国会事故調でハッキリした 一番アホだったのは清水前社長
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2012/6/9 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
全面撤回問題は「ただのコミュニケーション不足」
保身と責任逃れに凝り固まったアホ社長――。8日に開かれた福島原発の国会事故調に東電の清水正孝前社長(67)が登場したが、2時間半の公開聴取のやりとりを傍聴した結論がコレだ。
官邸との言い分が真っ向対立している「全面撤退」発言について、「『退避』と申し上げた。『全面』とか『撤退』とは言っていない」と反論した。結局、官邸との食い違いは「『退避』という言葉の認識の違い」ということにしたいようだ。
清水は「退避の意味は全員がいる必要がないということ」と説明。委員から「なぜ海江田氏が全員撤退と思ったのか。伝え方に問題があったのではないか」と突っ込まれると、こう答えた。
「その辺の微妙なズレがあったかもしれない」
あれだけ刻一刻と状況が悪化する中、ただの「コミュニケーション不足」が許されるのか。それじゃあ単なるアホ社長じゃないか。これが最高責任者の言葉だから呆れてしまう。
海江田前経産相や枝野官房長官(当時)が清水と何度も電話で話したと言っていることに対しては、「記憶がよみがえってきていない」とビミョウな言い回しで逃げた。
海水注入を途中でストップさせ現場を混乱させたことについては、「国の原子力災害本部長である総理の了解なく(海水注入を)進めることはいかがなものかと懸念した」と主張。委員が「本部長が判断することじゃない。経営はなぜブロックできなかったのか」と疑問を投げ掛けても、同じ言い訳を繰り返すばかりだった。
国会事故調は6月中に報告書をまとめる予定で、清水はいわば“最後の大物”だ。自ら「緊急時対応の最高責任者」というほどの重要人物なのに、招致がここまでズレ込んだのには、ワケがある。清水が「現役ではない」として聴取から逃げまくっていたからとみられる。しかし、首相と2閣僚が揃って「全面撤退だった」と主張している以上、清水に真偽を確認せざるを得ず、「国政調査権を使って引っ張り出す、という議論が浮上し、慌てて出てきたのだろう」(事情通)というのが実情だ。
清水は資材部出身で原発の専門家ではない。本当の無能なのか、それとも無能のフリして責任回避を狙っているのか。いずれにしても、こんな無責任企業に危険な原発を扱わせてはいけない。