23. 2012年5月23日 21:32:52 : AX9RzbOfUg
>22さん
私は、開国は押し付けだったと思いますが、おそらく、外圧などなくても、いずれ国を開いていたことは歴史的必然だと思います。
問題なのは、開国の際、外圧に拠ったことで、不平等条約を押し付けられたことにあると考えます。
これは、古くて新しい問題だと思います。
管直人前首相は、TPPで開国をと言いました。この点、日本の高コスト体質、行政改革、農業、医療、その他、多くの問題を抱えていることは事実です。しかし、外圧に頼ることの意味があまり知られていない気がします。
アラブの春にわく中東で、リビアがカダフィの圧制から開放されました。しかし、現在の同国はどうでしょう?カダフィという重しがなくなったことで、潜在的な民族対立が吹き上がってきました。突然、急激な変化があったからです。
改革と言うのは、もう少し時間を掛けて、丁寧にすべき事と思います。これからリビアは、その石油の埋蔵を巡って、あるいは、その潜在的な市場の需要を巡って外国政府・国際大資本による収奪を経験するでしょう。
リビアは、カダフィを追放するために、米国、及びNATOに助力を求めました。正確に言えば、彼らに利用された面もあります。そのため、外国勢力の以降には逆らえなくなるでしょう。このような事例は、歴史上、山ほどあります。
効果の高い薬であればあるほど、その副作用も大きくなります。まして、それがその国の健康(資産)を狙っている場合には。また、TPPは、鳩山政権の東アジア共同体構想や、中国との関係改善、普天間基地移設問題にも影響を受けて、米国が当初のP4協定を変更させたものです。
TPPの狙いの一つには、東アジアの分断という側面があるのです。本来は、日本は、ロシア・中国と連携を強化すべきと思います。
TPPに限らず、開国と聞けば、聞こえがいいですが、実際は、現在、世界で行われていることは本来の自由貿易ではなく、市場の囲い込み競争なのです(慶応経済学部教授、金子勝)
。
仲のいい国同士でつるみあい、コミュニティーを作って、その内部では関税を引き下げ、それ以外の国には同一の関税を課すという仕組みです。日増しに、先の大戦の原因となった、ブロック経済に似た様相を帯びてきています。
本当に国を開くのは、やはり私たち自身でなければと思います。
憲法改正ですが、私は意味もなく9条を変えて、戦争のできる国にしようと言っているわけではありません。ご存知でしょうが(笑)。
しかし、最低限の自主防衛と、国際協力に必要な自衛軍は創設すべきだと思います。但し、新9条には以下を盛り込む必要があります。一つは、国連憲章第7章の「平和の破壊による脅威」の認定がある場合に限り、日本が国連の活動に参加すること。そして、集団的自衛権はこれを認めない、と。
これで、日本はあくまでも、国連の枠組みの中で、国際協力ができるとともに、米国によるとめどない軍事戦略に加担しないことができると思います。
しかし、私が現在、憲法改正に賛成していないのは、上記が盛り込まれる可能性が極めて低いからです。現段階では、全く議論が足りません。当分の間は、変えるべきではないと思います。今のままでは、9条という「歯止め」を失うだけです。
>『わが国は原発を今後は作らない、たとえ作っても使わない』って憲法を改正して条文を入れたそうですから、そういう改正なら大賛成。
私も大賛成です。このような有益な議論が日本で可能だったらと思います。現在のままでは、「きちがいに刃物、東電に原発、日本に軍隊」です。なさけない。
http://www.asyura2.com/12/senkyo130/msg/343.html#c23