Dr9ibU

 読売新聞社は15〜17日にかけて近畿2府4県を対象に世論調査(電話方式)を実施した。

 福井県の関西電力大飯原子力発電所を運転再開する政府の方針に「賛成」と答えた人は49%で、「反対」41%を上回った。

 府県別にみると、大阪府は賛成52%、反対39%、兵庫県でも賛成51%、反対37%となった。奈良、和歌山両県も賛成が反対よりも多かった。福井県に隣接する滋賀県では反対が多く、京都府は賛否が拮抗きっこうした。

 大飯原発の運転再開に反対していた橋下徹大阪市長が、最終的に容認に転じたことについては、「理解できる」67%が「理解できない」24%を大きく上回った。

 調査は、橋下市長が19日に就任半年を迎えるのを前に、無作為に作成した番号に電話をかける方式で実施。有権者在住が判明した3498世帯から2212人の回答を得た(回答率63%)。

(2012年6月17日22時05分 読売新聞)


http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/811.html#c46

コメント [戦争b9] 田中宇: シリア虐殺の嘘 中田英寿
23. 2012年6月20日 21:43:53 : QmyrjoZuIs
これからの世界はプーチンのよって動かされる。
ここにコメントする方々はロシアがアメリカと海軍合同演習をやったのは知らないか。
プーチンは何を考えているか。
アメリカの金融は世界を破壊した。時刻もEUも。
アメリカはもう終わり、暴力しか残っていない。
次の台頭するのは中国だ。
これをこのまま勢いを附けては行けない。
これを牽制するのはロシアだ。
プーチンはその先ををんで居るだろう。
日本の外交はアメリカ次第。落第点。
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/439.html#c23
コメント [音楽7] モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調 K219 「トルコ風」 第三楽章 五月晴郎
05. 五月晴郎 2012年6月20日 21:45:00 : ulZUCBWYQe7Lk : qKgAQKfApk
>やっぱり風変わりです。

だから、トルコ風なんだろ、わけわかんねえ〜(泣

http://www.asyura2.com/12/music7/msg/856.html#c5

コメント [原発・フッ素24] 一日当たり1700億ベクレルの放射性物質が移動している阿武隈川で毎日、カヌーを約12キロ漕ぎ練習する福島県立安達高校 赤かぶ
13. 2012年6月20日 21:46:30 : qkmEccc6ZY
 川の水は、平常時にはNDTで1Bq/L以下、増水時の白濁水には10Bq/L程度が含まれるという情報を見たことがある。際どいことをやっているとは思うが、濁り水を飲まない線を守れば、ほとんどの場合杞憂に終わるのかもしれない。お勧めの行為でないのは間違いないが、もし私が本人か親だったら危ない橋だが渡る!方に傾くかもしれん。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/841.html#c13
コメント [原発・フッ素24] [放射能被曝] 福島集団疎開裁判で分かった悲惨な現状 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
16. 2012年6月20日 21:47:40 : Z6P7S29DKI
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/837.html#c16
コメント [原発・フッ素24] ドイツ緑の党「恥を知れ!」首相に抗議声明文(薔薇、または陽だまりの猫) 有間姫
47. 2012年6月20日 21:51:07 : zDdgSw40yI
マスゴミでチアのスパイのゴミ売りの世論操作なんざ、
だれが信用すると思うか?
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/811.html#c47
コメント [音楽7] Bill Champlin / Singles より3曲 お子茶魔
04. 2012年6月20日 21:52:07 : hNV3zbeWvM
ありがとう。
のりのりする曲ばっかりじゃね。
Aが一番すきかも。
AORて今聞いてもかっこええのに、もうはやらんの?
デイヴィッド・フォスターに見出され、か・・

ビル・チャンプリン-wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3

K子
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/890.html#c4

コメント [原発・フッ素24] ドイツ緑の党「恥を知れ!」首相に抗議声明文(薔薇、または陽だまりの猫) 有間姫
48. 2012年6月20日 21:52:58 : V2GBdss2uQ
>47

同意。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/811.html#c48

コメント [原発・フッ素24] 「福井の本気すごいです」の声 大飯原発再稼働反対 福井で集会&デモ gataro
51. 2012年6月20日 21:53:02 : wDhHmU5a16
安全性も確立していないのに、再稼動はないだろう。
ふつうに考えたって、真因追究、本質改善をしてからだろう。
全く持って、常識が無い。
原発に投資する金があるならば、火力発電所の信頼性を上げるとか、また、日本は火山立国なんだから、地熱発電に投資する方法だってあるだろう。
核も原子力も同じだ。言葉のマジックだ。人には消すことの出来ない火だ。
こんな危険な火は使ってはいけない。
国民を恐怖に落とし入れる政治的判断には天罰が下る。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/793.html#c51
コメント [音楽7] Gal Costa ブラジルの大御所 ガル・コスタ Bryan Ferry
11. 五月晴郎 2012年6月20日 21:53:56 : ulZUCBWYQe7Lk : qKgAQKfApk
unpleasantでございます。irritateされちゃうのでございます。
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/876.html#c11
コメント [戦争b9] 革命はルビコン川を渡った、後戻りは不可能  シリア 革命から見た情景  かけはし ダイナモ
01. 2012年6月20日 21:55:10 : l1NPjWZAfD
ネオコンのお友達、四トロかけはしグループの薄汚い文章なんて貼らんでくれよ。帝国主義の忠犬君。
反吐が出る。
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/471.html#c1
コメント [原発・フッ素24] 世界中で抗議行動が始まりました (とある原発の溶融貫通(メルトスルー))  赤かぶ
15. 2012年6月20日 21:56:11 : OdfSIWFEKk
やい! 原発推進もしくは容認しているネトウヨ諸君。ここで何か説得あるコメントを書いてみろや。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/826.html#c15
記事 [昼休み52] 週刊報道特集6/20(YouTube)

http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/321.html
コメント [戦争b9] 欠陥ヘリ 「オスプレイ」が空から降ってくる (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
02. 2012年6月20日 21:56:44 : TJj0tE4sBc
>欠陥ヘリ「オスプレイ」が空から降ってくる(日刊ゲンダイ)<のタイトルがあながち誇張でないのが憂慮される。海兵隊に続いて米空軍もCV22オスプレイの嘉手納基地への配備を発表したばかり。属国以下属領日本への直接支配の強化というところか。

★V22オスプレイは飛行中エンジントラブル発生時、神浦氏が指摘しているとお り回転翼機の持つオート・ローテ-ション機構を備えていないことに加え、固定翼 プロペラ多発機が持つフェザリング(プロペラ・ピッチを風に立て空気抵抗の少 ない状態で自由空転させる)機構も持ち合わせていない。いずれの危機回避手段 も持っていないFAA(米連邦航空局)の耐空証明適用除外の特殊な機体ということ である。

★V22オスプレイが飛行中エンジントラブルが発生した場合、オスプレイのパイ ロットに出来ることとして、米軍当局が公表した対応策は下記のとおり。

1−生き残ったエンジンはプロペラ状態のフルパワー、左右のプロップ・ローター  推力を同調させるため後から増設したシンクロ・シャフトを介して不具合側エ  ンジンのプロップ・ロータ―も無理やり回した状態で緊急着陸を試みる。その  際シンクロ・シャフトがどこまで過負荷に耐えられるか、神のみぞ知るといっ  たところ。運よく着陸場まで辿り着けたとして、その際神浦氏指摘どおりプロ  ップ・ローターは当然地表を叩くことを避けられず吹き飛んでしまう。吹き飛  んだロ―タ―の行方はこれも神のみぞ知るということらしい。

2−ベイル・アウト(緊急脱出)。米軍パイロットは自衛隊パイロットのように緊  急脱出時、市街地を避け河川敷に辿りつくまで堪えるなどといった殊勝な心構  えなぞ持ち合わせていない。エマージェンシー・プロシージャ(緊急手順)ど  おり簡単に機体を放棄する。その時は市街地であれどこであれオスプレイが空  から降ってくる。

★米軍は現在、V22オスプレイの垂直離着陸モードでの離発着をヴォルテックス(渦流)発生による失速墜落を避けるため原則禁止、という運用制限を設けて運用 中と聞いているが、これってヘリパッドや狭隘地での運用はできないと受け取れ るんだが、何のために防衛省は使われそうもないオスプレイ用のヘリパッドを沖 縄県北部演習場、高江地区で建設を強行しているのかね。え森本防衛相さん? 


http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/470.html#c2

コメント [原発・フッ素24] 《放射能》 青森県の魚「マダラ」から基準値超セシウム (本当の食品 放射能 汚染)  赤かぶ
02. 2012年6月20日 21:56:47 : bKx3vIwaVg
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2012/20120620110402.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f
食品の基準値は4月に厳格化され、魚や野菜など「一般食品」の基準値は1キログラム当たり500ベクレルから100ベクレルになった。基準値変更前では、昨年11月に八戸港に水揚げされたマダラから117ベクレル検出されたことがあった。近隣では、仙台湾海域で4月に漁獲されたマダラからも130ベクレル検出されている。
-----------------
↑前からあったんだね(昨年11月に八戸港に水揚げされたマダラから117ベクレル検出されたことがあった)
-----------------
マダラは低水温を好む寒流の魚。太平洋側では茨城県沖が南限の回遊魚。↓
abchan.job.affrc.go.jp/digests22/details/2231.pdf
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/857.html#c2
コメント [原発・フッ素24] 2012年6月19日 金持ちがきれいな食べ物を買い、貧乏人が汚染された物を食わされる…小出裕章  赤かぶ
21. 2012年6月20日 21:57:36 : 9kSyYVELmw
08は、日本の国力を破壊するための某国と某国の手先教会の工作犬かな!?

日本中に放射能をバラ蒔くことは明確な意図があったそうじゃないか。

「核汚染による人口調節」
>Population control through nuclear pollution
http://www.amazon.com/Population-control-through-nuclear-pollution/dp/0911012109


>08;>年寄りには放射能の影響は少ないし

デタラメの大嘘ながして騙してんじゃないよ!
この一年、年寄ばかりがポアされちゃったって話があったよな。

http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/627.html

年寄を安心させて、あの世オクリの人殺しのお手伝い野郎してんのか!


http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/832.html#c21

コメント [原発・フッ素24] 大飯原発、冷却水低下と警報作動 再稼働決定後、初トラブル (共同通信) ナルト大橋
06. 2012年6月20日 21:57:58 : oNqclzIefs
再稼働前にトラブル、そして隠蔽、原発放射能撒き散らしで大騒ぎしている国は何処の国だ ? こんなオンボロ原発かどしたら近畿圏全滅も解らんノータリンが政治屋では後が恐ろしい。

汚染で廃墟になって良いのは前原の京都と仙谷の徳島位にしておけ !
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/852.html#c6

コメント [経世済民76] 露と消えた日本メーカーの希望 マイクロソフトの自社製タブレット発表で MR
04. 2012年6月20日 21:59:27 : zDdgSw40yI
>03
国産PC-OSはかつて具体化に向けて動いていた。
日航機事故で技術者が他界し、その構想は露と消えた。
以上は事実。

この事実に関連して、諸説入り混じるのは無理もない。
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/588.html#c4

コメント [原発・フッ素24] 細野豪志環境大臣 失言か「たくさん被曝して頂いた」 NHKクローズアップ現代 文字起こし (portirland )  赤かぶ
46. 2012年6月20日 22:00:46 : EXLQMYXy5U

 6月20日(ブルームバーグ): 東京電力は20日、福島第一原子力発電所の事故調査委員会がまとめた最終報告書を発表した。この中で、あらためて原発からの「全面撤退を考えたことはない」との調査結果を示し、東電側が全面撤退を申し出たとする菅直人前首相ら前政権幹部の証言とは異なる主張を繰り返した。

約350ページの報告書のなかで「当社としては、事態収束のため社員が残って対応した。あるいは自ら戻って対応したという厳然たる事実があり、決して全面撤退しようとしていたなどということではない」と強調した。

さらに報告書は「撤退問題」の定義についても言及。撤退の有無に関する議論が問題なのではなく、「現場が事故対応を継続したという事実が、はたして総理の撤退拒否の言動の結果であったのか否かということである」との文言を盛り込んだ。その上で、現場の社員は身の危険を感じつつも当初から発電所内に残る覚悟を持っており、総理の発言を受けてプラントに残ったわけではないと強調した。

報告書は「官邸の政府首脳等」の過剰な介入が混乱を助長させた点についても指摘。具体的には1号機の海水注入中止命令で、中断したと虚偽の報告をせざるを得ない状況に吉田昌郎発電所長(当時)を追い込んだことや、のちに内閣官房参与に任命された「総理の知人」からの質問や提案に対応する時間がとられた例を挙げた。

当時、発電所に詰めていた社員の立場から見ると指揮系統に混乱が生じており、現場の実態を把握していない者が対応を判断するようになった事態の責任は「当社であり、政府であり、国であるものと考える」と結論づけた。今後の対応策として、国、政府、自治体、事業者がそれぞれどういった責任を持ち、どう対応するのかを明確にする必要があると指摘した。

更新日時: 2012/06/20 19:04 JST

(コメント)

 原子力発電問題が政治化したのは、東京電力の原子力発電所事故処理と賠償問題を巡ってである。ところが、事実と法律と論理だけで冷静に事態を見つめ直した時、大衆迎合的な政治と報道が作り出した東京電力悪者論を乗り越えた時、そこに残るのは、東京電力に非難を受けるべき過失はないということ、ただそれだけである。つまり、東京電力は、政府の定めた安全基準に違反していた事実がないにもかかわらず、法律の無過失責任の規定に基づいて自ら賠償責任を負うことを表明し、政府から原子力損害賠償の履行に関する支援を受けているに過ぎないのである。

 むしろ、責任は、東京電力の賠償履行を支援する義務を負う「政府」にある。支援責任どころか、東京電力を「異常に巨大な天災地変」によって免責にし、全額政府責任において損害補償が行われるべきであった可能性すら残る。しかし、この問いは、ただの一度も公式に問題とされることなく、当時の菅直人総理の発言、「規定をそのまま認めることは、東電を免責することを意味する、東電には賠償の面で第一義的な責任はある」という超法規的暴論によって、政治的に葬り去られた。当時の世論は、巧妙に演出された東京電力悪者論の中で、それを受け入れてしまったのである。
http://www.houko.com/00/01/S36/147.HTM
*原子力損害の賠償に関する法律
第2章 原子力損害賠償責任
(無過失責任、責任の集中等)
第3条 原子炉の運転等の際、当該原子炉の運転等により原子力損害を与えたときは、当該原子炉の運転等に係る原子力事業者がその損害を賠償する責めに任ずる。ただし、その損害が異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によつて生じたものであるときは、この限りでない。

 東京電力が賠償責任を負うとしても、その根本的な前提は、東京電力の電気事業が生み出す収益を賠償原資に充当するということである。つまり、電気事業の継続があるからこそ賠償原資を創出できるという経済の仕組みである。

 東京電力は、電気事業の継続のために、3つの政府支援を必要としている。第1は、巨額な賠償債務を分離して債務超過を回避すること。第2は燃料調達等のための運転資本の確保。第3が、施設の維持と電源構成変化に対応した設備投資のための長期資本の調達。政府は、原子力損害賠償支援機構を作ることで、第1と第2の課題に対応している。問題は第3の長期資本の調達であるが、現在の東京電力には、機構(実際は政府)に対する割当増資しかあり得ないというのが政府の目指す支援方針、即ち国有化である。

 しかし、政府の役割は、東京電力の賠償履行の支援に限定されたものである。もしも国有化が必要というのならば、東京電力の経営に賠償を委ねた時には履行に大きな障害が生じる、というような経営介入を正当化する積極的な理由がなければならないのだが、そのような事実はない。しかも、国有化以外にも方法はあるのだ。

 東京電力の長期資金調達が不可能になっているのは、第1に無限責任のもとで賠償債務が見積もれず、第2に、事故を起こした原子力発電所の廃炉費用も見積もれないという、2つの大きな不確実性が存在するからである。ということは、この2つの不確実性を取り除きさえすれば、今の東京電力といえども、長期資金の調達は可能だ、ということである。ならば、政府の支援によってそれを行えばよいではないか。

 方法は簡単である。第1に、東京電力の賠償負担に上限を設け、その超過分を政府による直接補償にすること、第2に、事故を起こした発電所の廃炉費用を政府負担とすること、これだけである。こうすることで、独立した民間企業としての東京電力の存立を確保し、電気事業を継続させることで、そこからあがる収益をもって賠償履行を全うせしめること、政府の責任は、これに尽きるのである。

 正当性を欠いた国有化の隠された目的は、賠償支援ではなく、電気事業改革である。電気事業改革は必要であろう、そこに異論はない。しかし、それは、賠償問題とは切り離し、それ固有の問題として、広く国民全体の利益のために、検討されるべきことである。しかも、その結果として、いかなる政策が取られようとも、それは政治の責任によって遂行されるべきである。


http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/815.html#c46

コメント [原発・フッ素24] 北九州市長殺害を予告容疑=岐阜の店員逮捕−福岡県警(時事ドットコム) こーるてん
44. 2012年6月20日 22:03:10 : QGsnXiOxwQ
○東日本大震災に伴う災害廃棄物の受け入れ表明(動画その1)

http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/01100013.html

○東日本大震災に伴う災害廃棄物の受け入れ表明(動画その2)

http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/01100014.html

http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/319.html#c44

コメント [お知らせ・管理20] 出典を提示せず表題を書き自分の意見のみ書く記事投稿は違反ではないでしょうか? kanegon
03. 無段活用 2012年6月20日 22:04:39 : 2iUYbJALJ4TtU : pnFKtUyAeE
サブプライム・ローン債権は、安全だという、客観的な判断があったが、結果は、
周知の通り。

どのような情報であれ、結局は、手持ちの情報と自分の人生観に照らし合わせ
て、その真偽を自分で判断するしかない。

氏のように、「出典は自明だろう」というスタンスの方は確かにいる。そして、それ
は氏の投稿を読むと、大体は透けて見える。そのような文章にはなっている。

出典が明示されていなければ理解できない、信頼できないということであるなら
ば、読まないとか、読んでも信頼しないとか、それなりの対応をすればいいと思
う。そもそも、このような文章は、体裁を整えても仕方がないと思うのだが。

http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/711.html#c3

コメント [戦争b9] 欠陥ヘリ 「オスプレイ」が空から降ってくる (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
03. 2012年6月20日 22:05:22 : QGsnXiOxwQ
在日米軍問題を再燃させるオスプレイ
2012年6月20日  田中 宇

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 米軍が沖縄の普天間基地に配備を計画している垂直離着陸輸送機MV22「オスプレイ」は、開発と配備の経緯から見て、典型的な「軍産複合体」型の米軍装備だ。オスプレイが属する機種「ティルトローター機」は、プロペラ(回転翼)の角度を変えることで、ヘリコプターとして垂直に離発着できると同時に、飛行機として滑空できる。そのため、滑走路が限定された有事の状況下で米軍の兵士や物資を素早く移動でき、米軍の中でも特に海兵隊の任務にうってつけの輸送機と考えられて、1950年代から開発が続けられたが、技術的な困難があり、なかなか実用化しなかった。(Bell Boeing V-22 Osprey From Wikipedia)

 事態を変えたのは、米政府財政が悪化してもかまわず、軍産複合体が儲かる防衛費の大盤振る舞いを行った81年からの共和党レーガン政権の登場だった。79年のイラン革命の後処理において、イラン側と密約してテヘラン米大使館にとらわれた人質解放に動き、当選を果たしたレーガンは、人質救出作戦がヘリの墜落で失敗したことを受け、米軍がもっと機動性のあるへりを開発する必要があるという理屈につなげ、巨額の予算を投じてティルトローター機の開発を加速し、89年にオスプレイの初飛行が行われ、94年から生産が開始された。オスプレイの開発費は総額560億ドルで、米タイム誌がまとめた「高価な米軍機トップ10」の第8位に入っている。(Top 10 Most Expensive Military Planes - Photo Essays - TIME)

 1機あたりの費用も、現在普天間で米海兵隊が使っているCH46へりが600万ドル、より高性能なCH53Eでさえ2400万ドルなのに対し、オスプレイは6200万ドルもする。(Boeing Vertol CH-46 Sea Knight From Wikipedia)

 オスプレイは巨額な開発費をかけたのに、安全面で欠点が多く、90年代に事故が頻発し、開発が1年半にわたり止まったりした。89年のパパブッシュ政権(チェイニー国防長官)は、財政赤字削減策の一環としてオスプレイの開発を中止しようとした。だが、オスプレイの製造は全米40州の部品工場で分散して行われる体制で、それらの州に雇用や税収を提供している。開発費と製造費が高額であるだけに経済効果が大きく、各州選出の議員がオスプレイの開発を続けることを可決し、米政府の決定をくつがえした。高価な軍の装備の製造を全米に分散し、各州の議員が開発中止に猛反対するように仕向けるのが、昔からの軍産複合体の典型的な動きだ。米政府は今また財政赤字の削減に取り組んでおり、2010年に米政界が超党派で決めた財政削減策の中に、オスプレイの開発中止が盛り込まれている。だが、この削減策がそのまま実現するとは限らない。

 チェイニーはオスプレイを開発中止に追い込もうとする試みを、合計で4回もやっている。これは、彼が軍の下請け会社「ハリバートン」の経営者として軍産複合体の中枢にいるはずの人であることを考えると興味深い。チェイニーと親密な関係にあるラムズフェルド元国防長官が、普天間の辺野古移転に反対していたことと合わせ、軍産複合体が一枚岩でない複雑な戦略(軍需の儲けvs隠れ多極主義とか)をもっていることがうかがえる。

▼軍産複合体のドル箱だが非常に脆弱

 オスプレイはこの10年間で改良が進み、今では事故の確率が減っていると報じられているが、軍用へりとして決定的な欠陥がある。それは、離発着の際に敵方からの射撃によってエンジンが破損して止まった場合、他の機種ならばエンジンが止まってもローター(プロペラ)が自力で回転し続け、パイロットがうまく操縦できれば、何とか緊急着陸できる「オートローテーション(自動回転)」の機能がオスプレイについておらず、離発着時にエンジンが2機とも撃たれて止まったら、墜落大破が必至であることだ。戦場でのへり撃墜の多くは、離発着時に起きている。(オスプレイ緊急着陸 固定翼のみ 米軍操縦士が説明)

 オスプレイの初期モデルには自動回転の機能がついていたが、その後で改良を重ねた際、自動回転できない構造にせざるを得なかった。自動回転できないへりは、軍用だけでなく、日米の民生用にすら使えないと法律(日本では航空法)で定められている。(オスプレイ、安全面で法抵触 民間機なら不可)

 その代わりとして、オスプレイにはマシンガンが装備されている。離発着時に敵を見つけたら撃たれる前に撃ち殺し、撃墜を防ごうとするものだ。だがマシンガンも、当初は機体の前方に取り付ける構想だったが、重すぎるのと高価なため、それができず、機体の後方に小型のものを取り付ける形になっている。パイロットが敵を見つけても、旋回してからでないと撃てない。(V-22 Osprey: A Flying Shame)

 オスプレイは07年にイラクに初めて実戦配備され、09年からはアフガニスタンにも配備されている。NATOのリビア侵攻でも使われた。実戦配備されたことで「使える輸送機」になったと米軍は主張している。だが実際のところ、砂漠の悪条件の中だと機体やエンジンの消耗が激しく、頻繁な修理が必要になる(この点は他の機種も同様の傾向があるが)。山が多いアフガンで、雨の時に標高の高いところを飛ぼうとすると、ローターに氷が付着して危険になるので使えない。米軍パイロットはオスプレイについて「調子が良いときには空中給油もできるし、素晴らしい機種だが、調子の良いときが限られている。飛べないときが多い」とコメントしている。(The Osprey's Real Problem Isn't Safety - It's Money)

 オスプレイがイラクに配備されたのは、開戦から4年経った07年だ。すでにイラクは情勢がかなり安定し、オスプレイを配備しても、離発着時に下からゲリラに撃たれることが減っていた。アフガンへの配備も、占領開始から8年後だ。もし米軍がオスプレイを危険な戦地でフル活用したら、攻撃や故障によって墜落する事故が頻発していたのでないか。オスプレイは軍事産業が儲かる大事なドル箱なので、墜落を増やすわけにいかない。だが開発費と製造費が巨額なので「実戦配備した」という実績を作らないと、開発中止に追い込まれる。軍事産業と米軍は、そんなジレンマの中で、イラクとアフガンが比較的安定してからオスプレイを配備し、墜落しないような条件下でのみ、注意しながら使ったと考えられる。オスプレイは「箱入り娘」的な、脆弱で、だましだまし使わないといけない輸送機と感じられる。(No Love For The Marines' V-22 In Japan)

 07年にイラク配備が決まった直後、タイム誌がオスプレイを酷評する「空飛ぶ不名誉オスプレイ(V-22 Osprey: A Flying Shame)」と題する特集記事を出している。記事は「オスプレイは、いくつもの意味で、1961年にアイゼンハワーが『軍産複合体』と呼んで警告して以来、米軍の巨大な兵器システムがどのように開発されてきたかを示す、一つの典型である」と書いている。タイム誌のような米大手マスコミは非常に政治的な存在であり、オスプレイに対する強い批判が米政界と米軍の内部に存在しない限り、このような酷評記事を出さない。米マスコミは滅多に「軍産複合体」という言葉を使わない。この言葉を出す時は、多くの場合、米政界の内部で軍需をめぐる政争が起きている。(V-22 Osprey: A Flying Shame)

▼オバマのアジア重視策との関係

 米軍は今、すでにイラクから撤退し、来年にはアフガンからも撤退する。その後の米軍の戦略は、アジア重視の中国包囲網だ。これまで太平洋西部で沖縄とハワイに集中していた海兵隊を、グアムやフィリピン、オーストラリアなどに分散し、海兵隊員がそれらの拠点をローテーションで回るのが米軍の新たな戦略だ。このような新戦略は、概念的に、離発着地を選ばず高速で移動できるオスプレイに向いている。(U.S. Navy's Shift To Pacific A Boon For Marine Corps' Mission)

 逆に言うと、昨年からの米軍のアジア重視戦略の中で配備が進んでいかないと、オスプレイは高い金をかけているのに欠点が多く役立たずだという、米政界の反対派を勢いづけ、来年からの財政削減議論の中で開発中止に追い込まれかねない。最近も、米国の有力シンクタンクが財政緊縮の一環としてオスプレイの開発をやめるべきだと書いている。このような流れを止めるため、米軍と軍事産業は、オスプレイのハワイ海兵隊基地への配備を増やし、普天間や岩国といった日本にも配備しようとしている。(New Study Outlines How the Military Could Create a Leaner, Less Expensive Force)

 米軍は、日本へのオスプレイ配備を90年代後半から計画してきたが、普天間の辺野古移転の頓挫もあり、配備しないままになってきた。それが、昨年からの米軍のアジア重視策の流れの中で、今年末までに配備することを本格的に進めている。だが、日本への配備には問題が多い。最大の問題は、オスプレイの欠点そのものでなく、欠点や配備に伴う危険性について日米の政府が言葉を濁し、説明不足のまま配備を強行して、地元の不信感を払拭する気が当局の側にないという政治的な問題だ。(オスプレイ米訓練保留:県民反対「なぜ無視」)

 オスプレイは新型機なので、米国内など各地で離発着や低空飛行の訓練が続けられている。米国でもオスプレイの欠陥が問題視され、ニューメキシコ州のキャノン基地では、周辺住民の反対でオスプレイの低空飛行訓練が棚上げされている。米国内なら、住民は連邦議員らを通して不満を言い、議員は基地や軍需産業の経済効果と住民の意志とのバランスを考えつつ、軍に訓練の延期を求めたり、政策を決めたりする。だが、日本は米国でない。日本人は米国の指導者を選出する有権者でない。(Marines' copter plan raises fear of noise)

 日本の権力を握る官僚機構は、対米従属の国是を戦前の天皇制に代わる「絶対服従の権力機構」として活用し、政界(国会)に権力を渡さず官僚が権力を握り続ける仕組みを永続させている。日本の権力機構にとって米政府や米軍の意向は絶対であり、国内の民意よりもはるかに重視される。日米関係や在日米軍の問題について、日本には民主主義が存在しない。日本政府が積極的に米国の言いなりになっているので、米軍は沖縄の人々など日本人が反対しても、オスプレイを普天間など日本の米軍基地に配備しようとしている。(日本の官僚支配と沖縄米軍)

 日本が配備を断った場合、オスプレイはグアム島やテニアン島に配備されるかもしれない。その場合、海兵隊の主力は普天間からグアム、テニアンに移転していく。これは日本の権力機構(官僚)にとって、対米従属の根幹にいる在日米軍が日本からいなくなり、国内の政治的な力関係において自分たちの権力を支えてきた対米従属の国是が失われ、官僚が失権することを意味する。今の野田内閣は官僚の言いなりだから、官僚と野田政権は、何が何でもオスプレイを日本国内の基地に配備するという姿勢になっている。(日本の権力構造と在日米軍)

 オスプレイは4月にモロッコで事故を起こし、6月14日には米国フロリダ州の基地で墜落した。しかし、米軍が「墜落の調査結果の発表を待たず、オスプレイを日本に配備したい」と言えば、日本政府は「わかりました」と言う。これまでオスプレイは、普天間に今いる海兵隊のへりCH46より重大事故の発生率が低いと言われてきた。だが、モロッコとフロリダの事故発生によって、オスプレイの方が事故率が高くなっている。CH46が40年以上も安定的に運用されているのに比べ、オスプレイの運用はまだ10年ほどで、不安定な存在だ。(オスプレイ事故発生率:CH46上回る)

 普天間基地では、夜10時から朝7時まで離発着をしないことになっているが、米軍は、必要とみなせば深夜や未明にも離発着する。「戦争しているのだから時間など守れない」と言う建前だが、米軍が勝手なことをするのは、日本側に責任がある。日本人から不満を言われると、米軍幹部は「それは君たち自身の政府に言ってくれ。日本政府が出ていけというなら、米軍はいつでも出ていく」と言う。イラクは、米軍撤退後、米軍地位協定を破棄して米軍の再駐留を防いでいる。アフガニスタンも再来年に同じようにするだろう。米軍にとって日本は、イラクやアフガンよりさらに「好き勝手にできる国」だ。それは米国のせいでなく、対米従属を絶対の国是にしている日本国のせいだ。日本が民主主義国であるというなら、それは日本国民のせいである(実際には誰が首相になっても官僚に仕切られる。言いなりにならない政治家は小沢一郎のように抹殺を試みられる)。(Ospreys add to Okinawa grievances)(Ret. Gen.: Massacre Could Force US From Afghanistan in Weeks)

 対米従属派の人々は「中国の脅威がある以上、日本の安全を守るのにオスプレイの日本配備が必要だ」と言う。だが、これは大間違いだ。中国が米国の覇権を崩そうとするなら、軍事力など使わない。中国が世界最大の在外保有者である米国債を売り放つとか、BRICSや発展途上国間の貿易でドルを使わず人民元など相互の主要通貨を使う傾向を増やすとか、国連やWTO、IMFなど国際機関の場でBRICSの力を伸ばすとか、サイバー攻撃するとか、経済や政治の手法を多用するはずだ。(We're all right today, but what about tomorrow?)

 もし米国と中国が何かの拍子に軍事衝突しても、それは海兵隊がオスプレイを活用して中国本土に上陸作戦するような展開でなく「エアシーバトル」が語るとおり、米中が相互に精密誘導ミサイルを撃ち合う飛び道具のみの戦争になる。米国の最大の弱点は、米国債を大量発行して中国に買い支えてもらっている点だ。安全保障を考える人は、米国の財政や債券金融システムについて分析する必要があるのに、日本では安全保障を語る人の多くが「軍事おたく」でしかない。(「エアシーバトル」の対中包囲網)

 鳩山政権の時、普天間の辺野古移転に対する沖縄県民の大きな反対運動が起こり、それ以来、辺野古移転は不可能になっている。だが、米軍基地に出ていってほしいと考える沖縄の運動が日本の本土にも波及して、対米従属の国是を変えるほどの政治運動にはならなかった。だから今も海兵隊は普天間で轟音を響かせている。しかし今回のオスプレイ配備は、米軍の作戦のおかげで、沖縄だけでなく日本全国の問題になりつつある。オスプレイは普天間だけでなく、岩国や、静岡県の東富士にも配備される計画だ。しかも米軍は6月19日、東北から四国、九州にかけての広い範囲で今後、オスプレイの低空飛行訓練を行うと発表した。「墜落するかもしれないオスプレイ」が、本土の人々の上空をも飛ぶことになる。これはもしかすると、官僚が巧妙に沖縄だけに封じ込めていた米軍反対運動の全国化につながるかもしれない。(オスプレイ、低空訓練=日本本土で計画−米軍)

 09年秋の辺野古移転反対運動の盛り上がりの時もそうだったが、米国側は、決定事項をごり押しし、日本人をわざと怒らせて政治覚醒させようとしているのでないかと思われるやり方をする。米国は911以来、中東などの世界各地で、人々をわざと怒らせて国際政治の状況を転換させることをやってきたので、日本でそれが行われても不思議でない。今後、沖縄と本土の日本人の世論の盛り上がりによっては、オスプレイ配備の中止と、海兵隊の日本からの撤退加速がありうる。その前に、日本の権力機構が全力を尽くしてオスプレイの国内配備を試みるだろうが、その結果、実際に配備されるかどうか、まだわからない。(沖縄から覚醒する日本)

http://tanakanews.com/20120620osprey.htm
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/470.html#c3

コメント [原発・フッ素24] 福島沖の魚介類、販売再開へ=1年3カ月ぶり 加工後、販売 (日々雑感)  赤かぶ
34. 2012年6月20日 22:06:17 : bKx3vIwaVg
水産物の放射能測定結果は水産庁のこのページ
http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/index.html
にPDF形式とエクセル形式でリンクされています。不検出の場合は検出限界値も分かるように表示されてますね。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/819.html#c34
記事 [戦争b9] 在日米軍問題を再燃させるオスプレイ/田中 宇(2012年6月20日)
在日米軍問題を再燃させるオスプレイ
2012年6月20日  田中 宇
http://www.tanakanews.com/20120620osprey.htm

 米軍が沖縄の普天間基地に配備を計画している垂直離着陸輸送機MV22「オスプレイ」は、開発と配備の経緯から見て、典型的な「軍産複合体」型の米軍装備だ。オスプレイが属する機種「ティルトローター機」は、プロペラ(回転翼)の角度を変えることで、ヘリコプターとして垂直に離発着できると同時に、飛行機として滑空できる。そのため、滑走路が限定された有事の状況下で米軍の兵士や物資を素早く移動でき、米軍の中でも特に海兵隊の任務にうってつけの輸送機と考えられて、1950年代から開発が続けられたが、技術的な困難があり、なかなか実用化しなかった。(Bell Boeing V-22 Osprey From Wikipedia)

 事態を変えたのは、米政府財政が悪化してもかまわず、軍産複合体が儲かる防衛費の大盤振る舞いを行った81年からの共和党レーガン政権の登場だった。79年のイラン革命の後処理において、イラン側と密約してテヘラン米大使館にとらわれた人質解放に動き、当選を果たしたレーガンは、人質救出作戦がヘリの墜落で失敗したことを受け、米軍がもっと機動性のあるへりを開発する必要があるという理屈につなげ、巨額の予算を投じてティルトローター機の開発を加速し、89年にオスプレイの初飛行が行われ、94年から生産が開始された。オスプレイの開発費は総額560億ドルで、米タイム誌がまとめた「高価な米軍機トップ10」の第8位に入っている。(Top 10 Most Expensive Military Planes - Photo Essays - TIME)

 1機あたりの費用も、現在普天間で米海兵隊が使っているCH46へりが600万ドル、より高性能なCH53Eでさえ2400万ドルなのに対し、オスプレイは6200万ドルもする。(Boeing Vertol CH-46 Sea Knight From Wikipedia)

 オスプレイは巨額な開発費をかけたのに、安全面で欠点が多く、90年代に事故が頻発し、開発が1年半にわたり止まったりした。89年のパパブッシュ政権(チェイニー国防長官)は、財政赤字削減策の一環としてオスプレイの開発を中止しようとした。だが、オスプレイの製造は全米40州の部品工場で分散して行われる体制で、それらの州に雇用や税収を提供している。開発費と製造費が高額であるだけに経済効果が大きく、各州選出の議員がオスプレイの開発を続けることを可決し、米政府の決定をくつがえした。高価な軍の装備の製造を全米に分散し、各州の議員が開発中止に猛反対するように仕向けるのが、昔からの軍産複合体の典型的な動きだ。米政府は今また財政赤字の削減に取り組んでおり、2010年に米政界が超党派で決めた財政削減策の中に、オスプレイの開発中止が盛り込まれている。だが、この削減策がそのまま実現するとは限らない。

 チェイニーはオスプレイを開発中止に追い込もうとする試みを、合計で4回もやっている。これは、彼が軍の下請け会社「ハリバートン」の経営者として軍産複合体の中枢にいるはずの人であることを考えると興味深い。チェイニーと親密な関係にあるラムズフェルド元国防長官が、普天間の辺野古移転に反対していたことと合わせ、軍産複合体が一枚岩でない複雑な戦略(軍需の儲けvs隠れ多極主義とか)をもっていることがうかがえる。

▼軍産複合体のドル箱だが非常に脆弱

 オスプレイはこの10年間で改良が進み、今では事故の確率が減っていると報じられているが、軍用へりとして決定的な欠陥がある。それは、離発着の際に敵方からの射撃によってエンジンが破損して止まった場合、他の機種ならばエンジンが止まってもローター(プロペラ)が自力で回転し続け、パイロットがうまく操縦できれば、何とか緊急着陸できる「オートローテーション(自動回転)」の機能がオスプレイについておらず、離発着時にエンジンが2機とも撃たれて止まったら、墜落大破が必至であることだ。戦場でのへり撃墜の多くは、離発着時に起きている。(オスプレイ緊急着陸 固定翼のみ 米軍操縦士が説明)

 オスプレイの初期モデルには自動回転の機能がついていたが、その後で改良を重ねた際、自動回転できない構造にせざるを得なかった。自動回転できないへりは、軍用だけでなく、日米の民生用にすら使えないと法律(日本では航空法)で定められている。(オスプレイ、安全面で法抵触 民間機なら不可)

 その代わりとして、オスプレイにはマシンガンが装備されている。離発着時に敵を見つけたら撃たれる前に撃ち殺し、撃墜を防ごうとするものだ。だがマシンガンも、当初は機体の前方に取り付ける構想だったが、重すぎるのと高価なため、それができず、機体の後方に小型のものを取り付ける形になっている。パイロットが敵を見つけても、旋回してからでないと撃てない。(V-22 Osprey: A Flying Shame)

 オスプレイは07年にイラクに初めて実戦配備され、09年からはアフガニスタンにも配備されている。NATOのリビア侵攻でも使われた。実戦配備されたことで「使える輸送機」になったと米軍は主張している。だが実際のところ、砂漠の悪条件の中だと機体やエンジンの消耗が激しく、頻繁な修理が必要になる(この点は他の機種も同様の傾向があるが)。山が多いアフガンで、雨の時に標高の高いところを飛ぼうとすると、ローターに氷が付着して危険になるので使えない。米軍パイロットはオスプレイについて「調子が良いときには空中給油もできるし、素晴らしい機種だが、調子の良いときが限られている。飛べないときが多い」とコメントしている。(The Osprey's Real Problem Isn't Safety - It's Money)

 オスプレイがイラクに配備されたのは、開戦から4年経った07年だ。すでにイラクは情勢がかなり安定し、オスプレイを配備しても、離発着時に下からゲリラに撃たれることが減っていた。アフガンへの配備も、占領開始から8年後だ。もし米軍がオスプレイを危険な戦地でフル活用したら、攻撃や故障によって墜落する事故が頻発していたのでないか。オスプレイは軍事産業が儲かる大事なドル箱なので、墜落を増やすわけにいかない。だが開発費と製造費が巨額なので「実戦配備した」という実績を作らないと、開発中止に追い込まれる。軍事産業と米軍は、そんなジレンマの中で、イラクとアフガンが比較的安定してからオスプレイを配備し、墜落しないような条件下でのみ、注意しながら使ったと考えられる。オスプレイは「箱入り娘」的な、脆弱で、だましだまし使わないといけない輸送機と感じられる。(No Love For The Marines' V-22 In Japan)

 07年にイラク配備が決まった直後、タイム誌がオスプレイを酷評する「空飛ぶ不名誉オスプレイ(V-22 Osprey: A Flying Shame)」と題する特集記事を出している。記事は「オスプレイは、いくつもの意味で、1961年にアイゼンハワーが『軍産複合体』と呼んで警告して以来、米軍の巨大な兵器システムがどのように開発されてきたかを示す、一つの典型である」と書いている。タイム誌のような米大手マスコミは非常に政治的な存在であり、オスプレイに対する強い批判が米政界と米軍の内部に存在しない限り、このような酷評記事を出さない。米マスコミは滅多に「軍産複合体」という言葉を使わない。この言葉を出す時は、多くの場合、米政界の内部で軍需をめぐる政争が起きている。(V-22 Osprey: A Flying Shame)

▼オバマのアジア重視策との関係

 米軍は今、すでにイラクから撤退し、来年にはアフガンからも撤退する。その後の米軍の戦略は、アジア重視の中国包囲網だ。これまで太平洋西部で沖縄とハワイに集中していた海兵隊を、グアムやフィリピン、オーストラリアなどに分散し、海兵隊員がそれらの拠点をローテーションで回るのが米軍の新たな戦略だ。このような新戦略は、概念的に、離発着地を選ばず高速で移動できるオスプレイに向いている。(U.S. Navy's Shift To Pacific A Boon For Marine Corps' Mission)

 逆に言うと、昨年からの米軍のアジア重視戦略の中で配備が進んでいかないと、オスプレイは高い金をかけているのに欠点が多く役立たずだという、米政界の反対派を勢いづけ、来年からの財政削減議論の中で開発中止に追い込まれかねない。最近も、米国の有力シンクタンクが財政緊縮の一環としてオスプレイの開発をやめるべきだと書いている。このような流れを止めるため、米軍と軍事産業は、オスプレイのハワイ海兵隊基地への配備を増やし、普天間や岩国といった日本にも配備しようとしている。(New Study Outlines How the Military Could Create a Leaner, Less Expensive Force)

 米軍は、日本へのオスプレイ配備を90年代後半から計画してきたが、普天間の辺野古移転の頓挫もあり、配備しないままになってきた。それが、昨年からの米軍のアジア重視策の流れの中で、今年末までに配備することを本格的に進めている。だが、日本への配備には問題が多い。最大の問題は、オスプレイの欠点そのものでなく、欠点や配備に伴う危険性について日米の政府が言葉を濁し、説明不足のまま配備を強行して、地元の不信感を払拭する気が当局の側にないという政治的な問題だ。(オスプレイ米訓練保留:県民反対「なぜ無視」)

 オスプレイは新型機なので、米国内など各地で離発着や低空飛行の訓練が続けられている。米国でもオスプレイの欠陥が問題視され、ニューメキシコ州のキャノン基地では、周辺住民の反対でオスプレイの低空飛行訓練が棚上げされている。米国内なら、住民は連邦議員らを通して不満を言い、議員は基地や軍需産業の経済効果と住民の意志とのバランスを考えつつ、軍に訓練の延期を求めたり、政策を決めたりする。だが、日本は米国でない。日本人は米国の指導者を選出する有権者でない。(Marines' copter plan raises fear of noise)

 日本の権力を握る官僚機構は、対米従属の国是を戦前の天皇制に代わる「絶対服従の権力機構」として活用し、政界(国会)に権力を渡さず官僚が権力を握り続ける仕組みを永続させている。日本の権力機構にとって米政府や米軍の意向は絶対であり、国内の民意よりもはるかに重視される。日米関係や在日米軍の問題について、日本には民主主義が存在しない。日本政府が積極的に米国の言いなりになっているので、米軍は沖縄の人々など日本人が反対しても、オスプレイを普天間など日本の米軍基地に配備しようとしている。(日本の官僚支配と沖縄米軍)

 日本が配備を断った場合、オスプレイはグアム島やテニアン島に配備されるかもしれない。その場合、海兵隊の主力は普天間からグアム、テニアンに移転していく。これは日本の権力機構(官僚)にとって、対米従属の根幹にいる在日米軍が日本からいなくなり、国内の政治的な力関係において自分たちの権力を支えてきた対米従属の国是が失われ、官僚が失権することを意味する。今の野田内閣は官僚の言いなりだから、官僚と野田政権は、何が何でもオスプレイを日本国内の基地に配備するという姿勢になっている。(日本の権力構造と在日米軍)

 オスプレイは4月にモロッコで事故を起こし、6月14日には米国フロリダ州の基地で墜落した。しかし、米軍が「墜落の調査結果の発表を待たず、オスプレイを日本に配備したい」と言えば、日本政府は「わかりました」と言う。これまでオスプレイは、普天間に今いる海兵隊のへりCH46より重大事故の発生率が低いと言われてきた。だが、モロッコとフロリダの事故発生によって、オスプレイの方が事故率が高くなっている。CH46が40年以上も安定的に運用されているのに比べ、オスプレイの運用はまだ10年ほどで、不安定な存在だ。(オスプレイ事故発生率:CH46上回る)

 普天間基地では、夜10時から朝7時まで離発着をしないことになっているが、米軍は、必要とみなせば深夜や未明にも離発着する。「戦争しているのだから時間など守れない」と言う建前だが、米軍が勝手なことをするのは、日本側に責任がある。日本人から不満を言われると、米軍幹部は「それは君たち自身の政府に言ってくれ。日本政府が出ていけというなら、米軍はいつでも出ていく」と言う。イラクは、米軍撤退後、米軍地位協定を破棄して米軍の再駐留を防いでいる。アフガニスタンも再来年に同じようにするだろう。米軍にとって日本は、イラクやアフガンよりさらに「好き勝手にできる国」だ。それは米国のせいでなく、対米従属を絶対の国是にしている日本国のせいだ。日本が民主主義国であるというなら、それは日本国民のせいである(実際には誰が首相になっても官僚に仕切られる。言いなりにならない政治家は小沢一郎のように抹殺を試みられる)。(Ospreys add to Okinawa grievances)(Ret. Gen.: Massacre Could Force US From Afghanistan in Weeks)

 対米従属派の人々は「中国の脅威がある以上、日本の安全を守るのにオスプレイの日本配備が必要だ」と言う。だが、これは大間違いだ。中国が米国の覇権を崩そうとするなら、軍事力など使わない。中国が世界最大の在外保有者である米国債を売り放つとか、BRICSや発展途上国間の貿易でドルを使わず人民元など相互の主要通貨を使う傾向を増やすとか、国連やWTO、IMFなど国際機関の場でBRICSの力を伸ばすとか、サイバー攻撃するとか、経済や政治の手法を多用するはずだ。(We're all right today, but what about tomorrow?)

 もし米国と中国が何かの拍子に軍事衝突しても、それは海兵隊がオスプレイを活用して中国本土に上陸作戦するような展開でなく「エアシーバトル」が語るとおり、米中が相互に精密誘導ミサイルを撃ち合う飛び道具のみの戦争になる。米国の最大の弱点は、米国債を大量発行して中国に買い支えてもらっている点だ。安全保障を考える人は、米国の財政や債券金融システムについて分析する必要があるのに、日本では安全保障を語る人の多くが「軍事おたく」でしかない。(「エアシーバトル」の対中包囲網)

 鳩山政権の時、普天間の辺野古移転に対する沖縄県民の大きな反対運動が起こり、それ以来、辺野古移転は不可能になっている。だが、米軍基地に出ていってほしいと考える沖縄の運動が日本の本土にも波及して、対米従属の国是を変えるほどの政治運動にはならなかった。だから今も海兵隊は普天間で轟音を響かせている。しかし今回のオスプレイ配備は、米軍の作戦のおかげで、沖縄だけでなく日本全国の問題になりつつある。オスプレイは普天間だけでなく、岩国や、静岡県の東富士にも配備される計画だ。しかも米軍は6月19日、東北から四国、九州にかけての広い範囲で今後、オスプレイの低空飛行訓練を行うと発表した。「墜落するかもしれないオスプレイ」が、本土の人々の上空をも飛ぶことになる。これはもしかすると、官僚が巧妙に沖縄だけに封じ込めていた米軍反対運動の全国化につながるかもしれない。(オスプレイ、低空訓練=日本本土で計画−米軍)

 09年秋の辺野古移転反対運動の盛り上がりの時もそうだったが、米国側は、決定事項をごり押しし、日本人をわざと怒らせて政治覚醒させようとしているのでないかと思われるやり方をする。米国は911以来、中東などの世界各地で、人々をわざと怒らせて国際政治の状況を転換させることをやってきたので、日本でそれが行われても不思議でない。今後、沖縄と本土の日本人の世論の盛り上がりによっては、オスプレイ配備の中止と、海兵隊の日本からの撤退加速がありうる。その前に、日本の権力機構が全力を尽くしてオスプレイの国内配備を試みるだろうが、その結果、実際に配備されるかどうか、まだわからない。(沖縄から覚醒する日本)


http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/472.html

コメント [音楽7] Gal Costa ブラジルの大御所 ガル・コスタ Bryan Ferry
12. 2012年6月20日 22:09:06 : hNV3zbeWvM
ありがとうございます。
ごもっともです。
以後気をつけます。
でも、きらいでもいいですよ。

K子
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/876.html#c12

コメント [社会問題8] 「生活保護でパチンコやって何が悪い!」 テリー伊藤、大阪維新の"クーポン券支給化"案に「北朝鮮と同じ」と猛反発 MR
04. 2012年6月20日 22:13:06 : oNqclzIefs
テリー伊藤だかなんだか、これだいぶ頭のネジクルとるようだ 。
金でなんとでもなる電波芸者が最近でかい顔してるTV屋凋落のせいか。
http://www.asyura2.com/10/social8/msg/728.html#c4
コメント [音楽7] Gal Costa ブラジルの大御所 ガル・コスタ Bryan Ferry
13. 2012年6月20日 22:15:18 : hNV3zbeWvM
あ、ごめんなさい。
けんか売ってる感じになった・・
すっかたねー、という意味です。
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/876.html#c13
コメント [音楽7] 北京一(きた きょういち)パントマイミスト:ゼンジー北京の弟子で最初は2代目ゼンジー一億の名で北京の後見を勤める 五月晴郎
15. 五月晴郎 2012年6月20日 22:16:50 : ulZUCBWYQe7Lk : qKgAQKfApk
けど、ハリー・コニックJRを、コニックが〜〜と話す人って、あんまりいないと思うよ。

http://www.asyura2.com/12/music7/msg/840.html#c15
コメント [お知らせ・管理20] 出典を提示せず表題を書き自分の意見のみ書く記事投稿は違反ではないでしょうか? kanegon
04. 無段活用 2012年6月20日 22:17:47 : 2iUYbJALJ4TtU : pnFKtUyAeE

補足

上の文章、言葉足らずな部分があったかも知れない。

しかし、氏の投稿には、概ね賛意を示すコメントが並ぶ、ということも重視すべき
だと思う。読むのを楽しみにしている人も多いのだ。

http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/711.html#c4

コメント [原発・フッ素24] ドイツ緑の党「恥を知れ!」首相に抗議声明文(薔薇、または陽だまりの猫) 有間姫
49. 2012年6月20日 22:19:22 : h4UNZppDg2
今日福島原発事故の当事者である東電が「社内事故調」なる報告書を公表したみたいだが、当事者による調査なんてまったくの無意味。
俺が報告を受ける側の立場だったらそんな報告書は、報告者の目の前で中身をまったく見ずにそのままゴミ箱へ捨てて一言「無意味なことやってご苦労さん」って言ってやるね。

http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/811.html#c49
コメント [原発・フッ素24] 福島沖の魚介類、販売再開へ=1年3カ月ぶり 加工後、販売 (日々雑感)  赤かぶ
35. 2012年6月20日 22:19:35 : bKx3vIwaVg
34です。
先述のリンクから調べると、福島県のヤナギダコは検出限界がセシウム合算で14〜18Bqで測定されている。宮城県のヤナギダコは検出限界がセシウム合算で1Bq弱くらいで測定されている。
4月1日〜6月18日までの間に福島県は32件、宮城県は6件測定されていて何れも検出限界未満でした。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/819.html#c35
コメント [原発・フッ素24] 2012年6月19日 金持ちがきれいな食べ物を買い、貧乏人が汚染された物を食わされる…小出裕章  赤かぶ
22. 2012年6月20日 22:20:13 : tRdNTeoJ5o
元から汚いんだから放射能ぐらい我慢しろ
デモもできないヘタレなんだからだまってろ
工作二作
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/832.html#c22
コメント [原発・フッ素24] [放射能被曝] 福島集団疎開裁判で分かった悲惨な現状 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
17. 2012年6月20日 22:21:11 : 3RCRcZsAz6
つまり御主人様経済をソフトランディングさせるための貢ぎ屋に日本人と日本経済は使われてるってことですね。

日本国家、政府、人種がどうなろうと知らねーよ、事態がわかる金持ちは好きにしな・・・・ということですね。

「核汚染による人口調節」
〜〜〜以下引用〜〜〜〜〜〜〜

24. 2012年6月17日 21:51:35 : Mf5qFDFZzs
京都大学小出助教が、その研究成果をよく引用する研究者に、米国のジョン・ゴフマン(John Gofman)がいます。ウィキには、ゴフマンの共同研究者としてアーサー・タンプリン(Arthur R. Tamplin)の名前が挙げられています。(ゴフマンの研究に対するウィキの評価は問題がありますが、ここでは無視します)広島・長崎の被曝者の研究や疫学的な研究、放射線の遺伝子への影響調査を通して、低線量の安全基準を90%下方修正する必要を説きました。
>With his colleague Dr. Arthur R. Tamplin, Dr. Gofman then looked at health studies of the survivors of Hiroshima and Nagasaki, as well as other epidemiological studies, and conducted research on radiation’s influences on human chromosomes. The two scientists suggested that federal safety guidelines for low-level exposures be reduced by 90 percent in 1969.
http://en.wikipedia.org/wiki/John_Gofman
そのタンプリンの著作の一つに(ゴフマンと共著になっています)驚くようなタイトルがついています。「核汚染による人口調節」です。
>Population control through nuclear pollution
http://www.amazon.com/Population-control-through-nuclear-pollution/dp/0911012109

http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/837.html#c17

コメント [原発・フッ素24] 《放射能》 青森県の魚「マダラ」から基準値超セシウム (本当の食品 放射能 汚染)  赤かぶ
03. 2012年6月20日 22:22:05 : oNqclzIefs
関東、東北の太平洋側の魚は汚染されてるでしょうよ、あれだけ大量の高濃度汚染水垂れ流していたんですからね。 そんな魚を喰おうとする事が恐ろしい。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/857.html#c3
コメント [音楽7] Gal Costa ブラジルの大御所 ガル・コスタ Bryan Ferry
14. 2012年6月20日 22:23:08 : hNV3zbeWvM
>05
西蔵さま、それすっごい気に入りました。
お茶目でキュートで、リズムおもしろいし、ええわー。

K子
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/876.html#c14

コメント [カルト9] 野田ブーがプーチンといい話し合いができたようだが偽ユダヤと手を切って日中露同盟にシフトした方がよいだろう。 ポスト米英時代
01. 2012年6月20日 22:24:17 : 946k58z5xs
>>米国は発狂状態にあると推察される。

>>最近発狂気味のnewsーusだが

英米さんほんと面白い!

>>日本人官僚の中にまともな者が残っていて日露外交をさりげなく正しい方向
に導いていっている可能性はある。当面は小沢に期待しデジタルシニアのオン
オフでの活躍に期待したいがだちょう倶楽部豹変にも期待したいものである。  

私もまともな官僚による日露外交をしてくれることに期待したいです。

http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/651.html#c1

コメント [音楽7] Gal Costa ブラジルの大御所 ガル・コスタ Bryan Ferry
15. Bryan Ferry 2012年6月20日 22:24:17 : sapBCaDVqRWh2 : ix9PLO9sYU
五月晴郎さん、K子さん、ここまで着て漫才のつづきですか?

http://www.asyura2.com/12/music7/msg/876.html#c15
コメント [原発・フッ素24] 「福井の本気すごいです」の声 大飯原発再稼働反対 福井で集会&デモ gataro
52. 2012年6月20日 22:24:43 : tyxvUo5RjM
>46,48さん
失礼ながら、世の中は貴方を中心に回っているのではない。
デモを行うか行わないか、それを決めるのは国民一人一人の意志によるもの
でしょう。全国の大小、様々な原発反対デモは、誰かにけしかけられ行われて
いるものではないと思いますよ。国民の自然な気持ちから発生したものではない
でしょうか。そこまで国民は追い詰められているということなのだと思います。



http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/793.html#c52

コメント [原発・フッ素24] 原発再稼働反対デモ:記者クラブメディアが一斉に自主規制した首相官邸前に集まった1万1千人の声 中田英寿
269. 2012年6月20日 22:24:48 : A9KSFUqcm2
248
●右や左の席。貴方のより所にしている醜いシステムの。それは、原発と同じ。
●原発のより所の土台は嘘まみれ、活断層まみれ・・・事実、データーを隠蔽してきた・・・嘘の上にあるのだから、科学は成立し無い。始めから非科学。
●実際、爆発、核拡散で、検証された。神話ということ。
●貴方の信じている醜い左右の席の乗り物も同じ。神話。何も成立しない。右に座れば右翼、左席は左翼。乗り物は、嘘の塊。故障した乗り物の行き先は沈没、絶滅。検証は、民主党のざまを見れば明らかで、悪事をする毎に責任を取って、首相が変わる。出鱈目な乗り物の目くらまし。
●成立するのは、事実、更に良いのは検証された事実を土台とした、科学法則。全てはその下にある。それを捻じ曲げれば、嘘にしかならない。
●科学者・小出裕章は、貴方のよりどころの変化・前進・進化しない現政治システムを信じてはいない。嫌悪を抱くほどだ。左翼でも右翼でもない。科学法則=事実に則る人。国民の多くはそうだ。国民投票をすればわかる。イタリアやドイツの市民大行動、スイスの直接制・・・電話、ネット回線・・・日本でも、毎日でもできほどの技術は既にある。国民が事実を得るためのネット時代でもある。貴方は、醜い、嘘まみれの神話システムの政党や党首を狂信する宗教家同等。乗り物(システム)はいくらでもある。あなたは、乗り変えようとしない、出鱈目非科学システム保守の右や左に座れば何かが起こるという固定観念から抜け出せない人。
●原発は絶滅への物理法則・科学法則下の器。利用不可、非経済、非科学、非法。
●即時日本版チェルノブイリ法制定、全原発即時廃炉・・・嘘の無い、選択の余地の無い事実、科学法則。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/746.html#c269
コメント [原発・フッ素24] 《放射能》 生椎茸から続々とセシウム(生活クラブ生協) (イヤです。放射能><)  赤かぶ
06. 2012年6月20日 22:25:24 : oNqclzIefs
汚染食品は電力会社の食堂へ納品するか、電力労組の家庭へ売って下さい。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/851.html#c6
記事 [医療崩壊3] 「新型うつってなんですか?」精神科医・冨高辰一郎氏に聞く(前編) 急増したワケは、新薬発売に伴う啓発活動

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120614/312489/
世の中、これでいいんですか〜ゆとりの社会学習 第1回
「新型うつってなんですか?」精神科医・冨高辰一郎氏に聞く(前編)

『うつ病患者が急増したワケは、新薬発売に伴う啓発活動の影響もあるんです』

• 2012年6月18日連載ウォッチ(構成・文/加藤レイズナ 企画/アライユキコ)
 この時代を生き抜くために必要な知識ってなんだろう? 本物の社会常識を身につけたい! 2年間にわたる人気連載「ゆとり世代、業界の大先輩に教えを請う」を経て、1987年生まれ、ゆとり世代のフリーライター、加藤レイズナが仕事の現場、プロの研究を突撃します。第一回のテーマは「新型うつ」。若者に増えているなどと話題の新しい「うつ病」の真実について、『うつ病の常識はほんとうか』の著者で精神科医の冨高辰一郎さんに聞きました。
うつであると自己診断して来院する人が多い
――新型うつってどういうことなんでしょう。
冨高 やっぱりそこですか。
――最近よく聞きます。「週刊文春」でも大型キャンペーンとして「『新型うつ』は病気か? サボリか?」という記事が連載されています(2012年6月7日号〜)。うつ病の診断書をもらって「診断書ゲット!」とツイッターに書き込んだり、休職中に海外旅行をしたり。それは果たしてうつなのか、サボリじゃないのかとか。

冨高 辰一郎(とみたか しんいちろう)
1963年生。大分県出身。九州大学医学部卒。内科研修後、東京女子医大病院精神科にて精神科研修。日本学術振興会在学特別研究員としてカリフォルニア大学サンフランシスコ校にて薬理研究。みやざきホスピタル勤務、東京女子医科大学精神科講師を経て、現在パナソニック健康保険組合健康管理センターメンタルヘルス科勤務。専門は、産業精神医学、精神薬理、性格学、医療情報。著書に『うつ病の常識はほんとうか』(日本評論社)、『なぜうつ病の人が増えたのか』(幻冬舎ルネッサンス)がある。
冨高 最初から診断書が欲しいだけで受診するような計算高い人を診たことはないです。新型うつが注目されるのは、二つ理由があって、一つは啓発活動の影響で病状の軽重に関わらず様々な患者さんが受診するようになったことです。もう一つはこれまで日本の精神医学が「うつ病患者は几帳面で責任感が強い」とステレオタイプ化して説明してきたので、その反動がでているのではないでしょうか。日本以外の国では、うつ病患者の性格をそこまでステレオタイプ化せず、むしろいろんな性格の人がうつ病になると説明することが多いのですが。
――最近のうつ病は若い人が多いんですか?
冨高 どの世代も増えています。日本の外来患者だと男女比では1対2で女性が多い。年代でいうと男性は30代から50代が一番通院している。女性は30代から70代までが多く、実は女性の60代以上の人が一番多いです。
――年配の方のほうが多い。
冨高 昔は「うつは中高年が多い」と言われていました。最近は若い人も受診するようになりました。で、この表を見てください。CES-Dといううつ病のスクリーニングをする調査票で一般人3万人を調べたものです。
日本人3万人の抑うつ調査(保健福祉動向2002)

新型うつが多いと言われている理由は、抑うつ軽度の人たちの受診が増えたため。(資料提供:冨高氏)
――すごい山になっている。
冨高 60点満点で、右側に行くほど抑うつのレベルが重くなります。一番多いのが10点くらいで、抑うつ感ゼロの人は少ない。この図で軽度に分類されるような人が多く受診するようになったわけです。抑うつが重ければうつ病の診断をするのは容易ですが、軽くなるほど難しい。たとえば、失恋した女子大生が「辛くて死にたい」と受診してきた場合、病気というよりは悩みに近いのかもしれませんが診療対象にはなります。時間と共に回復する可能性が高いとは思いますが。
――かくいう僕も、このインタビュー用に資料を読むうちに、じぶんもうつなんじゃないかと思えてきちゃって。
冨高 とてもそんなふうにはみえないですよ(笑)。
――ネットで調べていたら、すぐにDSM-IV(9つの項目をはい・いいえで答えるうつの診断基準)が出てきて、これをやったあとに受診する人も多いのかなと。
冨高 たしかに、いまは自分がうつであると自己診断して来院する人も多いですね。
――それはうつ情報が広まって、カジュアル化した影響も大きいんですかね。書店に行くと、まず「うつコーナー」がありますしね。『ツレがうつになりまして。』もヒットしました。
冨高 あの漫画よくできていましたね。
――僕も読みました。サラリーマンの夫がうつになり、大変な闘病を経て、最終的に妻が「うつでよかった」と言う。会社を辞めて趣味の料理を楽しんだり、違う人生を発見するんだと。映像化もされましたね。うつの闘病記が一種の「いやし」本のように読まれているのは変な気がしますね。
冨高 いまはいろいろあって、困るのは怪しげな民間療法を説く本。「うつを治す秘訣は○○を飲む」とか(笑)。二次情報をコピーしているだけという本もあるし、情報が豊富なのはいいと思うんですけど、そこから取捨選択しないといけない時代です。

『うつ病の常識はほんとうか』日本評論社

 日本ではバブル崩壊後、社会が低迷したため自殺者が増えている。真面目な人はうつ病になりやすい。抗うつ薬は標準量の最大量を投与しないと効果が出ない。いままで真実のように伝えられてきた定説は、実はしっかりと検証されてはいない。
「なぜ自殺者は3万人を超えているのか?」「ストレスは増えているのか?」「どんな性格の人がうつ病になりやすいのか?」「うつ病の診断基準とは?」「抗うつ薬の適正量とは?」
 本書では、論拠がしっかりしている一次資料をもとに、うつ病にまつわる様々な定説について検証を行なっている。
 たとえば第1章。現在の日本の自殺者数は3万人を超えている。1900年には1万人前後しかいなかったので、右肩上がりで増えている。なぜか。1番の原因は日本の総人口が増えたからだ。しかし、人口10万人あたりの自殺者数で検証すると、ここ100年間で、20±5人の幅で変動しており急増はしていない。
 100年間の人口構造の変化も考える。自殺リスクがほとんどない10歳未満の人口が減少し、自殺リスクの高い40代から60代の人口が増えれば、当然自殺率は上昇する。この影響を排除すれば、標準化した自殺率は低下していることになる。不況、競争化社会だから自殺者が増えているという安易な発想は間違っていたのだ。
SSRIの発売とうつ病の増加
――冨高さんの著書『うつ病の常識はほんとうか』を読むと、日本の自殺者数は年間3万人を超えて、増えているように見えて、そういう報道も多い。けれど、一番の原因は日本の総人口が増えたからだという。自殺者の統計のうそを暴いていました。
冨高 うそを暴くというより、条件を同じにして比較しただけです。もっと正確に言うと、人口構造が変化した影響を除いて比較したということです。1980年から2009年にかけて、日本の総人口は1億1700万人から1億2700万人と、それほど変わっていません。しかし、10歳未満の人口は約1850万人から約1100万人へと大幅に減少し、60代の人口は843万人から1780万人と2倍以上に増加しました。自殺のリスクがほとんどない子供が減り、団塊の世代が自殺好発年齢となったことで、日本全体の自殺者数が大幅に増えたんですよ。人口構造を同じにして比較すると現在の日本人の自殺率は高度成長期と変わっていないし、戦前や50年代60年代初期よりも大幅に減っています。
日本の10万人あたりの自殺者数

「上記は人口構造を標準化していないグラフであるが、現在の自殺率はなべ底不況と同じぐらいであり近似直線の傾きはX軸と平行である。標準化したグラフでは、現在の自殺率は大幅に低下し、1975年と同じレベルになる。近似直線は右肩下がりとなる」(冨高氏)
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120614/312489/zu02.jpg

――その一方で、自殺報道が増えると、自殺者も多くなるという話も説得力がありました。

拙著『プリキュア シンドローム!』を読んでくれていた冨高さん。企画の成り立ちの話など、インタビュー以外も盛り上がりました。
冨高 自殺の過剰な報道は、むしろ自殺を誘うほうに働く可能性が高い。1933年、女子学生が伊豆大島の三原山火口へ投身自殺を行いました。当時としては前例のないほど報道が過熱し、結局その年だけで数百人が三原山火口に身を投げて自殺したというエピソードがあります。人口構造の影響すら説明せずに自殺者3万人越えとやみくもに報道するとむしろ自殺を増やしてしまう可能性もあります。そういった過剰な自殺報道は自殺への注意を呼びかけるというより、厭世感を膨らませ、自殺を増やす方向に働く可能性があるからです。
――マスメディアの影響は大きいですね。新型うつが増えた話と似ているなとも思って。
冨高 「新型うつ」ブームもメディアの影響は大きいですね。若者に多いとか、それは最近の教育のせいだといったステレオタイプ化した報道が中心になってきている。うつ病の性格論もそうなのですが、日本人は性格をステレオタイプ化して、分類するのが好きなのかなと感じます。ABO血液型、草食系と肉食系、農耕民族と狩猟民族、といった分類が人気ありますよね。
――占いレベルの。
冨高 これは精神科医にも問題があって、精神科医の先生ですら、新型うつと従来型うつに分けて本を書いたり、講演で話したりする。僕にうつ病の講演の依頼が来ると、必ず「新型うつへの対応の話を入れてほしい」と言われますよ。そのたびに「新型うつとは、啓発活動の影響でうつ病受診者が多様化した影響が大きい」とグラフを見せて説明しますけど、ちょっと物足りなさそうですね。そこに現代若者論が入らないと納得しないのかもしれない。
――もっとはっきりとしたことを聞きたいんですかね。恐るべし新型うつ! こうやって対処しろ! みたいな。『なぜうつ病の人が増えたのか』を読んで驚いたんですけど、「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」という新規の抗うつ薬が導入されてから、うつ病患者も増えた。これが本質的な問題なのでしょうか。
冨高 日本も含め先進国ではSSRIという抗うつ薬の新薬が発売されるとうつ病受診者が急増するというグローバルな現象が起きました。新薬発売にともなって行われるうつ病の啓発活動の結果、うつ病に対する社会の認識が高まり、自分はうつ病ではないかと疑い受診する人が増えたということだと思います。
     日本の抗うつ薬市場の変化
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120614/312489/zu03.jpg

SSRIが発売されたのは1999年。企業の啓発活動により、「自分はうつ病なんじゃないか?」と受診する人が急上昇。(資料提供:冨高氏)
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120614/312489/hyo01.jpg

生産者と消費者の情報格差
――新薬発売をきっかけにうつ病受診者が増えるとは。
冨高 うつ病が増えたのはバブルの崩壊のせいだとか、競争化社会になったからだとか、DSMといううつ病診断基準が入ったからだとか言う人は多いです。しかし、そういった説はストーリーとしてはもっともらしいのですが、論拠がほとんどないのです。実際は統計を取ると、どの国でも新薬発売と共にうつ病受診者が急増していることがはっきり分かる。
――うーん、病気の啓発活動ってそんなに社会に影響があるものですか。
冨高 それが現実なので認めるしかないと思います。企業活動がそれほど世の中に影響を与えることについて不思議に思う人は多いと思います。しかし考えようによっては、宅急便がはじまったのはクロネコヤマト、コーヒーが気軽に飲めるようになったのはスターバックスやタリーズ、ハンバーガーはマクドナルド、インターネットでものが買えるのはAmazonがそれぞれがんばったから。世の中が変わるときは、企業が関係している部分がとても多い。
――うつ病の薬とハンバーガーがいっしょなんだ……。
冨高 うつで悩んで困っている人にたいして、製薬会社がソリューションを提供する。お薬を飲んで治しましょうと提案すること自体は変な話ではないですよ。基本的にまっとうなビジネスです。
――『ツレがうつになりまして。』でもふつうに薬を飲んでいましたね。
冨高 ひとつ問題があるのは、ハンバーガーやコーヒー、携帯電話は、消費者もある程度商品の良さを判断できますよね。食べてみて美味しくない、操作性が悪いとか。ただ、薬だと売り手と買い手の間に圧倒的な情報格差があるわけです。医者や製薬会社がこの薬を飲んだ方がよいですよと言ったら、患者さんは信じるしかない。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120614/312489/hyo02.jpg

冨高氏提供資料の「うつ病への薬物療法」について。最初からは抗うつ薬を使うべきではないという意見もあるそうです。
――なにも分からないですね。処方された薬の名前なんて知らずに飲んでいます。
冨高 医療の場合は、生産者と消費者の間にどうしても大きな情報格差が存在する。経済学でいう「情報の非対称性」です。いまのうつ病の啓発活動は「お薬を飲めばうつは治ります」とかなり単純化している。しかし実際はもう少し複雑です。例えば軽症うつ病に抗うつ薬を使うかどうかについては、実は学会でも議論があって、軽症うつ病の場合は有効性があまりないし、ある程度の確率で軽い副作用もでるので最初からは抗うつ薬を使うべきではないという意見もあります。実際英国やカナダでは軽症うつ病には最初から抗うつ薬を勧めないというのが国のガイドラインです(しばらく様子をみて改善しなければ軽症うつ病でも抗うつ薬を使ってよい)。一方で重症には最初から抗うつ薬を使った方がよい。丁寧に説明するとこんな感じになります。残念ながら製薬会社の作っているうつ病の啓発活動のパンフレットやホームページでそこまで誠実に説明しているものは見たことがないですね。
――ずるいなー。でも、「あ、調子悪かったけど、もしかしてうつかもしれないな」と病気に気付くのは悪いことではないですよね。両刃の剣なのかな。
以下、25日公開予定の後編に続く。後編ではうつの診断基準が曖昧さについて、うつの休職者が仕事に復帰する場合の注意点、環境を変えるべきなのかそうではないのか、本当に治るためにはどんな点に注意していけばいいのかなどについて詳しくお伺いしていきます。
■変更履歴
3ページ図のキャプションで「増えた増えたと言われている自殺率だけど、人口構造を同じにして比較すると、高度成長期と変わっていない。(資料提供:冨高氏)」としていましたが、「上記は人口構造を標準化していないグラフであるが、現在の自殺率はなべ底不況と同じぐらいであり近似直線の傾きはX軸と平行である。標準化したグラフでは、現在の自殺率は大幅に低下し、1975年と同じレベルになる。近似直線は右肩下がりとなる」(冨高氏)と変更しました。 [2012/06/20 12:40]
(構成・文/加藤レイズナ 企画/アライユキコ)
加藤レイズナ(かとう・れいずな)
1987年生、フリーライター。「エキサイトレビュー」レギュラーライター。webマガジン幻冬舎「お前の目玉は節穴かseason2」連載中。日経ビズカレでは「ゆとり世代、業界の大先輩に教えを請う」(全25回)の好評をうけて二度目の連載となる。他媒体でも、プロフェッショナルに聞くインタビュー新連載をこの夏開始の予定。著書に『プリキュア シンドローム!』(幻冬舎)がある。(著者撮影:市村岬)

ブログ レイズナブログ
twitter http://twitter.com/kato_reizuna

http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/548.html

コメント [Ψ空耳の丘Ψ60] 続・霊能師の叔母から、ぞっとする話をされた 東京は危機に直面 新たな地震と放射能汚染 てんさい(い)
102. 2012年6月20日 22:31:25 : Ykj9xvi6RA
感の悪い人が多いのに、驚くのですが・・
>>96のユダヤCMは、>>86


> 6円の電気原価が、ソフトバンクから42円で買い取る事で電気代を国民が税金で> 負担する法案がまもなく通過。http://togetter.com/li/293772

は、背後で 羊飼い13評議会が関わっている事を示唆したCMです。

http://www.asyura2.com/11/bd60/msg/697.html#c102

コメント [お知らせ・管理20] 2012年6月 削除依頼・削除報告スレ 管理人さん
214. 五月晴郎 2012年6月20日 22:33:12 : ulZUCBWYQe7Lk : qKgAQKfApk
>>213

私の場合、アンチ副島らしいペリマリやKANEGONの猛烈な妄想毒電波のとばっちりを受けているから、どっちもどっちで、両方とも勘弁こうむりたい。
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/667.html#c214

コメント [エネルギー2] 東京電力、若手社員が独自に改革案 首脳部が一蹴 「毎日新聞」 蓄電
02. 2012年6月20日 22:34:32 : BISrbz0I1s
東電は会社更生するべきだった…料金審査委員長 : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120620-OYT1T00989.htm

東京電力の家庭向け電気料金の値上げ申請を検証する経産省の有識者会議
「電気料金審査専門委員会」で20日、委員長の安念潤司・中央大法科大学院教授が
「(東電は)本当は会社更生(法の適用を)をしておくべきだった」と発言した。

安念氏の発言は、委員会に出席した全国消費者団体連絡会の阿南久事務局長が
「値上げの前に、東電に融資をした銀行や株主の責任を問うべきだ」と訴えた
ことに答えたもの。さらに、安念氏は「会社更生ですっきりすればよかったが、
政府が(東電を)つぶさないと決めた。我々は与えられた要件で、議論している」
と苦しい胸の内を明かした。

http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/681.html#c2

コメント [経世済民76] IMF 「消費税15%にしろ」の妄言 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
19. 2012年6月20日 22:37:08 : BBYF5y3V5s
消費税は100%が計算し易くてよい。100円のものは税込みで200円。
日本は消費税が低過ぎるのが一番の問題だ。
逆進性大賛成
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/565.html#c19
コメント [音楽7] キャンディ・ダルファーとピンク・フロイドの共演「狂ったダイアモンド」 BRIAN ENO
01. 2012年6月20日 22:40:35 : hNV3zbeWvM
師匠、これものすごーくいいですね〜(感動)

だいたいが、ピンク・フロイドとか書いてあったら
ちょっと「ムズそっ」と思って避けがちですが
「ま、食わず嫌いかもしれんし・・」と聞いてみました。

始めから終わりまでずーっと良かったです。
キャンディ・ダルファーなどは、正直この演奏が一番良かったです。

ありがとうございました。

K子
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/858.html#c1

コメント [音楽7] Gal Costa ブラジルの大御所 ガル・コスタ Bryan Ferry
16. 五月晴郎 2012年6月20日 22:44:48 : ulZUCBWYQe7Lk : qKgAQKfApk
すいません。敏江、玲児になってました。
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/876.html#c16
コメント [経世済民76] 日本のインフラが危ない(上)東京五輪に備えた大量整備から50年「物理的な崩壊」が日本列島を襲う MR
03. 2012年6月20日 22:44:55 : SuHVWfSgk2
国鉄が分割解体されて2年後だったか、週刊誌で東海道新幹線の老朽化問題が取り上げられたことがある。そもそも東海道新幹線は、東海道本線の「線増工事」の名目で建設された経緯がある。このため運賃計算は在来線ベースで行なう。東海道新幹線は、「線増工事」で完成したことから、どの種別の列車を新幹線に移行させたかだが、当時の特急つばめ号や特急はと号を移行させることとなった。これに加えて途中停車駅を名古屋、京都に絞った「超特急」を新設した。

このため、当初の運転本数は1時間に1本しかなく、ダイヤはガラガラであった。ところが新幹線がドル箱路線となり、東京・羽田〜名古屋・小牧間の旅客機路線が廃止された。かつて東京〜名古屋間に飛行機が飛んでいたことを想像することすら難しいのだが。

国鉄が赤字に転落し、ドル箱路線の東海道新幹線に頼る収益構造になっていく過程で、東海道新幹線の運転本数は増加の一途を辿る。困ったことに、新幹線の保線作業は営業運転を行なわない時間帯に限られる。僅か5時間くらいしかないのだ。このような中、橋梁に対する過酷な負担が問題になってきた。架け替えするにも在来線なら既存の橋梁の隣に平行して架設し、両端部分は緩やかなカーブを設けて軌道を接続する。ところが新幹線は、運転速度が高すぎて、緩やかなカーブで吸収できるものではない。このため、橋梁の架け替えが一向に進まないのだ。

だが、橋梁の老朽化は明らかに進みつつある。京都駅を出て大阪駅に向かう途中、すぐに渡るのが桂川橋梁だが、ここが老朽化していると当時言われた。これについて、JR東海は事実の隠蔽を行った?と思う。事実ははっきりしないのだ。当方が桂川橋梁の噂を聞いたのは事実だが、これについては当時の週間現代にも書かれていたはず。しかし広告費で揉み消したのかも知れない。真相は闇の中だ。

確か1990年頃、JR東海が東海道新幹線の大規模なリフレッシュ工事を計画的に進めると当時、発表していた。これで隠蔽したのかも知れない。盛り土の部分をコンクリートに改めるとか、橋梁の補強とか盛り込まれていたはず。これらの工事は行なわれたが、盛り土の部分をコンクリート化して雑草は生えなくなった。この雑草狩りの手間を省くのが目的だったのかも知れない。いずれにしても、忘れやすい日本人からはそれ以上追求されることもなく、今日に至っている。しかし、かつて国鉄に奉職したOBが、新幹線も在来線も利用しない事実をどう説明するのか。民営化に反対していた彼らは、民営化で線路施設のメンテナンスがおろそかになり、事故が起きると言うものだった。そしてニュースにはならないものの、JRにおいてレールの破断、架線の破断事故は後を絶たない。
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/128.html#c3

コメント [音楽7] H-Town- Knockin' Da Boots お子茶魔
14. 2012年6月20日 22:46:59 : hNV3zbeWvM
新たな世界が広がってよございますね。

般若心経 読経/摩訶般若波羅蜜多心経2
http://www.youtube.com/watch?v=nArLkxJ9hnc

K子
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/854.html#c14

コメント [カルト9] 阪神大震災当日の大阪日米防災会議は空母待機のトモダチ作戦やメキシコ地震そっくりで偽ユダヤの仕業ではないか。 ポスト米英時代
01. 2012年6月20日 22:47:26 : 98hXIFsvWM
燃料棒は、前もって運び出されていた・・・・風向きを計算した上でのドライベントで被爆計画実行???

    「放射能汚染の主犯は福島原発2号機→モニタリングポストデーターによるその証拠」
     http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-2122.html

http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/652.html#c1

コメント [自然災害18] 建築基準法「最大の弱点」を問う──大地震に弱い建物を合法的に供給してきた、「地震地域係数Z」の功罪 (日経BP) 梵天
01. 2012年6月20日 22:50:44 : orMkxvB32E
話のすり替えがすごいな。

建築基準法に限らず法の規制は最低限。
建築基準法では構造耐力について、「とりあえず人が死なないように」というのが大前提。「倒壊」と「全壊」はまったく違う。
「倒壊」とは文字通り建物が倒れることで、人が死ぬ。
「全壊」は建物が使えなくなること。構造設計では大地震時には狙った箇所が曲がることでボキッと折れないようにする。
車のバンパーが曲がらなかったら、乗ってる人死ぬだろ?

地震係数は経済力も考慮している。目先の「生命・財産」も考慮しないといけないからな。
もちろん今は沖縄も経済力が上がっていて、一人当たりGDPは下から15県ぐらいはトントンだからZを上げる余裕はあるんだけど、そうすると全部既存不適格になっちゃって増築とか改築ができなくなっちゃう。
そもそも沖縄はほとんどRCで安全率5倍とかあるから、Z=1でやっても3倍ぐらいある。
あと本土では職人の質が悪くて、昔はRCの柱の型枠(コンクリ流すとこね)は「ゴミ箱」っていってた。やってることは中国と一緒。神戸でもそこがやられた。
沖縄ではそんな業者はほとんどいない。

ちなみに木造2階建てで住宅程度の規模だと、構造計算しなくていいからZも関係ないんだぜ?
まあ計算したところで木造住宅なんか地震でどこにどう力が加わるか分かりっこないんだけどな。
べた基礎で強いとか言ってるのも全部うそ。力のかかる位置が分からないだけ。地面からの湿気を抑えるというのもあるけど。
http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/329.html#c1

コメント [原発・フッ素24] 大飯再稼動は認められない:関電の異様な「供給能力」計算 / 報道管制 千早@オーストラリア
03. 2012年6月20日 22:52:11 : Fr6MsP7GOg
22日は更に多人数で抗議しましょう!
私も今度は雨が降っても参加します。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/856.html#c3
記事 [音楽7] アイーシャ 唱いこみまするは、シェブ・カリド
アラブ世界、アルジェリアの雄

代表曲「Aïcha」と「Didi」をどうぞー。

Aïcha

Didi

http://www.asyura2.com/12/music7/msg/891.html

コメント [マスコミ・電通批評11] 1960年代いまの1万倍も放射能汚染―「だから大丈夫」という胡散臭い話(J-CAST) 赤かぶ
12. 2012年6月20日 22:55:44 : 1LdgQrCzZs
つくばの例
大気圏核実験期:月平均降下量(A)×12ヶ月×60年代〜80年代の約20年
福島第一の事故:(A)×50

大気圏核実験期の方が危険だったと思うんだけどw
http://www.asyura2.com/10/hihyo11/msg/687.html#c12

コメント [自然災害18] 109年ぶり!? 豪州で地震。原因はフラッキングかHAARPか? それをお伝えしようと思ったら、なんと自動返信で訃報が! 千早@オーストラリア
09. 2012年6月20日 22:56:18 : ua2G21RJLs
オーストラリア大陸は今も移動し続けているし何億年後には全てのプレートが
一体となりメガプレートが誕生する


ニュージーランドで地震が多発しているし近いオーストラリアで大地震が
発生しても不思議ではない
http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/396.html#c9

コメント [原発・フッ素24] 原発再稼働反対デモ:記者クラブメディアが一斉に自主規制した首相官邸前に集まった1万1千人の声 中田英寿
270. 2012年6月20日 22:58:30 : bLnwxlKwqU
>>266
>その看板は公安の罠だ。
>決して触れたり抜いたりしないように


りょうかいでアリマス!
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/746.html#c270

コメント [経世済民76] 日本経済は欧州より先に崩壊するのか・・演劇仕掛けの「藤巻予測」に疑問符(ロシアより愛を込めて) 墨染
01. 2012年6月20日 23:00:09 : yl4y9JO1jI
結局、何が言いたいのかサッパリ判らぬ文章。

破綻するのか、しないのか。強いのか、弱いのか。

何の参考にもならぬ。
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/594.html#c1

コメント [経世済民76] 金融マフィア 日本をターゲット (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
05. 2012年6月20日 23:01:22 : BBYF5y3V5s
恐慌 早く来ないかなぁ。楽しみだなぁ。
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/589.html#c5
コメント [原発・フッ素24] 「福井の本気すごいです」の声 大飯原発再稼働反対 福井で集会&デモ gataro
53. 2012年6月20日 23:02:35 : FfzzRIbxkp
福井の大飯原発、および関電は、原災法に違反しています。

電力会社がそれに気がつかない、警察がそれに気がつかないのならば、
原発以前の問題かと。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/793.html#c53

コメント [経世済民76] テレビ事業が不振なもう一つの理由(低俗番組ばかりで新型作っても売れないテレビ) 墨染
12. 2012年6月20日 23:04:21 : SuHVWfSgk2
かつて日本テレビに矢追純一と言うプロデューサーがいた。彼の製作する「矢追純一UFOスペシャル」は大人気番組で、何ヶ月に一回放映される同番組は注目の的であった。最初の頃は半信半疑であった人も、「宇宙人はやはりいるんだな。」と言うようになった。

回を追うごとに、宇宙人、UFOの内容が深く掘り下げられるようになっていき、謎に迫る内容になっていった。そこで登場したのが、アメリカの表側ではなく裏側の闇の支配者。イルミナティとか、ロックフェラー財閥が本当の支配者であり、表側の大統領など、彼らに支配されている駒に過ぎないと言うものである。ここまで報道すると、奴らに取っては都合が悪い。かくして矢追純一氏はUFO番組から外され、音楽番組担当に左遷された。彼は、これはアメリカの意向だと見抜き、このまま日本テレビにいては自らの命も危ないと気がつき、自分から退社したそうな。

日本テレビでは当時、女性アナの変死、怪死が相次いでいた。CIA対日工作機関として発足した日本テレビ放送網において、反米勢力の伸長は許されないことであったらしい。矢追純一氏が自ら退社したのも、仕方のないことかもしれない。しかし、これら水面下の不穏な動きがテレビ番組をつまらなくしていったことも事実だ。テレビはつまらない。アメリカ様の意向に従わなければならない現実。

UFO番組は、インターネットで個人が発信するサイトやブログに移行した。アメリカ様の無言の圧力がテレビをつまらなくしていく。普段テレビを見ない連中ですら見ていた、矢追純一の「UFOスペシャル」この番組を失ったショックはあまりにも大きい。
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/173.html#c12

コメント [原発・フッ素24] 「電力需給の真実・核燃料の性質・現在の福島第一原発など」小出裕章氏6/15文化放送ソコトコ(内容書き出し)  赤かぶ
01. 2012年6月20日 23:04:40 : QGsnXiOxwQ
◎20120620 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章«録音»

http://www.youtube.com/watch?v=3A-B6bwhm3s&feature=plcp
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/838.html#c1

コメント [音楽7] 「 お子茶魔
58. 2012年6月20日 23:07:05 : hNV3zbeWvM

>18
夜龍教授
その曲は、こんなんですか?

Sade... "is it a crime"
http://www.youtube.com/watch?v=-t5TgN_KYR8&feature=related
Sade - Your Love is King
http://www.youtube.com/watch?v=WKE3X6JlXfU&feature=related

昔の歌謡曲みたいなサックス演奏ですね。

K子
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/835.html#c58

コメント [音楽7] Gal Costa ブラジルの大御所 ガル・コスタ Bryan Ferry
17. 2012年6月20日 23:09:11 : hNV3zbeWvM
まことにすみません(汗)

K子
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/876.html#c17

コメント [原発・フッ素24] 細野豪志環境大臣 失言か「たくさん被曝して頂いた」 NHKクローズアップ現代 文字起こし (portirland )  赤かぶ
47. 2012年6月20日 23:09:14 : 6qcvE4bH1Q

 LNG(液化天然ガス)の輸入価格については、米国の国内向け天然ガス価格の数倍もしているとの解説が行われることがある。例えば、テレビ朝日の報道ステーションでは、しばしばシェールガスを取り上げ、「米国ではシェールガスの採掘開始によりガス価格は大幅に下落したが、日本向け天然ガス価格は下がらない。これは電力会社が総括原価主義でコストを保証されているためコスト意識がなく、高いガスを購入するからだ」と説明している。

 天然ガスの基本を知らない無知ゆえの誤解だ。日本が輸入しているガスは液化天然ガスなので輸出地において零下162℃で液化し、専用の船で輸送される。液化設備の建設には数千億円かかる。買い手が長期契約で数量と価格を保証しなければ、液化設備に投資を行う人はいないだろう。そのために米国内のパイプで運ばれる天然ガスより高くなる。価格が高いのは、総括原価主義とは何の関係もない、調達の仕組みの問題だ。

 実際に米国の国内向け天然ガス価格と輸出向けLNG(液化天然ガス)価格を比較すると、米国でもLNG(液化天然ガス)価格はパイプラインによる販売価格の3倍以上している。2011年12月の国内電力向け価格は1000立方フィート当たり4.15ドル、輸出向けLNG(液化天然ガス)価格は12.83ドルだ。設備投資が必要なLNG(液化天然ガス)価格が高いのは当たり前だ。データを調べてから報道する姿勢が必要ではないか。電力会社は総括原価主義なので高く燃料を買っているとの先入観で報道してはいけない。


http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/815.html#c47

コメント [カルト9] 偽ユダヤが文春に続き女性自身に小沢夫人ガセ手紙事件を書かせたが離婚してない事を認めるヘマをしでかしたようだ。 ポスト米英時代
10. 2012年6月20日 23:10:06 : nhKWNbuC1s
04番だよ。
ペリマリさんにkanegonさん、お二方の論調はペンネーム入れなくとも分かりやすい。

>>05
>出典出さないのは客観性に欠けるだろ。投稿者自身の妄想でない証拠を見せて欲しいもんだ。
自分でブログや色々漁れば分かる、ソースはその日のタイムリーなことを話題にしている。
出典元出さないとコラッー!なんて一々目くじら立てることだと思えない。


>>07
>第二第三の刺客現る!?
ちゃかしたつもりで、本気で思ってないから安心しなさい。
ただまた妄想に取り付かれ、下らないこと書いていると思ってる。

http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/647.html#c10

コメント [エネルギー2] 佐藤栄佐久前福島県知事の裁判と二つの事件、日本のエネルギー政策を左右する影
22. 2012年6月20日 23:10:33 : F8kAfrcP4Y
まさに盗電を中心とする原発マフィアの陰謀ですね。

彼らは自分たちの利益のためにはどんな汚い手も使ってきた。
たとえ殺人でもやりかねない。
実際に3・11事故において情報隠しなどで福島の住人を犠牲にしている。
彼らはまさにオゾマシイとしか言いようのない連中である。
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/155.html#c22

記事 [原発・フッ素24] 東電は会社更生するべきだった…料金審査委員長
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120620-OYT1T00989.htm?from=tw

 東京電力の家庭向け電気料金の値上げ申請を検証する経産省の有識者会議「電気料金審査専門委員会」で20日、委員長の安念潤司・中央大法科大学院教授が「(東電は)本当は会社更生(法の適用を)をしておくべきだった」と発言した。
 安念氏の発言は、委員会に出席した全国消費者団体連絡会の阿南久事務局長が「値上げの前に、東電に融資をした銀行や株主の責任を問うべきだ」と訴えたことに答えたもの。さらに、安念氏は「会社更生ですっきりすればよかったが、政府が(東電を)つぶさないと決めた。我々は与えられた要件で、議論している」と苦しい胸の内を明かした。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/860.html

記事 [テスト26]
シリア 2011年3月17日から2011年4月1日までの詳細な経過  シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記 より


2011年3月15日

 フェイスブック上の「シリア革命2011」、「シリア怒りの日」などのページが、3月15日12時から各地で自由、改革、腐敗撲滅を求め、「シリアのすべての都市、カナダ、米国、英国、フランス、ドイツ、オーストラリアでの平和的」デモの実施を呼びかけ、これに呼応するかたちで、各地で数千人が反体制デモを行う。「アラブの春」発生以来、シリアで反体制デモが発生するのはこれが初めて。デモは治安当局の介入により排除され、『アフバール・アッ=シャルク』(3月16日付)によると、各地での逮捕者は約300人に達した。

 ダマスカス県アル=ハミーディーヤ市場およびアル=ハリーカ地区は最大規模の約200人が集まった。デモ参加者は「アッラー、シリア、自由のみ」、「シリア国民は馬鹿にされない」、「シリア人よ、どこにいる」、「自由なシリア、専制は出ていけ」、「平和的に、平和的に」といったシュプレヒコールを連呼した。人権活動家筋がAFPに明らかにしたところによると、「デモはウマイヤ・モスク前で5人が集まり始められ、ハミーディーヤ市場を通ってハリーカ地区へ向かった」。複数の消息筋によると、治安当局は当初、デモの解散を求めたが、まもなく数台のバスが到着し、バッシャール・アル=アサド大統領を支持するカウンター・デモを開始し、反体制デモの排除に乗り出した。その際、3人が逮捕され、携帯電話を押収された。

 また『アフバール・アッ=シャルク』(3月18日付)によると、ムルーワ・ハッサーン・アル=グムヤーン氏(17歳)、ラーマー・ハッサーン・アル=グムヤーン氏を治安当局が逮捕。両名はダマスカス県での15日のデモに参加していた。なお同デモに参加した別のグループ(アラー・キヤーリー女史ら)も逮捕され、晩にはムハンマド・アッルーシュ氏がインターネットカフェで治安当局に連行された。

 アレッポ市のサアドゥッラー・アル=ジャービリー広場、アル=ウマウィー・モスク近くでも同様のデモが実施された。サアドゥッラー・アル=ジャービリー広場はまもなく治安当局によって強制排除されたが、参加者はアル=カビール・モスク近くでもデモを行った。複数の目撃者によると、シャイフ・マクスード地区、バーブ・アル=ファラジュ地区では晩に激しい銃声が聞こえたという。またアイン・アル=アラブ市でもデモが発生したが、治安当局が催涙ガスを発射し排除した。

 複数の消息筋によると、ダルアー市および周辺の村々では、治安当局が若者たちの集会の摘発が相次いだ。ダルアー市ではアッ=サラーヤー広場で反体制デモが発生し、「シリア国民は馬鹿にされない」、「マフルーフよ、出て行け」と連呼。治安部隊はダルアー市と執念の村々を結ぶ街道を閉鎖し、デモ拡大を抑止しようとしている。またダルアー市郊外のナワー村は軍・治安部隊に包囲された。

 こうしたなか、ダルアー県のアバーズィード部族は、政権打倒を呼びかける落書きをして逮捕された子息が釈放されない場合、デモを断行すると当局に迫った。

 デイル・ゾール市のアル=バースィル広場、アル=カーミシュリー市のアル=アンバル広場などでも同様のデモが実施された。ラタキア市ではアッ=シャイフ・ダーヒルでデモが計画されたが、治安当局に阻止された。ダイル・アッ=ザウル県、アル=ハサカ県では電話、インターネットは一時不通となった。

 16日に内務省前での政治犯家族による反体制デモを計画しているスハイル・アル=アタースィー女史はアル=ジャズィーラやBBCなどの取材に応え、各地でのデモに関して、突発的な要因によるものであり、デモ実施の日程などが予め宣言されることはないだろう、と述べ、デモがフェイスブックなどの呼びかけによって発生したというよりは、むしろ人々の恣意的な運動によるものだとの見方を示す。

アル=ジャズィーラにおいて、アル=アタースィー女史は「シリア国民は、エジプトやチュニジアと同様、反体制運動よりも先に行動に出た」と述べた。彼女はシリアでのデモが「今日突然組織された。我々がこのデモを組織したのではないが、その始まりは火花のようだった」としたうえで、「今日デモを組織した自由を希求する人々が誰なのか我々は知らない」ことを明らかにした。また彼女は「約150人から200人が参加していた。3人の若い男女が逮捕されたが、我々は彼らがどうなったか今のところ分からない。デモは包囲され、逮捕が断行された」と指摘した。そのうえで、デモ参加者が「社会のあらゆる集団に属する人々から構成されていた。政権が宗派を分断するために行っているこの恐怖政治は徒労だった。彼らはすべての宗派から輩出されていた」と付け加えた。

 アル=アサド大統領はダマスカスを訪問したスペインのトリニダード・ヒメネス・ガルシア=エレーラ外務大臣と会談。中東地域諸国への外国の軍事的介入に関して「問題を複雑にし、危険な結果をもたらす」との見方を示す。

 ファールーク・アッ=シャルア副大統領は15日、定例の記者会見を行い、アラブ諸国における政変が、「1948年以来、アラブ諸国民のなかでフラストレーションがつもってきたことが原因」との見方を示し、事態に対処するため「抜本的改革と期待されている改革のバランス」をとることが重要だと述べる。


2011年3月16日

 3月16日にカマール・アッ=ルブワーニー氏、アリー・アル=アブドゥッラー氏ら政治犯20人以上の家族が12時から、ダマスカス県アル=マルジャ地区にある内務省前で家族の釈放を求めるための座り込みを行う。彼らは3月11日に声明を出し、内務省を訪問し、家族の釈放を求めるとの呼びかけに対して「幼児、女性を含む政治犯の家族、多数の若い男女、政治犯家族との連帯を訴える人々」約200人が参加した。

 彼らは逮捕者の写真、言論犯の釈放を求めるプラガードを掲げ、またサイード・サンムール内務大臣と面談し、釈放を求める書簡を提出したが、治安当局によって強制排除された。

 その後、参加者はアル=マルジャ広場に向かい、「アッラー、シリア、自由のみ」と連呼し、抗議行動の継続を試みたが、数台のバスに乗った私服の治安要員とシャッビーハが現場に到着、バッシャール・アル=アサド大統領を支持するカウンター・デモを実施。「アッラー、シリア、バッシャールのみ」と連呼。政治犯釈放を求めるデモ参加者、とりわけ女性を罵倒。また参加者を殴打。

 最終的には、10歳の少年1人を含む、35人が身柄を拘束される。『アフバール・アッ=シャルク』(3月16日付)によると身柄拘束者は以下の通り以下の通り。

 1. ウマル・アッ=ルブワーニー、2. ヤースィーン・アッ=ルブワーニー、3. リバー・アッ=ルブワーニー、4. ライラ−・アッ=ルブワーニー、5. アンマール・アッ=ルブワーニー、6. フサイン・アッ=ルブワーニー、7. サバー・アル=ハサン、8. アーミル・ダーウード(ラグダ・アル=ハサンの夫)、9. ハーンニバール・アワド(ラグダ・アル=ハサンの息子)、10. マーズィン・ダルウィーシュ(その後すぐ釈放)、11. スィーリーン・フーリー、12. ナーヒド・バダウィーヤ、13. ナーラト・アブドゥルカリーム、14. マフムード・グーラーニー、15. バドル・アッ=シャッラーシュ、16. カマール・シャイフー、17. ウサーマ・ナッサール、18. マイムーナ・アル=アンマール、19. ムハンマド・アディーブ・サイード、20. サアド・ジャウダト・サイード、21. ガッファール・ムハンマド、22. ツィー・マイムーナ・アル=アンマール、23. ダーナ・アル=ワジャービラ、24. ワファー・アッ=ラッハーム、25. タイイブ・ティーズィーニー(思想家、大学教授)、26. スハイル・アル=アタースィー、27. アール・ダーウード、28. カーカー・ダーウード、29. ナビール・シュルバジー、30. ヒールフィーン・ウースィー、31. アブド・アッ=タンムー、32. ムハンマド・ダルウィーシュ、33. ラヤーン・スライマーン、34. フサイバ・アブドゥッラフマーン(作家)、35. バラー・クライズィー。

 『アン=ナハール』(3月17日付)によると、内務省道徳指導局長のムハンマド・ハサン・アリー准将は、内務省が政治犯・言論犯の恩赦を求める33通の要望書を家族から省本舎内での面談後に受け取ったと発表した。アリー准将はまた「内務省の扉は対話のために開かれており、この方針はバッシャール・アル=アサド大統領の指示によるものである。国の安全を乱す者がいれば、内務省は彼らに対処する」と発表した。しかし「政治犯の家族はデモというかたちをとって内務省に迫った」ことについては否定し、「彼らの電話番号を控え、その要求に対する結果が出次第通知する」と述べた。また「複数の不審者が、内務省前にいた市民を挑発するような扇動的なスローガンを叫び、政治犯家族を貶めようとしたが、彼らはすぐにこれらの不審者に対抗した」ことを明らかにした。

 一方、『アフバール・アッ=シャルク』(3月16日付)は、内務省の関係部局の責任者が、一部の市民や周辺の商店主たちがデモを呼びかける人々に自発的に対抗した」と述べ、またデモ参加者逮捕に関して、デモを行うことなく内務省で面会を行い、関係部局に苦情を申し立てることができる現状を踏まえ「きわめて自然なこと」と答えたと報じた。

 目撃者によると、事態が収拾するまでダマスカス中心部につながる道路が一時閉鎖されたため、デモ発生後に交通渋滞が発生した。

 なおシリア各県の状況に関して、内務省は「衛星放送で耳にすることはすべて事実無根で、この種の事件(民衆デモ)が発生したとの報告は受けていない」と発表している。


2011年3月17日

 フェイスブックの「シリア革命2011」などのページが、正午に各地でデモを行うよう呼びかける。 この呼びかけに呼応するかたちで、ダマスカス県などでデモが発生した。アル=フッラ・テレビによると、ダマスカス県アル=マイダーン地区でデモが発生し、治安部隊がデモ参加者を弾圧、3人を殺害し、20人を負傷させた。またジスル・アル=アブヤド近くのムフイーッディーン・モクス前でもデモが発生した。しかし、反体制デモ開始以来初の死者が出たものの、デモの規模は15日に比べて散発的なものにとどまった。


2011年3月18日

 シリアの複数の都市で、モスクでの午後の礼拝後にデモが発生し、自由と腐敗撤廃が要求された。デモ参加者は治安当局と衝突し、ダルアー県では複数が殺害された。治安当局は強制排除に際して、放水車、催涙ガス、棍棒などを使用したほか、実弾を発射した。

 もっとも激しい衝突はダルアー県で発生した。SANA(3月19日付)が伝えたところによると、「金曜日午後にダルアー県にあるウマリー・モスクの近くに多くの市民が集まっているなかで、潜入者がそれを利用し、無秩序と暴動を発生させた」。また「公共財産や私有財産が被害を受け、多くの自動車、店舗が破壊・焼き討ちに遭ったことを受け、治安維持部隊が市民とその財産を保護すべく介入した。暴動の扇動者たちは治安維持部隊に攻撃を加えたが、排除された」。同通信はこの事件と「時を同じくして、(地中海岸の)バーニヤース市でも多くの人々が集まったが、上述のような事件もなく収束した」と述べた。複数の住民らによると、デモには200人以上が参加、治安当局は消防車が放水し強制排除を試み、汚職撲滅を叫ぶデモ参加者と治安当局が衝突した。

 ダルアー市の人権活動家の一人はAP(3月18日付)に対して電話で、シリアの治安部隊によるデモ排除で4人が殺され、数百人が負傷したと述べた。同活動家によると、治安部隊が「デモ参加者に実弾を発砲し」、「現在までのところ、アクラム・ジャワービラ氏、フサーム・アブドゥルワーリー・アイヤーシュ氏、アイハム・ハリーリー氏、アブー・アウン家の若者1人が死亡したとの確かな情報を得ている」と付言した。また「数百人の負傷者がおり、(治安機関は)ダルアー国営病院に搬送された負傷者の多くを摘発し、ヘリコプターでどこかへ連れ去った」と続けた。なおこれに先立ち、デモに参加していたフサーム・アブドゥルワーリー・アイヤーシュ氏とアクラム・ジャワービラ氏の2人が殺されたことを住民が明らかにしていた。デモ参加者はいずれも「アッラー、シリア、自由」や腐敗撤廃を求めるスローガンを叫んでいたという。この住民によると、重武装の治安部隊が複数のヘリコプターで派遣され、ダルアーのサッカー場に着陸した。

同様の反体制デモはヒムス市のハーリド・ブン・ワリード・モスク前でも発生した。『アル=ハヤート』(3月19日付)によると、デモには数十人が参加し(『アフバール・アッ=シャルク』[3月19日付]によると約2,000人)、「アッラー、シリア、自由のみ」と連呼したが、治安当局によって強制排除された。『アフバール・アッ=シャルク』(3月19日付)によると、その際約70人が逮捕された。

 ラタキア県では、複数の人権活動家筋がAPニコシア支局の電話取材に対して「約5,000人がそれ(バーニヤース市でのデモ)に参加し」、市内にあるラフマーン・モスク前では、「著名なシャイフ・アブドゥッラフマーン・アイルートの子息のウンス・アイルート氏がデモを指導した」と語った。なお『アル=ハヤート』(3月19日付)は「数百人」が自由と改革を要求するデモを行ったと報じた。

 また『ダマス・ポスト』(3月20日付)によると、18日のバーニヤース市でのデモは約50人が行い、反体制的なシュプレヒコールも行っていなかったが、やがて市街地で数百人に拡大し、公共物、私有財産などを破壊する暴動に発展した。

 一方、ダマスカス県では旧市街中心にあるウマイヤ・モスクの中庭でデモが発生し、AP通信記者が伝えたところによると、「民間人の衣服を着た複数の治安要員が中庭やモスク周辺(アル=ハミーディーヤ市場やアル=マサキーヤ広場)に多数展開し、デモ参加者は暴行を受け、排除され、約30人が逮捕された。反体制デモに対抗すべく、アル=マサキーヤ広場では、政府支持者約200人がシリア国旗とバッシャール・アル=アサド大統領の写真を掲げて、カウンターデモを行った。


2011年3月19日

 ダルアー市でのデモ参加者と治安当局の衝突で犠牲となった2人の葬儀に約10,000人が参列。しかし当局での葬儀を認めず、遺体はそのまま墓地に埋葬された。その後、会葬者はダルアー市中心に向かって抗議行進を行い、治安当局は催涙ガスを使用して対抗し、複数名が負傷した。会葬者は「アッラー、シリア、自由のみ」など自由を求めるシュプレヒコールを連呼した。
 負傷者を搬送する映像(http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=sUIzLmOffSI)。

 SANAは、内務省が18日のダルアーでのデモとその弾圧に関して、シリア当局は調査委員会の設置し、「不幸」な事件の発生に関与した人物の処罰などを含む必要な措置を講じると発表。

 ラタキア県バーニヤース市とバイダー市の市民は、反体制デモへの強制排除による物的・人的被害に対して、大統領府が行った一世帯あたり補償金30,000シリア・ポンドの支払いの提案を拒否し、責任者の処罰、両市に対する治安部隊の包囲解除を求める。


2011年3月20日

 ダルアー市での反体制デモは継続・エスカレートし、デモ参加者と治安当局が衝突で、1人が死亡、複数が負傷した。複数の住民によると、デモ参加者は、自由、腐敗撲滅を要求、近隣の村々からも参加者が加わり、市内のバアス党ダルアー支部本部、裁判所、ラーミー・マフルーフ氏が経営する携帯電話会社2社の支局に火を放った。AFP(3月20日付)通信によると、デモ参加者は、市内に集中的に展開する治安部隊との衝突直後、昨日の午後に裁判所をはじめとする施設に火を放った。

 AFPによると、数百人からなるデモ行進がダルアー市の旧市街から県知事邸に向かって行われ、治安部隊が催涙弾や空砲を通じて排除を試みたが阻止できなかった。また、デモ参加者は途中に、裁判所施設および施設前に駐車していた複数の車に放火し、その後、携帯会社のシリアテルとMTNの建物2棟にも放火した。目撃者によると、デモ参加者は県知事邸に到着すると敷地前の木々に放火した。

 ある人権擁護活動家がロイターに述べたところによると、「治安部隊は数万人のデモ参加者に向かって実弾を放った」。また「デモ参加者の最初の死者ラーイド・カッラード氏は実弾によって倒れ」、2人が頭を負傷し「危篤状態にある」という。カッラード氏は、金曜日にダルアーでデモが始まって以来、治安部隊によって殺された5人目の民間人となった。

 アル=ウマリー・モスクで負傷者に応急手当を施す映像(http://www.youtube.com/watch?v=mDhqvXy6zlM&feature=player_embedded

 『アル=ハヤート』(8月21日付)によると、ダルアー市でのデモは、市内で反体制スローガンを落書きした少年の逮捕で市民の不満が鬱積するなかで、インターネットで政治的発言を行ったとの容疑で3週間前に女医アーイシャ・アバーズィード氏が逮捕された、また16日のダマスカス県の内務省前での抗議行動でダルアー市出身のディヤーナー・アル=ジャワービラ女史が逮捕されたことで一気に火がついた。同時に、秘密警察は今月に入って、複数の学校や穀物粉の壁に、「人民は政権打倒を望む」という落書きをしたとの容疑で多数の市民を逮捕している。

 ダマスカス県旧市街のアル=ハリーカ地区で、シリア国旗を身体にまとい、自由を求めるシュプレヒコールを独り連呼した女性が治安要員に取り押さえられる。

 シリア人権監視団は3月21日の声明で「治安機関が3月20日日曜日晩、ダルアー県ダーイル市近くにある青年ラーミー・スライマーン・イクバール氏の自宅を家宅捜査し、ダルアーの状況に関してBBC Arabicの電話取材に答えたとの理由で同氏を逮捕した」と述べ、「彼の消息もいまだ不明である」ことを明らかにした。

 当局は壁に反体制スローガンを落書きして逮捕されていたダルアー出身の少年15人を釈放すると発表、また18日のデモでの犠牲者の葬儀に政府代表の派遣し、事態の沈静化を試みた。

 一方、複数の高官がダルアー県の複数の著名人と次々と会談した。これらの著名人はさまざまな要求を提示しており、そのなかには、政治犯の釈放、ダルアーにおける秘密警察本部の解体、県知事の罷免、デモ参加者殺人の責任者に対する公開裁判の実施、秘密警察への財産売買の許可取得規定の廃止などが含まれている。


2011年3月21日

 ダルアー市でのデモは4日目に入ってさらに拡大、南部のジャースィム市、インヒル市にも波及する一方、が参列した。

 ダルアー市内では、20日のデモでの犠牲者(ラーイド・カッラード氏、23歳)の葬儀に約1,000人が参列、一昨日死亡した犠牲者の写真を掲げ、「恐れていない…恐れていない」、「平和的に、平和的に」、「君に血と魂を捧ぐ、殉教者よ」と連呼した。同目撃者によるとデモは平和的に行われていた。ダルアー市入口などには、軍が同市を包囲するかたちで展開、また市内ではカラシニコフを携帯した警官隊数百名が街道の両脇に配備された。しかし、葬儀後のデモ参加者数千人に対して、軍・警官隊が介入することはなかった。

 ダルアー市の現状に関して、住民の一人が述べたところによると、「デモ参加者は、カッラード氏の埋葬後、「革命、革命」、「アッラー、シリア、自由のみ」と連呼して、墓地からウマリー・モスクへと行進を始めた」。また「旧市街の入口には武装部隊が結集していた」。別の目撃者がAFPに語ったところによると、ウマリー・モスク近隣では、「催涙ガスが原因の窒息状態が散見され、集中的に展開する治安部隊が複数名を逮捕した」。また「治安部隊は葬儀に多くの参列者が参加するのを阻止しようとしたが、数千人が参列した」。一方「治安部隊はまた、ダルアー市入口にも集中的に展開した」。デモ参加者の一人はAFPに対して「自由を求める我々の要求が実現するまで街頭で座り込みを続ける」と述べた。

 他方、ダルアーの複数の著名人が、政治犯の釈放、秘密警察本部の解体、県知事の解任、(デモでの市民)殺害の責任者の公開裁判、秘密警察への財産売買の許可取得規定の廃止を求めた。

 目撃者の一人によると、デモはダルアー市北部約50キロに位置するジャースィム市に波及した。治安当局はデモに対して実力行使を控えた。

 一方、ダルアー市から40キロの距離に位置するインヒル市でも数百人が集会を行い、シュプレヒコールを繰り返し、警察署を襲撃した。

 ダルアー市中心にあるアル=ウマリー・モスクのシャイフ、バッサーム・ミスリーが21日晩に逮捕される。
 ダルアーでの事件に巻き込まれて日曜(20日)に負傷したムンズィル・ムウミン君(11歳)が21日に死亡した。

 フェイスブックの「シリア革命2011」、「シリア怒りの日」といったページが各地でデモを行うよう呼びかける。

 またクルド人シャイフ、マアシューク・アル=ハズナウィー師の息子でシャイフのムルシド・アル=ハズナウィーはフェイスブックでシリア国民、そしてクルド人に対して、ナウルーズにあたる3月21日に決起を呼びかける。

 シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、アル=アサド政権を「手遅れになるまえに目覚め、国民の要求に応える」よう求めた。

 一方、ムハンマド・アフマド・ユーヌス法務大臣が事態収束とデモ参加者との対話のためダルアー県庁入りした。ダルアー県内の緊張が緩和することが期待されているなか、当局は、壁に反体制的スローガンを落書きし、逮捕されていた少年15人を釈放した。

 シリア人権委員会は、3月17日にサイドナーヤー刑務所から釈放された元政治犯の証言として、3月16日の内務省前での政治犯家族の要求に応えるかたちで、当局は「判決が下されていないすべての政治犯の刑期が8年とされた」、「既に判決が下された政治犯の刑期が大統領の指示で4分の1軽減になった」と発表する。

 『クッルナー・シュラカー』(3月21日付)は、シリアの治安当局は、ジュンド・シャーム、ファタハ・イスラームがダルアー市などでの反体制デモに関与していると疑っている、と報じる。

 アル=マシュレク・チャンネル(本社UAE)のオーナーでビジネスマンのガッサーン・アッブード氏は、ダルアー市での反体制デモとその弾圧に関する同チャンネルの報道に関して、シリアの治安機関高官から自粛するよう脅迫を受けたと述べる。


2011年3月22日

 ダルアー市と近郊のナワー村で抗議行動が行われ、『アル=ハヤート』(3月22日付)によると、数百人、『アフバール・アッ=シャルク』(3月21日付)によると数千人が参加、「自由、自由…、平和的に、平和的に」と連呼し、自由を要求した。

 ダルアー市でのデモはアル=ウマリー・モスク近くで行われた。しかし、匿名の活動家によると、「軍と治安部隊がアル=ウマリー・モスク前で始まったデモを排除し」、「デモ参加者はモスクに退却した」。また治安部隊の「突入を警戒し、デモ参加者はモスクの周りに人間の盾を作った」としたうえで、モスクが負傷者を受け入れる「野戦病院」と化していると述べた。同活動家はまた、「反体制のスローガンを掲げるデモ参加者は数千人に及び、その後、数を増していった」と述べ、シリア政府が「(午後)5時以降、モスクへの援軍を増派した」と指摘した。

 なお『アフバール・アッ=シャルク』(3月21日付)によると、アル=ウマリー・モスク前に数千人が集まり、人間の盾を作り、治安部隊の突入に備える。

 『アフバール・アッ=シャルク』(3月22日付)は、ダマスカス県のアッ=サーリヒーヤ地区、ダマスカス郊外県のドゥーマー市、マアダミーヤ・アッ=シャーム市、ハジャル・アスワド市でデモが発生し、治安当局と衝突したと報じる。

  また政治犯の家族たちが午後2時にダマスカス県の裁判所前で政治犯釈放を求める座り込みを呼びかける。これを受け、ダマスカス県裁判所周辺に民間人の服を着た治安要員が多数展開。座り込みには数十人が参加したが、治安要員に強制排除された。

 複数の消息筋によると、アレッポ市でダルアー市の反体制デモを支持するデモを組織しようとした10代後半の少年4人が治安当局に逮捕される。逮捕されたのは、マスアブ・シャイフ・アミーン(14歳)、アブドゥッラー・アミーン(17歳)、サーリフ・アブー・ガールーン(18歳)、ラーフィウ・アブー・ガールーン(16歳)。

 シリア人権監視団によると、治安当局は「3月22日火曜日に、作家で活動家のルワイユ・フサイン氏を(ダマスカス郊外県の)サフナーヤー地区にある自宅で逮捕した」との声明を発表した。同声明によると、フサイン氏の家族はこのとき「外出中で、帰宅してドアが壊されているのを見て驚いた」という。また現在までのところ、彼の「行方は不明である」。

 同声明によると、フサイン氏(1960年生まれ)は「昨日(月曜)、平和的デモと表現の自由の保障を求めて、ダルアーの住民およびすべての国民との連帯を呼びかける声明への署名をインターネットで呼びかけた」。また彼は「1984年から1991年にかけて共産主義行動党員として投獄されていた政治犯として経歴を持っている」。

 そのうえでシリア人権監視団は「作家ルワイ・フサイン氏、青年ラーミー・イクバール氏、シリアの刑務所に収監されているすべての政治犯・言論犯の即時釈放と逮捕に係る問題の解消」を求めた。

 『カースィユーン』(3月22日付)は、共産主義者統一委員会メンバーのワリード・ファーリス・ファーリス氏がダルアーで逮捕されたと報じた。

 シリア人権国民機構は声明を出し、当局がダルアー市および郊外、ダマスカス県マダーヤー市、ヒムス市、アレッポ市、バーニヤース市、ヒムス市、ダマスカス市で主に19代後半から20代半ばの青年を無差別に逮捕していることを批判、すべての政治犯・言論犯の即時釈放を求めるとともに、戒厳令解除、例外的法廷の廃止、亡命者の帰国、政治的権利の保障、一般的自由の保障、司法の独立、1980年法律第49号、組合活動の自由の保障、クルド人の国籍回復、汚職撲滅、選挙法制定などを要求。

 『ハキーカ・ドゥワリーヤ』(3月22日付)は、在アンマン・シリア大使館前で21日から自由を求めるための座り込みを行ってきた芸術家のムハンマド・イブラーヒーム氏がシリア大使館職員に殴打されたと報じる。

 『クッルナー・シュラカー』(3月22日付)は、ダルアー市でのデモと弾圧を調査する内務省の調査委員会は、ファイサル・クルスーム県知事解任と、身柄拘束中の青年の釈放を行うべきとの暫定的決定を下した、と報じる。

 『アル=ワタン』(3月21日付)は、ダルアー県名士たちが3月20日にバアス党シリア地域指導部使節団と行った交渉で提示した要求の詳細を報じた。使節団はダルアー県出身のルストゥム・ガザーラ少将などからなる。同紙によると、要求は抗議運動を停止し、事態の正常化に向けた条件として提示されている。具体的な内容は以下の通り。

 1. ダルアー県知事、同県の治安機関責任者の解任。
 2. 犠牲者およびその遺族への謝罪、ダルアー県民を「潜入者、破壊分子」と非難したことへの謝罪。
 3. デモ参加者に発砲した者、発砲を命じた者の処罰。催涙ガスなどで市民を死傷させた者、それを命じた者の処罰。
 4. 平和的デモ参加者の逮捕の停止。
 5. すべての政治犯の即時釈放。
 6. 最近逮捕された大学生の釈放。
 7. 非常事態の解除。
 8. 不動産売買、経済活動にかかる治安当局の認可制の廃止。
 9. 減税。
 10. 汚職撲滅に向けた断固たる措置の実施。
 11. (ニカーブ着用を理由に)解雇された女性教員の復職。
 12. 亡命者の帰国許可。
 13. 所有権の剥奪を認めた1979年法律第60号(2000年法律第26号による改正)の廃止。
 14. 土地価格の見直し。
 15. ダマスカス県にあるダルアー県方面の旅客バス・ターミナルのアッ=スーマリーヤからの移転。
 16. ヒジャーズ鉄道公社のスーク・アッ=シュハダーの店舗の処遇改善。
 17. 社会福祉部門への非常勤労働者の採用。

 しかし、『アフバール・アッ=シャルク』(3月22日付)は、名士たちの話として、バアス党シリア地域指導部の使節団がダルアーの市民を虐殺すると脅迫したと報じる。

 ファールーク・アッ=シャルア副大統領は記者会見を行い、「ダルアーで発生した不幸な出来事」に対して遺憾の意を示すとともに、「政府がこの事件を収束させるべく迅速に対処し、混乱を発生させようとする試みを遮断しようとしている」と述べた。またアラブ諸国のデモに関して、「祖国建設のためのインセンティブでなければならず、市民の統合や結束に抵触すべきでない」と述べた。

 一方、ムハンマド・ナージー・アル=アトリー首相はアッ=ドゥンヤー・チャンネルで「国民統合を解体しようと計画している者がいる」としたうえで、「ダルアーの市民が求めている愛国的要求を利用して、それをまったく別の問題にすり替えようとする集団がいる」と指摘、こうした動きが近隣諸国などからもたらされていることが明らかになりつつあると述べた。

 ラタキアの有識者ら数十人が共同声明を出し、国内での破壊行為に反対の意思を表明するとともに、アル=アサド大統領に対して、国民対話開催のイニシアチブをとり、民主的市民国家建設に向けた議論と計画の策定を行うよう呼びかける。

 同声明に署名したのは、ナビール・スライマーン氏、ムンズィル・ミスリー氏ら。


2011年3月23日

 ダルアー県では、複数の通信社が人権活動から得た情報によると、ダルアー市のアル=ウマリー・モスク前で座り込みを行う人々とデモ犠牲者の葬儀に参列した人々に治安部隊が発砲し、少なくとも15人が死亡した。

 この二つの事件に関して、SANA(3月23日付)は公式筋の話として、「外国勢力」が「嘘を放送」し「虐殺が行われたと主張」することで、市民を煽動しようとしている、と報じた。同報道によると、「武装集団」がアル=ウマリー・モスク近くで救急車に乗った医療スタッフを襲撃し、医師1人、衛生士1人、救急車ドライバー1人を殺害した。これに対して現場近くの治安部隊が応戦し、武装集団の多くを負傷させ、数人を逮捕したが、その際兵士1人が殉職した。また武装部隊が「ダルアー市で市民を脅迫し、殺戮、窃盗、放火を行う武装集団の追跡を行った」としたうえで、武装集団がアル=ウマリー・モスク内に武器弾薬を隠し、子供たちを誘拐し「人間の盾」として利用したと報じた。

 またシリア・アラブ・テレビは押収した武器、爆弾、装備を公開し、それらがモスクで発見されたと報じた。しかし活動家らは、デモが平和的で武器は存在してないと反論している。一方、SANA(3月23日付)によると、「外国勢力がダルアーの状況に関して嘘を広め…、住民を扇動、脅迫しようとした。しかし住民は武装集団を追跡する治安部隊と協力している」。公式筋が伝えたところによると、「100万通以上の携帯電話のメッセージが外国から送られてきた。そのほとんどがイスラエルから発信されており、シリア人に、モスクを利用して暴動を行うよう呼びかけていた」。

 しかし活動家らは、治安部隊がモスクで座り込みをする人々を排除するために攻撃したと非難した。ある人権活動家はAFP(3月23日付)に「シリアの治安部隊がアル=ウマリー・モスク前で座り込みを行う人々に対して早朝に行った攻撃による死者は6人で、その内訳は女性2人、幼児1人、医師1人、治安部隊隊員2人である」と語った。また早朝に殺害された犠牲者の葬儀から戻る途中で「参列者に治安部隊が発砲して6人が殺された」と述べた。一方、別の活動家によると、「アル=ウマリー・モスク前で13人が死亡し、そのうちの少なくとも5、6人が参列者に対する攻撃の犠牲者である」という。さらにもう一人の活動家は、死者が「ダルアー市で11人、近隣の村々で2人」と述べた。一方、目撃者によると、早朝に民間人が殺害されたのを受け、住民と連帯するために北部からダルアー市内に行進してきた若者数百人に対して、治安部隊が発砲した。

 また活動からはシリア公式筋の報道を否定し、電話回線、電気が攻撃前に遮断されたと指摘し、シリア治安部隊がダルアー市内のアル=ウマリー・モスク前で座り込みを行う人々を排除するため攻撃したと非難、犠牲者の一部の氏名を公表した――「アリー・アル=マハーミード博士、ターヒル・アル=ムサーラマ氏、マーヒル・アル=ムサーラマ氏、ウマル・アブドゥルワーリー・アル=ムサーラマ氏、アル=ムサーラマ氏(女性、名前は不明)、マーリク・アクラード氏、アシュラフ・アル=ミスリー氏、アリー・アッ=ラワーシド氏、ハーティム・アル=マハーミード氏、アブー・ヌブード氏(女性、名前は不明)」。

 住民の一人によると、犠牲者のなかに、アリー・ガッサーブ・アル=マハーミード氏も含まれているという。同氏はダルアー市の名望家出の医師で、早朝に発生した攻撃での負傷者治療を支援するため旧市街のモスクへ向かっていた。

 なお、複数の消息筋によると、ダルアー市で自由を求めるデモが発生し、数百人が参加した。ダルアー市のデモはアル=ウマリー・モスク前で行われたが、治安部隊が強制排除に乗り出し、「デモ参加者はモスクに退散した」。シリア人権監視団によるとデモ参加者の数は1,000人に達した。

 また複数の消息筋によると、ナワー市でも自由を求めるデモが発生し、数百人が参加した。

 国内の反体制活動家がダルアー市などでの反体制運動に対する武力弾圧を非難する声明を出す。声明は「シリア国民への声明」と題され、「シリア国民の権利、そして自由、公正、民主主義を求める若者の平和的インティファーダに対する弾圧行為」を非難し、アル=アサド政権に、戒厳令解除、政治犯釈放、一般的自由の保障、複数政党制の実現、汚職撲滅などを実現するための早急な改革を求める。

 声明にはハイサム・アル=マーリフ、ジャウダト・サイード氏、マアーッズ・アル=ハティーブ・アル=ハサニー、ガッサーン・アン=ナッジャール、ダアド・ムーサー、ムハンマド・アル=アンマール、ヤースィル・アル=アイティーが署名。

 複数の弁護士たちが明らかにしたところによると、当局はダマスカスの内務省本舎前で先週政治犯釈放を求めて行われた平和的デモの参加者6人を釈放した

 アル=アサド大統領のいとこで亡命中のリーバール・アル=アサド氏(民主主義・自由のための機構代表)は、「アル=アサド政権には改革か、崩壊しか選択肢はない」と述べる。

 シリア・ムスリム同胞団のアリー・サドルッディーン・アル=バヤーヌーニー前最高監督者は『シャルク・アウサト』(3月23日付)の電話取材に応え、「エジプト、チュニジア、リビアで革命を発生させた要因はシリアにも存在する。自由の欠如、専制、腐敗、貧困、失業はシリアにも存在する。また反体制活動家の逮捕も続いている。改革の約束は全く実現されてない」としたうえで、「改革はシリアではあまりに遅れている。国民の前には現状に対するインティファーダしかない。改革要求が実現するまで各都市での民衆のインティファーダは止まないだろう」と述べる。

 治安当局はアフマド・アブ・アル=ハイイル(本名アフマド・ムハンマド・フザイファ)氏(バーニヤース市出身、ダマスカス・イスラーム・アル=ファトフ学院学生)をダマスカスの自宅で逮捕した。フェイスブックを通じてダルアー市での反体制デモを支持する活動を行ったのが逮捕の理由。

 治安当局は人権活動家のマーズィン・ダルウィーシュ氏を尋問ののち逮捕。

 シリア・クルド人権委員会、シリア民主的自由人権擁護諸委員会、シリア・クルド人権・一般的自由擁護機構(DAD)、シリア人権機構(Maf)は共同声明を出し、3月半ば以来の活動家らの逮捕を非難、釈放を求める。

 シリア・アラブ・テレビはアル=アサド大統領が政令第120号(2011年3月23日)を発令しダルアー県のファイサル・クルスーム県知事を解任したと発表した。DPIなど複数のメディアが3月20日にすでに解任したとの報道を流していた。


2011年3月24日

 ダルアー県では、ダルアー市でアル=ウマリー・モスクでの弾圧の犠牲となった9人の葬儀が行われ、数万人が参列し、その後、市内で街頭行進を行った。

 外国メディア特派員の市内での取材は制限され、AP通信記者が午後に散発的な銃声を聞いたと報じただけである。これらの特派員は軍・治安部隊高官が随行するかたちでアル=ウマリー・モスクへの訪問を許された。道中、市内の店舗はすべて閉められ、幹線道路には車はほとんど走っていなかった、という。また兵士と警官が市の入り口に検問所を設置し、道路は閉鎖されていた。

 ロイター(3月24日付)は、前日までにアル=ウマリー・モスクを制圧した軍・治安部隊が同モスクからの撤退を開始したと報じた。

 3月23日早朝にアル=ウマリー・モスクで殺害されたハーリド・アル=ミスリー兵卒(ヒムス県タッルカラフ市出身)に関して、『アフバール・アッ=シャルク』(3月24日付)は、モスク襲撃命令を拒否したために殺害されたとシリア人権委員会が発表したと報じた。

 ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官が死者数を「10人」と述べたのに対して(後述)、人権活動家のアイマン・アル=アスワド氏はAFP(3月24日付)の電話取材に対して、(23日までのダルアー市での弾圧で)「100人以上が殺害された…。ダルアー市では殉教者を埋葬するのに1週間はかかるだろう」と述べた。

 また別の活動家は、「死者は150人を越えるだろう…。犠牲者の多くは、ダルアー市の近隣の村々から葬儀に参列するためにやってきたが、治安部隊が彼らに発砲した」と述べた。

 さらにもう一人の活動家は、「数万人が周辺の村々からやって来て、アル=バリード交差点と県知事邸交差点にさしかかったところを治安部隊に発砲された」と述べた。同活動家によると、ダルアー市には、タフス村、ヒルバト・ガザーラ村、アル=ヒラーク、ジャースィム村、インハル村などから人々が訪れたという。

 複数の消息筋によると、負傷者、行方不明者の多くは、政治治安局ダルアー支部やバアス党のビル前で抗議行動を行っていた、という。

 シリア・クルド人権委員会、シリア民主的自由人権擁護諸委員会、シリア・クルド人権・一般的自由擁護機構(DAD)、シリア人権機構(Maf)は共同声明を出し、ダルアー市などで行われている抗議行動への支持を表明、市民の殺戮・暴行の真相を調査するための委員会設置、非常事態令・戒厳令解除、すべての政治犯・言論犯・良心犯の釈放、例外法廷の廃止、平和的デモを保障する法律の制定、クルド人の権利回復、政党法制定などを求める。

 シリア・クルド・イェキーティー党が声明を出し、ダルアー市などでの反体制デモへの支持を表明。

 ゴラン高原住民46人が声明を出し、「祖国がそのくびきから解放されることなく、ゴランの解放はない」と述べ、反体制デモへの支持を表明した。

 バッシャール・アル=アサド大統領は24日夜、給与引き上げ、国境地帯への国民の往来手続の簡略化などに関する政令を発令した。またこの措置に先立って、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官が「戒厳令施行停止の早急の検討」、「情報法および政党法の制定」、「司法の強化、恣意的逮捕禁止」など、政治に関する一連の決定を発表し。さらに、これらの決定に加えて、生活福祉状況改善に関する複数の決定がなされたことを明らかにした。そのなかには、ダルアー住民の意見を聴取するための「最高指導委員会の発足」が含まれており、ダルアーでの「事件の状況、曖昧な点の究明、そして事件発生に関与した者の処罰が行われるという。

 シャアバーン大統領府政治情報補佐官は、午前中と晩に二度にわたって内外の記者団を前に会見を行った。

 バアス党シリア地域指導部の会合後に行われた午前中の記者会見において、シャアバーン補佐官は同会合で「政治情勢の進展、国民福祉の現状、政府の施政」を審議されたとしてうえで、以下の通り述べた。

 「党指導部は二段階からなる一連の決定を下した――第1段階は「生活・福祉の領域」に関する決定で、そのなかには最高指導委員会の設置が含まれている。同委員会の任務は、ダルアー市民と連絡をとり、意見聴取を行い、事件の状況、その曖昧な点を究明し、事件発生に関与した者、任務を行った者の処罰することにある。またこれ以外にも、公務員の賃金の即時引き上げおよび福利厚生のための資金調達、青年層失業者への雇用先の創出や臨時雇用者の正規雇用などを通じた就労機会増大のため必要な資源の確保、政府および地方自治体の施政の広範な矯正の実施とそのための早急な決定が行われる」。

 「第2段階の決定は「政治レベル」に関するもので、腐敗一掃のための新たな効率的しくみの構築、戒厳令施行停止の早急の検討、祖国と国民の安全を保障するための法制定などが含まれる。また同決定のなかには、政党法案の準備、さらなる自由、透明性を求める国民の意思に合致した新たな情報法の制定、国民の往来手続の簡略化するための国境地帯に関する政令第49号の改正およびその適用への不満の解消」も含まれている。また政治決定の6番目の項目として、司法の強化、恣意的逮捕禁止、国民が抱える案件の迅速な処理があげられている。

 シャアバーン補佐官は『アル=ハヤート』(3月25日付)などの質問に対して、一連の決定は発令とともに実施に移されると述べた。

 また最近発生した事件の調査は「進行中」と述べたうえで、「ダルアー市民をはじめとするシリア国民が行い得る当然の要求があり、それは平和的且つ期待に添うような速度で対処されるべき問題である」としつつも、「シリアの安定を乱そうとする者の意見とは相容れない」かたちでこれらの決定が成されたことを明らかにした。また「外国からシリアへ武器や資金が流入している確かな証拠がある…。武装活動が行われており、モスクが武器庫として利用され、治安部隊や医師が発砲を受けている…。外国がダルアーを選んだのは、資金や武器を流入させるに好都合な国境付近に位置するという地理的な理由であろう…。アラブ諸国や外国のメディアが「シリアを標的とすべく…、メディアを動員している」と述べた。

 またダルアー市での死者数に関して「昨日晩の段階で9人が死亡したが、今日重傷を負っていた1人が死亡し、犠牲者数は10人になった」と述べた。

 『ニューヨーク・タイムズ』(3月24日付)は、ある顧問の話として、アル=アサド大統領がダルアー市でのデモ参加者に対して発砲しないよう命令していたと報じる。

 ムハンマド・ナージー・アル=アトリー首相はアッ=ドゥンヤー・チャンネルのインタビューに答え、ダルアーでのデモに関して、県民の要求のなかには当然のものがあり、内閣は、適切な対処方法を検討し、正当な要求については内閣のプログラムの枠内で対応すると指摘した。


2011年3月25日

 AFP(9月25日付)によると、ダルアー県アッ=サナマイン市で金曜の礼拝の直後にデモが始まり、デモ参加者と治安部隊が衝突、10人が殺害された。また同消息筋によると、ダマスカス県、ヒムス市、アレッポ市、バーニヤース市、ラタキア市など複数の都市でダルアー市との連帯を求める抗議デモが発生した。

 ダルアー県では、人権活動家がAFP(9月25日付)に明らかにしたところによると、アッ=サナマイン市からダルアー市に向かっていた17人のデモ参加者が治安部隊の発砲で殺害された。また「治安部隊はダルアー県庁前で集会を行ったデモ参加者に集中砲火を浴びせた」。一方、別の目撃者によると、「20人以上が殉教者」となり、治安部隊は無差別に発表したという。AP(9月25日付)がもう一人の目撃者の証言として伝えたところによると、「10,000人以上がダルアー市内の広場でデモを行い、参加者はハーフィズ・アル=アサド前大統領の銅像を倒し、焼き撃った」。また「治安要員とバアス党(ダルアー)支局本部にいた何人か要員がデモ参加者に発砲し、少なくともその一人が反撃にあった」。

 ダルアー市住民の一人が電話でAFP(9月25日付)に述べたところによると、「数十人の葬儀参列者」がアル=ウマリー・モスクで行われた、市内での衝突で犠牲者2人の葬儀の礼拝後に「君に魂と血を捧げよう、殉教者よ」と叫んだ。AFPはまた、ダルアー市に隣接するアズラア地区で軍の大部隊が展開し、市内に向かう各村の分岐路に軍用バスが配置されたと付け加えた。

 ダルアー市で3人の青年がハーフィズ・アル=アサド前大統領の銅像を破壊した。

 ダーイル市では、「デモ参加者300人がオートバイ数十台に乗って街頭に出て、『ダーイルとダルアーは恐れない』と連呼し、児童たちがクーフィーヤを振った。また「シャイフ・ミスキーン村では数十人が集まり、車に乗ってダルアー市に向かっていった」。

 ダマスカス県では、AFP(9月25日付)によると、約300人が旧市街の中心に位置するウマイヤ・モスクでの金曜礼拝の後、アル=ハミディーヤ市場に向かって「アッラー、シリア、自由のみ」、「ダルアーはシリアだ」、「我々はみなダルアーの殉教者だ」と連呼しながらデモを行った。また「少なくとも5人が逮捕された」。インターネット上にはダマスカス市内にあるアッ=リファーイー・モスクでの別のデモの映像が公開された。またAFP(9月25日付)が複数の目撃者の証言として伝えたところによると、治安部隊がダマスカス中心のアマーラ地区でのデモを強制排除した。

 ダマスカス郊外県では、複数の目撃者によると、治安部隊はアル=マアダミーヤ市で3人を殺害した。住民の一人は「ダルアーでの殺人を非難する住民のデモが発生したら、(政権支持者が乗った)車列がアル=マアダミーヤに入ってきた」と述べている。またAFP(9月25日付)が複数の目撃者の証言として伝えたところによると、アッ=タッル市ではダルアー市との連隊を求める約1,000人がデモを行った。

  『クッルナー・シュラカー』(3月30日付)は、ドゥーマー市のデモに参加したマムドゥーフ・アドワーン氏(25歳、作家マルワーン・マムドゥーフの息子)が逮捕・拘束されたと報じた。

 ハマー県では、ハマー市でデモが発生し、住民によると、デモ参加者は金曜礼拝の後に街頭に出て、自由とダルアー支持を叫んだ」。

 ラタキア県では、シリア人権機構によると、先週金曜に引き続き「約3,000人が海岸のバーニヤース市でデモを行った」。

 このほか、複数の衛星テレビ局やインターネット・サイトがヒムス市、ラタキア市の街頭やモスクでのデモの映像を公開した。デモには数千人が参加したという。

 なおフェイスブックでは、「誇りの金曜日」と銘打ったデモへの参加が呼びかけられていた。フェイスブック上の「シリア青年連合」と名付けられたページで公開された声明は「政権を完全に一掃し、すべてのシリア国民を代表する暫定政府を発足して国を指導し、自由を保障し、戒厳令を解除し、政治犯を釈放する」ことが求められた。

 また「シリア革命2011」ページは、「シリア革命を収束させ、喜劇じみた方法で国民の要求に応えるのを回避しようとしている。しかし、彼らは国民が自由を手にするまで街頭に出て引き返さないことを知らない」と非難し、24日に発表されたアル=アサド政権の改革プログラムを拒否するとともに、街頭でのデモを主唱した。

 クルド人シャイフ、ムルシド・アル=ハズナウィー氏はユーチューブ(http://www.youtube.com/watch?v=Bn-5iBJZNSk&feature=player_embedded)で反体制デモへの参加を呼びかけた。

 シリア・クルド国民行動統一機構は声明を出し、反体制デモへの支持を表明。

 クルド民族主義諸政党は「シリア・クルド諸政党」(Majmū‘ al-Aḥzāb al-Kurdīya fī Sūrīya)の名で共同声明を出し、反体制デモへの支持を表明。

 シリア・インティファーダ支援国民イニシアチブ委員会(シリア・ムスリム同胞団、バヤーヌーニー)は25日に声明を出し、反体制デモでの犠牲はアル=アサド大統領に責任がある、と非難。

 各地での反体制デモに対抗するかたちで、各県でバッシャール・アル=アサド大統領の改革路線(24日に発表)を支持する行進が組織された。

 SANAによると、ダマスカスをはじめとする各県で、「昨日(24日)に出された政令や決定の意義、アル=アサド大統領の指導のもとにシリアが享受する国民統合、シリアを標的とする外国の動きに断固として立ち向かう政権の姿勢を支持するための行進」が行われた。また参加者が「シリアの治安、安定、国民統合を標的として、外国がシリア国民に対して行う組織的な働きかけを拒否する姿勢を明示した」としたうえで、「経済、政治、福祉、生活にかかわる決定と政令はシリア国民の意思に合致しており、(中東)地域が直面する様々な事件へのシリア国民の政治的・経済的関与を伴うものである」と報じた。

 SANAによると、「複数の県での多くの国民が行った集会のなかには、地元の要求を掲げ、改革政策や腐敗撲滅の早期実施を唱道するものがあった」として、反体制デモがあったことを暗に認めた。しかし外国の「メディアや幾つかの通信社が偽のニュースを流し、シリアの現状に関する偽りの情報を報道し、福祉、経済、政治に関する決定と政令が出された直後にシリア国内を包んだ肯定的な雰囲気を乱すべく無秩序と暴動を喚起した」と非難した。

 ムフスィン・ビラール情報大臣は、「テロリストの逮捕」によって各都市は平静さを取り戻したと発表した。また「彼らが何者だったのか近く世界に公開する」と述べた。

 ブサイナ・シャアバーンは『アル=ハヤート』(3月26日付)の取材に対して、アル=アサド政権が「祖国の屋根の下で行われるあらゆる問題、要求を議論する用意がある」と述べ、国民の要求に応じた「日程」を設けて改革が実施されることを強調した。

 共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン師やムハンマド・サイード・ラマダーン・アル=ブーティーがシリア・アラブ・テレビに出演し、ダルアー市住民に対して、同市での出来事に耐えるよう呼びかけるとともに、「見ず知らずの者に従わないよう」、「内乱(フィトナ)」に荷担しないよう警鐘をならした。


2011年3月26日

 ラタキア県では、ラタキア市で2人が殺害された。人権活動家のアンマール・カルビー氏は、カイロのロイター(3月26日付)の取材に対して、この2人がバアス党ラタキア支部ビルに放火しようとして治安部隊に射殺されたと述べた。

 しかし、SANA(3月26日付)は、シリア高官の話として、「武装集団がラタキア市内の幾つかのビルの屋上を占拠し、通行人、市民、治安部隊に発砲し」、午後に「武装集団の狙撃手」の発砲により、「2人が死者、2人が負傷」したと報じた。

 ダルアー県では、ダルアー市で再びデモが発生した。目撃者によると、同市では、市内の主要な広場の一つで座り込みを行い、「国民は政権打倒を望む」と書かれた旗などを掲げていたデモ参加者を排除するため、治安部隊が催涙ガスを発射した。

 ダルアー市中心部で数百人がデモに参加し、バアス党ダルアー支部や警察署に放火した。

 また、人権活動家によると、タファス村では、「数千人が犠牲者3人の葬儀に参加し、同村内の警察署に放火した」。

 ヒムス県では、ヒムス市のハーリド・ブン・アル=ワリード・モスクでの礼拝を終え、いつも通りに街頭に出た市民約60人が逮捕される。逮捕された市民はデモを行っていなかったという。

 フェイスブックの「シリア怒りの日」や「シリア革命2011」は、すべての都市で26日に「ダルアー市を救援」するため「民衆インティファーダ」を行うよう呼びかけた。しかしダルアー市、タファス市、ラタキア市以外では大規模なデモは発生しなかった。

 ダマスカス宣言在外国民会議のアブドゥッラッザーク・イード議長は『ドイッチェ・ヴェーレ』(3月26日付)のインタビューに応え、シリア国内での反体制デモに関して、「これらの都市は沈黙を打ち破り、恐怖の壁を破壊した」と指摘するとともに、アル=アサド政権による改革プログラムの提示に関して、「時間稼ぎ」に過ぎないと批判した。

 ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報担当報道官は、複数の記者との会見で、「シリア特有の生活様式を標的とすることで、シリアに暴動をもたらそうとする企てがあることは明らか」としたうえで、この動きが「新しいものではなく、シリア国民はその存在を常に意識しており、このような破壊行為や標的は克服されるだろう」と述べた。また「平和的なデモの権利はシリアのすべての国民に保障されている。しかし現在起きていることは宗派主義的な暴動を扇動し、治安、安定、国民生活を標的としている」と指摘し、「シリアはその治安と安定が奪われることを認めない」と強調した。さらに「ほとんどのシリア国民は先日宣言された改革を大胆な改革だと見ている。我々はシリア国民が望む物を支持し、その実現のために働く」と付け加えた。

 SANA(3月26日付)によると、シリア・アラブ・テレビは「シリアの幾つかの都市で発生した事件での逮捕されたのが、シリア人でない様々な国籍の外国人であることが判明した」と報じ、逮捕者のなかに「シリアで就労する米国籍のエジプト国民であることが判明し、この人物が今回の事件に先立ってシオニスト政体(イスラエル)を訪問し、外国から資金を得てシリアに関する写真やビデオを送信していたことを認めた」と報じた。

 SANA(3月26日付)は、ユースフ・アル=カラダーウィーが金曜日(25日)の説教でシリアでの出来事に干渉したことに複数のシリア消息筋が「大いなる不快感」を表明し、「宗教関係者に暴動を扇動する権利などない」と非難したと報じた。

 複数の人権活動家はシリア政府が3月25日晩にイスラーム主義者やクルド人を含む260人の政治犯を釈放したことを明らかにした。

 これはシリア政府が数日前に宣言した一連の措置実施の第一歩と見られる。

 ある弁護士が明らかにしたところによると、釈放者のなかには「イスラーム主義者が含まれ、彼らは刑期の4分の3を減刑されて出所した」。またシリア人権連盟のアブドゥルカリーム・リーハーウィー会長がAFP(3月26日付)に述べたところによると、「釈放された者のなかにはクルド人14人が含まれ…、その大多数がイスラーム組織に属するという理由で逮捕されていた」。彼はまた「この措置は、シリアにおける公共の自由にかかわる状況改善のため先日なされた一連の約束の始まりとなる」と述べた。


2011年3月27日

 複数の住民が述べたところによると、ダルアー市やラタキア市に、軍・治安部隊、ムハーバラートの増援部隊が派遣され、市内制圧を支援する一方、監視態勢を強化し、大規模なデモは発生しなかった。ただし、ダルアー市内には、戦車、兵員輸送車輌は投入されていないという。

 複数の通信社によると、衛星テレビ局アフバール・スーリーヤは、当局が約300人を逮捕し、そのなかにはイラク人、ヨルダン人、レバノン人、アルジェリア人が含まれていたと報じた。彼らは3月26日(土曜日)、ラタキア市で、ビルの屋上を占拠し、通行人に発砲したという。

 『クッルナー・シュラカー』(3月27日付)は、「クルド青年革命」を名乗るグループが、フェイスブックなどでダルアー市との連帯を表明するため、アル=カーミシュリー市での座り込みを呼びかけたと報じる。

 アラブ社会主義連合民主党は声明を出し、「平和的な手段による愛国的、民主的な運動のただ中にを見出す」と述べ、反体制抗議行動支持を表明。

 人民議会の審議で、ユースフ・アブー・ルーミヤ議員(75歳、ダルアー県選出、無所属)が、ダルアー市で治安部隊が「執拗に」デモ参加者に発砲したと非難した。

 アブー・ルーミヤ議員は「ハウラーン地方で起きているのは、大統領ではなく、ヘリコプターを投入して市民に発砲した…ダルアーの政治治安局の無思慮に抗議するものだ」と述べた。

この発言はYoutubeで配信された。

 大統領府声明によると、バッシャール・アル=アサド大統領はクウェートのフバーフ・アフマド・ジャービル・スバーフ首長、バハレーンのハマド・ブン・イーサー・アール・ハリーファ国王と電話会談した。同声明によると、スバーフ首長は「クウェートが治安と安定を揺るがそうとする試みに対抗するシリアを支持するとの意思」を示し、この試みを退けるシリア政府および国民の能力を信頼していると述べた。一方ハマド国王は「アル=アサド大統領に対して、バハレーンが治安と安定を標的とした陰謀に立ち向かうシリア政府および国民を支持し、この陰謀を排除し、克服するシリア国民の意思と能力を信頼している」と述べた。

 SANA(3月28日付)は、公式筋の情報として、「武装集団が2日間にわたってラタキア市民、街区を攻撃し、治安部隊兵士、市民、10人と、武装集団メンバー2人がした。同集団は市内を徘徊し、家々の屋根を占拠して、市民に無差別に発砲、市民をパニックに陥れた…。約200人が負傷した。そのほとんどが治安要員で、武装集団はまた、ラタキア市内の公共施設、私有施設、福祉施設、焦点を破壊し、家々に押し入り、住民を脅迫した」と報じた。またその際、市内の国立病院も襲撃され、多数の救急車両や医療クルーを攻撃した、という。しかし、「ラタキア市民は、すべての地区で治安部隊に協力し、武装集団の居場所を知らせ、メンバー多数の逮捕、尋問に寄与した」。

 AFP(3月27日付)によると、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報顧問は、ラタキア市での3月26日(土曜日)の事件に関して「治安要員と市民2人、武装した男2人がラタキア市の住民や市街地に対する武装集団の攻撃によって死亡した」と公式筋の発表を繰り返した。シャアバーン顧問はまた「攻撃の背後には過激派がおり、国内に宗派主義的亀裂をもたらそうとしていた」と疑った。そのうえで「非常事態令解除は決定済みだが、それがいつ実施段階に入るかは分からない」と付言した。

 シリア・アラブ・テレビの報道によると、米国籍を持つエジプト人は外国から金銭を受け取り、シリアで撮影した映像を送っていたという。シリア・アラブ・テレビで公開されたムハンマド氏の証言映像で、同氏はインターネットでコロンビア人からダマスカスでのデモの映像を撮影したら100EPの報酬を与えると持ちかけられたと述べた。

 これに対して、アブー・バクル・ラドワーン氏(エジプト人)が3月27日晩にアル=アラビーヤの電話取材に対して、息子のムハンマド氏がダマスカスで3月25日に逮捕されたと語った。ムハンマド氏はウマイヤ・モスクで発生したデモを携帯電話のデジカメで撮影しただけであるにもかかわらず、シリア当局はイスラエルのスパイとの容疑をかけたという。しかし、アブー・バクル氏は、ムハンマド氏がヨルダン経由でイスラエルに入国したことを認める。

 ムハンマド氏は米国生まれの32歳で、テキサス大学を卒業。米在住。石油技師。

 AFP(3月27日付)はミシェル・シャンマース弁護士の話として、3月16日に内務省舎前で座り込みを行い「ダマスカスで逮捕されたディヤーナー・アル=ジャワービラ女史ら17人の釈放を当局が決定した」と報じた。アル=ジャワービラ女史の逮捕は出身地であるダルアー市でのデモを激化させる原因ともなった。この措置は、3月23日の女性参加者釈放に次ぐ動きである。しかし、シャンマース弁護士は9人が依然身柄拘束中で、そのなかには人権活動家のスハイル・アル=アタースィー女史、ナーヒド・バダウィーヤ女史が含まれていると付け加えた。


2011年3月28日

 ダルアー県では、現地の目撃者によると、シリア治安部隊がダルアー市で非常事態反対を連呼するデモ参加者数百人に発砲した。デモ参加者は市内の広場に表れ、自由を要求し、戒厳令を拒否するシュプレヒコールを繰り返し、治安部隊は数分にわたって空に向かって威嚇射撃を行ったが、デモ参加者は発砲が終わると、再び抗議行動を続けたという。

 ダルアー市内の治安部隊はその後規模を縮小させていたが、住民が明らかにしたところによると、再び増強されたという。ある商人は、ダルアー市でのデモの中心地となったアル=ウマリー・モスクを指さして、治安部隊が「モスク近くのあらゆる群衆に向けて弾丸を浴びせた」と述べた。ダルアー市住民の一人でモスクの近くに家を持つアブー・タマーム氏によると、兵士と治安要員が「ほぼ1メートル間隔で」配置されている。アル=ジャワービラ家の別の市民によると、狙撃手が重要な施設の屋上に再配備されたため、「誰も動こうとはしなかった」。ダルアー市の商業地区は麻痺状態となっており、またシリア・ヨルダン国境の往来も減少しているという。

 しかしインターネット上では、ダルアー市などでハーフィズ・アル=アサド前大統領の像が破壊される映像、アル=アサド大統領および前大統領の写真が破られる映像、マーヒル・アル=アサド大佐を批判するシュプレヒコールを連呼する市民の映像などがアップされ続けた。

 http://www.youtube.com/watch?v=D57SZpiH0Lo
 http://www.youtube.com/watch?v=IsiFxi9uRGg
 http://www.youtube.com/watch?v=9flGn0y2_d0&feature=player_embedded#at=61
 http://www.youtube.com/watch?v=H9_BOjkD2wY

 アフマド・バドルッディーン・ハッスーンがダルアー県のアッ=サナマイン市を訪問し、犠牲者遺族を弔問。

 『アル=ハヤート』(3月29日付)によると、ラタキア市は平静を取り戻した。市内商業地区の中心に位置するアッ=シャイフ・ダーヒル地区には、武装集団と治安部隊との激しい交戦による破壊や放火の痕跡が残っているという。環境社会開発センターのイサーム・フーリー調整役はAFP(3月28日付)との電話で、「市内で次第に普通の生活が戻りはじめ、門を開けた学校もある」と述べたが、「住民は子供たちを通学させることをいまだ恐れている」と指摘した。また「開店している商店もあり、車の往来も各地区で見られる」と付け加えた。

  しかし『シャルク・アウワト』(3月29日付)はラタキア市アッ=スライバ広場で約2,000人が宗派主義反対の集会を行ったと報じる。

 『シャルク・アウワト』(3月29日付)は、ヒムス県ヒムス市のアン=ナーウーラ市場とアル=マスクーフ市場で28日、平和的座り込みを行おうとした市民多数(30人以上)が逮捕されたと報じる。また数百人が参加したこの座り込みに対して、治安部隊が発砲したという。

 シリア人権委員会は声明を出し、3月25日のヒムス市でのデモ発生後、多くの市民が失踪したと発表する。

 シリア・ムスリム同胞団が声明を出し、アル=アサド政権による各地でのテロ弾圧を批判、犠牲者に哀悼の意を示すとともに、「現体制のもとで武器弾薬の貯蔵はゴラン解放のために自由でなされてきたが、国民、子供たちを殺すために用いるためではない」と非難した。

 ファールーク・アッ=シャルア副大統領はアル=マナール・チャンネル(ヒズブッラーのテレビ放送)で、バッシャール・アル=アサド大統領が2日以内に「シリア国民の幸福向上」のための重要な諸決定を発表すると述べた。

 AFP(3月28日付)によると、人民議会のムハンマド・ハバシュ議員は、「政権にどのような措置を講じるのか明示させるよう」人民議会に求めるべきだとしたうえで、「我々は大統領が人民議会に来て、必要な手順について説明するよう求めた」と述べた。また「国民を宗派に分断し亀裂を助長することをねらったシリアに対する宗派主義的陰謀」の存在に関して、人民議会には「宗派主義的陰謀を拒否するという一致した立場が存在する」と述べた。

 当局は身柄拘束していたロイターの記者2人を釈放した。女性テレビ・プロデューサーのアーヤート・バスマ氏とカメラマンのイッザト・バルタジー氏は同僚との電話で話したところによると、2人は現在レバノンに向かって越境中で、ともに無事だという。

 DPI(3月28日付)は、シリア政府に近い消息筋が、一部メディアで報じられていたファールーク・アッ=シャルア副大統領殺害を否定したと報じた。

 『アル=ワタン・オンライン』(3月28日付)は、カタルのハマド・ブン・ジャースィム・アール・サーニー首長の代理としてシリアを訪問したタミーム・ブン・ハムド・ブン・ジャースィム・アール・サーニー皇太子がアル=アサド大統領と会談し、ユースフ・アル=カラダーウィー師の発言に関して謝罪したと報じる。

 国内の政権寄りの有識者、芸術家などが、「祖国の屋根の下で」と題した声明を出し、ダルアー市などで続く自由・民主主義を求める平和的デモへの支持を表明するとともに、混乱、破壊をもたらすような煽動に反対の意思を示した。また改革路線への支持を表明し、戒厳令解除、政治犯・言論犯の釈放、政党法制定、国民対話の開始などを求めた

同声明には、ドゥライド・ラッハーム氏、バッサーム・クーサー氏、バースィム・ヤーフール氏、ニダール・サイジャリー氏ら数十人が署名した。


2011年3月29日

 大統領府が声明を出し、バッシャール・アル=アサド大統領が「ムハンマド・ナージー・アル=アトリー内閣の総辞職を受理し、新内閣組閣までの期間、同内閣を暫定移行内閣に任じた」と発表した。

 アル=アトリー内閣の変遷については「シリア内閣」(現代東アラブ地域の政治主体に関する包括的研究:非公的政治空間における営為を中心に科学研究費補助金(基盤研究(B))」を参照。

 SANA(3月29日付)は「100万人規模の民衆大行進」がダマスカス県、アレッポ市、イドリブ市、アル=ハサカ市、ラッカ市、タルトゥース市、ダイル・アッ=ザウル市、ハマー市、アッ=スワイダー市など、シリア各県で行われた、と報じた。ダマスカス県のアル=ウマウィーイーン広場には数十万人が集まった。同行進は「祖国への忠誠」と銘打たれ、アル=アサド大統領支持、大統領が指導する「包括的改革プログラム支持」、「挙国一致」の確認、外国による「暴動扇動」の試みの拒否が訴えられた。シリア国旗が家々のバルコニーや車に掲げられ、プラガードには「挙国一致は試されるまでもない」、「シリアがめざすものはレジスタンスのプログラムがめさすもの」、「腐敗反対、改革プログラム賛成」、「改革賛成、我々はあなたとともにある」などと書かれていた。

 人民議会は今日予定されているアル=アサド大統領の演説に先だって、マフムード・アブラシュ議長のもと臨時会を招集し、「シリアが享受し、最近の事件で強化された挙国一致」、「シリアに対する挑戦や陰謀に立ち向かう能力、国民の生活状況改善のための決定や立法の重要性、腐敗との戦い、戒厳令解除、政治生活への参加拡大」の必要を確認した。

 複数の人権擁護活動家によると、シリア当局は、ダマスカスの裁判所前で3月27日(日曜日)に逮捕されたフサイン・イーサー氏など、反体制デモを支持した弁護士4人を釈放したと述べた。なおシリア人権監視団はフサイン・イーサー弁護士(ダマスカスの裁判所前で逮捕)、ターミル・アル=ジャフマーニー弁護士(ダマスカスのジャーナリスト・クラブで逮捕、スライマーン・ヌハイリー弁護士(ヒムス市のデモに参加したとの理由で逮捕)、ニダール・アッ=シャイフ・ハンムード弁護士(ヒムス市のデモに参加したとの理由で逮捕)、ムハンマド・イブラーヒーム・イーサー弁護士(ダマスカス郊外県でフェイスブック上での活動が原因で逮捕)されたと発表していた。

 『シャルク・アウサト』(3月29日付)は、ダルアー県で反体制運動が最初に噴出した遠因として、ハーフィズ・アル=アサド前大統領のもとで培われていた政権とハウラーン地方の政治エリートとの関係が、アル=アサド政権のもとで崩壊した事実があることを示唆する記事を掲載した。

 この記事によると、Ḥ・アル=アサド政権のもと、ダルアー出身のファールーク・アッ=シャルア、マフムード・アッ=ズウビー、ルストゥム・ガザーラがそれぞれ外務大臣、首相、レバノン駐留シリア軍治安偵察機構課次長(その後課長)に登用され、政権とハウラーン地方の政治エリートの間に「友好関係」が築かれたいたが、アル=アサド現政権のもと、アッ=シャルア外務大臣は副大統領という閑職に追いやられ、アッ=ズウビー首相は「自殺」に追い込まれ、ガザーラは少将に昇進したものの、「反逆罪」で粛清することを脅迫されるようになった、という。

 DP-News(3月31日付)は、29日にラタキア市内のアル=カルア地区、アッ=スライバ地区などで始まった座り込みの解散を説得するために、ラタキア県のリヤード・ヒジャーブ県知事、県議会議員らが現場で市民と対話を行ったと報じた。

 同報道は、ラタキア県議会議員の一人が匿名を条件に以下のように述べたと報じた。

 「座り込みを行っている人々の要求のほとんどは個人的なものだった。住宅、仕事、ヒッティーン(サッカー・チーム)に関するものなどである。むろんこのほかにも、政治犯釈放を求める声もあったが…」。

 同議員によると、ヒジャーブ県知事が政治犯釈放を拒否する姿勢を示すと、座り込みを行う人々は憤慨し、県知事らに投石したという。

 SANA(3月30日付)は、シリア・アラブ・テレビがレバノンのトリポリ市からシリア国内に武器が密輸されていると報じたと伝える。同報道によると、武器密輸にはムスタクバル潮流が関与しているというが、ムスタクバル潮流のアフマド・アル=ハリーリー報道官はこれを否定している。

 『アフバール・アッ=シャルク』(3月29日付)は、タルトゥース県バーニヤース市で反体制デモを指導しているシャイフ、アンス・アイルート師が脅迫を受けていると報じる。

 『アフバール・アッ=シャルク』(3月29日付)は、経済学者のアーリフ・ダリーラ氏(ラタキア出身)が、宗派主義反対のため、ラタキア市で様々な宗派の識者と会談していると報じる。

 AFPやロイター(3月29日付)は、シリアの複数の有識者と人権活動家が「国民誓約」と題した声明を出し、「民主的民生国家の建設」、「多様性の尊重」、「宗派主義反対」、「あらゆる状況下での非暴力」を主唱したと報じた。

 同声明の署名者のなかには、思想家のサーディク・ジャラール・アル=アズム氏、脚本家のムハンマド・ムリッス氏、同じく脚本家のサミール・ズィクラー氏、風刺漫画家のアリー・ファルザート氏が含まれている。また同声明には政治活動家や人権活動家も署名しており、そのなかにはハイサム・アル=マーリフ氏、アーリフ・ダリーラ氏、ミシェル・キールー氏、フィダー・アクラム・アル=ハウラーニー氏、リヤード・サイフ氏、アブドゥルカリーム・リーハーウィー氏、フサイン・アル=アウダート氏、アブドゥルハミード・ダルウィーシュ氏、ガッサーン・ナッジャール氏、ワッザーン・ザイトゥーナ氏、ムンタハー・スルターン・アル=アトラシュ氏、アフマド・トゥウマ氏、ファーイズ・サーラ氏、ファウワーズ・タッルー氏が名を連ねている。

 アラブ社会主義連合民主党のラジャー・アン=ナースィル氏はシャアバーン顧問の記者会見の内容を「依然として曖昧さがぬぐえない」としたうえで、アル=アサド政権が政治的対話を無視して、治安機関を通じた圧力の行使という対話を認めるのみである」と非難した。

 シリア・クルド政治評議会は声明を出し、各地での反体制抗議行動との連帯、支持を表明するとともに、憲法改正を通じたクルド民族の存在の保障、一般的自由の保障、すべての政治犯・言論犯の釈放を求める。


2011年3月30日

 バッシャール・アル=アサド大統領は人民議会で国民に向けて演説を行った。 大統領の演説したのは、シリアの各都市で反体制デモが始まって以降初めて。

 アル=アサド大統領は、シリアが「大きな陰謀に曝されており、その糸は遠い国々や近隣諸国から伸び、その何本かはすでに祖国に至っている。この陰謀はアラブ諸国で起きていることの形式ではなくタイミングを利用している」と警鐘を鳴らした。そのうえで「暴動の鎮圧は国民的、道徳的、合法的義務であり、鎮圧に寄与できるのに何もしない者はすべて暴動の一部をなす」と明言した。

 大統領は「何者かが暴動、改革、日々のニーズを混同した」と指摘した。また改めて改革への支持を表明しつつ、「最速ではなく最善をめざす、我々は急ぎたいが、急かされたくはない」と述べた。そのうえで「危機的状況は、それを制御でき、勝者として脱却できれば、良いことである」と続けた。

 アル=アサド大統領は「シリアは大きな陰謀に曝されている…。彼らは非常に巧みに暴動、改革、日々のニーズという三つの要素を織り交ぜている。大多数のシリア国民は改革を求めている。大多数のシリア国民にはいまだ応えられていないニーズがある…。しかし暴動がこうした問題に介入し、改革と日々のニーズという二つの要素を支配し、それを覆い尽くし始めた。はじめは善意で街頭に出ていた人々が容易に欺かれたのはそのためである。我々は街頭に出たすべての人々が陰謀者と言うことはできない。なぜなら陰謀者は常に少数だからである」と述べた。

 一方、政党法と非常事態(解除)法の草案は以前からあったうえで、「我々は遅れてしまった。否、遅からずこの問題を国民の判断に委ねるだろう。しかしそもそも我々がこれらの改革を望んでいなかったなら、2005年に改革を実行せず、今日圧力のもとで改革を実行する」という問題ではないとしたうえで「問題はルーティーン、怠慢、遅延に関わる問題であり」述べた。さらに「改革が肯定的であることは疑う余地のないことだが、重要なのは、我々がこの改革の内容を知ることにある。我々は正確には何を計画してきたのか? まもなく選挙が実施されるだろう新しい人民議会があり、地方自治体の選挙があり、現段階で総辞職しようとした内閣がある。バアス党地域大会もある。我々は2011年に新たな血導入されると考えていた。これらの新たな血が新たな段階への至らねばならないのである」と付け加えた。

 また次のようにも述べた。「改革はファッションではない。それが地域に及ぶ波を反映しているものに過ぎないなら、その内容のいかんにかかわらず壊滅的だと言える…。障害はない。延滞はない。反対者もいない。反対する者は利権を握り腐敗した者だ。貴方たちは知っているはずだ。そうした一握りの人々が存在したが今はもういないことを…。現在挑むべきは、我々が到達しようとしている改革の質がどのようなものになるのかということに関わっている。また我々は、逆効果にならないよう一過性の現状に改革の作業を従属させることを回避せねばならない。基本的な挑戦とは、いかなる改革を我々が望むかということに関わっている。近く提示される法律をめぐって議論を始める際にシリア人として創意工夫が行われるだろう」。また、戒厳令解除、政党法、情報法など先週木曜日(3月24日)に宣言された政策実施の決意に関して、「挙国一致、腐敗撲滅、情報、就労機会増大」に関わる措置が検討終了後に実施・宣言されるだろう」と述べ、「前内閣はそれを開始し、新内閣ではそれが優先事項の一つになる」と明言した。

 また「人民議会で今、日程を宣言するよう求める者もいるが、いかなる問題であれ日程発表は技術的なものである」と続けた。

 アル=アサド大統領はさらに「暴動の鎮圧は国民的、道徳的、合法的な義務であり、鎮圧に寄与できるのに何もしない者はすべて暴動の一部をなす」と明言した。聖コーランにも書かれている通り、「騒擾は殺人よりもっと悪質であったのだ」。意図しようがしまいがそれに関与する者はみな、祖国での殺戮に荷担している。また中庸な立場をとる者にも居場所はない。問題は国家ではなく祖国に関わるものだ。陰謀は大きく、我々は戦いを望んでいない。シリア国民は平和と友愛を好む国民である。しかし我々は我々自身の大義、国益、原則の防衛に一時たりとも躊躇しない。もし我々が今日戦わねばならないのであれば、喜んで戦おう」と明言した。

 アル=アサド大統領の演説の全文はhttp://www.sana.sy/ara/2/2011/03/31/339278.htmを、英語訳はhttp://www.sana.sy/eng/21/2011/03/30/339334.htmを参照。

 アル=アサド大統領が人民議会での演説を終え、議事堂前から車で立ち去ろうとした際、女性が大統領に近づき、その場が混乱する映像がシリア・アラブ・テレビによって配信される。http://www.youtube.com/watch?v=oyS3WkwZAjMを参照。

 AFP(3月30日付)は、アル=アサド大統領の演説後、約300人が不満の意を表明すべくラタキア県ラタキア市でデモを行った。市内の複数の目撃者によると、「平和と自由」というプラガードを掲げたデモ参加者に治安部隊が発砲、排除した。

 しかし、複数の目撃者によると、軍も現場の近くに展開したが介入はしなかった。一方、住民によると、1台の車が集会現場の近くを通り過ぎる際に発砲したとのことだが、その真偽は定かでない。

 環境社会開発センター所長でジャーナリストのイサーム・フーリー氏はAFP(3月30日付)の電話取材に対して、「(ラタキア市南部)のアッ=スライバ地区で複数の銃声が聞こえたが、詳しいことは分からない」と述べた。

 シリア・アラブ・テレビ(3月30日付)はラタキア市で「武装集団」が発砲したと報じたが、詳細については明らかにしなかった。

 ロイター(3月30日付)は発砲で負傷者が出たと報じ、BBCアラビア語放送(3月30日付)は複数が死亡したと伝えた。

 『アフバール・アッ=シャルク』(3月30日付)によると、ラタキア市では、アッ=スライバ地区などで抗議の座り込みが恒常化している、という。

 シリア人権委員会は声明を出し、ラタキア市で25人の市民が殺害されたと非難した。

 ダルアー県ダルアー市でも、アル=アサド大統領の演説直後に不満の意を示すデモが発生する。『アフバール・アッ=シャルク』(3月30日付)によると、数千人が参加。

 ハイサム・マーリフ弁護士はAFP(3月30日付)の取材に対して、アル=アサド大統領の演説が「何も言っていない。前にも聞いたことがある。彼らはいつも変革の必要があると言い、何かしなければならないと言うが、実際には何も起きない」と述べ、失望感を露わにするとともに、今後もデモは続くだろうと述べる。

 シリア・クルド進歩民主党(アブドゥルハミード・ダルウィーシュ派)はに声明を出し、アル=アサド大統領の演説内容を不十分と非難、すべての政治犯の釈放、非常事態解除、国籍を剥奪されたクルド人の権利回復、政党法制定を求める。

 ミシェル・シャンマース弁護士はAFP(3月30日付)に対して、3月16日の内務省前で抗議行動を行い逮捕されていた政治犯家族のうち7人が保釈金7,000SPを支払い、釈放されたと述べる。釈放されたのは、ナーヒド・バダウィーヤ氏、バドルッディーン・シャッラーシュ氏、バシャル・ジャウダト・サイード氏、サアド・ジャウダト・サイード氏、ナーラト・アブドゥルカリーム氏、ディヤーッディーン・ダグマシュ氏、ナスルッディーン・イフミー氏。


2011年3月31日

 SANA(4月1日付)はバッシャール・アル=アサド大統領の指示に従い、非常事態解除、ダルアー市とラタキア市などでの事件の調査、クルド人統計問題の解決を目的とする三つの個別委員会が設置されたと報じた。

 三つの委員会の第1の委員会の任務は、非常事態解除に関する決定実施を「目的」とした立法を4月末までに実施することである。第2の委員会は、ダルアー県とラタキア県で民間人、軍人の犠牲を出した最近の事件の「早期調査」に関わっている。一方、第3の委員会は、北東部に位置するアル=ハサカ県のクルド人に関する1962年の例外的統計に基づく国籍剥奪問題の解決に向けた過去の提言を実行することを目的としている、という。

 SANAによると、「シリアの支配政党であるバアス党地域指導部は昨日、アル=アサド大統領の指示により、国の安全と祖国の尊厳の維持、テロ撲滅のための立法の検討と施行を目的に、複数の法律家からなる委員会を設置した。この措置は、1960年代初めに発令された非常事態解除を目的としており」、同委員会は4月25日までに「問題の検討を完了する」。

 またSANAによると、「挙国一致強化のため、アル=アサド大統領は、ハサカ県での1962年の統計(例外的統計)問題解決に関する(バアス党)第10回地域大会(党大会)での提言の実行を検討するための委員会の設置を指示した。同委員会は、4月15日まで問題を検討し、アル=アサド大統領に適切な法的文書発行のための検討結果報告を行う」。

 さらにアル=アサド大統領は、最高司法会議議長に対して、「多くの民間人、軍事の犠牲者を出したダルアー県、ダマスカス県での最近の問題すべての即時調査」を実施するための特別司法委員会の設置を指示した。SANAによると、同委員会は「現行法に従って活動し、同委員会が適切と判断した人物に任務遂行を委任する権限を持ち、関係各局に必要な情報、文書の開示を請求できる」。

 アル=アサド大統領のこの指示に従い、ダルアー市とラタキア市でのデモに関する真相究明を任務とする特別司法委員会が設置された。同委員会はタイスィール・カッラー・アウワード検事総長を委員長とし、ムハンマド・ディーブ・アル=ムクタリン司法検査局長、ハッサーン・アッ=サイード・ダマスカス第一裁判所検事、アフマド・アッ=サイイド・ダマスカス第一判事からなる。

 ラタキア市やダルアー市など各地でアル=アサド政権による改革を支持する大規模集会が実施された。

 アル=ジャズィーラは、ストラトフォール研究所の報告書においてマーヒル・アル=アサド大佐が、非常事態解除など、アル=アサド大統領に一連の改革プログラムに反対しており、2005年に(バアス党第10回シリア大会などで)改革を約束したことをを「弱さの現れ」と見ていると報じる。

 『アル=イクティサード』(3月31日号、第114号)は現下のシリア情勢を痛烈に「自己」批判。

 同誌によると、国民の20%は人民議会の活動に満足しておらず、39%は議員の名前を一人も言えない、という。また65%が人民議会議員が現下の問題への解決策を案出できないと考えている。またシリア証券取引所において、約5,700人の投資家が活動していることになっているが、彼らの活動は違法行為から保護されないために実際には50人程度が活動しているに過ぎない。

 DP-News(3月31日付)は、ラタキア市鉄道駅近くで「宗派主義反対」というスローガンを掲げるデモが発生し、数十人が参加した。治安部隊が発砲し、複数が死傷したと報じた。

 フェイスブックの「シリア革命2011」ページは「殉教者の金曜」と銘打って反体制デモの実施・参加を呼びかける。

 シリア・イスラーム民主無所属潮流のガッサーン・アン=ナッジャール氏は、フェイスブックを通じて、「殉教者の金曜日」のデモに参加すると表明した。

 ダマスカス郊外県のアドラー刑務所に収監中の政治犯7人がシリア人権監視団を通じて声明を出し、「民主的変革のため」の反体制デモに参加するよう呼びかける。声明を出したのは、アンワル・アル=ブンニー氏、カマール・アッ=ルブワーニー氏、アリー・アル=アブドゥッラー氏ら。

 シリア人権委員会は声明を出し、3月30日のアル=アサド大統領の演説後、ラタキア市で少なくとも23人のデモ参加者が治安当局によって殺害されたと発表。

 シリア人権委員会は複数の目撃者の証言として、ヒムス市などで、ムハーバラートが市民を無差別に街頭で逮捕し、携帯を調べ、反体制デモに関するSNSなどを見つけたら直ちに逮捕し、何も見つけられない場合は殴打して釈放している、と発表。

 在米シリア・クルド人が組織するシリア・クルディスタン国民評議会は声明を出し、駐ワシントン・イマード・ムスタファー大使が彼らに接触し、クルド問題解決(国籍付与)に前向きな姿勢を示したことを明らかにする。同評議会はまた、アル=アサド政権の立場を見極めたうえで、政権支持の是非を決めると発表するとともに、ダルアー市、ヒムス市、ラタキア市住民との連帯を宣言した。


2011年4月1日

 ダマスカス郊外県各地、アル=ハサカ県アル=カーミシュリー市、ラタキア県ラタキア県、タルトゥース県バーニヤース市、ダルアー県のダルアー市、アッ=サナマイン市など複数の都市で、金曜礼拝の直後に再び数百人規模のデモが発生した。バッシャール・アル=アサド大統領が水曜日(30日)に人民議会で行った演説で示した改革の限定的なイニシアチブを拒否する動きである。

 複数の目撃者と人権活動家が明らかにしたところによると、デモに対する治安部隊の発砲で、ダマスカス郊外県のドゥーマー市で少なくとも8人が、ダルアー県で9人が殺害された。

 クルド人が住民の大多数を占めるアル=ハサカ県では、アル=カーミシュリー市で数百人がデモを行った。これは自由を求めるデモの波が及んで以降初めてのことである。

 クルド人権委員会会長で活動家のラディーフ・ムスタファー氏はAFP(4月1日付)に対して、「アル=カーミシュリーとアームーダーで数百人がデモを行い、自由を求めた」。

 ムスタファー氏によると、3月15日にシリアで集会が始まって以降、この地域で「このようなデモが起きるのは初めて」であり、デモ参加者は「我々は国籍(取得)を唱道するのではなく、自由を唱道する」というプラカードを掲げ、「アッラー、シリア、自由のみ」、「平和的に…平和的に」と連呼した。

 また「治安部隊は彼らに対峙しなかったが、バイクを運転する何人かの体制支持者がデモ参加者を挑発し、衝突を避けるかたちでデモ参加者は排除されていった」。「ハサカ(ダマスカス北東部600キロに位置)でも、約200人が参加してデモが行われ」、「治安部隊によって排除されたが、逮捕者はでなかった」。

 ダルアー県では、目撃者が電話で述べたところによると、約3,000人が金曜の礼拝後にダルアー市の複数のモスクから街頭に出てデモを行い、治安部隊に投石し、催涙ガスでの反撃を集中的に受け、発砲前に強制排除された。

 同目撃者によると、多くの住民は家にとどまり、治安部隊は家々の屋上に狙撃手を配置し、外出するすべての者に発砲した。

 また死者数は10人を越えたが、身元が判明しているのは以下6人だけだという――イブラーヒーム・マビード、アフマド・ラジャブ、フアード・バッラー、ムハンマド・アラーヤー、ナイーム・ムカッディム、アンマール・ティーナーウィー。

 この6人に加え、死者のなかには、イーサー家、フーリー家の子息が2人含まれており、「また数十人が負傷し、数十人が治安部隊に逮捕された」。

 一方、ダルアー県裁判所前でも数千人がデモを行い、自由と「挙国一致」を求めた。

 人権活動家が明らかにしたところによると、ダルアー市近郊のアッ=サナマインでは、ヤースィル・シャムリー氏という20代の青年が治安部隊の発砲により町の入り口で殺された。同活動家によると、死亡した青年は、隣接するアンヒール村、ジャースィム村から他のデモ参加者とともにアッ=サナマイン市に来ており、治安部隊は彼らを排除すべく発砲した。またジャースィム村から来た別のデモ参加者2人も殺されたが、死者の身元は明らかでない。

 なお3月半ば以降デモの中心となっているダルアー県では、当局の発表によると少なくとも30人が、アムネスティ・インターナショナルの発表によると55人が、ヒューマン・ライツ・ウォッチの発表によると70人以上が、活動家の発表によると130人が死亡したという。

 ダマスカス県でも、約600人のデモ参加者がカファルスーサ地区のモスクの門を自ら閉鎖し、治安部隊の攻撃を恐れながら礼拝を行った。参加者の一人がAFP(4月1日付)の取材に電話で応えたところによると、「約600人がモスクのなかにいたが、礼拝者がデモを行い、自由を要求しようとしたのを受け、治安部隊の攻撃を恐れて外にでようとしなかった」。

 またバルザ地区でも自由を求めるデモが発生した。

 ラタキア県では、ラタキア市のサリーバ地区で約200人がデモを行ったが、活動家がAFP(4月1日付)に述べたところによると、治安部隊は強制排除しなかった。

 SANA(4月2日付)は、ダルアー市、ラタキア市で礼拝を終えた人々が集まり、「複数の県の多くのモスク前の広場で、金曜礼拝後に、礼拝を済ました人々が集まり、挙国一致、治安と安全の維持、混乱の根絶を求めて」シュプレヒコールをあげた。礼拝を終えた人々は「暴動発生や、祖国と市民の治安悪化を回避しようとする雰囲気に包まれていた」という。一方、礼拝を済ませた多くの人々がダルアー市、ラタキア市のモスクから出て、「殉教者への哀悼の意を連呼し、改革実施の加速を求めた」。また「この集会で礼拝者と治安部隊との間に衝突は発生せず」、「市民には、扇動者が礼拝後の集会を利用しようとするのを抑える役割を果たそうとする意思があった」と続けた。

 デモ弾圧による死者に関しては、SANA(4月2日付)は武装集団がデモ参加者と治安部隊に発砲したと報じた。

 SANA(4月2日付)はまた、モスクの説教師が「愛するべき我らが国民を特徴づける意思とは混乱を根絶しようとする際に信頼にたるものであり、シリアはアラブ性とイスラームの敵を退ける国家たり続けるだろう。いかなる者もその力、確固たる立場、原則を打ち砕くことはできない。いかなる挑戦がなされ、敵が単一の民族の成員の間に混乱の火を燃え上がらせようとしても…と述べた」と報じた。SANAによると、説教師らは「混乱の根絶は合法的、宗教的、国民的義務であると明言し、もし祖国が全市民にとっての家であるなら、家やその成員に対する攻撃は、祖国全体への攻撃を意味すると述べた」。また彼らは「外国に扇動された者たちによって多くの県の一部の地域が直面し、祖国と国民の安全を標的とし、罪もない多くの犠牲者を出した暴動に反対しており」、「すべての人の要求であるニーズや改革と混同しないよう」呼びかけたと報じた。イマームや説教師は国民に「混乱に反対、挙国一致に賛成」という自らの言葉を伝えた。

 ハイサム・アル=マーリフ氏はAKI(4月1日付)の取材に対して、「シリア政府は人々の要求に応えるようなことは行わないだろう。今行っているのは時間稼ぎに過ぎない…。委員会設置は何の意味もない。なぜ委員会が設置され、それが何らかの結果を導出するまでシリア人が待たなければならないのか…」と述べ、戒厳令の即時解除を改めて求めるとともに、国民の要求が満たされるまで抗議行動は続くだろうと強調した。

 シャーム・ニューズ・ネットワーク(4月1日付)は、3人の若者が、アル=アサド大統領への忠誠を示すため、モスクで礼拝するように正座し、大統領の写真に接吻する映像を公開した。

 シリア・クルド・イェキーティー党の欧州地域委員会は声明を出し、「民衆のインティファーダ」への支持を表明した。

 シリア人権委員会は声明を出し、デモ参加者へのアル=アサド政権による過剰な暴力行使、モスクなどへの突入を非難した。

 ダマスカス大学法学部評議会は、金曜礼拝での演説でシリア国内の宗派主義的亀裂を助長しようとしたとの容疑でユーズフ・アル=カラダーウィー氏を起訴することを決定した。

 なおこれに先立ってユースフ・カラダーウィーはカタルのドーハのモスクで「バアス党はサッダーム・フセインとともに終わった、全体主義政党の時代は終わった」と述べ、シリア政府による弾圧を改めて批判していた。

 シリア・アラブ・テレビは、米国籍のエジプト人逮捕者ムハンマド・ラドワーン氏釈放が「自供する」映像を放映した。同逮捕者は、イスラエルを訪問し、金銭を報酬としてイスラエルの諜報機関にシリアでのデモの写真を送ることを任されたと述べていた。

 シリアテル社は、通話料を60分間無料にするとSMSで利用者に送信した。期間は4月2日から6日までの5日間。


これ以降、シリア全土に反体制デモが拡大していく。


http://www.ac.auone-net.jp/~alsham/ シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記 青山 弘之

http://www.asyura2.com/12/test26/msg/263.html

コメント [IT11] Gmail利用者 “国家から標的”か(NHK) そのまんま西
03. 2012年6月20日 23:16:13 : w18f1GkoJs
私もGmail利用者だけど、私を何処かの国家がハッキングしても・・・得るものはないだろう。
http://www.asyura2.com/09/it11/msg/733.html#c3
コメント [お知らせ・管理20] すいません。音楽板と間違っちゃいました。削除願います。 お子茶魔
06. 2012年6月20日 23:16:51 : fKP0HA9geU
相変わらず他人同一性妄想か
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/702.html#c6
記事 [テスト26]
シリア 2011年3月17日から2011年4月1日までの詳細な経過  シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記 より


2011年3月15日

 フェイスブック上の「シリア革命2011」、「シリア怒りの日」などのページが、3月15日12時から各地で自由、改革、腐敗撲滅を求め、「シリアのすべての都市、カナダ、米国、英国、フランス、ドイツ、オーストラリアでの平和的」デモの実施を呼びかけ、これに呼応するかたちで、各地で数千人が反体制デモを行う。「アラブの春」発生以来、シリアで反体制デモが発生するのはこれが初めて。デモは治安当局の介入により排除され、『アフバール・アッ=シャルク』(3月16日付)によると、各地での逮捕者は約300人に達した。

 ダマスカス県アル=ハミーディーヤ市場およびアル=ハリーカ地区は最大規模の約200人が集まった。デモ参加者は「アッラー、シリア、自由のみ」、「シリア国民は馬鹿にされない」、「シリア人よ、どこにいる」、「自由なシリア、専制は出ていけ」、「平和的に、平和的に」といったシュプレヒコールを連呼した。人権活動家筋がAFPに明らかにしたところによると、「デモはウマイヤ・モスク前で5人が集まり始められ、ハミーディーヤ市場を通ってハリーカ地区へ向かった」。複数の消息筋によると、治安当局は当初、デモの解散を求めたが、まもなく数台のバスが到着し、バッシャール・アル=アサド大統領を支持するカウンター・デモを開始し、反体制デモの排除に乗り出した。その際、3人が逮捕され、携帯電話を押収された。

 また『アフバール・アッ=シャルク』(3月18日付)によると、ムルーワ・ハッサーン・アル=グムヤーン氏(17歳)、ラーマー・ハッサーン・アル=グムヤーン氏を治安当局が逮捕。両名はダマスカス県での15日のデモに参加していた。なお同デモに参加した別のグループ(アラー・キヤーリー女史ら)も逮捕され、晩にはムハンマド・アッルーシュ氏がインターネットカフェで治安当局に連行された。

 アレッポ市のサアドゥッラー・アル=ジャービリー広場、アル=ウマウィー・モスク近くでも同様のデモが実施された。サアドゥッラー・アル=ジャービリー広場はまもなく治安当局によって強制排除されたが、参加者はアル=カビール・モスク近くでもデモを行った。複数の目撃者によると、シャイフ・マクスード地区、バーブ・アル=ファラジュ地区では晩に激しい銃声が聞こえたという。またアイン・アル=アラブ市でもデモが発生したが、治安当局が催涙ガスを発射し排除した。

 複数の消息筋によると、ダルアー市および周辺の村々では、治安当局が若者たちの集会の摘発が相次いだ。ダルアー市ではアッ=サラーヤー広場で反体制デモが発生し、「シリア国民は馬鹿にされない」、「マフルーフよ、出て行け」と連呼。治安部隊はダルアー市と執念の村々を結ぶ街道を閉鎖し、デモ拡大を抑止しようとしている。またダルアー市郊外のナワー村は軍・治安部隊に包囲された。

 こうしたなか、ダルアー県のアバーズィード部族は、政権打倒を呼びかける落書きをして逮捕された子息が釈放されない場合、デモを断行すると当局に迫った。

 デイル・ゾール市のアル=バースィル広場、アル=カーミシュリー市のアル=アンバル広場などでも同様のデモが実施された。ラタキア市ではアッ=シャイフ・ダーヒルでデモが計画されたが、治安当局に阻止された。ダイル・アッ=ザウル県、アル=ハサカ県では電話、インターネットは一時不通となった。

 16日に内務省前での政治犯家族による反体制デモを計画しているスハイル・アル=アタースィー女史はアル=ジャズィーラやBBCなどの取材に応え、各地でのデモに関して、突発的な要因によるものであり、デモ実施の日程などが予め宣言されることはないだろう、と述べ、デモがフェイスブックなどの呼びかけによって発生したというよりは、むしろ人々の恣意的な運動によるものだとの見方を示す。

アル=ジャズィーラにおいて、アル=アタースィー女史は「シリア国民は、エジプトやチュニジアと同様、反体制運動よりも先に行動に出た」と述べた。彼女はシリアでのデモが「今日突然組織された。我々がこのデモを組織したのではないが、その始まりは火花のようだった」としたうえで、「今日デモを組織した自由を希求する人々が誰なのか我々は知らない」ことを明らかにした。また彼女は「約150人から200人が参加していた。3人の若い男女が逮捕されたが、我々は彼らがどうなったか今のところ分からない。デモは包囲され、逮捕が断行された」と指摘した。そのうえで、デモ参加者が「社会のあらゆる集団に属する人々から構成されていた。政権が宗派を分断するために行っているこの恐怖政治は徒労だった。彼らはすべての宗派から輩出されていた」と付け加えた。

 アル=アサド大統領はダマスカスを訪問したスペインのトリニダード・ヒメネス・ガルシア=エレーラ外務大臣と会談。中東地域諸国への外国の軍事的介入に関して「問題を複雑にし、危険な結果をもたらす」との見方を示す。

 ファールーク・アッ=シャルア副大統領は15日、定例の記者会見を行い、アラブ諸国における政変が、「1948年以来、アラブ諸国民のなかでフラストレーションがつもってきたことが原因」との見方を示し、事態に対処するため「抜本的改革と期待されている改革のバランス」をとることが重要だと述べる。


2011年3月16日

 3月16日にカマール・アッ=ルブワーニー氏、アリー・アル=アブドゥッラー氏ら政治犯20人以上の家族が12時から、ダマスカス県アル=マルジャ地区にある内務省前で家族の釈放を求めるための座り込みを行う。彼らは3月11日に声明を出し、内務省を訪問し、家族の釈放を求めるとの呼びかけに対して「幼児、女性を含む政治犯の家族、多数の若い男女、政治犯家族との連帯を訴える人々」約200人が参加した。

 彼らは逮捕者の写真、言論犯の釈放を求めるプラガードを掲げ、またサイード・サンムール内務大臣と面談し、釈放を求める書簡を提出したが、治安当局によって強制排除された。

 その後、参加者はアル=マルジャ広場に向かい、「アッラー、シリア、自由のみ」と連呼し、抗議行動の継続を試みたが、数台のバスに乗った私服の治安要員とシャッビーハが現場に到着、バッシャール・アル=アサド大統領を支持するカウンター・デモを実施。「アッラー、シリア、バッシャールのみ」と連呼。政治犯釈放を求めるデモ参加者、とりわけ女性を罵倒。また参加者を殴打。

 最終的には、10歳の少年1人を含む、35人が身柄を拘束される。『アフバール・アッ=シャルク』(3月16日付)によると身柄拘束者は以下の通り以下の通り。

 1. ウマル・アッ=ルブワーニー、2. ヤースィーン・アッ=ルブワーニー、3. リバー・アッ=ルブワーニー、4. ライラ−・アッ=ルブワーニー、5. アンマール・アッ=ルブワーニー、6. フサイン・アッ=ルブワーニー、7. サバー・アル=ハサン、8. アーミル・ダーウード(ラグダ・アル=ハサンの夫)、9. ハーンニバール・アワド(ラグダ・アル=ハサンの息子)、10. マーズィン・ダルウィーシュ(その後すぐ釈放)、11. スィーリーン・フーリー、12. ナーヒド・バダウィーヤ、13. ナーラト・アブドゥルカリーム、14. マフムード・グーラーニー、15. バドル・アッ=シャッラーシュ、16. カマール・シャイフー、17. ウサーマ・ナッサール、18. マイムーナ・アル=アンマール、19. ムハンマド・アディーブ・サイード、20. サアド・ジャウダト・サイード、21. ガッファール・ムハンマド、22. ツィー・マイムーナ・アル=アンマール、23. ダーナ・アル=ワジャービラ、24. ワファー・アッ=ラッハーム、25. タイイブ・ティーズィーニー(思想家、大学教授)、26. スハイル・アル=アタースィー、27. アール・ダーウード、28. カーカー・ダーウード、29. ナビール・シュルバジー、30. ヒールフィーン・ウースィー、31. アブド・アッ=タンムー、32. ムハンマド・ダルウィーシュ、33. ラヤーン・スライマーン、34. フサイバ・アブドゥッラフマーン(作家)、35. バラー・クライズィー。

 『アン=ナハール』(3月17日付)によると、内務省道徳指導局長のムハンマド・ハサン・アリー准将は、内務省が政治犯・言論犯の恩赦を求める33通の要望書を家族から省本舎内での面談後に受け取ったと発表した。アリー准将はまた「内務省の扉は対話のために開かれており、この方針はバッシャール・アル=アサド大統領の指示によるものである。国の安全を乱す者がいれば、内務省は彼らに対処する」と発表した。しかし「政治犯の家族はデモというかたちをとって内務省に迫った」ことについては否定し、「彼らの電話番号を控え、その要求に対する結果が出次第通知する」と述べた。また「複数の不審者が、内務省前にいた市民を挑発するような扇動的なスローガンを叫び、政治犯家族を貶めようとしたが、彼らはすぐにこれらの不審者に対抗した」ことを明らかにした。

 一方、『アフバール・アッ=シャルク』(3月16日付)は、内務省の関係部局の責任者が、一部の市民や周辺の商店主たちがデモを呼びかける人々に自発的に対抗した」と述べ、またデモ参加者逮捕に関して、デモを行うことなく内務省で面会を行い、関係部局に苦情を申し立てることができる現状を踏まえ「きわめて自然なこと」と答えたと報じた。

 目撃者によると、事態が収拾するまでダマスカス中心部につながる道路が一時閉鎖されたため、デモ発生後に交通渋滞が発生した。

 なおシリア各県の状況に関して、内務省は「衛星放送で耳にすることはすべて事実無根で、この種の事件(民衆デモ)が発生したとの報告は受けていない」と発表している。


2011年3月17日

 フェイスブックの「シリア革命2011」などのページが、正午に各地でデモを行うよう呼びかける。 この呼びかけに呼応するかたちで、ダマスカス県などでデモが発生した。アル=フッラ・テレビによると、ダマスカス県アル=マイダーン地区でデモが発生し、治安部隊がデモ参加者を弾圧、3人を殺害し、20人を負傷させた。またジスル・アル=アブヤド近くのムフイーッディーン・モクス前でもデモが発生した。しかし、反体制デモ開始以来初の死者が出たものの、デモの規模は15日に比べて散発的なものにとどまった。


2011年3月18日

 シリアの複数の都市で、モスクでの午後の礼拝後にデモが発生し、自由と腐敗撤廃が要求された。デモ参加者は治安当局と衝突し、ダルアー県では複数が殺害された。治安当局は強制排除に際して、放水車、催涙ガス、棍棒などを使用したほか、実弾を発射した。

 もっとも激しい衝突はダルアー県で発生した。SANA(3月19日付)が伝えたところによると、「金曜日午後にダルアー県にあるウマリー・モスクの近くに多くの市民が集まっているなかで、潜入者がそれを利用し、無秩序と暴動を発生させた」。また「公共財産や私有財産が被害を受け、多くの自動車、店舗が破壊・焼き討ちに遭ったことを受け、治安維持部隊が市民とその財産を保護すべく介入した。暴動の扇動者たちは治安維持部隊に攻撃を加えたが、排除された」。同通信はこの事件と「時を同じくして、(地中海岸の)バーニヤース市でも多くの人々が集まったが、上述のような事件もなく収束した」と述べた。複数の住民らによると、デモには200人以上が参加、治安当局は消防車が放水し強制排除を試み、汚職撲滅を叫ぶデモ参加者と治安当局が衝突した。

 ダルアー市の人権活動家の一人はAP(3月18日付)に対して電話で、シリアの治安部隊によるデモ排除で4人が殺され、数百人が負傷したと述べた。同活動家によると、治安部隊が「デモ参加者に実弾を発砲し」、「現在までのところ、アクラム・ジャワービラ氏、フサーム・アブドゥルワーリー・アイヤーシュ氏、アイハム・ハリーリー氏、アブー・アウン家の若者1人が死亡したとの確かな情報を得ている」と付言した。また「数百人の負傷者がおり、(治安機関は)ダルアー国営病院に搬送された負傷者の多くを摘発し、ヘリコプターでどこかへ連れ去った」と続けた。なおこれに先立ち、デモに参加していたフサーム・アブドゥルワーリー・アイヤーシュ氏とアクラム・ジャワービラ氏の2人が殺されたことを住民が明らかにしていた。デモ参加者はいずれも「アッラー、シリア、自由」や腐敗撤廃を求めるスローガンを叫んでいたという。この住民によると、重武装の治安部隊が複数のヘリコプターで派遣され、ダルアーのサッカー場に着陸した。

同様の反体制デモはヒムス市のハーリド・ブン・ワリード・モスク前でも発生した。『アル=ハヤート』(3月19日付)によると、デモには数十人が参加し(『アフバール・アッ=シャルク』[3月19日付]によると約2,000人)、「アッラー、シリア、自由のみ」と連呼したが、治安当局によって強制排除された。『アフバール・アッ=シャルク』(3月19日付)によると、その際約70人が逮捕された。

 ラタキア県では、複数の人権活動家筋がAPニコシア支局の電話取材に対して「約5,000人がそれ(バーニヤース市でのデモ)に参加し」、市内にあるラフマーン・モスク前では、「著名なシャイフ・アブドゥッラフマーン・アイルートの子息のウンス・アイルート氏がデモを指導した」と語った。なお『アル=ハヤート』(3月19日付)は「数百人」が自由と改革を要求するデモを行ったと報じた。

 また『ダマス・ポスト』(3月20日付)によると、18日のバーニヤース市でのデモは約50人が行い、反体制的なシュプレヒコールも行っていなかったが、やがて市街地で数百人に拡大し、公共物、私有財産などを破壊する暴動に発展した。

 一方、ダマスカス県では旧市街中心にあるウマイヤ・モスクの中庭でデモが発生し、AP通信記者が伝えたところによると、「民間人の衣服を着た複数の治安要員が中庭やモスク周辺(アル=ハミーディーヤ市場やアル=マサキーヤ広場)に多数展開し、デモ参加者は暴行を受け、排除され、約30人が逮捕された。反体制デモに対抗すべく、アル=マサキーヤ広場では、政府支持者約200人がシリア国旗とバッシャール・アル=アサド大統領の写真を掲げて、カウンターデモを行った。


2011年3月19日

 ダルアー市でのデモ参加者と治安当局の衝突で犠牲となった2人の葬儀に約10,000人が参列。しかし当局での葬儀を認めず、遺体はそのまま墓地に埋葬された。その後、会葬者はダルアー市中心に向かって抗議行進を行い、治安当局は催涙ガスを使用して対抗し、複数名が負傷した。会葬者は「アッラー、シリア、自由のみ」など自由を求めるシュプレヒコールを連呼した。
 負傷者を搬送する映像(http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=sUIzLmOffSI)。

 SANAは、内務省が18日のダルアーでのデモとその弾圧に関して、シリア当局は調査委員会の設置し、「不幸」な事件の発生に関与した人物の処罰などを含む必要な措置を講じると発表。

 ラタキア県バーニヤース市とバイダー市の市民は、反体制デモへの強制排除による物的・人的被害に対して、大統領府が行った一世帯あたり補償金30,000シリア・ポンドの支払いの提案を拒否し、責任者の処罰、両市に対する治安部隊の包囲解除を求める。


2011年3月20日

 ダルアー市での反体制デモは継続・エスカレートし、デモ参加者と治安当局が衝突で、1人が死亡、複数が負傷した。複数の住民によると、デモ参加者は、自由、腐敗撲滅を要求、近隣の村々からも参加者が加わり、市内のバアス党ダルアー支部本部、裁判所、ラーミー・マフルーフ氏が経営する携帯電話会社2社の支局に火を放った。AFP(3月20日付)通信によると、デモ参加者は、市内に集中的に展開する治安部隊との衝突直後、昨日の午後に裁判所をはじめとする施設に火を放った。

 AFPによると、数百人からなるデモ行進がダルアー市の旧市街から県知事邸に向かって行われ、治安部隊が催涙弾や空砲を通じて排除を試みたが阻止できなかった。また、デモ参加者は途中に、裁判所施設および施設前に駐車していた複数の車に放火し、その後、携帯会社のシリアテルとMTNの建物2棟にも放火した。目撃者によると、デモ参加者は県知事邸に到着すると敷地前の木々に放火した。

 ある人権擁護活動家がロイターに述べたところによると、「治安部隊は数万人のデモ参加者に向かって実弾を放った」。また「デモ参加者の最初の死者ラーイド・カッラード氏は実弾によって倒れ」、2人が頭を負傷し「危篤状態にある」という。カッラード氏は、金曜日にダルアーでデモが始まって以来、治安部隊によって殺された5人目の民間人となった。

 アル=ウマリー・モスクで負傷者に応急手当を施す映像(http://www.youtube.com/watch?v=mDhqvXy6zlM&feature=player_embedded

 『アル=ハヤート』(8月21日付)によると、ダルアー市でのデモは、市内で反体制スローガンを落書きした少年の逮捕で市民の不満が鬱積するなかで、インターネットで政治的発言を行ったとの容疑で3週間前に女医アーイシャ・アバーズィード氏が逮捕された、また16日のダマスカス県の内務省前での抗議行動でダルアー市出身のディヤーナー・アル=ジャワービラ女史が逮捕されたことで一気に火がついた。同時に、秘密警察は今月に入って、複数の学校や穀物粉の壁に、「人民は政権打倒を望む」という落書きをしたとの容疑で多数の市民を逮捕している。

 ダマスカス県旧市街のアル=ハリーカ地区で、シリア国旗を身体にまとい、自由を求めるシュプレヒコールを独り連呼した女性が治安要員に取り押さえられる。

 シリア人権監視団は3月21日の声明で「治安機関が3月20日日曜日晩、ダルアー県ダーイル市近くにある青年ラーミー・スライマーン・イクバール氏の自宅を家宅捜査し、ダルアーの状況に関してBBC Arabicの電話取材に答えたとの理由で同氏を逮捕した」と述べ、「彼の消息もいまだ不明である」ことを明らかにした。

 当局は壁に反体制スローガンを落書きして逮捕されていたダルアー出身の少年15人を釈放すると発表、また18日のデモでの犠牲者の葬儀に政府代表の派遣し、事態の沈静化を試みた。

 一方、複数の高官がダルアー県の複数の著名人と次々と会談した。これらの著名人はさまざまな要求を提示しており、そのなかには、政治犯の釈放、ダルアーにおける秘密警察本部の解体、県知事の罷免、デモ参加者殺人の責任者に対する公開裁判の実施、秘密警察への財産売買の許可取得規定の廃止などが含まれている。


2011年3月21日

 ダルアー市でのデモは4日目に入ってさらに拡大、南部のジャースィム市、インヒル市にも波及する一方、が参列した。

 ダルアー市内では、20日のデモでの犠牲者(ラーイド・カッラード氏、23歳)の葬儀に約1,000人が参列、一昨日死亡した犠牲者の写真を掲げ、「恐れていない…恐れていない」、「平和的に、平和的に」、「君に血と魂を捧ぐ、殉教者よ」と連呼した。同目撃者によるとデモは平和的に行われていた。ダルアー市入口などには、軍が同市を包囲するかたちで展開、また市内ではカラシニコフを携帯した警官隊数百名が街道の両脇に配備された。しかし、葬儀後のデモ参加者数千人に対して、軍・警官隊が介入することはなかった。

 ダルアー市の現状に関して、住民の一人が述べたところによると、「デモ参加者は、カッラード氏の埋葬後、「革命、革命」、「アッラー、シリア、自由のみ」と連呼して、墓地からウマリー・モスクへと行進を始めた」。また「旧市街の入口には武装部隊が結集していた」。別の目撃者がAFPに語ったところによると、ウマリー・モスク近隣では、「催涙ガスが原因の窒息状態が散見され、集中的に展開する治安部隊が複数名を逮捕した」。また「治安部隊は葬儀に多くの参列者が参加するのを阻止しようとしたが、数千人が参列した」。一方「治安部隊はまた、ダルアー市入口にも集中的に展開した」。デモ参加者の一人はAFPに対して「自由を求める我々の要求が実現するまで街頭で座り込みを続ける」と述べた。

 他方、ダルアーの複数の著名人が、政治犯の釈放、秘密警察本部の解体、県知事の解任、(デモでの市民)殺害の責任者の公開裁判、秘密警察への財産売買の許可取得規定の廃止を求めた。

 目撃者の一人によると、デモはダルアー市北部約50キロに位置するジャースィム市に波及した。治安当局はデモに対して実力行使を控えた。

 一方、ダルアー市から40キロの距離に位置するインヒル市でも数百人が集会を行い、シュプレヒコールを繰り返し、警察署を襲撃した。

 ダルアー市中心にあるアル=ウマリー・モスクのシャイフ、バッサーム・ミスリーが21日晩に逮捕される。
 ダルアーでの事件に巻き込まれて日曜(20日)に負傷したムンズィル・ムウミン君(11歳)が21日に死亡した。

 フェイスブックの「シリア革命2011」、「シリア怒りの日」といったページが各地でデモを行うよう呼びかける。

 またクルド人シャイフ、マアシューク・アル=ハズナウィー師の息子でシャイフのムルシド・アル=ハズナウィーはフェイスブックでシリア国民、そしてクルド人に対して、ナウルーズにあたる3月21日に決起を呼びかける。

 シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、アル=アサド政権を「手遅れになるまえに目覚め、国民の要求に応える」よう求めた。

 一方、ムハンマド・アフマド・ユーヌス法務大臣が事態収束とデモ参加者との対話のためダルアー県庁入りした。ダルアー県内の緊張が緩和することが期待されているなか、当局は、壁に反体制的スローガンを落書きし、逮捕されていた少年15人を釈放した。

 シリア人権委員会は、3月17日にサイドナーヤー刑務所から釈放された元政治犯の証言として、3月16日の内務省前での政治犯家族の要求に応えるかたちで、当局は「判決が下されていないすべての政治犯の刑期が8年とされた」、「既に判決が下された政治犯の刑期が大統領の指示で4分の1軽減になった」と発表する。

 『クッルナー・シュラカー』(3月21日付)は、シリアの治安当局は、ジュンド・シャーム、ファタハ・イスラームがダルアー市などでの反体制デモに関与していると疑っている、と報じる。

 アル=マシュレク・チャンネル(本社UAE)のオーナーでビジネスマンのガッサーン・アッブード氏は、ダルアー市での反体制デモとその弾圧に関する同チャンネルの報道に関して、シリアの治安機関高官から自粛するよう脅迫を受けたと述べる。


2011年3月22日

 ダルアー市と近郊のナワー村で抗議行動が行われ、『アル=ハヤート』(3月22日付)によると、数百人、『アフバール・アッ=シャルク』(3月21日付)によると数千人が参加、「自由、自由…、平和的に、平和的に」と連呼し、自由を要求した。

 ダルアー市でのデモはアル=ウマリー・モスク近くで行われた。しかし、匿名の活動家によると、「軍と治安部隊がアル=ウマリー・モスク前で始まったデモを排除し」、「デモ参加者はモスクに退却した」。また治安部隊の「突入を警戒し、デモ参加者はモスクの周りに人間の盾を作った」としたうえで、モスクが負傷者を受け入れる「野戦病院」と化していると述べた。同活動家はまた、「反体制のスローガンを掲げるデモ参加者は数千人に及び、その後、数を増していった」と述べ、シリア政府が「(午後)5時以降、モスクへの援軍を増派した」と指摘した。

 なお『アフバール・アッ=シャルク』(3月21日付)によると、アル=ウマリー・モスク前に数千人が集まり、人間の盾を作り、治安部隊の突入に備える。

 『アフバール・アッ=シャルク』(3月22日付)は、ダマスカス県のアッ=サーリヒーヤ地区、ダマスカス郊外県のドゥーマー市、マアダミーヤ・アッ=シャーム市、ハジャル・アスワド市でデモが発生し、治安当局と衝突したと報じる。

  また政治犯の家族たちが午後2時にダマスカス県の裁判所前で政治犯釈放を求める座り込みを呼びかける。これを受け、ダマスカス県裁判所周辺に民間人の服を着た治安要員が多数展開。座り込みには数十人が参加したが、治安要員に強制排除された。

 複数の消息筋によると、アレッポ市でダルアー市の反体制デモを支持するデモを組織しようとした10代後半の少年4人が治安当局に逮捕される。逮捕されたのは、マスアブ・シャイフ・アミーン(14歳)、アブドゥッラー・アミーン(17歳)、サーリフ・アブー・ガールーン(18歳)、ラーフィウ・アブー・ガールーン(16歳)。

 シリア人権監視団によると、治安当局は「3月22日火曜日に、作家で活動家のルワイユ・フサイン氏を(ダマスカス郊外県の)サフナーヤー地区にある自宅で逮捕した」との声明を発表した。同声明によると、フサイン氏の家族はこのとき「外出中で、帰宅してドアが壊されているのを見て驚いた」という。また現在までのところ、彼の「行方は不明である」。

 同声明によると、フサイン氏(1960年生まれ)は「昨日(月曜)、平和的デモと表現の自由の保障を求めて、ダルアーの住民およびすべての国民との連帯を呼びかける声明への署名をインターネットで呼びかけた」。また彼は「1984年から1991年にかけて共産主義行動党員として投獄されていた政治犯として経歴を持っている」。

 そのうえでシリア人権監視団は「作家ルワイ・フサイン氏、青年ラーミー・イクバール氏、シリアの刑務所に収監されているすべての政治犯・言論犯の即時釈放と逮捕に係る問題の解消」を求めた。

 『カースィユーン』(3月22日付)は、共産主義者統一委員会メンバーのワリード・ファーリス・ファーリス氏がダルアーで逮捕されたと報じた。

 シリア人権国民機構は声明を出し、当局がダルアー市および郊外、ダマスカス県マダーヤー市、ヒムス市、アレッポ市、バーニヤース市、ヒムス市、ダマスカス市で主に19代後半から20代半ばの青年を無差別に逮捕していることを批判、すべての政治犯・言論犯の即時釈放を求めるとともに、戒厳令解除、例外的法廷の廃止、亡命者の帰国、政治的権利の保障、一般的自由の保障、司法の独立、1980年法律第49号、組合活動の自由の保障、クルド人の国籍回復、汚職撲滅、選挙法制定などを要求。

 『ハキーカ・ドゥワリーヤ』(3月22日付)は、在アンマン・シリア大使館前で21日から自由を求めるための座り込みを行ってきた芸術家のムハンマド・イブラーヒーム氏がシリア大使館職員に殴打されたと報じる。

 『クッルナー・シュラカー』(3月22日付)は、ダルアー市でのデモと弾圧を調査する内務省の調査委員会は、ファイサル・クルスーム県知事解任と、身柄拘束中の青年の釈放を行うべきとの暫定的決定を下した、と報じる。

 『アル=ワタン』(3月21日付)は、ダルアー県名士たちが3月20日にバアス党シリア地域指導部使節団と行った交渉で提示した要求の詳細を報じた。使節団はダルアー県出身のルストゥム・ガザーラ少将などからなる。同紙によると、要求は抗議運動を停止し、事態の正常化に向けた条件として提示されている。具体的な内容は以下の通り。

 1. ダルアー県知事、同県の治安機関責任者の解任。
 2. 犠牲者およびその遺族への謝罪、ダルアー県民を「潜入者、破壊分子」と非難したことへの謝罪。
 3. デモ参加者に発砲した者、発砲を命じた者の処罰。催涙ガスなどで市民を死傷させた者、それを命じた者の処罰。
 4. 平和的デモ参加者の逮捕の停止。
 5. すべての政治犯の即時釈放。
 6. 最近逮捕された大学生の釈放。
 7. 非常事態の解除。
 8. 不動産売買、経済活動にかかる治安当局の認可制の廃止。
 9. 減税。
 10. 汚職撲滅に向けた断固たる措置の実施。
 11. (ニカーブ着用を理由に)解雇された女性教員の復職。
 12. 亡命者の帰国許可。
 13. 所有権の剥奪を認めた1979年法律第60号(2000年法律第26号による改正)の廃止。
 14. 土地価格の見直し。
 15. ダマスカス県にあるダルアー県方面の旅客バス・ターミナルのアッ=スーマリーヤからの移転。
 16. ヒジャーズ鉄道公社のスーク・アッ=シュハダーの店舗の処遇改善。
 17. 社会福祉部門への非常勤労働者の採用。

 しかし、『アフバール・アッ=シャルク』(3月22日付)は、名士たちの話として、バアス党シリア地域指導部の使節団がダルアーの市民を虐殺すると脅迫したと報じる。

 ファールーク・アッ=シャルア副大統領は記者会見を行い、「ダルアーで発生した不幸な出来事」に対して遺憾の意を示すとともに、「政府がこの事件を収束させるべく迅速に対処し、混乱を発生させようとする試みを遮断しようとしている」と述べた。またアラブ諸国のデモに関して、「祖国建設のためのインセンティブでなければならず、市民の統合や結束に抵触すべきでない」と述べた。

 一方、ムハンマド・ナージー・アル=アトリー首相はアッ=ドゥンヤー・チャンネルで「国民統合を解体しようと計画している者がいる」としたうえで、「ダルアーの市民が求めている愛国的要求を利用して、それをまったく別の問題にすり替えようとする集団がいる」と指摘、こうした動きが近隣諸国などからもたらされていることが明らかになりつつあると述べた。

 ラタキアの有識者ら数十人が共同声明を出し、国内での破壊行為に反対の意思を表明するとともに、アル=アサド大統領に対して、国民対話開催のイニシアチブをとり、民主的市民国家建設に向けた議論と計画の策定を行うよう呼びかける。

 同声明に署名したのは、ナビール・スライマーン氏、ムンズィル・ミスリー氏ら。


2011年3月23日

 ダルアー県では、複数の通信社が人権活動から得た情報によると、ダルアー市のアル=ウマリー・モスク前で座り込みを行う人々とデモ犠牲者の葬儀に参列した人々に治安部隊が発砲し、少なくとも15人が死亡した。

 この二つの事件に関して、SANA(3月23日付)は公式筋の話として、「外国勢力」が「嘘を放送」し「虐殺が行われたと主張」することで、市民を煽動しようとしている、と報じた。同報道によると、「武装集団」がアル=ウマリー・モスク近くで救急車に乗った医療スタッフを襲撃し、医師1人、衛生士1人、救急車ドライバー1人を殺害した。これに対して現場近くの治安部隊が応戦し、武装集団の多くを負傷させ、数人を逮捕したが、その際兵士1人が殉職した。また武装部隊が「ダルアー市で市民を脅迫し、殺戮、窃盗、放火を行う武装集団の追跡を行った」としたうえで、武装集団がアル=ウマリー・モスク内に武器弾薬を隠し、子供たちを誘拐し「人間の盾」として利用したと報じた。

 またシリア・アラブ・テレビは押収した武器、爆弾、装備を公開し、それらがモスクで発見されたと報じた。しかし活動家らは、デモが平和的で武器は存在してないと反論している。一方、SANA(3月23日付)によると、「外国勢力がダルアーの状況に関して嘘を広め…、住民を扇動、脅迫しようとした。しかし住民は武装集団を追跡する治安部隊と協力している」。公式筋が伝えたところによると、「100万通以上の携帯電話のメッセージが外国から送られてきた。そのほとんどがイスラエルから発信されており、シリア人に、モスクを利用して暴動を行うよう呼びかけていた」。

 しかし活動家らは、治安部隊がモスクで座り込みをする人々を排除するために攻撃したと非難した。ある人権活動家はAFP(3月23日付)に「シリアの治安部隊がアル=ウマリー・モスク前で座り込みを行う人々に対して早朝に行った攻撃による死者は6人で、その内訳は女性2人、幼児1人、医師1人、治安部隊隊員2人である」と語った。また早朝に殺害された犠牲者の葬儀から戻る途中で「参列者に治安部隊が発砲して6人が殺された」と述べた。一方、別の活動家によると、「アル=ウマリー・モスク前で13人が死亡し、そのうちの少なくとも5、6人が参列者に対する攻撃の犠牲者である」という。さらにもう一人の活動家は、死者が「ダルアー市で11人、近隣の村々で2人」と述べた。一方、目撃者によると、早朝に民間人が殺害されたのを受け、住民と連帯するために北部からダルアー市内に行進してきた若者数百人に対して、治安部隊が発砲した。

 また活動からはシリア公式筋の報道を否定し、電話回線、電気が攻撃前に遮断されたと指摘し、シリア治安部隊がダルアー市内のアル=ウマリー・モスク前で座り込みを行う人々を排除するため攻撃したと非難、犠牲者の一部の氏名を公表した――「アリー・アル=マハーミード博士、ターヒル・アル=ムサーラマ氏、マーヒル・アル=ムサーラマ氏、ウマル・アブドゥルワーリー・アル=ムサーラマ氏、アル=ムサーラマ氏(女性、名前は不明)、マーリク・アクラード氏、アシュラフ・アル=ミスリー氏、アリー・アッ=ラワーシド氏、ハーティム・アル=マハーミード氏、アブー・ヌブード氏(女性、名前は不明)」。

 住民の一人によると、犠牲者のなかに、アリー・ガッサーブ・アル=マハーミード氏も含まれているという。同氏はダルアー市の名望家出の医師で、早朝に発生した攻撃での負傷者治療を支援するため旧市街のモスクへ向かっていた。

 なお、複数の消息筋によると、ダルアー市で自由を求めるデモが発生し、数百人が参加した。ダルアー市のデモはアル=ウマリー・モスク前で行われたが、治安部隊が強制排除に乗り出し、「デモ参加者はモスクに退散した」。シリア人権監視団によるとデモ参加者の数は1,000人に達した。

 また複数の消息筋によると、ナワー市でも自由を求めるデモが発生し、数百人が参加した。

 国内の反体制活動家がダルアー市などでの反体制運動に対する武力弾圧を非難する声明を出す。声明は「シリア国民への声明」と題され、「シリア国民の権利、そして自由、公正、民主主義を求める若者の平和的インティファーダに対する弾圧行為」を非難し、アル=アサド政権に、戒厳令解除、政治犯釈放、一般的自由の保障、複数政党制の実現、汚職撲滅などを実現するための早急な改革を求める。

 声明にはハイサム・アル=マーリフ、ジャウダト・サイード氏、マアーッズ・アル=ハティーブ・アル=ハサニー、ガッサーン・アン=ナッジャール、ダアド・ムーサー、ムハンマド・アル=アンマール、ヤースィル・アル=アイティーが署名。

 複数の弁護士たちが明らかにしたところによると、当局はダマスカスの内務省本舎前で先週政治犯釈放を求めて行われた平和的デモの参加者6人を釈放した

 アル=アサド大統領のいとこで亡命中のリーバール・アル=アサド氏(民主主義・自由のための機構代表)は、「アル=アサド政権には改革か、崩壊しか選択肢はない」と述べる。

 シリア・ムスリム同胞団のアリー・サドルッディーン・アル=バヤーヌーニー前最高監督者は『シャルク・アウサト』(3月23日付)の電話取材に応え、「エジプト、チュニジア、リビアで革命を発生させた要因はシリアにも存在する。自由の欠如、専制、腐敗、貧困、失業はシリアにも存在する。また反体制活動家の逮捕も続いている。改革の約束は全く実現されてない」としたうえで、「改革はシリアではあまりに遅れている。国民の前には現状に対するインティファーダしかない。改革要求が実現するまで各都市での民衆のインティファーダは止まないだろう」と述べる。

 治安当局はアフマド・アブ・アル=ハイイル(本名アフマド・ムハンマド・フザイファ)氏(バーニヤース市出身、ダマスカス・イスラーム・アル=ファトフ学院学生)をダマスカスの自宅で逮捕した。フェイスブックを通じてダルアー市での反体制デモを支持する活動を行ったのが逮捕の理由。

 治安当局は人権活動家のマーズィン・ダルウィーシュ氏を尋問ののち逮捕。

 シリア・クルド人権委員会、シリア民主的自由人権擁護諸委員会、シリア・クルド人権・一般的自由擁護機構(DAD)、シリア人権機構(Maf)は共同声明を出し、3月半ば以来の活動家らの逮捕を非難、釈放を求める。

 シリア・アラブ・テレビはアル=アサド大統領が政令第120号(2011年3月23日)を発令しダルアー県のファイサル・クルスーム県知事を解任したと発表した。DPIなど複数のメディアが3月20日にすでに解任したとの報道を流していた。


2011年3月24日

 ダルアー県では、ダルアー市でアル=ウマリー・モスクでの弾圧の犠牲となった9人の葬儀が行われ、数万人が参列し、その後、市内で街頭行進を行った。

 外国メディア特派員の市内での取材は制限され、AP通信記者が午後に散発的な銃声を聞いたと報じただけである。これらの特派員は軍・治安部隊高官が随行するかたちでアル=ウマリー・モスクへの訪問を許された。道中、市内の店舗はすべて閉められ、幹線道路には車はほとんど走っていなかった、という。また兵士と警官が市の入り口に検問所を設置し、道路は閉鎖されていた。

 ロイター(3月24日付)は、前日までにアル=ウマリー・モスクを制圧した軍・治安部隊が同モスクからの撤退を開始したと報じた。

 3月23日早朝にアル=ウマリー・モスクで殺害されたハーリド・アル=ミスリー兵卒(ヒムス県タッルカラフ市出身)に関して、『アフバール・アッ=シャルク』(3月24日付)は、モスク襲撃命令を拒否したために殺害されたとシリア人権委員会が発表したと報じた。

 ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官が死者数を「10人」と述べたのに対して(後述)、人権活動家のアイマン・アル=アスワド氏はAFP(3月24日付)の電話取材に対して、(23日までのダルアー市での弾圧で)「100人以上が殺害された…。ダルアー市では殉教者を埋葬するのに1週間はかかるだろう」と述べた。

 また別の活動家は、「死者は150人を越えるだろう…。犠牲者の多くは、ダルアー市の近隣の村々から葬儀に参列するためにやってきたが、治安部隊が彼らに発砲した」と述べた。

 さらにもう一人の活動家は、「数万人が周辺の村々からやって来て、アル=バリード交差点と県知事邸交差点にさしかかったところを治安部隊に発砲された」と述べた。同活動家によると、ダルアー市には、タフス村、ヒルバト・ガザーラ村、アル=ヒラーク、ジャースィム村、インハル村などから人々が訪れたという。

 複数の消息筋によると、負傷者、行方不明者の多くは、政治治安局ダルアー支部やバアス党のビル前で抗議行動を行っていた、という。

 シリア・クルド人権委員会、シリア民主的自由人権擁護諸委員会、シリア・クルド人権・一般的自由擁護機構(DAD)、シリア人権機構(Maf)は共同声明を出し、ダルアー市などで行われている抗議行動への支持を表明、市民の殺戮・暴行の真相を調査するための委員会設置、非常事態令・戒厳令解除、すべての政治犯・言論犯・良心犯の釈放、例外法廷の廃止、平和的デモを保障する法律の制定、クルド人の権利回復、政党法制定などを求める。

 シリア・クルド・イェキーティー党が声明を出し、ダルアー市などでの反体制デモへの支持を表明。

 ゴラン高原住民46人が声明を出し、「祖国がそのくびきから解放されることなく、ゴランの解放はない」と述べ、反体制デモへの支持を表明した。

 バッシャール・アル=アサド大統領は24日夜、給与引き上げ、国境地帯への国民の往来手続の簡略化などに関する政令を発令した。またこの措置に先立って、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官が「戒厳令施行停止の早急の検討」、「情報法および政党法の制定」、「司法の強化、恣意的逮捕禁止」など、政治に関する一連の決定を発表し。さらに、これらの決定に加えて、生活福祉状況改善に関する複数の決定がなされたことを明らかにした。そのなかには、ダルアー住民の意見を聴取するための「最高指導委員会の発足」が含まれており、ダルアーでの「事件の状況、曖昧な点の究明、そして事件発生に関与した者の処罰が行われるという。

 シャアバーン大統領府政治情報補佐官は、午前中と晩に二度にわたって内外の記者団を前に会見を行った。

 バアス党シリア地域指導部の会合後に行われた午前中の記者会見において、シャアバーン補佐官は同会合で「政治情勢の進展、国民福祉の現状、政府の施政」を審議されたとしてうえで、以下の通り述べた。

 「党指導部は二段階からなる一連の決定を下した――第1段階は「生活・福祉の領域」に関する決定で、そのなかには最高指導委員会の設置が含まれている。同委員会の任務は、ダルアー市民と連絡をとり、意見聴取を行い、事件の状況、その曖昧な点を究明し、事件発生に関与した者、任務を行った者の処罰することにある。またこれ以外にも、公務員の賃金の即時引き上げおよび福利厚生のための資金調達、青年層失業者への雇用先の創出や臨時雇用者の正規雇用などを通じた就労機会増大のため必要な資源の確保、政府および地方自治体の施政の広範な矯正の実施とそのための早急な決定が行われる」。

 「第2段階の決定は「政治レベル」に関するもので、腐敗一掃のための新たな効率的しくみの構築、戒厳令施行停止の早急の検討、祖国と国民の安全を保障するための法制定などが含まれる。また同決定のなかには、政党法案の準備、さらなる自由、透明性を求める国民の意思に合致した新たな情報法の制定、国民の往来手続の簡略化するための国境地帯に関する政令第49号の改正およびその適用への不満の解消」も含まれている。また政治決定の6番目の項目として、司法の強化、恣意的逮捕禁止、国民が抱える案件の迅速な処理があげられている。

 シャアバーン補佐官は『アル=ハヤート』(3月25日付)などの質問に対して、一連の決定は発令とともに実施に移されると述べた。

 また最近発生した事件の調査は「進行中」と述べたうえで、「ダルアー市民をはじめとするシリア国民が行い得る当然の要求があり、それは平和的且つ期待に添うような速度で対処されるべき問題である」としつつも、「シリアの安定を乱そうとする者の意見とは相容れない」かたちでこれらの決定が成されたことを明らかにした。また「外国からシリアへ武器や資金が流入している確かな証拠がある…。武装活動が行われており、モスクが武器庫として利用され、治安部隊や医師が発砲を受けている…。外国がダルアーを選んだのは、資金や武器を流入させるに好都合な国境付近に位置するという地理的な理由であろう…。アラブ諸国や外国のメディアが「シリアを標的とすべく…、メディアを動員している」と述べた。

 またダルアー市での死者数に関して「昨日晩の段階で9人が死亡したが、今日重傷を負っていた1人が死亡し、犠牲者数は10人になった」と述べた。

 『ニューヨーク・タイムズ』(3月24日付)は、ある顧問の話として、アル=アサド大統領がダルアー市でのデモ参加者に対して発砲しないよう命令していたと報じる。

 ムハンマド・ナージー・アル=アトリー首相はアッ=ドゥンヤー・チャンネルのインタビューに答え、ダルアーでのデモに関して、県民の要求のなかには当然のものがあり、内閣は、適切な対処方法を検討し、正当な要求については内閣のプログラムの枠内で対応すると指摘した。


2011年3月25日

 AFP(9月25日付)によると、ダルアー県アッ=サナマイン市で金曜の礼拝の直後にデモが始まり、デモ参加者と治安部隊が衝突、10人が殺害された。また同消息筋によると、ダマスカス県、ヒムス市、アレッポ市、バーニヤース市、ラタキア市など複数の都市でダルアー市との連帯を求める抗議デモが発生した。

 ダルアー県では、人権活動家がAFP(9月25日付)に明らかにしたところによると、アッ=サナマイン市からダルアー市に向かっていた17人のデモ参加者が治安部隊の発砲で殺害された。また「治安部隊はダルアー県庁前で集会を行ったデモ参加者に集中砲火を浴びせた」。一方、別の目撃者によると、「20人以上が殉教者」となり、治安部隊は無差別に発表したという。AP(9月25日付)がもう一人の目撃者の証言として伝えたところによると、「10,000人以上がダルアー市内の広場でデモを行い、参加者はハーフィズ・アル=アサド前大統領の銅像を倒し、焼き撃った」。また「治安要員とバアス党(ダルアー)支局本部にいた何人か要員がデモ参加者に発砲し、少なくともその一人が反撃にあった」。

 ダルアー市住民の一人が電話でAFP(9月25日付)に述べたところによると、「数十人の葬儀参列者」がアル=ウマリー・モスクで行われた、市内での衝突で犠牲者2人の葬儀の礼拝後に「君に魂と血を捧げよう、殉教者よ」と叫んだ。AFPはまた、ダルアー市に隣接するアズラア地区で軍の大部隊が展開し、市内に向かう各村の分岐路に軍用バスが配置されたと付け加えた。

 ダルアー市で3人の青年がハーフィズ・アル=アサド前大統領の銅像を破壊した。

 ダーイル市では、「デモ参加者300人がオートバイ数十台に乗って街頭に出て、『ダーイルとダルアーは恐れない』と連呼し、児童たちがクーフィーヤを振った。また「シャイフ・ミスキーン村では数十人が集まり、車に乗ってダルアー市に向かっていった」。

 ダマスカス県では、AFP(9月25日付)によると、約300人が旧市街の中心に位置するウマイヤ・モスクでの金曜礼拝の後、アル=ハミディーヤ市場に向かって「アッラー、シリア、自由のみ」、「ダルアーはシリアだ」、「我々はみなダルアーの殉教者だ」と連呼しながらデモを行った。また「少なくとも5人が逮捕された」。インターネット上にはダマスカス市内にあるアッ=リファーイー・モスクでの別のデモの映像が公開された。またAFP(9月25日付)が複数の目撃者の証言として伝えたところによると、治安部隊がダマスカス中心のアマーラ地区でのデモを強制排除した。

 ダマスカス郊外県では、複数の目撃者によると、治安部隊はアル=マアダミーヤ市で3人を殺害した。住民の一人は「ダルアーでの殺人を非難する住民のデモが発生したら、(政権支持者が乗った)車列がアル=マアダミーヤに入ってきた」と述べている。またAFP(9月25日付)が複数の目撃者の証言として伝えたところによると、アッ=タッル市ではダルアー市との連隊を求める約1,000人がデモを行った。

  『クッルナー・シュラカー』(3月30日付)は、ドゥーマー市のデモに参加したマムドゥーフ・アドワーン氏(25歳、作家マルワーン・マムドゥーフの息子)が逮捕・拘束されたと報じた。

 ハマー県では、ハマー市でデモが発生し、住民によると、デモ参加者は金曜礼拝の後に街頭に出て、自由とダルアー支持を叫んだ」。

 ラタキア県では、シリア人権機構によると、先週金曜に引き続き「約3,000人が海岸のバーニヤース市でデモを行った」。

 このほか、複数の衛星テレビ局やインターネット・サイトがヒムス市、ラタキア市の街頭やモスクでのデモの映像を公開した。デモには数千人が参加したという。

 なおフェイスブックでは、「誇りの金曜日」と銘打ったデモへの参加が呼びかけられていた。フェイスブック上の「シリア青年連合」と名付けられたページで公開された声明は「政権を完全に一掃し、すべてのシリア国民を代表する暫定政府を発足して国を指導し、自由を保障し、戒厳令を解除し、政治犯を釈放する」ことが求められた。

 また「シリア革命2011」ページは、「シリア革命を収束させ、喜劇じみた方法で国民の要求に応えるのを回避しようとしている。しかし、彼らは国民が自由を手にするまで街頭に出て引き返さないことを知らない」と非難し、24日に発表されたアル=アサド政権の改革プログラムを拒否するとともに、街頭でのデモを主唱した。

 クルド人シャイフ、ムルシド・アル=ハズナウィー氏はユーチューブ(http://www.youtube.com/watch?v=Bn-5iBJZNSk&feature=player_embedded)で反体制デモへの参加を呼びかけた。

 シリア・クルド国民行動統一機構は声明を出し、反体制デモへの支持を表明。

 クルド民族主義諸政党は「シリア・クルド諸政党」(Majmū‘ al-Aḥzāb al-Kurdīya fī Sūrīya)の名で共同声明を出し、反体制デモへの支持を表明。

 シリア・インティファーダ支援国民イニシアチブ委員会(シリア・ムスリム同胞団、バヤーヌーニー)は25日に声明を出し、反体制デモでの犠牲はアル=アサド大統領に責任がある、と非難。

 各地での反体制デモに対抗するかたちで、各県でバッシャール・アル=アサド大統領の改革路線(24日に発表)を支持する行進が組織された。

 SANAによると、ダマスカスをはじめとする各県で、「昨日(24日)に出された政令や決定の意義、アル=アサド大統領の指導のもとにシリアが享受する国民統合、シリアを標的とする外国の動きに断固として立ち向かう政権の姿勢を支持するための行進」が行われた。また参加者が「シリアの治安、安定、国民統合を標的として、外国がシリア国民に対して行う組織的な働きかけを拒否する姿勢を明示した」としたうえで、「経済、政治、福祉、生活にかかわる決定と政令はシリア国民の意思に合致しており、(中東)地域が直面する様々な事件へのシリア国民の政治的・経済的関与を伴うものである」と報じた。

 SANAによると、「複数の県での多くの国民が行った集会のなかには、地元の要求を掲げ、改革政策や腐敗撲滅の早期実施を唱道するものがあった」として、反体制デモがあったことを暗に認めた。しかし外国の「メディアや幾つかの通信社が偽のニュースを流し、シリアの現状に関する偽りの情報を報道し、福祉、経済、政治に関する決定と政令が出された直後にシリア国内を包んだ肯定的な雰囲気を乱すべく無秩序と暴動を喚起した」と非難した。

 ムフスィン・ビラール情報大臣は、「テロリストの逮捕」によって各都市は平静さを取り戻したと発表した。また「彼らが何者だったのか近く世界に公開する」と述べた。

 ブサイナ・シャアバーンは『アル=ハヤート』(3月26日付)の取材に対して、アル=アサド政権が「祖国の屋根の下で行われるあらゆる問題、要求を議論する用意がある」と述べ、国民の要求に応じた「日程」を設けて改革が実施されることを強調した。

 共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン師やムハンマド・サイード・ラマダーン・アル=ブーティーがシリア・アラブ・テレビに出演し、ダルアー市住民に対して、同市での出来事に耐えるよう呼びかけるとともに、「見ず知らずの者に従わないよう」、「内乱(フィトナ)」に荷担しないよう警鐘をならした。


2011年3月26日

 ラタキア県では、ラタキア市で2人が殺害された。人権活動家のアンマール・カルビー氏は、カイロのロイター(3月26日付)の取材に対して、この2人がバアス党ラタキア支部ビルに放火しようとして治安部隊に射殺されたと述べた。

 しかし、SANA(3月26日付)は、シリア高官の話として、「武装集団がラタキア市内の幾つかのビルの屋上を占拠し、通行人、市民、治安部隊に発砲し」、午後に「武装集団の狙撃手」の発砲により、「2人が死者、2人が負傷」したと報じた。

 ダルアー県では、ダルアー市で再びデモが発生した。目撃者によると、同市では、市内の主要な広場の一つで座り込みを行い、「国民は政権打倒を望む」と書かれた旗などを掲げていたデモ参加者を排除するため、治安部隊が催涙ガスを発射した。

 ダルアー市中心部で数百人がデモに参加し、バアス党ダルアー支部や警察署に放火した。

 また、人権活動家によると、タファス村では、「数千人が犠牲者3人の葬儀に参加し、同村内の警察署に放火した」。

 ヒムス県では、ヒムス市のハーリド・ブン・アル=ワリード・モスクでの礼拝を終え、いつも通りに街頭に出た市民約60人が逮捕される。逮捕された市民はデモを行っていなかったという。

 フェイスブックの「シリア怒りの日」や「シリア革命2011」は、すべての都市で26日に「ダルアー市を救援」するため「民衆インティファーダ」を行うよう呼びかけた。しかしダルアー市、タファス市、ラタキア市以外では大規模なデモは発生しなかった。

 ダマスカス宣言在外国民会議のアブドゥッラッザーク・イード議長は『ドイッチェ・ヴェーレ』(3月26日付)のインタビューに応え、シリア国内での反体制デモに関して、「これらの都市は沈黙を打ち破り、恐怖の壁を破壊した」と指摘するとともに、アル=アサド政権による改革プログラムの提示に関して、「時間稼ぎ」に過ぎないと批判した。

 ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報担当報道官は、複数の記者との会見で、「シリア特有の生活様式を標的とすることで、シリアに暴動をもたらそうとする企てがあることは明らか」としたうえで、この動きが「新しいものではなく、シリア国民はその存在を常に意識しており、このような破壊行為や標的は克服されるだろう」と述べた。また「平和的なデモの権利はシリアのすべての国民に保障されている。しかし現在起きていることは宗派主義的な暴動を扇動し、治安、安定、国民生活を標的としている」と指摘し、「シリアはその治安と安定が奪われることを認めない」と強調した。さらに「ほとんどのシリア国民は先日宣言された改革を大胆な改革だと見ている。我々はシリア国民が望む物を支持し、その実現のために働く」と付け加えた。

 SANA(3月26日付)によると、シリア・アラブ・テレビは「シリアの幾つかの都市で発生した事件での逮捕されたのが、シリア人でない様々な国籍の外国人であることが判明した」と報じ、逮捕者のなかに「シリアで就労する米国籍のエジプト国民であることが判明し、この人物が今回の事件に先立ってシオニスト政体(イスラエル)を訪問し、外国から資金を得てシリアに関する写真やビデオを送信していたことを認めた」と報じた。

 SANA(3月26日付)は、ユースフ・アル=カラダーウィーが金曜日(25日)の説教でシリアでの出来事に干渉したことに複数のシリア消息筋が「大いなる不快感」を表明し、「宗教関係者に暴動を扇動する権利などない」と非難したと報じた。

 複数の人権活動家はシリア政府が3月25日晩にイスラーム主義者やクルド人を含む260人の政治犯を釈放したことを明らかにした。

 これはシリア政府が数日前に宣言した一連の措置実施の第一歩と見られる。

 ある弁護士が明らかにしたところによると、釈放者のなかには「イスラーム主義者が含まれ、彼らは刑期の4分の3を減刑されて出所した」。またシリア人権連盟のアブドゥルカリーム・リーハーウィー会長がAFP(3月26日付)に述べたところによると、「釈放された者のなかにはクルド人14人が含まれ…、その大多数がイスラーム組織に属するという理由で逮捕されていた」。彼はまた「この措置は、シリアにおける公共の自由にかかわる状況改善のため先日なされた一連の約束の始まりとなる」と述べた。


2011年3月27日

 複数の住民が述べたところによると、ダルアー市やラタキア市に、軍・治安部隊、ムハーバラートの増援部隊が派遣され、市内制圧を支援する一方、監視態勢を強化し、大規模なデモは発生しなかった。ただし、ダルアー市内には、戦車、兵員輸送車輌は投入されていないという。

 複数の通信社によると、衛星テレビ局アフバール・スーリーヤは、当局が約300人を逮捕し、そのなかにはイラク人、ヨルダン人、レバノン人、アルジェリア人が含まれていたと報じた。彼らは3月26日(土曜日)、ラタキア市で、ビルの屋上を占拠し、通行人に発砲したという。

 『クッルナー・シュラカー』(3月27日付)は、「クルド青年革命」を名乗るグループが、フェイスブックなどでダルアー市との連帯を表明するため、アル=カーミシュリー市での座り込みを呼びかけたと報じる。

 アラブ社会主義連合民主党は声明を出し、「平和的な手段による愛国的、民主的な運動のただ中にを見出す」と述べ、反体制抗議行動支持を表明。

 人民議会の審議で、ユースフ・アブー・ルーミヤ議員(75歳、ダルアー県選出、無所属)が、ダルアー市で治安部隊が「執拗に」デモ参加者に発砲したと非難した。

 アブー・ルーミヤ議員は「ハウラーン地方で起きているのは、大統領ではなく、ヘリコプターを投入して市民に発砲した…ダルアーの政治治安局の無思慮に抗議するものだ」と述べた。

この発言はYoutubeで配信された。

 大統領府声明によると、バッシャール・アル=アサド大統領はクウェートのフバーフ・アフマド・ジャービル・スバーフ首長、バハレーンのハマド・ブン・イーサー・アール・ハリーファ国王と電話会談した。同声明によると、スバーフ首長は「クウェートが治安と安定を揺るがそうとする試みに対抗するシリアを支持するとの意思」を示し、この試みを退けるシリア政府および国民の能力を信頼していると述べた。一方ハマド国王は「アル=アサド大統領に対して、バハレーンが治安と安定を標的とした陰謀に立ち向かうシリア政府および国民を支持し、この陰謀を排除し、克服するシリア国民の意思と能力を信頼している」と述べた。

 SANA(3月28日付)は、公式筋の情報として、「武装集団が2日間にわたってラタキア市民、街区を攻撃し、治安部隊兵士、市民、10人と、武装集団メンバー2人がした。同集団は市内を徘徊し、家々の屋根を占拠して、市民に無差別に発砲、市民をパニックに陥れた…。約200人が負傷した。そのほとんどが治安要員で、武装集団はまた、ラタキア市内の公共施設、私有施設、福祉施設、焦点を破壊し、家々に押し入り、住民を脅迫した」と報じた。またその際、市内の国立病院も襲撃され、多数の救急車両や医療クルーを攻撃した、という。しかし、「ラタキア市民は、すべての地区で治安部隊に協力し、武装集団の居場所を知らせ、メンバー多数の逮捕、尋問に寄与した」。

 AFP(3月27日付)によると、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報顧問は、ラタキア市での3月26日(土曜日)の事件に関して「治安要員と市民2人、武装した男2人がラタキア市の住民や市街地に対する武装集団の攻撃によって死亡した」と公式筋の発表を繰り返した。シャアバーン顧問はまた「攻撃の背後には過激派がおり、国内に宗派主義的亀裂をもたらそうとしていた」と疑った。そのうえで「非常事態令解除は決定済みだが、それがいつ実施段階に入るかは分からない」と付言した。

 シリア・アラブ・テレビの報道によると、米国籍を持つエジプト人は外国から金銭を受け取り、シリアで撮影した映像を送っていたという。シリア・アラブ・テレビで公開されたムハンマド氏の証言映像で、同氏はインターネットでコロンビア人からダマスカスでのデモの映像を撮影したら100EPの報酬を与えると持ちかけられたと述べた。

 これに対して、アブー・バクル・ラドワーン氏(エジプト人)が3月27日晩にアル=アラビーヤの電話取材に対して、息子のムハンマド氏がダマスカスで3月25日に逮捕されたと語った。ムハンマド氏はウマイヤ・モスクで発生したデモを携帯電話のデジカメで撮影しただけであるにもかかわらず、シリア当局はイスラエルのスパイとの容疑をかけたという。しかし、アブー・バクル氏は、ムハンマド氏がヨルダン経由でイスラエルに入国したことを認める。

 ムハンマド氏は米国生まれの32歳で、テキサス大学を卒業。米在住。石油技師。

 AFP(3月27日付)はミシェル・シャンマース弁護士の話として、3月16日に内務省舎前で座り込みを行い「ダマスカスで逮捕されたディヤーナー・アル=ジャワービラ女史ら17人の釈放を当局が決定した」と報じた。アル=ジャワービラ女史の逮捕は出身地であるダルアー市でのデモを激化させる原因ともなった。この措置は、3月23日の女性参加者釈放に次ぐ動きである。しかし、シャンマース弁護士は9人が依然身柄拘束中で、そのなかには人権活動家のスハイル・アル=アタースィー女史、ナーヒド・バダウィーヤ女史が含まれていると付け加えた。


2011年3月28日

 ダルアー県では、現地の目撃者によると、シリア治安部隊がダルアー市で非常事態反対を連呼するデモ参加者数百人に発砲した。デモ参加者は市内の広場に表れ、自由を要求し、戒厳令を拒否するシュプレヒコールを繰り返し、治安部隊は数分にわたって空に向かって威嚇射撃を行ったが、デモ参加者は発砲が終わると、再び抗議行動を続けたという。

 ダルアー市内の治安部隊はその後規模を縮小させていたが、住民が明らかにしたところによると、再び増強されたという。ある商人は、ダルアー市でのデモの中心地となったアル=ウマリー・モスクを指さして、治安部隊が「モスク近くのあらゆる群衆に向けて弾丸を浴びせた」と述べた。ダルアー市住民の一人でモスクの近くに家を持つアブー・タマーム氏によると、兵士と治安要員が「ほぼ1メートル間隔で」配置されている。アル=ジャワービラ家の別の市民によると、狙撃手が重要な施設の屋上に再配備されたため、「誰も動こうとはしなかった」。ダルアー市の商業地区は麻痺状態となっており、またシリア・ヨルダン国境の往来も減少しているという。

 しかしインターネット上では、ダルアー市などでハーフィズ・アル=アサド前大統領の像が破壊される映像、アル=アサド大統領および前大統領の写真が破られる映像、マーヒル・アル=アサド大佐を批判するシュプレヒコールを連呼する市民の映像などがアップされ続けた。

 http://www.youtube.com/watch?v=D57SZpiH0Lo
 http://www.youtube.com/watch?v=IsiFxi9uRGg
 http://www.youtube.com/watch?v=9flGn0y2_d0&feature=player_embedded#at=61
 http://www.youtube.com/watch?v=H9_BOjkD2wY

 アフマド・バドルッディーン・ハッスーンがダルアー県のアッ=サナマイン市を訪問し、犠牲者遺族を弔問。

 『アル=ハヤート』(3月29日付)によると、ラタキア市は平静を取り戻した。市内商業地区の中心に位置するアッ=シャイフ・ダーヒル地区には、武装集団と治安部隊との激しい交戦による破壊や放火の痕跡が残っているという。環境社会開発センターのイサーム・フーリー調整役はAFP(3月28日付)との電話で、「市内で次第に普通の生活が戻りはじめ、門を開けた学校もある」と述べたが、「住民は子供たちを通学させることをいまだ恐れている」と指摘した。また「開店している商店もあり、車の往来も各地区で見られる」と付け加えた。

  しかし『シャルク・アウワト』(3月29日付)はラタキア市アッ=スライバ広場で約2,000人が宗派主義反対の集会を行ったと報じる。

 『シャルク・アウワト』(3月29日付)は、ヒムス県ヒムス市のアン=ナーウーラ市場とアル=マスクーフ市場で28日、平和的座り込みを行おうとした市民多数(30人以上)が逮捕されたと報じる。また数百人が参加したこの座り込みに対して、治安部隊が発砲したという。

 シリア人権委員会は声明を出し、3月25日のヒムス市でのデモ発生後、多くの市民が失踪したと発表する。

 シリア・ムスリム同胞団が声明を出し、アル=アサド政権による各地でのテロ弾圧を批判、犠牲者に哀悼の意を示すとともに、「現体制のもとで武器弾薬の貯蔵はゴラン解放のために自由でなされてきたが、国民、子供たちを殺すために用いるためではない」と非難した。

 ファールーク・アッ=シャルア副大統領はアル=マナール・チャンネル(ヒズブッラーのテレビ放送)で、バッシャール・アル=アサド大統領が2日以内に「シリア国民の幸福向上」のための重要な諸決定を発表すると述べた。

 AFP(3月28日付)によると、人民議会のムハンマド・ハバシュ議員は、「政権にどのような措置を講じるのか明示させるよう」人民議会に求めるべきだとしたうえで、「我々は大統領が人民議会に来て、必要な手順について説明するよう求めた」と述べた。また「国民を宗派に分断し亀裂を助長することをねらったシリアに対する宗派主義的陰謀」の存在に関して、人民議会には「宗派主義的陰謀を拒否するという一致した立場が存在する」と述べた。

 当局は身柄拘束していたロイターの記者2人を釈放した。女性テレビ・プロデューサーのアーヤート・バスマ氏とカメラマンのイッザト・バルタジー氏は同僚との電話で話したところによると、2人は現在レバノンに向かって越境中で、ともに無事だという。

 DPI(3月28日付)は、シリア政府に近い消息筋が、一部メディアで報じられていたファールーク・アッ=シャルア副大統領殺害を否定したと報じた。

 『アル=ワタン・オンライン』(3月28日付)は、カタルのハマド・ブン・ジャースィム・アール・サーニー首長の代理としてシリアを訪問したタミーム・ブン・ハムド・ブン・ジャースィム・アール・サーニー皇太子がアル=アサド大統領と会談し、ユースフ・アル=カラダーウィー師の発言に関して謝罪したと報じる。

 国内の政権寄りの有識者、芸術家などが、「祖国の屋根の下で」と題した声明を出し、ダルアー市などで続く自由・民主主義を求める平和的デモへの支持を表明するとともに、混乱、破壊をもたらすような煽動に反対の意思を示した。また改革路線への支持を表明し、戒厳令解除、政治犯・言論犯の釈放、政党法制定、国民対話の開始などを求めた

同声明には、ドゥライド・ラッハーム氏、バッサーム・クーサー氏、バースィム・ヤーフール氏、ニダール・サイジャリー氏ら数十人が署名した。


2011年3月29日

 大統領府が声明を出し、バッシャール・アル=アサド大統領が「ムハンマド・ナージー・アル=アトリー内閣の総辞職を受理し、新内閣組閣までの期間、同内閣を暫定移行内閣に任じた」と発表した。

 アル=アトリー内閣の変遷については「シリア内閣」(現代東アラブ地域の政治主体に関する包括的研究:非公的政治空間における営為を中心に科学研究費補助金(基盤研究(B))」を参照。

 SANA(3月29日付)は「100万人規模の民衆大行進」がダマスカス県、アレッポ市、イドリブ市、アル=ハサカ市、ラッカ市、タルトゥース市、ダイル・アッ=ザウル市、ハマー市、アッ=スワイダー市など、シリア各県で行われた、と報じた。ダマスカス県のアル=ウマウィーイーン広場には数十万人が集まった。同行進は「祖国への忠誠」と銘打たれ、アル=アサド大統領支持、大統領が指導する「包括的改革プログラム支持」、「挙国一致」の確認、外国による「暴動扇動」の試みの拒否が訴えられた。シリア国旗が家々のバルコニーや車に掲げられ、プラガードには「挙国一致は試されるまでもない」、「シリアがめざすものはレジスタンスのプログラムがめさすもの」、「腐敗反対、改革プログラム賛成」、「改革賛成、我々はあなたとともにある」などと書かれていた。

 人民議会は今日予定されているアル=アサド大統領の演説に先だって、マフムード・アブラシュ議長のもと臨時会を招集し、「シリアが享受し、最近の事件で強化された挙国一致」、「シリアに対する挑戦や陰謀に立ち向かう能力、国民の生活状況改善のための決定や立法の重要性、腐敗との戦い、戒厳令解除、政治生活への参加拡大」の必要を確認した。

 複数の人権擁護活動家によると、シリア当局は、ダマスカスの裁判所前で3月27日(日曜日)に逮捕されたフサイン・イーサー氏など、反体制デモを支持した弁護士4人を釈放したと述べた。なおシリア人権監視団はフサイン・イーサー弁護士(ダマスカスの裁判所前で逮捕)、ターミル・アル=ジャフマーニー弁護士(ダマスカスのジャーナリスト・クラブで逮捕、スライマーン・ヌハイリー弁護士(ヒムス市のデモに参加したとの理由で逮捕)、ニダール・アッ=シャイフ・ハンムード弁護士(ヒムス市のデモに参加したとの理由で逮捕)、ムハンマド・イブラーヒーム・イーサー弁護士(ダマスカス郊外県でフェイスブック上での活動が原因で逮捕)されたと発表していた。

 『シャルク・アウサト』(3月29日付)は、ダルアー県で反体制運動が最初に噴出した遠因として、ハーフィズ・アル=アサド前大統領のもとで培われていた政権とハウラーン地方の政治エリートとの関係が、アル=アサド政権のもとで崩壊した事実があることを示唆する記事を掲載した。

 この記事によると、Ḥ・アル=アサド政権のもと、ダルアー出身のファールーク・アッ=シャルア、マフムード・アッ=ズウビー、ルストゥム・ガザーラがそれぞれ外務大臣、首相、レバノン駐留シリア軍治安偵察機構課次長(その後課長)に登用され、政権とハウラーン地方の政治エリートの間に「友好関係」が築かれたいたが、アル=アサド現政権のもと、アッ=シャルア外務大臣は副大統領という閑職に追いやられ、アッ=ズウビー首相は「自殺」に追い込まれ、ガザーラは少将に昇進したものの、「反逆罪」で粛清することを脅迫されるようになった、という。

 DP-News(3月31日付)は、29日にラタキア市内のアル=カルア地区、アッ=スライバ地区などで始まった座り込みの解散を説得するために、ラタキア県のリヤード・ヒジャーブ県知事、県議会議員らが現場で市民と対話を行ったと報じた。

 同報道は、ラタキア県議会議員の一人が匿名を条件に以下のように述べたと報じた。

 「座り込みを行っている人々の要求のほとんどは個人的なものだった。住宅、仕事、ヒッティーン(サッカー・チーム)に関するものなどである。むろんこのほかにも、政治犯釈放を求める声もあったが…」。

 同議員によると、ヒジャーブ県知事が政治犯釈放を拒否する姿勢を示すと、座り込みを行う人々は憤慨し、県知事らに投石したという。

 SANA(3月30日付)は、シリア・アラブ・テレビがレバノンのトリポリ市からシリア国内に武器が密輸されていると報じたと伝える。同報道によると、武器密輸にはムスタクバル潮流が関与しているというが、ムスタクバル潮流のアフマド・アル=ハリーリー報道官はこれを否定している。

 『アフバール・アッ=シャルク』(3月29日付)は、タルトゥース県バーニヤース市で反体制デモを指導しているシャイフ、アンス・アイルート師が脅迫を受けていると報じる。

 『アフバール・アッ=シャルク』(3月29日付)は、経済学者のアーリフ・ダリーラ氏(ラタキア出身)が、宗派主義反対のため、ラタキア市で様々な宗派の識者と会談していると報じる。

 AFPやロイター(3月29日付)は、シリアの複数の有識者と人権活動家が「国民誓約」と題した声明を出し、「民主的民生国家の建設」、「多様性の尊重」、「宗派主義反対」、「あらゆる状況下での非暴力」を主唱したと報じた。

 同声明の署名者のなかには、思想家のサーディク・ジャラール・アル=アズム氏、脚本家のムハンマド・ムリッス氏、同じく脚本家のサミール・ズィクラー氏、風刺漫画家のアリー・ファルザート氏が含まれている。また同声明には政治活動家や人権活動家も署名しており、そのなかにはハイサム・アル=マーリフ氏、アーリフ・ダリーラ氏、ミシェル・キールー氏、フィダー・アクラム・アル=ハウラーニー氏、リヤード・サイフ氏、アブドゥルカリーム・リーハーウィー氏、フサイン・アル=アウダート氏、アブドゥルハミード・ダルウィーシュ氏、ガッサーン・ナッジャール氏、ワッザーン・ザイトゥーナ氏、ムンタハー・スルターン・アル=アトラシュ氏、アフマド・トゥウマ氏、ファーイズ・サーラ氏、ファウワーズ・タッルー氏が名を連ねている。

 アラブ社会主義連合民主党のラジャー・アン=ナースィル氏はシャアバーン顧問の記者会見の内容を「依然として曖昧さがぬぐえない」としたうえで、アル=アサド政権が政治的対話を無視して、治安機関を通じた圧力の行使という対話を認めるのみである」と非難した。

 シリア・クルド政治評議会は声明を出し、各地での反体制抗議行動との連帯、支持を表明するとともに、憲法改正を通じたクルド民族の存在の保障、一般的自由の保障、すべての政治犯・言論犯の釈放を求める。


2011年3月30日

 バッシャール・アル=アサド大統領は人民議会で国民に向けて演説を行った。 大統領の演説したのは、シリアの各都市で反体制デモが始まって以降初めて。

 アル=アサド大統領は、シリアが「大きな陰謀に曝されており、その糸は遠い国々や近隣諸国から伸び、その何本かはすでに祖国に至っている。この陰謀はアラブ諸国で起きていることの形式ではなくタイミングを利用している」と警鐘を鳴らした。そのうえで「暴動の鎮圧は国民的、道徳的、合法的義務であり、鎮圧に寄与できるのに何もしない者はすべて暴動の一部をなす」と明言した。

 大統領は「何者かが暴動、改革、日々のニーズを混同した」と指摘した。また改めて改革への支持を表明しつつ、「最速ではなく最善をめざす、我々は急ぎたいが、急かされたくはない」と述べた。そのうえで「危機的状況は、それを制御でき、勝者として脱却できれば、良いことである」と続けた。

 アル=アサド大統領は「シリアは大きな陰謀に曝されている…。彼らは非常に巧みに暴動、改革、日々のニーズという三つの要素を織り交ぜている。大多数のシリア国民は改革を求めている。大多数のシリア国民にはいまだ応えられていないニーズがある…。しかし暴動がこうした問題に介入し、改革と日々のニーズという二つの要素を支配し、それを覆い尽くし始めた。はじめは善意で街頭に出ていた人々が容易に欺かれたのはそのためである。我々は街頭に出たすべての人々が陰謀者と言うことはできない。なぜなら陰謀者は常に少数だからである」と述べた。

 一方、政党法と非常事態(解除)法の草案は以前からあったうえで、「我々は遅れてしまった。否、遅からずこの問題を国民の判断に委ねるだろう。しかしそもそも我々がこれらの改革を望んでいなかったなら、2005年に改革を実行せず、今日圧力のもとで改革を実行する」という問題ではないとしたうえで「問題はルーティーン、怠慢、遅延に関わる問題であり」述べた。さらに「改革が肯定的であることは疑う余地のないことだが、重要なのは、我々がこの改革の内容を知ることにある。我々は正確には何を計画してきたのか? まもなく選挙が実施されるだろう新しい人民議会があり、地方自治体の選挙があり、現段階で総辞職しようとした内閣がある。バアス党地域大会もある。我々は2011年に新たな血導入されると考えていた。これらの新たな血が新たな段階への至らねばならないのである」と付け加えた。

 また次のようにも述べた。「改革はファッションではない。それが地域に及ぶ波を反映しているものに過ぎないなら、その内容のいかんにかかわらず壊滅的だと言える…。障害はない。延滞はない。反対者もいない。反対する者は利権を握り腐敗した者だ。貴方たちは知っているはずだ。そうした一握りの人々が存在したが今はもういないことを…。現在挑むべきは、我々が到達しようとしている改革の質がどのようなものになるのかということに関わっている。また我々は、逆効果にならないよう一過性の現状に改革の作業を従属させることを回避せねばならない。基本的な挑戦とは、いかなる改革を我々が望むかということに関わっている。近く提示される法律をめぐって議論を始める際にシリア人として創意工夫が行われるだろう」。また、戒厳令解除、政党法、情報法など先週木曜日(3月24日)に宣言された政策実施の決意に関して、「挙国一致、腐敗撲滅、情報、就労機会増大」に関わる措置が検討終了後に実施・宣言されるだろう」と述べ、「前内閣はそれを開始し、新内閣ではそれが優先事項の一つになる」と明言した。

 また「人民議会で今、日程を宣言するよう求める者もいるが、いかなる問題であれ日程発表は技術的なものである」と続けた。

 アル=アサド大統領はさらに「暴動の鎮圧は国民的、道徳的、合法的な義務であり、鎮圧に寄与できるのに何もしない者はすべて暴動の一部をなす」と明言した。聖コーランにも書かれている通り、「騒擾は殺人よりもっと悪質であったのだ」。意図しようがしまいがそれに関与する者はみな、祖国での殺戮に荷担している。また中庸な立場をとる者にも居場所はない。問題は国家ではなく祖国に関わるものだ。陰謀は大きく、我々は戦いを望んでいない。シリア国民は平和と友愛を好む国民である。しかし我々は我々自身の大義、国益、原則の防衛に一時たりとも躊躇しない。もし我々が今日戦わねばならないのであれば、喜んで戦おう」と明言した。

 アル=アサド大統領の演説の全文はhttp://www.sana.sy/ara/2/2011/03/31/339278.htmを、英語訳はhttp://www.sana.sy/eng/21/2011/03/30/339334.htmを参照。

 アル=アサド大統領が人民議会での演説を終え、議事堂前から車で立ち去ろうとした際、女性が大統領に近づき、その場が混乱する映像がシリア・アラブ・テレビによって配信される。http://www.youtube.com/watch?v=oyS3WkwZAjMを参照。

 AFP(3月30日付)は、アル=アサド大統領の演説後、約300人が不満の意を表明すべくラタキア県ラタキア市でデモを行った。市内の複数の目撃者によると、「平和と自由」というプラガードを掲げたデモ参加者に治安部隊が発砲、排除した。

 しかし、複数の目撃者によると、軍も現場の近くに展開したが介入はしなかった。一方、住民によると、1台の車が集会現場の近くを通り過ぎる際に発砲したとのことだが、その真偽は定かでない。

 環境社会開発センター所長でジャーナリストのイサーム・フーリー氏はAFP(3月30日付)の電話取材に対して、「(ラタキア市南部)のアッ=スライバ地区で複数の銃声が聞こえたが、詳しいことは分からない」と述べた。

 シリア・アラブ・テレビ(3月30日付)はラタキア市で「武装集団」が発砲したと報じたが、詳細については明らかにしなかった。

 ロイター(3月30日付)は発砲で負傷者が出たと報じ、BBCアラビア語放送(3月30日付)は複数が死亡したと伝えた。

 『アフバール・アッ=シャルク』(3月30日付)によると、ラタキア市では、アッ=スライバ地区などで抗議の座り込みが恒常化している、という。

 シリア人権委員会は声明を出し、ラタキア市で25人の市民が殺害されたと非難した。

 ダルアー県ダルアー市でも、アル=アサド大統領の演説直後に不満の意を示すデモが発生する。『アフバール・アッ=シャルク』(3月30日付)によると、数千人が参加。

 ハイサム・マーリフ弁護士はAFP(3月30日付)の取材に対して、アル=アサド大統領の演説が「何も言っていない。前にも聞いたことがある。彼らはいつも変革の必要があると言い、何かしなければならないと言うが、実際には何も起きない」と述べ、失望感を露わにするとともに、今後もデモは続くだろうと述べる。

 シリア・クルド進歩民主党(アブドゥルハミード・ダルウィーシュ派)はに声明を出し、アル=アサド大統領の演説内容を不十分と非難、すべての政治犯の釈放、非常事態解除、国籍を剥奪されたクルド人の権利回復、政党法制定を求める。

 ミシェル・シャンマース弁護士はAFP(3月30日付)に対して、3月16日の内務省前で抗議行動を行い逮捕されていた政治犯家族のうち7人が保釈金7,000SPを支払い、釈放されたと述べる。釈放されたのは、ナーヒド・バダウィーヤ氏、バドルッディーン・シャッラーシュ氏、バシャル・ジャウダト・サイード氏、サアド・ジャウダト・サイード氏、ナーラト・アブドゥルカリーム氏、ディヤーッディーン・ダグマシュ氏、ナスルッディーン・イフミー氏。


2011年3月31日

 SANA(4月1日付)はバッシャール・アル=アサド大統領の指示に従い、非常事態解除、ダルアー市とラタキア市などでの事件の調査、クルド人統計問題の解決を目的とする三つの個別委員会が設置されたと報じた。

 三つの委員会の第1の委員会の任務は、非常事態解除に関する決定実施を「目的」とした立法を4月末までに実施することである。第2の委員会は、ダルアー県とラタキア県で民間人、軍人の犠牲を出した最近の事件の「早期調査」に関わっている。一方、第3の委員会は、北東部に位置するアル=ハサカ県のクルド人に関する1962年の例外的統計に基づく国籍剥奪問題の解決に向けた過去の提言を実行することを目的としている、という。

 SANAによると、「シリアの支配政党であるバアス党地域指導部は昨日、アル=アサド大統領の指示により、国の安全と祖国の尊厳の維持、テロ撲滅のための立法の検討と施行を目的に、複数の法律家からなる委員会を設置した。この措置は、1960年代初めに発令された非常事態解除を目的としており」、同委員会は4月25日までに「問題の検討を完了する」。

 またSANAによると、「挙国一致強化のため、アル=アサド大統領は、ハサカ県での1962年の統計(例外的統計)問題解決に関する(バアス党)第10回地域大会(党大会)での提言の実行を検討するための委員会の設置を指示した。同委員会は、4月15日まで問題を検討し、アル=アサド大統領に適切な法的文書発行のための検討結果報告を行う」。

 さらにアル=アサド大統領は、最高司法会議議長に対して、「多くの民間人、軍事の犠牲者を出したダルアー県、ダマスカス県での最近の問題すべての即時調査」を実施するための特別司法委員会の設置を指示した。SANAによると、同委員会は「現行法に従って活動し、同委員会が適切と判断した人物に任務遂行を委任する権限を持ち、関係各局に必要な情報、文書の開示を請求できる」。

 アル=アサド大統領のこの指示に従い、ダルアー市とラタキア市でのデモに関する真相究明を任務とする特別司法委員会が設置された。同委員会はタイスィール・カッラー・アウワード検事総長を委員長とし、ムハンマド・ディーブ・アル=ムクタリン司法検査局長、ハッサーン・アッ=サイード・ダマスカス第一裁判所検事、アフマド・アッ=サイイド・ダマスカス第一判事からなる。

 ラタキア市やダルアー市など各地でアル=アサド政権による改革を支持する大規模集会が実施された。

 アル=ジャズィーラは、ストラトフォール研究所の報告書においてマーヒル・アル=アサド大佐が、非常事態解除など、アル=アサド大統領に一連の改革プログラムに反対しており、2005年に(バアス党第10回シリア大会などで)改革を約束したことをを「弱さの現れ」と見ていると報じる。

 『アル=イクティサード』(3月31日号、第114号)は現下のシリア情勢を痛烈に「自己」批判。

 同誌によると、国民の20%は人民議会の活動に満足しておらず、39%は議員の名前を一人も言えない、という。また65%が人民議会議員が現下の問題への解決策を案出できないと考えている。またシリア証券取引所において、約5,700人の投資家が活動していることになっているが、彼らの活動は違法行為から保護されないために実際には50人程度が活動しているに過ぎない。

 DP-News(3月31日付)は、ラタキア市鉄道駅近くで「宗派主義反対」というスローガンを掲げるデモが発生し、数十人が参加した。治安部隊が発砲し、複数が死傷したと報じた。

 フェイスブックの「シリア革命2011」ページは「殉教者の金曜」と銘打って反体制デモの実施・参加を呼びかける。

 シリア・イスラーム民主無所属潮流のガッサーン・アン=ナッジャール氏は、フェイスブックを通じて、「殉教者の金曜日」のデモに参加すると表明した。

 ダマスカス郊外県のアドラー刑務所に収監中の政治犯7人がシリア人権監視団を通じて声明を出し、「民主的変革のため」の反体制デモに参加するよう呼びかける。声明を出したのは、アンワル・アル=ブンニー氏、カマール・アッ=ルブワーニー氏、アリー・アル=アブドゥッラー氏ら。

 シリア人権委員会は声明を出し、3月30日のアル=アサド大統領の演説後、ラタキア市で少なくとも23人のデモ参加者が治安当局によって殺害されたと発表。

 シリア人権委員会は複数の目撃者の証言として、ヒムス市などで、ムハーバラートが市民を無差別に街頭で逮捕し、携帯を調べ、反体制デモに関するSNSなどを見つけたら直ちに逮捕し、何も見つけられない場合は殴打して釈放している、と発表。

 在米シリア・クルド人が組織するシリア・クルディスタン国民評議会は声明を出し、駐ワシントン・イマード・ムスタファー大使が彼らに接触し、クルド問題解決(国籍付与)に前向きな姿勢を示したことを明らかにする。同評議会はまた、アル=アサド政権の立場を見極めたうえで、政権支持の是非を決めると発表するとともに、ダルアー市、ヒムス市、ラタキア市住民との連帯を宣言した。


2011年4月1日

 ダマスカス郊外県各地、アル=ハサカ県アル=カーミシュリー市、ラタキア県ラタキア県、タルトゥース県バーニヤース市、ダルアー県のダルアー市、アッ=サナマイン市など複数の都市で、金曜礼拝の直後に再び数百人規模のデモが発生した。バッシャール・アル=アサド大統領が水曜日(30日)に人民議会で行った演説で示した改革の限定的なイニシアチブを拒否する動きである。

 複数の目撃者と人権活動家が明らかにしたところによると、デモに対する治安部隊の発砲で、ダマスカス郊外県のドゥーマー市で少なくとも8人が、ダルアー県で9人が殺害された。

 クルド人が住民の大多数を占めるアル=ハサカ県では、アル=カーミシュリー市で数百人がデモを行った。これは自由を求めるデモの波が及んで以降初めてのことである。

 クルド人権委員会会長で活動家のラディーフ・ムスタファー氏はAFP(4月1日付)に対して、「アル=カーミシュリーとアームーダーで数百人がデモを行い、自由を求めた」。

 ムスタファー氏によると、3月15日にシリアで集会が始まって以降、この地域で「このようなデモが起きるのは初めて」であり、デモ参加者は「我々は国籍(取得)を唱道するのではなく、自由を唱道する」というプラカードを掲げ、「アッラー、シリア、自由のみ」、「平和的に…平和的に」と連呼した。

 また「治安部隊は彼らに対峙しなかったが、バイクを運転する何人かの体制支持者がデモ参加者を挑発し、衝突を避けるかたちでデモ参加者は排除されていった」。「ハサカ(ダマスカス北東部600キロに位置)でも、約200人が参加してデモが行われ」、「治安部隊によって排除されたが、逮捕者はでなかった」。

 ダルアー県では、目撃者が電話で述べたところによると、約3,000人が金曜の礼拝後にダルアー市の複数のモスクから街頭に出てデモを行い、治安部隊に投石し、催涙ガスでの反撃を集中的に受け、発砲前に強制排除された。

 同目撃者によると、多くの住民は家にとどまり、治安部隊は家々の屋上に狙撃手を配置し、外出するすべての者に発砲した。

 また死者数は10人を越えたが、身元が判明しているのは以下6人だけだという――イブラーヒーム・マビード、アフマド・ラジャブ、フアード・バッラー、ムハンマド・アラーヤー、ナイーム・ムカッディム、アンマール・ティーナーウィー。

 この6人に加え、死者のなかには、イーサー家、フーリー家の子息が2人含まれており、「また数十人が負傷し、数十人が治安部隊に逮捕された」。

 一方、ダルアー県裁判所前でも数千人がデモを行い、自由と「挙国一致」を求めた。

 人権活動家が明らかにしたところによると、ダルアー市近郊のアッ=サナマインでは、ヤースィル・シャムリー氏という20代の青年が治安部隊の発砲により町の入り口で殺された。同活動家によると、死亡した青年は、隣接するアンヒール村、ジャースィム村から他のデモ参加者とともにアッ=サナマイン市に来ており、治安部隊は彼らを排除すべく発砲した。またジャースィム村から来た別のデモ参加者2人も殺されたが、死者の身元は明らかでない。

 なお3月半ば以降デモの中心となっているダルアー県では、当局の発表によると少なくとも30人が、アムネスティ・インターナショナルの発表によると55人が、ヒューマン・ライツ・ウォッチの発表によると70人以上が、活動家の発表によると130人が死亡したという。

 ダマスカス県でも、約600人のデモ参加者がカファルスーサ地区のモスクの門を自ら閉鎖し、治安部隊の攻撃を恐れながら礼拝を行った。参加者の一人がAFP(4月1日付)の取材に電話で応えたところによると、「約600人がモスクのなかにいたが、礼拝者がデモを行い、自由を要求しようとしたのを受け、治安部隊の攻撃を恐れて外にでようとしなかった」。

 またバルザ地区でも自由を求めるデモが発生した。

 ラタキア県では、ラタキア市のサリーバ地区で約200人がデモを行ったが、活動家がAFP(4月1日付)に述べたところによると、治安部隊は強制排除しなかった。

 SANA(4月2日付)は、ダルアー市、ラタキア市で礼拝を終えた人々が集まり、「複数の県の多くのモスク前の広場で、金曜礼拝後に、礼拝を済ました人々が集まり、挙国一致、治安と安全の維持、混乱の根絶を求めて」シュプレヒコールをあげた。礼拝を終えた人々は「暴動発生や、祖国と市民の治安悪化を回避しようとする雰囲気に包まれていた」という。一方、礼拝を済ませた多くの人々がダルアー市、ラタキア市のモスクから出て、「殉教者への哀悼の意を連呼し、改革実施の加速を求めた」。また「この集会で礼拝者と治安部隊との間に衝突は発生せず」、「市民には、扇動者が礼拝後の集会を利用しようとするのを抑える役割を果たそうとする意思があった」と続けた。

 デモ弾圧による死者に関しては、SANA(4月2日付)は武装集団がデモ参加者と治安部隊に発砲したと報じた。

 SANA(4月2日付)はまた、モスクの説教師が「愛するべき我らが国民を特徴づける意思とは混乱を根絶しようとする際に信頼にたるものであり、シリアはアラブ性とイスラームの敵を退ける国家たり続けるだろう。いかなる者もその力、確固たる立場、原則を打ち砕くことはできない。いかなる挑戦がなされ、敵が単一の民族の成員の間に混乱の火を燃え上がらせようとしても…と述べた」と報じた。SANAによると、説教師らは「混乱の根絶は合法的、宗教的、国民的義務であると明言し、もし祖国が全市民にとっての家であるなら、家やその成員に対する攻撃は、祖国全体への攻撃を意味すると述べた」。また彼らは「外国に扇動された者たちによって多くの県の一部の地域が直面し、祖国と国民の安全を標的とし、罪もない多くの犠牲者を出した暴動に反対しており」、「すべての人の要求であるニーズや改革と混同しないよう」呼びかけたと報じた。イマームや説教師は国民に「混乱に反対、挙国一致に賛成」という自らの言葉を伝えた。

 ハイサム・アル=マーリフ氏はAKI(4月1日付)の取材に対して、「シリア政府は人々の要求に応えるようなことは行わないだろう。今行っているのは時間稼ぎに過ぎない…。委員会設置は何の意味もない。なぜ委員会が設置され、それが何らかの結果を導出するまでシリア人が待たなければならないのか…」と述べ、戒厳令の即時解除を改めて求めるとともに、国民の要求が満たされるまで抗議行動は続くだろうと強調した。

 シャーム・ニューズ・ネットワーク(4月1日付)は、3人の若者が、アル=アサド大統領への忠誠を示すため、モスクで礼拝するように正座し、大統領の写真に接吻する映像を公開した。

 シリア・クルド・イェキーティー党の欧州地域委員会は声明を出し、「民衆のインティファーダ」への支持を表明した。

 シリア人権委員会は声明を出し、デモ参加者へのアル=アサド政権による過剰な暴力行使、モスクなどへの突入を非難した。

 ダマスカス大学法学部評議会は、金曜礼拝での演説でシリア国内の宗派主義的亀裂を助長しようとしたとの容疑でユーズフ・アル=カラダーウィー氏を起訴することを決定した。

 なおこれに先立ってユースフ・カラダーウィーはカタルのドーハのモスクで「バアス党はサッダーム・フセインとともに終わった、全体主義政党の時代は終わった」と述べ、シリア政府による弾圧を改めて批判していた。

 シリア・アラブ・テレビは、米国籍のエジプト人逮捕者ムハンマド・ラドワーン氏釈放が「自供する」映像を放映した。同逮捕者は、イスラエルを訪問し、金銭を報酬としてイスラエルの諜報機関にシリアでのデモの写真を送ることを任されたと述べていた。

 シリアテル社は、通話料を60分間無料にするとSMSで利用者に送信した。期間は4月2日から6日までの5日間。


これ以降、シリア全土に反体制デモが拡大していく。


http://www.ac.auone-net.jp/~alsham/ シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記 青山 弘之

http://www.asyura2.com/12/test26/msg/264.html

コメント [原発・フッ素24] 世界中で抗議行動が始まりました (とある原発の溶融貫通(メルトスルー))  赤かぶ
16. 2012年6月20日 23:19:12 : SuHVWfSgk2
当方の入手した宇宙情報によれば、大飯原発は「暫定運転」期間中に大事故を起こして、地元の福井県と滋賀県、京都府、岐阜県だけではなく、大阪市、奈良市でも放射線による甚大な被害が出るだろう。東海アマさんの警告に耳を貸さなかった罰だ。

関西地方1,400万人の飲料水として活用されている琵琶湖は、深刻な放射能汚染で取水できなくなる。利根川の水源地である群馬県の山岳地域が、福島第一原発から風に乗って運ばれる放射性物質で酷く汚染されている実態から想像して欲しい。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/826.html#c16

コメント [カルト9] 全てのスポーツに体重制と身長制を導入すれば面白みが倍増するが政治や経済も同じであり勝者が常に入れ替わる事が大事だ。 ポスト米英時代
02. どらみ 2012年6月20日 23:19:27 : TaxpTeHRktbIQ : 384mLCJ0q2
アメリカの「収奪」資本主義の論理は、ヘビー級のボクサーとフライ級のボクサーを、厳密なレフェリングのもと、試合をさせるというものです。

アメリカの資産家の多く(トップ100のうち半分以上)は、19世紀以前に、今日では不正とされる方法で、蓄財をした人たちです。そういう人たちが、ハーバードのビジネススクールを出た頭脳明晰な金融トレーダーらを雇って、世界中の庶民から金を巻き上げているというのが、今日の世界経済の姿です。しかも彼らは、より高い利回りを確保するために、グローバリズムという美名のもと、世界中くまなく、その収奪のメカニズムが機能するように、政治的策謀を繰り返しています。

強者がより多くの報酬を得るような社会システムは、正義ではありません。収奪資本主義を許すとしたら、経済弱者へのセーフティネットをことさら厚くしていかなければなりません。

ポスト米英時代さんが仰るように、いつも勝者が同じでは、ゲームから脱落しようという人が増えて、そのうち社会が成り立たなくなってしまいます。

最近は、生活保護の受給者などに対し、「働くものは食うべからず」といった厳しい批判をする声が大きくなっていますが、働かずに飽食をしているのは、むしろ一部の富裕層の人たちではないですか。その贖罪のために、彼らが経済弱者に対して援助の手を差し伸べるのは、当然のことです。

イエスも、金持ちが天国に行くのは、ラクダが針の穴を通るよりも難しいと語っています。地獄に落ちたくなければ、金持ちはもっと税金を払いなさい。
http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/650.html#c2

コメント [カルト9] 偽ユダヤが文春に続き女性自身に小沢夫人ガセ手紙事件を書かせたが離婚してない事を認めるヘマをしでかしたようだ。 ポスト米英時代
11. 2012年6月20日 23:20:49 : fKP0HA9geU
>>05
あまりきちんとしたソースを求めても、キチガイとか盲信者には無視されるから、
結局正常者に対するプレッシャーや弾圧にしかならない。
http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/647.html#c11
コメント [社会問題8] 「生活保護でパチンコやって何が悪い!」 テリー伊藤、大阪維新の"クーポン券支給化"案に「北朝鮮と同じ」と猛反発 MR
05. 2012年6月20日 23:21:54 : F8kAfrcP4Y
今時テレビのバラエティー番組なんぞに出ているものにまともな人間はいない。
同様そんなものを見ている人間にもまともな奴はいない! と思う。
日本のテレビそのものが日本人の白痴化を推進しているとしか考えられない。
そんな奴らのことをここで話題にすること自体アホラシイ!!!
http://www.asyura2.com/10/social8/msg/728.html#c5
コメント [原発・フッ素24] 細野豪志環境大臣 失言か「たくさん被曝して頂いた」 NHKクローズアップ現代 文字起こし (portirland )  赤かぶ
48. 2012年6月20日 23:24:31 : pPJ5gJb78A
何が「たくさん被曝して頂いた」だよ。「たくさん被曝させてしまった」だろ。
きちんと日本語を使いなさい。
どんな言い回しをしても責任から逃げることはできない。

モナ以外にも不倫の証拠を原子力マフィアに握られていて、
やつらの言いなりなんだろう、この男は。

これからどんどん被曝被害がひどくなる。

死ぬまで、いや死んでからも非難、罵倒され続けるだろうな。
覚悟しておきなさい、モナ夫君。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/815.html#c48

コメント [原発・フッ素24] 《放射能》 常総生協のトラックが「すごい!」と話題(口コミ・評判) (イヤです。放射能><)  赤かぶ
74. 2012年6月20日 23:27:35 : k8aPIqAJo2
311後の地方選

共産党の原発政策は-科学的原発政策への転換-であった。科学的?にちゃんと安全対策をすれば原発の稼働を認める、といってるのと一緒だった。

事故の直後でもあり、東電でさえ再稼働なぞいいだしえない時期に、共産党は-科学的-という言葉で-ごまかした。

原発は、使用済み燃料、という現実には処理不能の核廃棄物を出しつズケており、行き詰まっている。

事故の問題以前に、原発に未来は全くない。瓦礫の受け入れどころではない。高濃度の放射線廃棄物、について受け入れ先が今、ない。

メンテナンスも被曝前提でやるしかない。

こんな電力が、日常普通に使われていることの非常識に何故気がつかないのだろう。


http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/601.html#c74

コメント [原発・フッ素24] 「福井の本気すごいです」の声 大飯原発再稼働反対 福井で集会&デモ gataro
54. 2012年6月20日 23:31:59 : ZbEkMfgIXY
秋山理央 ‏@RIO_AKIYAMA

6.17脱原発デモ『いのちが大事 今なぜ再稼働?ふくいにあつまろう』の記録動画をアップしました!(16:54)
http://www.youtube.com/watch?v=g-mFNRbUaFk
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/793.html#c54

コメント [原発・フッ素24] 「福井の本気すごいです」の声 大飯原発再稼働反対 福井で集会&デモ gataro
55. 2012年6月20日 23:32:20 : ZbEkMfgIXY
6.16脱原発デモ『STOP☆再稼働 6・16アクション(京都)』 http://t.co/KfcrdGWt

http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/793.html#c55
コメント [原発・フッ素24] 札幌・大間・さいたま・福井・岐阜・大阪・神戸・官邸前:大飯再稼働反対の声響く 妹之山商店街
04. 2012年6月20日 23:34:55 : ZbEkMfgIXY
-秋山理央 ‏@RIO_AKIYAMA
6.16脱原発デモ『STOP☆再稼働 6・16アクション(京都)』 http://t.co/KfcrdGWt
6.17脱原発デモ『いのちが大事 今なぜ再稼働?ふくいにあつまろう』の記録動画をアップしました!(16:54)
http://www.youtube.com/watch?v=g-mFNRbUaFk

http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/854.html#c4
コメント [原発・フッ素24] 世界中で抗議行動が始まりました (とある原発の溶融貫通(メルトスルー))  赤かぶ
17. 2012年6月20日 23:35:08 : dApGl4rfPA
大飯原発で警報が作動!発表が半日遅れ

各国から招聘して大会を開くべきではないでしょうか?
そしてこの半日遅れの発表についてもどんな厳罰が各国ならあるのか
その法整備にも活用するべきだと思います。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/826.html#c17

コメント [カルト9] 偽ユダヤが文春に続き女性自身に小沢夫人ガセ手紙事件を書かせたが離婚してない事を認めるヘマをしでかしたようだ。 ポスト米英時代
12. おいしい海苔や 2012年6月20日 23:35:15 : ErGTlyPz0gvIw : h9eVGv83xg
小沢さんnの奥さん和子さんっていったかなあ。おもったより頭が馬鹿だね。っていうかあんまし利口じゃない。有田芳生氏のツイッターによれば有田さん自身が小沢夫人とごく親しい女性と懇意だそうで、「こんなに大騒ぎになって・・」と困惑して
おり、手紙は1通だけだそうだ。文春のはガセが多いそうだ。
そりゃあそうだろう。魚釣りにいかないで魚を捨てたっていう5月6日だってちゃんと
YOU TUBEに小沢さんが船に乗って魚釣りした魚を食べている映像を「日々坦々資料ブログさん」で見ましたからね。あれも大嘘。
つまり今回の増税法案に合わせて、CIAが自民と民主の一部を使い、マスコミを
使って策略したんだろう。離婚話がでているのは事実みたいだが離婚はしてはいない。これも嘘。小沢氏は「あの馬鹿が、誰が離婚何かするか」と意気軒昂に語って
いるそうだ。ってことは気の弱いところのある小沢氏だが、どうやら乗り越えて
今度こそ国会で動くみたいな気がする。また山が動くかもよ。
http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/647.html#c12
記事 [テスト26]
シリア 2011年3月17日から2011年4月1日までの詳細な経過  シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記 より


2011年3月15日

 フェイスブック上の「シリア革命2011」、「シリア怒りの日」などのページが、3月15日12時から各地で自由、改革、腐敗撲滅を求め、「シリアのすべての都市、カナダ、米国、英国、フランス、ドイツ、オーストラリアでの平和的」デモの実施を呼びかけ、これに呼応するかたちで、各地で数千人が反体制デモを行う。「アラブの春」発生以来、シリアで反体制デモが発生するのはこれが初めて。デモは治安当局の介入により排除され、『アフバール・アッ=シャルク』(3月16日付)によると、各地での逮捕者は約300人に達した。

 ダマスカス県アル=ハミーディーヤ市場およびアル=ハリーカ地区は最大規模の約200人が集まった。デモ参加者は「アッラー、シリア、自由のみ」、「シリア国民は馬鹿にされない」、「シリア人よ、どこにいる」、「自由なシリア、専制は出ていけ」、「平和的に、平和的に」といったシュプレヒコールを連呼した。人権活動家筋がAFPに明らかにしたところによると、「デモはウマイヤ・モスク前で5人が集まり始められ、ハミーディーヤ市場を通ってハリーカ地区へ向かった」。複数の消息筋によると、治安当局は当初、デモの解散を求めたが、まもなく数台のバスが到着し、バッシャール・アル=アサド大統領を支持するカウンター・デモを開始し、反体制デモの排除に乗り出した。その際、3人が逮捕され、携帯電話を押収された。

 また『アフバール・アッ=シャルク』(3月18日付)によると、ムルーワ・ハッサーン・アル=グムヤーン氏(17歳)、ラーマー・ハッサーン・アル=グムヤーン氏を治安当局が逮捕。両名はダマスカス県での15日のデモに参加していた。なお同デモに参加した別のグループ(アラー・キヤーリー女史ら)も逮捕され、晩にはムハンマド・アッルーシュ氏がインターネットカフェで治安当局に連行された。

 アレッポ市のサアドゥッラー・アル=ジャービリー広場、アル=ウマウィー・モスク近くでも同様のデモが実施された。サアドゥッラー・アル=ジャービリー広場はまもなく治安当局によって強制排除されたが、参加者はアル=カビール・モスク近くでもデモを行った。複数の目撃者によると、シャイフ・マクスード地区、バーブ・アル=ファラジュ地区では晩に激しい銃声が聞こえたという。またアイン・アル=アラブ市でもデモが発生したが、治安当局が催涙ガスを発射し排除した。

 複数の消息筋によると、ダルアー市および周辺の村々では、治安当局が若者たちの集会の摘発が相次いだ。ダルアー市ではアッ=サラーヤー広場で反体制デモが発生し、「シリア国民は馬鹿にされない」、「マフルーフよ、出て行け」と連呼。治安部隊はダルアー市と執念の村々を結ぶ街道を閉鎖し、デモ拡大を抑止しようとしている。またダルアー市郊外のナワー村は軍・治安部隊に包囲された。

 こうしたなか、ダルアー県のアバーズィード部族は、政権打倒を呼びかける落書きをして逮捕された子息が釈放されない場合、デモを断行すると当局に迫った。

 デイル・ゾール市のアル=バースィル広場、アル=カーミシュリー市のアル=アンバル広場などでも同様のデモが実施された。ラタキア市ではアッ=シャイフ・ダーヒルでデモが計画されたが、治安当局に阻止された。ダイル・アッ=ザウル県、アル=ハサカ県では電話、インターネットは一時不通となった。

 16日に内務省前での政治犯家族による反体制デモを計画しているスハイル・アル=アタースィー女史はアル=ジャズィーラやBBCなどの取材に応え、各地でのデモに関して、突発的な要因によるものであり、デモ実施の日程などが予め宣言されることはないだろう、と述べ、デモがフェイスブックなどの呼びかけによって発生したというよりは、むしろ人々の恣意的な運動によるものだとの見方を示す。

アル=ジャズィーラにおいて、アル=アタースィー女史は「シリア国民は、エジプトやチュニジアと同様、反体制運動よりも先に行動に出た」と述べた。彼女はシリアでのデモが「今日突然組織された。我々がこのデモを組織したのではないが、その始まりは火花のようだった」としたうえで、「今日デモを組織した自由を希求する人々が誰なのか我々は知らない」ことを明らかにした。また彼女は「約150人から200人が参加していた。3人の若い男女が逮捕されたが、我々は彼らがどうなったか今のところ分からない。デモは包囲され、逮捕が断行された」と指摘した。そのうえで、デモ参加者が「社会のあらゆる集団に属する人々から構成されていた。政権が宗派を分断するために行っているこの恐怖政治は徒労だった。彼らはすべての宗派から輩出されていた」と付け加えた。

 アル=アサド大統領はダマスカスを訪問したスペインのトリニダード・ヒメネス・ガルシア=エレーラ外務大臣と会談。中東地域諸国への外国の軍事的介入に関して「問題を複雑にし、危険な結果をもたらす」との見方を示す。

 ファールーク・アッ=シャルア副大統領は15日、定例の記者会見を行い、アラブ諸国における政変が、「1948年以来、アラブ諸国民のなかでフラストレーションがつもってきたことが原因」との見方を示し、事態に対処するため「抜本的改革と期待されている改革のバランス」をとることが重要だと述べる。


2011年3月16日

 3月16日にカマール・アッ=ルブワーニー氏、アリー・アル=アブドゥッラー氏ら政治犯20人以上の家族が12時から、ダマスカス県アル=マルジャ地区にある内務省前で家族の釈放を求めるための座り込みを行う。彼らは3月11日に声明を出し、内務省を訪問し、家族の釈放を求めるとの呼びかけに対して「幼児、女性を含む政治犯の家族、多数の若い男女、政治犯家族との連帯を訴える人々」約200人が参加した。

 彼らは逮捕者の写真、言論犯の釈放を求めるプラガードを掲げ、またサイード・サンムール内務大臣と面談し、釈放を求める書簡を提出したが、治安当局によって強制排除された。

 その後、参加者はアル=マルジャ広場に向かい、「アッラー、シリア、自由のみ」と連呼し、抗議行動の継続を試みたが、数台のバスに乗った私服の治安要員とシャッビーハが現場に到着、バッシャール・アル=アサド大統領を支持するカウンター・デモを実施。「アッラー、シリア、バッシャールのみ」と連呼。政治犯釈放を求めるデモ参加者、とりわけ女性を罵倒。また参加者を殴打。

 最終的には、10歳の少年1人を含む、35人が身柄を拘束される。『アフバール・アッ=シャルク』(3月16日付)によると身柄拘束者は以下の通り以下の通り。

 1. ウマル・アッ=ルブワーニー、2. ヤースィーン・アッ=ルブワーニー、3. リバー・アッ=ルブワーニー、4. ライラ−・アッ=ルブワーニー、5. アンマール・アッ=ルブワーニー、6. フサイン・アッ=ルブワーニー、7. サバー・アル=ハサン、8. アーミル・ダーウード(ラグダ・アル=ハサンの夫)、9. ハーンニバール・アワド(ラグダ・アル=ハサンの息子)、10. マーズィン・ダルウィーシュ(その後すぐ釈放)、11. スィーリーン・フーリー、12. ナーヒド・バダウィーヤ、13. ナーラト・アブドゥルカリーム、14. マフムード・グーラーニー、15. バドル・アッ=シャッラーシュ、16. カマール・シャイフー、17. ウサーマ・ナッサール、18. マイムーナ・アル=アンマール、19. ムハンマド・アディーブ・サイード、20. サアド・ジャウダト・サイード、21. ガッファール・ムハンマド、22. ツィー・マイムーナ・アル=アンマール、23. ダーナ・アル=ワジャービラ、24. ワファー・アッ=ラッハーム、25. タイイブ・ティーズィーニー(思想家、大学教授)、26. スハイル・アル=アタースィー、27. アール・ダーウード、28. カーカー・ダーウード、29. ナビール・シュルバジー、30. ヒールフィーン・ウースィー、31. アブド・アッ=タンムー、32. ムハンマド・ダルウィーシュ、33. ラヤーン・スライマーン、34. フサイバ・アブドゥッラフマーン(作家)、35. バラー・クライズィー。

 『アン=ナハール』(3月17日付)によると、内務省道徳指導局長のムハンマド・ハサン・アリー准将は、内務省が政治犯・言論犯の恩赦を求める33通の要望書を家族から省本舎内での面談後に受け取ったと発表した。アリー准将はまた「内務省の扉は対話のために開かれており、この方針はバッシャール・アル=アサド大統領の指示によるものである。国の安全を乱す者がいれば、内務省は彼らに対処する」と発表した。しかし「政治犯の家族はデモというかたちをとって内務省に迫った」ことについては否定し、「彼らの電話番号を控え、その要求に対する結果が出次第通知する」と述べた。また「複数の不審者が、内務省前にいた市民を挑発するような扇動的なスローガンを叫び、政治犯家族を貶めようとしたが、彼らはすぐにこれらの不審者に対抗した」ことを明らかにした。

 一方、『アフバール・アッ=シャルク』(3月16日付)は、内務省の関係部局の責任者が、一部の市民や周辺の商店主たちがデモを呼びかける人々に自発的に対抗した」と述べ、またデモ参加者逮捕に関して、デモを行うことなく内務省で面会を行い、関係部局に苦情を申し立てることができる現状を踏まえ「きわめて自然なこと」と答えたと報じた。

 目撃者によると、事態が収拾するまでダマスカス中心部につながる道路が一時閉鎖されたため、デモ発生後に交通渋滞が発生した。

 なおシリア各県の状況に関して、内務省は「衛星放送で耳にすることはすべて事実無根で、この種の事件(民衆デモ)が発生したとの報告は受けていない」と発表している。


2011年3月17日

 フェイスブックの「シリア革命2011」などのページが、正午に各地でデモを行うよう呼びかける。 この呼びかけに呼応するかたちで、ダマスカス県などでデモが発生した。アル=フッラ・テレビによると、ダマスカス県アル=マイダーン地区でデモが発生し、治安部隊がデモ参加者を弾圧、3人を殺害し、20人を負傷させた。またジスル・アル=アブヤド近くのムフイーッディーン・モクス前でもデモが発生した。しかし、反体制デモ開始以来初の死者が出たものの、デモの規模は15日に比べて散発的なものにとどまった。

 シリア人権国民機構、シリア人権監視団、シリア人権擁護連盟、シリア・アラブ人権機構、ダマスカス理論研究市民権センター、シリア・アラブ刑法改革機構、シリア収監者支援センター、シリア・ジャーナリスト擁護委員会が共同声明を出し、内務省前での政治犯の家族による抗議行動に対する治安当局の弾圧を非難。

 アフマド・アッ=サイイド・ダマスカス第一検事は17日にダマスカス県の内務省前で身柄拘束した33人(16日時点では35人と報じられていた)を聴取。ヌーリス・ラーディー氏を除く32人の逮捕状を発行。容疑は「民族感情を弱め」、「宗派主義的亀裂を助長」し、「虚偽の情報を発信」したこと。ラーディー氏は釈放され、残る32人のうち、男性はアドラー刑務所、女性はドゥーマー刑務所に移送された。
 逮捕状が出された身柄拘束者氏名は以下の通り。

 1. ウマル・アッ=ルブワーニー、2. リバー・アッ=ルブワーニー、3. ライラー・アッ=ルブワーニー、4. アンマール・アッ=ルブワーニー、5. サバー・ハーフィズ・フサイン、6. スィーリーン・フーリー、7. ナーヒド・バダウィーヤ、8. ナーラト・アブドゥルカリーム、9. バドルッディーン・アッ=シャッラーシュ(身柄拘束時、目の上を殴打され流血)、10. カマール・シャイフー、11. ムハンマド・ウサーマ・ナッサール、12. バシャル・ジャウダト・サイード、13. サアド・ジャアダト・サイード、14. ガッファール・ヒクマト・ムハンマド、15. ダーナ・アル=ジャワービラ、16. ワファー・アッ=ラッハーム、17. スハイル・アル=アタースィー、18. ナビール・シュルバジー、19. ヒールフィーン・ウースィー(ファヒーマ・サーリフ・ウースィー)、20. アブドゥッラッザーク・アッ=タンムー、21. ライヤーン・カマール・スライマーン、22. ディヤーッディーン・ダグマシュ、23. アリー・アブドゥッラフマーン・アル=ミクダード、24. シャーヒル・アル=ワルウ、25. ナスル・アーディル・アル=アースィミー、26. ヒシャーム・ハーリド・アッ=ドゥルービー、27. ナスルッディーン・ファフルッディーン・アフマ、28. ナスリーン・ハーリド・フサイン、29. アーディル・ハラーワ・アル=ブンニー、30. ズーカーン・ヌーファル、31. マフナド・バッサーム・アル=ヤマーニー、32. ムハンマド・ハサン・ハリール。

 なお『アフバール・アッ=シャルク』(18日付)は、複数の消息筋の話として、身柄拘束されていたタイイブ・ティーズィーニー、アーミル・ダーウド、リーカールドゥー・ダーウド、ミームーナ・ミウマール、マーズィン・ダルウィーシュが、健康状態を理由に釈放されていたマーズィン・ダルウィーシュに引き続いて、16日晩に釈放されていたことを明らかにした。またヌールス・ラーディー氏も釈放された、という。

 フランス外務省のベルナール・ヴァレロ報道官は「デモ参加者への暴力とデモ後の逮捕」を非難。またヒューマン・ライツ・ウォッチ、アムネスティ・インターナショナルといった人権団体もこぞって批判。


2011年3月18日

 シリアの複数の都市で、モスクでの午後の礼拝後にデモが発生し、自由と腐敗撤廃が要求された。デモ参加者は治安当局と衝突し、ダルアー県では複数が殺害された。治安当局は強制排除に際して、放水車、催涙ガス、棍棒などを使用したほか、実弾を発射した。

 もっとも激しい衝突はダルアー県で発生した。SANA(3月19日付)が伝えたところによると、「金曜日午後にダルアー県にあるウマリー・モスクの近くに多くの市民が集まっているなかで、潜入者がそれを利用し、無秩序と暴動を発生させた」。また「公共財産や私有財産が被害を受け、多くの自動車、店舗が破壊・焼き討ちに遭ったことを受け、治安維持部隊が市民とその財産を保護すべく介入した。暴動の扇動者たちは治安維持部隊に攻撃を加えたが、排除された」。同通信はこの事件と「時を同じくして、(地中海岸の)バーニヤース市でも多くの人々が集まったが、上述のような事件もなく収束した」と述べた。複数の住民らによると、デモには200人以上が参加、治安当局は消防車が放水し強制排除を試み、汚職撲滅を叫ぶデモ参加者と治安当局が衝突した。

 ダルアー市の人権活動家の一人はAP(3月18日付)に対して電話で、シリアの治安部隊によるデモ排除で4人が殺され、数百人が負傷したと述べた。同活動家によると、治安部隊が「デモ参加者に実弾を発砲し」、「現在までのところ、アクラム・ジャワービラ氏、フサーム・アブドゥルワーリー・アイヤーシュ氏、アイハム・ハリーリー氏、アブー・アウン家の若者1人が死亡したとの確かな情報を得ている」と付言した。また「数百人の負傷者がおり、(治安機関は)ダルアー国営病院に搬送された負傷者の多くを摘発し、ヘリコプターでどこかへ連れ去った」と続けた。なおこれに先立ち、デモに参加していたフサーム・アブドゥルワーリー・アイヤーシュ氏とアクラム・ジャワービラ氏の2人が殺されたことを住民が明らかにしていた。デモ参加者はいずれも「アッラー、シリア、自由」や腐敗撤廃を求めるスローガンを叫んでいたという。この住民によると、重武装の治安部隊が複数のヘリコプターで派遣され、ダルアーのサッカー場に着陸した。

同様の反体制デモはヒムス市のハーリド・ブン・ワリード・モスク前でも発生した。『アル=ハヤート』(3月19日付)によると、デモには数十人が参加し(『アフバール・アッ=シャルク』[3月19日付]によると約2,000人)、「アッラー、シリア、自由のみ」と連呼したが、治安当局によって強制排除された。『アフバール・アッ=シャルク』(3月19日付)によると、その際約70人が逮捕された。

 ラタキア県では、複数の人権活動家筋がAPニコシア支局の電話取材に対して「約5,000人がそれ(バーニヤース市でのデモ)に参加し」、市内にあるラフマーン・モスク前では、「著名なシャイフ・アブドゥッラフマーン・アイルートの子息のウンス・アイルート氏がデモを指導した」と語った。なお『アル=ハヤート』(3月19日付)は「数百人」が自由と改革を要求するデモを行ったと報じた。

 また『ダマス・ポスト』(3月20日付)によると、18日のバーニヤース市でのデモは約50人が行い、反体制的なシュプレヒコールも行っていなかったが、やがて市街地で数百人に拡大し、公共物、私有財産などを破壊する暴動に発展した。

 一方、ダマスカス県では旧市街中心にあるウマイヤ・モスクの中庭でデモが発生し、AP通信記者が伝えたところによると、「民間人の衣服を着た複数の治安要員が中庭やモスク周辺(アル=ハミーディーヤ市場やアル=マサキーヤ広場)に多数展開し、デモ参加者は暴行を受け、排除され、約30人が逮捕された。反体制デモに対抗すべく、アル=マサキーヤ広場では、政府支持者約200人がシリア国旗とバッシャール・アル=アサド大統領の写真を掲げて、カウンターデモを行った。


2011年3月19日

 ダルアー市でのデモ参加者と治安当局の衝突で犠牲となった2人の葬儀に約10,000人が参列。しかし当局での葬儀を認めず、遺体はそのまま墓地に埋葬された。その後、会葬者はダルアー市中心に向かって抗議行進を行い、治安当局は催涙ガスを使用して対抗し、複数名が負傷した。会葬者は「アッラー、シリア、自由のみ」など自由を求めるシュプレヒコールを連呼した。
 負傷者を搬送する映像(http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=sUIzLmOffSI)。

 SANAは、内務省が18日のダルアーでのデモとその弾圧に関して、シリア当局は調査委員会の設置し、「不幸」な事件の発生に関与した人物の処罰などを含む必要な措置を講じると発表。

 ラタキア県バーニヤース市とバイダー市の市民は、反体制デモへの強制排除による物的・人的被害に対して、大統領府が行った一世帯あたり補償金30,000シリア・ポンドの支払いの提案を拒否し、責任者の処罰、両市に対する治安部隊の包囲解除を求める。


2011年3月20日

 ダルアー市での反体制デモは継続・エスカレートし、デモ参加者と治安当局が衝突で、1人が死亡、複数が負傷した。複数の住民によると、デモ参加者は、自由、腐敗撲滅を要求、近隣の村々からも参加者が加わり、市内のバアス党ダルアー支部本部、裁判所、ラーミー・マフルーフ氏が経営する携帯電話会社2社の支局に火を放った。AFP(3月20日付)通信によると、デモ参加者は、市内に集中的に展開する治安部隊との衝突直後、昨日の午後に裁判所をはじめとする施設に火を放った。

 AFPによると、数百人からなるデモ行進がダルアー市の旧市街から県知事邸に向かって行われ、治安部隊が催涙弾や空砲を通じて排除を試みたが阻止できなかった。また、デモ参加者は途中に、裁判所施設および施設前に駐車していた複数の車に放火し、その後、携帯会社のシリアテルとMTNの建物2棟にも放火した。目撃者によると、デモ参加者は県知事邸に到着すると敷地前の木々に放火した。

 ある人権擁護活動家がロイターに述べたところによると、「治安部隊は数万人のデモ参加者に向かって実弾を放った」。また「デモ参加者の最初の死者ラーイド・カッラード氏は実弾によって倒れ」、2人が頭を負傷し「危篤状態にある」という。カッラード氏は、金曜日にダルアーでデモが始まって以来、治安部隊によって殺された5人目の民間人となった。

 アル=ウマリー・モスクで負傷者に応急手当を施す映像(http://www.youtube.com/watch?v=mDhqvXy6zlM&feature=player_embedded

 『アル=ハヤート』(8月21日付)によると、ダルアー市でのデモは、市内で反体制スローガンを落書きした少年の逮捕で市民の不満が鬱積するなかで、インターネットで政治的発言を行ったとの容疑で3週間前に女医アーイシャ・アバーズィード氏が逮捕された、また16日のダマスカス県の内務省前での抗議行動でダルアー市出身のディヤーナー・アル=ジャワービラ女史が逮捕されたことで一気に火がついた。同時に、秘密警察は今月に入って、複数の学校や穀物粉の壁に、「人民は政権打倒を望む」という落書きをしたとの容疑で多数の市民を逮捕している。

 ダマスカス県旧市街のアル=ハリーカ地区で、シリア国旗を身体にまとい、自由を求めるシュプレヒコールを独り連呼した女性が治安要員に取り押さえられる。

 シリア人権監視団は3月21日の声明で「治安機関が3月20日日曜日晩、ダルアー県ダーイル市近くにある青年ラーミー・スライマーン・イクバール氏の自宅を家宅捜査し、ダルアーの状況に関してBBC Arabicの電話取材に答えたとの理由で同氏を逮捕した」と述べ、「彼の消息もいまだ不明である」ことを明らかにした。

 当局は壁に反体制スローガンを落書きして逮捕されていたダルアー出身の少年15人を釈放すると発表、また18日のデモでの犠牲者の葬儀に政府代表の派遣し、事態の沈静化を試みた。

 一方、複数の高官がダルアー県の複数の著名人と次々と会談した。これらの著名人はさまざまな要求を提示しており、そのなかには、政治犯の釈放、ダルアーにおける秘密警察本部の解体、県知事の罷免、デモ参加者殺人の責任者に対する公開裁判の実施、秘密警察への財産売買の許可取得規定の廃止などが含まれている。


2011年3月21日

 ダルアー市でのデモは4日目に入ってさらに拡大、南部のジャースィム市、インヒル市にも波及する一方、が参列した。

 ダルアー市内では、20日のデモでの犠牲者(ラーイド・カッラード氏、23歳)の葬儀に約1,000人が参列、一昨日死亡した犠牲者の写真を掲げ、「恐れていない…恐れていない」、「平和的に、平和的に」、「君に血と魂を捧ぐ、殉教者よ」と連呼した。同目撃者によるとデモは平和的に行われていた。ダルアー市入口などには、軍が同市を包囲するかたちで展開、また市内ではカラシニコフを携帯した警官隊数百名が街道の両脇に配備された。しかし、葬儀後のデモ参加者数千人に対して、軍・警官隊が介入することはなかった。

 ダルアー市の現状に関して、住民の一人が述べたところによると、「デモ参加者は、カッラード氏の埋葬後、「革命、革命」、「アッラー、シリア、自由のみ」と連呼して、墓地からウマリー・モスクへと行進を始めた」。また「旧市街の入口には武装部隊が結集していた」。別の目撃者がAFPに語ったところによると、ウマリー・モスク近隣では、「催涙ガスが原因の窒息状態が散見され、集中的に展開する治安部隊が複数名を逮捕した」。また「治安部隊は葬儀に多くの参列者が参加するのを阻止しようとしたが、数千人が参列した」。一方「治安部隊はまた、ダルアー市入口にも集中的に展開した」。デモ参加者の一人はAFPに対して「自由を求める我々の要求が実現するまで街頭で座り込みを続ける」と述べた。

 他方、ダルアーの複数の著名人が、政治犯の釈放、秘密警察本部の解体、県知事の解任、(デモでの市民)殺害の責任者の公開裁判、秘密警察への財産売買の許可取得規定の廃止を求めた。

 目撃者の一人によると、デモはダルアー市北部約50キロに位置するジャースィム市に波及した。治安当局はデモに対して実力行使を控えた。

 一方、ダルアー市から40キロの距離に位置するインヒル市でも数百人が集会を行い、シュプレヒコールを繰り返し、警察署を襲撃した。

 ダルアー市中心にあるアル=ウマリー・モスクのシャイフ、バッサーム・ミスリーが21日晩に逮捕される。
 ダルアーでの事件に巻き込まれて日曜(20日)に負傷したムンズィル・ムウミン君(11歳)が21日に死亡した。

 フェイスブックの「シリア革命2011」、「シリア怒りの日」といったページが各地でデモを行うよう呼びかける。

 またクルド人シャイフ、マアシューク・アル=ハズナウィー師の息子でシャイフのムルシド・アル=ハズナウィーはフェイスブックでシリア国民、そしてクルド人に対して、ナウルーズにあたる3月21日に決起を呼びかける。

 シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、アル=アサド政権を「手遅れになるまえに目覚め、国民の要求に応える」よう求めた。

 一方、ムハンマド・アフマド・ユーヌス法務大臣が事態収束とデモ参加者との対話のためダルアー県庁入りした。ダルアー県内の緊張が緩和することが期待されているなか、当局は、壁に反体制的スローガンを落書きし、逮捕されていた少年15人を釈放した。

 シリア人権委員会は、3月17日にサイドナーヤー刑務所から釈放された元政治犯の証言として、3月16日の内務省前での政治犯家族の要求に応えるかたちで、当局は「判決が下されていないすべての政治犯の刑期が8年とされた」、「既に判決が下された政治犯の刑期が大統領の指示で4分の1軽減になった」と発表する。

 『クッルナー・シュラカー』(3月21日付)は、シリアの治安当局は、ジュンド・シャーム、ファタハ・イスラームがダルアー市などでの反体制デモに関与していると疑っている、と報じる。

 アル=マシュレク・チャンネル(本社UAE)のオーナーでビジネスマンのガッサーン・アッブード氏は、ダルアー市での反体制デモとその弾圧に関する同チャンネルの報道に関して、シリアの治安機関高官から自粛するよう脅迫を受けたと述べる。


2011年3月22日

 ダルアー市と近郊のナワー村で抗議行動が行われ、『アル=ハヤート』(3月22日付)によると、数百人、『アフバール・アッ=シャルク』(3月21日付)によると数千人が参加、「自由、自由…、平和的に、平和的に」と連呼し、自由を要求した。

 ダルアー市でのデモはアル=ウマリー・モスク近くで行われた。しかし、匿名の活動家によると、「軍と治安部隊がアル=ウマリー・モスク前で始まったデモを排除し」、「デモ参加者はモスクに退却した」。また治安部隊の「突入を警戒し、デモ参加者はモスクの周りに人間の盾を作った」としたうえで、モスクが負傷者を受け入れる「野戦病院」と化していると述べた。同活動家はまた、「反体制のスローガンを掲げるデモ参加者は数千人に及び、その後、数を増していった」と述べ、シリア政府が「(午後)5時以降、モスクへの援軍を増派した」と指摘した。

 なお『アフバール・アッ=シャルク』(3月21日付)によると、アル=ウマリー・モスク前に数千人が集まり、人間の盾を作り、治安部隊の突入に備える。

 『アフバール・アッ=シャルク』(3月22日付)は、ダマスカス県のアッ=サーリヒーヤ地区、ダマスカス郊外県のドゥーマー市、マアダミーヤ・アッ=シャーム市、ハジャル・アスワド市でデモが発生し、治安当局と衝突したと報じる。

  また政治犯の家族たちが午後2時にダマスカス県の裁判所前で政治犯釈放を求める座り込みを呼びかける。これを受け、ダマスカス県裁判所周辺に民間人の服を着た治安要員が多数展開。座り込みには数十人が参加したが、治安要員に強制排除された。

 複数の消息筋によると、アレッポ市でダルアー市の反体制デモを支持するデモを組織しようとした10代後半の少年4人が治安当局に逮捕される。逮捕されたのは、マスアブ・シャイフ・アミーン(14歳)、アブドゥッラー・アミーン(17歳)、サーリフ・アブー・ガールーン(18歳)、ラーフィウ・アブー・ガールーン(16歳)。

 シリア人権監視団によると、治安当局は「3月22日火曜日に、作家で活動家のルワイユ・フサイン氏を(ダマスカス郊外県の)サフナーヤー地区にある自宅で逮捕した」との声明を発表した。同声明によると、フサイン氏の家族はこのとき「外出中で、帰宅してドアが壊されているのを見て驚いた」という。また現在までのところ、彼の「行方は不明である」。

 同声明によると、フサイン氏(1960年生まれ)は「昨日(月曜)、平和的デモと表現の自由の保障を求めて、ダルアーの住民およびすべての国民との連帯を呼びかける声明への署名をインターネットで呼びかけた」。また彼は「1984年から1991年にかけて共産主義行動党員として投獄されていた政治犯として経歴を持っている」。

 そのうえでシリア人権監視団は「作家ルワイ・フサイン氏、青年ラーミー・イクバール氏、シリアの刑務所に収監されているすべての政治犯・言論犯の即時釈放と逮捕に係る問題の解消」を求めた。

 『カースィユーン』(3月22日付)は、共産主義者統一委員会メンバーのワリード・ファーリス・ファーリス氏がダルアーで逮捕されたと報じた。

 シリア人権国民機構は声明を出し、当局がダルアー市および郊外、ダマスカス県マダーヤー市、ヒムス市、アレッポ市、バーニヤース市、ヒムス市、ダマスカス市で主に19代後半から20代半ばの青年を無差別に逮捕していることを批判、すべての政治犯・言論犯の即時釈放を求めるとともに、戒厳令解除、例外的法廷の廃止、亡命者の帰国、政治的権利の保障、一般的自由の保障、司法の独立、1980年法律第49号、組合活動の自由の保障、クルド人の国籍回復、汚職撲滅、選挙法制定などを要求。

 『ハキーカ・ドゥワリーヤ』(3月22日付)は、在アンマン・シリア大使館前で21日から自由を求めるための座り込みを行ってきた芸術家のムハンマド・イブラーヒーム氏がシリア大使館職員に殴打されたと報じる。

 『クッルナー・シュラカー』(3月22日付)は、ダルアー市でのデモと弾圧を調査する内務省の調査委員会は、ファイサル・クルスーム県知事解任と、身柄拘束中の青年の釈放を行うべきとの暫定的決定を下した、と報じる。

 『アル=ワタン』(3月21日付)は、ダルアー県名士たちが3月20日にバアス党シリア地域指導部使節団と行った交渉で提示した要求の詳細を報じた。使節団はダルアー県出身のルストゥム・ガザーラ少将などからなる。同紙によると、要求は抗議運動を停止し、事態の正常化に向けた条件として提示されている。具体的な内容は以下の通り。

 1. ダルアー県知事、同県の治安機関責任者の解任。
 2. 犠牲者およびその遺族への謝罪、ダルアー県民を「潜入者、破壊分子」と非難したことへの謝罪。
 3. デモ参加者に発砲した者、発砲を命じた者の処罰。催涙ガスなどで市民を死傷させた者、それを命じた者の処罰。
 4. 平和的デモ参加者の逮捕の停止。
 5. すべての政治犯の即時釈放。
 6. 最近逮捕された大学生の釈放。
 7. 非常事態の解除。
 8. 不動産売買、経済活動にかかる治安当局の認可制の廃止。
 9. 減税。
 10. 汚職撲滅に向けた断固たる措置の実施。
 11. (ニカーブ着用を理由に)解雇された女性教員の復職。
 12. 亡命者の帰国許可。
 13. 所有権の剥奪を認めた1979年法律第60号(2000年法律第26号による改正)の廃止。
 14. 土地価格の見直し。
 15. ダマスカス県にあるダルアー県方面の旅客バス・ターミナルのアッ=スーマリーヤからの移転。
 16. ヒジャーズ鉄道公社のスーク・アッ=シュハダーの店舗の処遇改善。
 17. 社会福祉部門への非常勤労働者の採用。

 しかし、『アフバール・アッ=シャルク』(3月22日付)は、名士たちの話として、バアス党シリア地域指導部の使節団がダルアーの市民を虐殺すると脅迫したと報じる。

 ファールーク・アッ=シャルア副大統領は記者会見を行い、「ダルアーで発生した不幸な出来事」に対して遺憾の意を示すとともに、「政府がこの事件を収束させるべく迅速に対処し、混乱を発生させようとする試みを遮断しようとしている」と述べた。またアラブ諸国のデモに関して、「祖国建設のためのインセンティブでなければならず、市民の統合や結束に抵触すべきでない」と述べた。

 一方、ムハンマド・ナージー・アル=アトリー首相はアッ=ドゥンヤー・チャンネルで「国民統合を解体しようと計画している者がいる」としたうえで、「ダルアーの市民が求めている愛国的要求を利用して、それをまったく別の問題にすり替えようとする集団がいる」と指摘、こうした動きが近隣諸国などからもたらされていることが明らかになりつつあると述べた。

 ラタキアの有識者ら数十人が共同声明を出し、国内での破壊行為に反対の意思を表明するとともに、アル=アサド大統領に対して、国民対話開催のイニシアチブをとり、民主的市民国家建設に向けた議論と計画の策定を行うよう呼びかける。

 同声明に署名したのは、ナビール・スライマーン氏、ムンズィル・ミスリー氏ら。


2011年3月23日

 ダルアー県では、複数の通信社が人権活動から得た情報によると、ダルアー市のアル=ウマリー・モスク前で座り込みを行う人々とデモ犠牲者の葬儀に参列した人々に治安部隊が発砲し、少なくとも15人が死亡した。

 この二つの事件に関して、SANA(3月23日付)は公式筋の話として、「外国勢力」が「嘘を放送」し「虐殺が行われたと主張」することで、市民を煽動しようとしている、と報じた。同報道によると、「武装集団」がアル=ウマリー・モスク近くで救急車に乗った医療スタッフを襲撃し、医師1人、衛生士1人、救急車ドライバー1人を殺害した。これに対して現場近くの治安部隊が応戦し、武装集団の多くを負傷させ、数人を逮捕したが、その際兵士1人が殉職した。また武装部隊が「ダルアー市で市民を脅迫し、殺戮、窃盗、放火を行う武装集団の追跡を行った」としたうえで、武装集団がアル=ウマリー・モスク内に武器弾薬を隠し、子供たちを誘拐し「人間の盾」として利用したと報じた。

 またシリア・アラブ・テレビは押収した武器、爆弾、装備を公開し、それらがモスクで発見されたと報じた。しかし活動家らは、デモが平和的で武器は存在してないと反論している。一方、SANA(3月23日付)によると、「外国勢力がダルアーの状況に関して嘘を広め…、住民を扇動、脅迫しようとした。しかし住民は武装集団を追跡する治安部隊と協力している」。公式筋が伝えたところによると、「100万通以上の携帯電話のメッセージが外国から送られてきた。そのほとんどがイスラエルから発信されており、シリア人に、モスクを利用して暴動を行うよう呼びかけていた」。

 しかし活動家らは、治安部隊がモスクで座り込みをする人々を排除するために攻撃したと非難した。ある人権活動家はAFP(3月23日付)に「シリアの治安部隊がアル=ウマリー・モスク前で座り込みを行う人々に対して早朝に行った攻撃による死者は6人で、その内訳は女性2人、幼児1人、医師1人、治安部隊隊員2人である」と語った。また早朝に殺害された犠牲者の葬儀から戻る途中で「参列者に治安部隊が発砲して6人が殺された」と述べた。一方、別の活動家によると、「アル=ウマリー・モスク前で13人が死亡し、そのうちの少なくとも5、6人が参列者に対する攻撃の犠牲者である」という。さらにもう一人の活動家は、死者が「ダルアー市で11人、近隣の村々で2人」と述べた。一方、目撃者によると、早朝に民間人が殺害されたのを受け、住民と連帯するために北部からダルアー市内に行進してきた若者数百人に対して、治安部隊が発砲した。

 また活動からはシリア公式筋の報道を否定し、電話回線、電気が攻撃前に遮断されたと指摘し、シリア治安部隊がダルアー市内のアル=ウマリー・モスク前で座り込みを行う人々を排除するため攻撃したと非難、犠牲者の一部の氏名を公表した――「アリー・アル=マハーミード博士、ターヒル・アル=ムサーラマ氏、マーヒル・アル=ムサーラマ氏、ウマル・アブドゥルワーリー・アル=ムサーラマ氏、アル=ムサーラマ氏(女性、名前は不明)、マーリク・アクラード氏、アシュラフ・アル=ミスリー氏、アリー・アッ=ラワーシド氏、ハーティム・アル=マハーミード氏、アブー・ヌブード氏(女性、名前は不明)」。

 住民の一人によると、犠牲者のなかに、アリー・ガッサーブ・アル=マハーミード氏も含まれているという。同氏はダルアー市の名望家出の医師で、早朝に発生した攻撃での負傷者治療を支援するため旧市街のモスクへ向かっていた。

 なお、複数の消息筋によると、ダルアー市で自由を求めるデモが発生し、数百人が参加した。ダルアー市のデモはアル=ウマリー・モスク前で行われたが、治安部隊が強制排除に乗り出し、「デモ参加者はモスクに退散した」。シリア人権監視団によるとデモ参加者の数は1,000人に達した。

 また複数の消息筋によると、ナワー市でも自由を求めるデモが発生し、数百人が参加した。

 国内の反体制活動家がダルアー市などでの反体制運動に対する武力弾圧を非難する声明を出す。声明は「シリア国民への声明」と題され、「シリア国民の権利、そして自由、公正、民主主義を求める若者の平和的インティファーダに対する弾圧行為」を非難し、アル=アサド政権に、戒厳令解除、政治犯釈放、一般的自由の保障、複数政党制の実現、汚職撲滅などを実現するための早急な改革を求める。

 声明にはハイサム・アル=マーリフ、ジャウダト・サイード氏、マアーッズ・アル=ハティーブ・アル=ハサニー、ガッサーン・アン=ナッジャール、ダアド・ムーサー、ムハンマド・アル=アンマール、ヤースィル・アル=アイティーが署名。

 複数の弁護士たちが明らかにしたところによると、当局はダマスカスの内務省本舎前で先週政治犯釈放を求めて行われた平和的デモの参加者6人を釈放した

 アル=アサド大統領のいとこで亡命中のリーバール・アル=アサド氏(民主主義・自由のための機構代表)は、「アル=アサド政権には改革か、崩壊しか選択肢はない」と述べる。

 シリア・ムスリム同胞団のアリー・サドルッディーン・アル=バヤーヌーニー前最高監督者は『シャルク・アウサト』(3月23日付)の電話取材に応え、「エジプト、チュニジア、リビアで革命を発生させた要因はシリアにも存在する。自由の欠如、専制、腐敗、貧困、失業はシリアにも存在する。また反体制活動家の逮捕も続いている。改革の約束は全く実現されてない」としたうえで、「改革はシリアではあまりに遅れている。国民の前には現状に対するインティファーダしかない。改革要求が実現するまで各都市での民衆のインティファーダは止まないだろう」と述べる。

 治安当局はアフマド・アブ・アル=ハイイル(本名アフマド・ムハンマド・フザイファ)氏(バーニヤース市出身、ダマスカス・イスラーム・アル=ファトフ学院学生)をダマスカスの自宅で逮捕した。フェイスブックを通じてダルアー市での反体制デモを支持する活動を行ったのが逮捕の理由。

 治安当局は人権活動家のマーズィン・ダルウィーシュ氏を尋問ののち逮捕。

 シリア・クルド人権委員会、シリア民主的自由人権擁護諸委員会、シリア・クルド人権・一般的自由擁護機構(DAD)、シリア人権機構(Maf)は共同声明を出し、3月半ば以来の活動家らの逮捕を非難、釈放を求める。

 シリア・アラブ・テレビはアル=アサド大統領が政令第120号(2011年3月23日)を発令しダルアー県のファイサル・クルスーム県知事を解任したと発表した。DPIなど複数のメディアが3月20日にすでに解任したとの報道を流していた。


2011年3月24日

 ダルアー県では、ダルアー市でアル=ウマリー・モスクでの弾圧の犠牲となった9人の葬儀が行われ、数万人が参列し、その後、市内で街頭行進を行った。

 外国メディア特派員の市内での取材は制限され、AP通信記者が午後に散発的な銃声を聞いたと報じただけである。これらの特派員は軍・治安部隊高官が随行するかたちでアル=ウマリー・モスクへの訪問を許された。道中、市内の店舗はすべて閉められ、幹線道路には車はほとんど走っていなかった、という。また兵士と警官が市の入り口に検問所を設置し、道路は閉鎖されていた。

 ロイター(3月24日付)は、前日までにアル=ウマリー・モスクを制圧した軍・治安部隊が同モスクからの撤退を開始したと報じた。

 3月23日早朝にアル=ウマリー・モスクで殺害されたハーリド・アル=ミスリー兵卒(ヒムス県タッルカラフ市出身)に関して、『アフバール・アッ=シャルク』(3月24日付)は、モスク襲撃命令を拒否したために殺害されたとシリア人権委員会が発表したと報じた。

 ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官が死者数を「10人」と述べたのに対して(後述)、人権活動家のアイマン・アル=アスワド氏はAFP(3月24日付)の電話取材に対して、(23日までのダルアー市での弾圧で)「100人以上が殺害された…。ダルアー市では殉教者を埋葬するのに1週間はかかるだろう」と述べた。

 また別の活動家は、「死者は150人を越えるだろう…。犠牲者の多くは、ダルアー市の近隣の村々から葬儀に参列するためにやってきたが、治安部隊が彼らに発砲した」と述べた。

 さらにもう一人の活動家は、「数万人が周辺の村々からやって来て、アル=バリード交差点と県知事邸交差点にさしかかったところを治安部隊に発砲された」と述べた。同活動家によると、ダルアー市には、タフス村、ヒルバト・ガザーラ村、アル=ヒラーク、ジャースィム村、インハル村などから人々が訪れたという。

 複数の消息筋によると、負傷者、行方不明者の多くは、政治治安局ダルアー支部やバアス党のビル前で抗議行動を行っていた、という。

 シリア・クルド人権委員会、シリア民主的自由人権擁護諸委員会、シリア・クルド人権・一般的自由擁護機構(DAD)、シリア人権機構(Maf)は共同声明を出し、ダルアー市などで行われている抗議行動への支持を表明、市民の殺戮・暴行の真相を調査するための委員会設置、非常事態令・戒厳令解除、すべての政治犯・言論犯・良心犯の釈放、例外法廷の廃止、平和的デモを保障する法律の制定、クルド人の権利回復、政党法制定などを求める。

 シリア・クルド・イェキーティー党が声明を出し、ダルアー市などでの反体制デモへの支持を表明。

 ゴラン高原住民46人が声明を出し、「祖国がそのくびきから解放されることなく、ゴランの解放はない」と述べ、反体制デモへの支持を表明した。

 バッシャール・アル=アサド大統領は24日夜、給与引き上げ、国境地帯への国民の往来手続の簡略化などに関する政令を発令した。またこの措置に先立って、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官が「戒厳令施行停止の早急の検討」、「情報法および政党法の制定」、「司法の強化、恣意的逮捕禁止」など、政治に関する一連の決定を発表し。さらに、これらの決定に加えて、生活福祉状況改善に関する複数の決定がなされたことを明らかにした。そのなかには、ダルアー住民の意見を聴取するための「最高指導委員会の発足」が含まれており、ダルアーでの「事件の状況、曖昧な点の究明、そして事件発生に関与した者の処罰が行われるという。

 シャアバーン大統領府政治情報補佐官は、午前中と晩に二度にわたって内外の記者団を前に会見を行った。

 バアス党シリア地域指導部の会合後に行われた午前中の記者会見において、シャアバーン補佐官は同会合で「政治情勢の進展、国民福祉の現状、政府の施政」を審議されたとしてうえで、以下の通り述べた。

 「党指導部は二段階からなる一連の決定を下した――第1段階は「生活・福祉の領域」に関する決定で、そのなかには最高指導委員会の設置が含まれている。同委員会の任務は、ダルアー市民と連絡をとり、意見聴取を行い、事件の状況、その曖昧な点を究明し、事件発生に関与した者、任務を行った者の処罰することにある。またこれ以外にも、公務員の賃金の即時引き上げおよび福利厚生のための資金調達、青年層失業者への雇用先の創出や臨時雇用者の正規雇用などを通じた就労機会増大のため必要な資源の確保、政府および地方自治体の施政の広範な矯正の実施とそのための早急な決定が行われる」。

 「第2段階の決定は「政治レベル」に関するもので、腐敗一掃のための新たな効率的しくみの構築、戒厳令施行停止の早急の検討、祖国と国民の安全を保障するための法制定などが含まれる。また同決定のなかには、政党法案の準備、さらなる自由、透明性を求める国民の意思に合致した新たな情報法の制定、国民の往来手続の簡略化するための国境地帯に関する政令第49号の改正およびその適用への不満の解消」も含まれている。また政治決定の6番目の項目として、司法の強化、恣意的逮捕禁止、国民が抱える案件の迅速な処理があげられている。

 シャアバーン補佐官は『アル=ハヤート』(3月25日付)などの質問に対して、一連の決定は発令とともに実施に移されると述べた。

 また最近発生した事件の調査は「進行中」と述べたうえで、「ダルアー市民をはじめとするシリア国民が行い得る当然の要求があり、それは平和的且つ期待に添うような速度で対処されるべき問題である」としつつも、「シリアの安定を乱そうとする者の意見とは相容れない」かたちでこれらの決定が成されたことを明らかにした。また「外国からシリアへ武器や資金が流入している確かな証拠がある…。武装活動が行われており、モスクが武器庫として利用され、治安部隊や医師が発砲を受けている…。外国がダルアーを選んだのは、資金や武器を流入させるに好都合な国境付近に位置するという地理的な理由であろう…。アラブ諸国や外国のメディアが「シリアを標的とすべく…、メディアを動員している」と述べた。

 またダルアー市での死者数に関して「昨日晩の段階で9人が死亡したが、今日重傷を負っていた1人が死亡し、犠牲者数は10人になった」と述べた。

 『ニューヨーク・タイムズ』(3月24日付)は、ある顧問の話として、アル=アサド大統領がダルアー市でのデモ参加者に対して発砲しないよう命令していたと報じる。

 ムハンマド・ナージー・アル=アトリー首相はアッ=ドゥンヤー・チャンネルのインタビューに答え、ダルアーでのデモに関して、県民の要求のなかには当然のものがあり、内閣は、適切な対処方法を検討し、正当な要求については内閣のプログラムの枠内で対応すると指摘した。


2011年3月25日

 AFP(9月25日付)によると、ダルアー県アッ=サナマイン市で金曜の礼拝の直後にデモが始まり、デモ参加者と治安部隊が衝突、10人が殺害された。また同消息筋によると、ダマスカス県、ヒムス市、アレッポ市、バーニヤース市、ラタキア市など複数の都市でダルアー市との連帯を求める抗議デモが発生した。

 ダルアー県では、人権活動家がAFP(9月25日付)に明らかにしたところによると、アッ=サナマイン市からダルアー市に向かっていた17人のデモ参加者が治安部隊の発砲で殺害された。また「治安部隊はダルアー県庁前で集会を行ったデモ参加者に集中砲火を浴びせた」。一方、別の目撃者によると、「20人以上が殉教者」となり、治安部隊は無差別に発表したという。AP(9月25日付)がもう一人の目撃者の証言として伝えたところによると、「10,000人以上がダルアー市内の広場でデモを行い、参加者はハーフィズ・アル=アサド前大統領の銅像を倒し、焼き撃った」。また「治安要員とバアス党(ダルアー)支局本部にいた何人か要員がデモ参加者に発砲し、少なくともその一人が反撃にあった」。

 ダルアー市住民の一人が電話でAFP(9月25日付)に述べたところによると、「数十人の葬儀参列者」がアル=ウマリー・モスクで行われた、市内での衝突で犠牲者2人の葬儀の礼拝後に「君に魂と血を捧げよう、殉教者よ」と叫んだ。AFPはまた、ダルアー市に隣接するアズラア地区で軍の大部隊が展開し、市内に向かう各村の分岐路に軍用バスが配置されたと付け加えた。

 ダルアー市で3人の青年がハーフィズ・アル=アサド前大統領の銅像を破壊した。

 ダーイル市では、「デモ参加者300人がオートバイ数十台に乗って街頭に出て、『ダーイルとダルアーは恐れない』と連呼し、児童たちがクーフィーヤを振った。また「シャイフ・ミスキーン村では数十人が集まり、車に乗ってダルアー市に向かっていった」。

 ダマスカス県では、AFP(9月25日付)によると、約300人が旧市街の中心に位置するウマイヤ・モスクでの金曜礼拝の後、アル=ハミディーヤ市場に向かって「アッラー、シリア、自由のみ」、「ダルアーはシリアだ」、「我々はみなダルアーの殉教者だ」と連呼しながらデモを行った。また「少なくとも5人が逮捕された」。インターネット上にはダマスカス市内にあるアッ=リファーイー・モスクでの別のデモの映像が公開された。またAFP(9月25日付)が複数の目撃者の証言として伝えたところによると、治安部隊がダマスカス中心のアマーラ地区でのデモを強制排除した。

 ダマスカス郊外県では、複数の目撃者によると、治安部隊はアル=マアダミーヤ市で3人を殺害した。住民の一人は「ダルアーでの殺人を非難する住民のデモが発生したら、(政権支持者が乗った)車列がアル=マアダミーヤに入ってきた」と述べている。またAFP(9月25日付)が複数の目撃者の証言として伝えたところによると、アッ=タッル市ではダルアー市との連隊を求める約1,000人がデモを行った。

  『クッルナー・シュラカー』(3月30日付)は、ドゥーマー市のデモに参加したマムドゥーフ・アドワーン氏(25歳、作家マルワーン・マムドゥーフの息子)が逮捕・拘束されたと報じた。

 ハマー県では、ハマー市でデモが発生し、住民によると、デモ参加者は金曜礼拝の後に街頭に出て、自由とダルアー支持を叫んだ」。

 ラタキア県では、シリア人権機構によると、先週金曜に引き続き「約3,000人が海岸のバーニヤース市でデモを行った」。

 このほか、複数の衛星テレビ局やインターネット・サイトがヒムス市、ラタキア市の街頭やモスクでのデモの映像を公開した。デモには数千人が参加したという。

 なおフェイスブックでは、「誇りの金曜日」と銘打ったデモへの参加が呼びかけられていた。フェイスブック上の「シリア青年連合」と名付けられたページで公開された声明は「政権を完全に一掃し、すべてのシリア国民を代表する暫定政府を発足して国を指導し、自由を保障し、戒厳令を解除し、政治犯を釈放する」ことが求められた。

 また「シリア革命2011」ページは、「シリア革命を収束させ、喜劇じみた方法で国民の要求に応えるのを回避しようとしている。しかし、彼らは国民が自由を手にするまで街頭に出て引き返さないことを知らない」と非難し、24日に発表されたアル=アサド政権の改革プログラムを拒否するとともに、街頭でのデモを主唱した。

 クルド人シャイフ、ムルシド・アル=ハズナウィー氏はユーチューブ(http://www.youtube.com/watch?v=Bn-5iBJZNSk&feature=player_embedded)で反体制デモへの参加を呼びかけた。

 シリア・クルド国民行動統一機構は声明を出し、反体制デモへの支持を表明。

 クルド民族主義諸政党は「シリア・クルド諸政党」(Majmū‘ al-Aḥzāb al-Kurdīya fī Sūrīya)の名で共同声明を出し、反体制デモへの支持を表明。

 シリア・インティファーダ支援国民イニシアチブ委員会(シリア・ムスリム同胞団、バヤーヌーニー)は25日に声明を出し、反体制デモでの犠牲はアル=アサド大統領に責任がある、と非難。

 各地での反体制デモに対抗するかたちで、各県でバッシャール・アル=アサド大統領の改革路線(24日に発表)を支持する行進が組織された。

 SANAによると、ダマスカスをはじめとする各県で、「昨日(24日)に出された政令や決定の意義、アル=アサド大統領の指導のもとにシリアが享受する国民統合、シリアを標的とする外国の動きに断固として立ち向かう政権の姿勢を支持するための行進」が行われた。また参加者が「シリアの治安、安定、国民統合を標的として、外国がシリア国民に対して行う組織的な働きかけを拒否する姿勢を明示した」としたうえで、「経済、政治、福祉、生活にかかわる決定と政令はシリア国民の意思に合致しており、(中東)地域が直面する様々な事件へのシリア国民の政治的・経済的関与を伴うものである」と報じた。

 SANAによると、「複数の県での多くの国民が行った集会のなかには、地元の要求を掲げ、改革政策や腐敗撲滅の早期実施を唱道するものがあった」として、反体制デモがあったことを暗に認めた。しかし外国の「メディアや幾つかの通信社が偽のニュースを流し、シリアの現状に関する偽りの情報を報道し、福祉、経済、政治に関する決定と政令が出された直後にシリア国内を包んだ肯定的な雰囲気を乱すべく無秩序と暴動を喚起した」と非難した。

 ムフスィン・ビラール情報大臣は、「テロリストの逮捕」によって各都市は平静さを取り戻したと発表した。また「彼らが何者だったのか近く世界に公開する」と述べた。

 ブサイナ・シャアバーンは『アル=ハヤート』(3月26日付)の取材に対して、アル=アサド政権が「祖国の屋根の下で行われるあらゆる問題、要求を議論する用意がある」と述べ、国民の要求に応じた「日程」を設けて改革が実施されることを強調した。

 共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン師やムハンマド・サイード・ラマダーン・アル=ブーティーがシリア・アラブ・テレビに出演し、ダルアー市住民に対して、同市での出来事に耐えるよう呼びかけるとともに、「見ず知らずの者に従わないよう」、「内乱(フィトナ)」に荷担しないよう警鐘をならした。


2011年3月26日

 ラタキア県では、ラタキア市で2人が殺害された。人権活動家のアンマール・カルビー氏は、カイロのロイター(3月26日付)の取材に対して、この2人がバアス党ラタキア支部ビルに放火しようとして治安部隊に射殺されたと述べた。

 しかし、SANA(3月26日付)は、シリア高官の話として、「武装集団がラタキア市内の幾つかのビルの屋上を占拠し、通行人、市民、治安部隊に発砲し」、午後に「武装集団の狙撃手」の発砲により、「2人が死者、2人が負傷」したと報じた。

 ダルアー県では、ダルアー市で再びデモが発生した。目撃者によると、同市では、市内の主要な広場の一つで座り込みを行い、「国民は政権打倒を望む」と書かれた旗などを掲げていたデモ参加者を排除するため、治安部隊が催涙ガスを発射した。

 ダルアー市中心部で数百人がデモに参加し、バアス党ダルアー支部や警察署に放火した。

 また、人権活動家によると、タファス村では、「数千人が犠牲者3人の葬儀に参加し、同村内の警察署に放火した」。

 ヒムス県では、ヒムス市のハーリド・ブン・アル=ワリード・モスクでの礼拝を終え、いつも通りに街頭に出た市民約60人が逮捕される。逮捕された市民はデモを行っていなかったという。

 フェイスブックの「シリア怒りの日」や「シリア革命2011」は、すべての都市で26日に「ダルアー市を救援」するため「民衆インティファーダ」を行うよう呼びかけた。しかしダルアー市、タファス市、ラタキア市以外では大規模なデモは発生しなかった。

 ダマスカス宣言在外国民会議のアブドゥッラッザーク・イード議長は『ドイッチェ・ヴェーレ』(3月26日付)のインタビューに応え、シリア国内での反体制デモに関して、「これらの都市は沈黙を打ち破り、恐怖の壁を破壊した」と指摘するとともに、アル=アサド政権による改革プログラムの提示に関して、「時間稼ぎ」に過ぎないと批判した。

 ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報担当報道官は、複数の記者との会見で、「シリア特有の生活様式を標的とすることで、シリアに暴動をもたらそうとする企てがあることは明らか」としたうえで、この動きが「新しいものではなく、シリア国民はその存在を常に意識しており、このような破壊行為や標的は克服されるだろう」と述べた。また「平和的なデモの権利はシリアのすべての国民に保障されている。しかし現在起きていることは宗派主義的な暴動を扇動し、治安、安定、国民生活を標的としている」と指摘し、「シリアはその治安と安定が奪われることを認めない」と強調した。さらに「ほとんどのシリア国民は先日宣言された改革を大胆な改革だと見ている。我々はシリア国民が望む物を支持し、その実現のために働く」と付け加えた。

 SANA(3月26日付)によると、シリア・アラブ・テレビは「シリアの幾つかの都市で発生した事件での逮捕されたのが、シリア人でない様々な国籍の外国人であることが判明した」と報じ、逮捕者のなかに「シリアで就労する米国籍のエジプト国民であることが判明し、この人物が今回の事件に先立ってシオニスト政体(イスラエル)を訪問し、外国から資金を得てシリアに関する写真やビデオを送信していたことを認めた」と報じた。

 SANA(3月26日付)は、ユースフ・アル=カラダーウィーが金曜日(25日)の説教でシリアでの出来事に干渉したことに複数のシリア消息筋が「大いなる不快感」を表明し、「宗教関係者に暴動を扇動する権利などない」と非難したと報じた。

 複数の人権活動家はシリア政府が3月25日晩にイスラーム主義者やクルド人を含む260人の政治犯を釈放したことを明らかにした。

 これはシリア政府が数日前に宣言した一連の措置実施の第一歩と見られる。

 ある弁護士が明らかにしたところによると、釈放者のなかには「イスラーム主義者が含まれ、彼らは刑期の4分の3を減刑されて出所した」。またシリア人権連盟のアブドゥルカリーム・リーハーウィー会長がAFP(3月26日付)に述べたところによると、「釈放された者のなかにはクルド人14人が含まれ…、その大多数がイスラーム組織に属するという理由で逮捕されていた」。彼はまた「この措置は、シリアにおける公共の自由にかかわる状況改善のため先日なされた一連の約束の始まりとなる」と述べた。


2011年3月27日

 複数の住民が述べたところによると、ダルアー市やラタキア市に、軍・治安部隊、ムハーバラートの増援部隊が派遣され、市内制圧を支援する一方、監視態勢を強化し、大規模なデモは発生しなかった。ただし、ダルアー市内には、戦車、兵員輸送車輌は投入されていないという。

 複数の通信社によると、衛星テレビ局アフバール・スーリーヤは、当局が約300人を逮捕し、そのなかにはイラク人、ヨルダン人、レバノン人、アルジェリア人が含まれていたと報じた。彼らは3月26日(土曜日)、ラタキア市で、ビルの屋上を占拠し、通行人に発砲したという。

 『クッルナー・シュラカー』(3月27日付)は、「クルド青年革命」を名乗るグループが、フェイスブックなどでダルアー市との連帯を表明するため、アル=カーミシュリー市での座り込みを呼びかけたと報じる。

 アラブ社会主義連合民主党は声明を出し、「平和的な手段による愛国的、民主的な運動のただ中にを見出す」と述べ、反体制抗議行動支持を表明。

 人民議会の審議で、ユースフ・アブー・ルーミヤ議員(75歳、ダルアー県選出、無所属)が、ダルアー市で治安部隊が「執拗に」デモ参加者に発砲したと非難した。

 アブー・ルーミヤ議員は「ハウラーン地方で起きているのは、大統領ではなく、ヘリコプターを投入して市民に発砲した…ダルアーの政治治安局の無思慮に抗議するものだ」と述べた。

この発言はYoutubeで配信された。

 大統領府声明によると、バッシャール・アル=アサド大統領はクウェートのフバーフ・アフマド・ジャービル・スバーフ首長、バハレーンのハマド・ブン・イーサー・アール・ハリーファ国王と電話会談した。同声明によると、スバーフ首長は「クウェートが治安と安定を揺るがそうとする試みに対抗するシリアを支持するとの意思」を示し、この試みを退けるシリア政府および国民の能力を信頼していると述べた。一方ハマド国王は「アル=アサド大統領に対して、バハレーンが治安と安定を標的とした陰謀に立ち向かうシリア政府および国民を支持し、この陰謀を排除し、克服するシリア国民の意思と能力を信頼している」と述べた。

 SANA(3月28日付)は、公式筋の情報として、「武装集団が2日間にわたってラタキア市民、街区を攻撃し、治安部隊兵士、市民、10人と、武装集団メンバー2人がした。同集団は市内を徘徊し、家々の屋根を占拠して、市民に無差別に発砲、市民をパニックに陥れた…。約200人が負傷した。そのほとんどが治安要員で、武装集団はまた、ラタキア市内の公共施設、私有施設、福祉施設、焦点を破壊し、家々に押し入り、住民を脅迫した」と報じた。またその際、市内の国立病院も襲撃され、多数の救急車両や医療クルーを攻撃した、という。しかし、「ラタキア市民は、すべての地区で治安部隊に協力し、武装集団の居場所を知らせ、メンバー多数の逮捕、尋問に寄与した」。

 AFP(3月27日付)によると、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報顧問は、ラタキア市での3月26日(土曜日)の事件に関して「治安要員と市民2人、武装した男2人がラタキア市の住民や市街地に対する武装集団の攻撃によって死亡した」と公式筋の発表を繰り返した。シャアバーン顧問はまた「攻撃の背後には過激派がおり、国内に宗派主義的亀裂をもたらそうとしていた」と疑った。そのうえで「非常事態令解除は決定済みだが、それがいつ実施段階に入るかは分からない」と付言した。

 シリア・アラブ・テレビの報道によると、米国籍を持つエジプト人は外国から金銭を受け取り、シリアで撮影した映像を送っていたという。シリア・アラブ・テレビで公開されたムハンマド氏の証言映像で、同氏はインターネットでコロンビア人からダマスカスでのデモの映像を撮影したら100EPの報酬を与えると持ちかけられたと述べた。

 これに対して、アブー・バクル・ラドワーン氏(エジプト人)が3月27日晩にアル=アラビーヤの電話取材に対して、息子のムハンマド氏がダマスカスで3月25日に逮捕されたと語った。ムハンマド氏はウマイヤ・モスクで発生したデモを携帯電話のデジカメで撮影しただけであるにもかかわらず、シリア当局はイスラエルのスパイとの容疑をかけたという。しかし、アブー・バクル氏は、ムハンマド氏がヨルダン経由でイスラエルに入国したことを認める。

 ムハンマド氏は米国生まれの32歳で、テキサス大学を卒業。米在住。石油技師。

 AFP(3月27日付)はミシェル・シャンマース弁護士の話として、3月16日に内務省舎前で座り込みを行い「ダマスカスで逮捕されたディヤーナー・アル=ジャワービラ女史ら17人の釈放を当局が決定した」と報じた。アル=ジャワービラ女史の逮捕は出身地であるダルアー市でのデモを激化させる原因ともなった。この措置は、3月23日の女性参加者釈放に次ぐ動きである。しかし、シャンマース弁護士は9人が依然身柄拘束中で、そのなかには人権活動家のスハイル・アル=アタースィー女史、ナーヒド・バダウィーヤ女史が含まれていると付け加えた。


2011年3月28日

 ダルアー県では、現地の目撃者によると、シリア治安部隊がダルアー市で非常事態反対を連呼するデモ参加者数百人に発砲した。デモ参加者は市内の広場に表れ、自由を要求し、戒厳令を拒否するシュプレヒコールを繰り返し、治安部隊は数分にわたって空に向かって威嚇射撃を行ったが、デモ参加者は発砲が終わると、再び抗議行動を続けたという。

 ダルアー市内の治安部隊はその後規模を縮小させていたが、住民が明らかにしたところによると、再び増強されたという。ある商人は、ダルアー市でのデモの中心地となったアル=ウマリー・モスクを指さして、治安部隊が「モスク近くのあらゆる群衆に向けて弾丸を浴びせた」と述べた。ダルアー市住民の一人でモスクの近くに家を持つアブー・タマーム氏によると、兵士と治安要員が「ほぼ1メートル間隔で」配置されている。アル=ジャワービラ家の別の市民によると、狙撃手が重要な施設の屋上に再配備されたため、「誰も動こうとはしなかった」。ダルアー市の商業地区は麻痺状態となっており、またシリア・ヨルダン国境の往来も減少しているという。

 しかしインターネット上では、ダルアー市などでハーフィズ・アル=アサド前大統領の像が破壊される映像、アル=アサド大統領および前大統領の写真が破られる映像、マーヒル・アル=アサド大佐を批判するシュプレヒコールを連呼する市民の映像などがアップされ続けた。

 http://www.youtube.com/watch?v=D57SZpiH0Lo
 http://www.youtube.com/watch?v=IsiFxi9uRGg
 http://www.youtube.com/watch?v=9flGn0y2_d0&feature=player_embedded#at=61
 http://www.youtube.com/watch?v=H9_BOjkD2wY

 アフマド・バドルッディーン・ハッスーンがダルアー県のアッ=サナマイン市を訪問し、犠牲者遺族を弔問。

 『アル=ハヤート』(3月29日付)によると、ラタキア市は平静を取り戻した。市内商業地区の中心に位置するアッ=シャイフ・ダーヒル地区には、武装集団と治安部隊との激しい交戦による破壊や放火の痕跡が残っているという。環境社会開発センターのイサーム・フーリー調整役はAFP(3月28日付)との電話で、「市内で次第に普通の生活が戻りはじめ、門を開けた学校もある」と述べたが、「住民は子供たちを通学させることをいまだ恐れている」と指摘した。また「開店している商店もあり、車の往来も各地区で見られる」と付け加えた。

  しかし『シャルク・アウワト』(3月29日付)はラタキア市アッ=スライバ広場で約2,000人が宗派主義反対の集会を行ったと報じる。

 『シャルク・アウワト』(3月29日付)は、ヒムス県ヒムス市のアン=ナーウーラ市場とアル=マスクーフ市場で28日、平和的座り込みを行おうとした市民多数(30人以上)が逮捕されたと報じる。また数百人が参加したこの座り込みに対して、治安部隊が発砲したという。

 シリア人権委員会は声明を出し、3月25日のヒムス市でのデモ発生後、多くの市民が失踪したと発表する。

 シリア・ムスリム同胞団が声明を出し、アル=アサド政権による各地でのテロ弾圧を批判、犠牲者に哀悼の意を示すとともに、「現体制のもとで武器弾薬の貯蔵はゴラン解放のために自由でなされてきたが、国民、子供たちを殺すために用いるためではない」と非難した。

 ファールーク・アッ=シャルア副大統領はアル=マナール・チャンネル(ヒズブッラーのテレビ放送)で、バッシャール・アル=アサド大統領が2日以内に「シリア国民の幸福向上」のための重要な諸決定を発表すると述べた。

 AFP(3月28日付)によると、人民議会のムハンマド・ハバシュ議員は、「政権にどのような措置を講じるのか明示させるよう」人民議会に求めるべきだとしたうえで、「我々は大統領が人民議会に来て、必要な手順について説明するよう求めた」と述べた。また「国民を宗派に分断し亀裂を助長することをねらったシリアに対する宗派主義的陰謀」の存在に関して、人民議会には「宗派主義的陰謀を拒否するという一致した立場が存在する」と述べた。

 当局は身柄拘束していたロイターの記者2人を釈放した。女性テレビ・プロデューサーのアーヤート・バスマ氏とカメラマンのイッザト・バルタジー氏は同僚との電話で話したところによると、2人は現在レバノンに向かって越境中で、ともに無事だという。

 DPI(3月28日付)は、シリア政府に近い消息筋が、一部メディアで報じられていたファールーク・アッ=シャルア副大統領殺害を否定したと報じた。

 『アル=ワタン・オンライン』(3月28日付)は、カタルのハマド・ブン・ジャースィム・アール・サーニー首長の代理としてシリアを訪問したタミーム・ブン・ハムド・ブン・ジャースィム・アール・サーニー皇太子がアル=アサド大統領と会談し、ユースフ・アル=カラダーウィー師の発言に関して謝罪したと報じる。

 国内の政権寄りの有識者、芸術家などが、「祖国の屋根の下で」と題した声明を出し、ダルアー市などで続く自由・民主主義を求める平和的デモへの支持を表明するとともに、混乱、破壊をもたらすような煽動に反対の意思を示した。また改革路線への支持を表明し、戒厳令解除、政治犯・言論犯の釈放、政党法制定、国民対話の開始などを求めた

同声明には、ドゥライド・ラッハーム氏、バッサーム・クーサー氏、バースィム・ヤーフール氏、ニダール・サイジャリー氏ら数十人が署名した。


2011年3月29日

 大統領府が声明を出し、バッシャール・アル=アサド大統領が「ムハンマド・ナージー・アル=アトリー内閣の総辞職を受理し、新内閣組閣までの期間、同内閣を暫定移行内閣に任じた」と発表した。

 アル=アトリー内閣の変遷については「シリア内閣」(現代東アラブ地域の政治主体に関する包括的研究:非公的政治空間における営為を中心に科学研究費補助金(基盤研究(B))」を参照。

 SANA(3月29日付)は「100万人規模の民衆大行進」がダマスカス県、アレッポ市、イドリブ市、アル=ハサカ市、ラッカ市、タルトゥース市、ダイル・アッ=ザウル市、ハマー市、アッ=スワイダー市など、シリア各県で行われた、と報じた。ダマスカス県のアル=ウマウィーイーン広場には数十万人が集まった。同行進は「祖国への忠誠」と銘打たれ、アル=アサド大統領支持、大統領が指導する「包括的改革プログラム支持」、「挙国一致」の確認、外国による「暴動扇動」の試みの拒否が訴えられた。シリア国旗が家々のバルコニーや車に掲げられ、プラガードには「挙国一致は試されるまでもない」、「シリアがめざすものはレジスタンスのプログラムがめさすもの」、「腐敗反対、改革プログラム賛成」、「改革賛成、我々はあなたとともにある」などと書かれていた。

 人民議会は今日予定されているアル=アサド大統領の演説に先だって、マフムード・アブラシュ議長のもと臨時会を招集し、「シリアが享受し、最近の事件で強化された挙国一致」、「シリアに対する挑戦や陰謀に立ち向かう能力、国民の生活状況改善のための決定や立法の重要性、腐敗との戦い、戒厳令解除、政治生活への参加拡大」の必要を確認した。

 複数の人権擁護活動家によると、シリア当局は、ダマスカスの裁判所前で3月27日(日曜日)に逮捕されたフサイン・イーサー氏など、反体制デモを支持した弁護士4人を釈放したと述べた。なおシリア人権監視団はフサイン・イーサー弁護士(ダマスカスの裁判所前で逮捕)、ターミル・アル=ジャフマーニー弁護士(ダマスカスのジャーナリスト・クラブで逮捕、スライマーン・ヌハイリー弁護士(ヒムス市のデモに参加したとの理由で逮捕)、ニダール・アッ=シャイフ・ハンムード弁護士(ヒムス市のデモに参加したとの理由で逮捕)、ムハンマド・イブラーヒーム・イーサー弁護士(ダマスカス郊外県でフェイスブック上での活動が原因で逮捕)されたと発表していた。

 『シャルク・アウサト』(3月29日付)は、ダルアー県で反体制運動が最初に噴出した遠因として、ハーフィズ・アル=アサド前大統領のもとで培われていた政権とハウラーン地方の政治エリートとの関係が、アル=アサド政権のもとで崩壊した事実があることを示唆する記事を掲載した。

 この記事によると、Ḥ・アル=アサド政権のもと、ダルアー出身のファールーク・アッ=シャルア、マフムード・アッ=ズウビー、ルストゥム・ガザーラがそれぞれ外務大臣、首相、レバノン駐留シリア軍治安偵察機構課次長(その後課長)に登用され、政権とハウラーン地方の政治エリートの間に「友好関係」が築かれたいたが、アル=アサド現政権のもと、アッ=シャルア外務大臣は副大統領という閑職に追いやられ、アッ=ズウビー首相は「自殺」に追い込まれ、ガザーラは少将に昇進したものの、「反逆罪」で粛清することを脅迫されるようになった、という。

 DP-News(3月31日付)は、29日にラタキア市内のアル=カルア地区、アッ=スライバ地区などで始まった座り込みの解散を説得するために、ラタキア県のリヤード・ヒジャーブ県知事、県議会議員らが現場で市民と対話を行ったと報じた。

 同報道は、ラタキア県議会議員の一人が匿名を条件に以下のように述べたと報じた。

 「座り込みを行っている人々の要求のほとんどは個人的なものだった。住宅、仕事、ヒッティーン(サッカー・チーム)に関するものなどである。むろんこのほかにも、政治犯釈放を求める声もあったが…」。

 同議員によると、ヒジャーブ県知事が政治犯釈放を拒否する姿勢を示すと、座り込みを行う人々は憤慨し、県知事らに投石したという。

 SANA(3月30日付)は、シリア・アラブ・テレビがレバノンのトリポリ市からシリア国内に武器が密輸されていると報じたと伝える。同報道によると、武器密輸にはムスタクバル潮流が関与しているというが、ムスタクバル潮流のアフマド・アル=ハリーリー報道官はこれを否定している。

 『アフバール・アッ=シャルク』(3月29日付)は、タルトゥース県バーニヤース市で反体制デモを指導しているシャイフ、アンス・アイルート師が脅迫を受けていると報じる。

 『アフバール・アッ=シャルク』(3月29日付)は、経済学者のアーリフ・ダリーラ氏(ラタキア出身)が、宗派主義反対のため、ラタキア市で様々な宗派の識者と会談していると報じる。

 AFPやロイター(3月29日付)は、シリアの複数の有識者と人権活動家が「国民誓約」と題した声明を出し、「民主的民生国家の建設」、「多様性の尊重」、「宗派主義反対」、「あらゆる状況下での非暴力」を主唱したと報じた。

 同声明の署名者のなかには、思想家のサーディク・ジャラール・アル=アズム氏、脚本家のムハンマド・ムリッス氏、同じく脚本家のサミール・ズィクラー氏、風刺漫画家のアリー・ファルザート氏が含まれている。また同声明には政治活動家や人権活動家も署名しており、そのなかにはハイサム・アル=マーリフ氏、アーリフ・ダリーラ氏、ミシェル・キールー氏、フィダー・アクラム・アル=ハウラーニー氏、リヤード・サイフ氏、アブドゥルカリーム・リーハーウィー氏、フサイン・アル=アウダート氏、アブドゥルハミード・ダルウィーシュ氏、ガッサーン・ナッジャール氏、ワッザーン・ザイトゥーナ氏、ムンタハー・スルターン・アル=アトラシュ氏、アフマド・トゥウマ氏、ファーイズ・サーラ氏、ファウワーズ・タッルー氏が名を連ねている。

 アラブ社会主義連合民主党のラジャー・アン=ナースィル氏はシャアバーン顧問の記者会見の内容を「依然として曖昧さがぬぐえない」としたうえで、アル=アサド政権が政治的対話を無視して、治安機関を通じた圧力の行使という対話を認めるのみである」と非難した。

 シリア・クルド政治評議会は声明を出し、各地での反体制抗議行動との連帯、支持を表明するとともに、憲法改正を通じたクルド民族の存在の保障、一般的自由の保障、すべての政治犯・言論犯の釈放を求める。


2011年3月30日

 バッシャール・アル=アサド大統領は人民議会で国民に向けて演説を行った。 大統領の演説したのは、シリアの各都市で反体制デモが始まって以降初めて。

 アル=アサド大統領は、シリアが「大きな陰謀に曝されており、その糸は遠い国々や近隣諸国から伸び、その何本かはすでに祖国に至っている。この陰謀はアラブ諸国で起きていることの形式ではなくタイミングを利用している」と警鐘を鳴らした。そのうえで「暴動の鎮圧は国民的、道徳的、合法的義務であり、鎮圧に寄与できるのに何もしない者はすべて暴動の一部をなす」と明言した。

 大統領は「何者かが暴動、改革、日々のニーズを混同した」と指摘した。また改めて改革への支持を表明しつつ、「最速ではなく最善をめざす、我々は急ぎたいが、急かされたくはない」と述べた。そのうえで「危機的状況は、それを制御でき、勝者として脱却できれば、良いことである」と続けた。

 アル=アサド大統領は「シリアは大きな陰謀に曝されている…。彼らは非常に巧みに暴動、改革、日々のニーズという三つの要素を織り交ぜている。大多数のシリア国民は改革を求めている。大多数のシリア国民にはいまだ応えられていないニーズがある…。しかし暴動がこうした問題に介入し、改革と日々のニーズという二つの要素を支配し、それを覆い尽くし始めた。はじめは善意で街頭に出ていた人々が容易に欺かれたのはそのためである。我々は街頭に出たすべての人々が陰謀者と言うことはできない。なぜなら陰謀者は常に少数だからである」と述べた。

 一方、政党法と非常事態(解除)法の草案は以前からあったうえで、「我々は遅れてしまった。否、遅からずこの問題を国民の判断に委ねるだろう。しかしそもそも我々がこれらの改革を望んでいなかったなら、2005年に改革を実行せず、今日圧力のもとで改革を実行する」という問題ではないとしたうえで「問題はルーティーン、怠慢、遅延に関わる問題であり」述べた。さらに「改革が肯定的であることは疑う余地のないことだが、重要なのは、我々がこの改革の内容を知ることにある。我々は正確には何を計画してきたのか? まもなく選挙が実施されるだろう新しい人民議会があり、地方自治体の選挙があり、現段階で総辞職しようとした内閣がある。バアス党地域大会もある。我々は2011年に新たな血導入されると考えていた。これらの新たな血が新たな段階への至らねばならないのである」と付け加えた。

 また次のようにも述べた。「改革はファッションではない。それが地域に及ぶ波を反映しているものに過ぎないなら、その内容のいかんにかかわらず壊滅的だと言える…。障害はない。延滞はない。反対者もいない。反対する者は利権を握り腐敗した者だ。貴方たちは知っているはずだ。そうした一握りの人々が存在したが今はもういないことを…。現在挑むべきは、我々が到達しようとしている改革の質がどのようなものになるのかということに関わっている。また我々は、逆効果にならないよう一過性の現状に改革の作業を従属させることを回避せねばならない。基本的な挑戦とは、いかなる改革を我々が望むかということに関わっている。近く提示される法律をめぐって議論を始める際にシリア人として創意工夫が行われるだろう」。また、戒厳令解除、政党法、情報法など先週木曜日(3月24日)に宣言された政策実施の決意に関して、「挙国一致、腐敗撲滅、情報、就労機会増大」に関わる措置が検討終了後に実施・宣言されるだろう」と述べ、「前内閣はそれを開始し、新内閣ではそれが優先事項の一つになる」と明言した。

 また「人民議会で今、日程を宣言するよう求める者もいるが、いかなる問題であれ日程発表は技術的なものである」と続けた。

 アル=アサド大統領はさらに「暴動の鎮圧は国民的、道徳的、合法的な義務であり、鎮圧に寄与できるのに何もしない者はすべて暴動の一部をなす」と明言した。聖コーランにも書かれている通り、「騒擾は殺人よりもっと悪質であったのだ」。意図しようがしまいがそれに関与する者はみな、祖国での殺戮に荷担している。また中庸な立場をとる者にも居場所はない。問題は国家ではなく祖国に関わるものだ。陰謀は大きく、我々は戦いを望んでいない。シリア国民は平和と友愛を好む国民である。しかし我々は我々自身の大義、国益、原則の防衛に一時たりとも躊躇しない。もし我々が今日戦わねばならないのであれば、喜んで戦おう」と明言した。

 アル=アサド大統領の演説の全文はhttp://www.sana.sy/ara/2/2011/03/31/339278.htmを、英語訳はhttp://www.sana.sy/eng/21/2011/03/30/339334.htmを参照。

 アル=アサド大統領が人民議会での演説を終え、議事堂前から車で立ち去ろうとした際、女性が大統領に近づき、その場が混乱する映像がシリア・アラブ・テレビによって配信される。http://www.youtube.com/watch?v=oyS3WkwZAjMを参照。

 AFP(3月30日付)は、アル=アサド大統領の演説後、約300人が不満の意を表明すべくラタキア県ラタキア市でデモを行った。市内の複数の目撃者によると、「平和と自由」というプラガードを掲げたデモ参加者に治安部隊が発砲、排除した。

 しかし、複数の目撃者によると、軍も現場の近くに展開したが介入はしなかった。一方、住民によると、1台の車が集会現場の近くを通り過ぎる際に発砲したとのことだが、その真偽は定かでない。

 環境社会開発センター所長でジャーナリストのイサーム・フーリー氏はAFP(3月30日付)の電話取材に対して、「(ラタキア市南部)のアッ=スライバ地区で複数の銃声が聞こえたが、詳しいことは分からない」と述べた。

 シリア・アラブ・テレビ(3月30日付)はラタキア市で「武装集団」が発砲したと報じたが、詳細については明らかにしなかった。

 ロイター(3月30日付)は発砲で負傷者が出たと報じ、BBCアラビア語放送(3月30日付)は複数が死亡したと伝えた。

 『アフバール・アッ=シャルク』(3月30日付)によると、ラタキア市では、アッ=スライバ地区などで抗議の座り込みが恒常化している、という。

 シリア人権委員会は声明を出し、ラタキア市で25人の市民が殺害されたと非難した。

 ダルアー県ダルアー市でも、アル=アサド大統領の演説直後に不満の意を示すデモが発生する。『アフバール・アッ=シャルク』(3月30日付)によると、数千人が参加。

 ハイサム・マーリフ弁護士はAFP(3月30日付)の取材に対して、アル=アサド大統領の演説が「何も言っていない。前にも聞いたことがある。彼らはいつも変革の必要があると言い、何かしなければならないと言うが、実際には何も起きない」と述べ、失望感を露わにするとともに、今後もデモは続くだろうと述べる。

 シリア・クルド進歩民主党(アブドゥルハミード・ダルウィーシュ派)はに声明を出し、アル=アサド大統領の演説内容を不十分と非難、すべての政治犯の釈放、非常事態解除、国籍を剥奪されたクルド人の権利回復、政党法制定を求める。

 ミシェル・シャンマース弁護士はAFP(3月30日付)に対して、3月16日の内務省前で抗議行動を行い逮捕されていた政治犯家族のうち7人が保釈金7,000SPを支払い、釈放されたと述べる。釈放されたのは、ナーヒド・バダウィーヤ氏、バドルッディーン・シャッラーシュ氏、バシャル・ジャウダト・サイード氏、サアド・ジャウダト・サイード氏、ナーラト・アブドゥルカリーム氏、ディヤーッディーン・ダグマシュ氏、ナスルッディーン・イフミー氏。


2011年3月31日

 SANA(4月1日付)はバッシャール・アル=アサド大統領の指示に従い、非常事態解除、ダルアー市とラタキア市などでの事件の調査、クルド人統計問題の解決を目的とする三つの個別委員会が設置されたと報じた。

 三つの委員会の第1の委員会の任務は、非常事態解除に関する決定実施を「目的」とした立法を4月末までに実施することである。第2の委員会は、ダルアー県とラタキア県で民間人、軍人の犠牲を出した最近の事件の「早期調査」に関わっている。一方、第3の委員会は、北東部に位置するアル=ハサカ県のクルド人に関する1962年の例外的統計に基づく国籍剥奪問題の解決に向けた過去の提言を実行することを目的としている、という。

 SANAによると、「シリアの支配政党であるバアス党地域指導部は昨日、アル=アサド大統領の指示により、国の安全と祖国の尊厳の維持、テロ撲滅のための立法の検討と施行を目的に、複数の法律家からなる委員会を設置した。この措置は、1960年代初めに発令された非常事態解除を目的としており」、同委員会は4月25日までに「問題の検討を完了する」。

 またSANAによると、「挙国一致強化のため、アル=アサド大統領は、ハサカ県での1962年の統計(例外的統計)問題解決に関する(バアス党)第10回地域大会(党大会)での提言の実行を検討するための委員会の設置を指示した。同委員会は、4月15日まで問題を検討し、アル=アサド大統領に適切な法的文書発行のための検討結果報告を行う」。

 さらにアル=アサド大統領は、最高司法会議議長に対して、「多くの民間人、軍事の犠牲者を出したダルアー県、ダマスカス県での最近の問題すべての即時調査」を実施するための特別司法委員会の設置を指示した。SANAによると、同委員会は「現行法に従って活動し、同委員会が適切と判断した人物に任務遂行を委任する権限を持ち、関係各局に必要な情報、文書の開示を請求できる」。

 アル=アサド大統領のこの指示に従い、ダルアー市とラタキア市でのデモに関する真相究明を任務とする特別司法委員会が設置された。同委員会はタイスィール・カッラー・アウワード検事総長を委員長とし、ムハンマド・ディーブ・アル=ムクタリン司法検査局長、ハッサーン・アッ=サイード・ダマスカス第一裁判所検事、アフマド・アッ=サイイド・ダマスカス第一判事からなる。

 ラタキア市やダルアー市など各地でアル=アサド政権による改革を支持する大規模集会が実施された。

 アル=ジャズィーラは、ストラトフォール研究所の報告書においてマーヒル・アル=アサド大佐が、非常事態解除など、アル=アサド大統領に一連の改革プログラムに反対しており、2005年に(バアス党第10回シリア大会などで)改革を約束したことをを「弱さの現れ」と見ていると報じる。

 『アル=イクティサード』(3月31日号、第114号)は現下のシリア情勢を痛烈に「自己」批判。

 同誌によると、国民の20%は人民議会の活動に満足しておらず、39%は議員の名前を一人も言えない、という。また65%が人民議会議員が現下の問題への解決策を案出できないと考えている。またシリア証券取引所において、約5,700人の投資家が活動していることになっているが、彼らの活動は違法行為から保護されないために実際には50人程度が活動しているに過ぎない。

 DP-News(3月31日付)は、ラタキア市鉄道駅近くで「宗派主義反対」というスローガンを掲げるデモが発生し、数十人が参加した。治安部隊が発砲し、複数が死傷したと報じた。

 フェイスブックの「シリア革命2011」ページは「殉教者の金曜」と銘打って反体制デモの実施・参加を呼びかける。

 シリア・イスラーム民主無所属潮流のガッサーン・アン=ナッジャール氏は、フェイスブックを通じて、「殉教者の金曜日」のデモに参加すると表明した。

 ダマスカス郊外県のアドラー刑務所に収監中の政治犯7人がシリア人権監視団を通じて声明を出し、「民主的変革のため」の反体制デモに参加するよう呼びかける。声明を出したのは、アンワル・アル=ブンニー氏、カマール・アッ=ルブワーニー氏、アリー・アル=アブドゥッラー氏ら。

 シリア人権委員会は声明を出し、3月30日のアル=アサド大統領の演説後、ラタキア市で少なくとも23人のデモ参加者が治安当局によって殺害されたと発表。

 シリア人権委員会は複数の目撃者の証言として、ヒムス市などで、ムハーバラートが市民を無差別に街頭で逮捕し、携帯を調べ、反体制デモに関するSNSなどを見つけたら直ちに逮捕し、何も見つけられない場合は殴打して釈放している、と発表。

 在米シリア・クルド人が組織するシリア・クルディスタン国民評議会は声明を出し、駐ワシントン・イマード・ムスタファー大使が彼らに接触し、クルド問題解決(国籍付与)に前向きな姿勢を示したことを明らかにする。同評議会はまた、アル=アサド政権の立場を見極めたうえで、政権支持の是非を決めると発表するとともに、ダルアー市、ヒムス市、ラタキア市住民との連帯を宣言した。


2011年4月1日

 ダマスカス郊外県各地、アル=ハサカ県アル=カーミシュリー市、ラタキア県ラタキア県、タルトゥース県バーニヤース市、ダルアー県のダルアー市、アッ=サナマイン市など複数の都市で、金曜礼拝の直後に再び数百人規模のデモが発生した。バッシャール・アル=アサド大統領が水曜日(30日)に人民議会で行った演説で示した改革の限定的なイニシアチブを拒否する動きである。

 複数の目撃者と人権活動家が明らかにしたところによると、デモに対する治安部隊の発砲で、ダマスカス郊外県のドゥーマー市で少なくとも8人が、ダルアー県で9人が殺害された。

 クルド人が住民の大多数を占めるアル=ハサカ県では、アル=カーミシュリー市で数百人がデモを行った。これは自由を求めるデモの波が及んで以降初めてのことである。

 クルド人権委員会会長で活動家のラディーフ・ムスタファー氏はAFP(4月1日付)に対して、「アル=カーミシュリーとアームーダーで数百人がデモを行い、自由を求めた」。

 ムスタファー氏によると、3月15日にシリアで集会が始まって以降、この地域で「このようなデモが起きるのは初めて」であり、デモ参加者は「我々は国籍(取得)を唱道するのではなく、自由を唱道する」というプラカードを掲げ、「アッラー、シリア、自由のみ」、「平和的に…平和的に」と連呼した。

 また「治安部隊は彼らに対峙しなかったが、バイクを運転する何人かの体制支持者がデモ参加者を挑発し、衝突を避けるかたちでデモ参加者は排除されていった」。「ハサカ(ダマスカス北東部600キロに位置)でも、約200人が参加してデモが行われ」、「治安部隊によって排除されたが、逮捕者はでなかった」。

 ダルアー県では、目撃者が電話で述べたところによると、約3,000人が金曜の礼拝後にダルアー市の複数のモスクから街頭に出てデモを行い、治安部隊に投石し、催涙ガスでの反撃を集中的に受け、発砲前に強制排除された。

 同目撃者によると、多くの住民は家にとどまり、治安部隊は家々の屋上に狙撃手を配置し、外出するすべての者に発砲した。

 また死者数は10人を越えたが、身元が判明しているのは以下6人だけだという――イブラーヒーム・マビード、アフマド・ラジャブ、フアード・バッラー、ムハンマド・アラーヤー、ナイーム・ムカッディム、アンマール・ティーナーウィー。

 この6人に加え、死者のなかには、イーサー家、フーリー家の子息が2人含まれており、「また数十人が負傷し、数十人が治安部隊に逮捕された」。

 一方、ダルアー県裁判所前でも数千人がデモを行い、自由と「挙国一致」を求めた。

 人権活動家が明らかにしたところによると、ダルアー市近郊のアッ=サナマインでは、ヤースィル・シャムリー氏という20代の青年が治安部隊の発砲により町の入り口で殺された。同活動家によると、死亡した青年は、隣接するアンヒール村、ジャースィム村から他のデモ参加者とともにアッ=サナマイン市に来ており、治安部隊は彼らを排除すべく発砲した。またジャースィム村から来た別のデモ参加者2人も殺されたが、死者の身元は明らかでない。

 なお3月半ば以降デモの中心となっているダルアー県では、当局の発表によると少なくとも30人が、アムネスティ・インターナショナルの発表によると55人が、ヒューマン・ライツ・ウォッチの発表によると70人以上が、活動家の発表によると130人が死亡したという。

 ダマスカス県でも、約600人のデモ参加者がカファルスーサ地区のモスクの門を自ら閉鎖し、治安部隊の攻撃を恐れながら礼拝を行った。参加者の一人がAFP(4月1日付)の取材に電話で応えたところによると、「約600人がモスクのなかにいたが、礼拝者がデモを行い、自由を要求しようとしたのを受け、治安部隊の攻撃を恐れて外にでようとしなかった」。

 またバルザ地区でも自由を求めるデモが発生した。

 ラタキア県では、ラタキア市のサリーバ地区で約200人がデモを行ったが、活動家がAFP(4月1日付)に述べたところによると、治安部隊は強制排除しなかった。

 SANA(4月2日付)は、ダルアー市、ラタキア市で礼拝を終えた人々が集まり、「複数の県の多くのモスク前の広場で、金曜礼拝後に、礼拝を済ました人々が集まり、挙国一致、治安と安全の維持、混乱の根絶を求めて」シュプレヒコールをあげた。礼拝を終えた人々は「暴動発生や、祖国と市民の治安悪化を回避しようとする雰囲気に包まれていた」という。一方、礼拝を済ませた多くの人々がダルアー市、ラタキア市のモスクから出て、「殉教者への哀悼の意を連呼し、改革実施の加速を求めた」。また「この集会で礼拝者と治安部隊との間に衝突は発生せず」、「市民には、扇動者が礼拝後の集会を利用しようとするのを抑える役割を果たそうとする意思があった」と続けた。

 デモ弾圧による死者に関しては、SANA(4月2日付)は武装集団がデモ参加者と治安部隊に発砲したと報じた。

 SANA(4月2日付)はまた、モスクの説教師が「愛するべき我らが国民を特徴づける意思とは混乱を根絶しようとする際に信頼にたるものであり、シリアはアラブ性とイスラームの敵を退ける国家たり続けるだろう。いかなる者もその力、確固たる立場、原則を打ち砕くことはできない。いかなる挑戦がなされ、敵が単一の民族の成員の間に混乱の火を燃え上がらせようとしても…と述べた」と報じた。SANAによると、説教師らは「混乱の根絶は合法的、宗教的、国民的義務であると明言し、もし祖国が全市民にとっての家であるなら、家やその成員に対する攻撃は、祖国全体への攻撃を意味すると述べた」。また彼らは「外国に扇動された者たちによって多くの県の一部の地域が直面し、祖国と国民の安全を標的とし、罪もない多くの犠牲者を出した暴動に反対しており」、「すべての人の要求であるニーズや改革と混同しないよう」呼びかけたと報じた。イマームや説教師は国民に「混乱に反対、挙国一致に賛成」という自らの言葉を伝えた。

 ハイサム・アル=マーリフ氏はAKI(4月1日付)の取材に対して、「シリア政府は人々の要求に応えるようなことは行わないだろう。今行っているのは時間稼ぎに過ぎない…。委員会設置は何の意味もない。なぜ委員会が設置され、それが何らかの結果を導出するまでシリア人が待たなければならないのか…」と述べ、戒厳令の即時解除を改めて求めるとともに、国民の要求が満たされるまで抗議行動は続くだろうと強調した。

 シャーム・ニューズ・ネットワーク(4月1日付)は、3人の若者が、アル=アサド大統領への忠誠を示すため、モスクで礼拝するように正座し、大統領の写真に接吻する映像を公開した。

 シリア・クルド・イェキーティー党の欧州地域委員会は声明を出し、「民衆のインティファーダ」への支持を表明した。

 シリア人権委員会は声明を出し、デモ参加者へのアル=アサド政権による過剰な暴力行使、モスクなどへの突入を非難した。

 ダマスカス大学法学部評議会は、金曜礼拝での演説でシリア国内の宗派主義的亀裂を助長しようとしたとの容疑でユーズフ・アル=カラダーウィー氏を起訴することを決定した。

 なおこれに先立ってユースフ・カラダーウィーはカタルのドーハのモスクで「バアス党はサッダーム・フセインとともに終わった、全体主義政党の時代は終わった」と述べ、シリア政府による弾圧を改めて批判していた。

 シリア・アラブ・テレビは、米国籍のエジプト人逮捕者ムハンマド・ラドワーン氏釈放が「自供する」映像を放映した。同逮捕者は、イスラエルを訪問し、金銭を報酬としてイスラエルの諜報機関にシリアでのデモの写真を送ることを任されたと述べていた。

 シリアテル社は、通話料を60分間無料にするとSMSで利用者に送信した。期間は4月2日から6日までの5日間。


これ以降、シリア全土に反体制デモが拡大していく。


http://www.ac.auone-net.jp/~alsham/ シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記 青山 弘之

http://www.asyura2.com/12/test26/msg/265.html

コメント [マスコミ・電通批評13] 変われない政治が問題(金子勝)/<マスメディア時評>「決められる政治」賛美する愚(しんぶん赤旗) gataro
05. 2012年6月20日 23:35:52 : 8J6kAIEgps
マスゴミの低レベルの騙し文句「決められる政治」。

実際のところは、だいの総理が官僚や宗主国に決められてしまった政治。

「決められる政治」というくだらんプロパガンダの裏には「どんなインチキ首相でも首相が決めたんだから、国民は黙って従えよ!」という、おごりのような静かな恫喝が垣間見える。
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/168.html#c5

コメント [自然災害18] 台風4号きょう上陸も 関東接近、大雨警戒 5号も直撃か (産経新聞)  赤かぶ
07. 2012年6月20日 23:36:34 : WMJxreUfvU
NHk報道局も気象庁も△に乗っ取られているよ
http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/395.html#c7
コメント [原発・フッ素24] [放射能被曝] 福島集団疎開裁判で分かった悲惨な現状 (日刊ゲンダイ)  赤かぶ
18. 2012年6月20日 23:38:31 : g4hZBY6Dnw
正確な情報が何よりだが、このような事故の後は最悪の状況を想定して策を練るべきである。しかし、現実は反対で最善の状況を夢見ているようだ。
こんなものでいいはずはない。
日本はどうなってしまうのか。
放射能は本当に頭を悩ましてくれる。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/837.html#c18
コメント [原発・フッ素24] 理性と科学におぼれ原発を擁護する人々 classic2012
04. 2012年6月20日 23:40:22 : QcnBA7wYwM
りせい【理性】[名]すじ道を立てて考え、正しく判断する能力。[対]感情。
 ―的(てき) 感情に左右されず、理性にしたがって判断したり行動したりするようす。
-----------------------------
ないにが言いたいのか分らないスレですね.
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/843.html#c4
コメント [原発・フッ素24] 北九州市長殺害を予告容疑=岐阜の店員逮捕−福岡県警(時事ドットコム) こーるてん
45. 2012年6月20日 23:40:25 : QGsnXiOxwQ
【福岡】小川知事が市町村対象説明会を再度開催へ

06/20 23:33 更新

福岡県の小川知事は20日、北九州市が震災がれきの受け入れを正式に決めたことを受けて、県内の自治体に改めて受け入れを検討してもらうため、市町村を対象にした説明会を開く考えを明らかにしました。小川知事は「国からもいろんな支援の内容が明らかになって来た。改めて情報を提供し、受け入れについて検討していただくことを考えている」と語り、北九州市の北橋市長が宮城県石巻市からのがれき受け入れを正式表明したことについて、「できる限り支援したい」と述べました。そのうえで、出来るだけ早い時期に県内の市町村を対象とした2回目の説明会を開きたいとしています。また、20日の議会答弁で、国ががれきの広域処理に際し、支援措置を追加したことなどを受けて、説明会の中で、北九州市の取り組みや安全性の基準、県の支援策についても説明する方針を示しています。

http://www.kbc.co.jp/top/news/lbi/kbc_0001.html
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/319.html#c45

コメント [原発・フッ素24] 原発再稼動は高価になる 原発再稼動禁止
04. 2012年6月20日 23:42:16 : NrnWIa4XYo
岩を削って輸送し、濃縮してウラン燃料として取り出し、それをまた厳戒態勢で輸送するすのにどれだけのエネルギーがいるのか、そして使用済み燃料を冷却し続けるのにどれだけエネルギーがいるか(これらは原発で発生したエネルギーを当てられないはず。主に化石燃料などに依存)、そして原発で発熱したうちのどれだけが未利用なまま温排水、温風、輻射熱や蒸気などで逃げてしまうか、そして都市から遠い原発からの長距離送電路でどれだけエネルギー損失が出るか、これら「エネルギー製造に必要な他のエネルギー」や「損失分のエネルギー」の合計が都市で有効に利用されるエネルギー分と比べてどれだけのものか、と言う試算値を一度見てみたいです。
都市での1kwhの消費電力量を原発から得るために、どれだけ温室効果ガスを発生させ、どれだけ送電線や使用済み核燃料からの発熱で地球を暖めているか、です。この観点でもコンセントアウトハイブリッドカー、火力、ソーラー、風力などよりメリットが多いのかどうか。
試算しようにも正確なデータは今のところは得られていません。
本当にこれらの点で有効な裏付けがあるのなら、死の灰を問題のないくらいの宇宙の果てまで飛ばしてしまう宇宙技術と超々小型原発を今より数倍安全に構成する技術ができた場合に限り、まあ何とかごく僅かだけ試して見ても良いか、と言う程度でしょう。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/850.html#c4
コメント [原発・フッ素24] 東電は会社更生するべきだった…料金審査委員長 palクン
01. 2012年6月20日 23:43:28 : DJVeAhrtqM
今からでも遅くはない・・・

できないという法律があれば、すぐさま変えれば良いだけのこと・・・

税金を払う大多数の国民は政府案に賛成などしていない。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/860.html#c1

コメント [原発・フッ素24] 《放射能》 青森県の魚「マダラ」から基準値超セシウム (本当の食品 放射能 汚染)  赤かぶ
04. 日本はひとつのチームなんです 2012年6月20日 23:44:25 : SOiJ6RcUWMrH. : BOjpapFIJo
明太子やタラコは大丈夫なんかね。
濃縮されへんかったらええが。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/857.html#c4
コメント [原発・フッ素24] 「NATO 放射線防護プロジェクト プレリリース文書 2005」 あなたは誰かから聞きましたか? 爺さん
06. 2012年6月20日 23:44:53 : 3RCRcZsAz6
投稿ありがとうございます。
予防の話はもちろんなかった。基準値を引き上げてしらばっくれて来た。

日本の”野党”の人のなかには、放射能影響を小さく見せたいそのための公言・活動をしてる人達がいる。

”組織”を守るためにってか(!!!)
ほかの日本人に被曝させても 「ちょっとくらい平気だ」 と考えてるようだ。
汚染物流通に加担してる。避難しなくてもなんとかなるみたいなことを言ってる。
チェルノブイリ事故の時も隠蔽にか加担してたんだろう。当時動きが悪かったな。


チェルノブイリで隠蔽をやったソ連政府の官僚学者(=当然、当時ソ連共産党員)が今はも
IAEAの ボス学者 になって核被害隠蔽にハゲんでるのと相似形ではないか。


日本の場合には原発推進与党は勿論、野党の一部も放射能過小評価をして来ている。これは広島原爆人体研究のABCC以来、敗戦国の属国根性が思考回路になっているわけだが、洗脳飼い馴らし、アメとムチが奏功しているからである。

「憲法改正自主憲法・核武装」などと唱える「死に太郎」が、じつは占領国の指令どおりお先棒担ぎをやってるだけ。頭狂都で瓦礫をどんどん燃やし、市町村にまで焼却をさせてけしかけているのは、「御主人様」の意図はたんなる「モルモット」や人体実験などではないだろう。

 「核汚染による人口調節」
”Population control through nuclear pollution”
http://www.amazon.com/Population-control-through-nuclear-pollution/dp/0911012109


http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/849.html#c6

コメント [音楽7] 追悼 ジョニー吉長 BRIAN ENO
08. 2012年6月20日 23:51:00 : hNV3zbeWvM
こんばんは。

ジョニー・吉長さんが出ているライヴ、良いのがありました。

江戸家画報-参之巻-その1
http://www.youtube.com/watch?v=Db93ZlMv71M&feature=relmfu
R.I.P. ジョニー吉長 江戸家画報-参之巻-その2 imagine1960
http://www.youtube.com/watch?v=j2DRNLJM9xQ&feature=relmfu
江戸家画報-参之巻-その3
http://www.youtube.com/watch?v=Q45xY6_J1GA&feature=relmfu

何で江戸家なんかしらん・・?ま、でも
おもしろいし、かっこいいし、ほんとよかったわー。

K子
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/675.html#c8

コメント [原発・フッ素24] 独RWE、国外の新たな原発建設計画を断念=次期CEO(ロイター) gataro
01. 2012年6月20日 23:53:04 : DJVeAhrtqM
世界中の誰が考えてもドイツは日本より数段かくうえの見識ある国家だわな!

ドイツは日本と比べ豊かなエネルギー資源が豊富にあるのか?

エネルギーに関しては日本と大差ないのではあるまいか?

「賢いドイツ人・・・お馬鹿な日本人」というところか?

それにしても日本人というのは懲りないというか、さめ易いというか・・・・

もう福島のようなことはあるまいとでも思っているのか?

本当に信じられない、馬鹿なお上やその取り巻きが経済優先至上主義で

原発再稼動を強行するとは・・・・

もう日本は終わった。
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/846.html#c1

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